21. ダーティハリー
《ネタバレ》 事件の内容よりもハリーのキャラクターが印象に残った作品。「オレが今何を考えているか解るか?弾を5発撃ったか6発撃ったかってことだよ」は名文句。型破りの刑事を描いている映画は他にもたくさんあるけど、男の渋さが漂っているのはハリーが一番だと思う。 7点(2004-07-24 21:35:18) |
22. ツイスター
《ネタバレ》 こんなに何度も竜巻が拝めるものなのか。この辺りは監督のヤン・デ・ボンや脚本を手がけたマイケル・クライトンが娯楽性を追求したということでツッコまないことにしよう。この映画の最大の欠点はCGに頼りすぎているということ。どこがクライマックスなのか全く解らない。最初から最後まで竜巻の脅威を見せつけられていただけだ。大きな山場を作らずに小さな山場を幾つも設定するという点はヤン・デ・ボン監督の特徴であり、長所であり、短所であると思う。この映画は個人的には楽しめたので7点。 7点(2004-07-17 01:29:00) |
23. レッド・ブロンクス
《ネタバレ》 ムダに金がかかり過ぎてる。監督のスタンリー・トンは何回スーパーを破壊すれば気が済むんだろう?でも、金がかかってるだけあって迫力はスゴイね。それにしても、香港映画の終わり方って、どうしてあんなに素っ気ない感じがするんだろう?「敵キャラを倒して終わり」ってセオリーがジャッキー映画には特に多いように思う。単純明快で良いと言えば良いんだろうけど、たまに最後の味付けが欲しくなったりもする。 7点(2004-06-26 15:11:07) |
24. 交渉人(1998)
《ネタバレ》 「主人公が誰かに濡れ衣を着せられる」というストーリーは『逃亡者』や『レッド・コーナー』があるが、この映画は独自性があって面白かった。まず、サミュエル・L・ジャクソンとケビン・スペイシーの演技に迫力があり、この両者のおかげで臨場感が溢れていたと思う。また、『逃亡者』とは異なって1ヶ所を舞台にしている所が良い。舞台が1ヶ所に設定されれば当然ながら移動範囲が限られるわけだが、その条件下で上手に物語を進行させていた。その点では『ダイ・ハード』と共通しているだろう。 7点(2004-06-13 13:55:12) |
25. スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー
《ネタバレ》 ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウなど演技派が出ているということで、どのような作品に仕上がっているのか期待して鑑賞した作品▼内容はアニメで描かれそうなものだが、個人的にはそれなりに楽しめた。独特の映像美、多用されたCG、子ども向けとも受け取れるストーリー。そこに実力派の俳優の演技が加味される▼実力派の俳優と言っても、名演技をしているのではない。本作品では作品のテイストにあった役作りをしている。例えば、人が死んだにも拘らず「死んだわ」とあっさりとした口調で述べるグウィネス・パルトロウ。この演技には舌を巻いた。作品のテイストを考えるなら、これぐらいの淡白さがふさわしい▼好みによって評価は分かれるかも知れないが、割り切って楽しむべき作品だろう。 [地上波(吹替)] 6点(2007-04-08 01:12:18) |
26. リバー・ランズ・スルー・イット
《ネタバレ》 兄弟の絆を描いた映画であるが、この作品は人間ドラマよりも良かったがモンタナの美しい景色がそれ以上に素晴らしかった▼兄弟にまつわるエピソードを幾つか紹介しながら話は進んでいくが、どのエピソードもあまり深く掘り下げない。兄が恋に落ちたこと、弟が警察沙汰を起こしたこと、他にも様々な話が点綴されているが、大きなウェイトは決して置いていない▼それが故に退屈な感もあった。しかし、このエピソードの点綴が兄弟の人間像を作り上げ、二人の絆を描き、そして最後の衝撃に結びついたのではないか。決して大きな山場はないが、気が付けば余韻に浸れる作品である。 [地上波(字幕)] 6点(2007-03-30 22:40:37) |
27. 白い嵐
《ネタバレ》 ディザスター・ムービーかと思ったらドラマがメインの作品だった▼このドラマ、やや淡白な印象を受けた。登場人物のキャラがいまいち立っていないため、単調な感じは否めないだろう。「友情」や「師弟愛」など幾つもの要素を監督のリドリー・スコットはこの作品に盛り込んでいるが、「友情」のみをもう少し前面に押し出し、最後の裁判シーンはカットしても良かったかも知れない。最後のドラマが感動の山場なのかも知れないが、私には「蛇足」に思えた▼しかし、さすがはリドリー・スコット監督である。大きく外しはしない。全体としてはそれなりにまとまっている。またイルカのシーンなどのカメラワークも良かった。 [DVD(字幕)] 6点(2007-03-17 16:24:15) |
