Menu
 > レビュワー
 > S&S さんの口コミ一覧。13ページ目
S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2390
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順123456789101112131415
投稿日付順123456789101112131415
変更日付順123456789101112131415
>> カレンダー表示
>> 通常表示
241.  ゆりかごを揺らす手 《ネタバレ》 
別に怖いとは感じなかったけど、これはとことん後味が悪い映画ですね。お話のプロット立てにも私は少々疑問がありまして、まず自殺しちゃう産婦人科医。直接描写はないけれど、触診するシーンでナースを退出させるは手袋を外すはで、“彼はやっちゃいました”と観客に宣言しているわけです。ここは本当は何があったかは藪の中状態(もちろんアナベラ・シオラはやられたと思っているわけですが)という見せ方で撮った方が、不幸のどん底に突き落とされて逆恨みにいたるレベッカ・デモーネイの心情により説得力が出ます。この映画の脚本では、アナベラ・シオラを観客が感情移入できないようなキャラにしているのも上手くない。これじゃあデモーネイの逆恨みの理不尽さが深くならないし、逆にデモーネイを応援しちゃってる自分に気がついたりします。狂言まわし役のサイモンにしたってストーリーの中でもう少し使い道があったんじゃないかと思うし、だいいち彼が登場した最初のシーンでラスト・シーンが予想できたし、実際思った通りのエンディングでした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-27 22:33:42)
242.  フォー・ルームス 《ネタバレ》 
オムニバス好きのわたくしですが、これはつまらない一本でしたね。まず狂言まわし役のティム・ロスの過剰な演技が生理的に合わないんですから、どうしようもない。“タランティーノと仲間たち”といってもその後も活躍しているのはロドリゲスだけで、第一話と第二話の微妙さを見ればそれも納得です。 まああえて言えばロドリゲスの第三話がなんでも大げさに撮っちゃう彼らしさが良くて、後の『スパイ・キッズ』に繋がるところがあります。 と、貶しながらも実はこの映画では第一話が好きで、なぜかと言うとあの魔女たちのオッパイ見せながらやってくれる脱力系の踊りが、『死霊の盆踊り』みたいで自分にはストライクなんです(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-25 22:50:53)
243.  真夜中のサバナ 《ネタバレ》 
原作はアメリカではベストセラーのノン・フィクション小説なんだそうですが、映画化された本作はまったくノン・フィクションらしさがない、原作者が怒ったと言うのはそういう部分じゃないかと思います。この物語の主人公はサバナという町とそこに住む住人たちなのに、原作では第二部で語られてたケヴィン・スペイシーの裁判が映画ではメインに据えられているのでよくある法廷ミステリー映画になってしまったのが失敗でしょう。 サバナという所は、日本で言うと京都か金沢みたいな古都なんでしょうね。独自の文化を誇っている排他的な土地柄というわけです。そのサバナの実在の有名人であるレディー・シャブリなるオカマちゃんを出演させちゃったのが、やはり大失敗だったんじゃないでしょうか。だってスペイシーもキューザックも完全に喰われてしまってますもの、この素人に。 イーストウッドは真面目に丁寧に撮っているのは好感出来るのですが、この脚本ではどうしようもないところです。どうせベストセラーを映画化して原作者を怒らせるなら、『シャイニング』のキューブリックぐらい弾けて欲しいものです。そういう所はイーストウッドという人は固すぎるんだよなあ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-17 22:20:07)
244.  アビス/完全版 《ネタバレ》 
劇場版は観てないのですが、完全版はこれはこれで壮大なキャメロン節だと言うことは確かです。キャメロン版『未知との遭遇』ってわけですが、監督の理念とメッセージ自体はキャメロンの方が気宇壮大ではある。 ただこの映画は、深海アクションものだけとして十分成立する完成度であって、エイリアンのシークエンスになってくると特撮は別にしても急に陳腐になっちゃうのはどうしたことか。エド・ハリスがエイリアンのUFOの中でTV映像を見せられるシーンは、ちょっとセンスがなさ過ぎ、まさに「それをやっちゃあ、お終いだよ」でした。ラストの世界が大津波に襲われあわや滅亡かというシークエンスにいたっては、ほんとキャメロンの“Love&Peace”って底が浅いなと嘆かざるを得ませんでした。ほんとこれじゃあリュック・ベッソンの『フィフス・エレメント』と大差ありませんよ。原潜の沈没だってそもそもエイリアンが攻撃した様なものだし、それこそ劇中の誰かのセリフじゃないけど、「お前らにそこまで指図されたくないよ」です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-06 00:53:07)
