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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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361.  ヴェルサイユの宮廷庭師 《ネタバレ》 
2016年はたくさん偉大なアーティストを失った辛い年でした。アラン・リックマンも逝ってしまった一人。長い演劇活動の最後に彼自らがメガホンを取った作品は、上品で格調高いラブストーリーでした。 17世紀のフランスにおいての女性造園家の奮闘が描かれているのかと思いましたが、公式サイトによるとサビーヌ・ド・バラは架空の人物だそうで、恋愛ドラマの主人公をわざわざベルサイユに持ってきた意味はといえば、やはり絢爛豪華な舞台装置が欲しかったんでしょうな。狙い通り、映像がとても美しい。豪奢な宮殿も、フランスの緑濃い森や田舎の一本道も。なんと英国での撮影も混じっているとのことですが、輝く陽光の下での庭園などは美術品のようです。 マダム・サビーヌについては資料も残っていないそうですし、あの時代に未亡人が誰の弟子でもなく、援護も受けず庭園技師として独り立ちしていたとはちょっと考えづらいなあと思ったのだけど、K・ウィンスレットが、芯の強い聡明な当時のキャリア・ウーマン像を見事に作り上げています。庭仕事イコール力仕事。ケイトの立派な二の腕やかっちりした肩幅なんかも、女性造園家の設定に説得力を持たせているような。 フランス貴族社会のお約束などろどろ恋愛模様もちゃんと織り込みつつ、マダム・サビーヌとル・ノートルの互いの想いはあくまで奥ゆかしく、英国人監督の感性を感じさせます。 名優アラン・リックマン、美しい作品を残してくれました。改めて合掌の思いです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-09 17:23:22)
362.  跪く女 《ネタバレ》 
近年社会問題となっている恋人間のDVのひとつですね。変形バージョンといいますか。イダとクリステル、世の中にはいろんなカップルがいるものだ。 男がやってることは完全なDV。この人のは「支配したがり型」。自分だけのものでないと安心できないので、とことん相手を洗脳、束縛し、卑怯なことに泣き落としまで使う。自己愛炸裂の中年男である。唾棄するほど嫌いだ。そんな私の心境を代弁してくれるのがイダの友達リンダ。痛いところを次々突かれるので顔色を変えてキレるクリステル。一歩も引かないリンダがしゃっきりと正しく健康で素敵だ。 しかしこの話、実は最も隠れ複雑な人格がイダだったりする。クリステルに無理やり従わされるうち、どんどん顔色が悪くなる彼女。観てるこちらはああやばいやばい、彼女壊れる、と心配がピークに達する頃合でなんとも予想のはるか斜め上のはじけ方をするイダ。あまり伏線らしい伏線は無いので、正直こちらはぽかんとするばかり。 虚言癖や特殊性癖嗜好、と突如開陳されてびっくりだ。”生の”自分を出し尽くしたので我に返った、ということなのか?あのラストは。なんとも感想の持ちようの無い、初めて観るタイプの映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-08 17:00:12)
363.  カイト/KITE
雰囲気作りばかりに頑張ってるけれど、演出、ストーリー展開の見せ方、人物紹介、カメラワーク等、もっと勉強すること多すぎな一本。復讐に燃えるロリータ暗殺者という設定だけではもはや新味はありませんし、一本調子な演技をずっと続けられて、ヒロインに対する興味も失せてきます。単調な殺しの場面はあまりにうまく行きすぎ、というか強すぎ。この娘はサイボーグか。黒幕は案の定そうくるよね、だし、サミュエルはなぜ出演を承諾したのか。 ちなみに元ネタのジャパニーズアニメも観ました。B級なアダルトアニメではありましたが、電車内での銃撃戦のシーンはカット割りも演出もおお、と見入るものがありまして、是非こういうとこを生かしてほしかったものです。
[映画館(字幕)] 3点(2017-06-05 00:14:33)
364.  ヘイトフル・エイト
何作作ってもテンションの衰えないタランティーノ、ほんとに偉大な映画バカですね。ヘイトに血しぶきに腹の探りあい。またかよー、ではあるものの、タランティーノリピーターをもってして170分釘付けにする話力の凄いことよ。タラ監督作はすべて観ている当方、血しぶきが上がるのは分かっているが、そのタイミングはいつも分からない。いつ誰が引き金を引くのか毎回度肝を抜かれる。 今作は密室ものであるので、狭い空間に充満する”ヤバイ空気感”は相当のもんである。いわば「イングロリアス・バスターズ」の地下居酒屋だけで120分、君は耐えられるか。 殺伐とした中に挟まるピアノや、しみじみ聞かせるジェニファーのギターソングなど、こちらの心を懐柔するやり口も巧い。 難を言うと、演技達者揃いの中ティム・ロスが「ジャンゴ」のクリストフ・ヴァルツの真似をしてるんじゃないのかと見えてしまうのが惜しかった。だって似てるよお?
