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東京50km圏道路地図さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2604
性別 男性
自己紹介 単なる鑑賞備忘録・感想文です。


※2014年11月10日高倉健逝去。人生の大きな節目。

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21.  毎日かあさん 《ネタバレ》 
原作は知らないのだが、この夫婦についての知識はある程度あったので、ドキュメンタリーホームドラマとして鑑賞。期待以上であった。夫が精神疾患である漫画家という設定は『ツレがうつになりまして。』に類似しており、違いは子供の有無と、キリスト教精神に基づいた博愛主義の有無だろう。よって必然的に夫婦関係の状況は全く異なるわけだが、それにしても不器用な夫婦であり、それがかえってとてもリアルである。ツレとは違い、こちらは夫を支えるどころか罵倒する。これは精神疾患者への対応として最悪である。子供によって緩和はされているが、かなり険悪な夫婦関係である。一応子供を守るためという名目で離婚しているが、精神疾患者との同居が難しければ隔離すればよいのであって、離婚する必要はない。他に諸々の理由があったのだろう。ここは美化されている印象。母親の「もっと早く見捨てればよかったのに」という実体験に基づく台詞は辛らつである。しかも子供へも不穏な影響を与えてるのも否めない。ただし、完全に別離する事もできず、かといって子は鎹というわけでもなく、共依存関係によって関係維持されている点は元夫婦関係の不可思議さが感じられ興味深い。夫が退院してからアルコール依存への無理解に気づき、夫を苦めていた事への後悔をするが、ここの描写がサラリとしていため、鑑賞者に単なるアル中のダメ夫という印象を与えている点はマイナスである。結局再婚はしていないようだが、死に際に感謝の言葉を述べて和解できたのは両者にとって救いであった。演出・演技・撮影等々の効果なのか、終始自然体でナチュラルな感じがしたのも、ドキュメンタリーぽくてよかった。子供が天真爛漫過ぎるような気もするが(実際にこういう子供らしいが)、嫌味はなく、成長過程もしっかりと描かれていた。実際にはもっと過酷な現実があっただろうし、個人的にはもっと深刻にディープに描いて欲しい気もするのだが、これぐらいのテイストが逆にリアルでちょうどいいのかもしれない。これは著者本人がよく言っている事だが、「女も仕事を持って稼げ」というのがリスク管理としての教訓だろう。経済力あってのこの関係である事を忘れてはならない。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-07-15 11:09:59)
22.  麒麟の翼~劇場版・新参者~
真実を明らかにする事の是非がメインだと思うが、2組の父息子が和解できないまま別離してしまう不幸も隠れたテーマか。そもそも父息子が向き合うってかなり難しいし。 結果的に皆不幸になるだけの相変わらずの救いのなさだが、プール事件の対処をしっかりしておけばこうはならなかったわけで。 世の中隠し事だらけで、それで上手く回っているところもあるのだろうが、時には真実に向き合う事の勇気も必要なのかと。ミステリーとしてはツッコミ所も散見されるが、全体としてはよくできている。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-04-26 15:00:30)
23.  婚前特急
バカ女が崩壊していく様を演じきった吉高の存在感はピカイチで、彼女なしでは成立しない作品。とんでもない女優だ。朝ドラ女優の杏との競演も見ものではあったが、杏が霞んで見えるほど。ただし脚本が終盤に失速してしまったのが残念。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-03-25 12:40:49)
24.  カイジ2 人生奪回ゲーム 《ネタバレ》 
男優4人の仰々しくて熱い演技は中々よかったが、吉高はイランかったかな。カイジを善としない、カネか?仲間か?のオチは余韻を残すね。
[DVD(邦画)] 8点(2014-01-29 10:50:03)
25.  お父さんと伊藤さん 《ネタバレ》 
頑固で厳格なお父さんが子供たちとの同居を選択しているというのがわかりにくいのだが、要するに「寂しい」ということなのかもしれない。スプーンも「団欒」の象徴であり、家族愛に飢えていると考えれば辻褄が合う。嵐や火事等の災害を経て家族が再生していくという展開には『岸辺のアルバム』的な既視感もあるが(スプーンがアルバム的なキーアイテムというか)、佐藤さんの存在感にもインパクトがあり心に残る作品ではある。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2023-06-05 01:13:54)
