221. まぼろしの邪馬台国
竹中直人のオーバーな演技がちょっとコメディー的ではあるんだが、だんだんと見慣れてきて、夫婦の物語として見ればそんなに悪くはないんじゃないのかなと。昭和の田舎の町並みもうまく再現されていたし。但し、吉永小百合の心情表現が弱いので、エキセントリックな旦那にただ黙ってついていく女という感じになってしまい、ちょっと物足りなさはある。 [DVD(邦画)] 6点(2014-03-12 13:08:41) |
222. 誰がために
《ネタバレ》 悪くはないんだけど、ちょっと物足りないというか。悲しみ・迷い・やるせなさ、みたいなものは伝わってくるんだが。戦場カメラマンという設定もどうなのかな。無感情さが設定上マイナスになっているような。最後やっちゃうのはちょっとイガイで、中途半端な終わり方も嫌いじゃないけど。 池脇千鶴の演技は最高。小池くんの静かな演技も中々。浅野忠信は微妙だな。自然体のような気もするし大根のような気もするし。もうちょっと感情表現してもいいんじゃないか?エリカは話にならない。音楽はやや過剰演出に感じたが。 [DVD(邦画)] 6点(2014-03-06 09:45:46) |
223. 犯人に告ぐ
トヨエツの大根は相変わらずだが、ありきたりとは言え、警察内部の抗争等々は見応えはあった。警察不祥事はいろいろありますが、実際どうなんでしょうねえ。組織だし人間だし似たような事はあるのかな?とは思いますが。 [DVD(邦画)] 6点(2014-02-03 11:00:14) |
224. トニー滝谷
記憶と物質の関係について考えさせられた。「記憶は風に揺らぐ霧のようにゆっくりとその形を変え、形を変える度に薄らいでいった」にあるように、物質には記憶が付随するから、影のように付きまとうが、処分していけば気持ちの整理もある程度はできるし、スッキリもするんだろう。でも結局は孤独しか残らないのかもしれないけど。 [DVD(邦画)] 6点(2014-01-25 13:09:39) |
225. アヒルと鴨のコインロッカー
《ネタバレ》 ブータン(チベット仏教)って神じゃなくて仏じゃないの?というツッコミをするとこの物語そのものが破綻するのでそれはさておき、私もディランは好きだけど、「神」に祀り上げるのはちょっとやりすぎで、挿入もクドイかな。本当に信仰心がある人からみたら人間を神にするのはそれこそ神への冒涜なわけで、ブータン人がすんなり受け入れるはずはない。しかも神を箱に閉じ込めて見てませんなんて「日本人はバカだな」と心の中で呆れるだろう。原作者はこの辺の宗教理解がちょっと足りないなら、あまり触れない方がよいのではないのかと。 直情径行型の女(基本的に関わらない方がよいタイプ)と世間知らずの留学生という不幸な組み合わせが引き起こした悲劇ではあるんだが(警察に言う!なんて捨て台詞言わなきゃいいのに)、石投げてゴメンする男が、河崎の私刑にスンナリ同調するところがちょっと唐突で不可解。そもそも身元もハッキリしてる生き残りを偶然新聞の写真で見つけて復讐って展開もちょっとアレだし。で、隣人巻き込んで私刑実行に突き進む心理描写(因果応報の不十分さを私刑で補う事の是非は結構難しい問題ではあるが)も殆どないので、この辺の信仰心と私刑の関係というか葛藤のようなものが描かれておらず、トリックだけで押し切った感がある。ラストの演出もちょっとあざといかな?って気がするし。 とまあ、いろいろと粗はあるものの、いわゆる「やられた感」はあるので、全体としては楽しめるのだろうけど。 [DVD(邦画)] 6点(2014-01-16 13:15:24)(良:1票) |
226. プルーフ・オブ・マイ・ライフ
《ネタバレ》 そもそも信頼とか信じるってのは証拠がないとか証明できないからするものであって(顕著な例は神を信じる)、証拠や証明があればそれは事実や現実なわけで信じるも信じないもないわけです。という意味において、数学者というか科学者の限界を露呈する作品にはなってます。 ラストで男の方は、「君しか書けない」という事を「(事実ではなく)真実」とし、それを演繹的に証明しようとするのですが、既に帰納法的な検証が終わった後の作業であるという点で価値が薄いというか、ノートが見つかった時点で男としてはコレを言わなきゃイカンのですよ。現実主義者の姉とのNY往きをやめて、このどうしようもない理系男を選択するというのは、追い詰められた主人公の苦肉の選択であり、哀れな結末だなと思います。まあ自分(の記憶)は自分では証明できないので、他者に証明してもらうしかないのですけど。 [DVD(字幕)] 6点(2014-01-02 10:39:35) |
227. Mr.インクレディブル
《ネタバレ》 ラストが、子供に対して、出る杭にならず、空気読め、的になっているのはどうなんだろうか? [DVD(吹替)] 6点(2013-12-31 18:10:40) |
228. アース
直前に人間並みの治療介護を受ける動物園ドキュメンタリーを見たせいか、その対照的な世界な世界に何とも言えない気持ちになった。 [DVD(邦画)] 6点(2013-12-31 09:26:57) |
229. いけちゃんとぼく
少年期にある鬱屈した気持ちや暗黒な部分はよく描かれていたと思う。 高知の漁村の街並みは昭和っぽい感じなのだが、子供たちの服装・自転車だけは平成っぽくて、このギャップというかバランスの悪さが田舎の現実なのかなと思った。 テイスト的にはどらえもん系ですね。 [地上波(邦画)] 6点(2013-08-11 14:58:34) |
