3861. 地下鉄のザジ
最初から最後まで、ほとんど意味が分かりませんでした。笑わせたいのか、それによって別の何かを表現したいのか、見ていて悩みます。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-11-03 03:52:44) |
3862. 東京大空襲 ガラスのうさぎ
ただ抽象的に戦争がどうのこうのというのではなく、少女の視点に忠実に地道に物語を構成しているのが良い。例えば、非常時の人々の素朴な助け合いについても、自然な形で描写されているし、変化してしまった部分についても一瞬で鋭く切り取られている。また、主人公のひたむきでまっすぐな歩み方は、今見ればこそ輝きを増していると思う。ハナ肇や日色ともゑ、荒木道子など、脇役のサポートも堅実。 [DVD(邦画)] 7点(2008-11-01 01:57:12) |
3863. 雨の味
さして特筆すべきこともない生活を送っている主人公が、ある日女の子と不思議な出会いをして、だんだん気になっていくわけですが・・・主人公は何かを考えているわけでもなく最初から最後までボソボソ喋っているだけだし、目新しい展開があるわけでもありません。結果、特に印象に残る部分もなく終わってしまいました。シンガポールの映画なんて見る機会があまりないので甘い点をつけたいところなのですが、これは無理でした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-10-30 01:33:53) |
3864. ザナドゥ
見事なくらい中身がまったくありません。というか、これはもうサントラ盤「ザナドゥ」のプロモ映像といった方が正確ですね。せっかくオリヴィア姫を出しておきながら、照明をちゃんと当ててあげようとか綺麗に撮ってあげようとかほとんど考えた形跡がないのも凄い。しかし、ELOの全盛期のセンスが炸裂し、サー・クリフ・リチャードまで必殺の甘口トロケ声で参戦してしまう楽曲群は、今聴いても、そこだけは身を乗り出させてしまう力があります。そっちの方に4点。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-10-27 01:43:05)(良:1票) |
3865. ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
《ネタバレ》 どうみても「羊たちの沈黙」+「デッドマン・ウォーキング」じゃないですか・・・。それはまだいいとしても、ゲイルにケヴィン・スペイシーを充ててしまったのは最大の失敗だと思う。こんな役をこの人がやっていたら、主題そっちのけでこの話の裏は何だろうという方に気をとられるに決まってるわけで、この役はもっと誠実な一般人っぽい人にやらせるべきでした。また、ケイト・ウィンスレットも、こんなストレートな役柄では演技力の発揮のしようがありません。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-27 01:33:19) |
3866. 太陽を盗んだ男
《ネタバレ》 平凡な教師と裏のオタク犯罪者の2つの顔を自然に描写していく前半は良かったのです。主人公の破滅性や虚無感も画面に反映されていますし、ジュリーというキャスティングも大正解。しかし、菅原文太はどうもこういう知能戦には合わないし、池上季実子のDJはストーリー展開上何の役にも立っていない(当時の彼女の演技の下手さにもびっくり。人は変わるものですね)。結果、後半は焦点らしい焦点もないままに妙にだらだらしてしまいました。ジュリーの存在感で保っているような作品。タイトルは詩的でいいですね。 [DVD(邦画)] 5点(2008-10-24 03:56:23) |
3867. P.S. アイラヴユー
《ネタバレ》 ヒラリー・スワンクにこんなラブストーリーは似合わんだろ・・・と思っていたのですが、やはりこの人の演技は一級品でした。夫を亡くしたヒロインの情念というか、執念というか、そういう深いところでの感情を存分にスクリーン上に表現しています。どろどろしてます。そうかと思えば、カラオケバーでくるくる踊りながら歌っちゃうというのもびっくりしました(しかも選曲がプリンスの"Gett Off"!)。ストーリー自体は、手紙のとおりにやっていったらいろいろ解決しました、というストレートなものですが、スワンクの存在感が他の類作とは一線を画しています。冒頭の10分間の夫婦の会話ですべてを見せ切るシークエンスが何とも強力。 [映画館(字幕)] 6点(2008-10-22 02:38:09) |
3868. ココシリ
《ネタバレ》 この題材を映画化したという志の高さにおいてまず大いに価値があるし、全体を通じて不必要な会話を落とした原始的な描写がもたらす生々しさも強力。軽々しくパトロールの成果が上がらないのも、現実の厳しさを伝えてくれる。ただし、部下も置いといて食料や燃料の欠乏を認識しながらさらに山奥へ乗り込んでいく後半は、どこまで事実に即しているのかな?と思わないではない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-22 02:33:19) |
3869. 夜を楽しく
設定はオシャレで面白そうなのに、同じようなやりとりの同じようなシーンが繰り返されて、何となく何も起こらないままに終わってしまったような感じ。大体、主演の2人がそもそもそんなに魅力的に見えないのですが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-10-22 02:24:53) |
3870. ピエロの赤い鼻
《ネタバレ》 良い話だとは思いますが、やりとりは平坦だし、各登場人物の人格表現があるかといったらそうでもない。ストーリーによりかかってしまっているような気がします。憧れの女性への見栄でレジスタンスに走ってしまうという安直な行動はかえって斬新だったので+1点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-10-19 03:19:41) |
