Menu
 > レビュワー
 > アルメイダ さんの口コミ一覧。15ページ目
アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031
>> カレンダー表示
>> 通常表示
281.  マトリックス 《ネタバレ》 
「マトリックス」について書かなければいけないんですが(爆)  敵キャラの不気味なクールさとワープのレトロさの他には・・  逆転のアイデアが面白いことくらいです。  主人公側から見た普通な世界が仮想現実で、  しかもウィルスと指されているのが面白い。  けれども私は仮想現実の中でいても別に気づかなければいいと思うし、  あまり不思議な感覚とか哲学性とかは感じなかった。  これもこの作品を観たのが今だからかもしれませんね。  コンピューターと人間の立場が逆になるという設定には面白いとも思うけど、  どうも椅子に寝たまま仮想の世界に行くというのは私はつまらない。  さらにわかりにくくなるかわかりやすくなるかは疑問だけれど、  コンピューター側から見た演出のほうが見たい気がします。  バーチャルでも痛みは現れ死ぬこともあるのに、  あの愛に気づいた展開は恐ろしくひいた。  ファンの人にはわかるけれどついてゆけません。  それと全体的なアクションシーンがまるで中国映画。  中国映画のアクションは好きですがこれはひつこすぎ。  中国のアクション俳優を使ってくれてたらまた違うかも・・  ジョン・ウーの「フェイス/オフ」のアクションを観ているようで、  ちょっと恥ずかしかった(爆)  速すぎるアクションは嫌いでスローが好きなのですが、  全部見せ場がスローなのでこれはちょっと・・  サム・ペキンパーが作ってたらどうなってたかな(苦笑)  自分としては合わなかった映画ですがシリーズということで、  このあとが駄作の評判が多いので甘めにします。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:43:48)
282.  フィラデルフィア 《ネタバレ》 
さてこの作品は「羊たちの沈黙」でアカデミー賞を総ナメにした、  ジョナサン・デミ監督作です。  そのときに犯人がゲイであるという演出に、  ゲイ=偏執殺人鬼というイメージを与えると誤解されると、  ゲイ団体から抗議があったのです。  同映画の特典でそのことを話していたのですが、  だからこの「フィラデルフィア」を謝罪のために作った。  ・・いやぁだからって作ってしまうんだからすごいです。  この年の作品賞はじめほとんどの賞はスピルバーグ作品でした。  「シンドラーのリスト」のほうがやはり暗いですよね(爆)  いやぁ私は何度観ても泣けますよ。  あれと同年で比べるのはマズイ。  「運命の瞬間(とき)/そしてエイズは蔓延した 」が医学の立場から、  真面目に描かれているのに対し、  弁護士の立場から描いた異例の作品です。  しかしよく似てはいるのです。  1993 劇場未公開ということからもかな~りな損をしている作品。  しかもこちらは実話を元にしているのですよ。  科学者のひとりが実は感染していたというのも、  フィラデルフィアでは弁護士が実は感染していたという・・  職場の解雇が病気が原因だったかどうかというサスペンス的な面白さは、  さすがにデミ監督は演出がうまい。  私はなぜか年寄り弁護士団体の発言が気になって、  これは語り部役をこの悪役(わかりやすく言えば)連中にさせているんだ。  エイズという病気を実にうまく語らせています。  輸血(薬害も同じですね)での感染は同情するが、  性行為での感染は・・  このセリフは同感しましたがこの時代が予防策とか知られてなかったのかも。  旧約聖書と新約聖書に書いてある・・  反対の意味でこれもよくわかりますね。  アダムとイブ以外の行為は書いていないということです。 こういった訴えられたほうの側になぜか共感してしまう。  それが差別の理由に結びつくということなのですが・・     死のふちにいる隣人の怖さと自分の周りのいとおしさ・・  マリアを聴くトムを見たあとのデンゼルの表情がよかったです。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:25:37)
283.  死ぬまでにしたい10のこと 《ネタバレ》 