245.  カフカの「城」 《ネタバレ》 
原作をむかし読んだことありますが、あまりのつまらなさに100ページももだずに投げ出した記憶があります。それをあのハネケが忠実に映画化してるのだから、覚悟を決めて鑑賞しました。意外と映像としてみればまだ判りやすいかなと思いましたが、横移動しかしないカメラには退屈を禁じえませんでした。Kの助手の一人は『ファニー・ゲーム』のあのおデブちゃんじゃないですか、などと油断していたら私にとっては驚愕のあのラストが待っていました。 こんな映画の終わり方ってあり?いくら原作が未完と言っても、こんな撮り方を考えつくのは、世界広しと言えどもミヒャエル・ハネケしかいないでしょう。恐れ入りました。
[DVD(字幕)] 5点(2011-02-14 21:38:32)
246.  12モンキーズ 《ネタバレ》 
むかし観たときは「???」の連続だった記憶があるけど、改めて見直してもやはりこの映画には自分としては微妙なところがあります。ギリアムらしい凝った構成は良いのだけれど、なんか細部においては破たんしているところがある気がするのです。あのブルース・ウィリスに話しかける幻聴の様な声(なぜかウィリスのことをボブと呼ぶのが「?」)は結局何だったのだとか、ウィリスがかけた電話の意味は?とか、正直言っていまだに良く判らん。そしてこれは私の個人的なこだわりですが、タイムトラベルでは過去の自分と対面したら大変なことになるというお約束(パラドックス)はどうなってるの? 映画の出来としては決して悪くはないのですが、個人的にはギリアム作品では『未来世紀ブラジル』の方が好きです。
[DVD(字幕)] 5点(2010-12-09 23:46:48)
247.  ロミーとミッシェルの場合 《ネタバレ》 
それにしてもこのミラ・ソルヴィーノとリサ・クドロー、二人ともでかいですねー、身長が180センチぐらいありそうですねー。 ハイスクール卒業10年後の同窓会というテーマは意外とありそうですが、コメディ映画としては珍しいプロットですね。二人のキャラクターからしてお下品なシチュエーション・コメディかと思ったのですが、大してはじけてなく予想外の大人しさでした。せっかく「ガーリー・ムーヴィーのイーディス・ヘッド」モナ・メイの“バリバリ・ボディコン”ルックをまとってふたりとも頑張ってるのにねえ。まああまり真面目に観ることもない内容ですが、ラストのダンスシーンではヘンなダンスをソルヴィーノとクドローに踊らせていて、なんか思いっきりすべってますよね。ここは本来なら大いに盛り上がるところですが、この監督はこれがうけると思ったみたいなのですが大失敗ではないでしょうか。 ミラ・ソルヴィーノは好きな女優ですが、オスカーとってからろくな映画に出演していないのが残念です。
[DVD(字幕)] 5点(2010-07-26 21:35:34)(良:1票)
248.  ビリー・バスゲイト 《ネタバレ》 
名匠ロバート・ベントンにしては、どこか散漫な映画です。確かに、核となる登場人物がいないという印象があり、下手に良い俳優をそろえちゃうと陥りやすい失敗の典型でしょう。ダスティン・ホフマンの演技はさすがに存在感がありますが、彼にしては大して力量を出している風ではありません。ブルース・ウィリスに至っては、彼のフィルモグラフィの中でもっとも情けない役だったのでは。見どころはニコール・キッドマンの脱ぎっぷりの良さに尽きます。
[DVD(吹替)] 5点(2010-05-30 11:16:00)
249.  アリゾナ・ドリーム 《ネタバレ》 
ハリウッドに招かれて、気取ったのか力んだのか、クストリッツァにしては今一つの出来です。アメリカンドリームがどうたらということ表現したいのでしょうが、どうもアメリカと言う国とその文化への彼の理解があまり深くないのでは。だから、いかにも異邦人が監督しました、という映画になってしまったかと思います。やっぱりクストリッツァはガチャガチャしてなきゃクストリッツァじゃない! それでも、J・ルイスはさすがにいい味出していましたね。あと、V・ギャロの『北北西へ進路を取れ』ネタは傑作です。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-02-12 23:41:55)
250.  ヒート
この映画、はっきり言って長すぎです。伏線の張り方にも工夫が感じられないし、第一あの銀行強盗と銃撃戦はクライマックスでしょう、普通は。あんなところにあのシークエンスを持ってくるから、余計に間延びして長く感じる原因になっています。デ・ニーロとパチーノのカフェでの対決シーンは確かに見応えがありましたが、全体に「男の美学」がしつこすぎて鼻につきました。
