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TERRAさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 491
性別 男性
年齢 60歳
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21.  バニラ・スカイ 《ネタバレ》 
 元ネタの『オープン・ユア・アイズ』は未見。その上で……。  この映画は、“夢オチ”ってヤツが許せるかどうかで大きく評価が変わるんじゃないかな。どれだけSFネタに振ろうが、潜在意識がどうのと理屈を捏ねようが「結局は夢オチじゃん!」ってことには変わらないから。  途中を、サスペンス色濃くして調子に乗って謎をバラ撒いていくと、夢オチと分かった時点でガックリ率は相当高くなってしまう。一方、夢オチが許せるなら、どうせ夢なら何でもアリなのだから、途中をどれだけ引っ掻き回して楽しませてくれるか、ということがポイントになる。  で、この作品は、ちょっと中途半端かな。実は冷凍睡眠中の夢でした、というオチを知らなくても、どうせ幻覚なんだろうなみたいな、つまり現実と妄想の間を彷徨ってるんだろうと思わせる時点で、オチの面白さは半減してしまう。謎を掛けるなら、もっと現実感を持った謎にしないと、最後のどんでん返しにはならないよね。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-03 01:08:54)
22.  アナザヘヴン 《ネタバレ》 
十数年ぶりに再鑑賞。映画とTVをリンクさせるという、当時としては斬新な展開で話題になった本作。この映画と、TVシリーズ『アナザヘヴンeclipse』二つでワンセットならしいのだが、両方観ても「なんじゃ、これ?」とつぶやいてしまったのを覚えてる。w だって、補い合うも何も、映画とTVは同じ敵じゃないんだよね。映画は水を媒体とする未来から来た肉体を捨てた存在という設定だし、TVは石に宿った正体不明の宇宙生命体だし……。ただ、飯田氏曰く“悪意”という点で共通した存在なんだとか。無理やり過ぎるだろ、それ。www  ただ、皆さんのレヴューでは尻すぼみという意見が多いけれど、まあホラーとしてはこんなもんかな、とも思う。TVはもっと尻すぼみですから。www でも、ちょっとクーンツ的な展開で嫌いじゃない。結局、やりたかったのはホラーと言うよりスプラッターだったのかな、と。ま、それにしちゃ、ちょっと弱いけどね。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-03-19 13:46:30)
23.  マイノリティ・リポート
ずいぶんと小ぢんまりした作品。SFXなどの予算の掛け方としては大作なんだろうけれど、お話は、どうせディックの原作も大幅に改変してあるんだし、もう一捻り欲しいところ。 真犯人の見当なんか、すぐ着いちゃう辺りがお粗末だし、決着の着け方もありがち。ただ、逆に言えば安心して観ていられるのも確かではあるわけで……。w まあ、可もなく不可もなく、及第点の映画としか言いようがない。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-03-10 12:20:46)
24.  イップ・マン 序章
う~ん。 クンフー映画としては8点、9点付けても良いくらいの出来。ヒーロー譚好きな香港映画らしい映画。しかしねぇ……いつもの反日映画としては「お決まりの」といった展開で情けないやら悲しいやら。w 最後のテロップでは、日本が中国に降伏したみたいなことになってるし。www  韓国と言い中国と言い、テメェん家の不首尾を素直に認められないんだな。何でもカンでも上手く行かないのは日本のせい。で、映画の中で日本人を叩きのめして憂さ晴らし。実際に中国国術がここまで素晴らしいものなら、なぜプロで世界に通用する強豪挌闘家がいないのか? 中国人がここまで一致団結出来るなら、なぜに未だに世界の2流国家なのか? この手のエンターテインメイント映画に政治的メッセージを込めるなら、まず自分の足元を見て反省してからにしてほしいものだ。  とは言え、ホントにクンフー映画としては良くできてる。ドニー・イェンの芝居も良いし、アクションも見応えがある。映画としてのまとまりも良い。クンフー映画好きなら観て損は無い1本。  しかし、それにしても映画って怖い。w これを観て日本兵は中国で酷いことをしたなんてレビューがここにも有るくらいだからねぇ。まったく日本てのは隣人には恵まれないな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-03-03 19:52:42)