28. ザ・ハリケーン(1999)
感動するドラマだったが、これが実話だと思うと背筋が凍る。もし自分が冤罪で20年間も失われたと思うと、「イヤになる」の一言では済まされないような気がする。黒人に対する偏見が生んだ悲劇としか言いようがないが、この作品では悲劇を感動作として描かれていた。このテイストは個人的には良かったと思う。でないと、ただの暗い映画で終わってしまって、人々の心に届く以前に人々をヘコませるだけの結果になってしまっただろう。しかし、事件の描写が少し足りない。もう少し詳しく描いて欲しかった。 6点(2004-09-30 09:14:55) |
29. ホット・ショット
《ネタバレ》 マジメな顔をしてバカをやってるチャーリー・シーンも笑えたけど、個人的には提督役のロイド・ブリッジスの方が面白かった。「194回出撃して194回撃墜された」なんて小ネタを至る所に盛り込んでいたのが良かったんじゃないかな。面白くないギャグでも定期的に繰り返されると笑ってしまう。特に頭をぶつけた時になる効果音や着席する時に犬を踏んづけるシーンは「またかよ」ってツッコミを入れながら口元が緩んでいた。日本では「テンドン」と呼ばれる笑いの手法がアメリカでも使われているんだなって思った。この作品が他のコメディーと異なる点は、細部にまでギャグを入れていること。観ている人に気付いてもらえない可能性のある所まで笑いを取りこんでいることに好意が持てる。もちろん私が見逃しているギャグも多々あるんだろうけど…。 6点(2004-09-17 06:43:57) |
30. ネル
《ネタバレ》 「狼少女」を題材にしていると言う点で非常に興味があった。ジョディ・フォスターはよく十分に言語を話せない役を演じられたなぁと思って感心するばかり。あそこまで「役になりきれる」のは実力がある証拠だろう。彼女の演技は上手かったと思うものの、ストーリーには疑問がいささか残る。人間世界と隔離された子は社会力の形成に問題が生じる。つまり、他者とコミュニケーションを図ることが難しく、また学習能力も低い。また、過去の事例では野生児は長生きすることもなかった。この作品では、これらの過去の事例を覆す設定となっている。ネル語も人間の言語から生まれたものであったし、物の食べ方にしても人間と大差はない。確かにネルも人間に変わりはないため、おかしくないと言えばそれまでだが、もう少し現実に近づいた設定でも良かったと思う。ジョディ・フォスターにそれだけの演技力があるだけに、少しもったいないような気がした。 6点(2004-09-16 05:41:46) |
31. マネートレイン
《ネタバレ》 主役の二人が強盗になるという展開に驚きつつも、それなりに楽しめた。主演の二人が全く対照的なキャラクターである点にも好意を持てる。前半ではこの二人の人物像がよく描き出されていたと思う。後半のアクションは単純で微妙だったし、エンディングも予想外だったけど、まぁ人に薦められなくなくもない作品かなぁ。 6点(2004-09-15 06:37:26) |
32. ザ・シークレット・サービス
《ネタバレ》 クリント・イーストウッドがシブかった。悔いのある人生を送ってきたことが滲み出ていた。見事な演技だったと思う。しかし、なぜか映画の世界に入り込むことができなかったんだよなぁ。ちょっと話が分散し過ぎていたのかも知れない。特に、この作品内におけるレネ・ルッソの役割がいまいち理解できない。製作者側としてはクリント・イーストウッドとジョン・マルコヴィッチだけでは男くささが漂い過ぎてて、それをまろやかにするためにレネ・ルッソをキャスティングしたんだろうけど、別に男くさい雰囲気になっても良かったと思う。あるいは、まろやかにするならするで、もっとレネ・ルッソの出番を増やすべきだったろう。この役割が中途半端だったため、男二人の対決に少し水を差した感があることは否めないと思う。 6点(2004-09-14 09:31:40)(良:1票) |
33. LOVERS
《ネタバレ》 チャン・イーモウ監督は武侠映画2作目ということもあって、前作とは少し違う方向性で今回の作品を仕上げたと思う。前作の『HERO』はアクション重視であったのに対し、今回はストーリー重視であったことは言うまでもないだろう。個人的にはもう少し派手なワイヤーアクションを期待していたのだが、「愛」をテーマとする作品では不要な演出となりかねない。派手なアクションを作らない代わりに、最初から最後までアクションシーンを分散させたために飽きずに観ていられた。冒頭のチャン・ツィーの舞踊、中盤の竹林での戦いや盾兵の襲撃、ラストの雪原での決闘…。これらが作品全体を色彩豊かに仕上げていると言っていいだろう。ラストの雪景色は少し強引な気もするが、あの美しい景色を観ることができたと思えば文句は言えない。『HERO』でもそうであったが、多数の伏線が張られたこの作品を観て、チャン・イーモウが「アジアのデビット・フィンチャー」的ポジションに私の中ではなってしまった。その監督が育ててきたチャン・ツィーも演技が上手くなったと思う。 6点(2004-08-31 12:05:48) |
