21. L.A.コンフィデンシャル
あまりに有名な映画であまり語る事もないので、ここはシンプルに。 文句なく面白い映画です。 以上。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-05-07 22:01:51) |
22. 美女と野獣(1991)
以前、リメイク版「美女と野獣」のレビューで、アニメ版の忠実なリメイクだけどそもそもオリジナル版を面白いと思えない…ってな事を書きました。 でその「面白いと思えない」オリジナル版の方、ちょうどテレビでやってたんであらためて確認できたわけですが… 全く魅力を感じないステレオタイプなキャラクター 凡庸で山無しオチ無しのストーリー 悪い意味で旧来のディズニーぽい古臭いアニメーション …とまぁぶっちゃけどこに面白い要素があるのかがやはり全くわかりません。 嫌いだとかどこが悪いとかそういう事ではなくただ単に本当につまらないのです。 ただこの映画が世間で評価されているのは知ってますから、まぁこれは個人的な感覚の問題だと思います。 しかし個人的にはやはり本当にどこが面白いのか全くわかりません。 [地上波(吹替)] 4点(2020-04-24 22:48:10) |
23. トゥルーナイト
最近、「似合う髪型は顔の形で決まる」というテレビの情報番組を見たわけですが、その直後に観たのがこの映画。 で、この映画のリチャードギアを見て「あぁなるほど!」と。 あの番組で言ってた事はほんとだったんだ!と。 プリティウーマンのリチャードギアはかっこいいのに、この映画の彼のダサい事ダサい事… で、その理由は明らかに髪型なんですよ。 だって映画途中で雨に濡れてオールバックぽくなるシーンがあるんですが、そのシーンのリチャードギアはカッコいいからです。 何が違うかというと髪型のみ。 髪型で印象って本当に変わるんだな、という事を実感させてくれる映画でありました。 ちなみにこの映画のヒロインであるグィネヴイアですが、不倫でランスロットとアーサーを喧嘩させたあと、あろうことか今度はアーサーの息子モルドレッドと結婚。それに怒ったアーサーがモルドレッドと戦争をしたのがアーサー王最後の戦いであるカムランの戦いなわけなんですが、それらの戦いの中でほとんどの円卓の騎士は死亡。 一人で円卓の騎士を崩壊させたとんでもないビッチとして(そういう話が好きな人の間では)有名だったりします。 [インターネット(吹替)] 5点(2020-01-28 15:12:51) |
24. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 昔イマイチだと思った世間的には評判のいい映画を再見してみるキャンペーンを最近やってるので、この映画を観てみました。 条件を変えるために今回は吹き替え版です。(もともと字幕版で観てました) 10年以上ぶりに観た感想は…あぁ全体的に意外とよくできてるんだな、と分析的に見て感心しました。 なるほど一般的に評判いいのはわかるかも、というところです。 ではなぜこの映画を観て初見のときにがっかりしたか…ですが、そもそも私は、子供のころからそこそこのミステリー小説フアンなわけです。 で、ミステリー小説フアンであれば、「ミステリーにおいて語り部の主観による内容は疑ってかかるべし」というのはエクロイド殺し以来基本の基本なわけです。 この映画、思いっきり「一人の主観(過去の記憶)語り」にて構成されていますから、ミステリのセオリー的に一番怪しいのはこいつに決まってるわけです。 ご丁寧にもライターを使えない描写とかもあって、余計怪しいっていう。 で、実際にオチで犯人がそいつとなると、「え、この映画のどこにそんなに驚くわけ?セオリー通りじゃん」としか思えないわけです。 という事で期待してこの映画を観た初見のときはがっかりした私なのですが、しかしオチを把握して客観的に観た今回は「この映画、割ときちんと撮ってるんだな」というのが分析的に確認できました。 あくまでも「客観的に分析的に」ですが、いい映画だと思います。 主観ではやっぱり「いやどう考えても怪しいのこいつでしょ」って人が犯人なので、オチの弱さが気になるわけですが。 [インターネット(吹替)] 7点(2019-11-13 13:12:02) |
25. ファイト・クラブ
だいぶ前に観て2度と観るつもりがない映画でした。 amazonにあったので「今だったら面白いかも…」と思って再見。 やっぱダメ。 序盤のひたすら独白がうざい意味不明の進行に10分で心が折れそうになり、我慢してたら面白そうな展開になるかと思いきやそんな事もなくただただ雰囲気映画。 こんだけ独白がうざいんだから何か意味があるんだろうと思ってたら案の定そういう理由でしたか…というありふれ感満載だし。 しかも退屈なくせに痛そうで観てて気持ち悪いとか、もういじめかよ!と。 僕は映画ってエンターテイメントだと思ってるので、こういうカルト的な何かは全く受け付けません、はい。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2019-09-06 13:00:50)(笑:1票) |
26. スウィッチ/素敵な彼女?