25.  ダレン・シャン
みんな評価低いですね~。 私的には、なんかもう最近の酷いファンタジーをたくさん観てきたせいで、これぐらい作ってあればOKかなと。www 一応、話も滞りなく流れていますし、設定の身勝手さも元がジュブナイルであることを思えば許容範囲。ファンタジーやホラーの設定の雑さに目くじら立てちゃいけません。www それどころか、さすが、似たような他の作品と違って、頑張って力量のある役者を脇に配した分、話はそれなりに観られるモノになってます。(映像はとっても残念な仕上がりですが) が! ……皆さん言われてますように、主人公とヒロインの華の無さは致命的。だから評価低いんでしょうね、これ。 正直言って、話や構成は「ハリ・ポタ」よりもよく出来てて面白いと思うんですよ。でも、主人公、ヒロイン、敵役、どれをとっても華がない。如何に脇を名優が固めても、脇は脇でしかないんであって、観客が感情移入する対象がアレじゃあダメでしょう。 正直、金の使いどころを間違えてると言うか、プロデューサーの力量を疑うキャスティングです。www
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-11-24 23:13:41)
26.  ザ・タイガーキッド~旅立ちの鉄拳~ 《ネタバレ》 
 仏像やゾウが女のコになっただけで、思いっきり『マッハ!!!!!』シリーズ(『トム・ヤム・クン』含むw)の影響下にある作品。ということは香港アクションの孫みたいなもんで、「またですか?」といった感じは否めない。  んでもって、『マッハ!!!!!』はトニー・ジャーの際立った運動能力の高さに特長があってそれが売りになっていたが、この映画にはそれが無い。シラットを使うというが、実際に格闘シーンで動いてみれば既存の格闘アクションと大差なく見えてしまうのも惜しい。シラットを知らない人には、カンフーと区別なんかつかないんじゃないかな?  さらに、それなりにストーリーはあるのだけれど、結局敵は白人かよ……というね。東南アジア的コンプレックス丸出しなのも、なんか卑屈に見えていただけない。  挙句に、最後に主人公を殺しちゃうのかよ……、というオフビートなエンディング。こういう(ある意味)バカ映画は、ラストはハッピーエンドで「良かったね~」っつって終わる方がイイんじゃないかな。まあ、もし当たっても続編など作りません、という潔さと言えば言えますが。w  と、散々扱き下ろしましたが、それなりに楽しめはします。  倒しても倒してもゾンビの如く起き上がって向かってくる敵たちを相手に、格闘シーンは大盤振る舞い。ほとんど格闘シーンの合間にストーリー部分がある感じ。その格闘アクションは、けっこうスピード感があるし動きも良いです。  香港のカンフーアクションに元気がない今、武術アクション物としては及第点+αの作品でしょう。ちょっと甘めですが6点を。
[DVD(字幕)] 6点(2012-10-25 18:29:11)
27.  曲がれ!スプーン
正直、酷い出来です。『サマータイムマシン・ブルース』が奇跡だった、ということを確認するための映画と言っても過言ではないほど。 冗長で間延びした展開。説明的でくどい演出。大騒ぎした割には大したことのない「結果」。……まあ、やっぱりこの監督の映画だな、というのが正直な感想かな。 ホント、『サマータイムマシン・ブルース』が奇跡だったんだ。あの映画以外でこの監督の作品を良いと思ったことは一度も無いからねぇ。 最後のサンタのエピソードだって、別にそれほどイイ話でもない。それをことさらイイ話に見せようとするから無理が出る。テレビ屋上がりの監督とFテレビのいやらしさがプンプン漂ってくるね。orz
[CS・衛星(邦画)] 3点(2012-07-17 00:15:32)
28.  ダブルマックス
