201. 月に囚われた男
《ネタバレ》 SFの佳作。 クローンを奴隷化するシステムが残酷。 それを是認したオリジナルが、地球で幸せに暮らしているだろうことを考えるとさらに残酷。 自分のクローンならどう扱ってもかまわないということか。 ガーティが主人公を裏切らなかったのが人間味を感じて意外な展開だった。 [DVD(吹替)] 6点(2014-05-21 00:13:53) |
202. 死ぬまでにしたい10のこと
《ネタバレ》 周囲の者を気遣って誰にも真相を話さずに死んでいこうとする。 かと思えば、夫に対する裏切り行為のようなこともする。 そんな主人公に共感できない [DVD(吹替)] 4点(2014-05-15 20:11:56) |
203. ロボコン
《ネタバレ》 高校生の長澤まさみがフレッシュでとても魅力的。 ただ、映画自体はいまいちでアイドル映画の域を出ない。 素材とアイデアはおもしろいのに、それを生かしきれていない。 ロボコンのユニークな戦術や、折りたたみ携帯に穴を開け蝶番にして急場をしのぐ機転など、ところどころ魅せるシーンもあるのだが、全般的に盛り上がりに欠ける。 [DVD(邦画)] 4点(2014-05-14 00:11:02) |
204. ドッグヴィル
《ネタバレ》 演劇のような映画で、こういう作品は初めて。 作り手の挑戦的な姿勢には好感が持てる。 ニコール・キッドマンのこの作品での美しさは、思わず見とれてしまうほど。 それと対比的に、天使に甘えて牙を剥き、エゴの捌け口にしていく人間の醜悪さに不快感が募っていく。 集団で一人のよそ者という弱者を奴隷化していく過程が見事に描かれる。 理不尽な行為を正当化して善人を装う人々に虫唾が走る思い。 力を持たない者に対して露呈した傲慢な残虐さ。 その捌け口になった弱者が実はマフィアの父という恐るべき力を持っていた。 圧倒的な暴力によって報いを受けるラストは、なるべくしてなったもののようにも感じる。 同監督の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」もそうだが、人間のダークな部分をえぐり出すのが実に巧み。 3時間の長尺で、前半は少し退屈で先が思いやられるが、村人たちのエゴがさらけ出される後半は引き込まれて時間が短く感じる。 ニコール・キッドマンが妙にハマっていて、他の女優だとここまでうまくいかなかったような気がする。 [DVD(字幕)] 9点(2014-05-10 22:57:04)(良:1票) |
205. Jam Films
①『the messenger』雰囲気は「スカイハイ」っぽいが一番つまらない。これが最初だとその後の見る気を削がれる。 ②『けん玉』賞品のけん玉と買い物の玉葱を取り違えて――短編として一番まとまっているし、わかりやすい。 ③『コールドスリープ』いつもと違う壊れた大沢たかおが見られる。 ④『Pandora ~Hong Kong Leg』世にも奇妙な水虫治療。 ⑤『HIJIKI』ひじきを堤監督が料理したらこうなりました。 ⑥『JUSTICE』授業中、ブルマをパッチンする数を数える妻夫木。胸を揺すらせハードルを飛ぶブルマの綾瀬はるか。男子高校生なら授業もウワの空になる。それが正義。くだらないけどクスっとできる。 ⑦『ARITA』ARITAって何? 岩井ワールドの広末涼子が魅力的。 オムニバスには観て良かったと思えるものが少ない。 この映画もそうだった。 [ビデオ(邦画)] 3点(2014-04-26 10:40:10) |
206. 黄泉がえり
《ネタバレ》 竹内結子の魅力で何とかもっているようなファンタジー映画。 いつ死んだかというのは見直してみるとはっきりわかるが、ネタバレしないようにさり気なく描いているので初見では少しわかりにくい。 草彅が消えかかる葵を抱きしめようとして空振りした演出はコントのようで失笑。 長澤まさみと市原隼人が若くて初々しい。 柴崎コウの歌はよかったけど、ライブシーンが長すぎる。 [ビデオ(邦画)] 5点(2014-04-25 21:55:55) |
207. 少林サッカー
このハチャメチャさは、それが受け入れられるかどうかで、評価も分かれて当然か。 少林拳を広めるためにダンスに手を出し、お次はサッカーでドタバタ劇。 初見ではおバカすぎてついていけなかったが、見直してみるとこのギャグテイストはそれなりにおもしろい。 [ビデオ(吹替)] 5点(2014-04-24 19:55:14) |
208. TRICK トリック 劇場版
《ネタバレ》 テレビシリーズが好きだったので、その延長線上で違和感なく見られた。 このシリーズはキャラが魅力なので、馴染みがないと楽しめないかも。 神様001番~003番まで三人の自称神様が出てきて、奈緒子との手品合戦が続く。 本筋に関係ない手品を無理やり詰め込んでる感あり。 トランプ等のチマチマとした手品のネタばらしを連続されても、考えるのが面倒臭くなってくる。 大仕掛けのトリックひとつを軸にしたほうが見やすい。 テレビシリーズの映画化はテレビより面白かったためしがほとんどない。 もともと映画向きではないし、これを映画館で観たいとは思わない。 [ビデオ(邦画)] 4点(2014-04-24 18:39:09) |
209. クリックシネマ 好き
