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あろえりーなさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 4669
性別 男性
年齢 41歳

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201.  黄色い星の子供たち 《ネタバレ》 
いい映画でした。史実に基づくお話ということで、とてもためになりました。教科書では、どうしても表面的なことや数字だけでしか語れないから、こういったストーリーを知る事が出来るのは映画というメディアの良いところだなと再認識。ナチス占領下のパリでは、一目でユダヤ人だとわかるように黄色い星のワッペンをつけることが義務づけられていたそうで、ユダヤの人たちの境遇や、ユチスの振る舞いなど、それ自体は想像通りなのですが、当時のフランスの人たちがどういう振る舞いをしたのか、そこが興味深かったです。当然のことながら、フランス人にもいろんな人がいる。そういう、人それぞれの振る舞い一つ一つがドラマチックで、なおかつ感慨深かった。
[DVD(字幕)] 8点(2012-02-18 22:10:53)
202.  赤い珊瑚礁 オープン・ウォーター 《ネタバレ》 
タイトルとパッケージから、コメディ系のホラー映画なのかなと勝手に思っていたのですが、実際にはもの凄くシリアスで真面目路線なホラー映画でした。ヨットが座礁、転覆してしまい、5人は16キロ先の島まで泳ぐか、それともヨットの上で救助を待つかの選択を迫られる。これがまた、観客も「自分だったらどうしよう~」ていう悩ましい選択で、一緒になって考えちゃう。海の中は、先が見通せず、それでいて水の空間が延々と広がっているわけで、これってやっぱり凄く怖い。そういう海の怖さを、映像で存分に表現していて見せ方も上手いなと感じさせる。鮫が凄くリアルで、CGなのかな?ロボットなのかな~?と思いながら見てたけど、実際は本物の鮫だったらしい。なるほど、そりゃあリアルだわな。実話というのも驚き。
[DVD(字幕)] 8点(2012-02-13 15:59:28)
203.  ばかもの 《ネタバレ》 
とってもいい映画でしたね。ストーリーの組み立てが、いわゆる「映画的」ではなく、どこにでもいる人たちの人生をリアルに丹念に描いているから、見ているこちらも自然と共感出来る。「あぁ、こういう人いるよなぁ」とか「自分にもこういうところあるなぁ」とか。学生時代に、年上の女性と付き合うも裏切られ、アルコール依存症になってしまい、社会人となってもそのせいでうまくいかず、周りからは白い目で見られ、友人からも愛想付かされ、新しい恋人を不幸にし、家族に大変な迷惑をかけてしまう。そしてかつて自分を裏切った女性と再び出会い、互いの心の傷を慰めあい、依存症から克服するという話。鑑賞していると、凄くもどかしい辛さを体感するけれども、でもこの作品に出てくる人たちは、主人公も吉竹も、宗教にはまった女の子も学校の先生の恋人も、お店の人やもちろん家族も、誰一人悪くないんですよ。みんないい人たち。彼らがこうも苦しい思いをした理由は、人間の罪や悪さじゃなく、弱さと優しさなんですよね。私はこの事実に、大いなる希望を見いだすことが出来るんです。例えば人間は本質的に善だとする「性善説」と、本質的に悪だとする「性悪説」があるけれど、人が人を傷つけたり、悲しませたりするのって、悪さや罪の心というより、弱さや優しさからきてる場合のほうがほとんどなんですよね。それは皮肉な話なんだけど、逆に言えばその事実を認識すると、人は人をもっと労る事が出来る。いろんな人がいるけれど、みんな本当は弱くて、心の中では優しいんだって。ラストの、キラキラと輝く清らかな川の映像は、そんな人間への暖かいまなざしを表現しているようでとても美しかった。隠れた名作といっても過言ではありません。
[DVD(邦画)] 8点(2012-01-31 00:05:33)
204.  マイ・バック・ページ 《ネタバレ》 
