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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2402
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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301.  大脱出(2013) 《ネタバレ》 
いやはや、還暦を過ぎた二人の元気なお姿を拝見出来るだけでも満足です、と言いきれる人ならこの映画は堪らないんでしょうね。『エクスペンタブルズ』シリーズで顔合わせはしてますけど、タイマンで拳ファイトまで見せてくれるとはちょっと感激ものです。スタローンが頭脳キレまくりというキャラは実に珍しいんだけど、後半になってからの暴れっぷりはシュワちゃんの方に軍配が上がりそうです。でも意識してるのかどうかは判りませんが、シュワちゃんが銃をぶっ放すスタイルは『コマンドー』や『プレデター』のシーンを再現してるみたいで可笑しかったです。シュワちゃんが何者かなんて誰にでも推測がつく様な単純な脚本、でもこの二人を共演させるのに複雑なドラマと言うのはあり得ないことは確かです。でもプロットはなかなか秀逸なんだから、監獄の正体が判ったときのサプライズをもっと盛り上げる脚本の方が良かった気がします。「脱出不可能な洋上の刑務所」というところを強調したパブを展開しちゃってたのは、ちょっとネタばれだったと思いますよ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-08-10 22:40:19)
302.  アップサイドダウン 重力の恋人 《ネタバレ》 
重力と反重力が存在する双子の世界、このアイデアとプロットはセンス・オブ・ワンダーに満ち溢れていてグッドです。緻密に創りこまれたCG映像もレベルが高くてよかったんですが、この映像は大スクリーンで観ないと真価が判らないでしょうね、なんせTV画面では小さすぎて映像の情報量に全然追いつけないですからね。でも脚本はびっくりするほど稚拙です。リュック・ベッソンの『フィフス・エレメント』じゃないけど、まるで監督が中坊の頃に自分のイマジネーションを書きとめた脚本を映画化したみたいな出来です。そのイマジネーションは確かに凄いんだから、せめて脚本は腕のたしかなプロに任せた方がよかったですね。プロットやディティールには『ブレードランナー』など過去のSF映画からの影響が強く感じますし、何度も出てくるカフェのシーンでは『ガタカ』の世界観と雰囲気が彷彿されました。 「これはまた別のお話し」なんて思わせぶりなナレーションで終わるけど、続編を撮る計画があるのかな?
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-04-13 20:13:29)
303.  アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー 《ネタバレ》 
ダリル・ハンナの『ジャイアント・ウーマン』の主人公をチアガールにして、ロジャー・コーマンがリメイクしてみましたって感じでしょうか。どっちも身長50フィートですしね。 主人公のチアガール、冒頭ではちょっと賢そうなニキビ面のメガネッ娘だったのが、薬を注射して巨大化してからはセクシーなナイスバディに大変身、なかなかレベルが高いです(なんの?)。巨大女のビジュアルは、チャチというか超原始的な遠近感ででかく見せるという、なかなかプロの映画人では恥ずかしくて使えない様な手法です。後半のフットボール場での大暴れでも単純な合成でしたけどね。ここではライバルのビッチなチアリーダーも巨大化させて、しかも両者トップレスでビンタ合戦に女闘美アクションと、さすがコーマン御大、ツボがよく判ってらっしゃる。懐かしのショーン・ヤング(あのレイチェルがこんなぶくぶくしたおばさんになってしまうとは!)とトリート・ウィリアムズにジョン・ランディスまで、ちょっと地味なムダに豪華なキャスティングはこれもコーマン御大の人徳というか手腕の賜物かな。 この映画を観たらあなたの人生の貴重な時間をムダに費やすかもしれませんが、私は残りの人生の80分余りのひとときを有意義に使うことが出来ました、大した点数はつけてあげられませんけどね(笑)
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-04-07 20:36:38)
304.  崖っぷちの男 《ネタバレ》 