《ネタバレ》 90年代初頭というと自分がめちゃくちゃ映画を観ていた時期なわけですが、しかしこの映画は存在すら知りませんでした。 当時はネットもほとんどなかったし、日本で公開されない映画の存在なんか知る方法すらなかったんですよね。 で、まぁ今回アマゾンにあったからちょっと観てみたわけですが、撮影された時代を考えてもストーリーとか演出が古いんですよね。 調べると64年の映画の焼き直しなんだとか。あぁなるほど…という感じです。 男性が女性になる(あるいはその逆)の話はテーマ的に面白いのでたまにあるわけですが、この映画に関してはステレオタイプな男性像女性像の表面をなぞっただけに終わってる感があり、テーマの掘り下げは今一つ。 そして妊娠したところでオチが読めるわけですが、そのオチ自体が安直でありがちな逃げにしか見えないのもまたまた微妙。 あれこれドタバタしてるわりに途中の話もそれほど面白いわけでもなく、まぁ当時日本で公開でがスルーされたのもしょうがないかな…と思える小品です。 なぜか日本の映画サイトだとこの映画の平均点がやや高めなんですが、IMdbだと5.8。 これはIMdbの点数がただしいんじゃないの…と個人的には思う次第です。 [インターネット(字幕)] 5点(2019-08-29 13:12:05) |
27. 追跡者(1998)
《ネタバレ》 キャスティング的に「黒幕はロバートダウニーjr」だというのが最初からバレバレで、映画を観てる途中「どうせ奴が黒幕なんだろ」→「どうせ奴が黒幕なんだろ」→「ほらやっぱり!」となってしまうこの感覚。 これを「お約束って大事」ととるか「もうちょっと考えて映画作れよ」ととるかによってこの映画の評価は大きく変わるのではないでしょうか。 しかしどういう観点にたつにしても、もうちょっと怪しい(黒幕の可能性のある)人間を2,3人配置しとくのは作劇的にマストだと思います。 いや実は「えーーまさかロバートダウニーjrが黒幕だったなんて!」と思う幸せな観客が結構いてそういう人が観客の大多数だからこれでいいという可能性も…いやいくらなんでもそこまで世の中の人は頭悪くないだろうし…いや、うーん… [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-08-22 15:50:45) |
28. シックス・センス
《ネタバレ》 この映画、公開当時に「衝撃の結末」でシャラマンの名前を一躍有名にした映画なわけです。 で、そういう宣伝がなされていた以上映画を観ている客は「何かある」という目で映画を観る事にどうしてもなっちゃいます。 と、映画の序盤からブルースウイリスが死んじゃってて幽霊なのが見え見えなのです。 だって冒頭の自宅で食事は一食分しかなくて明らかに無視されてるし夫婦の仲たがいにも見えないし、それから後のシーンでも彼は少年以外の誰からも見えてないように撮られてるし。もう序盤から「こいつ幽霊だろ」としか思えない撮り方をされています。しかもミスリードしそうなシーンまできっちりあって逆にさらに怪しいっていう。 そしてご丁寧にも中盤では少年が懇切丁寧に設定を説明してくれちゃうのです。 「僕は死者が見えるんだ。死者は自分が死んでるって気づいてないんだ」と。 そこで初めて「あ、ブルースウイリスは自分が死んでるって自覚ないんだ!自分が幽霊なのは知ってるのかと思ったよ…」と個人的には思ったわけですが… (ちなみに彼以外の死者の多くは自分が死んでる事を知ってるようにしか思えないので設定矛盾があるわけですが。少年の祖母とか母に虐待死された少女とか首吊り状態でじっとこちらを見てる人とか、どう考えても自分が死んだ事を知ってますよね) まぁそういう意味では劇中わかりやすく描かれている実は彼が死んでたという点においては多少目端の利く人からみれば「衝撃」でもなんでもないわけですが、しかし、その衝撃があろうがなかろうがなおこの映画は面白いのです。 私は初見のときに序盤からこいつは多分幽霊だろうなという観点で実際に映画を観ていたから間違いありません。 衝撃の結末なんかあろうがなかろうが、この映画は面白いしジーンとします。 オチで語られる事の多い本映画ですが、この映画のよさはそこにはない、と個人的に断言しておきますし、もっと言えばこの程度の結末だけであればちょっとしたB級映画レベルにすぎない映画だったと思います。 それ以外の出来のよさこそがこの映画を傑作たらしめていると個人的には思うわけです。 愛ですよ愛。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-12-18 11:27:23)(良:2票) |