26.  ロボコップ(2014) 《ネタバレ》 
AI時代が進展した昨今だからこそリアリティーを持って見ることができる。近い将来には警官ロボットが本当に登場するかもしれない。そこで問題になるのが感情の有無なわけだが、もちろんロボットには感情はない。で、ロボコップは人間なのかロボットなのか。「感情の制御」をテーマとしつつ、その辺のある種の「曖昧さ」は上手く描けていたように思う。面白いのは警察やオムニ社を捜査し始めるところで、一点の曇りもない清廉潔白な人間など殆どいないわけだから、それをロボット警官が捜査し始めたら、殆どの人間は犯罪者になってしまうのではないかと思った。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2023-05-09 00:39:56)
27.  フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
子供というのは無邪気なもので、自分の境遇が世間から見てどういうものなのかというのが認識できずに、飢餓とか暴力でもない限り毎日楽しく過ごせるものである。他方、かと言って何も感じないほど鈍感なわけでもなく、親の「異変」にはそれなりに気づくものであり、そういった微妙な「子供心」といったようなものはうまく表現がされていたように思う。ラストはこれまでの展開における「明と暗」を象徴するような映像で、少々あざとい印象もあるが、それでも心打つものがある。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-04-04 21:40:53)
28.  ホワイトハウス・ダウン
荒唐無稽な設定ながら、ノンストップアクションとしてはよくできている。TV版で賞味100分程度の鑑賞時間だったが、これって130分もあったとは。映像でグイグイ引っ張る作品なので30分程度カットされてもストーリーには問題ないんだろうし、逆にテンポがよくなったのかもしれないが。でも、カットされたシーンが気にならないでもない。
[地上波(吹替)] 7点(2022-11-29 14:58:51)
29.  ソルト 《ネタバレ》 
2重なのか3重?なのか。アメリカ人は殺さないし主人公がロシアのスパイのまんまなわけがないので3重だろうということはわかるんだが、上司はどこまで知っているのか?グルなのかどうか?等々モヤモヤしながらの鑑賞が続く。改心?した理由は夫との愛情ある生活で骨抜きにされて、マジメなCIA職員として生きて行こうと覚悟を決めたからってことでいいのかな。露大統領暗殺偽装は、忠誠心を疑われているので、拉致された夫救出のための演出なのかと。等々、ストーリーは少々わかりにくいとはいえ、ノンストップアクションは見ていて飽きないし、最後まで緊張感が継続して楽しめる。
[地上波(吹替)] 7点(2022-08-23 12:40:54)
30.  グリーンブック
異質な人間が出会いを通じて変化していくロードムービーという点では『スケアクロウ』に似てるなと思ったり、インテリとヤクザの出会いによるコメディという点では『男はつらいよ』に似てるなと思ったり、色々と既視感はあるし実話がベースだから驚きの展開になるわけでもなく、予定調和に終わってしまうので大きな感動というものはない。とはいえ、差別問題を扱いながも酷いシーンはあまりなく、安心して見られる良作ではある。注文をつけるとすれば、黒人だがカネ持ちで男だが男が好き、白人だが黒人に使われるし移民系として差別される、といった両者のアイデンティティーに関する内面的葛藤がもうちょっと丁寧に描かれるとよいと思うのだが、それだとコメディーにはならないので難しいのだろうな。
[DVD(吹替)] 7点(2022-07-18 17:28:32)(良:1票)
31.  フレンチアルプスで起きたこと 《ネタバレ》 
安倍元首相が銃撃されたが、1発目の銃声で驚いてしまい身をかがめてしまって、結果的に2発目への対応が遅れたことが指摘されている。それなりの訓練をしていると思われるプロであっても咄嗟の出来事で身の危険を感じたらこうなってしまうものなのかと思い知らされる。ましてや、子供とゲームをする時にインチキをしてしまうような父親では尚更だろう。が、正義感が強く潔癖な妻はそれを許さない。しまいには夫を試すような行動までする。「男のクセに」ってのも昨今のジェンダー平等からは憚れるセリフではあるが、男女の違いなのか単なる人間性の違いなのか、それとも人間の本能的なものなのか、答えがわからないまま終盤のシーンになるわけだが、バスの中で騒ぐのも乗客の中では妻ただ一人。身の危険を感じる状況ではあるが、銃撃や雪崩のような咄嗟の行動が求められるわけでもないので比較は難しいところ。そしてラストはタバコを我慢させられてきた夫の悲哀で終わる。疲れる相手と結婚しただけの話と言えなくもない。要するに相性が悪かったということなんだろうが、なんだか救いのないラストで放り出される感じではあるが、後味は悪くはないし、男女の違いや夫婦関係について色々と考えさせられる。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-07-15 23:00:26)