まあ~、ベタと言うか、関西ノリと言うか。www 20年前の香港映画のノリです。おそらくは目指してるのも、元気だった頃のジャッキー・チェン映画のパロディ的な路線ではないか、と。 で、そう書いてしまうと2番煎じのような感じがしますが、でもこれはこれでまとまりも良く、頑張って作ってます。アクションだろうがギャグだろうが、呆れるほどの馬鹿を堂々とやってのける腹の太さには感心しました。w トニー・ジャーの出演シーンは、セリフやアクションから決めポーズまで、完全に監督(とスタッフ)のセルフパロディ。『マッハ!!!!!』を観た人は楽しめるハズです。ま、出演者も半分くらい被ってますしね。www とにかく、よく出来てるとは言わないけれど、楽しめる映画ではあるでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-16 23:56:29)
29.  タイムライン
 ほんっとよくあるタイムワープ物SF。時間物SFにはどうしてもパラドックスは出来てしまうので、あまり煩い事は言いませんが、ならば! というような目新しい工夫も何も無い。よって、語るべきことがあまり無い。www  ドラマとしても何だか……。歴史を変えないためにフランス軍に加勢するのは分かるんだが、それにしてもイングランド軍が嫌な奴らすぎないか?w 最初っから仏軍は正義で英軍は悪みたいな図式になっちゃってるのがどうもねぇ。  クライマックスの戦闘シーンは、暗いし、みんな似たような顔してるんで誰が誰だか見分けがつかないし、カメラワークに落ち着きがないんで何やってるんだかよく判らないし……。ここがもっと面白ければ、印象も変わったんだろうけど。  まあ、壁の絵、石棺等々の伏線も、「うん、うん。だろーねー」ってな感じのキマり方で、特に言うこともない。  ま、ほんと、全然期待しないで行くとひょっとしたらひょっとするかも、ってな程度の作品でした。 
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-03-08 18:54:21)
30.  K-20 怪人二十面相・伝
 江戸川乱歩が観たら激怒しそうなお話だ。w まぁ最初に、架空の世界の物語であると断りが入っているので、世界観に対する細かな野暮は言わずにおきましょう。でも、さすがに、あの結末は頂けない。日本のミステリー界に燦然と輝く“名探偵・明智小五郎”の名を地に堕とし、挙句に怪人二十面相をバットマンもどきにしちまった。  また、映画としても、どうにも勿体無いと言うか……。まず2時間18分は長すぎる。豪華過ぎるほど豪華なキャストの頑張りで、所々面白い箇所はあるのだけれど、全体的には多分に冗長かつ散漫な印象は否めない。さらに、この手のCG多用の映画に有りがちなんだが、画面が暗い。  結局、冒険活劇としては頑張って作ってあるとは思うんだけれど、そんなこんなで観終わった後に、何かカタルシスと言うか、爽快感が無いんだな。  こんなワケのわからん二十面相の話より、シャンプーは無いのにバスソープはあるらしい泥棒長屋の生活ぶりの方が気になっちゃうんですけど?www
[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-03-05 23:11:38)
31.  カムイ外伝
 この映画を観て、真っ先に思い浮かんだのがオダジョーと仲間由紀恵の『SHINOBI』だった。酷いCG、グダグダな展開と構成、有り得ない演出とカメラワーク……。正直、この映画はあの大失敗作から一歩も進歩していない。  そもそも、冒頭。漫画とナレーションでカムイの生い立ちから青年になるまでを説明しておいて、実写になった途端にカムイがガキに戻ってるところで、普通の観客は置いてけ堀を喰らうわな。orz しかも、松ケンカムイはホッペがふっくら、身体にも脂一枚乗った感じで、全然追っ手から逃げ回ってる悲壮感がない。「毎日イイもの食ってんだろうなぁ……。抜け忍生活も悪くないんじゃないか?」なんて思わせる時点で、もう失敗でしょ。w  さらに、アクション、鳥、サメ、風景その他諸々、出来の悪いCGを「これでもかっ!」とばかりに使いまくるのに至っては、観客が「新手の拷問ですか?!」と自分がカムイの代わりに責められてる気がしてくる。  役者陣も、松ケン、大後寿々花、佐藤浩市、金井勇太などなど、いわゆる芝居上手や芸達者を贅沢に使いながら、誰も活かしきれていない。唯一、小林薫だけがわりと伸び伸び自分の芝居をしていたように思うが、これはキャリアの賜物だろう。  他にも脚本、キャスト、演出、まだまだ言いたいこと(ツッコみたいこと?)