[ビデオ(吹替)] 5点(2009-10-02 00:56:34)(良:1票)
251.  冷たい月を抱く女 《ネタバレ》 
この作品の問題点は、やはり“無精子症”という伏線のためだけに展開する連続レイプ殺人と言えるでしょう。G・パルトロウの死体を発見するシーンの撮り方からあの人が犯人とは普通思わないですが、刑事が泥の話をするもんだからラストまでレイプ事件の新展開があるのではないかと気が散ってしまいました。サスペンス映画の見せ方としては、ルール違反とまではいきませんが、ちょっと微妙です。それにしても、こんなことで無残な姿になったG・パルトロウは下積み時代とはいえ可哀そうでした。下積みと言えば、あの学校の地下に住みついていた用務員は「ソウ」のジグソウ役者のトビン・ベルなんですね。良く観るとちっとも顔が変わってません。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2009-09-06 01:45:30)
252.  氷の微笑 《ネタバレ》 
初見時は、犯人は果たして誰なのかと真剣に?だったのですが、最近観直したらシャロン・ストーン以外にホシは考えられないという撮り方だったのに気がつきました。例の足の組み直しやらソフトコアポルノなみのエロエロシーンに気をとられてしまいますが、これミステリーとしては大した話じゃないんですね。マイケル・ダグラスも余りにアホッぽいキャラクターで、これじゃ感情移入のしようがないです。
[ビデオ(字幕)] 5点(2009-07-31 22:29:26)
253.  運命の逆転 《ネタバレ》 
米国で無罪が確定している事件なのに、こんな映画の撮り方をして実在のフォン・ビューローから抗議されなかったのでしょうか?原作は未読ですが、著者は映画にも出ているフォン・ビューローの弁護士だそうで、それって結構えげつない話ですよね。プロデューサーにオリヴァー・ストーンが入っているので、こういう作品になってしまったのかな。この映画はジェレミー・アイアンズとグレン・クローズの演技をひたすら堪能するのが正解なのでしょうが、この弁護士の言動がどうしても不愉快でしかたなかったです。この事件のほかに黒人少年の冤罪事件を無償で弁護しているという設定が、またわざとらしく偽善的でした。
[ビデオ(字幕)] 5点(2009-07-25 22:59:16)
254.  ホームドラマ
題材が題材だけにもっとグロくなる可能性が多いにありましたが、最後はオゾンらしいまとまり方でした。ブラックユーモアはちりばめられていたみたいですが、私としてはオゾンのブラックユーモアはピンとこないし、はっきり言って趣味が合わないというのが感想です。
[ビデオ(字幕)] 5点(2009-04-20 23:33:35)
255.  シューティング・フィッシュ
ファンタジックな青春詐欺師物語ですが、残念なことに脚本の出来がいまいちでした。音楽はセンスが良いのですが、ダニー・ボイルやマイケル・リッチーに比べてこの監督は曲の活かし方が下手で、浮いてしまっています。でも、ケイト・ベッキンセールがいいので+1点。この映画の彼女は実にチャーミングで必見の価値ありです。
[ビデオ(字幕)] 5点(2009-03-15 12:24:31)
256.  ハワーズ・エンド
エマ・トンプソンが魅力的だったのと、アンソニー・ホプキンスが英国中流階級のスノッブを演じて相変わらず上手いなあという感想しか正直言って残りませんでした。ストーリー展開が作劇風なので役者の演技を見せる素材としてはこの原作は良いのでしょうが、もう少し工夫して演出をドラマチックにして盛り上げても良かったのではと思います。それぞれのエピソードがみな唐突過ぎる感じがするのが最大の難です。
[DVD(字幕)] 5点(2009-03-10 00:08:48)
257.  イベント・ホライゾン 《ネタバレ》 
映像はCG多用でそこそこ見れますが、コンセプト自体は「ゴーストシップ」の様な古典的幽霊船話を宇宙に置き換えただけなんですね。だから前にどこかで見たことのある怖がらせ方がしつこくでてくるという印象になってしまいました。「宇宙の果てにある境界線」を越えたらそこはキリスト教が唱えるところの「地獄」だったという落ちでは、私がSF映画に期待するセンスオブワンダーが欠けていると感じてしまいます。宇宙空間に宇宙服なしで放り出されて人間が助かったのはびっくりしました。
[DVD(字幕)] 5点(2008-12-21 10:58:00)(良:1票)
258.  キリング・ゾーイ 《ネタバレ》 