一発芸風プロットの典型的なおバカ映画でしたね。劇中のやじ馬や警官たちと一緒で壁際のサム・ワーシントンに観客の眼も吸いつけられますが、おかげで初めはストーリーのボロは目立ちません。ところがお話しのオチがだいたい推察がつく様になる中盤以降はもうアラばかりが気になる様になります。 二年も服役してたのにどうやって宝石泥棒計画を進めていたのか、父親の葬儀の件、ヘリコプターが近づいて煽られるシーンがありますが、それ以前にビルの15階の壁際に立ったらふつうの天候でも風が脅威になるんじゃないですか、などなどもう暴走状態です。「盗まれたので存在しないはずのダイヤを盗んで無実を証明する」というある意味画期的なプロットなのに、苦労して金庫を開けた結果があれじゃあバカバカしすぎです。結果良ければすべて良し、で済むかよっ! ウィリアム・サドラーが渋かったので、まあここは一点プラスとしておきましょう。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-02-22 23:11:15)
305.  バーレスク 《ネタバレ》 
そうですねえ、一言でいわせていただくと『キャバレー』と『シカゴ』を足して2で割った様な感じでしょうか。どっちもボブ・フォッシーが作者ですが、本作の場合はすっかり気の抜けたボブ・フォッシーというところです。 別にハッピーエンドが気に入らないというわけではないんですが、それにしても店の経済的な背景とかのそれっぽさがなさ過ぎてリアリティに欠けていると思います。たしかにアギレラの歌唱はもうド迫力で観る価値は十分にありますが、シェール以外の登場人物がみんな単なる狂言まわしみたいな存在感しかないのです。でもその中でもスタンリー・トゥッチはさすがに上手いと唸らせてくれます。どうせなら彼だけに狂言まわしキャラを集中させてもっと思う存分芝居をさせたら、それこそ『キャバレー』のジョエル・グレイに匹敵できたかもしれないと思えてきます。あとアギレラの恋人ジャックはバカ過ぎて鼻白んでしまいました。あの電話一本で婚約者と別れたつもりでいたなんて、アホすぎて笑うに笑えませんでした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-01-11 21:55:46)
306.  ジャッキー・コーガン 《ネタバレ》 
この映画は予備知識やネタばれ情報を知った上で観ないといけませんね、自分はどちらもなかったので「フィルム・ノワールと謳う割にはプロットや登場人物がなんか妙な映画だな」としか思えなかったです(笑)。つまり本作は『マージン・コール』と同じテーマの映画だったわけですね。街の片隅の酒場で開かれている賭場を証券市場のメタファーにするなんてベタですけどなかなか秀逸なアイデアかもしれません。でも最近はやりのタランティーノ風グダグダ会話劇を真似て、これほど失敗している映画もちょっと珍しいんじゃないですか。とくにジャッキー・コーガンとミッキーの二度ある会話シークエンスは、ほんとあまりのひどさにイライラさせられました。 各登場キャラが金融市場のプレイヤーのメタファーになっているのは理解できますが、何を暗示しているのか良く判らないキャラもいますね。とくにブラッド・ピットは何なんでしょうか。個人的な考えでは彼は良心としてのネットメディアで、彼が法に許されない正義の鉄槌を下したんじゃないでしょうか。かつてはキレ者で通ってたNYから来たミッキーは既存のTVなどのメディアのカリカチュアで、社会の不正を糺すには結局なんの役にも立たないということが言いたいのかもしれません、たぶん。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2014-09-28 20:46:10)
307.  RED/レッド(2010) 《ネタバレ》 
アメコミ原作のぶっ飛んだプロットながら、イマイチはじけ方が足りないってのが残念。ウィリス、マルコビッチ、フリーマンはそれぞれいい味出しているけど既にどこかの映画で演じたことのあるキャラで新鮮味には乏しい。ヘレン・ミレンだけはまさに「ぜひ彼女に演じて欲しかったキャラ」が実現した様な感じで、『鬼教師ミセス・ティングル』がスナイパー・ライフルをぶっ放しているみたい、そのカッコよさとインパクトは絶大でした。この映画でとくに気になるのがあっさりしていると言うのか雑な脚本で、マルコビッチに「アタシだよ!」と叫んでロケット・ランチャーをぶっ放して返り討ちされる女殺し屋なんか「お前いったいマルコビッチのなんなのさ?」って気になってしょうがなかったです。結局、謎のまま映画は終わってしまいました(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2011-09-27 19:20:39)(笑:1票)