 昔テレビドラマであった「神様、もう少しだけ」みたいな・・  それ以外の多くのことが全く共感ができなかったし、  あまりにも飛びすぎた最後に、(ありえない)と思いました。  主人公はかたくなに宣告した医師以外には病魔を明かさない。  最初はけなげだと思ったし入り込みかけたのだけれども、  明かさずにそのまま終われるはずがない。  そこで(ありえない)とさめてしまったのです。  要するに命の説得力がない。  最後のほうを主人公の希望的な夢と観れればよいのですが、  そういった説明もないので、  これは倒れて病院に運ばれても、うそをつきとおせられるはずはない。  ありえない自己犠牲の美に酔えないでしょう・・  ソレまでの気持ちの運びがけなげで賢いと観ていたのに、  時間が過ぎても同じように進むので悪い予感がしました。  たぶん号泣する人もいるかもしれないなぁ・・  思わず泣けてしまったという人もいるでしょうか。  でも(ありえない)と私は思ってしまった。  それからのことを考えれば家族の心の共有を一瞬でも、  見たくはなくても見てしまう主人公というシーンも必要だと思う。  自分が真実を話せば現在の幸せが崩れる・・  それだけはしたくはないという描きかたはよかっただけに。  自分がいなくなったあとの幸せの身代わりや設計・・  老人が考えるような自己犠牲の美学と、  一応不倫やおしゃれもしたいという若い考え。  演歌やメロドラマのような世界になってしまっている・・   よかったところはどこか感動しなかったのか・・?  感動をしたシーンは実はあったのです。  普通の人と感覚がずれているのかもしれないのですが・・  スーパーで買い物をする前半のシーンで、  彼女だけ動いていてその他の人は止まっている。  そして楽しそうに踊りだす人々・・  ここはなぜか彼女の孤独感が一番伝わってきて感動までしました。  おそらくは自分が好きな演出やツボがあれば感情移入がしやすい。  ここだけ「オープン・ユア・アイズ」の監督か?とも思ったくらい。  スペイン映画を観だすようになったのも、  実はアレハンドロ・アメナーバル監督のファンになって・・  あと・・スコット・スピードマン(プール清掃員の夫役)がまあタイプでした。  この作品では若かりし頃のジョン・レノン似かも(苦笑)    
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:22:16)
284.  バッド・エデュケーション(2004) 《ネタバレ》 
音楽はものすごくよい。  エンド・クレジッドで流れる曲は聞き入ります。  危ない作品内容もこの監督の独特の色彩とカット割りで、  娯楽サスペンスにも取れる映画作りとなっています。  ただし私的にはちょっと合わなかったです。  突然現れたガエル・ガルシア・ベルナルは結局復讐のために全編を通じて活躍するのですが、  私は彼をなぜかマイク・マイヤーズ似だなぁと見てコメディに見ちゃいました(苦笑)  サスペンス的には二重三重で面白いしそのわりにわかりやすい。  難解ですが演出や編集がうまいので戸惑いません。  丁寧に作っています。  しかし「オール・アバウト・マイ・マザー」もですが・・  この監督作品の男優(ゲイ役の)と私は合いませんねぇ・・  いかにもってな感じだから(まあだからわかりやすいのだけれども)  引いてしまうんですよね。  幼少時代の純粋な愛引き裂かれた初恋が、  たとえ男同士であれども感情移入はできます。  そこにはやはり少年同士というみずみずしさと、  その年頃の恋の場合は男女も関係はないと・・  しかも引き裂いた悪役が神父なのです。  カトリックの寄宿学校という環境で神父は異常愛者。  この神父への復讐がある脚本がきっかけで始まるのですが・・  こういったサスペンスとして観られれば面白いかも。  お金、性欲、復讐・・もうドロドロです。  唯一といってもよいエンリケ役の薄い顔のフェレ・マルティネスが救いかも。  あまりに現実主義な彼の生き方に、  初恋を裂かれたあきらめも仕事に生かすという、  クールな生き様に感傷は感じなかったです。  やはり子供時代で終わってましたね・・  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:18:10)
285.  レッド・ドラゴン(2002) 《ネタバレ》 
トラウマからの脱出というテーマは今回はFBI捜査官にではなく、  犯人に向けられていたということが弱かったです。  ノートンのトラウマもあればよかったかな・・  最後のほうの火災からの生還は「宇宙戦争」の息子か!?  と、私はストーリーとしては面白いが納得できかねました。  愛する盲目の女性(ありきたりですね) エミリー・ワトソンが、  どうも風吹ジュンに似ていた・・  全体的にはひとつの作品としても観られます。  しかしやはり「羊たちの沈黙」があったからこその作品なので、  ファンのための説明的な作品です。  こういったレクター博士の使い方ももしかしたら飽きがこないかも?  と思う私は完全にレクターは檻の中のコロンボだと理解しました(爆)  同じような手でテレビ・ドラマ化してもよいのでは・・  もちろんレクターは檻の中で推理しては捜査官いじめをするという(笑)   スターウォーズシリーズで言えばエピソード3、  あと最近よくある序章映画。  やっぱりシリーズモノってもう過去に向かうしかないのですよね。  大成功すると特に未来のことを書くと繋ぎより話が脱線してくる。  で、序章ならば成功作と同じような作りにしても懐かしい感じで繋げてくれる・・  「ハンニバル」が大ヒットした「羊たちの沈黙」からの失敗例だったのは、  何よりも主演女優が変わったことが大きかった。  「ターミネーター2」から「3」に子役=救世主ジョンが変わったことで大不評になった。  そういうものなんじゃないかな。  内容はどうであれファンは同じ俳優の成長や年をとった姿を見たいもの。  もしも役者を変えるのならば出さなければいいと思ったのがこの作品。  ホプキンズのお相手がジョディからノートンに変わってもいいのですよ。  同じことをやっててもいい。  ラストの「羊たちの沈黙」に繋がる(その女性FBIの名は?)  そのひとことが聞けただけでもう感激しました(おかしいかな?)  もうこの作品自体がそれだけでもういい映画になっちゃう。  まあ内容もいるんですがやはり「SWエピソード3」のラストのような感激。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:08:04)