これはなかなかいい映画だったと思います。1960年代後半から70年代前半の世界が、衣装や小道具、そしてフィルムの古めかしい質感などによって見事なまでに再現されている。その当時の空気感や匂いまで伝わってきそうなリアルさに思わず惹き込まれました。学生運動にいては、知識としては知っていても、私が生まれる前の出来事なので、実態としていまいちピンとこないというか、理解出来ないところがあったのですが、そんな自分にとってはとても興味深く、面白く鑑賞出来ました。結局のところ、「若かった」の一言に尽きますね。全共闘世代は人数も多く高度成長の時代であったし、当時の世界情勢と相まってあの運動が繰り広げられていたのでしょう。梅山の行動の一つ一つが、大いなる理想以前に、ただ単に幼いだけでしかなかったことを端的に表現している。熱中の対象として、音楽の後にたまたま転がっていた学生運動に乗っかっただけ、みたいな。そんな彼の軽いノリと、実際に自衛隊員を生々しく殺してしまうその落差が恐ろしい。共産主義は結局のところ、現実より観念を優先したが故に崩壊したわけだが、この自称活動家もやはり現実をしかと捉えるにはまだ若過ぎたのだろうか。そしてまた記者の沢田も若さ故の過ちを犯してしまう。ジャーナリストは事実を伝えるのが仕事だが、彼は梅山を「信じたかった」。その心自体に罪はなく、ピュアであるが故に尚の事ラストの涙は切ないのである。
[DVD(邦画)] 8点(2012-01-29 19:28:17)(良:1票)
205.  冷たい熱帯魚 《ネタバレ》 
確かに、熱帯魚は綺麗で美しい。だが、魚は魚を食い、弱肉強食の如く憐れみの欠片も見当たらない。なぜならそれが、自然の摂理だから。思えば人間とは、そういう本能的な部分を普段は理性の衣で覆い隠している希有な生き物である。劇中の登場人物、村田はそんな人間が大嫌いだという。言うまでもなく、村田という人物は相当ヤバいキャラで、主人公の社本は観客にははっきりモノを言わない優柔不断な男に映るだろうが、彼が言うならば今の日本人の等身大だとも言える。それ故に観客は社本に肩入れをし、終盤で村田やその妻愛子をめった刺しにするシーンは見ていて胸のすく様な思いすら覚える。不思議なもので、やってることは村田と同じなのだが、その行いのカタルシスや凄まじいものがある。思えばこの作品は、全編に渡って嫌悪感を感じるとんでもないエログロの爆弾みたいな代物なのだが、なぜだか笑えてきてしまう。それは実を言うと、殺戮の行為というよりも描き方に理由があって、人間の描かれ方が表面的でポップだからだ。リアルだけならただの嫌悪で笑いにならないが、ありえない反社会的行為であってもそれがブラックジョークになる。カタルシスを覚え、多いに笑ってしまう自分を省みたとき、その時初めて自分自身が表面上小綺麗に演じているだけの「冷たい熱帯魚」であることに気づくのだ。話長くなったが、とにかくでんでん氏の怪演は相当見ものだということは間違いない。
[DVD(邦画)] 8点(2011-08-22 23:51:41)(良:2票)
206.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 
監督が三池崇史だから、ポップなノリの時代劇なのかと思って観てみたら、これがどっこいもの凄く正統派。喋りも現代風でなく当時の言葉で喋っている感じだし、ロウソクの灯りだけで照らされたような室内の薄暗いライティングなど、日本家屋を実に美しく撮っていて本物らしさがよく出ていたなと思います。そんなわけで、三池さんの気合入った意欲作なんだなと察して真面目に見てたんですけど、山に生きる男、木賀小弥太はまさに三池映画らしい人物という感じで、棒で殴りつけてもへっちゃらだったりと、彼はユーモアを担当する役でしたね。特に岸辺さんをほるシーンは爆笑ものでした(笑)。もし、映画館で見てたら、手を口にあてて必死で笑いこらえてたと思うけど、家でのDVD鑑賞なんで遠慮なく笑かしてもらいましたわ。序盤でのエグいシーンの数々は確かに凄い。斉韶がいかに極悪非道な男かをこれでもかと見せつけ、そして終盤の一騎打ちへと続くので観客としてはいやがおうにも13人に肩入れします。もちろん、200人対13人なので、チャンバラメインでやるとどうしても13人が超人ぷりの強さになって戦い方のワンパターンさや非現実さを指摘する人も多いかと思います。ただ、あの気合の入りよう、そしてバッサバッサと切りまくることの爽快感が十二分に味わえたので、個人的には大満足です。それにしても、あれだけの傷を負ってたのに最後になって復活してくる山の男はさすがに不死身すぎるやろ!(笑)