[DVD(字幕)] 7点(2017-05-29 16:57:17)
365.  グランド・ブダペスト・ホテル
きれいな映像に、さっさと展開する良すぎるほどのテンポ、どことなく常識とのズレを感じさせるシュールな感性等、おそらくこの監督にしか作れない世界観であろうと思う。ウマが合うか合わないか、ですな。私はコメディ部分のさじ加減にちょっと乗れなくて、特に終盤の雪山の場面はあまりにカトゥーン過ぎて興ざめしてしまった。それにこんなにもインパクト”強”の有名俳優ばかりってのも話のバランス的にどうなんでしょう。ジュード・ロウが主人公となって話を回してゆくんだな、と誰だって期待するわ。レイフ・ファインズがコメディもそこそこできる、って発見はできたんだけどな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-25 23:31:11)
366.  残穢 -住んではいけない部屋- 《ネタバレ》 
こけおどしを一切廃してリアリティ追究型に徹したジャパニーズホラー。鼻白むような演出はあまり無く、しんみりと怖い。でもいかんせん地味。 橋本愛が終盤に「自分が何を追っているのかわからなくなりました」と言っていたけど、うん私はソレもっと中盤から感じていたよ。遡ってゆくうちに場所も変われば怪談の「肝」の部分も変わっていっちゃって、炭鉱事故のくだりではもはやたくさんの赤ちゃんはどこへやら。これがリアリティと言われればそれまで。うーんでも正直怖がりたくて観に来たわけですから、もうちょっと盛り上げてほしい気もする。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2017-05-16 23:58:18)
367.  チャイルド44 森に消えた子供たち 《ネタバレ》 
描きたいことに焦点を絞ったらどうかな。なにしろ人権抑圧描写が圧倒的すぎて、旧ソ連社会のシステムが背景でなくメインになってしまっている。そのため迫害を受けるT・ハーディ夫妻の身の上にこちらの心配が寄ってしまうので、殺人事件がかすんでしまった。 英語であるという違和感を気にしなければ、役者は皆良い芝居をしている。ハーディもオールドマンも、人物造形において行間まで掴んだ仕事ぶり。粗の目立つ展開も役者の力でぎりぎり説得力を保った。 ・・とはいっても、やっぱりレオがこの連続殺人事件にこうも肩入れするのはなぜだろうと思わずにいられない。G・オールドマンのキャラクターも描き込む時間が少なかったせいで熱演も空回る。ああ勿体ない。 原作は未読。消化不良な思いを皆さんのレビューで補う、というのでは映画作品としてはよろしくないと思う。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-05-15 00:34:18)
368.  偽りなき者 《ネタバレ》 
恐ろしくて恐ろしくて身の置き所無く感じられる辛い2時間だった。 以下は鑑賞中の気持ちの推移。 ・・あ?何言ってんのこの子。しかもこの園長やばい。専門家もやばい。園長、話聞きなさいよ。子どもは嘘つかないだ?つくわ。どうしよう立証できる術がないじゃないか。ちょっと、息子に暴力ふるうのやめなさいよどこが友人だ(怒)。なんだこの肉屋訴えてやるこんなとこで金輪際買い物しない(激怒)うわああ犬が。酷すぎる。なんなんだお前たちはあっ。 と、取り乱すワタシよりミケルセンはよほど冷静で、ぎりぎりの精神状態で理性的に良く耐えた。あの女児に怒りをぶつけることもしなかった。実に成熟した大人ぶりを憔悴した表情とともに見事に演じている。 人の世の恐ろしさを見せ付けられて気が休まらなかった。しかし、もしも自分がこの女児の親だったらルーカスを100%信じられるだろうかと考えると暗澹となった。・・さてどうしたら良いのだろう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-05-09 17:48:19)(良:4票)
369.  SHAME -シェイム- 《ネタバレ》 