《ネタバレ》 田中麗奈主演、三人の監督によるオムニバス。 ①「チャーシュー麺」本田昌広監督。 昭和30年代のラーメン屋で働く少女が組長を撃ったチンピラ少年に抱く淡い恋心。 ②「波」鋤田正義監督。 昭和50年代、海沿いの小学校の先生が主人公。 動画ではなく写真のスライドショーのよう。 ナレーションだけで物語は静かに進行するので、どうしても単調に感じる。 ③「テンカウント」長澤雅彦監督。 主人公は今どきの女子大生。 三話の中では一番よかった。 ただ、網膜剥離のボクサーが主人公に急に優しくなったのは、別人格かと思うほど不自然。 全般的には映画というより田中麗奈のPVのようで、ファンなら堪能できる内容。 好きになる気持ちの揺らぎは女性なら共感しやすいかも。 [ビデオ(邦画)] 3点(2014-04-24 18:35:24) |
210. 悪い男
《ネタバレ》 共感するところがどこにもない。 主人公は悪い男というより、ひたすら気持ち悪い男。 ヒロインはワナにハマって悲惨な目に遭ったけれど、もともと財布をネコババするような女。 自分を酷い目に遭わせてマジックミラーで覗き見をしてるような男とのラブストーリーなんて考えられない。 なにもかもが不快で、関わりたくない世界。 [DVD(吹替)] 1点(2014-04-21 18:39:32) |
211. たそがれ清兵衛
清貧の武士は好感が持てるが、感情を揺さぶられるようなストーリーでもなかった。 期待しすぎたのかも。 [ビデオ(邦画)] 5点(2014-04-19 19:09:44) |
212. 赤い橋の下のぬるい水
もっと硬いシリアスな話かと思ったら、潮吹き女が出てきて何だこりゃ? 寓意に満ちたファンタジーは苦手。 [ビデオ(邦画)] 3点(2014-04-19 02:20:14) |
213. アザーズ
《ネタバレ》 決して悪くはないのだが、シックスセンスがメジャーになってしまったので二番煎じ的な印象は拭えない。 こちらを先に観ていればまた違っただろうけど。 [DVD(吹替)] 5点(2014-04-18 17:44:41) |
214. ビッグ・フィッシュ
《ネタバレ》 ホラ吹き親父が多くの人に慕われたというのがピンと来ない。 そんな親父は普通はバカにされる対象だと思うので、いらつく息子のほうには共感できる。 父子の確執が解消されることになる、病室で息子が親父のためにしてあげる作り話は感動的。 親父のホラ話も全部がウソというわけではなかったことがわかるラストは心地よい余韻が残る。 ファンタジックな要素もあり、親父のホラ話と同じでどこからどこまでが真実かわからない大人向け童話のような物語。 [地上波(吹替)] 6点(2014-04-12 00:31:56) |
215. ウェディング・プランナー
よくあるパターンのラブコメでハッとするものが何もない。 このストーリーではジェニファー・ロペスにも魅力を感じない。 [ビデオ(吹替)] 3点(2014-04-09 23:11:00) |
216. クリムゾン・リバー
《ネタバレ》 原作を読んでいればわかるのだろうが、説明不足でわかりにくい。 前半の不気味な雰囲気は良かったが、双子というオチも手垢がついた印象でがっかり。 [ビデオ(吹替)] 4点(2014-04-09 23:09:42) |
217. ショコラ(2000)
《ネタバレ》 ファンタジーのような要素もあって、温かみのある映画。 ヴィアンヌの存在が周りに変化をもたらしていく。 チョコレートのように甘くマイルドな話かと思えば、排他的な守旧派との戦いは船に火を放たれたりして西部劇のような激しさも。 ついに古い因習から解放されるところにカタルシスがある。 それにしても、チョコレートを料理にかけるのはとても美味しそうには見えないんだけど。 [ビデオ(吹替)] 6点(2014-04-07 21:41:30) |
218. リトル・ダンサー
わかりやすくストーリーに入り込みやすい映画。 ベタで予想のつく展開だが、素直に楽しめる。 [ビデオ(吹替)] 7点(2014-04-03 00:04:14) |
219. ショーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 ホラーとコメディは本来うまく噛み合わないものだと思っていたが、これはうまく融合していた。 ホラーの緊迫感がある中での間の抜けた行為が、緩和剤になってクスリと笑わせてくれる。 ゾンビの大群に囲まれた絶体絶命の状況で、ゾンビのふりをして切り抜けようとする発想がバカっぽくていい。 かと思えば、ゾンビとなった肉親を撃たなければいけない葛藤など、シリアスなドラマも織り込んでいる。 生身の人間に精気がなくゾンビのように見えるところもあり、皮肉とブラックユーモアが効いていておもしろい。 同じエドガー・ライト監督&サイモン・ペッグ主演の「ホット・ファズ」がまったく合わなかったのに。 わからないものだ。 [DVD(字幕)] 7点(2014-03-23 10:13:58)(良:1票) |
220. 下妻物語
《ネタバレ》 いい意味でバカっぽくて楽しい。 演出が『嫌われ松子の一生』と似てるなと思って観ていたら、同じ監督の作品だった。 あちらはとても切ない気分にさせる良作だったが、こちらは同じ良作でも爽快で痛快な青春もの。 小ネタのセンスが良くて何度もニヤリとさせられるし、なにより主演二人のキャラがいい。 深田恭子と土屋アンナがロリータ少女とヤンキー娘にこれ以上ないくらいハマっている。 特に深田恭子の魅力がたっぷり。 勝手な先入観で今まで見るのを敬遠していたのだが、漫画チックなおもしろさで予想外に楽しめた。 幹となるストーリーに少し物足りなさは感じるものの、キャラと演出のセンスの良さで補えた。 [DVD(邦画)] 8点(2014-03-14 14:49:35)(良:1票) |