29. ジュマンジ
《ネタバレ》 今年ひさびさの新作が公開されるジュマンジ。 オリジナルのこいつは、事前の想像とはまるで違う内容の映画で本当にびっくりしました。 何しろ、最後はバックトゥザフューチャーのように歴史改変までしちゃうわけですから。 (厳密には26年間の出来事はすべてゲームの中のイベント的で、だからクリアに伴いそもそもなかった事になったわけで歴史改変とはちょっと違うんですが) 事前に想像してたよりはるかに大きな規模の映画で、「あぁ、こんな内容だったのか!」と感心したのを覚えています。 が、しかし、そこに至る肝心の映画の内容自体がさしておもしろくないというか…なんというか「これじゃない感」をおぼえてしまう内容でして、そういう意味ではちょっと残念な映画ではありました。 とはいえ、今観ると、あんなことになってしまったロビンウイリアムスの元気な姿や、大人になってからより断然かわいい子役時代のキルスティンダンストなどの姿が拝める、そういう意味でちょっと貴重な映画になっています。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-05 13:52:53) |
30. タイタニック(1997)
こいつのレビューを書かないと「好みの近いレビュワーからのおすすめ一覧」から消えてくれないので、めっちゃ今更ですが… 過不足のないよくできた娯楽大作映画…だと個人的には思っていたのですが、ここのレビューを見ると意外と否定派がいるんだな、と。 それらのレビューを読んで思ったんですが、確かにこの映画は「タイタニックの沈没」という大スぺクペタルを描きながら、群像劇ではなくその焦点をよくわからない2人の恋愛にフォーカスしちゃってるんですよね。 「2人の出会いと悲恋を描いた映画。で、その舞台としてタイタニック沈没が使われている」みたいになっちゃってるわけです。 そんな構成なのでラブロマンス物があまり好きではない人や、この2人が好きになれない人にとっては「そうじゃないだろ」「観たかったのと違う」「タイタニック沈没がメインなんとちゃうんかい?」という事になっちゃうんだな、と妙に納得したわけです。 とはいえ、個人的には先に書いた通り過不足のないよくできた娯楽大作映画ですし、ひょっとしたらすべての映画の中で最も広くマネされる有名な例のシーンがある事ひとつをとってみても、この映画が名画として確固たる地位を築いている事は否定できないのではないでしょうか? そもそも映画というのは、(だいたいの場合)観客が感情移入するためのキャラクタを置くわけで(一般にそれを主人公というわけですが)、この2人にフォーカスして話を描く事は(その2人への好き嫌いはさておき)ごく自然な手法ですしね。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2018-02-13 13:06:18)(良:1票) |
31. 恋人までの距離(ディスタンス)
《ネタバレ》 恋愛映画の名作として有名な本作、恋愛映画好きな自分としてはいつか観たいなと思っていた一本なんです。 それをついに今回観たわけですが… 映画の序盤で彼が語る「ある人の一日をただ追いかけるだけのドキュメント」企画をほとんどそのまま映画にしたのがこれ。 序盤の夫婦喧嘩から出会いまでは面白かったし、期待させてくれました。 でも面白かったのはそこまで。ウィーンで降りてからはもうね… 旅行中たまたまであった2人の男女が時間限定のデートをしてキュンキュンするという、人によっては「あるある」系が描かれているわけですが、しかし、あまりにもそのままでドラマ性も何もありません。 