221. インモータルズ/神々の戦い
ターセム・シン監督のビジュアルが活かされていない。神話という浮世離れした題材はこの監督に合っているのでしょうが、展開がストレーートすぎて映像との一体感がない。 [DVD(字幕)] 5点(2012-06-11 21:14:46) |
222. ハンナ
《ネタバレ》 おもしろくないわけではないが、「遺伝子操作により特殊な体をもち、殺人を犯すよう育てられた少女が、自分の存在を探す物語」以上の肉付けがない。少女の葛藤も、周りの登場人物の目的も不明確。その上、急にポップな音楽に乗って展開されるアクションシーンは取ってつけたようで緊迫感がない。ブランシェットやエリック・バナなど一級の役者が魅力的なだけに、もっと練った展開が欲しかった。 [DVD(字幕)] 5点(2012-02-09 09:44:06) |
223. J・エドガー
フーバー長官の人生を表面だけをなぞったような映画。内面に踏み込むことなく、伝記物語でも読んでいるような単調な印象を受ける。オリバー・ストーンなど社会派映画を得意とする監督に撮ってもらいたかったところ。 [映画館(字幕)] 5点(2012-02-01 21:17:41)(良:1票) |
224. タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密
映像は抜群にキレイ。主人公が次々と困難を切り抜けていく展開は、子供の頃なら大興奮しただろう。一方、話の展開は平凡で、原作に思い入れがないせいか最後まで感情移入できず、映画の途中から置いてけぼりを喰ってしまった気になってしまった。スピルバーグ監督の大作なのに日本であまり話題になっていないのは、大人も子供も楽しめる娯楽作品の水準ではないからかもしれない。 [映画館(字幕)] 5点(2011-12-06 08:04:06) |
225. マネーボール
《ネタバレ》 主人公が既成のチーム作りを捨て、マネーボール理論に賭けることにした過程の描き方があっさりしすぎていて納得できなかった。ブラッド・ピットのキャラは好感が持ててカッコイイし、シーズン中のトレードのやりとりも面白い。しかし導入の描き方が弱いために、表面だけの物語になってしまっている。映画のテンポにメリハリがあっても良かったのでは。 [映画館(字幕)] 5点(2011-12-06 07:47:53) |
226. 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
《ネタバレ》 猿に感情移入させる作りはうまいです。でも、猿の反乱が分かっている旧作を知っていてこそ楽しめるんだと思います。本作だけみたら、猿が賢くなって飼い主と別れて森に棲みつくという、映画としては何とも消化不良な作品です。 [映画館(字幕)] 5点(2011-10-25 12:54:35)(良:3票) |
227. トロン:レガシー
《ネタバレ》 前半はよいです。映像はもちろん、アクションも工夫がされていておもしろい。ジェフ・ブリッジス演じる父親の行方はどこなのか、というミステリー要素も映画の今後を期待させてくれます。しかし、後半に入ると期待にそぐわない方向に進みます。終盤にたたみ掛けていく映像の迫力はなく、物語もゲームに挑む展開から離れてしまい意外性のないものになってしまいます。特にマイケル・シーン演じるはじけすぎたキャラクターが出てくると、映画の世界観が急にチープなものに感じました。惜しい映画です。 [映画館(字幕)] 5点(2010-12-20 15:58:45) |
228. ブラックパンサー
《ネタバレ》 歴史映画のような世界観をアメコミの世界に織り込んだような展開。敵役は、父親の仇を討つ形で母国に乗り込み、新しい王に戦いを挑む。全体的にストーリー展開が強引すぎて、世界観に乗り切れなかった。チャドウィック・ボーズマンの単調な演技もその一因か。ストーリー上あって然るべき苦悩や葛藤が見えてこない。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2019-01-28 21:26:04) |
229. グレイテスト・ショーマン
《ネタバレ》 欠点の多い映画。主人公は、期待に反して結構な自分勝手男だ。金儲けのために見世物小屋をつくって、詭弁を弄しては仲間を引き入れ、使い勝手よくあしらう。挙句の果てには、貧乏時代から支えとなっていた家族を放り出し、結局はすべてを失う形に。本来であれば、ここから自分を見つめ直し、家族の信頼を取り戻すのが見せ場なのだろう。しかし、映画の終盤は、周りに助けられてやる気を取り戻し、お金も工面してもらい、あとは妻に謝るだけという、人任せな復活劇となる。小人症やヒゲの濃い女性といった、「フリーク」と呼ばれて疎まれる人間たちの苦悩にまったく焦点が当たっていないのも、なんとも都合がいい。歌曲の良さとヒュー・ジャックマンの強引なパフォーマンスに助けられてはいるが、都合のよい上辺だけをさらっと切り取ったような、なんとも中身の乏しい作品。唯一の救いは、許されない相手への恋から自分に正直に生きることにした青年役をぴったりと演じたザック・エフロンが、きれいにラストを飾ったことだ。 [DVD(字幕)] 4点(2019-01-21 08:57:38) |
230. キングスマン: ゴールデン・サークル
《ネタバレ》 オリジナイティは薄まってしまい、よくあるアクションコメディ映画になった感じ。ジェフ・ブリッジスとジュリアン・ムーアはただ出てるだけの配役で、チャニング・テイタムに至ってはゲスト出演程度のムダ使い。コリン・ファースの復活は悪くないけど、そこはもう少しさらっと描いた方が、物語がすんなり進んだ気がする。続演としては残念な出来。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2019-01-05 23:33:42) |
231. ワンダーウーマン
