361. シコふんじゃった。
《ネタバレ》 大学の弱小相撲部が舞台のスポ根コメディ。 『がんばれ!ベアーズ』路線で、安心して楽しめる。 相撲部のメンバーも愛すべきユニークな面々が揃った。 主人公が単位のために始めた相撲部に本気になっていく過程は、よくあるパターンを踏襲しているが、爽やかで後味がいい。 [ビデオ(吹替)] 6点(2012-12-26 00:29:56) |
362. 800 TWO LAP RUNNERS
高校生の青春物。 陸上部、恋愛、友情、ライバル、セックス、同性愛、兄妹の微妙な関係、夜のプール。 思春期らしい刺激的なアイテムを盛り込んでいるが、散漫で共感できず、追体験もできないので退屈。 原作の小説は未読だが、読んでいればもっと理解できたのかも。 新人俳優の何人かの演技が拙くて、ストーリーにも全然乗れない。 [地上波(邦画)] 3点(2012-12-26 00:22:55) |
363. みんな~やってるか!
中身すっからかんのおバカ映画。 なのに、笑えないので寒いだけ。 悪ふざけを2時間近く見せられるようできつかった。 ただ、最初からまったく期待させない分、怒りは沸かない。 確信犯での気取りのなさに、1点おまけで。 [インターネット(字幕)] 1点(2012-12-24 00:43:05) |
364. 卓球温泉
《ネタバレ》 どこにでもいるような専業主婦が、家出した先はさびれた温泉地。 そこで、卓球を使った町興しに力を貸すことに。 「相手が返せないような球を打ってはいけません」 夫婦の絆を取り戻す結末は予定調和的で、こじんまりとまとまっている。 ベタすぎて、見てるほうが恥ずかしくなるけれど。 温泉のごとく、善人ばかりのヌルい話で古臭い。 でも、くたびれた心を温めたい方にはオススメかも。 [ビデオ(邦画)] 5点(2012-12-20 20:09:46) |
365. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 全盲の退役軍人と、世話係になる高校生との交流が面白い。 アル・パチーノが、実に扱いづらく面倒くさいフランク中佐を好演。 プライドが高く偏屈、口うるさくて独善的に暴走するさまは、イライラハラハラさせられる。 特に、フランクが兄宅に上がりこんだ場面の描写が見事。 兄家族の招かれざる客が来たという反応と、見事に家族の団欒をぶち壊すフランクの厄介者ぶり。 観ているこちらがいたたまれなくなるくらいで、そりゃ疎まれるのも自業自得だと。 人生に絶望しているフランクの自殺を止めたのは、チャーリーのどこまでもピュアで誠実な心。 校長の取引に応じず窮地に陥ったチャーリーを弁護するフランクの熱弁には息を飲む。 理屈っぽくて厄介この上ないオヤジが、このときばかりはなんと頼もしかったことか。 こういう長ゼリフをだれずに魅せるのは、アル・パチーノの力があってこそか。 目が見えなくても、香りが楽しめる。 人生に絶望することなく、希望を持って生きること――そんなメッセージも伝わってくるよう。 良い映画だが、手放しで好きな作品ともいえない。 主人公がリアルでは関わりたくないタイプだと、やっぱり好きにはなれないからかな。 [ビデオ(吹替)] 6点(2012-12-20 20:04:43) |
366. LIES/嘘
《ネタバレ》 女子高生Yと既婚の中年男JのSM的なSEX描写が続く。 エロいのだが、ストーリーがさっぱり頭に入ってこず、右から左へと流れる。 S役の男とM役の女の役割が、途中から入れ替わるのも、よくわからない。 ストーリーの入ってこないSEX描写は、ただのAVを観るのと変わらない。 それはそれで需要はあるので文句はないけど。 主人公Yの文字通り体を張った頑張りと魅力だけで持っているようで…。 映画なんだから、ストーリーに巻き込まれて興奮したいでしょ。 [DVD(字幕)] 5点(2012-12-18 22:10:57) |
367. がんばっていきまっしょい(1998)