はいっぱいあるんだが、なんかもうイイや……。そこまで熱くなる価値もない作品。  だいたい、なんで今どきカムイ? ここのレビューを見てもわかるとおり「あんな能力があるのなら、とっくに世界征服を……」とか、「なぜカムイはあそこまで執拗に追われてるんだ?」とか。ごもっともである。今の若い人達は、俺らオッサンと違ってカムイを忍法帖として楽しみ、忍者に憧れることはないのだ。もっとシビアで現実的なんだよ。確かに実際には忍者にあんな超能力などあるはずもなく、抜け忍一人を執拗に追い回す余裕も暇もない。それを言っちゃあ、お終いよ……、なんてのはオッサンのノスタルジーでしかないワケで、そもそも企画から「コレ、需要ある?」ってなモンなんだよね。  ま、それでも松ケンと小雪にとっては記念すべき作品なんでしょう。二人とも嫌いじゃないので「おめでとさん」と言うことで+1、目一杯の4点を。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2012-02-23 22:00:51)
32.  真木栗ノ穴
いまさら感満載のありがち~な怪談話。もう古典の香りすらします。www 「これって、わざわざ映画にする必要ある?」と訊きたくなってしまう。べつだん何か特別な工夫があるわけでもないし……。 時代に取り残されたようなアパート。過去を持つ美しい隣人。覗き穴。耽美とか背徳とか、大正~昭和初期の江戸川乱歩的な味を狙ったんだろうが、全くの力不足。 西島秀俊の演技におんぶにだっこの一本。
[DVD(邦画)] 3点(2012-02-09 10:55:14)
33.  ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝
 ああ、やめときゃよかったのにね……。という映画でした。  多くの方が書かれていますが、まずレイチェル・ワイズじゃないイブリンにがっかり。取って付けたような親子の確執にゲンナリ。くそ生意気なアレックスには全く感情移入できず、ただ子供と張り合うだけのガキくさいリックにもショボーン。  J.リー演ずる始皇帝(?)も、大して脅威に感じないし……。いくら五行を自在に操る魔法を得たところで、兵隊が叩けば粉砕してしまうような泥人形ではどれほどのことができる? 大体、彼を殺せる魔法の剣がある時点で不死じゃないじゃん?  シリーズとしてのお約束(本棚のドミノ倒しとかさぁ…w)もほとんど無視で、ミイラさえ出しときゃ『ハムナプトラ』だろ? 的な作りも痛い。  もう終わろうよ、このシリーズは。ね?
[地上波(吹替)] 3点(2012-02-01 23:05:03)
34.  蟲師
雰囲気も画も悪くないのだが、話が面白くないのが致命的。3点と2点で悩んだが、大友作品では何度もガッカリさせられているので辛口で。
[CS・衛星(邦画)] 2点(2011-11-01 22:52:45)
35.  サイドウェイズ
 オリジナルは未見。でも、この雰囲気や展開は結構好きだ。濃すぎるほどの役者陣だけに、コレくらいの薄味のストーリーと演出がちょうどいい。  小日向が「俺は何も無い日常が描きたかったんだよ!」とグチり、拗ねるシーンがあるが、あれは分かるなぁ~! 映画を観る度にドタバタと派手な事件が起きる。物書きとしては「嘘付け! そんなスペクタクルな人生送ってる奴がドンだけいるんだよ!」なんて思っちゃう。そして、何にも無かったけど、なぜか心に引っ掛かってる思い出を基に、「そういう話もあっていいんじゃないか?!」とかなんとか思っちゃう。だけどねぇ~……。実際問題、そんな話なんて誰も読みたがらない、見たがらないんだよね。www だって、それはみんなそれぞれが自分の思い出を持ってるから。で、映画や小説くらいヒーローやヒロインになって、自分が体験したことのない事件で活躍したいんだな。w 結局、有名レストランの店長じゃなく、キャプテン忍者としての大介がモテるんだよね。  そしてこの映画も、比較的起伏のない平坦な展開ではあるが、終わってみればそれなりの結果が出ている。これはこれで上手い作りだと思う。  冗談も、生瀬のボケに小日向のツッコミと、抑えが利いた大人向け(?)の笑いでなかなかでした。  ってことで、大盤振る舞いだっ、7点あげちゃおう!www
[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-22 22:47:41)