特に魅力を感じなかった。アメコミヒーローの典型的な物語を、主人公を換えて焼きなおしているように感じてしまう。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2018-11-26 12:08:18) |
232. ジュラシック・ワールド/炎の王国
《ネタバレ》 前作は1作目に対するリスペクトに溢れていたが、本作は2作目の焼き直し。恐竜を初めて目にする感動や、古代に生きた生物の習性や特性を活かした展開は皆無で、ただの怪獣映画になってしまった。恐竜を兵器とみなして競売にかけるという展開は、大量破壊兵器を巡って駆け回るアクション映画をなぞっているだけで驚きがない。ジェラルディン・チャップリンやジェームズ・クロムウェルというせっかくのベテラン俳優の器用も宙に浮いていて、登場人物の描き方も魅力に欠けている。 [映画館(字幕)] 4点(2018-08-06 12:23:29)(良:2票) |
233. X-MEN:アポカリプス
《ネタバレ》 映画「X-MEN」の魅力はなんであったか。特殊能力を身に着けて生まれた人間(ミュータント)が、社会から恐怖の対象とされ実験台にされ、疎まれる。その中で、社会の善意を信じる側と、信じられない側が対立する。この両者のリーダーを、パトリック・スチュアートとイアン・マッケランというベテランの実力俳優が演じることで深みが生まれた。その中心には、両者の間で揺れるウルヴァリンがいて、その苦悩を怒りに変えて戦う姿に惹きつけられた。彼らの過去を描く新シリーズが始まって、最終章(?)となる今作。物語は、ただのこじつけでしかなく、ウルヴァリンはゲストでしかない。M・ファスベンダーは苦悩の象徴であるが、その苦悩の根源はナチスの迫害も絡んではっきりしない。プロフェッサーのハゲた理由が描かれわけだが、それ以外は魅力に乏しい作品である。ジェニファー・ローレンスは女優としての格が上がったからか、役柄の重要性が増してしまい、いつの間にかヒーロー扱いされていてよく分からない。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2018-06-18 22:54:05) |
234. メカニック:ワールドミッション
久しぶりにはじけたトミー・リー・ジョーンズが見られるということで鑑賞。出番が少なすぎてがっかりだけど、最近はシリアスな役ばかりだったので、楽しめました。ファッションもこれまでにない派手さでニヤニヤできます。肝心の映画の出来は、予想以上にB級感が満載でびっくりです。 [インターネット(字幕)] 4点(2018-05-29 15:55:58) |
235. エクス・マキナ(2015)
《ネタバレ》 AIの反乱というSF王道の題材だが、見せ場があまりにもない。映画的な演出は、口のきけないAIと社長のダンスくらい。映像はきれいなのだけど、残念に感じる作品。 [映画館(字幕)] 4点(2018-03-06 19:56:07) |
236. コップ・カー
《ネタバレ》 テンポの悪さが目立つ。題材はおもしろいのだけど、少年らの運転シーンやK・ベーコンの靴紐シーンがじれったい。少年が、悪徳警官のパトカーを盗むところから負の連鎖が起こるという展開はとてもおもしろいだけに、残念。低予算で犯罪を楽しませるなら、コーエン兄弟を見倣って! [DVD(字幕)] 4点(2017-11-29 00:07:07) |
237. ラブ&マーシー 終わらないメロディー
ビーチボーイズやブライアン・ウィルソンにそこまでの思い入れがない人には、イマイチな映画。有名なアーティストの伝記映画は、スターになるプラスと、落ちぶれるマイナスがあって、その後の展開を含めておもしろさがある。近年だと「ジャージー・ボーイズ」。その点、今作はプラス場面がオープニングにまとめられてしまっていて、あとは単なるモノマネ映画。映画的なドラマ性に欠けていて、当人をよく知らない人はよく分からないまま物語が展開してしまう。ヒット曲は知ってるけどあとは・・・っていう人に対する配慮はない。主役ってエリザベス・バンクスなの?っていう印象しか残らない。 [DVD(字幕)] 4点(2016-08-14 20:47:31) |
238. インデペンデンス・デイ: リサージェンス
《ネタバレ》 映画自体は世間の評判通り中身のない残念な出来です。が、中学生時代に映画館で見て興奮した自分にとって嬉しい場面も多い。特に、ウィル・スミスに代わって注目の若手俳優が多く器用されているにも関わらず、ビル・プルマンとジェフ・ゴールドブラムの2人が大活躍しているのは楽しめました。前作を見ていることが大前提の作りとなっています。 [映画館(字幕)] 4点(2016-07-16 16:39:52) |
239. ザ・ブリザード
《ネタバレ》 アクション場面は見応えあるのだが、逐一挿入される彼女のシーンが映画全体を間延びさせている。司令部に当たるエリック・バナやベン・フォスターも見せ場もなく終わり、映画的な盛り上がりに欠ける。 [DVD(字幕)] 4点(2016-06-28 13:20:11) |
240. バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生
《ネタバレ》 主役はスーパーマン。バットマンとの対決という設定をムリヤリ(?)持ってきた感は否めず、バットマンの背景がはっきりしない。母親エピソードを途中で活かすためか、両親が強盗に殺されるシーンがオープニングになっているなど、ストーリーがシリアスな割に強引すぎる。倒した敵に焼き印してるし。。。丁寧な組み立てでリアルさを追求したノーラン版とは異をなす。かつ、ザック・スナイダーのスローを多様した演出も今回はやけに野暮ったい。終盤の大砲のスローの繰り返しなど、間延びする。とはいえ、ベン・アフレックの枯れたバットマンも悪くないので、独立して作った方が良かったのではと思う。ジェレミー・アイアンズのアルフレッドにニヤリ。皮肉でユーモアたっぷり、もしかしてニヒル?そして、バットの操縦もしてしまう。アルフレッドのスピンオアやらないかなぁ。 [映画館(字幕)] 4点(2016-04-04 00:17:17) |