308.  屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ 《ネタバレ》 
偏見だとお怒りを買うかもしれないけど、私の中では“変態・連続シリアルキラーと言えば本場はドイツ”というイメージがあるんだよね。まあ“20世紀最悪のシリアルキラー”ともいえるヒトラーの存在が大きいのかもしれないけど。そんなドイツのシリアルキラー列伝の中でも、ペーター・キュルテンの様な大物じゃなくてフリッツ・ホンカなぞというドイツ人にも半ば忘れられたような小者をわざわざピックアップしてくる監督の趣味には驚かされます。犠牲になったのも老売春婦がたったの(?)4人、しかも自宅アパートで他人が火事を起こすまでまったく警察もノーマークだったというのも驚きです。このファティ・アキンという監督の映画は初見ですが、フィルモグラフィを確認するとそれなりにしっかりした作品ばかり、ドイツ映画で時おり現れる頭のネジが緩んだインデペンデント系のスプラッター監督とはほど遠い人みたいですね。ホンカの住居やたむろしていた酒場なども、その吐き気を催す様な不潔さを含めて高い再現度。そしてホンカ役の俳優もかなり本人に寄せた役造り、とにかくあの奇形かと思うぐらいの猫背は観るに耐えず、「もっと背筋を伸ばしてシャキッとせんかい!」と怒鳴りつけたくなります。犠牲になるのも見るに堪えない容姿のおばさんばかりで、よくこんな女優を見つけてきたなとある意味感心してしまいました。酒場の常連や職場の掃除婦夫婦もヘンな連中ばかり見せられた感じで、ほんとこの映画にはまともな人間はいないと断言しても過言じゃない。冒頭でホンカに眼をつけられたけどその後に全く登場しなかった少女が、ほとんどラスト近くに再登場してホンカに狙われる展開は、ちょっとスリリングで良かったかな。 正直言って観てしまったことをマジで後悔してしまうような映画ではあります。しかし監督の演出力はたしかに感じることが出来ましたが、そんな人がなんでこんな映画を製作したのかはナゾです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2023-12-08 22:39:28)
309.  アス 《ネタバレ》 
『ゲット・アウト』は自分としては愉しめたし「おっ、これは新しい俊才が登場したか」とジョーダン・ピールの活躍を期待していたのに、「こいつは実はM・ナイト・シャマランの再来なのかも…」というのが観終わった感想です(笑)。しょうじき、これほど訳が判らないホラーには久しぶりに出会った気がします。だいたいからして全編の三分の二は夜間か照明のない場所の上に主人公の四人家族が黒…(ポリティカルコレクトネスに抵触しそうなので、以下自粛)なので余計に何が起こっているのか判りにくい。たしかに家族のドッペルゲンガーが庭に現れるところは稀に見る不気味なシチュエーションなんですが、その後はキ〇ガイ殺人鬼とのタイマン勝負を延々と見せられただけだった気がします。私は説明のつかない不条理とかはホラーには需要なファクターだと思っているんですけど、せっかく映像的には理解しがたい絵面を所々に挟んでいるのに、ネタばらし(というほどには筋が通っていない)みたいなことを最後に持ってくるから余計に印象が悪くなったんですよ。母親と息子が見つめ合うラストカットには、「オチはそれかい!」と思わず突っ込んでしまいました。 こういう方向に進むのなら、最新作の『NOPE/ノープ』もあまり期待出来ないなぁ…
[CS・衛星(字幕)] 4点(2023-05-22 21:50:49)
310.  アクト・オブ・キリング 《ネタバレ》 
インドネシアのコイサンマンと言った風情のギャングの親分アンワルと、インドネシアの安岡力也みたいな風貌の側近ヘルマン、この二人のコンビが放つ禍々しさは強烈。彼らは民兵団の一員として、スカルノ大統領失脚の一因となったクーデター未遂事件の後に共産党員やその華僑を一説では100万人以上殺害した事件に参加して殺しまくったわけです。彼らは別に狂信的な国粋主義者というわけじゃなく単なるヤクザかチンピラの類で利益のため愉しんで殺戮を繰り広げたわけですが、その民兵組織が未だに一大勢力として政界に影響力を持っているということにインドネシアという国の闇の深さが窺えます。 この映画に限らずドキュメンタリー映画に付きまとうのは、「どこまでが素でどこが演技か?」という拭い難い疑問です。私が疑問に思ったのは当初はまるで子供のときの悪戯を回想するかのように自身が犯した殺人について笑みを浮かべて語っていたアンワルが、後半になって妙に哲学的ともとれる自省を口にするようになってくるところです。