36.  ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》 
 伊坂氏の小説は読んだことはないが、映画は『陽気なギャングが~』『死神の精度』『重力ピエロ』とコレの4本を観た。が、まあ面白いかな、と思えたのはファンタジーの『死神の~』のみ。あとは“がっかり映画”だった。いずれもファンには「原作に近い」との好評を得ているから、私には伊坂氏の物語自体が合わないのだろうが、それはリアリティの無さと、目に余るご都合主義ゆえだ。彼の物語は話を進めるための無理とゴリ押しに満ちている。  小説とは、いかに奇麗に嘘を吐くかであって、土台となる設定がリアルであってこそ嘘が映える。時代や状況、登場人物の設定、事件の事由の設定などがリアルでなければ、その上に嘘を並べても、それは小説ではなく御伽噺だ。鬼の平蔵が馬ではなくパトカーで捕り物現場に駆け付けたら、それはもうギャグでしかない。一方、桃太郎に「桃から子供が産まれる訳ねぇだろ!」とツッこむ人もいない。小説と御伽噺は似て非なる物だ。  さて、この映画、設定からしてもう無茶苦茶。青柳にとって、国家権力の陰謀が敵になるが、昼日中のファミレスの駐車場や他人の家の庭先でショットガンを撃ちまくる永島敏行を見て完全に脱力した。なのに団地では、主人公に写メを撮る人々を指させて「撮影されてるぞ!」と血路を開かせる。映画としての演出も、柄本明に「下水には雨水管と汚水管があってね…」と、なんと3回も語らせる意味が分からん。  ご都合主義も凄い。終盤に仙台の街中で上がる花火。えっ、何時そんなにセットしたの? たった二人で? 費用は何千万? ファンタジーなら許すがサスペンスでそれは無いよね。また、恐らくは10年以上放置されていただろう車がバッテリーを変えただけで走り出す? さらに全く別人になる整形? 何時の時代の話? これって未来SF? そんなことが出来たら福田和子も市橋達也も捕まってないって。  最大の泣き所は、結局、なぜ首相は殺されたのか、陰謀がどんな物か、目的、首謀者、実行者などが全く解明されない。ワケも分からずただ逃げ回って、最後は何とか生き延びました、ってだけの話のどこを見ろというのだろう。  曲が「ゴールデンスランバー」である必要も無いよね。吉岡秀隆がさも意味ありげに歌詞を訳すが、映画を見る限り、べつに「ザ・ロング・アンド・ワインディングロード」でも「レット・イット・ビー」でも良かったンぢゃね?
[地上波(邦画)] 3点(2011-10-03 12:48:55)(良:2票)
37.  ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 《ネタバレ》 
 コレは……おそらく3部作中いちばん酷い。スウェーデンの法制度がどんなものか良く知らないが、こんな無茶苦茶なものではないハズだと思いたい。  2がリスベットの過去を描き、それに決着を着ける話なら、3は彼女を救い、解放する話。リスベットは終始入院or収監されているので、またもミカエルとの接点はほとんど無い。リスベットの周りの人間が走り回って、彼女の無罪放免を勝ち取る物語だ。  が、その証拠集めがメチャクチャ。“疫病神”なるハッカーが医師のPCに侵入して得た証拠など、法的に有効なのか? レイプされたDVDを、最後の最後まで隠しておく弁護士って、どーなのよ? まあ、あの後見人のレイプ魔弁護士を殺した犯人が逃亡中のリスベットの兄であり、すでにザラチェンコは死んでいてその証言が得られない以上、下手にDVDを出すと、殺人の動機アリってことになる、というのはあるんだけど…。 さらに、1のラストで不当に得た金についてはスルーですか?  大体、法廷にあんなメイクと格好していくバカがどこにいる? 裁判官の心象を著しく悪くするだけだし、まず弁護士が止める。と言うより許されんだろ、普通?  なんか、もうムチャクチャなんだよな。リアリティ0。どう考えても、あの状況ではリスベットは無罪放免にはならないと思うんだが。 ひょっとして法廷をナメてます?  ラストもどうだろう? 私には恩知らずな姉ちゃんにしか見えなかった。  3作目は、2作目以下。限りなく3に近い4点ということで。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-09-08 16:18:40)(良:1票)
38.  ミレニアム2 火と戯れる女
