261. バートン・フィンク
小ネタのセンスは合うし、クセのある俳優陣もかなり好みなんだけど、一人一人が悪目立ちしているような、奇妙なチグハグ感があった。ジワジワと不気味さを募らせつつ、ラストにはバーンと派手で凝った演出もあったりして・・結局私の中では不条理倍増しの楳図かずお系映像作品という位置づけに落ち着いた。炎の廊下シーンだけは繰り返し観たいかも。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-10-16 23:32:49) |
262. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 ジョーカーの存在感はさすが!でもアーロン・エッカート演じるハービーが最初から善人に見えず、ダークサイドに堕ちたヒーローというより化けの皮が顔半分はがれたように思えてなんだかな、という感じ。マギー・ギレンホールも何だかそこらのダイナーでウェイトレスでもしてるほうが似合いそうで、ヒーロー二人が命を賭けて取り合うほどの女に思えず、単なる好みの問題だろうが作品世界に入り込めない要素がやや多かった。個人的にはアルフレッドが一番キャラにぶれがなくて渋くて格好いい。彼がメインのスピンアウトが是非観たい。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-10-07 12:04:41) |
263. パーフェクト・ストレンジャー(2007)
前評判やら宣伝文句やらの予備知識ゼロで観たが、別に仰天するほどの衝撃展開でもなかった。ハル・ベリーのプロモーション映画だと思えば上出来。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-10-06 21:19:52) |
264. フィクサー(2007)
後半物語が加速的に動き出してからは面白かったが、そこに行き着くまでが冗長に感じてちと疲れた。渋い題材を上手にまとめた佳作という印象だが、裏社会に生きる男の悲哀を演じるには、クルーニーはやっぱり善人面すぎるような。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-26 00:01:40) |
265. NANA
あれだけ対照的な二人が仲良しってのがそもそもファンタジーなので良くも悪くも少女漫画的に成功している。本人達は真剣でも大人から見ると青臭くて見てられないってカップルばっか出てくるので、自分がいかにこの映画のターゲットから外れているのかがよく分かる。ハチのキャラはかなりウザイけど、宮崎あおいの可愛いさでギリギリ許せる。ナナのキャラはかなり怖いけど、中島美嘉の持ち味で納得感出まくり。ストーリーに深みはないが、キャスティングによるキャラ立ちが秀逸で面白かった。しかし一緒に風呂入っていちゃついてても全く血の気の感じられない男女ってのもすごいな。爬虫類か? [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-07-25 23:54:10) |
266. 西の魔女が死んだ
上品でとても素敵なおばあさまなんですが、その穏やかすぎる物腰ゆえに、こういう草食系生活に思い入れのない人は途中で寝てしまうかも(^^;)私も多分1週間で「肉が食いてぇ~!!」とか叫んでギブアップしそうです。魔女の力に取り憑かれてはダメ、とまいを諭すシーンでは、ルークにダークサイドに落ちてはならぬと諭すヨーダを思い起こしました。きっと死んだ後もジェダイマスターのように常に愛弟子まいのそばで見守ってくれるのでしょう。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-07-15 22:21:34) |
267. マリー・アントワネット(2006)
無邪気で可愛いお馬鹿さんの悲劇。そこで終わるならいっそ写真集でいいのでは?と思うような内容ではあったが、実際そのつもりで見ているとそれなりに目に美味しく楽しめた。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-15 22:07:32) |
268. さよなら子供たち
《ネタバレ》 大人ならば、それは自分が悪いのではなく戦争が悪いのだと自分を納得させることもできようが、こどもにとっては自分だけが助かり、また自分こそが友人を死に至らしめたのではと思えてしまう状況は酷に違いない。この映画を撮るために映画監督になったというルイ・マル監督は、この映画であの日の子供だった自分を癒したかったのではないだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-07-15 22:01:25) |
269. Shall we ダンス?(1995)
草刈さんの美しい姿勢には惚れ惚れ。でも演技を見てガックリ。まさにお人形。たま子先生の笑顔に癒された。あんなおばあちゃんになりたい!竹中直人は期待通りの飛ばしっぷりで、あんな役なのになんの違和感もないのがすごい。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-06-14 01:40:30) |
270. 五月のミル
骨の髄まで享楽主義がしみついたフランスのブルジョア階級の、優雅なようで滑稽な行動様式を眺めて笑う映画。しかし非常事態でもロマンスを忘れないこの人達の生命力はすごい。頭の固い日本人が学ぶべきものがあるような気がする。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-06-07 17:16:07) |
271. オールウェイズ