3871. 楽園の瑕
同じようなシーンと同じようなやりとりの繰り返しにしか見えず、誰が何をしようとしているのかさっぱり分かりませんでした。画像がやたら暗めなのも、何か意味があったの? [DVD(字幕)] 3点(2008-10-15 21:58:09) |
3872. 君が好きだから
《ネタバレ》 主演の方々のキャスティングからして期待してしまうが、製作年からいっても、これはみんな駆け出しの新人だった頃の作品なんですね。というわけで、風格とか演技力とかいうものは感じさせませんし、それ以前に内容的にもどうということもないB~C級のラブコメです。設定にもやりとりにも特に新鮮味はありません。地下鉄での追いかけっこという単純な発想が逆に面白かったかな(ただし、いったんスタートしたそれを時間をかけてきっちり追っているのは偉い)。初期のまだ初々しいマギー・チャンに4点。 [DVD(字幕)] 4点(2008-10-14 01:13:47) |
3873. 最後の初恋
《ネタバレ》 これは思いっきり期待はずれでした。2人の会話のやりとりは説明台詞ばかりだし、それぞれの背景についても、どこにでもあるような安直な設定でしかありません。ダイアン・レインも、最初は生活に疲れたおばさんだったのがどこかで恋に目覚めて美しく変身・・・みたいなのを期待していたら、何と最後までそのまんまでした。何となく冴えないというか演技が手抜きっぽいギアも含めて、もう賞味期限過ぎちゃったのかな・・・。この2人を投入しておいて何でこんなになるんだろう、という感じです。 [映画館(字幕)] 3点(2008-10-07 01:52:07) |
3874. 真夜中のサバナ
ジョン・キューザックとイーストウッドなんて全然合わないんじゃないかと思って見始めたら、まったくそのとおりでした。彼はやはり、ひねくれた役とか裏がある役とか性格が歪んでいる役とかの方が合ってますよ。ケビン・スペイシーもそれは同じ。そもそも、法廷サスペンスを軸にしようとしている割には突然わけのわからない描写があったりして、作品として何が表現したかったのかもよく分かりません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-10-06 02:35:17) |
3875. 男たちの挽歌II
《ネタバレ》 最後の分かりやすい盛り上がりとシャープなアクションで得をしている気はしますが、人間ドラマとしての描写は前作の方がずっと上。それに、展開がやたら慌ただしく、かつ作為的な部分があるところも目につきます(ホーがキットを撃つシーンなんて、そのシーンを撮りたいために無理矢理入れ込んだような感じ)。私は前作の方が好きです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-05 02:55:23) |
3876. リアリティ・バイツ
終始ダラダラうじうじイライラしている登場人物たちには、見ているこっちの方がイライラしてしまうのだが、後で考えるとそのダラダラしたところが印象に残っているという困った作品。しかし、青春のうじうじを表現するからこそ、表現そのものまでうじうじになってはいけないと思うけどな・・・。当時FMで嫌というほどかかりまくっていた"Stay (I Missed You)"に5点。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-03 03:10:20) |
3877. 男たちの挽歌
3人の男たちがそれぞれに背負った十字架を、最初の流れで無理なく自然に提示し、後半はそれが有機的に絡み合ってくる。単なる拳銃アクションではない、ドラマとしての佳作です。映像や音楽の感じが、昔の日本の刑事ドラマみたいで懐かしさを感じさせるのも良い。ところどころ、登場人物の行動の必然性が分からないところはありますが・・・。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-02 03:49:24) |
3878. クイズ・ショウ
何よりも、要の2人のジョン・タトゥーロとロブ・モローの個性が薄いのが痛い。レイフ・ファインズと比べても、キャラクターの方向性というものがほとんど見えません。枠組自体は地味で、しかも実話であればひねりようもないのだから、この辺がしっかりしていないと楽しみようがないのです。類作の先例の「ネットワーク」や「ブロードキャスト・ニュース」と比較すると、何が足りないのかがよく分かります。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-09-30 03:50:34) |
3879. アニー(1982)
肝心のアニーが、全然可愛くもなければ魅力的でもないんですが・・・。こういう単純ほのぼの系の作品でこの種の欠陥は致命的。金持ちの爺さんも人間的魅力がなく単に「いかにも強欲っぽい富豪」を演じようとしているだけで、どこでどう変化したのかも分からない。終盤はアクション映画のノリになっちゃってるし。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-09-22 02:20:39) |
3880. ウィズ
《ネタバレ》 オリジナル・ストーリーの素朴な世界観やミュージカルとしての細かい手法など無視して、ブラック・ミュージックのパワー炸裂!!という欲望をこれでもかと詰め込みまくっているのが良い。途中はちょっとだれちゃうんですけどね。最後、女神が暑苦しく歌うだけ歌ってあっさり終わるのも面白い。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-09-18 14:53:48) |