どう見てもこの人は粗野の極致でそんな教養的な思考ができるとは思えないんですけどね。したがって私はここらあたりとラストのゲロ吐きは台本にしたがった演技だと解します。 しょうじき言って私がこの虐殺よりも衝撃だったのは、庶民を含めた現代のインドネシア社会の実情でした。中央の大臣も地方知事も完全にごろつきの集団である民兵組織とズブズブの関係。側近ヘルマンがさらなる利権を獲得すべく選挙に立候補したこと自体がもう冗談かと思いましたが、選挙運動すると住民たちは悪びれもせずにカネを要求してくる。もっと驚かされたのはアンワルたちが公共放送にTV出演して当時の虐殺をまるで武勇伝みたいに自慢げに語るところ、それを女性キャスターが笑いながら聞いている。もっともこの虐殺事件はインドネシアでもタブーとされているそうだし、いくらなんでもTVで取り上げられるというのはあり得ない気もしますので、これはフェイクだったのかもしれません。そうなるとどこまでが“実”でどこからが“虚”なのか悩まされてしまいます。 『ゆきゆきて神軍』ほどではないにしろ、かなり後味の悪い映画であることは確かです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-09-27 22:34:09)
311.  アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ 《ネタバレ》 
上映禁止とまではいかなかったけど、日本ではポルノ映画なみの扱いで公開された伝説のクソ映画『発情アニマル』のリメイク。オリジナル版の監督メイル・ザルチが製作総指揮だけど、30年たって『ソウ』シリーズがヒットして悪趣味なゴア描写に対する世間の寛容度が緩くなってきたので、「現代のエグさでリメイクしたら受けるんじゃね?」とビジネスチャンスを発見したってのが製作経緯だと思う、たぶん。たしかに本作はシリーズ化されたぐらいだからそこそこヒットしたみたいで、ザルチの思惑は見事に的中したみたいですね。 自分は未見ですけど、『発情アニマル』とは逆でレイプ・シーンよりも殺害・拷問シーンの方に比重が明らかに置かれています。というか、やはり『ソウ』シリーズの影響が強いみたいです。極悪非道なシェリフはオリジナルにはいないキャラみたいで、犯人5人の中で唯一の家族持ちで失うものが大きい存在だからストーリーの盛り上げには一役買っていたと思います。そして彼の衝撃の最期、『ソウ』でも滅多に観れないエグさです。シェリフのシークエンス以外はほぼオリジナル通りみたいですけど、一応普通レベルの監督・スタッフが関与しているのでそこそこの水準には達しているかな。と言っても真面目に撮れば撮るほど陰湿なカタルシスしか残らず、これは元ネタがあれだけに致し方ないって感じでしょうか。主演女優に、いろんな面で魅力が乏しかったのも難点でした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-03-16 22:05:52)
312.  メカニック:ワールドミッション 《ネタバレ》 
どう観ても、今まで散々見せられてきた“無精ひげハゲ”=ジェイソン・ステイサムの単なる肉体アクション映画です。彼の出る映画はけっこう観ているので、最近はどの映画も同じような記憶しか残らないので困ったものです。ゴマ塩頭に濃密な無精ひげと“喋る筋肉”と呼ぶに相応しい肉体、どの映画でも同じキャラの様で、少しは役造りしてくれよ(笑)。 正直言ってこれが『メカニック』の続編だと主張されても、「ああ、そうなんですか」としか返しようがないぐらいです。ストーリーも全然捻りが無いし、“メカニック“と称されるぐらい冷徹な殺し屋だったはずなのに、相手がジェシカ・アルバとはいえあんなに簡単に人助けするならただのイイ人じゃん。観てる方としては、ここでテンションが急降下してしまいました。いくらガードが固い商売敵とはいっても、あれだけ苦労してジェイソンを働かせるのは割があうものなんでしょうかね。さすが有能なジェイソンですけど、ターゲットを教えられてから36時間とか24時間であんな周到な準備ができるもんだろうか。でも二人目のターゲットにはさすがに笑わしていただきました。高層ビルの最上階からせり出していてしかもガラス張りのプール、こんなバカバカしい設定を考えついたスタッフは褒めてあげたいぐらいです。三人目のターゲットがトミー・リー・ジョーンズとなると、その後の展開はもう予想がつくというもんです。トミー・リー、出番は少なかったけどなかなか味のあるキャラでした。 ラスト・カットを見る限りでは今度はトミー・リーを絡めて続編を製作する気は満々という感じでしたが、真剣にアドバイスさせていただきます、ほんと止めた方がイイって!