《ネタバレ》 さわやかな青春物の佳作。 主演の田中麗奈はいい女優だと思うが、今後もこのデビュー作を超えられないかもしれない。 台詞のたどたどしさはあるが、瑞々しい存在感が半端ない。 女優として経験を重ねてうまくなったとしても、当時でしか表現できないものがある。 きらめく水面をボートが走るシーンが象徴的。 バックに流れるLee-tzscheの「オギヨディオラ」がとてもいい。 ノスタルジックな気持ちで、なんだかせつなくなってしまう。 ラストでは、冒頭にも出てきた、廃墟になったボート部の部室。 その壁に貼られていた色あせた写真が、ぐっと胸に迫ってくる。 棒読みの役者、新入部員が悦子復帰後にストーリーから消えたなど、欠点も目に付く。 ところが、それを凌駕するだけの不思議な魅力があった。 一番輝ける時期のすばらしさ、はかなさのようなものを自分の過去と照らし合わせて懐かしむような感覚。 作品としての完成度など無視してしまえるくらい好きになった映画で、時を経て観直しても色あせない。 [ビデオ(邦画)] 10点(2012-12-17 21:02:25)(良:1票) |
368. L.A.コンフィデンシャル
出世第一主義のエド(ガイ・ピアース)、暴力刑事バド(ラッセル・クロウ)、汚職刑事ジャック(ケヴィン・スペイシー)など、個性的で存在感あり。謎の娼婦役キム・ベイジンガー(当時40半ば)も中年女のフェロモン満開。 エドが刑事になった理由でもある、殉職した父を殺した犯人ロロトマシのエピソード。その名が罪を逃れて笑う男を指して、真相解明へとバッチリ効いているのがオシャレ。 ストーリー、キャストとテンコ盛りの内容でエンターテイメントとして面白いんだけど、最初見たときはいろいろ盛りすぎてごちゃごちゃしてしまったような印象。わかりにくくなっている部分もあって、じっくり見直してみると真犯人側の刑事たちの中にカーライルの死亡とか初見では見過ごしていたのもあった。なので、ネタバレした二回目でも十分楽しめるし、印象が前よりも良くなる。 マフィアのミッキー・コーエン、、用心棒のジョニー・ストンパナート、その愛人のラナ・ターナーが実在の人物で、その関係性を知るとまた別の観点でも興味深い。 [DVD(吹替)] 7点(2012-12-17 20:53:43) |
369. ロミオ&ジュリエット
現代版にする必要があったのか。 古典を現代版でリメイクするのは、空気感もテンポも違うので、どうしても無理が生じる。 [DVD(吹替)] 5点(2012-12-17 20:51:05) |
370. お引越し
《ネタバレ》 両親の離婚を受け入れられない小学6年の少女。 懸命にあれこれ抵抗するが、両親はもてあますだけ。 風呂場に立てこもるレンコの前で、両親が言い争う場面。 なかなかわかりあえない気持ちが、もどかしい。 揺れる少女の心理と成長が、相米監督によって丁寧に描かれる。 テーマはありきたりだが、普遍的なもの。 地味な映画だが、じっくりと観させる。 終盤、幻想的な世界が展開する。 そこで、少女は昨日までの自分と決別する。 残念だったのは、幻想やらメタファーやらが目に付く映画は、個人的に相性が悪いこと。 そのせいか、自分の中ではラストにかけてやや失速した感が。 少女が成長したことは伝わってくるが、どうして急に両親の離婚を受け入れたのかがよくわからなかった。 幻想やメタファーに誤魔化された気になる。 デビュー作となる主役の田端智子がいい。 田中麗奈もデビュー作でそうだったが、セリフは棒読みなのに、不思議と自然体の存在感が光る。 替えの効かない重要なピースとなっていて、そのキャストがあって初めて作品が成立するほどにハマっている。 これはもう、天賦の才だろう。 それと対照的なのが、母親役の桜田淳子。 人気絶頂期の主役で見せた演技は、どうしようもないほどわざとらしくて見ていられなかった。 ところが、久しぶりに見かけた本作では、見違えるようでビックリ。 よっぽどの努力が察せられて、感心してしまった。 [地上波(邦画)] 6点(2012-12-17 20:46:07) |
371. アイズ ワイド シャット
《ネタバレ》 トム・クルーズとニコール・キッドマンの夫婦競演で話題になった作品。 キューブリック監督の遺作でもある。 ビル(トム・クルーズ)が好奇心で秘密の仮面乱交パーティーに潜入するが、見つかって追い出されて…。 なんだか後に残らないストーリー。 結局、火遊びもほどほどにと悟って、平穏な夫婦生活に戻るって話? エロさは感じるが、何を描きたかったのか、イマイチよく伝わらない。 キューブリック自身も友人の俳優に失敗作だと打ち明けていたという逸話もあるが…。 本当にキューブリックがそう語ったかどうかは別にしても、名監督の遺作にふさわしい作品とは言いがたい。 [ビデオ(吹替)] 5点(2012-12-17 00:02:33) |