[DVD(邦画)] 8点(2011-07-28 21:44:26)(良:1票)
207.  YMO PROPAGANDA 《ネタバレ》 
いや~、やっぱりYMOは最高ですね!永久不滅のバンドとはまさにこのことでしょう。冒頭の、廃墟みたいなところでYMOのポスターをベタベタと貼りまくる少年の映像がすでにシュール。お三方の衣装とか、デザインがどことなくナチスっぽいけど(笑)。ライブ映像に、そのシュールな映像がマッチングされて展開されるアートムービーであります。そう、YMOの音楽って、視覚的&超現実的なところあるもんね。中でも特に印象深いのは、炎が放たれ、凄まじい勢いで燃え上がる会場の中で涼しい顔して演奏するお三方(笑)。
[DVD(邦画)] 8点(2011-06-16 00:12:49)
208.  おまえうまそうだな 《ネタバレ》 
これ凄く良かったですね~。子供用のアニメなんだけど、大人が見てもけっこう感動しちゃいます。個人的には、ハートが危険を省みず母を捜しにいって久々に再会したところでジ~ン。そしてラストでの母との抱き合って別れる所でまたジ~ン。お母さんが、もの凄く優しいもんだから、その母性の深さを描かれると弱い自分がいたりします( ;∀;)食うか食われるかの肉食の世界について、意外と率直な描き方をしてるところも好感が持てます。「仏作って魂入れず」なジャパニメーションが巷に溢れる中で、これは久々の良作なアニメだと感じました。住む世界の違いや種の棲み分けを最後には超えてみせた親子の絆。母の愛は偉大だね。
[DVD(邦画)] 8点(2011-05-30 19:06:56)
209.  エスター 《ネタバレ》 
これはなかなかの良作でしたねぇ。最後まで飽きずに見る事が出来ました。まず特筆すべきは、エスターが行う残虐シーンに一切の手抜きがないところですね。それはそれはもう、ほんとエグい。このごまかしのなさが、この作品のパワーに繋がっていると思う。犯行があまりに計画的でプロフェッショナルなので、こんなの子どもが出来るんかいな~なんて思ってたら、実は大人でしたというこの展開。これはいい意味で予想を裏切られましたね。大人だということがわかってからのエスターは、本当に老けて(メイク?)見えるし、ラストの氷の上での肉弾戦も一切の手を抜かないエグっぷり。制作者の勇気にアッパレです。
[DVD(字幕)] 8点(2011-04-17 23:00:50)
210.  悪人 《ネタバレ》 
とってもいい映画だったと思います。2010年の邦画No.1と言ってもいいくらい。大抵の映画は、主人公に肩入れして他は飾りみたいなものが多いけど、この作品に出てくる登場人物は、一人残らず皆、共感が出来る。「悪人」というタイトルですから、観る前は当然、妻夫木君演じる清水祐一の悪行を見せつけられる内容なのかなと思いきや、そうではなかった。登場人物は、誰もが悪い面を持っていた。それは、人間誰しもが持ってる影の部分。それを等身大で、リアルに、そして丁寧に描かれており、だからこそ、全ての人に共感することが出来た。祐一の役柄を考えると、妻夫木君ではちょっとイケメン過ぎるようにも思えるけど、彼の持ち味であるキラキラした瞳を消して、やるせない一人の若者を頑張って演じきっていた。満島ひかりの嫌な女役も、岡田将生の憎たらしい男役も、樹木希林演じるどこにでもいそうなおばちゃん役も、みんなとってもハマり役で素晴らしかった。個人的には、娘を殺された父が圭吾に言い放った「そうやって一生、頑張る人をバカにして生きていけばいいんだ」の台詞が、現代人のシニシズムを痛烈に批判してるようで清々しかったです。
[DVD(邦画)] 8点(2011-03-21 00:52:55)(良:3票)
211.  コララインとボタンの魔女 《ネタバレ》 