286.  フライトプラン 《ネタバレ》 
久しぶりのジョディ・フォスター主演映画。  直前に「羊たちの沈黙」を観たのもいけなかったか(苦笑)  観ているうちにジョディがシガニー・ウーパーに見えてきた(爆)  もちろん両方好きですよ。  でも違うんだなぁ・・  ジョディが「エイリアン」シリーズの(特に子供を守る2)になっちゃ・・  男版「ダイハード」のようでもあります(汗)  Tシャツ1枚で排気口の中とか冒険しちゃだめですよ。  まあ久しぶりの復帰作として大目に見たとしても、  このオチはないと思う。  まだ観ていない人のために伏せておきますが、  これは違反だと思うよ(苦笑)  何でもアリ?  「エアポート」シリーズのようでいて全然違う映画。  細かいところを突っ込めばキリはないのですが、  とにかく大雑把なサスペンスでした。  種類は違いますが同じくジョディ主演の「パニック・ルーム」を思い出した。  私にはどうも彼女には母親役は似合わないように思うのです。  たぶん所帯じみて見えないからかな・・  母性もあまり感じないのです。  年をとってもいつまでもキャリア・ウーマンのイメージがあって・・  キャサリン・ゼタ・ジョーンズは母性を感じるんだけれど・・  でもまあ久しぶりにジョディが観られたのでよかったとしましょう。  あと意外にもショーン・ビーンが今までいいと思わなかったのに、  この映画ではすごくいい役者だなぁと感心しました。  機長の役が似合うようになったのですね。  こういう役もできるようになると楽しみです。   
[映画館(字幕)] 6点(2006-04-02 12:59:27)
287.  エンゼル・ハート 《ネタバレ》 
  アラン・パーカーの絵という感じですねぇ・・  ブラック・ファンタジーの世界です。  久しぶりに観ましたがこの作品って・・こんなに難解だったんですね。  まさに観る時期観る作品の関連性ということもあり、  最近ではサスペンスをよく観ているので犯人さえわかればよいみたいな感じで、  このジャンルはサスペンスでもホラーでも可能(ホラーの棚にありました)  だから観方を変えなければ理解不能なところがあります。  犯人がわかりやすく作られているのに意味がわからない作品。  オカルトに意味を求めても難解になるだけなのです。  「エクソシスト」よりは「オーメン」に近いかもしれません。  しかしこのジャンルで致命的なミスは配役だと思います。  私はロバート・デ・ニーロは合っていないと思いますが・・  恰幅がよすぎるし全く怖くはないから(苦笑)  同じ役では別の作品のアル・パチーノのほうがはまっていました。  その作品の題名も忘れたのですが確かキアヌ・リーブスも出ていました。  ソレも前に観ていて今回の作品とごっちゃになって記憶しています。  あとミッキー・ロークの「ジョニー・ハンサム」という作品。  これも観た記憶があるのに忘れています。  また見直してみよう・・  ジョニーはエンゼル・ハートでも出てきます。  このミッキー・ロークが依頼を受け探しているジョニーは、  整形手術を受けて顔がわからないということがややこしくさせています。  まさに・・ジョニー・ハンサムと同じ(爆)  見えないジョニーを追う探偵、  ジョニーの過去を調べるうちに次々とジョニーの記憶を消すかのように、  殺人事件がおきてゆきます。  主役のミッキーにふりかかる殺人事件の疑惑、  操られているのかはめられているのか・・?  新しい犯人がわかるころにはこの探偵の素性も明らかになります。  よくできた話ではあるものの、  やはり2度目の観賞ということもあるし、  よーく考えたらおかしい説明不足なところもあったりします。  ミッキー・ロークはこの頃が一番ではなかろうか・・  このあたりの時期では好きですね。  こんなヨレヨレの役をやっててかっこいい人はあまりいないと思う。  汚い役で生える人って最近いませんから・・  
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-04-02 12:54:47)
288.  透明人間(1992) 《ネタバレ》 
最初は何てつまらない映画なんだろうか、  やはり昔の白黒とは全然違うなぁとむくれていた私・・  通常このての名作のリメイクはつまらないものが多いのです。  ところがこれはリメイクというより原作が違うんですね。  しかしH.G.ウェルズへのオマージュは過激なほどあったので、  やはり意識して観てしまいます。  絶対製作者は意識していたはずです(笑)  原作が違うといえども透明人間の元はウェルズです。  あの作品の映画化ではその時代の技術からできないこと、  想像させるところがありました。  そこを製作者は待ってました!とばかりに見せます。  タバコを吸うシーンでは肺に煙が舞い、  食事をすると鏡ごしに胃が動くのが見える。  そして雨に濡れれば輪郭だけがキラキラと輝く・・  これらは昔にできなかったことです。  この描写はファンタジー感いっぱいですね。  まあこれを見られたことと、  自分も透明だから足元が見えないから怖いということを、  よくわかるように演出していました。  これらは全てあのH.G.ウェルズの原作映画でできなかったこと。  後半からの面白さと演出が見られたのでまあまあよかった。  それに結局最後は面白かったし。  ただ・・  透明人間なので透明になってからはなるべくならば、  俳優さんの顔は出さない方がよかったと思います。  説明用にか露出度が多くそのたびにつまらなくなって、  つまらなくなればまた透明になったりと逆におかしい。  たぶん製作者がやはり透明でないと妙だとわれにかえったのか?  透明人間役の俳優さんは見えてたらパントマイムのようなのです。  それを狙ったのかもしれませんが・・  普通の人間が透明になりCIAに利用されないように逃げ続けるのがこの作品で、  昔のものは科学者が透明になり世界征服の野望を燃やすまでになる違い。  結局見えないから悪いことができると考えるか、  見えないからスパイに使えるから利用しようとか、  見えないことって結局不便なのですよね。  最期にしか姿が見えない哀れな昔の透明人間と、  最初から姿が見えるこっけいな透明人間・・どちらが面白いかでしょうか。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-03-05 10:41:01)(良:1票)
289.  CUBE 《ネタバレ》 
かなり前に話題になった作品ですね。 「CUBE」と「ソウ」とどちらが好きかという問題かも・・ それまでが難解なくせに終わったあとのオチに、 爆笑ものの疲労感を感じる「ソウ」は「ユージュアル・サスペクツ」と同系。 こういう系に腹がたつひとは「CUBE」のほうがいいかも。 「CUBE」はどちらかといえば「未来世紀ブラジル」の虚脱感です。 そしてラスト以外はわりと誰でも楽しめる「ポセイドン・アドベンチャー」です。 外はどうなっているのか? その問いかけは入れられた登場人物より観客の方がさらに大きくなります。 誰が作ったか何の目的で? そんなこともどうでもいいというならば、 その向こうは何なのか? あの人が生き残ったことに逆に恐怖を感じませんか? あの人が何を見たかもわからないですが、 絶望感と恍惚感の入り混じった顔を見れば、 それまでの彼の行動からしても一人でいられない。 要するに何も出来ない人を置き去りに生かしたのです。 それを考えると製作者側はかなり意地悪です(爆) 「ショーシャンクの空に」の社会に復帰できず死を選んだ老人。 「未来世紀ブラジル」の裁判にかけられるオチを思い出した・・ あの白い空白の風景がその向こうにもキューブが果てしなく続くようにも思えるし、 それともただ本当に何もない世界かもしれない・・ コメディに出来たらば孫悟空の釈迦の手だということでいいのですが(笑) そういう風な世界かもしれませんね。 だから神格化された作品なのかもしれません。 「未知との遭遇」の特別版のような神がかりな世界も思い出したし。 私としては中途半端な後味だったので、 あの白い世界よりももっと嫌な世界も見たかった。 彼の足元には上から落ちてきた彼女の死体とかが転がってたり、 その向こうはあの白い世界でもいいので・・ そうすれば(無駄だよ出られない)と何かが言ってるように見えるでしょう。 そうすればかなり絶望感のある救いようのない後味で、 はっきりしないラストよりもすっきりできたかもしれないなぁ・・ 
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-28 09:46:06)
290.  オール・アバウト・マイ・マザー 《ネタバレ》 
か、な、り複雑な関係のうえに、 時間が短すぎる! あと20分増やしてほしかった。 息子の脳死、移植手術、同性愛、エイズ、ゲイ・・ ゲイ映画が苦手なのかと思いましたが過去に観た、 ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ は高採点をつけてるんですよ。 あの映画では感動して泣けましたので・・ なぜこの作品では感動できなかったのか? 感動はしていたのですよ。 主人公の女性には共感もしましたし、 非難したい相手に会ってもどうすることもできず、 結局はみんなの手助けばかりしています。 人がよいにもほどがある・・ かといって私は悲劇の主人公みたいな陶酔劇でもありません。 残されたのはたったひとり自分しかないから、 自分探しの旅に出るのです。 この作品の個性のひとつに舞台劇と時間がシンクロしているところがあり、 そうかここが評価の高さなんだなぁと納得できるし、 息子を亡くした母の辛さも舞台劇の中に演出されていて、 何度か感動モードに入りかけたのです。 女性になってしまった前夫であり息子を知らない父でもあり、 さらに死んだペネロペの夫でもありその子供の父が、 アルフィーの高見沢に似ている・・ この瞬間その重大なシーンが止まりました。 ああ、感情移入が感動が・・(苦笑) おそらくしばらくたってまた観賞すれば感動できるかもしれない。 慣れるまでちょっと時間がほしいです。 いい映画には違いないのです。 題名からもわかりますが、 母は強し(たとえ死んでも生きても) 種を残そうとする本能からなのか、 じゃあ父であり夫は種を蒔くのでしょう。 女性から見ると共感も感動もできるかもしれませんが、 男性から見たらどうなんでしょうか?? 人に会うたびに自分には息子がいると言う母、 そして息子は死んだと言う。 これは父であり夫であったゲイ男性に会って告げるまで続きます。 かなり深く難しい内容でした。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-28 09:23:14)
291.  惑星ソラリス 《ネタバレ》 
165分2部構成・・な、長い。  途中で眠くなって1部2部と分けようかとも考えたんですが、  話自体は面白いので忍耐(苦笑)で観終えました。  リメイク版のほうがさらに眠いらしいので今回はオリジナルを。  ロシア映画なんて初めてでしたから覚悟はしていましたが、  ロシア語ってフランス語のようなボソボソ感で、  最近スペイン映画とか観だしたからギャップで慣れるのに戸惑った。  とりあえずはSF映画の有名な作品は観ておかないとと。  この作品はセリフがまず少ないのです。  音が完全にないシーンもあります。  ミサ曲のような音楽が流れる中、絵画のようなシーンが続きますと、  もう半分観るまでには眠くなったりしちゃいます。  「2001年宇宙の旅」が合わない私だからこれは予想どおり(爆)  観てくれこの世界といったような敷居の高い作品なのですが、  こちらのほうが哲学性は大きかったと思う。  というのもSFといっても宇宙がほとんど出てこない。  飛行士が車で走る近未来の街がなんと東京首都高というのも意味不明・・  全編に渡ってレトロな未来感というものは感じなくて、  全くレトロそのものなのでした。  宇宙の大きさやオシャレさを描いたキューブリックのほうより、  ソラリスのほうがさらにカルトだと思いました。    どちらが好きかと聞かれたら困る・・    人間の深層心理を解いているSFであり、  宇宙ものと観るとあれっ?と思う。  どっちもどっち・・  でもまあこっちの方がテーマが内面に向かってるような気がして、  私は哲学SFのほうがいいなぁと。  答えがないからどうにでも取れるところがよい。  取りようによったらこのラストはかな~り暗いです。  諸星大二郎の世界みたいな果てしないどんよりした暗さ。  救済のエンディングだと取れば他人事とわりきって見られるけれど・・  自己救済、郷愁、償いといったテーマ。  人間はどこに向かってゆくのか?  銀河系の世界のようで実は鏡の世界のようなこの作品は、  ラストをひとりで観終えるとかなり・・重いかも。  音楽が全編ホラーっぽいのも○。  こういう映画を観るとSFの基本である、  植物が鍵となる演出が多いのに納得。  
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-02-28 09:04:50)
292.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 
こういうヘタレ役は根本的には合いません。  これが事実を元にしているにせよ合わない。  時代に翻弄されるというよりも仲間の犠牲に生かされている設定。  「ロード・オブ・ザ・リング」のフロドとか、  「キングダム・ヘブン」のオーリーの役は苦手。  事実だから仕方ないにしても・・  逢引できた彼女は?それを仲介した仲間が罪をおわれることは?  家族は?目の前で殺されてゆく仲間たちは?  それらを景色のように描いてゆくので、  主人公がただ運がよくヘタレだということしか伝わらない。  心の葛藤があまり感じられない。  生き残っていることが罪ということでもなく、  生かされている自分に感謝をしている様子が感じられない。  ラストの延々と続く演奏シーンは、  「シャイン」を思い出しましたがシャインのほうがいい。  「シンドラーのリスト」の方がいいと思うのは、  金持ちドイツ人がユダヤ人を救うことが偽善であることと、  その時代にその偽善が全く結果的には正義であったということ。  その金持ちドイツ人も完璧な人間でもなかったこと。  ユダヤ人が生き残る方法を与えたシンドラーと、  生かされる権利を得た彼らが日本の戦時時代のように、  工場などで働くさまは彼らの器用さやアタマのよさが生きのる糧であったこと。  そしてドイツ軍人の個性がよく描けていた(レイフ・ファインズ)  敗れたドイツの敗者の美学と生き残った権利を得たユダヤ人の弱者の美学。 なぜ彼らは生かされたのか?  運と何かができるという糧があったから。  シンドラーのリストは糧が器用だとか頭がいいとかの理由で日本人にも理解できる。  運はシンドラーというドイツ人の最初は私欲から始まった偽善から。  ピアニストは糧はピアノがあの場面で弾けたこと。  運とはその場面まで生かされたこと・・  その違いなのです。  だから比べられるであろうこのふたつの作品は違います。  どちらかというと、  「戦場のピアニスト」は「太陽の帝国」なのです。  逃げ回る姿を客観的に描き、  周りの犠牲と自分の運で生かされ、  戦争が終わることで何も終わったわけではない・・  少年とピアニスト、ユダヤ人とイギリス人と全く違いますが、  なぜか共通点を感じたのでした。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-28 08:45:29)
293.  愛しのローズマリー 《ネタバレ》 
ちょっと前に夜中にやってて映画(特に洋画)はテレビ放映のは観ないんですが、  あ、キング・コングの監督役やってたおっさんだ!?   ジャック・ブラック だったんですよねぇ・・  なかなかいい味出してました。  おそらくCMで切られず字幕つきできちんと観たらもっといい映画なんでしょうけど、  私にとって吹き替えであるテレビ放映映画をチャンネルを変えずに、  飽きずに最後まで観られたという珍しい作品。  グウィネス・パルトローは女優さんで苦手な部類の人なんです。  薄幸そうな雰囲気がどの映画にもあるんで・・  でもこの作品は好印象でした。  しかしジャック・ブラックにつきます。  この俳優さんも男優の好みから言えば全く違うのですが、  なんとなくかわいいと思うのはおかしいかな(苦笑)  ジャック・ニコルソンとかそういったゴツイけどかわいい風な(爆)  今の俳優であまり見かけないタイプです。  太い人=醜いが心はきれい。  やせている人=その逆と風刺してるのは直接すぎて、  素直にはいい映画だともいえないのですが、  主人公の好みがスレンダー=美人=性格はどうでもいい。  こういう単純な図式だからコメディになるのですよね。  グウィネス・パルトローは太ってもあまり顔は変わらないというのが難点。 
[地上波(吹替)] 6点(2006-02-15 11:22:33)
294.  エイミー(1997) 《ネタバレ》 
父の死によるショックで口がきけない耳も聞えないと思われていた少女が、  実は歌ではコミニュケーションがとれるということがわかり・・  これは感動作で私好みの映画だろうと期待大でレンタル最後にとっておいたのです。  確かにいい作品です。  前半などすでにウルウルきていましたから・・  ミュージカルが苦手なのですが前半は必然性も感じられ、  なんとかして少女に口をきかせよう、歌えることがわかった・・  そこから突然がらりと作品が変わってしまいました。  感動できる作品なのに途中からおいていかれてしまいました。  町中の人が歌いだすあたりになると、  もともとミュージカルが苦手だからあっけにとられてしまう・・  特に警察隊が少女を歌いながら探すシーンはコメディか?と、  ちょっと感動モードに入っていた私はガクッ。  警官が初めて少女に歌ったシーンはよかったですが、  あんまり何回もそのパターンは入れないほうが映画のテンポが悪くなると・・  後半なんか公園のシーンでとてもいいところがあり、  エイミーがトラウマと戦っていたという抱きしめたくなるようないいシーンもあるし、  全体的に観て癒されて後味もいいのにもったいないなぁと思いました。  いやもったいない。  実は私は勝手にこの映画を観る前から妄想していて、  もう会えないお父さんを探して歌いながら街をさまよう少女のお話・・  つまり「オリバー・ツイスト」少女版みたいに想像していました。  でも実はシリアスなのに明るい映画でした。  前半の調子でいってくれれば8点くらいの感動作だったかも・・  後半が「トムとトーマス」みたいなドタバタ劇をミュージカルにしたようだ。  と説明すればわかってもらえるかな(苦笑)  前半の絵的な演出は昔のフランス映画と思うほど(絵的に)  絵ハガキにしたいような止まった演出がおしゃれでした。  曲もよかったですよ~♪  これはもしかしたら映画よりも舞台でミュージカルとして見たほうが楽しそう。   
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:21:08)
295.  壬生義士伝 《ネタバレ》 