230. プレッジ
義務や責任、正義だけで仕事し続けると、定年後にこうなってしまうのだなあ。まあ本人に後悔はなさそうなのでそれはそれでよいのかもしれないが。自分はもっと欲望の赴くまま自由に生きようと思うけど。 [地上波(字幕)] 6点(2013-05-05 11:32:54) |
231. 戦場のアリア
どこかで誰かが裏切るんじゃないかと思ってドキドキしたんだが、何も起こらずちょっと拍子抜け。こんな疑心暗鬼になる自分の日常の方が病んでるのか??? [地上波(字幕)] 6点(2013-04-25 17:15:42) |
232. フレフレ少女
応援シーンはもうちょっと険しく男勝りのパワー全開でやって欲しかったような気もするが、まあある程度の可愛さも必要なので仕方ないのかな。どっかでこういうの見た事あるような気がしたんだが、セーラー服と機関銃系? [地上波(邦画)] 6点(2013-01-15 02:49:46) |
233. 砂時計(2008)
題材としては悪くないと思うんだが、明るい少女と上品な女性2人が心の闇を演じきれていないので展開に唐突感というか、中途半端さがあるのかな?とは思う。キャストを変えるか、演じ方をもっと暗く・重くしてもよかったのでは。 [地上波(邦画)] 6点(2013-01-06 10:59:11) |
234. 風が強く吹いている
「意味を問い続けながら走る」という事が走る意味や目的なんでしょうね。人生もそうなんでしょうけど。 [DVD(邦画)] 6点(2013-01-03 14:27:21) |
235. ハッピーフライト(2008)
《ネタバレ》 空港勤務の人間模様として、全体的によくまとまっていいと思うんだが、パニック要素は必要だったんだろうか?コックピットの混乱状況は(特に「パワー!」って台詞はトラウマになっている)日航機墜落事故を彷彿とさせるので、見ていてちょっと辛かったな。完全なコメディーに作品にして欲しかったと思う。 [地上波(邦画)] 6点(2012-08-20 02:30:30) |
236. 夜のピクニック
高校卒業後20年以上経過しても、年に数回母校に顔を出し、後輩の試合は欠かさず見に行く自分にとって、高校時代というのはさほど遠い過去ではない、と思う一方、過ぎ去った時間の重さというか早さというか長さに毎年、毎年、押しつぶされそうにもなる。高校時代ってのは適当にその場をやり過ごしてしまうもので、大人になってから後悔するものなんだろうが、こういう全校イベントがあると、後悔を残さないようになにか賭けてみたくなるのかもしれないなと思った。ちょっとコメディー的な演出が余計な気もするが、原作も読んでみたいと思った。 [地上波(邦画)] 6点(2012-03-21 03:43:50) |
237. 少年メリケンサック
宮崎あおいが体当たりの演技で、カワイイだけの作品かな。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-12-23 18:24:23) |
238. デトロイト・メタル・シティ
内容的にはそこそこ笑えて面白いという程度。心配なのが松山ケンイチ。彼はアブノーマルなイカレタ役は上手くこなすなあと改めて実感。が、逆に先日みた「カムイ外伝」の大根役者振りは一体なんなのか?が益々気になった。普通の役がマトモにできないのであれば、決して演技派とは言えないだろう。稀有な存在感は認めるが、いつまでもアブノーマル役ばかりやるわけにもいかないだろうし、この先どのように生き残っていくのか?将来がとても心配な役者である。 [ビデオ(邦画)] 6点(2010-01-25 01:21:02) |
239. 機関車先生(2004)
私は伊集院静が結構好きで、彼の作品は殆ど読んでいるんだが、やはり彼の優しさ・哀しさといった世界観を映像化で伝えるというのは中々難しい作業であるなと感じた。まあでも舞台設定だとか子供達とかどうにか頑張っていたようにも思える。先生役はチョッとアレだが・・・。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-12-24 01:02:21) |
240. 椿山課長の七日間
《ネタバレ》 ファンタジーコメディーで全体的に悪くは無いんだけど、「地下鉄」もそうだったけど、なんでこの人は不倫を入れたがるのかね?それが現実なのかもしれないが、ファンタジーで汚い現実なんて見たくないわけよ。不倫モノやりたいならファンタジー抜きでドロドロ・ベタベタの作品書けばいいじゃんって思う。まあ自分が死んだから、許せるんだろうけど、生きてたらそれこそ生き地獄だろうな。まあ妻と部下に裏切られ、同僚に告白されて、±ゼロなのかもしれんが。ヤクザで里子に出すのもそうだけど、どっちも面倒みれないなら生むなよ、って思う。そんな大人の勝手な都合に振り回されて、それを背負っていく子供達がイチバン可哀相なわけで、一部の人達には非常に不愉快な作品なんだろうなって思う。作中の子供達はちょっと物分りが良すぎるよ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-11-24 05:06:24) |