勘違いされやすいけど、この映画でタランティーノは脚本も書いていないし製作総指揮として名前を貸しただけ。あくまでロジャー・エイヴァリーが書いたストーリーをタランティーノ風味で映像化したわけなのだが、しかしこれがタランティーノ風味かというと微妙ですけどね。ジャンキーのジャン=ユーグ・アングラ―ドが首領の銀行強盗団はヤク中揃いで徹頭徹尾のアホ揃い。彼らが実行する銀行強盗も、人質をバンバン殺す映画史に残るような凄惨な代物。そこにジャン=ユーグの旧友のエリック・ストルツが金庫破りの腕を買われてアメリカから呼び寄せられているわけだが、いくら幼なじみとは言っても10年以上会っていないフランス人とヤバいヤマを踏むというプロット自体が説得力がなさすぎです。もしタランティーノの脚本なら、この二人の友情と他のいかれたジャンキーたちとの関係を上手く表現したんだろうけどね。冷静なプロの金庫破りであるストルツと狂気の世界に半分足を突っ込んでるようなジャン=ユーグとの対比が意図されていたかもしれないが、後半のジャン=ユーグの完全に狂ったとしか思えない暴れっぷりのために、それもどっかにぶっ飛んでしまいます。劇中で「俺はエイズだ」と誰にともなく呟くのですが、これがこのやけっぱちな銀行強盗の動機なのかもしれません。それにしても、目の前で女性が頭をぶち抜かれ終いには自分も撃ち殺されたのに、頑として金庫を開けようとしなかった男性行員、こんな銀行員がいるわけないじゃないですか!どんな金融機関のマニュアルでもこれはNG行為になっているはずです。 ラスト近くでジュリー・デルピーが逆襲に転じますけど、どうせなら中途半端にせずトコトン暴れて欲しかったところでした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2023-01-31 23:22:39)
259.  救命士 《ネタバレ》 
このサイトに登録されている数あるスコセッシ監督作で、本作が群を抜いての最低点、4点台の評価作は他にありません。いやあ確かにこれが不当な評価でないことは観れば納得できます。考えてみれば、スコセッシ、脚本ポール・シュレイダー、主演ニコラス・ケイジ、という組み合わせは、制御不能な化学反応という感じです。『タクシードライバー』では主演がデ・ニーロというチームでしたが、デ・ニーロとニコジーではやはり映画の神様の贔屓度が違いすぎで、デ・ニーロの方が映画をコントロールしてゆく能力が高く、狂ったストーリーでも自分の演技で傑作に仕立てあげることが出来るわけです。どちらもハリウッドきってのメソッド演技達人なんですけどね。まるで巡回するパトカーか流しているタクシーみたいな救急車、日本とNY の救急システムの違いの大きさを感じてしまいます。その救急車を派遣する病院がまたすごい、もう病院じゃなくて警察署か刑務所としか見えませんでした。けっきょくニコジーは三人の相棒と組んだわけですが、ジョン・グッドマンは良心的な人柄だったのがヴィング・レイムスからなんかおかしくなってきて、三人目のトム・サイズモアになると完全にニコジーを超越したぶっ飛び男です。考えてみれば彼が登場してからがこの映画の暴走が加速してきた感じで、ニコジーとサイズモア、そしてスコセッシまでもがみんなクスリをキメてラリって撮影したかのような状態です。こうなるともう誰にも止められませんね(笑)。メソッド俳優好きなスコセッシですけど、どうもニコジーとは相性が良くなかったとしか言いようがないですね。 「親父はバスの運転手でお袋はナース、俺は両方受け継いだ」というニコジーのセリフがあり、「上手いこと言ううなあ」とちょっと感心しました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-10-07 22:20:56)
260.  勝手にしやがれ!! 英雄計画 《ネタバレ》 
このシリーズもついに大団円ですが、妙に弾けていた前作からは想像もつかない幕の閉じ方です。お手本というかネタ元だった『傷だらけの天使』も最終回は予想を超えてましたが、このシリーズもかなりシュールでぶっ飛んだ最後でした、でもこんなぶっ飛び方は好きじゃないよな。ヤクザを町内から追放しようとする寺島進が中心の前半のストーリー展開はたしかにいつものグダグダ系コメディですが、後半からエンディングまではもはやシリアス・ドラマとしか言いようがないです。寺島進の妹キャラがヒロインですけど、いつものように不思議ちゃんではないのからして違和感がありました。バブル時代が終わって大不況になっていった時世を反映して登場キャラたちが離散してゆくんだろうなというのは想像していましたが、まさか哀川翔と前田耕陽のコンビが警官隊に包囲されて銃撃されるようになるとは、予想を大きくはずされました。 “やっぱり腹黒い奴だった”寺島進がけっきょく生き延びたのには何のカタルシスもなかったし、警官隊の待ち受ける中に飛び出してゆく二人の姿は『明日に向かって撃て』のパクりじゃねえかよ!暖簾が風に揺れた瞬間に居眠りしていた洞口依子が目覚めるのがラスト・カット、これは二人が死んだことを暗示していました。ここまで来ると、黒沢清の「最後は俺の好きなように撮らせろ!」という魂の叫びが籠っているような気がします。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2022-06-03 22:25:20)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS