301. 真夜中の弥次さん喜多さん
商品として成立してないような。映画を作るフォーマット、機材、人材は一応そろえたけどそこにいる全員が期日までに何をしたらいいのかよく分からないまま仕事が始まってしまった。そんな感じでは。 原作のチョイスも奇をてらってうまくいかなかったという感じだし、どうもファン心理を利用してやろう的な商売根性がイカン。宮藤官九郎のドラマは大好きでボックス買いとかしてしまうんですが、これはイカン。 宮藤官九郎だから面白いはず、笑いどころみたいだから笑わなきゃと、自分をごまかすのにすぐ疲れてしまいました。相当外してます。ゴリッと滑ってます。有るかどうか分かりませんが監督次回作がこんなだとかなりがっかりなので、正直に面白いとかそう言うレベル以前の仕上がりだったと言いたい感じです。 [DVD(邦画)] 3点(2008-08-15 00:47:58) |
302. バイオハザード(2001)
ゲームキッズが気軽に楽しむっていう類の映画でしょうか。映画単体で面白いかどうかというと微妙。映画が観たいと思って見ると特につまらなくはないけど・・・っていう感じですね。 ゲームの方のファン向けかもしれません。既存映画からの拝借で手堅くまとまってます。 もう少し短くても良いくらいか。 [地上波(字幕)] 5点(2008-08-15 00:38:17) |
303. ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
《ネタバレ》 完成度の高い通常版に対して、こちらは尺を気にせずにみてくれるファン向けの編集になっています。 原作の超豪華挿絵としての色合いが強く、エピソードになるべく漏れがないようにという配慮が伺えます。本来原作ものは、映画としての機能を失わないため映像化が無意味なシーンを削り、映画としての完成品が作られますが、そのために原作にあったシーンが無くなっていることが気になって仕方がないというファンがどうしても出てきます。本来こういった指摘は映画ファンからは的外れなんですが、原作ものは映画ファンだけが見るわけではなく原作に思い入れのある大勢の人が観ます。 長時間の鑑賞による集中力の低下や、多忙な中での拘束時間という部分で作品としての完成度を下げてでも、原作を大事にする人の要求をきっちりと満たす、という意味で大変な価値を持つ作品であると同時に原作の超豪華動画挿絵であるということが本当にありがたい作品です。 ストーリーや演出の面でも、全く出口のない状況でもう諦めてしまっても、心がおれてしまっても、とりあえず全力で留まってみる。そういう力があるかどうかが大事だ。というメッセージ性が良い。 諦めないことや心がおれないようにすることよりさらに一歩難しい状況でどうするか。 そういう心がグググッと感動に引き込んでくれます。 [DVD(字幕)] 9点(2008-08-14 21:56:47) |
304. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 何なんでしょうか。私が今までヒーローモノに持っていたイメージ、●●をするから悪役。悪役をやっつけるからヒーロー。という対立構造に対するフラストレーションを完全に叩きつぶしてしまいました。 この映画は悪が本物の悪です。一頃流行した悪とは何なのかという価値観を揺さぶるテーマ以前に、話し合いも欲も全く通用しない、犯す犯罪とは全く関係のない自分の楽しみのために必要なイベントとして殺害や窃盗をするという、現実世界の凶悪犯そのままの、行動規範のない現実の悪が登場します。 キャラクタや場面の切り替えでリアリティと映画の狭間を行ったり来たりするわけです。その感覚がなぜか恐怖映画以上のスリルを与えてくれます。そのリアリティが自警団が犯罪者を探しだし殺害するという異常な状況を作ることやそれに対する快感を与えない。殺害による個人的な復讐がそれ自体事件となり自治体の浄化につながらないなど、テーマがいかにも今世紀になってからの作品です。 それでも、今の時代には存在できない空想の正義が崩壊しても、正義ではなく悪と相対する存在として有り続けようと諦めない気持ちというのがズンと突き抜ける隙間を与えてくれました。テーマだけでなく、脚本、色彩、映像技術、編集やアクションまで何もかもがそろっています。過去の傑作同作品が実現できなかった部分を、現代の最高の技術で作り上げ、議論し尽くして作り上げたであろうテーマで、作り直しとは全く別の意味の超傑作に仕上がっています。 単純な対立構造、善悪がはっきりしている作り、ロボットアニメ的なヒーロー像という日本的な趣向にはなじみませんから、当分こういう作りの話はまず日本で作られることはないですね。残念ではあります。 何回観てもエンドロールも興奮で立ちたくないほどの映画でした。すばらしいの一言です。 [映画館(字幕)] 10点(2008-08-10 02:40:57)(良:2票) |
305. イノセンス
見事な本歌取りだろう。これは過去の優れた要素を積み上げて洗練させて行く技法では押井守以上に優れた監督はいないのではないかと感じさせる。また、攻殻機動隊の一キャラから全編に独自の雰囲気を作り出しているところにも良さがある。 本作の哲学的な台詞や、疑似科学技術などは現実世界では意味を持たず、鑑賞中はその世界にどっぷりと浸かり込むための良いアクセントとして使われている。ここに過剰な意味を読み解こうとするとついて行くのが困難になると思われる。本編の内容にリンクはする範囲でそういった文章的ギミックは機能するが、本当に哲学的な部分で哲学的かというと必ずしもそうではないととらえることも可能。 実はテーマも結末も消化していないが、謎要素をちりばめることで「製品としての完成」に成功している作品もある。本作の場合はそういった雰囲気の醸成にあるんだか無いんだかわからない哲学的な意味をそのように使っている。そこにもちょっとした技巧を感じる。 ストーリーは前作よりも筋があるため非常に観やすくなっているのも特徴。終盤のループは面白いと感じるかくどいと感じるか、あるいは作為を感じてしまうか。多様にとられるであろうことが容易に想像されるが全体としては非常に良く出来ている。 映像技術の高さもただごとではなく、素直に楽しめる作品。哲学的な部分や疑似科学が鼻につく人もいるかと思うが、この部分に意味はないし子供だましのたぐいか。それも鑑賞中は作中の人物になったつもりでそれらもひっくるめて受け入れてしまえれば凄い映画ではないかと思う。 [DVD(邦画)] 8点(2008-08-07 21:36:54) |
306. ソウ
《ネタバレ》 オチが騙しになっていない。 こういう古典的な、死体が犯人の死んだふりでした的なオチっていうのはどうなんでしょうか?これじゃ犯人は主人公でしたとか、人工衛星にいましたとか、死んでいましたとか。考える意味が無く、考えても当たったか外れたかでしかないというところで等価。 おそらく昔多かったこの手の手法の映画のオチに飽きてしまった人は、本能的にこの映画見ないと思います。それでも紹介されてとりあえず・・・という形でこの映画に出会ってしまった人はイライラしっぱなしでしょう。 [DVD(字幕)] 2点(2008-08-06 22:30:13)(良:1票) |
307. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 アメリカ人のほとんどが宇宙戦争の最後を知っているわけで、オチははじめから重視されていないでしょう。それでもリメイクされるのは2000年以降の流行はオチや謎を重視しない作品で、単なるだましよりも日常にちかい意外性のない物を題材にする映画が増えているように思います。 表現力の向上で、リメイクや原作物にこういった部分の自然さを引き出すことができるようになったんでしょうか。どんでん返しやだましオチが無い分、深く追体験できて自分のためになりそうな話であることが非常に好印象でした。 そんなわけ無いでしょ、っていうどんでん返しや騙しではなく、普通の人が映画の中に巻き込まれるような作品であることの良さが際だっていました。お約束の農家のシーンは、恐怖に負けた普通の人なのか元々おかしな人だったのか、こんなことがなければこんなことにはならなかったであろう、一農夫が普通の親子に見せる恐怖はやはり一番の見せ所か。 とにかくあきらめない、ということを普通視点で描く。そこが凄い。 [映画館(字幕)] 9点(2008-08-06 22:18:09) |
308. 300 <スリーハンドレッド>
《ネタバレ》 頭空っぽでスカッとしたいときとりあえず見る。合戦シーンのもの凄いCG、金と時間を惜しみなく使うとああいうのが出来るんだろう。金の掛かっていないCGは、金の掛かっていない大道具と同じようなものだということがよく分かる作品。 そろそろこういう水準の映像になってくると、何でCG使わないでわざわざ大道具で実写でやるの?と言う気にもなってきますね。物理演算されてるので建物だけでなく、生き物や複雑な異形物もパースが正確で絵とは本質的に違うと言うことが表現できるようになってきたんだなぁと思います。 実写の張りぼてとダンス的なアクション、CGIの絵と演技の合成。どちらを選んでも気づいてしまう人には作り物以外の何物でもありません。だったらそろそろCGだからダメというのと、張りぼてだから、ダンスだからダメというのが同列になっても良い頃かと思います。 原作はマンガですが、歴史に詳しい人なら結末が分かると思います。結末が分かっても面白いです。出来れば大きめのテレビで観たい感じです、アトラクション的映画。 ドーンオブザデッドの監督ってさっき気がつきました。良い。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2008-08-03 23:35:22) |
309. スカイ・クロラ The Sky Crawlers
《ネタバレ》 テーマがよかったですね。学生時代に多くの人が抱えるであろう、ずれたルーチンで毎日があっという間に終わってしまう感覚。いつか区切りが来ると分かっているのに、時間が無限にあるんじゃないかという錯覚みたいなもの。 それにポンと焦点が当たっているところが秀逸です。無為に過ごしている学生世代に、インスピレーションを与えたいという熱意のようなものが伝わってきました。他方で、時々何十年も働いているのに周りからみても異様な生き方をしている人がいます。人間社会にいるのに他人にまるで接触せず、東京オリンピックでそこだけ時間が止まっているかのようで、自分の話は相手が聞いていようと聞いていまいとお構いなしな人たち。 そういう人たちへのメッセージであるともとれ、いろいろな年齢がターゲットになっていると感じました。彼らの体が子供ならキルドレという商品にそっくりなのでしょうか。現実の彼らが一歩を踏み出すことはないでしょうが、55歳の押井監督の自分に近い世代や少し下の世代に対するメッセージも含まれていそうな感じです。 物語はキルドレの詳細やティーチャーのこと等謎要素も入っているけれど、そこにフォーカスしないのはテーマ重視なため謎解きとかオチで味わいを帳消しにしてしまわない方法論としてアリでしょう。画像の技術的な部分では他の追随を許さないですね。ゲームのOPムービーのレベルと比べたら失礼な、明らかに一線を画すクオリティ。絵の部分との境目もイノセンスの時よりずっと自然になってます。 ヨーロッパの評論家にはこの話を絵でやる意味があるのか、と言う疑問もあるようですが、絵でやるか実写でやるかはどちらでも良いことだと思います。自国産長編アニメ映画を当たり前に大切にする日本人やアメリカ人にはむしろその疑問、そういう発想あったか的な感覚ではないかと。 全世代向けでしょうけど社会的なテーマに加え高い技術性も有り、基本的には大人向けの作品です。でも、大人なのに無関心な子供のような生き方をしている人には結局意図不明で耐えられないかもしれません。ガサガサと貧乏揺すりを続け、何度もトイレに行っているオジサンが数人いらっしゃいました 自分がすでに知っている心地よさや快感ばかりを娯楽に求めると、意外性の楽しみを見つけられないんだななどと思ったりもします。 [映画館(邦画)] 9点(2008-08-03 19:25:16) |
310. 崖の上のポニョ
公開初日の事だ。ポップコーンを頬ばりながら、何度も足を組み替える。 しばらくすると後ろの方から 「つまんないー、まだー?」と数組の家族がうるさい。母親は顕名に子供を黙らせようとするが止まない。父親の動作がガサガサと伝わる。声を出したらまずい事は分かっているらしい。 彼らだけが感じた事では無いだろうが本当にお話として面白いのだろうか。 それでも主題歌やポニョの絵的かわいらしさを、テレビでまずは子どもにすり込んでから何となく本編を映画館で見させるような作戦が効いたらしい。 何週か遅れて見に行った友人が言うには、 「エンディングでいきなり大合唱だった」 公開から夏の間、テレビを点けるとやたら女の子が歌っていたがこれが大変重いボディブローだったようで、子ども達は見事にはまってしまっていたらしい。 公開初日の午前中のあの子ども達。実は彼らの本性では無いだろうか。 あの満員の劇場でつまんないと大声で自己顕示して見せた子らも、お行儀よく早く終んねーかなと待ち構えていた子ども達も、きっとテレビに染まらない時点での正直な気持ちだった。終わった後、出口に向かうバイアスの掛かっていない家族連れは皆一様に 「微妙だったね」 と当惑していた。子供が万が一にも楽しんでいたかもしてないと、遠慮していたのは間違いない空気だった。 今思うとテレビの後方支援は大正解、まさに神算鬼謀である。子どもが嬉しそうに主題歌を歌っているのが可愛ければそのほうが良いし、鬼のようなネタバレ後でもポニョが変身するだけのことや最後の主題歌を楽しみにすればこそ、満席の劇場で大声でつまらない事を主張しないですむ。 だったら刷り込みくらい有った方が良い。子どもが喜ぶのを楽しみにして、朝、大張り切りで劇場に向かったであろう若い夫婦の事を考えるとそれしか無い。 その後地上波放送を観てみると、意外とその年のアリエッティよりは面白かった。それでも 「面白いのか、これは」と悩むのだ。 母親をリサーと呼ぶ子ども。しんちゃんとかそうすけは30歳になってもミサエーとかリサーとか自分の母親を呼ぶのだろうか。受け止められることも大事かもしれない。けど、子供には銀河鉄道の夜で楽しんでもらった方が健全だと思うのは古くさいのだろうか。 [映画館(邦画)] 6点(2008-07-27 21:59:30) |
311. ハプニング
《ネタバレ》 味わいのある映画。監督がシャマランなので、ホラーやスリラーじゃない。 人がいちばん怯えていたのは、大切な人が死んでしまうことや逢えなくなってしまうことで、その状況下でのドラマが主題でした。こういうの好きです。シャマラン的には、サインの別企画なんでしょうか。この映画も宇宙戦争のオマージュがちりばめられています。 サインにはなかった納屋の男的なエピソードがこちらにはきちんと入っています。観ていてだんだんハハァ、とわかってくる作りが秀逸でしたがテーマ性とシャマラン性のバランスがやや良くない感じも。新しい方向を模索してるのかもしれないですね。 それから邦題が良くない。素直に直訳の熟語で良かったと思うんですよね。日常を破壊する「出来事」を体験する映画として見ると楽しめます。オチとかどんでん返しの突飛さにばかりフォーカスされますがそういう映画はもう撮らないのかも。 [映画館(字幕)] 7点(2008-07-27 20:29:45) |
312. AVP2 エイリアンズVS. プレデター
《ネタバレ》 おもしろかったです。単純にどっちが強いの?を見せてくれて良い。 画面が暗いのは、DVDのフォーマット的限界でしょう。コントラストやテレビ側の明るさを変えても暗部にノイズが乗らないため、結構エンコーディングには気を遣ったと思われる作りだと思いますが、モニタを調整しないと見れないのって違うかなと。 物語はエイリアン2へのオマージュやプレデター1のストイックさが懐かしく、非常に楽しめました。プレデリアンとか核オチはこの手の映画ならでは、笑ってすませられます。店頭ポップや思わせぶりな宣伝で、対象外の人にも見せてしまおうという映画ではないので頭空っぽにして楽しめました。 [DVD(字幕)] 7点(2008-07-21 14:48:28) |
313. 28週後...
《ネタバレ》 あまりのつっこみどころの多さに唖然。民間人が軍施設の中枢部に出入り自由とか、軍そのものが素人以下の弱さとか、保菌者を国外に逃がすとか、好き放題のゾンビとこれの続編(28ヶ月後でしょうか)を作る人たちに都合がよすぎます。 導入部の悲劇とか、人類が滅亡に瀕している中での家族視点の絶望とか、そういうテーマは良く、それに期待したんですが、設定作成者のやっつけ仕事ぶりと、いい加減な設定をこれ幸いと上手に使ってしまう監督や脚本に落胆。 この手の映画がリアリティの隙間をぬった設定を作る必要は全然無いと思うけれど、あとほんの少しはリアルじゃないと突っ込みどころを考えるよりも先に、反射的にあり得ないと頭に浮かんでしまって頭で補いきれない。めんどくさいといわない人たちが作るべきだった。作り手の大人の都合が見えすぎです。 [DVD(字幕)] 4点(2008-07-21 14:33:55) |
314. アメリ
変人過ぎてついて行かれませんでした。 映像は綺麗だし、雰囲気をかわいらしく感じたのも事実なんですが、どうしてもビデオクリップ以上映画未満に感じました。 [DVD(邦画)] 4点(2008-07-21 02:43:26) |
315. 28日後...
《ネタバレ》 序盤は引き込まれましたが、中盤以降の雑さがっかりしました。違う脚本をニコイチしてしまったような雑さに一気に集中力が・・・。 筋をニコイチするのって今時良く出きたものだと感心してしまいました。脳内補完で何とかなる範囲でゾンビ映画に興味がない人が観ると相当厳しいです。パニックやサスペンスなのかなと思って観たらビックリ。 最近、ジャケットやレンタル店のポップで惹かれて観てみると、ゾンビ映画だった!というモノに妙に当たります。ゾンビや感染を主題にすると作りやすいのは分かるんですが、情報をシャットアウトしてシーン一つ一つに浸りたい人もいるって言うことを忘れないで欲しいな、と思います。 [DVD(邦画)] 3点(2008-07-20 22:29:03) |
316. ロード・オブ・ザ・リング - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
長すぎるので娯楽目的の作品や映画という意味では成立してないかなという気がします。でも、指輪物語をきちんと時間制限を気にせず映像化したんだ。という記録的な視点から見るとものすごい貴重な作品、映画として語り継がれるだろうことは間違いありません。 原作や通常版を未見の人、ファンタジーものに特にどうとも思わない人からは蛇足きわまりなく、興味がわかないエピソードが多く挟まりますが、対象者が絞ってあり、原作の超高級な挿絵のようなものとして考えると大変な価値を持ちます。 [DVD(邦画)] 9点(2008-07-20 18:20:23) |
317. アイ・アム・レジェンド
《ネタバレ》 別につまらなくは無いけれど、特におもしろいというほどでもない出来。 プロットにつっこみどころがありすぎて、上手く挿入してある回想の足を引っ張ります。さすがにストーリーで何とか出来るレベルじゃないくらいの考えてなさなのかもしれない。序盤作り出した雰囲気と展開し始めるストーリーのバラバラ感は脳内補完で何とかするしかない感じ。 とはいえホリデーシーズン向けっぽい映画にもかかわらず、背景などの表現は緻密で、張りぼてだけの大道具の時代は終わりつつあるなと感じさせてくれます。ただCGの予算的制限か、時間的制限か、動くキャラはモーション、テクスチャの質感ともによくありませんでした。 純粋なサスペンスや謎を掘り下げる映画を求めると足をすくわれます。宣伝やプロモーションではサスペンスやスリラー系の演出してたから楽しみにしていたんですが、ゾンビ映画やホラーに全く興味がない人のことも考えてほしかった・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2008-07-20 18:08:42) |