221. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
スター共演に頼ったアイドル的映画かと思い、あまり期待せずに観たが、イエイエ想像以上に面白かった。己の存在に悩み、人間社会と折り合いをつけながら生きるヴァンパイア像という新解釈は興味深い。仲間同士に“ヴァンパイアとはどうあるべきか”を議論させ、個々の葛藤を描くという手法も新鮮だった。ヴァンパイアは高貴で崇高なイメージとして話が進んでいたのに、後半にはザコキャラ登場とは少し残念。同じく火に焼かれながら、レスタトだけ死なないのはズルイ(笑)。 7点(2004-01-23 14:21:26) |
222. 私をスキーに連れてって
もはや「懐かしい」という言葉しか出てこないなぁ。自分がスキーに行ってたのが、90年代前半で、まだこの映画の影響が色濃く残っていた頃だった。何人かで連なって滑るヤツ、私もやりました(しかも全員ヤロー同士で…)。今となっては、ストーリーは思い出せないのだが、印象的なスキーシーンの数々が切り貼りした写真のように脳裏に焼き付いている。 5点(2004-01-23 00:24:56) |
223. 太陽と月に背いて
ディカプリオのランボーは美しい。外見は勿論、醸し出す雰囲気が全て。ヴェルレーヌ役のデビッド・シューリスがとってもイイ変質者ぶりを演じている。目の演技が凄い。後に“セブン・イヤーズ~”で見かけて「あ!この人…(ホモ)」と心の中で叫んでしまった。2人の同性愛は事前に知っていたので、それがどう描かれているのか興味深く観せてもらった。決して変な意味ではない。 5点(2004-01-21 01:21:59) |
224. アパートの鍵貸します
ジャック・レモンの表情や仕草がとにかく豊か。バドの切なさや優しさが素直に伝わってくる。その演技を見ているだけで楽しい。シャーリー・マクレーンの可憐な可愛さもイイ!不倫をしている役のわりに、歳より幼く見えるのはご愛嬌。監督の演出、役者の演技とも絶品で、まさにコメディのお手本だ。 9点(2004-01-21 01:18:11) |
225. 刑事ジョン・ブック/目撃者
なかなか骨太な作品だと感じた。アーミッシュなるものが実在することを知っただけでも収穫。アーミッシュを取り上げたことにより作品に独特の空気感を与え、この映画を成功に導いたのではないか。ピーター・ウィアー監督のセンスの良さとハリソン・フォードの充実ぶりをうかがわせる1本。 7点(2004-01-20 00:13:23) |
226. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
娯楽大作として非の打ち所のない完成度の高さ。スパロウ船長が物語の主役でありながら、恋に限っては全くのカヤの外に押しやられ、若い2人を見守る側に徹するなど、キャラの棲み分けがキッチリ出来ている。そのため、主役3人が自分のフィールドで存分に魅力を発揮することに成功している。スパロウ船長はコミカルとシリアスの両面を併せ持ち、人間味あふれるヒーローという一番オイシイ役どころ。ウィルはただの片思いの男かと思いきや、物語の核心に関わる重要人物。エリザベスの美しさは申し分なし。そして、おマヌケさんは無能な海軍が一手に引き受けるという役回りも笑える。期待せずに観たが、思っていた以上に良かった。ジャック・スパロウ、新たなコスプレヒーローの誕生に乾杯! 7点(2004-01-19 22:56:29) |
227. 激突!<TVM>
撮り方うめ~。安心と恐怖、展開の緩急の使い分けが最高。目を離さずにはいられなかった。主人公の外見がどこにでもいそうなオッチャンなのが良い。作品に入り込みやすくしている。この題材で、ここまでの高みに至ることができるとは! 8点(2004-01-18 00:23:50) |
228. シュリ
第一印象は、キム・ユンジンの可愛さが際立っていたというコト。モロ自分の好みのタイプ。ゼロゼロワンダフル以来、韓国美人にハマった(古い話を持ち出し申し訳ない)。ストーリーも良かったと思う。恋はベタなパターンとはいえ、観ていて切なくなった。 7点(2004-01-17 23:38:13) |
229. ブーベの恋人
昔買った映画音楽大全集にこの映画の曲が入っていたので、いつか観たいと思っていた。テーマ曲は既にスタンダードナンバーとして確立しているだけあって印象的。クラウディア・カルディナーレが何と美しいことか。田舎町の娘の役が全然しっくり来ない。それでいて芯のしっかりした耐える女の設定だから不似合いこの上なし。私もこんな美人で一途な女性に尽くされたい。 6点(2004-01-17 22:13:46) |
230. アメリ
ショート・ショートを紡ぎ合わせたような感じで、まぁまぁ面白かった。おじいさんに励まされて、アメリの恋が展開するトコは特に。百歩譲って、アメリの住居不法侵入にもツッコミせずにおこう。現実の尺度は持ち込むまい。以前、店(←フツーのですよ)の女の子に一目ボレして手紙を渡したけど、ソッコーでフラレたことを思い出した。見知らぬ者同士の現実なんて、こんなもん。ちなみに自分の唇は薄いデス。 6点(2004-01-17 01:47:43) |
231. さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅
子どもの頃、大好きだった“999”。ビデオは前作と併せて2本揃えていたが、こちらは数年前に手放した。ちなみに前作は今も手元にある。図らずも自分なりにこの映画の評価を下した結果かもしれない。ラストの別れのシーンとエンディング曲は切なくて印象的だった。池田昌子さんの声は、大人になった今聞いても心が震える思いがする。制作者の意図どおり、少年の心にメーテルが刻まれたってヤツですな。 6点(2004-01-17 00:13:56) |
232. デューン/砂の惑星(1984)
公開当時、中学生だった。ハッキリ言って中学生で観る映画じゃなかった。全く理解不能で、上映時間中つらかった思い出しかない。当分の間、宇宙モノは食わず(観ず)嫌いになった。 3点(2004-01-16 00:18:14) |
233. ムトゥ/踊るマハラジャ
訳わからん映画だ。国が違えばここまで映画文化も違うのか、ということを思い知らされた。ミュージカル映画という解釈で良いのだろうか?ストーリーにはあきれて笑うしかない点ばっかりだが、ダンスはさすがに圧巻。ダンスの最中に衣装もコロコロ変わったりするんだもん。魅せるなぁ。惜しむらくは上映時間が長い気がする。しまいには飽きてしまった。 5点(2004-01-15 00:59:04) |
234. セブン
7つのキーワードとその謎解きの経過、そして猟奇的な殺人現場の描写は見応え十分で、かなり質の高いサスペンス。個人的にはミイラ直前にされた男のくだりが鮮烈。マジで身の毛のよだつ思いがした。犯人が捕まってからラストまで、更に観る者を惹きつける展開は見事としか言いようがない。思いっきり、後味の悪さを監督の狙いどおり刷り込まれた。 ブラピはホントいい作品に巡り会ったと思う。 8点(2004-01-15 00:56:07) |
235. ゴースト/ニューヨークの幻
ファンタジーとして十分楽しめる。ウーピーの演技が気持ちよく、悪役はしっかり憎らしい。安心して観ることができた。当時、自分にとってあの主題歌は鼻歌の定番だった。懐かしー。 6点(2004-01-13 01:14:29) |
236. 變臉~この櫂に手をそえて~
いや~、これは良かった。純粋に。全体的に静かなトーンに包まれて物語は進行していくが、それでいて退屈せずに最後まで観れた。この映画の安定感は、何よりおじいさんと女の子の演技に裏打ちされたものである。このおじいさん、セリフが無くても間や表情で女の子への愛情が伝わってくるし、女の子がおじいさんの気を引くためにするいたずらも然も有りなんといった感じでカワイイ。おじいさんの葛藤を描き切ることがこの映画の全てであるが、2人の役者が見事にそれを成功させている。 8点(2004-01-12 19:58:57) |
237. セブン・イヤーズ・イン・チベット
当時つき合っていた彼女と観たけど、デートで観る映画じゃなかった。ストーリーも淡々と進むので、途中で退屈さも感じた。だが、未知なる地を本国や世界に紹介してきた先人が確実にいるわけで、そうした人達を取り上げたことは素晴らしいと思った。過酷な雪山、異文化の中での生活、当時の政治情勢など、彼らがどれほどの困難に遭遇し、苦労して来たかは想像にかたくない。観ていて思わずうなりましたもん。いや~、アンタらエライって…。 4点(2004-01-12 16:55:16) |
238. シックス・センス
彼女と映画館に観に行って…。彼女「撃たれて死んじゃったんじゃないの?」 オレ「イヤ、助かったんよ」 彼女「ユーレイなんよ」 オレ「な訳ないじゃん。生きてんじゃん」-その後、彼女がイニシアチブを握ったのは言うまでもない。 9点(2004-01-12 01:38:02)(笑:2票) |
239. ダンサー・イン・ザ・ダーク
重い。重すぎる。なんて後味の悪い映画なんでしょう。特にセルマの断末魔の叫びは精神衛生上よくない…。世界遺産にも「負の遺産」として選ばれたものもあるが、例えるならそんな感じ。暗く重い映画として最高峰。自分にとっても、ここまで衝撃が深く心に刻まれた映画はない。それをもたらしたのが、負の要素(後味の悪さ)であったとしても、この作品の力を素直に認めざるを得ない。私は最後の最後まで‘救われる’ことを信じて観ていたのに…。余りのラストに、それまでのミュージカルの印象がブッとんだ。 9点(2004-01-12 01:37:01) |
240. フル・モンティ
楽しく観ることができたが、家庭不和・リストラなど男の悲哀が切実な問題として伝わってくる。彼らを笑い飛ばしてはいけない。男であれば、いつ自分の身にふりかかって来てもおかしくない問題である(ホモとは巡り会わないよう願いたいが)。最後のクライマックスの踊りは何パターンか見たかった。 6点(2004-01-11 23:47:19) |