[CS・衛星(字幕)] 4点(2021-11-25 22:49:36)
313.  パッション(2012) 《ネタバレ》 
この映画のプロットは前に観た映画でも似たようなのがあったなと思いましたが、自分は未見ですがリュディヴィーヌ・サニエとクリスティン・スコット・トーマスが出演した2009年の仏映画『ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて』のリメイクなんだそうです。まあこれと似たようなストーリーの映画はよくあるってことです。大して話題にもならなかった映画なのに何故か三年でリメイク、監督には『アンタッチャブル』や『ミッション・インポッシブル』など一時期ハリウッドでリメイク職人になりかけたデ・パルマがまたまたリメイクを担当。でもあの二作はTVシリーズの映画化で再構築=リストラクションと呼んだ方が正解でしょうし、デ・パルマにとっては初めてのリメイク作品ってことかな。 デジャブ感が強いだけにお話しの展開と犯人はぼんやり者の自分でもすぐ判りました。デ・パルマ印のスプリット・スクリーンなどは殺人シークエンスが始まるところあたりで使われますが全体におとなしめで、言っちゃあ悪いけど散歩に連れてった犬が電柱にマーキングをしてる程度の効果しかなかったような印象です。映像には凝るけど割と判りやすいストーリーテリングがデ・パルマ風味なんだけど、ラストの夢オチか?と思わせるような判りにくい展開は彼らしくなかった。これは原作の脚本に忠実にリメイクしたってことなのかもしれませんけどね。根本的にノオミ・ラパスという女優が自分の好みじゃないってことも、悪印象を強めたのかもしれません。 コッポラ・ルーカス・スピルバーグたちの兄貴分でハリウッドでは巨匠と呼ばれてもおかしくない存在のデ・パルマ、こんな映画に関わるようなキャリアの人じゃないはずなんだけどなあ…
[CS・衛星(字幕)] 4点(2021-02-09 23:27:04)
314.  コドモ警察 《ネタバレ》 
TVバージョンは観たことがなく、まったく予備知識なしで鑑賞。『ダウンタウン物語』的な感じかと思いきや、実は『西部警察』のパロディでかなり王道の刑事ものに寄せた撮り方というわけです(コドモが刑事ということ以外はね)。演出なのかこれが素なのか私には不明ですけど、鈴木福の滑舌の悪さはちょっと凄いと言えるレベル。エナメル刑事の子なんかはかなり軽快なセリフ回しができているけど、他の刑事たちも総じて滑舌悪しでした。でもコドモ刑事たちと較べても壮絶に演技がド下手だった本庁から来たエリート刑事役、この人ジャニーズのアイドルなんですね。いくら製作委員会にTV局が入っているからと言っても、こんなレベルで映画に出すなんて舐めてます、同じアイドルでも指原莉乃はさすがきっちりとコメディ演技をこなしていますよ。設定自体が超ナンセンスなのに割とシリアスに展開するストーリーラインが、噛み合ってない感じが凄くしました。もっと弾けるような映画を予想していただけに、期待は大外れでした。これじゃあ、正月の暇つぶしにもならないよ。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2021-01-05 22:38:07)
315.  ヴィランズ 《ネタバレ》 
鳩のマスクをつけた男とユニコーンのマスクをした女がグダグダの手際でコンビニ強盗、ところが逃走中にガス欠して車を盗もうと忍び込んだ一軒家の住人はトンデモない夫婦だった。開幕から二十分ぐらいは快調にとばします。このバカップル強盗はビル・スカルスガルドとマイカ・モンロー。両者とも『ITイット』シリーズや『イット・フォローズ』で最近顔を売ってる若手ですが、スカルスガルドは父親が北欧系のステラン・スカルスガルドとは思えないラテンな風貌、まるでスティーヴ・ブシェミの弟って感じです。サイコ夫婦の方でも気持ち悪いおばさんを演じたキラ・セジウィックの怪演が際立ちます。バカップルは地下室で監禁されている少女を発見して一緒に逃げようとしますが、そこから二人は悪党“Villains”から善人にキャラ変してゆきます。 ぶっちゃけ、この映画は少女の扱いで失敗していますね。そしてコメディの方へ行くのかと思えば尻つぼみになり、ホラーになるのかと思えば肩透かし、バカップルの脱出劇じたいはありふれた展開なので要はどの方面に向けても中途半端な脚本だったというしかありません。終わってみれば、実はバカップルの純愛物語だったというわけですが、うーん、この映画にそんなことを期待した観客はいますかね?