《ネタバレ》 ラブラブな大人二人をあたたかく見守る同僚たち、特にアルの存在が効いてて序盤の雰囲気は上々。テッドの登場、ピートの死、その後の話の進行も無理が無く、微笑ましくて良かった。でも、結果よければ全て良しなのか、散々無茶をやる夫に神経をすり減らされる経験に耐えてきたはずのヒロインが唐突に暴走しはじめて急に共感できなくなった。終盤までにスピルバーグ節がうなるシーンを入れたかったのかもしれないけど、「ってことは・・」と、強引な暴走の強引な結果も軽く予想できてしまって感動半減。おばあちゃんになっても妖精キャラが似合うヘップバーンはさすが。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-23 21:14:36) |
272. トランスフォーマー
CGを駆使したド派手な戦闘シーンや変身シーンを子供と一緒にキャーキャー言いながら観るのは楽しいけれど、大人の鑑賞に堪えるドラマがそこにあるかといえば、笑うしかない・・・。ま、むしろ子供にとってはその方がややこしい心理描写に悩まされず映像の面白さに没頭できていいのかもしれない。日常会話が擬音だらけの小学生男子あたりが鑑賞最適齢と思われる。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2009-05-22 11:10:28)(笑:1票) |
273. ジキル&ハイド
全編暗くて地味だけど退屈はしませんでした。ジュリアロバーツのように着飾らないと女にならない女優よりも、隠しても隠し通せぬ色気があるタイプの女優を主演にしたほうが良かったのでは。ジキルの時でも既にかなりヤバイ人だとバレバレなのはマルコヴィッチならでは。面白いです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-04 13:22:20) |
274. サウスバウンド
《ネタバレ》 こんな父親がいたら子供はすごい迷惑。それでも思春期の子供達が誰もグレることなく最終的には受け入れていくようになるのは、誰よりも夫を信じる母のゆるぎない姿勢を見ているから。要するに夫婦が大丈夫なら家族も大丈夫、ということか。夫婦よりも親子関係が優先されがちな日本の家庭にとっては案外大事なメッセージかも。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-04-27 16:43:00) |
275. NOTHING ナッシング
あり得ない状況に陥った馬鹿二人を高みの見物。下らないっちゃ下らない内容だが、モンティ・パイソンのような作り込み系の毒入りコメディが好きな人は楽しめると思う。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-04-25 22:25:34) |
276. プロジェクトBB
十数年ぶりにジャッキー映画を見たが全然老けていないのでビックリ。というか昔から老けていて変わらないのかも。ストーリーは単純だが安心して子供と一緒に観られるアクション映画としては秀逸。肝心の赤ちゃんは私がこれまで観た映画の中では文句なく一番可愛い子役ちゃんで、リアルで反抗期まっただ中の育児をしている身には思わぬ癒し効果があった。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2009-03-18 02:07:30) |
277. 厨房で逢いましょう
この作品で何より注目すべきは、主人公を含め、物言わずして料理を評する人々の名演ぶり。本当に美味なる物は人を黙らせるというが、見事にそれを体現していた。味を表現する語彙の多さを競うかのように、やたらとしゃべりまくるテレビのグルメ番組のリポーターに見せてやりたい。残念なのは、主人公が私が一番嫌いなタイプの鈍感で図々しく男に媚びまくる女だった為、全く感情移入できなかったこと。観ててほんとイライラしました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-03-13 12:48:21) |
278. あおげば尊し
テリー伊藤が意外にもはまり役だったと思う。芸能界のジャンクな部分の象徴のような彼が、こういう静謐な演技を見せるとは意外だったが、妙にリアルな存在感があった。ざっと流し見した後、小学校高学年の子供と一緒に改めて観た。大人には若干退屈かも知れないが、この年頃の子向けの道徳の教材としては秀逸だと思う。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-07-21 08:38:33) |
279. ヒューマンネイチュア
洋楽のPVでお馴染みのゴンドリー監督。映画のようなPVを撮る監督ならではの、PVのようなテンポの良い展開を期待していたがやはり冗長気味だった。人の違和感を逆手にとって惹きつけるゴンドリー氏の作風は、やはり短編でこそ活きるような気がする。でも、食卓でマナーを学ぶネズミたちの様子は異様にリアルに出来ている一方、類人猿になりきる人間のほうはどこか作り物っぽくてその滑稽さが際だっているあたりに、職人芸を感じた。人間はなんとバカで情けない生き物かと、笑いながら冷や汗をかく、そんな映画。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-18 13:45:33) |
280. スキャナー・ダークリー
ディック作品×ジャンキーもの、という意味では原作者ファンとしては違和感のない(というか、想定内の違和感のある)作品に仕上がっていたと思う。映像の処理はなかなか凝っていて面白い。ただ、オチの不親切さというか肩すかし感というかほっとかれ感はいかにもディックなんだけど、映像がちょっとポップ過ぎて重厚感が足りない感じがした。鈍い頭痛と吐き気がするようなあの読後感がないのは物足りない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-05-30 22:34:10) |