201. のだめカンタービレ最終楽章 後編
前編後編、まとめて観ました。原作の面白さをここまで実写化できたのは、演出と役者の力量のおかげだと思います。ただ、ラストの締め方は、個人的にはちょっとどうかと・・・。のだめ熱も冷めた今、そんなに気合い入れて観ようと思ったわけでもないのに、ついつい最後まで観てしまい、また原作を読みたくなりました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-02-11 16:25:13) |
202. のだめカンタービレ最終楽章 前編
この映画が面白かったのは、人気の漫画を実写化して成功したドラマがベースにあったから。このテの原作を映像化して破綻するパターンはよくありますが、これは最後まで楽しめました。とはいえ、ドラマの雰囲気を受け継いでいるため、映画としての評価は高くはない・・・というか、ドラマを見ていない人にもウケようなんて思って作っていないでしょう、きっと。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-02-11 16:17:48) |
203. 現金に体を張れ
無駄なシーンや余計な装飾が一切ないので、良いテンポで最後まで一気に楽しめました。登場人物の心理や生活背景的な描写は必要以上に出さずに、淡々と話を進めたからこそ面白かったのだと思います。シンプルな中にも犯罪もの・サスペンス的な面白さを凝縮したという点で、まったくジャンルは違いますが江戸川乱歩の「二銭銅貨」という小説に通じるような気がしました。この作品に影響を受けた犯罪・サスペンス映画、多いのではないでしょうか? [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-10 19:18:08) |
204. 恋の門
かなり笑えました!それに、ただギャグのオンパレードというだけでなく、映画として高いクオリティを保っていたと思います。センスのない人だったらB級のVシネマ程度にしかならないような素材を、ひとつの作品に練り上げるあたりはさすがですね。ただ、前半のテンポ感の良さが終盤でやや失速気味だったのが残念です。クドカンのセンスが好きな人なら楽しめる映画だと思います。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-10-22 19:36:36) |
205. 「女の小箱」より 夫が見た
ストーリーそのものよりも、出演している役者の個性に脱帽といった感じです。若尾文子のきれいさ、ハンパないですね!ただ美しいだけでなく、まるでフェロモンの塊のようです。あの時代に、こんなエロい人がいたなんて、昔の人がうらやましいです(笑)。でも役者としてすごいと思ったのは、やはり岸田今日子でした。特にラストの狂気はこの人にしかできないっていう怪演!それにしても、川崎圭三演じる夫のアホさ加減や、兄さんの間抜けな価値観は、今の時代だと袋叩きですね(笑)。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-10-01 19:59:10) |
206. 続名探偵ホームズ1/ミセス・ハドソン人質事件
《ネタバレ》 大ヒットした宮崎作品を何度も観ているだけに、それに比べるとこのホームズシリーズは粗さが目立って、じっくり鑑賞したいというほどでもありませんでした。ただ「このシーンはあの映画の原型になったシーンだな」という、資料的な面白さはありましたが・・・。ひとつだけハマったのは、ミセス・ハドソンというキャラクター。こんな素敵な人がいたら、モリアーティでなくても「惚れてまうやろ~っ!」と思ってしまいますね(笑) [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-07-18 15:07:46) |
207. 妻は告白する
《ネタバレ》 真実が徐々に顕わになっていくような法廷サスペンスとしての面白さはさほどないものの、ザイルを切った本当の理由、そして雨に濡れて会社にやってくるあの名シーンのつながり方がすごいです! それに、無罪判決の瞬間をあんなにあっさりと・・・。このシーンを「無罪!ジャジャ~ン!」と安い2時間ドラマのように妙に盛り上げないのは、この映画の鑑賞ポイントは、無罪だろうが有罪だろうが、そんなことはどっちでもよくて、彩子の愛情表現こそがこの映画のテーマだからなんでしょうね。こういう見せ方、作り手の意志がしっかりと伝わってくるし、とても印象に残ります。 個人的なことですが、映画はいつも、誰が出ているかではなく誰が作ったかで観る観ないの目安にしていますが、若尾文子だけは別。映画としての評判はさほど高くなくても、この人が出演しているとわかれば、まず観ます。観客にそう思わせる力のある俳優さん、今はほとんどいないのではないでしょうか。 [DVD(邦画)] 7点(2014-07-06 17:21:26) |
208. 情婦
弁護士の風体や法廷シーンの駆け引きなど、まるでポワロのようでしたね。評判通りの出来でしたが、ラストシーンは、締め方としてはちょっと乱暴かも・・・。法廷もの・サスペンスものという視点で観れば、今はもっと優れた作品がありますが、それも、この時代にこういうクオリティの作品があってこそなんでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-07 16:19:42) |
209. ノー・マンズ・ランド(2001)
《ネタバレ》 紛争・戦争の愚かさ・マスコミのバカな使命感・平和より対面を優先する国連の様子などを、変にドラマティックにならず、リアルに描いていました。戦争の悲惨さを強調した内容や涙を誘う的な展開ではないのが逆にこわかったです。ラストの、地雷の上に取り残された男の存在が、関係のない民間人や、意味もわからず武器を持たされて戦っている人の象徴のように思えました。あの人は、紛争を巻き起こした国、そしてマスコミと国連、つまり「現代」という時代に命を奪われる、ということですね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-05-12 08:53:08) |
210. GO(2001・行定勲監督作品)
重くなり過ぎず、在日というテーマと恋愛がほど良いバランスで絡み合って、最後まで楽しめました。主演の窪塚洋介、名前は聞いたことありましたが見るのは初めて。カッコ良かったです。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-03-24 23:51:36) |