性交シーンが多く、しかもどぎつくて不道徳とも感じかねないけれども、この話の根っこにあるのは心の飢餓に苦しむ男の孤独である。心が不安定だと依存症になる場合がある。人により、アルコールだったりギャンブルだったり。この男はセックスだった。 キャスティングが容姿端麗なM・ファスベンダーで正解だった。画が生臭くならずに済むし、見た目とのギャップの大きさも強く印象に残る。かなりきわどい性描写もこなし、X-MEN俳優で終わるまい、というあっぱれな役者根性の持ち主とみた。 妹シシーを配した脚本が巧いと思う。シシーは男の映し鏡。欠落しているものが同じなので、自分を見ているみたいでイライラするのである。二人とも孤独で、空っぽだ。 男にとってセックスは渇望を満たすための行為。愛の行為ではないので、好きな女のことはどう抱けばいいのか分からない。この場面は深刻だ。深刻さを解消できぬまま、後半には彼のセックスは自己破壊にも近くなる。 兄妹の生い立ちがどういったものなのか描かれず、つらいまま話は終わってしまう。 男にはセラピーが絶対に必要だ。まだ希望はあると思う。妹が死にかけた時、初めて人間らしく動揺し、男は泣いた。なんとかして、彼が苦しみから抜けられますように。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-05-07 00:22:27)
370.  パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 《ネタバレ》 
これまで目にしてきたケネディ暗殺事件関連のものは、その事件の真相を追うというテーマがほとんどでしたので、「事件に関わることを余儀なくされた一般市民」を描いたこの映画、ちょっと斬新でした。 狙撃された大統領は運び込まれるわ、その数日後犯人と目されるオズワルドまで搬送されるわで、パークランド総合病院は前代未聞の大騒ぎだったことでしょう。外来受付はきっとストップしただろうな。大統領側近も大変だ。専用機に棺が入らない。こんなことを想定するわけないだろう、と椅子を外しスペース確保に懸命になる彼らの胸中はいかばかりだったか。 他にも描かれるのは、動画を撮影していたアマチュア・カメラマン、オズワルドの家族ら。昨日まで一市民だったのが、歴史上の大事件に突然向き合うことになり、その日から人生の視点も微妙に変わっていったのだろうなあ。神妙な気持ちになります。 キョーレツな印象を残すのはオズワルドの母ちゃん。弟が犯人(とされている)上、母までああではオズ兄の立ち位置は大変キツイ。心から同情した。 オズワルド埋葬の際、兄が一人で穴を掘るのを見かねてマスコミ関係者らが自らスコップを手に手伝い始める。ここ、ちょっといい場面でありました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-04-25 23:56:12)
371.  脳男 《ネタバレ》 
適度にグロテスクな内容といい、眉目秀麗な俳優起用といい、ダークな世界観に惹かれるティーンエイジャー向けの映画です。いい大人が「ほう」と唸るモノでは決して無いんだけど、漫画が実写化されたかのようなそこそこの安っぽさ~例えば所謂「豪邸」の画ヅラとか、爆弾が大病院のあちこちに配置されているくだりのあまりの手際の良さとか、主人公がキラキラしすぎて目が潰れそうだとか~、そういうのに慣れるとけっこう楽しめます。 冒頭では甚だ怪しい脳男氏の立ち位置が微妙に変わってゆく変化球的な展開は意外だったし、死を裁決することへの逡巡といった問題まではらんで、制作側は大真面目です。ラストの松雪逆転負けのエピソードはぴりっと締まって良かったと思います。 なんといっても生田斗真がこの「実写化」テイストの作品にぴったりです。このキャラクターは演技力は要求されないわけで、つまり容姿のみでキャスティングされたであろう彼。「俺は本格俳優になりたいからこんなのはやりたくない」と生田サイドが言わなくて本当に幸いでした。 「まあ俺は賑やかしだから」と判断しての江口のがちゃがちゃうるさい芝居と、いつでも大河風の本格演技を持ち込んじゃう松雪が、どちらもどうも互いにしっくりこない上、映画からも浮くのが惜しい。ふみちゃんも肩に力入りすぎ。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2017-04-22 23:55:27)
372.  渇き。(2014) 《ネタバレ》 