ただひたすら(誰かよくわからない)二人の厨二感丸出しの会話を延々と聞かされるだけっていう。 途中で出てくる占い師とか詩人も痛い人だから、これは監督の趣味なんでしょうか。 そもそも旅先でのアバンチュールが盛り上がるのは誰でも知ってる事であって、「スキー場の恋は東京で再会してがっかり(スキー場→海でも可)」というのもこの手のアバンチュールあるあるなわけです。 つまり普通の出会いじゃ何も思わないような相手でも旅行先の偶然というシチュエーションだと相手が10倍素敵に見えちゃうってだけなんですよね。 それをそのまま映画という形にして(しかもしょーもない会話のやりとりだけを)延々とみせられても、ひたすら退屈だったとしか言えません。 ま、長々と書きましたけど、他の低得点の方と同じ事言ってるだけなんですが。 [ブルーレイ(字幕)] 4点(2018-01-30 22:48:13) |
32. ダンテズ・ピーク
《ネタバレ》 溶岩の表現や火山の爆発表現はリアリティがあるのに、それが全く生かされてない残念な映画。 その理由は、いちいち小粒なエピソードを描く事に終始しちゃってるから。 そもそも火山が噴火するまでが長いし退屈。 例えば途中の調査シーン(骨折して救助とか)、あのシーンいる?いらないよね? こういうディザスター映画に観客が期待しているのは「驚くほどの大噴火!」「迫りくる溶岩!」なんだからとっとと噴火させて大騒ぎさせてくれ。 …ところが、いざ噴火してみると、やっぱり地味! 観客側は街に迫りくる溶岩!次々と起きる大惨事!みたいなものを期待しているわけだけど、実際にはなんか車でばーちゃん助け出しに行きますよみたいな、非常に局所的などうでもいいエピソード。 いやいやそういうの観たいんじゃないから…と。 やはりディザスター映画は「驚くほどの大災害」を描いてこそだし客だって割り切ってそういうのを期待してるわけだから、こんな作りにしちゃったら、これじゃない感は半端ないわけで、結局それがこの映画の評価につなっがってしまってる。 ところでこの映画の主人公とヒロイン、無駄にイケメンのピアースプロズナンに微妙な顔のリンダハミルトンという、普通の映画だったら違和感ばりばりの組み合わせなんだけど、この映画だと意外と自然な印象を受けるのが面白いところ。 エピソードが変に小さくリアリティを追求してるせいなのか…現実だったら美男美女なんて組み合わせってそんなになくて、これくらいのカップルっていそうだもんなぁ… [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-01-22 18:11:42) |
33. 推定無罪
本気を出した女の前では男はただただ無力なだけである、という単純な事実を教えてくれる見事な教育映画 [地上波(吹替)] 6点(2018-01-16 08:29:43) |
34. スターシップ・トゥルーパーズ
日本ではガンダムの元ネタの一つとして有名なハインラインの「宇宙の戦士」の映画作品なわけですが、日本のSFフアンにとってはこの原作、加藤直之デザインのパワードスーツの印象がとにかく強すぎます。つか原作は「宇宙の戦士=パワードスーツで戦う右翼小説」なわけですが、この実写版は、看板であるパワードスーツを捨て、さらに反戦パロディ映画として撮られていて右翼小説である原作とは180度真逆のスタンスで描かれていてます。 これ、そもそも監督が自分のやりたいネタ(ナチのプロパガンダ映画のパロディ)を撮ろうとしたら、ちょうど似たシチュエーションの元小説があったのでその名前で映画を撮ったという事らしいのですが、それってオリジナルの小説に対してかなり失礼な事なんじゃないでしょうか?つか失礼です。 まぁ最初と最後のプロパガンダパロディ部分は個人的に面白かったので、そこまでひどい評価にはなりませんが、面白いのはそこだけ。 本編はどうでもいいごく普通のB級娯楽映画にすぎず、「小説の映画化」としては、原作の基本要素をほとんど破棄して勝手に都合のいい反戦映画として撮っている時点で駄作というのもおこがましい(基本的な在り方として許せない)映画になっています。 とはいえこの映画、公開時にワシントンポストでナチ万歳のひどい映画だとレビューを書かれたそうで、それはちょっとワシントンポストの映画レビュー書いてる人がやばいんじゃないかと…どう見たって(安っぽい)反戦反ナチ映画だよ!さすがにそれくらいはわかろうよ>ワシントンポスト [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-11-19 18:49:23) |