32.  アゲイン 28年目の甲子園
泣く子も黙る重松清原作で安定感はある。人生は中々決着をつけることができずに曖昧なまま過ぎていく。それが、心残りになったり後悔となって段々と心の澱として蓄積してくる。それは青春時代の思い出のみならず、その後の仕事や家庭問題等々様々なものがある。そういったものがマスターズ甲子園をキッカケに、解消されていくカタルシスみたいなものが感じられたのはよかった。難点は登場人物が多くて群像劇のようになってしまい、アレコレ盛り込み過ぎた結果、個々のエピソードが深堀出来ずに浅いものになってしまったこと。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-06-07 14:45:16)
33.  永い言い訳 《ネタバレ》 
子供(育児)は免罪符になりえるか?がテーマだが、その答えは明確には描かれない。主人公が言うように子供を持つ事はリスクであり、幸福にも不幸にもなりえる。統計的には不幸になる事が明らかになってはいるので主人公のように「合理的」な人は子供を持たないが、世間には竹原のように子供がいて幸福を感じる(と思いたい?)人もいるだろう。ただし、人は子のある人生と子のない人生のどちらかしか選べない。主人公は子のある人生を疑似体験する事になるわけだが、果たして免罪符になりえたのか否か。子供のある種の「魔力」というものが男にとってどう作用するのかという興味深い視点ではあるが、あくまでも女性作家・監督のからの視点ということは留意する必要はあるだろう。ラストは救いのある終わり方にも思えたが、全体的には男性批判のテイストが感じられる作品ではある。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2022-04-06 13:38:59)
34.  天空の蜂 《ネタバレ》 
原作未読。「必要悪」とされる原発と自衛隊の各々の関係者がコンビを組んでテロ行為を行うという中々面白い設定で、311後では色々と比較対象される両者だが、これを95年の段階で小説化したのは評価されてもいい。エンタメ要素と社会派要素もうまい具合に絡み合って、救出シーン等々映像化にも成功しているように思える。多少現場主義的というか働く人への応援歌色が強く、他方で政府批判と大衆批判というやや説教クサイ部分もあるが、こうなってしまうのは作品上仕方ないのだろう。難点は配役と演技で、江口は相変わらすの大根だし、妻役もヘタ。女性刑事はなんでキャスティングされたのかと思うほど台詞が棒読み。佐藤二朗はお笑いになってしまって不似合い等々、折角の題材なのに作品のレベルを下げてしまっている。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-10-10 13:21:05)
35.  ブラック・シー 《ネタバレ》 
てっきり金塊発掘冒険アクションかと思ったら全然違ってた。カネか命か。冷静に考えれば命に決まっているが、大金を目の前にして尚且つ閉鎖空間だとまともな思考能力が働かないのかもしれない。最初はカネを巡って殺し合いが始まるが、最終的には命を巡って殺し合いに。この手の因果応報系の似たような話はこれまでにもあったが、潜水艦という限定された空間というのが特徴的。ラストは綺麗にまとまってしまったようにも思うが、緊張感のある展開が継続する見応えのある作品だった。
[地上波(字幕)] 7点(2020-11-06 12:03:02)
36.  ザ・サークル
「民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが」と言ったのはチャーチルだが、大衆社会で危惧された状況から、IT社会の到来によってこの「最悪」がどう転ぶかが試される状況となっている。基本的には「自由」の国アメリカにおいては中国のような監視・管理社会になる事は考えにくいが、監視・管理社会の方が昨今のコロナ禍においては好結果をもたらすという皮肉な状況もあり、IT社会における民主主義のオープン性やアカウンタビリティーのあり方が問い直されている。作品のテイストとしては監視・管理よりも自由というアメリカらしい感じにはなっているが、「安全」や「秩序」においては監視・管理社会に優位性があがる事を提示しているし、情報(知識)共有を基本的人権としている点等は中々斬新でもある。全体的には政治色が強く娯楽系のサスペンスではないし、明確な善悪の価値観提示もなく、物足りなさやモヤモヤ感が残る部分があるのかもしれないが、IT社会のあるべき姿や最適解(自由と管理のバランス)を決めていくのも民主主義である。その問いかけを行い、視聴者に考えさせる価値ある作品である。
[地上波(字幕)] 7点(2020-10-28 13:08:47)
37.  スイス・アーミー・マン