 1では共同で動いたミカエルとリスベットだが、2はリスベットの過去を明かし一応の決着を着ける話。今回はミカエルとリスベットは全くの別行動なのが、観ている者にはもどかしく、イマイチ乗れない所。  まァ、それはともかく。1はナチスの残党である変質者の犯罪、2は東欧の秘密主義政策の被害者となった少女の悲劇。なんか、話の土台が在り来たりなんだよなぁ。しかも今回、ただの娼婦でハッカーのリスベットが、ニキータも斯くやの大活躍。どこでそんな訓練受けたの、キミは?w  そのリスベット嬢、脱ぎっぷりはお見事だが、悲しくなるほどの貧乳。まあ、それが男も女もいけるという中性的なキャラに合っているのかもしれませんが。  それはさて置き、作品としては、リアリティの無さは相変わらず。ツッコミ所は数知れず。まー、シリーズ物だから観ましたけどね。1が5に近い4点なら、2は3に近い4点だな。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-09-08 15:47:04)(良:1票)
39.  ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
 アガサ・クリスティばりの複雑な家族関係に、T.ハリスの猟奇殺人、そこに聖書の暗示を絡めて、ナチスの残党なんてキーワードもちょっぴり入れて、少々個性的なキャラを放り込んでみた、と……。  こう書くと一見面白そうだが、それが全部中途半端と言うか消化不良と言うか、既存のアイテムの寄せ集めでしかない。ラストもどこかで観たような終わり方だし。原作は未読ですが、映画を見る限り、コレが『このミス』その他で上位ランクされたなんて信じがたい。  リスベットの個性の出し方も在り来たりで、なぜに彼女がパンク姉ちゃんである必要があるのか? まあ確かにパンク姉ちゃんは変わり者だとは思うが、変わり者がパンク姉ちゃんとは限らない。反抗的で変わり者だからパンクスタイル? しかしサイバーパンクというほどのパンキッシュな描写も無い。彼女は、自分の敵には牙を向くが、反社会的とまではいかない。むしろ、リスベットは陰謀によって社会的落伍者を強いられているのであって、好き好んでの反社会的なわけじゃないんじゃないか?  また、12歳から数年間、陰謀によって精神病院に放り込まれて後見人が付く身で、身体を売って生活していながら、それでも天才ハッカーって……。ハッキングにはそれなりの知識と技術がいるモンなんですけど、それを彼女はどうやって身に着けたのか? 1~3通じて、その説明は一切無し。リアリティが無さすぎる。  と言うか、いつも思うんだが、推理サスペンスに天才ハッカーってどうなの? 普通なら探偵や刑事がコツコツと調べて手に入れる証拠や資料を、他人のPCに潜入していとも簡単に手に入れてしまう。まあ、それはこの作品よりも2、3の方に顕著なんだけれど、私にはどうも納得し難い。調査の過程が推理サスペンスのキモなんじゃないのか?  評価が高く、期待が大きかっただけに4~5点以上は付けられない凡作としか言いようが無い。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-09-08 15:22:46)(良:1票)
40.  サマータイムマシン・ブルース
くっだらねぇ~。w でも、くだらないが良くできてる。www  話の面白さよりは伏線の見事さを楽しむ映画。  序盤こそ投げっ放したようなシークエンスが続き、なんじゃコレ? 状態なんだが、仕切り直した中盤以降は手品の種明かし的な楽しみがあって、「ほーほー、なるほど!」と仕掛けの巧さに舌を巻く。  時間SFモノにパラドックスは付き物だが、細かな部分の辻褄合わせも極力破綻無いように頑張ってるし、何よりこの監督が撮ってこれだけ面白いんだから、本当に良く出来た脚本だと思う。  ストーリー的に、タイムマシンを使って何かをしようと欲を出すと、話の矛盾が大きくなるものだが、タイムマシンを使うことによって起きる矛盾を食い止めようとする物語の設定が、結果として(話は小さいが)上手くまとまった。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2011-08-31 15:22:17)(良:2票)
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