35. エグゼクティブ・デシジョン
元々すっごくつまんないレビューを書いてたんで、ひさびさにこの映画を観たついでに全部書き換えちゃいます。 この映画、実は個人的に(あくまでも個人的に)結構重要な意味を持つ映画です。 それはハルベリーという美女を僕が初めて認識した映画だからです。 映画の途中「うわ、このスッチャデスさんめっちゃ綺麗なんだけど!!何者???」と思ってから、映画を観ている間は素敵なハルべりーにもう夢中。 そもそも私、黒人系の女性はやや苦手で綺麗と思う事はあまりないわけで、それを綺麗と思ったのはハルベリーが初。 うわぁこれが本物の美人って奴なんだろうなぁ…と映画を観ながらずっと彼女に見惚れていたのです。 という事でこの映画、映画自体もなかなか緻密な構成で面白いですし、知的な役に違和感バリバリのカートラッセルや、ギャラの折り合いがつかないため途中で飛んでくセガールとかいろいろな見せ場もありつつ、しかし私にとっては、あくまでも「ハルベリーの美しさをとことん堪能する」ための映画なのです。 そういう意味でハルベリーさえ出てればあとはどうでもいいのですが、そのついでとはいえ映画自体なかなか面白いわけですから、これはもう娯楽映画として最高じゃないですか!!違う? [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-11-14 23:37:15) |
36. エイリアン4
《ネタバレ》 個人的に初代エイリアンから4までに順位付けすると エイリアン>>エイリアン2>エイリアン4>>エイリアン3となり、初代エイリアンの呪縛から解き放たれた感のあるこのエイリアン4はわりと面白いと思ってます。 ただこのエイリアン4、例のニューボーンがうるうるしたつぶらな瞳で「ママ!ママ!」「ひどいよママ!どうして僕にこんな事するの!!」と訴えかけてくるわけで、動物好きの僕的にはかなりしんどくてつらいところでした。 あんなこわキモい生物なのに可哀そうだとすら思っちゃいますからね。 おかげで終わった後充実感とか全然ないし! つぶらなうるうるした瞳に秘められた力の凄さを僕に教えてくれた映画です。 つぶらな瞳に免じて明らかにおかしな科学考証、たとえば「クローンってそういうもんじゃないよね?」なんてとこにはこの際全部目をつぶってあげましょう! [試写会(字幕)] 7点(2017-11-09 14:49:48)(良:1票) |
37. ユニバーサル・ソルジャー
エメリッヒのハリウッド監督デビュー作で、この映画がヒットしたからこの後エメリッヒは次々と大作娯楽映画を撮れるようになった…そうなんだけど… あわよくばターミネーターのような人気作になればなぁ…という感じが見え見えでごくごく並のB級娯楽映画にすぎず、それ以上でもそれ以下でもないっていう。 [地上波(吹替)] 5点(2017-10-26 01:21:26) |
38. クイック&デッド
《ネタバレ》 まだサミライミがサムライミだったころに撮ったB級娯楽西部劇 出演陣の豪華さからは想像もつかないB級感だけど、これがなかなか悪くない 敵と戦うためにトーナメントで勝ち上がって…という基本設定は、格闘技系の映画なんかではめずらしくないんですが、西部劇ではオンリーワンじゃないかしら。 なにしろ西部劇で早撃ち勝負となると参加者が死んじゃうからね 参加者が優勝者以外ほとんど死んじゃうんじゃ、次回開催もあやういわけでそんな大会行われるわけがない。 しかしそれが行われるのがこの映画。なんてこったい。 みんな気軽に参加しすぎだろ! そしてそのゲスなストーリーにはサムライミの大仰で漫画チックな演出がぴったり。 サムライミはやっぱこうじゃないと!って感じでなかなか楽しめる娯楽映画です、はい。 [地上波(吹替)] 7点(2017-09-22 23:51:04) |
