341. 男はつらいよ 寅次郎の青春
《ネタバレ》 寅さんの登場シーン(風吹ジュンとの出会いのシーン)がいつになくカッコイイ。本シリーズのひとつの見せ場である寅さんの「とらや帰宅シーン」が中々出てこなくてイライラするのだが、後半になって拍手で迎えられるといういつもと違うかなり異質なパターン。新幹線の別れのシーンでは、泉ちゃんが何と言っているのか何度見ても判らない。最後の柴又駅での見送りシーンだが、満男が構内まで入らないのが不満だ。 <追記>17年ぶりに再見。御前様ラスト出演という事もあって、様々な「別れ」を感じさせる作品。東京駅の別れは名シーンだし、柴又駅の別れも今見ると寅さんがロングショットで颯爽と去っていく感じはこれはこれでよかったように思える。総じて満男シリーズの中では秀作だと思う。満男には成長を感じるもののまだ未熟さがあるが、これが若さというものだろう。そして、ラストの台詞である「何年先かわかんないけど、オレが大人になって、もう一度泉ちゃんに出合った時、新しい物語がまた始まるんだ」というのは最新作につながるのかと思うと感慨深い。それにしてもまだケータイもメールもない時代だからこそ成立する物語に懐かしさと時代の変化をあらためて痛感する。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2004-02-17 02:09:12)(良:1票) |
342. セブン・イヤーズ・イン・チベット
なかなかよかったです。ストーリーが淡々と進んでいくので、「印象に残らない」とか「退屈」という感想をもたれる方もいるようですが、歴史の1ページとして考えると感慨深いものが有りました。実在の人物という事で同じ異文化理解系の「ラストサムライ」より説得力があります。また、ブラピの抑えた演技がダライ・ラマ役の少年を上手く引き立てていたと思いました。 7点(2004-02-16 05:03:07) |
343. 暴走特急
全体的に安っぽい雰囲気なんだが、まあそれなりに楽しめる。 6点(2004-02-16 01:23:04) |
344. Love Letter(1995)
ストーリーは悪くないと思うのですが、関西弁のトヨエツが妙に軽薄で気持ち悪いのと、一方、中山美穂の陰湿な感じが作品を台無しにしている。酒井と柏原の高校生コンビは「白線」そのまんまで、まあ悪くはないのだが。 <追記>17年ぶりに再見。回想シーンがやや冗長で脚本が少々雑に思える部分はあるものの、「メメントモリ」テイストな死者を通じた交流と、自分の過去を振り返るという重層的な構成は中々よくできている。また、ネットやメールが流行るギリギリ直前だからこそ成立する物語で、現代では製作不可能な貴重な作品であり、デジタル化の進展により人間の情感もだいぶ変化したのではないのかと思わせられる作品でもある。ところで、図書館ネタって他の小説や映画等々で類似の設定を見かける事があるが、元祖はコレなんだろうか? [CS・衛星(邦画)] 6点(2004-02-16 01:10:00) |
345. てなもんや商社/萬福貿易商社
「あなたの夢はなんですか?」ってイキナリ聞かれてもねえ。ほのぼのとちょっと前向きになれる映画。 5点(2004-02-14 06:10:49) |
346. 遥かなる大地へ
もうちょっと壮大な歴史ロマン冒険活劇!みたいなのを期待してたんですが、やや友和・百恵系のアイドル映画チックになってしまった印象。トムは悪くないんだけれど、キッドマンがちょっと薄っぺらい感じ。もうちょっと「芯の強さ」みたいなものが欲しかった。 <追記>16年ぶりに再見。封建的地主制度が残る伝統の国から自由の国に移民したら格差が逆転するというのはさもありなんという印象。ただし、2人とも妙に前向きで悲壮感がないので、全体的に軽くて見ていても緊張感がない。気軽に見るにはいいのだろうが。ただし、土地を求めて夢と希望を持って突き進むという裏にはインディアンを追い出しているという負の側面があるわけで、そういった事まったく排除して描くのはあまりにもバランスが欠如した「アメリカ万歳」的でもあり、傲慢な印象も受ける。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2004-02-14 04:56:36) |
347. カーリー・スー
展開はかなりベタですが、安心して観られるハートフルコメディーです。 7点(2004-02-14 03:22:43) |
348. 失楽園
こういう作品が話題になったって事は、まだまだ世間体(会社や家庭)に縛られて不自由極まりない生活を送っている人が大勢いるって事だろうか??癌で死ぬ人が言ってるように、人間皆老いぼれてくたばる、人生一度きりだからやりたいようにやらなきゃだめだって事でしょう。もうちょっと2人の心理描写があると社会テーマ性がでて、よい作品になったと思うんだが・・・。 4点(2004-02-13 15:37:31) |
349. 太陽に灼かれて
ストーリーが平坦で、インパクトに欠ける。最後都合よく気球があがるところはギャクかと思った。 3点(2004-02-13 02:27:43) |
350. フリージャック
1991年から2009年にタイムスリップ。この微妙な期間がなんとも言えない。18年後ってどうなんだろう?って思ってしまった。2009年に貿易センタービルが健在なのが感慨深い。ストーリーもなかなかで結構楽しめました。 6点(2004-02-12 06:05:04) |