映像がきめ細やかで、本当に素晴らしいと思います。CGか、それともストップモーションかという二者択一ではなく、両方を融合して真に一つの魅力的な映像世界を作り出している。向こう側の魔女の世界は美しく華やかだが、だがしかしその美しさはまた逆に妖しく危険な魅力となる。綺麗だが触るとトゲが刺さるバラみたいなもんで、その危うい世界観が見事に表現されていると思う。不満なのは、魔女と戦って両親を救う展開があまりに他力本願だった点ぐらいかな。自分がもしこの作品を子供の時に観ていたら、おそらくはとても強い印象を持って長らく記憶に残ったに違いない。たぶん興行的にはぱっとしなかったと思うけど、この作品は、この分野のアニメ作品としては他に埋もれる事なく一つの金字塔として長く輝き続ける珠玉の作品だと言っていいだろう。
[DVD(吹替)] 8点(2011-03-07 22:34:51)
212.  ヒックとドラゴン 《ネタバレ》 
ドラゴンが登場するアニメや映画は珍しくないが、本作のドラゴン「トゥース」は、爬虫類でありながら、その仕草はまさしく猫そのもので、瞳孔が細くなると怒っている時、大きくなって可愛らしい顔になると、喜んでいるときといったように、表情が良い意味で漫画的で理解しやすい。それ故に、ヒックとの心の交流が実にわかりやすく、見てるこっちも感情移入しやすい。この、ヒックとトゥースの絆、そしてもう一つ、父と子の和解も、このストーリーの重要な要素となっており、アニメだからといって手を抜かず、この「父と子」の関係は現実に良くあるもので、これまた感情移入しやすい。「キッズアニメ」に分類されてはいるが、大人を含め、ファミリーで見ても存分に楽しめる。個人的に良かったシーンは、アスティをドラゴンに乗せて、大空へと飛び立ち、その美しさをヒックと二人で体感するシーン。上下の方向感覚を失わせ、見ている者にも同様に飛行しているような気分にさせ、雲のカーテンやオーロラのファンタジックなシーンを一緒に楽しませてくれる。評判がいいのも納得の出来。
[DVD(吹替)] 8点(2011-01-12 19:31:32)(良:1票)
213.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
ピクサーにはこれまで何度も泣かされてきたけれど、本作は自分の流れ出る涙の量が一番多かったです。終盤の、焼却炉に巻き込まれながら、皆で手を繋ぐシーンからもうすでにウルウルし始め、ラストのアンディとの別れで顔面崩壊。ただの別れだったら、センチメンタルな気分で泣かされて終わるだけだが、本作はそうじゃない。また新しい担い手によって、おもちゃ達は第二の人生を歩んでいく。これが素晴らしいなって思うんです。別れは悲しいから、切なくなるのは当たり前なんです。それで終わるんだったら、あまたの数ある感動ムービーと一緒。だけどこれは違う。こんなにも、爽やかで前向きな別れのシーンを、私は他に知らない。
[ブルーレイ(吹替)] 8点(2010-12-08 22:19:46)(良:2票)
214.  タイタンの戦い(2010) 《ネタバレ》 
ありゃ?すげぇ評価低いな、、、、、。個人的には、凄く良かったと思います。一言で言えば、「とてもよく出来た映画」だと思う。まずなによりも、CGが素晴らしいの一言。実写とCGが完全に一つになっていて、もはや描けないものは何も無いんだということを実感致しました。カメラの動きもとてもエレガントですしね。サソリや、クラーケンとの戦いの凄まじさも目を見張るものがあります。キャスト、スタッフ相当共に、全力で作り上げたんだということが伝わってきました。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2010-09-05 20:56:09)
215.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
見終わった後のこの気持ちは一体なんだろう。充実した脱力感。切なくも穏やかなこの感覚。まだ若者であるはずのこの僕が、高い崖に立って人生という名の峡谷を達観する老人のような気持ちになっていた。
[映画館(字幕)] 8点(2009-06-11 22:32:23)(良:1票)
216.  ザ・マジックアワー 《ネタバレ》 
いや~、面白かったですね~。大いに笑わせてくれるし、きっちり感動までさせてくれる。佐藤浩市ってこんなオモロい役者やったんか!ナイフ舐め舐めやら、顔芸で、おいらはノックアウトされたぜぃ!三谷さん、元々脚本家なだけあって、本当に良く考えられた緻密なコメディだと感心致します。三谷さん、あんたは文句なしに日本のビリー・ワイルダーやで!