39. ウォーターワールド
90年台を代表する大ゴケ映画として有名な作品ですが、この映画の悲劇はどっちつかずの基本スタンスにあると思うんですよね。 「マッドマックス」に代表される世紀末物の設定を地球温暖化に変更しただけの陳腐な設定の元に描かれる娯楽アクション巨編なわけですが、同種の北斗の拳の例を見るまでもなく、この世界観であれば「バイオレンス」がその基調となるのが普通なわけです。 実際、キャラ設定やデザインは世紀末バイオレンス感満載なのです。観ている側だってバイオレンスを意識します。 しかし、その反面ユニバーサルリゾートでアトラクション化される事を明らかに踏まえた舞台設計等でわかる通り、この映画の対象はファミリー&子供むけなのです。 前半の襲撃シーンを観ても、その映像はアトラクションにしか見えません。映画の映像そのままアトラクションにできそうなくらいにアトラクション的なのです。 なぜそんな映画をバイオレンス風にしてしまったのか… 一見バイオレンス風でありながら、実際はただの家族向けアトラクション映画。 たとえば、しょーもない敵ボスが最後に死ぬシーン、あれ明らかにファミリー向けアトラクション映画ならではのシーンです。 バイオレンス物だとあんな死に方はないですよね。 一事が万事この流れで、とにかくバイオレンス風に見えてファミリー映画という根本的な矛盾がこの映画全体のスタンスをわけのわからないものにしていて、結果として突っ込み放題、文句つける気になればいくらでも文句つけられるような映画にしてしまっているのです。そしてその結果が世間のこの低評価。 まぁ細かいめくじらをたてずあまり大きな期待もしないのであれば、ごく普通のB級娯楽映画として6点くらいの出来だと思うのですが…そう割り切るには大作すぎるんですよね、この映画。大作映画には大作映画としての評価がありますから、それもあって一般的にこの映画の評価は厳しいものが多いんだと思います。 それから、初めて午後のロードショウで日本語吹き替え版を見たのですが、なんとヒロインであるヘレンの声が「松本梨香」で彼女が連れているエノーラの声が「大谷育江」 そんな組み合わせダメです! こういうあまりに有名な組み合わせは、どうしてもその色が強すぎるため映画と関係ない余計な事が頭に浮かんでしまい映画に集中できません。 「いけエノーラ!10万ボルトだ!」「エノチュー!」なんて余計な事を考えていると映画のストーリーが頭に入ってこないのです(当たり前)。 吹き替えのキャスティングにはもう少し気を配っていただけないものでしょうか。 映画自体の公開はポケモンのアニメより前ですが、この吹き替えはポケモンのアニメ放映から7年がすぎた2002年に録音されたもの。しかもテレ東で。 もはや確信犯ですよね、これ… [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-25 00:23:40) |
40. ロング・キス・グッドナイト
この映画は2015年以前に観た人と2016年以後に観た人でおそらくその印象が大きく異なる事でしょう。 2015年以前にこの映画を観た人の感想は「強い女が暴れるよくあるアクション映画の一つ」 しかし2016年以降に見た人の印象は違います。 「平野ノラじゃん!」 この映画のジーナデイビス、髪型から顔立ちから、もろ平野ノラなのです。 あまりにそっくりすぎて映画の内容が頭にはいってきません。 困ったことに中盤のアクションシーンの衣装、これがいけません。 バブル期のような赤いジャケット…もう完璧に平野ノラのコスプレです。 さらに平野ノラ度をアップさせてどうする? しかし、そこから映画は急展開、彼女の髪型も化粧も変わり、いきなり映画から平野ノラがいなくなるのです。 まさに平野ノラロス、映画を観ている途中でのこの急激な展開。 観客はついていけずただただとまどうばかりです。 しかしご安心、ラストシーンで彼女は再び平野ノラに戻ります。 安心安心。 平野ノラロスの観客の心も癒される、まさにこれこそが真のハッピーエンドなのです。 [地上波(吹替)] 6点(2017-03-09 23:46:56) |