351. 夢を生きた男/ザ・ベーブ
ベーブ・ルース。その名を知らぬ者はいないだろう。だが、どういう人物なのか知らない人も多いのでは?この作品で、まさに古き良きアメリカのヒーローを堪能できる。昔こういう人がいたから今の大リーグがあるという事を皆に知って欲しい。今のスポーツ選手は能力だけでなく、人間性を問われる事も多いので、もうこういうスター選手は出てこないだろなあというのが残念です。 8点(2004-02-12 03:33:44) |
352. マン・オン・ザ・ムーン
アンディ・カウフマンを知らないという事もありますが、主人公の生き方に共感できず楽しめませんでした。ジムキャリーの演技は凄いと思いますが。 4点(2004-02-11 17:09:42) |
353. この森で、天使はバスを降りた
刑務所あがりという設定でレ・ミゼラブル系の映画なのかな?と思ったらいきなりパーシーがカミングアウトしたので、オヤっと思った。(最後まで疑われるところは多少似てなくもないですが)これは「母性愛」がテーマかなあと思いました。ここにはいろんな母子が登場する。過去に流産で我が子を殺し、子供が生めない事を悔やむパーシー。(彼女は州の歴史である先住民の赤ん坊が溺死する話に母親が出てこないのが納得がいかない。)可愛い赤ん坊を育てるシェルビー。ヒーローである息子を戦場に送ったが(ベトナムで病んだと思われる)戻ってきた息子を陰ながら面倒を見るハナ。(パーシーはハナに向かって「生きてるだけマシよ」!と言い放つ)パーシーが命を賭けてハナの息子を救おうとしたのは、ハナの母性に共感したからではないだろうか?そして最後に息子のために応募してきて町にやってくるクレア。各々のいろんな形をした我が子への愛情が盛り込まれていると思いました。女性向けの映画ですね。 7点(2004-02-11 04:33:26)(良:3票) |
354. 太陽の誘い
《ネタバレ》 田舎暮らしで学も経験も無く人を信じられる純朴な中年男と、米国での都会経験がありいろいろ見て経験して人への不信感を抱いている若者。ちょっと設定が両極端だが、家政婦としてやってきた女が謎めいていて、2人の男の1人の女に対する視点の対比で最後まで引っ張り続ける。最後は「信じる事は素晴らしい」で終わるのだが、ひねくれた見方をすれば、「人を信じられるのは無知なヤツだけ」で終わってしまっていて、どうも後味がすっきりしない。ああいう若者こそが自分の生き方を変えてみようという心境の変化をしてくれないと本当のハッピーエンドとは思えない。 6点(2004-02-11 02:43:08) |
355. アライバル-侵略者-
チャーリーシーンが髭とメガネが似合わないし、科学者っぽく見えない。けど頑張ってる。 6点(2004-02-10 13:41:40) |
356. ドク・ハリウッド
《ネタバレ》 マイケル版「Drコトー診療所」ですね。まあまあです。<追記>11年ぶりに再見。都会のカネと名誉 よりも 田舎の人情 というありきたりな話ではあるが、王道ならではのよさがある。女優は田舎でくすぶる屈折した心情を上手く表現していて、結構魅力的に思えたが、その後はあまり売れなかったようで残念。この手の「いい話」系作品は吹き替えで見るのがよいな。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2004-02-10 03:54:44) |
357. フィッシャー・キング
他人を救う事で自分も救われるというのがテーマだと思うのだが、観ていてかなり退屈した。ジェフ・ブリッジスが風貌的に苦悩しているようには見えないので、切実さが伝わってこない。ロビンのトラウマは相当なモノだと思うのだが、精神を病んでる割には、単なる浮浪者にしか見えない場合も多々あり、正常なのか異常なのかが観ていて曖昧でよくわからない。ロビンがアマンダ・プラマーに告白するところなんかは「ストーカーしてました」って言ってる訳で、普通なら気味悪がると思うんだが。 <追記>18年ぶりに再見。内容は全く覚えていなくて新鮮な気持ちで見れたのだがやはりイマイチだった。TV放映で40分程度カットされているせいか、ストーリーがあっさりしていて盛り上がらないし予定調和。4人の心情変化についても「なんでそうなるの?」と理解できない部分が多々あった。 [地上波(字幕)] 4点(2004-02-09 23:57:31) |
358. ゴースト&ダークネス
アフリカの雄大な自然も良かったし、ライオンも「ジョーズ」バリの恐怖感があってなかなか良かったです。単純に楽しめると思います。実話というのも驚きです。 6点(2004-02-08 05:03:49) |
359. バウンド(1996)
ずっとハラハラしっぱなしだった。作中舞台となるのは1つのマンションのみという閉鎖性がさらに緊張感を高めていると思う。ただし、過去に1度裏切られ刑務所に入った事のあるジーナ・ガーションが何故ジェニファー・ティリーを信頼するようになったのかが不可解だった。だから2人のどちらかが裏切るのでは?と最後まで思ってしまった。 8点(2004-02-08 03:54:46) |
360. ハートブルー
前半は結構面白いのだが、双方の素性がバレてからは、なんかキアヌはヘナチョコだし、パトリック・スウェイジは強盗の犯行動機が滅茶苦茶なタダのバカだし、訳がわからなくなってくる。そもそもこの映画に友情なんてあるの?自分の女を監禁・暴行・人質にする相手に友情も何もないと思うが。 4点(2004-02-08 02:11:38) |