制作が「やりたかったこと」はうっすら分かるんですけど、(冒頭が露骨にタランティーノですし)これはもうセンスの問題といいますか、バイオレンスを料理できる人とそうでない人って明確に分けられると思うんですよ。 タラ風にスタイリッシュにしたい、北野風に乾いたバイオレンスを撮りたい、という思いばかりが募った結果、「いつか見た事ある」コラージュの寄せ集めみたいです。 イカれた若者の生態としてクラブで踊らせる、(それもフラッシュ点滅で)、ヤクザは暗い倉庫でリンチの画を撮る、じいさんと女子高生の援交場面を差し挟む。ああこの使い古した画づら。 中2病をこじらせたような内容ですので、ヒロインは3度見するような逸材であってほしい。集団アイドルの中から引っ張ってきたような普通の小娘では持たないです。 そして「狂気」が絶対的に足りない。役所広司はやたらと「クソが」を連発してケータイを叩き付け(よく壊れないものだ)、ヤクザは「ゴミが」の繰り返し。この語彙の乏しいこと。これでは知的レベルの低い”人格障害のひと”でして、狂気ではありません。怖いというより鬱陶しい。 ストーリーはそういえばこれミステリーだったか、と途中で思い出すほど話の構築度はおざなりですし、人が殴られる場面を好むわけでもないので、飽きましたしやや苦痛でした。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2017-04-10 00:08:11)(良:1票)
373.  デビルズ・ノット 《ネタバレ》 
実際に起きた未解決の事件ですから、もちろん脚色もできないし、映像作品として限界はあるんでしょうけど。でも、極力作り手の主張、怒りとか理不尽に対する糾弾の姿勢とかがもっと発露されるべきです。 この作品の場合、少年3人を殺害した犯人に怒っているのか、容疑者の少年2人を冤罪に追い込んだ閉鎖的な田舎町の気質を批判したいのか、それすらはっきりしません。 コリン・ファースという、客も呼べる演技巧者を呼んだわりに「調査員」というハンパな身分に置いたのも良くなかった。彼は裁判が始まるとただ傍聴するしかない。なぜ弁護士の役にしなかったのか。 見てるこちらは「こんな事件あったのか」と思うばかり。少年の所持していたナイフのくだりをもっと掘り下げてくれるのかと期待を最後まで持ちましたが、映画は終わってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-03-31 00:11:06)
374.  ダークナイト ライジング
C・ベールはオスカーを獲ったボクサーものの直後だったのかな。こっちは激ヤセだし、T・ハーディは「ウォーリアー」(あやっぱり格闘技ものだ)の後撮りなのかしら。筋肉ダルマみたいで、顔もはっきり出さないしトムとはわかんなかった。 ヒースのジョーカーという強烈なキャラクターが引っ張った前作には及ばないのですが、今作でやっと女優枠にキレイどころを持ってきたのが良かった。だってアメコミですやん。シリアスな心理ドラマじゃあるまいし、やっぱり”いかにもヒロイン顔”な女子の方が画的にすとんと落ちるというものです。ハサウェイのキャット・ウーマンぶりはM・ファイファーに劣らぬシャープな美しさでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-24 18:27:20)
375.  カウボーイ&エイリアン 《ネタバレ》 
西部劇とSFを一緒にしたら面白いんじゃないか、って張り切って脚本作ったんだろうなー。アイデア自体は面白いと思うよ。見渡す限りの荒野を駆け抜けるカウボーイら、頭上にはでっかい飛行物体。この画には「おお、新しい」と思いましたもん。ここだけは。 なんせ企画がキワモノな上、ストーリーラインがベタもベタ、ありきたりな親子の確執に、おんなじような画が続くドンパチがだらだら展開して退屈した。なのにダニエルは大真面目に007で、ハリソンはインディ・ジョーンズの体で臨んでいるので、見てて生理的に合わないんですわ。これは監督が悪いよ。ちゃんと作品の方向性を役者に伝達しないと。そもそも脚本があちこちから手を入れられたそうで、その結果がこれ。なるほどなあと思います。 ところであの宇宙人に捕まったら、「人のことを考えない自己中な」性質が抜け落ちてしまうのですね。強盗だったダニエル然り、馬鹿息子然り。社会的に良い人になっちゃってて、それはそれであのエイリアンらのむしろ功績なのでは?
