21. タワーリング・インフェルノ
《ネタバレ》 ポセイドンアドベンチャーと並んで、21世紀の今だからこそ未体験の人には観てほしい作品です。40年前でも、CGを使わなくても、ここまで迫力あるものすごい映像が作れるんだと。作中では容赦なく人が死んでいきますが、「200人で済んだ」と総括したり、いろんな意味で豪快な作品です。最も緊張感があったのは、カップルがいつの間にか逃げ遅れて、次第に追い詰められる場面でした。 [DVD(字幕)] 8点(2018-01-29 15:03:47) |
22. ワイルド・ギース
《ネタバレ》 おっさんばかりなのに、やけにかっこいいと言えばこの作品。客観的には恐ろしい殺戮部隊なのですが、どうせ金のために働いてるのだから死ぬとしても仕方ない。そんな信念が見えていっそすがすがしいです(それでも、可愛い息子を残して死んでいく姿には涙でしたが)。主人公のアレンがとにかく男も惚れるくらい渋い。突然のピンチでも慌てない、友情に厚い、裏切者は雇い主でも報復する。男の中の男です。 [DVD(字幕)] 8点(2017-11-18 23:20:17) |
23. フェイズIV/戦慄!昆虫パニック
《ネタバレ》 邦題が意図したのかミスリードです。普通、こういうタイトルの作品は、異常な攻撃力を持った生物が人間社会に侵入しますが、大抵、騒ぎの末に撃退されて終わりです。パニックも一時的です。しかし、本作は最終的に蟻側の狙いが明かされると、パニックどころか人間界への革命まで暗示されます。物語の前半から複眼で見た人間の様子が繰り返し挿入されますが、人間並の知性を備えた蟻が人間を観察していたと分かるとゾッとします。あの小さい蟻の一匹一匹がそれを持ってるというんですよ、絶対に怖いですよ。それにしても、蟻たちの撮影ってどうやったんでしょう。パペットじゃない生身の蟻にちゃんと演出してるとしか見えないんですが・・・。 [DVD(字幕)] 8点(2017-09-19 22:52:28) |
24. ブラジルから来た少年
《ネタバレ》 住所地もバラバラな65歳の公務員男性九十何人を殺すという不思議な指令の意味、主人公にメンゲレが選ばれた理由が一挙に明かされる中盤以降のスリリングさは推理小説を読んでいるようでした。考えてみると確かに、遠大過ぎてツッコミどころの多い計画ではありますが、ヒトラーと同じ遺伝子を持つ少年の冷徹な態度を見せられると、背筋がヒヤリとする思いがしました。 [DVD(字幕)] 8点(2017-09-16 17:41:08) |
25. 不毛地帯
《ネタバレ》 名優が大勢登場しますが、私には仲代達矢氏の独り舞台のようなもの。有能を隠し切れずに権謀術数の世界へ入り込み、果ては取り返しのつかない失敗をする主人公の生きざまがたまらないのです。命を落とすのが自分ではなく、かけがえのない親友であるという痛々しさがポイントですね。 [DVD(邦画)] 8点(2016-11-02 23:45:27) |
26. 刑事コロンボ/死者の身代金<TVM>
確たる証拠がなければ自供させられないタイプの相手をどう攻めるのか注目していましたが、まさかあんな手段を使うとは。 コロンボシリーズは毎回及第点をクリアしていて、安心して観ることができます。 [DVD(吹替)] 8点(2016-01-30 13:16:42) |
27. 風立ちぬ(1976)
かつて一世を風靡したという山口百恵さんの映画を観るのは初めてです。正直、アイドルが主演の映画と侮っていました、すいませんと謝ります。後に三浦氏と合わせて名コンビと評されるのが分かる情感たっぷりな演技だったと思います。ラスト直前の抱擁シーンなど切なさで涙が出そうでした。次に原作小説のアレンジ具合ですが、男性側にも出征という死の影を用意することで、二人のタイムリミットはより厳しくなり劇的な効果が高まりました。また、二人が繰り返し「風立ちぬ・・・」の詩を口にし、生への執着を訴える説得力が生まれたと思います。全体として良い作品だったという感想です。マツケン氏、芦田氏、森次氏の好演も見ものです。 [DVD(邦画)] 8点(2016-01-03 18:01:19) |
28. ダーティハリー
●いや~カッコいいなあ、キャラハン刑事。『弾丸が何発残っているか、忘れてしまった』真似してみたい。●犯人、いかれてますね。刑事が追ってくると分かっているだろうに、早速次の犯罪に走るって。●身代金を担いであちこち走りまわらされるって展開、いくつかの映画やドラマで見たんですが、コレがオリジナルなんでしょうか。 [DVD(字幕)] 8点(2014-05-25 01:42:43) |
29. マンディンゴ
黒人とは我々白人の所有物であって売り買いしたり交配させたりするのが当然。なぜなら人間ではないから・・・という感覚は、江戸時代の日本人が、鎖国は建国以来の方針と考えていたのと同じようなものなのでしょうか。むき出しの人種差別が全編にわたって繰り広げられます。ラストも救いがありません。みんな不幸になります。覚悟の上で鑑賞しましょう。 [DVD(字幕)] 8点(2014-02-19 21:59:59) |
30. 少林寺三十六房