372. 魅せられて(1996)
リヴ・タイラーとトスカーナ地方の風景がキレイ。それだけ。 [ビデオ(字幕)] 4点(2012-12-16 23:58:52) |
373. ミザリー
《ネタバレ》 さすが、スティーブン・キング原作。 大きな仕掛けやオカルト的なものは何もないのに、恐ろしい。 日常にありえることから、心理的にどんどん追い詰めてくる。 ストーカーおばさんの狂気がリアルで、主人公にいつのまにか感情移入してしまう。 スプラッター映画のチェーンソーより、おばさんのハンマーのほうが痛い。 息の根を止めたときは、ああ、助かったと脱力。 [ビデオ(吹替)] 7点(2012-12-16 00:22:29) |
374. 大病人
《ネタバレ》 伊丹十三監督らしく社会問題を含んだ作品。 末期がんの映画監督(三国連太郎)が、自分の病名を悟っていく過程が痛々しい。 あの幽体離脱と臨死体験はどうなのって思うけど。 「死を敗北と思いたくない。やりたいことをやった後の安らかなエンディングと思いたい」 いたずらな延命処置を拒み、映画の完成にかける姿には、死への敗北感などない。 般若心経の演奏はどうなのって思うけど。 [ビデオ(邦画)] 5点(2012-12-16 00:18:41) |
375. レザボア・ドッグス
《ネタバレ》 冒頭、6人のだらだらした会話。 それに続く、テーマ音楽とスローモーションが、たまらなくカッコいい。 一転して、銃で撃たれた血まみれの男を運ぶ車の中。 時間軸を前後しながら、次第に事態が明らかになっていく。 デビュー作だが、タランティーノの演出が冴える。 クライマックスで、銃口を交錯しながら向け合うシーンは、いかにも劇画的。 3人同時に相撃ちとは出来すぎだが、絵的にカッコいいんだから、この映画はそれでいい。 [DVD(字幕)] 9点(2012-12-16 00:14:29) |
376. けっこう仮面2 「We'll be back・・・・」<OV>
《ネタバレ》 永井豪原作だが、同原作者の『デビルマン』がめちゃくちゃにされたら腹が立つ。 でも、『けっこう仮面』は正直どうなってもいい。 別に嫌いってわけじゃなく、B級感漂うふざけた作品になっても、原作もそんなもんでしょ?って意味で。 「顔を隠して体隠さず! けっこう仮面は誰でしょう?」 「おっぴろげジャーンプ!」 とことんおバカで、お下劣、ナンセンスなドタバタパロディ。 裸は出てくるけど、エロさはあまり感じない。 ストーリーの本筋なんかより、どんな気持ちで役者が「けっこう仮面」を演じているのか、そのバックステージに思いが及ぶ。 この作品のバックステージをシリアスに撮った映画が観てみたい。 そっちのほうがよっぽど面白いと思うんだけど。 [インターネット(字幕)] 3点(2012-12-15 00:16:21) |
377. ファザー・ファッカー
内田春菊の実体験を元にした映画とか。 ホントかよって感じる部分もあるが、事実は小説よりも奇なりということか。 [ビデオ(邦画)] 5点(2012-12-13 20:19:33) |
378. ナチュラル・ウーマン
レズシーンでの緒川たまきの小悪魔的なエロさがいい。 ただ、それしか見所がない。 [ビデオ(邦画)] 3点(2012-12-12 20:27:28) |
379. 僕らはみんな生きている
《ネタバレ》 山本直樹作画のコミックのほうを先に読んでいたが、コミックのほうがおもしろい。 映画は、コミックで表現されたエロ、風刺などの毒気が薄まっているように感じる。 表現方法として、漫画のほうが自由度が高いのかな。 それでも、映画版もけっして悪くはない。 社畜である日本人の悲哀と、現地人のデタラメっぷりが対比的。 軍とゲリラの銃撃戦に巻き込まれる日本人。 「私たちは日本のサラリーマンです!」 名刺をかざして連呼しながら、命からがら脱出を図る場面がおかしい。 ウィットとアイロニーに富んで、シリアスな問題を軽妙なタッチで描き出している。 惜しかったのは、ゲリラが日本人スパイを解放したところ。 解放する理由が、日本人としての苦労話の演説を聞いただけでは弱い。 [ビデオ(邦画)] 7点(2012-12-11 21:27:54) |
380. 病院へ行こう
邦画で面白いと思えるコメディにはなかなか出会えないが、意外とよかった。 爆笑はないが、にやっとはできる。 [ビデオ(邦画)] 6点(2012-12-11 21:16:21) |