[CS・衛星(字幕)] 4点(2017-03-19 00:08:25)(良:1票)
376.  さよならドビュッシー
画はがんばっている。ショットを工夫したり、邸宅の隠美な雰囲気や湿度は気持ちが乗ります。 だけども演出が平板なせいか、だらっと展開するうちぼやーっと事件が起きてもやっと真相が明かされて、見ててつまんない。 台詞でネタばらすのやめてくれないかなあ。 杖が必要なんだか不要なんだか、声が出るのか出ないのか一定しない表情2パターンのヒロイン。この作品がぺらぺらで安っぽい印象なのは彼女の責任も大きい。ぎりぎりアイドル映画に落ちずにすんでいるのは、役者が本業でないピアノ教師役の清塚信也のお陰であるというのも困った現象ではないかね。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2017-03-17 00:06:33)
377.  オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ 《ネタバレ》 
ジャームッシュ健在、を印象付ける一本。気だるくて美しくてちょっとエスプリも効いていて。 タンジールの異国情緒も、デトロイトの廃れた佇まいもどちらも夜のショットの中に耽美的に切り取られていて魅力的だ。 ストーリーは淡々と、何世紀もの生を生きるヴァンパイアらの”日常”をつづり、一編の詩のよう。 静かな湖面に石を投げ込んだような、異端児エヴァの存在も光る。 主役二人が本物の吸血鬼っぽくてリアリティ有りまくり。いや本物は見た事ないけど。 あそれとドクター・ストレンジ・ラブの血を買ってましたね。ははは。大丈夫かな あんな風にイカレたら耽美どころじゃなくなっちゃうよね。
[DVD(字幕)] 7点(2017-03-14 00:28:23)(良:1票)
378.  フローズン・グラウンド 《ネタバレ》 
単純な話のわりにわかりづらい。時系のいじり方が上手じゃないし、まず過去映像には主演女優のと違うタイプの女優を使うべきだ。そっくりに見えて、混乱に拍車がかかった。 シリアルキラーものだけど、犯人は早めに拘束されてしまう。もう事件は起こらない、さて尺をどう埋めようか。というわけでシンディを何度も無意味に逃走させたり、風俗業界の怪しげな連中を無理やり引っ張り出さざるを得ないわけだね。 犯人は捕まったが口を割らない。ここがN・ケイジの見せ所だと思うのだけど、これまたニコラス何にもしてなくない?見せ方弱いなあ。あのダミーのブレスレット、もっと上手く使えばいいのに。キューザックが取り乱して「そんな所から発見されるわけない」と口走るのを待ってたんだけど。 とはいえ、キューザックの抑えた表情や振る舞いはまさしくサイコ野郎の不気味さを感じさせるし、N・ケイジはいつものことながら「弱者の味方」をさせるとあの一生懸命顔がとてもハマって、二人を見てるだけで時間はつぶせる。この脚本には勿体ないキャスティング。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2017-03-10 23:13:35)
379.  リスボンに誘われて 《ネタバレ》 
リスボンの綺麗な街並と、ベテラン俳優陣の渋い仕事にほだされて、ああ良い映画だったと直後は思ったのだけど、落ち着いて考えるとストーリーは単なる痴話げんかなのだった。なあんだ。 自殺未遂の女の子は単なる導入役に過ぎなかった、というのにも肩透かしを食わされた感じがする。てっきり彼女が重要な縦線を担うのだろうと思いましたから。 あれだな、反政府活動に美人は不要だってことだな。いらん軋轢を男たちにもたらすもんね。 C・ランブリングやレナ・オリンの老けっぷりもなかなかの衝撃だ。B・ガンツがあまり変わらない、というのにも驚くというか羨ましいというか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-03-05 23:53:05)(笑:1票)
380.  ゾンビーバー
”ハングオーバー”のスタッフが手がけていると聞いたから、もっと笑えるかと思った。確信犯的なふざけた作り。エンディングの歌でぶちまけちゃってるし。 人が次々死んでいく展開も、敵が理不尽に強いのも、これまでのゾンビ映画の系譜からの借用ばかり。しかも堂々とパクッてて潔いというか呆れるというかユルイというか。モグラ叩きの場面などは馬鹿らしさもここに極まれり、でちょっと印象に残った。でも総じて内輪だけで喜んで作ってる感じであまり好感を抱けない映画でした。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2017-02-25 00:17:18)
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