課題を一個ずつクリアするごとに強くなっていくというのがテレビゲーム的で、とても分かりやすく楽しい。後半の仇敵たちにもっと歯ごたえがあれば完璧だった(サンダ一方的に勝ちすぎ!)。一番白熱したのは、主人公対飛刀を操る師範代でした。 [DVD(吹替)] 8点(2012-10-20 01:30:08) |
31. 新幹線大爆破
《ネタバレ》 「スピード」や「ジャッカルの日」を思わせる良質なサスペンス映画。犯人側も国鉄・警察側もピンチに次ぐピンチで二時間半楽しめた。健さん、最後は逃げ切ってほしかったなあ。チンピラな第四の仲間を利用したトリックは、してやったり!だっただけに。 [DVD(邦画)] 8点(2011-12-01 17:12:06) |
32. トラック野郎 御意見無用
菅原文太の大ファンなので、一挙一頭足が楽しい。 [DVD(邦画)] 8点(2011-02-14 19:35:57) |
33. ウエストワールド
ユル・ブリンナーは荒野の七人そのままの扮装で、体格もいいし、カッコよすぎ!あと、皆さんのコメントを読んでから再見したら、確かにまばたきしてないんですね。すごい。 人が死に、機能が停止したテーマパーク内を武装したカウボーイにどこまでも追い回される。いや~怖い。この怖さが好きで年に1回くらい見直します。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-28 01:14:43) |
34. 八つ墓村(1977)
《ネタバレ》 「犬神家の一族」と比べて推理要素が薄いからつまらないという理由で低い点数を付けていましたが、ホラー映画としてこのたび見直すと感想が変わりました。営利目的の殺人ではありますが、実際は、『先祖の因果が子孫に影響した』ように描かれています。「怪談累ヶ淵」みたいな見えない呪いを感じてゾクゾクしますね。 [DVD(邦画)] 8点(2009-06-29 00:16:48) |
35. パピヨン(1973)
S.マックイーン主演で脱獄物と言えば、名作『大脱走』なのですが、ヒーロー然としていたそちらとは異なり、今作ではカッコよさとは別方向の強いインパクトがあります。怠惰な日々を過ごすのは罪という内なる声に呼応するように、端から見たら相当な無茶を犯しつつ自由を求めます。逃亡が思わぬ形で終了して打ちひしがれても、白髪のおじいさんになっても、遠くへは行けないけど一定区域内での自由なら許すよと誘惑されても、無限の自由にチャレンジし続けます。目の前の利益を捨てて大きな博打に打って出られる人間に凡人は憧れてしまうのです。 [DVD(吹替)] 8点(2008-08-25 21:23:53) |
36. ジョン・カーペンターの要塞警察
台詞ほとんどなしで迫ってくるギャングにサイレンサー付き銃で静かに殺されるのは大変怖い。最後はあっけなかった気がしますが、パトカーが来たらさっさと引くというのは自然ですね。 地味だけど記憶に残る作品。 [DVD(吹替)] 8点(2008-07-23 15:55:22) |
37. 鬼畜
《ネタバレ》 息苦しさを覚える映画です。自分たちが実母に捨てられたことを知らず、ただ無邪気に父を慕う幼い三人の子供。 自分が産んだわけでもない三人を押し付けられ、憎しみを抑えきれない義母。そして、子供は可愛いが、同時に厄介者とも考えている優柔不断な父親。私はこの映画の初見が中学時代だったので、どうしても子供へ感情移入してしまい、そのために彼らの居場所の無さが気の毒でならなかったです。中でも、東京タワーに置き去りにされた瞬間の女の子の表情が。よく考えれば死んだりしたわけじゃないのですが、背筋のぞっとするシーンです。 [DVD(邦画)] 8点(2004-05-28 22:53:01) |
38. サンゲリア
ゾンビのグロさに関しては最強最悪。初見時、土の中から腐りきった体がもりもりと起き上がるシーンは吐き気を催しそうになりました。けど、今ではコレを見るために時々見直してしまう自分がいます。 (追記)眼球ぶっ刺しの直前の場面。自宅の中で知らない人の気配を感じるという状況はリアルに怖いですね。 [DVD(邦画)] 8点(2003-06-30 01:38:16) |
39. 徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑
ソドムの市みたいな変態・胸糞悪い映画が日本にもあったとは。しかし川谷さんが間違いで殺されてしまうのには、ちょっと笑ってしまいました・ [DVD(邦画)] 7点(2023-09-13 21:50:09) |
40. 追想(1975)
《ネタバレ》 オラドゥール村の虐殺事件を題材にしているのですね。この事件に限らず、ナチスによる蛮行が裁かれないまま終わったケースは多くあるはずで、この映画はその被害者たちの復讐心を刺激するものです。「我々も連中にこんな風にやり返したかった!」と。城内に張り巡らされた抜け道を駆使してのナチ軍人への攻撃はスリリングです。中盤から、主人公が最後までやり遂げるのか?と目が離せません。 [DVD(吹替)] 7点(2023-06-08 16:28:51) |