21. ある殺し屋
《ネタバレ》 風貌は殺し屋のようではないが、仕事は完璧にこなしていく殺し屋、塩沢。最後にきちんと分け前を与えるところが律儀でこれもまたカッコいい。 ■しかし、前半を時間軸をあえて崩した意図がイマイチわからない。ただ混乱させるだけなのかこれは???そこら辺がスタイリッシュではあるがあんまり好かないので減点。しかし全体にいい雰囲気でコンパクトに最後まで持っていっていて、いい映画だと思う [DVD(邦画)] 7点(2010-08-10 00:30:39) |
22. アルジェの戦い
《ネタバレ》 これはすごい。ドキュメントタッチで独立運動を描いているのだが、まったく飽きさせないで緊迫感を持続させている。テロの側も弾圧の側もともに恐ろしい。その恐ろしさが乾いた感じで伝わってくる。 この映画では、独立運動側を一方的に正義にしておらず、独立運動の無差別テロで傷つく市民などもきちんと描き出しており、公平な感じがした。 [DVD(字幕)] 7点(2009-04-16 00:57:31) |
23. ワイルドバンチ
《ネタバレ》 まあ皆さん書いているように「男」の映画でしょう。 銃撃戦のすさまじさは一級品、ラストだけでも一見の価値あり。 銃撃戦は「男たちの挽歌」に肩を並べる(いや抜くか)ほど。 でも、なんか中だるみしているのと、すさまじさがあくまでもすさまじさで止まっている(大体誰が敵だかもよくわからないし)のでこの点数。 要するにドラマ部分に入り込めなかったということで。 [DVD(字幕)] 7点(2008-03-09 13:18:25) |
24. 用心棒
《ネタバレ》 つまらないわけではないんだけど、「椿三十郎」を先に見てしまうと、テンポの良さも笑いもアクションもラストもあちらの方が上だなぁ、という印象ばかりする。 とりあえず、冒頭であんなに一生懸命切れた手首を出す必要はないと思う。グロに走る必要はない。 知的な攻撃も悪くないんだけど、途中まで知的な攻撃「だけ」ってのはいただけない。伏線の張り方とかは椿よりこちらの方が上だと思うのだが、どうも知的な面が空振っているように思える。 ラストの決闘もなんか・・・1対1にしたほうがよかった気がする。 [DVD(邦画)] 7点(2007-11-07 15:55:24) |
25. 荒鷲の要塞
《ネタバレ》 難攻不落の荒鷲の要塞、というわりには大して苦労もせずにささっと潜り込めるあたりは大きくマイナス。 敵の弾は全然当たらず、味方のは全部敵に当たるという超ご都合主義もあそこまで続くとちょっと・・・、になる。 ただ全編通して流れる音楽はいい。すごくいいと思う。 ロープウェイの格闘シーンはなかなか。 それと、スパイを挙げようとするあの疑心暗鬼のシーンはドキドキする。 でも、いいところはいろいろありながら、もっとサスペンス性を強めたり、もっと面白く出来るところを無駄遣いしている感じは否めない。まあ時代も時代でしょうがないか。 [地上波(吹替)] 7点(2007-10-15 23:33:46) |
26. 2001年宇宙の旅
《ネタバレ》 68年ということを考えると、この映像美はすごい!。ただ、肝心のストーリーはよくわからない。キューブリックは意図的に分かりにくくしたらしいし。「映画の見方が分かる本」に説明がしっかりあるから、ちゃんと理解は可能だが、説明されてもあまり面白くなるわけではなかった。ストーリーを楽しむより映像を楽しむべき映画かも。 [DVD(字幕)] 7点(2006-12-19 14:26:42) |
27. サイコ(1960)
《ネタバレ》 あまり怖い映画ではない。シャワールームも今見ると別に、な感じ。ラストのお母さんのシーンはドキッ、とはしましたが。 それでも二重人格は当時としては新しかったのでしょう。 [DVD(字幕)] 7点(2006-12-18 18:20:43) |
28. 大列車作戦
《ネタバレ》 期待しすぎたかな?思ったよりも冗長だった。 最初一時間がだらだらっと過ぎてしまい、計画もじりじりと迫ると言うよりは、観客も知らないうちにずるずると始まって続いていたと言う感じだった。 ナチスもレジスタンスも、目的がいまいちしっくり来ないし、抵抗するレジスタンスを使わないと列車も動かせないナチスってのは、なんか腑に落ちない。 ただ最後の、「何のために戦ったのかわかるまい」という感じで終わっていくのは、レジスタンスの無力感というか絶望というのかを感じた。 ただ命令されて、必死に絵を守り、仲間が死んでいく。でもその命がけで守った絵とは一体なんだったのか。 レジスタンスの憂愁を感じさせられた。 [DVD(字幕)] 6点(2008-04-10 22:56:40) |
29. 殺人者たち