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-10-24 21:53:55)
316.  スカイライン-征服- 《ネタバレ》 
お気づきになられた方は他にもいらっしゃると思いますが、この映画のプロット(エイリアンの出現・人類を餌にするところ・一部メカのデザインや動作)はスピルバーグの『宇宙戦争』の再現というかパクりに他なりません。とはいえB級映画らしさを出して描写のエグさにおいては思いっきり監督のやりたいことを具現化したって感じでしょう。舞台もほぼ高級マンションの敷地内に限定させて登場キャラをミニマムに抑え、その分予算をCGに注ぎ込んだみたいです。『AVP2』の監督ザ・ストラウス・ブラザーズにしては、これは上々の出来と言えるんじゃないでしょうか。 閉幕10分前の主人公カップルがマシーンに吸い込まれてゆくところでは、「こういう『クローバー・フィールド』的な終わり方も最近流行っているし、これはこれでありかな」と思っていたら、その後の5分間が予想もしなかった驚愕の展開でちょっと驚きでした。これはもうジャロッドをダーク・ヒーローにした続編展開するつもりかと身構えましたが、現在に至るまで実現せずというのはちょっと悲しいところです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-03-12 23:42:30)
317.  デス・ウィッシュ 《ネタバレ》 
今やカルト映画のリメイクが趣味というか生計の糧としている印象があるイーライ・ロス、今回選ばれたのは『狼よさらば』というわけです。チャールズ・ブロンソンが演じたポール・カージーをブルース・ウィリスが引き継いでビジネスマンから外科医にキャラも変わっています。で、どういう感じだったかと言えば、予想通りの可もなく不可もなしとしか言いようがない凡作でした。 イーライ・ロス印のエロやグロそして情け容赦なさがえらくおとなしい。これは観る前から何となく予想してたら見事に的中、その理由は『グリーン・インフェルノ』や『ノック・ノック』と違ってロスがプロデューサーじゃない、つまり雇われ監督だったってことです。冒頭のカージーの妻と娘が襲われるシークエンスはオリジナルの方がよっぽどエグい、ロスが好きなように撮っていたらトンデモない映像になっていたのでは。結末もオリジナルとほとんど変わっていないといっても、この監督にしては異例のハッピーエンドなのは凄く期待外れ。カージーの出来の悪い弟フランクというキャラも、実は悪のサイドの人間でついにはカージーに成敗されるという展開かと思いきや、どんどんキャラ変してゆき最後は普通のイイ人で終わってしまうというのはある意味がっかりでした。だけどこの映画でいちばん文句が言いたいのはブルース・ウィリスで、その容姿は最近のジョン・マクレーン刑事そのまま、エリートで平和主義者の外科医という雰囲気にはほど遠い。少しはキャラづくりという努力をしてくれないとねえ、「世界一ついてない刑事がシカゴでまたドンパチやってる」としか見えません。 というわけで、イーライ・ロスの才気がまるで感じられない凡作でした。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-10-04 22:22:56)
318.  グランド・イリュージョン 見破られたトリック 《ネタバレ》 
監督を中国系に変えて(この後に『クレイジー・リッチ!』を撮った人)チャイナマネーを呼び込み、シリーズ化させる気は満々とお見受けいたします。内容もますます『ミッション・インポッシブル』風味が強まり、いやというか『キングスマン』シリーズを意識してきたというのが正解かも。この四人のマジシャンと元FBI捜査官はここまで来ると完全に謎の組織のエージェントですね。今回は風呂敷を広げ過ぎたおかげで前作どころじゃないツッコミどころの多さで、ここに寛大な心で臨めるかどうかがこの映画を愉しめるかのカギとなります。私は思ったより自分が広い心を持ってなかったと反省する次第です(笑)。その中であえてひとつ言わせていただければ、「催眠術、最強かよ!」というところでしょうか。いやはや、ここまでくればまさに魔法、いやほとんど超能力といった感じです。ほんとアントニオ猪木じゃないけど「催眠術があれば何でも出来る~1・2・3、ダァー!」と叫びたくなりました(笑)。 昨今のSNS全盛ご時世、YouTuberとして人気を呼べれば犯罪者も義賊になれそうという流れを皮肉るのがこのシリーズ脚本の隠れた意図かとも思いましたが、そんな深いこと考えてるわけないですね(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-09-30 22:41:04)