34. RONIN
ヨーロッパの町並みが美しい。この映画の最大の見せ場はカーチェイスのシーンであろうが、映像と音が良かった。他のカーアクション映画顔負けのスピード感であったし、本来ならアップテンポの音楽を流す所を本作では音楽を軽く挿入しただけ。おかげでエンジン音が響き渡り、まるでF1のレースカーに取り付けられたカメラからの映像のようだった。ただ、アタッシュケースの争奪戦ではハラハラ感がなかったなぁ。 6点(2004-08-29 23:33:10)(良:1票) |
35. トップガン
《ネタバレ》 オーソドックスなストーリーで解りやすかった。天才と呼ばれる主人公、その主人公の挫折、そして見事に復帰と、王道中の王道の展開である。トム・クルーズ作品はこのような展開で良いだろう。彼は自身の存在で勝負する俳優であって、いかに格好良く見せるかがカギとなってくる。もし複雑なストーリー展開であれば彼の良さは十分には発揮されないであろう。この作品では彼の存在が際立っていた。空中戦のシーンなどは個人的には解りにくかったために、飛行機に明確な色の違いを付けるなどの演出もして欲しかったが、主人公にスポットを与えたドラマだと思えば少々粗いアクションシーンも目をつぶることができよう。 6点(2004-08-22 02:07:48) |
36. スターシップ・トゥルーパーズ
《ネタバレ》 予想以上に残虐なシーンがあって驚きました。戦争相手が巨大な昆虫なだけにもっと子供向けな感じの映画かなって思っていたけど、「人間」や「戦争」をテーマにした大人でも十分に観れる娯楽大作です。派手な戦闘をやっていた割には敵の親玉があっけなく捕まってしまって少し残念。要するに、戦争そのものを本筋にするのではなく、戦争を背景に登場人物の人間関係を描きたかったのでしょう。 6点(2004-08-14 23:16:44) |
37. ヴァイラス(1999)
《ネタバレ》 B級『エイリアン』って印象を受けました。『エイリアン』と違ってスリル感が足りないのは、エイリアンの見た目の問題があると思います。ロボットに襲われても恐怖感に少し欠ける。もっとグロテスクで何とも形容のし難い物だからこそ、観ている側はハラハラするような気がします。あと、エイリアン登場の演出にも物足りなさがありました。この作品では突然の登場や突然の襲撃シーンが少し弱かったように思います。でも、派手に行なわれる銃撃戦は見応えあったし、悪徳船長役のドナルド・サザーランドも良い味を出していました。 6点(2004-08-14 17:15:02) |
38. スカートの翼ひろげて
《ネタバレ》 のどかな風景が印象的でした。しかし、そのような美しい場所にも戦争の足音が聞こえてきて、結婚相手が死んだり婚約者の両足がなくなったりと、ドラマ部分はリアルな構成になっています。この作品で主人公となる3人の女性にはそれぞれ自分なりの障害があり、その障害を乗り越えて人間として成長していく姿もうまく描き出されていたと思います。やや強引なストーリー展開のような気もしますが、戦争をうまく題材にした映画と言えるのではないでしょうか。 6点(2004-08-09 15:34:52) |
39. ハード・ターゲット
派手な銃撃戦を楽しめるアクション映画だった。個人的にはヴァンダムに銃に頼らず素手でもっと勝負して欲しかったけど、監督がジョン・ウーであることを考えると、こんな仕上がりになって当然かも。全く銃弾に当たらないヴァンダムはスゴイね。 6点(2004-08-02 14:22:36) |
40. エクソシスト
《ネタバレ》 オカルト・ホラーってのはあまり好きになれない。理解できない展開を前面に押し出し、その部分が全体の骨格となってしまうために、自分の中で未消化になってしまうケースが多い。『エクソシスト』にとっても然り。結局この映画で言いたかったのは何だったのだろうか。この「謎」の部分がこの映画を余計に怖いものにしているような気がする。もちろん、ポルターガイスト現象や悪魔が乗り移った少女の特殊メイクも良い効果を出しているが、オカルト・ホラーの醍醐味はやはりこの「ワケの分からなさ」ではないだろうか。しかし、意味不明な部分があるからと言って低評価に繋がるわけではない。世界中にオカルトブームを巻き起こした点でも評価はできるし、我々に馴染みがない宗教を題材にしている点も良いアイデアだと思う。 6点(2004-07-29 23:25:43) |