《ネタバレ》 DVD化されたので、買ってみてみた。 見せ方がなかなかうまい。いきなり中核の人物が殺されて、で回想による謎解き。ありきたりではあるが、回想の映画はいいのが多い。これもその一つ。 レースシーンなんかものんびりしていながらも見ていて楽しめるし、後半の強盗は緊迫するし短い中で話が二転三転する。 狙撃のアングルからの写しや、ラストのよろめきながら倒れるシーンなんかも凝っている。 レーガン大統領の映画時代の姿も初めて見た。 そして、女は怖い、ことに美人は、ということを思い知った。 ただ、暴力描写が激しいと言うわりには、個人的にはたいしたことがないと思った。「オールドボーイ」とか見ちゃっているせいかな? [DVD(字幕)] 6点(2007-08-11 22:47:06) |
30. 影なき狙撃者
《ネタバレ》 傑作であるのは間違いないのだが、なんか見にくくて分かりにくいシーンが多いことと、敵役を応援する気には絶対になれないのとで、「ジャッカルの日」「ブラックサンデー」よりは低めの点数。 前半が少し退屈。後半は俄然面白くなるのだが。最後とかは本当に緊張した。 [DVD(字幕)] 6点(2006-12-27 12:33:01) |
31. 真夜中のカーボーイ
《ネタバレ》 なんというか、主人公たちの行動があまりにも現実を見ていないというか、まともに「この環境から逃げ出したい」と思って闘っているように全く見えないので、ただ適当に流されているだけのまとまりのない作品になってしまっているように見える。 ■「女の相手をして金を稼ぐんだ」とか、言ってるわりにまともにそれをやる技術も持っていないし、どうしたいんだかさっぱりわからない。もっと必死に働いているのに、不運や軽蔑等でまったく泥沼から抜け出せないというのなら分かるが、これだと何がしたいのやら。なぜ名作と言われるのか理解できない。ニューシネマの時代は、どん底に落っこちて暗いまま終わる作品ならばよかったのであろうか・・・ [DVD(字幕)] 5点(2013-01-02 23:22:37) |
32. 8 1/2
《ネタバレ》 頭の中のものを完全に映像化したような作品。徹底的にけなされる新作、よみがえる子ども時代の嫌な記憶、嘘ばかりの人生、女に囲まれる妄想、すべてを幻想的に描き上げている。まさに監督自身を描いている(ただし映画中で言っているように嘘ばっかりなのかもしれないが) しかしそれは映画に振り回されている。「映画なんてない」。映画というフレームをはずしてこそ人間は真価がわかる。 んでも長いしもうちょいコンパクトにできたでしょ。ってか個人の頭の中はその本人についての説明がないとどうにもならない気がする(この映画だと脳内を映されている側の描写がない)。 [ビデオ(字幕)] 5点(2009-08-24 00:08:57) |
33. 太陽がいっぱい
《ネタバレ》 ラストの雰囲気はいいですね。笑顔で立ち去って終わりだなんて。 でも、淡々と感電犯罪を続けるだけの感じで、なんかまったりしすぎてた。退屈さ加減が少し行き過ぎ。 あと内容とは関係ないけど字幕が読みにくい。 [DVD(字幕)] 5点(2007-01-26 23:32:20) |
34. ひとりぼっちの青春
《ネタバレ》 狂気というか人生の空しさというか、そういう負の側面がこの映画には詰まっている。 生きるために過酷なダンスマラソンに挑んでいるような人は現在でもなおいるだろうし、むしろみそぼらしい姿を興じて見に来る観客のような人間は私たち自身なのかもしれない。 そして人生の無意味さを悟って自殺。まさに負けたものには生きている場所はないのだ。それが人生である現実なのかもしれないが。 けどなぁ、ただ踊ってるだけを見続けるのは何か・・・ [DVD(字幕)] 4点(2009-07-22 12:41:07) |
35. 冷血(1967)
《ネタバレ》 抑えたタッチで客観的に見ているのはわかるし、本作の意義も理解するが、しかしこの映画は淡々としすぎなように感じた。ただ二人組がうだうだとやっているだけで、そこからの深みが見えてこなかった。 ちなみに現在から見ると、こんな事件はまさに「ありふれた事件」と化しているようで物悲しい。これを見ていても「最悪の犯罪」とかには全く思えなかった。もっとひどい事件は実際起きてるし。だからタッチを抑えて「最悪の犯罪だ」と刑事らが騒いでもかえって冷めてしまった感はある。 [DVD(字幕)] 4点(2009-04-04 23:42:28) |
36. マイ・フェア・レディ
《ネタバレ》 英語の授業で無理やり見せられました。 名作らしいが、長くてだるい。歌って踊ってても、「で、なんなのよ」といった感じしか残らない。オードリーも妙にいやみな感じに映るし。なんかかわいいとも美しいとも思わず、なんか腹立たしい感じ。 [DVD(字幕)] 1点(2007-01-09 20:32:02) |