319.  コンビニ・ウォーズ ~バイトJK VS ミニナチ軍団~ 《ネタバレ》 
ケヴィン・スミスが撮った『Mr.タスク』からのスピンオフ作品らしいんですけど、言ってみればケヴィン・スミスとジョニー・デップ、それぞれの家族を総動員した究極のファミリー映画じゃないですか。主人公のJKコンビはそれぞれの娘ですが(それにしても娘にハーレイ・クインなんて名前を付けるとは、さすがケヴィン・スミス)、太めのコリーンの母親はスミスの嫁さんでハーレイ・クイン実の母親、スミス自身は判りにくいけどソーセージ製クローンのミニナチの顔として出演。顔にギミックつけすぎでもはや誰だか判らないデップの謎の探偵こそが元ネタからのスピンオフ・キャラらしく、元嫁ヴァネッサ・パラディは歴史の先生、コンビニでJKコンビへ悪態をつく悪ガキもデップとパラディの息子。というわけでそれぞれ家族睦まじいのはいいんだけど、肝心の映画の方が適当な思い付きを映像化したような感じで、つまり全然面白くない。ウジャウジャ出てくる顔がケヴィン・スミスのミニナチ小人が観てるうちに気持ち悪くなってくるし、いくらソーセージ製と言ってもあとからあとから踏みつぶされてザワークラフトの体液をまき散らすさまはゴキブリみたいな昆虫をつぶしているみたいで「もう勘弁して」と泣きごとが入ります。JKコンビのパワーの元がヨガだってのも、判ったようで判らなく要はピンとこない。まあこれは才人監督の暇つぶしと思うしかないけど、これでカネをとられる方は堪んないぞ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-08-11 23:14:13)
320.  MEG ザ・モンスター 《ネタバレ》 
サメ映画といえばアサイラムというのが昨今の常識ですが、その牙城に敢然と殴り込んできたのはやはりチャイナ・マネーでした。ただのサメ映画にするには多額のバジェット、というわけで登場いたしますのは古代ザメ・メガロドン、でもこれも本家(?)アサイラムで何度もフューチャーされているので目新しさは薄いです。 これはもう、ジェイソン・ステイサムの割れまくった腹筋を愛でる女性ファンとその手の趣向のお持ちの男性のために撮った映画と言っても過言ではありません。五年前の原潜事故の際に巨大生物と遭遇したと主張しているけどキチ〇イ扱いされてタイで気ままな世捨て人を愉しむ我らがジェイソン、でも彼がやっていた稼業はどの組織に属していたのかなど面倒くさい説明はいっさいスルーしちゃうところがまた潔い。嫌だ嫌だといいながらも元嫁が潜水艇でメガロドンに襲われた聞くといともあっさり元の稼業に逆戻り、なんかすごくイイ人じゃないですかジェイソン。そう、この映画の登場キャラは研究のスポンサーである大富豪以外はみんなイイ人ばかりなんです。それではいくらサスペンスシーンを並べても、モンスター映画としての緊迫感がイマイチでないんです。そして理解しがたいのは、危機を脱してもとことんメガロドンを仕留めようとするステイサムたち登場キャラたちの執念です。中国の海水浴場に入り込むメガロドンを追っかけてゆくわけですが、どうせ喰われるのは…おっとこの辺で自主規制させていただきます(笑)。でも、フカヒレ漁に狂奔する彼らは、サメ一族の深い恨みを買っているかもしれません(笑)。 アサイラムと比較されたらさすがに「バカにするな」と製作者は怒るでしょうが、それでもかろうじておバカ映画の水準をクリアした程度です。そして私は嫌なことに気が付いてしまいました。ラストのメガロドンがサメの大群に喰われまくるシーンで、メガロドンの口から幼生が飛び出してくるようなカットがあったのです(サメは胎生、体内で仔魚を育てる)。これは続編製作もあるかもね(怖)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-07-14 23:33:10)
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