中井貴一はやっぱりうまい俳優だなぁとあらためて感心。  最初は貧乏くさい役だとかなり違和感(なまりも役柄ひどい)があったのに、  ここまで完璧に演じられては逆に寺尾聡の演技のように見え苦笑・・  言葉を理解するために字幕つきで邦画を観ました。  何を言っているのかわからない部分もありましたので・・  それほどなりきっていたのですが。  だから寂しいのです。  後半の見せ場をあんなふうにひつこくしなければよかったのに・・  切腹をするまでが長い・・長すぎる。  満身に傷を負いもとの旧友邸に転がり込んだ行き場のない体。  あの時代なら切腹もいたしかたない(武士の情けです)  しかしそこで観客にソレは違うと考える余裕を与えてくれず、  勝手に不幸の主人公の語り部と化してしまいます。  そしてそれからもひつこい説明的な演出・・  観ている方はわかっているから考えたいのですが、  もしかしたら本を映画で読ませようとしているのか・・  う~ん「男たちの大和」で感じた思いと同じだった。  頭の中でそのメッセージを映像化したいのに朗読とかされると・・  こういった邦画の最近の演出を見ると、  過去の旧「砂の器」の素晴らしい演出が思い出されます。  時代の政治の犠牲になった人を美化しすぎなく、  観客に考える余裕を与えてくれるような作品を邦画に期待します。   
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:17:56)
296.  3人の逃亡者 《ネタバレ》 
普通に面白かったです。 声をあげて笑えるところもたくさんあるし、 こういった映画もたまには観ないといけないなぁ・・ しかも後半なんかは「エイミー」よりずっとよかったです。 感動はできるけどやはりコメディのテンポが速いから、 泣けるまでは至らないのですがそれでもいい作品。 オリジナルは観ていないからわからないんですが、 この主役のデコボココンビいいですよ。 それとどこか「狼たちの午後」を思い出しました。 あれを思いっきりおかしくばからしく明るくしたような・・ そして後半もシリアスなところもちょっとだけあって、 微笑ましい親子愛と無愛想なニックに片思い?して慕う少女、 おかっぱ頭がかわいいですよ。 今まで見た子役の中でもそのかわいさは群を抜いていました。 強引すぎるギャグや警官たちがあまりにもバカで人がいいこと、 それは「エイミー」を思い出したんですが・・ ラストのギャグどんでん返しはまあいいかぁと、 ちょっと私は飽きてきちゃったのですが・・まあいいか(苦笑) 肩のこらない悪気のないコメディを観たいときにお勧め。 ニック・ノルティはシュワちゃんしていました。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:10:27)
297.  今そこにある危機 《ネタバレ》 
ハリソン・フォードのクソ真面目でかしこいのに抜けた演技が、  最大に活かされた作品の好例。  ウィリアム・デフォーは相変わらずいいです。  プラトーンを思い出しました。  もし無人島につれて行ったら頼りになるだろうなぁといった感じです。  あと、麻薬カルテルのボスの参謀役がなかなか良い。  大統領役・・「遊星からの物体X」のゾンビに囲まれる縛られたおっさん役でした。  今回は前回と違い配役の演技もうまく映画にいかされてる。  やはりこういう大きな世界を描いてこそ派手なアクションが面白い。  今回はCIA内部にFBI、ホワイトハウスまで巻き込み、  見ごたえある演出と国家シュミレーションが味わえる。  1作目のレッド・オクトーバーを追えには及ばないものの、  なかなか笑えるし確信犯的な突っ込みも楽しいし面白い。  デフォー率いる軍人たちは異常に怪しい。  おかしすぎというか目立ちすぎだし、  麻薬王のボスはいつも変なところでスポーツしてるし、  十分普通におかしいです。  パソコンに侵入後のまぬけなやりとり、  CIA副長官の名刺、  テープレコーダーとアイテムの使われ方も注目。  ラストの終わらせ方もまた違う感じで好きです。  観てる途中、  なぜかキッシンジャー国務長官を思い出したり・・  もうちょっと時間が短ければさらに飽きずに面白い。   
[DVD(吹替)] 6点(2006-02-15 11:08:00)
298.  アザーズ 《ネタバレ》 
この監督の作品って個人的には、  1度観て結末がわかってもまた観られる面白い仕掛けがされていると思うんです。  しかしこの作品は「シックスセンス」のあとですから分が悪いですね。  「オープン・ユア・アイズ」とは異なり、  クローズ・ユア・アイズと劇中のセリフできました。  観てる最中はどちらかだと決め付けていたのです。  どちらかというと違う世界の人がこの中のどちらかと・・  それがああだったんですね(なるほどなぁ・・)  観終えたあとまた観たくなって見直しました。  おかしくておかしくて・・  コメディにもできそうなんだけどなぁこれ。  幽霊は暗闇にしか現れないなんていうのは明らかに思い込みで、  観客の揚げ足をとった面白い脚本です。  私はこの作品をブラック・ジョーク作品だと観ました。  ニコール・キッドマンが神経質で切れるサイコな役をよくやってて、  うまいよなぁと感心しました。  その演技がとてもおかしいのです。  あちらの世界の人とこちらの世界とが共存していて、  お互いが見えないとなれば怖いというよりもこっけいです。  