211. 蜂蜜
自然の美しい風景や音が心地よく、かといって環境ビデオのように「ほ~ら、きれいでしょ」的なわざとらしさもないので、なんだか不思議なムードに包まれた感じが、見終わった後からジワ~っと沁みてきました。ドラマティックなストーリー展開を楽しみたいという人には不向きかも・・・。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-03-21 22:36:50) |
212. ミクロの決死圏
《ネタバレ》 子供の頃に、ワクワク・ドキドキ・ハラハラしながら観ました。いま思えば、「体内を冒険する」という発想、素晴らしいですね。心臓が鳴る前に通り抜けられるか・耳の付近を通過中にハサミを落として大騒ぎ・博士が白血球に食べられるなど、見どころ満載で最初から最後まで目が離せませんでした。もちろん、今の大人が初見で楽しめるクオリティではありませんが、名作であることには変わりないと思います。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-01-04 19:30:50)(良:1票) |
213. カルラの歌
《ネタバレ》 重苦しい内容で辛かったですが、でも観て良かったです。理由はカルラがとても魅力的だったこと。辛く悲惨な話だっただけに、最後のカルラの歌がとても素敵に聴こえました。政治絡みで人々が苦しむ話はあまりにもやりきれないので、おそらくこの映画は2度と観ないでしょう。でもニカラグアの事情についてはもっと知りたいと思いました。血を流すことに賛成するわけではありませんが、そうした中からでしか得られないものがあるような・・・ [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-10 21:55:10) |
214. 死の十字路
原作の面白さを上手に映像化した、いい作品だと思います。証拠物件やら目撃者やら都合よく出てき過ぎる・探偵が行方不明の兄さんにソックリ等、やや強引な設定ですが、犯人当ての内容ではなく、完全犯罪のつもりが徐々に綻びを見せ始め、追い詰められていくところが見どころだと思うので、それほど気にはなりませんでした。乱歩の作品の中ではちょっと異色というか、やけに現代的でリアリティのある作品です。それにしても大坂志郎、ちょっとタバコ吸い過ぎ(笑) [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-12-07 15:28:50) |
215. ドライビング Miss デイジー
徐々に距離が縮まっていく2人の関係を、様々な重い問題を堅苦しくなく織り交ぜながら、素敵に描いた良い作品です。シンプルな話なのに飽きることもなく、意外な展開もないのに目が離せませんでした。見終わったあとは、心が成長したような気分でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-28 20:52:42) |
216. メッセンジャー(1999)
なんのひねりもないベタな内容でしたが、5人が集まるあたりからテンポ感も増して一気に面白くなりました。こういう娯楽映画は、見終わって「あー面白かった!」のひと言で充分でしょう。あれこれと批評するようなものでもないかと・・・(笑) [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-10-05 12:35:22)(良:1票) |
217. THE 有頂天ホテル
最初は無関係だったいろいろなパーツが徐々に絡まり始め、最後はひとつにまとまってめでたしめでたし・・・という、三谷幸喜お得意のパターン。これ、舞台で観たら面白いでしょうねぇ。ただ、今回はちょっといろんな人物を登場させ過ぎて、これといった落としどころがなかったような印象でした。それにもうちょっと尺を縮めた方が良かったのでは?でも気楽に楽しみたい時にはピッタリの映画だと思います。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-08-17 18:39:49) |
218. ハッピーフライト(2008)
ドジな新人CA(綾瀬)に頼りなさそうな操縦士(田辺)、役に立たなさそうな地上スタッフ(岸部など)が出てきた時は、ゆる~い感じのコメディなのかと思ったら、わりとちゃんとした内容で、飽きずに最後まで楽しめました。子供の頃に見ていた教育テレビの「はたらくおじさん“今日はひこうきのかいしゃではたらく人たちを見てみよう”」をお芝居で説明した、そんな感じにも見えましたが・・・。この内容、シリアスなパニック映画にも、コメディにもなりそうでしたが、どちらにも傾き過ぎず、中間点で仕上げたので、多くの人が楽しめたのだと思います。それを「中途半端」と感じるか「ベストバランス」と評価するか、意見が分かれそうですね。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-05-19 08:25:29)(良:1票) |
219. 極道めし
《ネタバレ》 獄中の囚人たちが、今まで食べた中で一番美味しかった料理の話をする、という大まかな内容は知っていたので、軽いコメディー映画かと思ったら、まさか涙するとは・・・。良い意味で予想を大きく裏切ってくれました。どのエピソード&料理も素敵でしたね!最強はやっぱりすき焼きのシメのうどん!あれは本当に生ツバゴックンでした。健太としおりの恋愛話も、ありがちで単純なのにすごく感動!自分を愛してくれる人のありがたさがジワ~っと沁みてきました。でもカレーオムライス&カルボナーラはちょっとクドそう・・・かな?(笑) [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-05-08 22:26:51) |
220. ばかのハコ船
《ネタバレ》 イタイ映画でした。主人公のバカは仕方ないにしても、最後、パンストまでかぶる久子がかわいそうで・・・。結局彼女もハコ船に乗るしかない「ばか」だったということですねぇ。過剰な脚色を抑えたリアリティはいかにも山下監督らしく、このアンチドラマ路線がリンダ~に生かされ、その後「けいおん!」が誕生した、と聞きました。この主人公のバカぶりは自分の胸にもグサッとくる部分があるので、個人的にはもう見たくありませんが、映画そのものの出来はとても良いと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2013-03-24 19:16:18) |