[DVD(邦画)] 8点(2009-04-03 22:48:09)
217.  幸せのちから 《ネタバレ》 
ありゃ!?随分と評価が低い、、、、。個人的には凄くいい映画だと思いました。いやまぁ、確かに次から次へとよくないことが起こって、かわいそうすぎる展開に嫌悪感を抱く人の気持ちはよくわかりますが、ああいうのがまさに貧しさから抜け出せない負のスパイラルとでも申しましょうか、ある種の現実の一端ではないかという気もするんです。それでまたよくない出来事の一つ一つが実に共感出来る。あ~、そういうことってあるよね~みたいに、相づち打ちながら観てたのでより一層主人公に感情移入してしまいましたね。それと、「どういう風に成功したのか」を示すサクセスストーリーを期待した人は肩すかしを食らうかもしれないけど、この作品はそういうサクセスストーリーが見せたいのではなくて、誰しもが経験するような人生の困難を皆で分かち合う事でより強く生きていこうという、そういう慰めタイプの作品だと思うんで、最初からそういう作品だと思って観てた僕にはドンピシャでした。
[地上波(吹替)] 8点(2009-04-03 21:00:20)(良:1票)
218.  蛇にピアス 《ネタバレ》 
私の知り合いにもいるんですよねぇ~。ウルトラサディスト、入れ墨好き、殺人願望なんかがある人が。いや殺人願望って言ってもね、別に殺しがしたいとかそういうことじゃなくて、女の子が苦しむ姿に興奮するっていうそういうことですけどね。まぁ、私にはそういうのは全くないんですけど、でもこの作品はそういう系統の人たちの世界をもの凄くリアルに描いてるなぁと感心致しました。ルイ、アマ、シバの3人が素晴らしいまでにハマり役。吉高由里子もほんとに舌にピアスするのが素晴らしい。これをやらずにごまかしちゃったらこの作品に説得力は生まれない。ヌードだって本物だしね。勿論、一般の人から見たらね、なんでそんなに向こう見ずなの、なんでそんな人と付き合うの、なんでそんなことしちゃうのって思う事はあるかもしれないけどね、私にはそういう不合理さがむしろリアルで共感持てましたね。見た目はアレですけど、彼らはとても純粋で、一途で、自分に正直ですよ。だけどそういう人は現実社会でははみ出し者になっちゃうから、結果として無駄に苦しむはめになるんです。ただ、「どちらが鮮やかに殺してくれるだろう」はさすがに行き過ぎやけどね、、、。20歳の金原さんが書いた小説を、72歳の蜷川さんが見事に映像化した渾身の一作です。
[DVD(邦画)] 8点(2009-01-31 00:18:41)
219.  うなぎ 《ネタバレ》 
今村さんの晩年の作品は、よくも悪くも一般的なストーリーラインに乗っ取った、まとまった映画になってるけど、これはやっぱり息子の天願さんが脚本に関わる様になったからなんでしょうね。独特な笑いや、UFO青年なんかにそういうものを感じます。こういう、過去に影を持った男が再出発を図るも、その呪縛からうなぎのごとくもがいて逃れようとしながら、いろいろあって前進していくという、そういう生き様に私はシンパシーを感じますし、また、どれだけ泥にまみれようとも、その姿を慈愛溢れる目で見つめ続ける今村さんの一人の作家としての寛大さが見て取れる様な気がします。それにしても、今村映画に出てくる女性というのは、やっぱり「男の目から見た女」という印象が強い、いわば古風なタイプですよね。こういう風な古風な女性像というのは、もう今の映像作家が作る作品にはまずお目にかからない。なんだか時代の違いみたいなものを感じてしまいました。
[DVD(邦画)] 8点(2008-12-29 22:44:03)
220.  西の魔女が死んだ 《ネタバレ》 
多少おまけで8点を献上しようと思います。私はこのおばあちゃんの様に、森の中で素敵な庭園を気づいて木の家でひっそりと牧歌的な暮らしをするという生活スタイルに強い憧れを持ってますので、たとえ児童文学が原作であってもすんなりと心地よく見る事が出来ましたね。ああいう風に野いちごでジャムを作ったり、菜園で自給自足をするという、ターシャ・テューダー みたいなおばあちゃん、ああいう素朴な人になりたい。だからたとえ映画的に物足りない展開であっても、配役(特に木村のアニキ)に難があったとしても、おばあちゃんの教えのごとく、いちいち非難することなく、邪念無しに大らかでいたい(笑)。この少女の様に、どうしても学校のスタイルやら世俗の生活やらになじない子というのは、必ず一定の割合でマイノリティに存在するわけで、画一的な社会であれば確実に彼らはその器からこぼれてしまう。しかしその世俗の器よりはるかに大きな「自然」という名の器が、彼らを受け止めてくれる。私は前々からそう思っておりましたので、このお話は私自身の考えにとてもフィットしました。よくぞ作ってくれた、と言いたい。
[DVD(邦画)] 8点(2008-11-23 20:31:37)(良:2票)
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