今流行りの「総合的・俯瞰的」に見れば、無人島で絶望して死を選ぼうとしていた若者が「死者(?)」と出会う事により、生(性?)の喜びや生きる事の素晴らしさに目覚めるという実存主義系の結構ベタな話ではある。そこには「オナラ」をメインテーマとして「醜い自分」や「弱い自分」をさらけ出して生きる事の大切さに気づくという若者の成長・変化も盛り込まれており、ある意味王道系のストーリーでもある。描写としては諸々と下半身系の話が多いので、そういうのを毛嫌う人を排除する作品ではあるのだが、ある意味それが狙いというか、人間の生理的醜さを毛嫌う事への批判も込められているのだろう。それがラストの各々の反応に現れているように思える。気になったのはメニーの死因が事故死なのか自殺なのかハッキリしなかった事と、メニーの「役に立つ」モノ扱いが過剰であった事かな。ハンクが低脳・無能と父から罵られてきた事のアンチテーゼなのだろうが、これでは生きるためには「役に立つ」友人が必要であり、自分も「役に立つ」人間である必要があるというメッセージにも成りかねない。好意的に見れば「生きている」だけで、人の役に立てるという事が言いたいのかもしれないが、そもそも「役に立つ」必要があるのか?という疑問は残り続ける事に変わりはない。
[地上波(字幕)] 7点(2020-10-22 14:29:03)
38.  借りぐらしのアリエッティ
小人は何の比喩なのか?それが問題でしょう。ストレートに考えれば絶滅危惧種。「借りぐらし」とは言っても「狩り」と称して盗んでいるわけで、「借りぐらし」じゃなくて「狩りぐらし」だろ!とツッコミたくなるが、所有権とか盗みとかってのが小人に適用されるのか否か。小人を人間と考えれば適用されるのでしょうけど、人間扱いされてはいないわけで。ここから話を膨らませて発展させれば小人はマイノリティーって事も想定可能ではあるが・・・。 他方、人間は自然からの収奪を繰り返して環境破壊し、動植物の住処を破壊し結果的に絶滅危惧種を生んでいるわけで。そういう意味では人間側には「(自然に対する)借りぐらし」の意識さえないのかもしれない。製作者がどこまで意図しているのかは不明だが、そういう社会的問題(環境倫理的問題)を巧妙なアニメで表現していても、それが十分に伝わらないようであれば作品としては失敗なのかもしれない。が、よく出来た作品ではあると思う。
[地上波(邦画)] 7点(2020-08-29 22:56:45)(良:2票)
39.  ザ・ウォーク 《ネタバレ》 
やや話がデキスギていてどこまでが史実なんだろうと思う部分はあるが、映像パワーにより作品としては面白く出来あがっている。自称アナーキストらしいが、その辺の思想信条に至る背景・経緯が描かれているともっとよかったし、人集めの部分もアッサリしすぎているのでもうちょっと丁寧に描いた方がよかった気はする。ラストの「命を吹き込んだ」ってのはちょっと大袈裟にも思えるが、911で絶命してしまう事を含意しての事であろう。そういう事を連想をさせてしまうのは本筋とは無関係なので是非はあるかもしれない。
[地上波(吹替)] 7点(2020-08-10 02:24:32)
40.  三度目の殺人 《ネタバレ》 
真実を明らかにする事はよい事なのか?そもそも真実を明らかにする事は可能なのか?弁護士は真実なんてどうでもいいと思っている。大事なのは法廷戦術であり、裁判に勝てばいい。つまり儲かればいい。裁判はビジネスである。被告も真実なんてどうでもいいと思っている。被告にとっての正義が達成されるならそれで構わない。被告は裁きを下す器でしかない。30年前の殺人も同じである。つまり正義による殺人という私刑で裁きを下す。よって、真実なんてどうでもいいという点においては両者は似た考えを持っている。そこに真実を明らかにしようとする少女が現れ2人は翻弄される。ここがクライマックス。2人は少女に証言させるのは反対である。共に娘の父であるというのが影響したのか。そして両者は結託し、訴訟経済の観点から裁判はやり直しとはならず結審する(ここには死刑制度に対する批判も込められているのだろう)。若い弁護士・検事は真実の究明に向けてのやり直しを求めるが、真実よりもカネと時間と出世の方が大事なのが大人である。本作は真実を巡る世代間格差がテーマだろう。だから本作においては事件の真相がどうかなんてのはどうでもいい話である。にもかかわらず、謎解き法廷ミステリー風に製作してしまったため、ストーリーに気をとられてテーマの本質を見失ってしまいがちになるのが難点か。もうちょっとテーマがわかりやすいように製作すればよいと思うのだが、それをせずに暗示に留めてしまう(象の例え話は過剰説明にも思えたが)傾向にあるのがこの監督の手法なので仕方ないのかもしれない。が、あまりにも解釈を視聴者に委ねてしまうのは、主張が伝わらないどころか問題提起にすらならないというデメリットもあると思うのだが。
[地上波(邦画)] 7点(2020-07-08 13:27:54)
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