もしかしたらこの監督のバーチャルな世界観の中では、  こちらでいる私たちは実は逆だということに気づいていないと、  怖い笑えないジョークを提供しているのかもしれません。  最後のキッドマンの「ここが私たちの家よ」というセリフは不気味。  もう、自縛霊で離れないに違いありません。  わかったうえでのことですから確信犯なのです。  お墓=我が家なのでしょう。  これは何度か出てきたセリフ、  「神父さんを呼ぶ」というのが現実味を帯びてきますね。  こちらの世界だと勘違いしていたときのキッドマンが、  今度は神父さんを拒む番になるかも(苦笑)  3人の使用人はいい役でした。  私はこちらには騙されてしまいました。  そうとったらストレートすぎだからあえて外して考えていたので・・  ちょっと「シャイニング」にも似ていますね。  やはり映画(特にホラー)は、  脚本も大事ですがたまに怖い演出もサービスしないといけませんね。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:03:03)
299.  日本の黒い夏 冤罪 《ネタバレ》 
この作品は誰でも知っている松本サリン事件を題材にした、  きわめてリアルなドラマなのですが・・  視点は報道の体制を問いかけ、  犯人扱いされていた河野氏(もちろん違う名で登場)を中心に、  真実は報道によってゆがめられる怖さを描いていますので、  カルト教団の事件は二の次です。  私はこの描き方はよいと思いました。  悪いことをした架空の人物ではなく実在の人物がモデルならば、  こういう描き方の方がありかなと。  実在の犯人たちを派手に中心に持ってくると、  恐怖は間違えれば英雄視される恐れもあるのです。  ハリウッド映画ならば最後に真実の映像のあと、  カルト教団がいかに悪いことをしたかで終わるかもしれないし、  裁判のシーンまでつけてくれるかもしれない。  娯楽的にはそのほうが緩急がついていいのですが、  そうなると報道の冤罪を問うテーマがぼやけてくるのです。  邦画でそこまでやるのは無理でしょう。  好意的にこの真面目な作品を観ていたのですが・・  どうも作風が丁寧すぎというか、  私的には高校生は邪魔でした。  演技がどうというのではなくて、  ストリーテラーのように回想シーンに割り込んで問うのです。  これでは観ている方が自分で考えることができない。  頭で考えるのではなく自分のそのときの10年前の記憶で考えていくのに、  語られてゆくと自分の考えが映画を通しての理屈のようになる。  と私は思ったのですがもしかしたらこの描き方が共感できる人ももちろんいると思う。  そうだ思い出した、そうなんだよね、いや違うと思う、なんでそうなの・・  そういった問いかけは映画の中でできればしてほしくないのです。  それに扱っている問題が10年ほど前の最近の実話。  個人個人が思いを馳せ反省し共感し考えればいいことではないのでしょうか・・  ドキュメンタリーにはしたくはないと監督は言っていたけれど、  これではドキュメンタリーのようです。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 11:00:37)
300.  キッド(1921) 《ネタバレ》 
チャップリン映画も観ないといけないなぁと初めて観ました。  人気の高い作品から選んだつもりなのですが、  こういった人情コメディは子供時代か年を取ってからのほうが、  純粋に観られるのかもしれません・・  「オリバー・ツイスト」がカルピス子供劇場みたいだったのでどうかなと思いましたが、  こちらの作品の方がよかったことは確かです。  トーキーも苦にはならないし紙芝居に音楽がついた感じ。  なにより音楽がとてもよかったです。  でもそんなに心の琴線にはふれなかった・・  この作品の評価としたら人情もの感動作というよりも、  コメディのセンスがとてもいいなぁとほのぼのしました。  笑えて残るコメディがたくさんあり、  独特のかくかくした早い動きがまたよかった。  特に好きなシーンがチャップリンの夢のシーンです。  後半にファンタジーになる世界なのですが、  ああもしかしたらこの飛ぶシーンが世界初のワイヤーアクションなのかもと(笑)  とにかくほのぼのとしていてかわいい映画で観やすいです。  チャップリン入門編にはよいかもしれません。  しかしどうも作品自体がいい話だけで都合よく終わってしまい、  感動して泣き笑いがおきるところまではいきませんでした。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-02-15 10:51:31)
000.00%
100.00%
2264.30%
3203.31%
46911.42%
59515.73%
614423.84%
710116.72%
88614.24%
9365.96%
10274.47%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS