21. カリートの道
《ネタバレ》 ラストの電車→駅の銃撃戦、までを何回も見てしまいます。でも前半から話がしっかりしており、そこもちゃんと見ごたえがある。駅の長回しは撮影大変だっただろうなぁ。 [DVD(吹替)] 9点(2006-12-19 10:07:53) |
22. 運命の瞬間(とき)/そしてエイズは蔓延した<TVM>
《ネタバレ》 医学に進む人にはぜひ見てもらいたい。政治的思惑、人間のエゴ、金、名声といったものに振り回され、肝心の病人は置き去りになっている。エイズの蔓延はまさに今後への教訓として語り伝えねばならない、ということで甘めの10点。 【追記】やっぱり10点は甘かったと思ったので9点。 【追記2】面白味、という意味では弱いので8点 [DVD(字幕)] 9点(2006-12-19 09:48:50) |
23. クリムゾン・タイド
《ネタバレ》 結末はわかっているのに、最後までひきつけられる。狭い船内という設定をうまく生かしている。 [DVD(吹替)] 9点(2006-12-18 19:28:54) |
24. ファイト・クラブ
《ネタバレ》 世界への疑い、自分への疑い。この世に蔓延する物質主義への抵抗、そして管理からの逃走、という形での管理。まさにこの世の矛盾を象徴するような内容。そしてブラピとノートンがこの映画をきちっと締めている。 [DVD(吹替)] 9点(2006-12-18 19:26:13) |
25. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 これをインチキとかアンフェアっていう人が多い気がするけど、このくらいはアリだろう。供述だってことははっきり言ってるんだし、その供述者は詐欺師なんだし。 本来ならば地の部分であるはずのところが語りの部分であることをはっきりと認識させられる。 [DVD(吹替)] 9点(2006-12-18 18:38:40) |
26. 交渉人(1998)
《ネタバレ》 他の方も多数書いているが、交渉人の交渉ベースにしたらもっと面白かっただろうに、ドンパチが随所に入っていて、しかも途中で場所を移してになってしまって間延び感が出てるのはもったいない。素材はいいんだし。 ■黒幕、うーん、だから、という感じだし、今まで散々殺人犯扱いされてきていて、あんな簡単に真犯人逮捕になってくれるかね、とも思う。要はパソコンのデータ奪い取るだけの話だし。 ■とはいえ、みている間は安心して楽しめたのでまあこの点数。 [DVD(字幕)] 8点(2013-04-13 00:19:05) |
27. モリー先生との火曜日<TVM>
《ネタバレ》 本当に素敵な作品。死ぬ間際になって人生の大問題について考え続けていく1時間半であった。TVムービーの感じはあちらこちらに出ていたが、そのこじんまりした感じが逆に本作の価値を高めているように思う。ジャック・レモンの遺作がこれに出来たのは、彼自身も満足しているのではないだろうか。 [DVD(字幕)] 8点(2011-07-11 00:14:32) |
28. イースト/ウエスト 遥かなる祖国
《ネタバレ》 第二次大戦後、ソ連への帰還を果たした亡命夫婦とその子供。だが、ソ連での状況はフランスでのそれよりはるかに悲惨だった。。。 ■アレクセイとマリーの仲は途中で破綻寸前のようになる。だが、最後の展開や途中でのスパイを巻く行動を見ると、アレクセイの行動はすべて計算ずくだったのではないかとさえ思えてくる。そうだとすると、自らのことを最愛の妻に嫌わせてまで、妻を守ろうとし、そして自らは去らないというこの悲劇的決断を下したアレクセイには同情を禁じ得ない。 ■こういってしまうとマリーの軽率さが目立つような気もするが、マリーの行動の方こそ恐らく観客には近く、またカメラもマリー目線である。これはそういう理由もあるだろう。 ■愛というもの、信じるということ、を考えさせられる秀作 [DVD(字幕)] 8点(2011-03-10 01:11:12) |
29. アンダーグラウンド(1995)
《ネタバレ》 他のレビュワーの評価を見ると、10~8点に多くの人が付ける一方で、5~0点という低評価も一定数の人がつけている。要するに非常に好みが分かれるであろう作品。 ■とにかく第二次大戦から90年代までのユーゴスラビア史を一本の映画でやろうという無謀な試みなのだから長い、とにかく長い。そして、にもかかわらずあのよくわからないテンションが続く。つまらないわけでは決してないのだが、なんか引き込まれるのとは別の意味で疲れるタイプの映画。 ■この手のコメディにはあまり強くないので、半端なく重くなるのは承知で、悲壮な地下生活と、嘘だと知った時の衝撃・絶望・怒りみたいなものを描いてくれた方が個人的にはよかった(「オールド・ボーイ」みたいな感じ)。映画撮っているところに出てくるとか、どういう奇跡的偶然ですか、だし。とはいえ「閉じ込めた人々」と「閉じ込められた人々」とが心理的には逆の状態になっている(地下の人々が生き生きして、閉じ込めた側が苦しんでいる)のは非常に興味深かったが。 [ビデオ(字幕)] 8点(2011-02-22 01:50:43) |
30. シザーハンズ
《ネタバレ》 エドワードの手=「シザーハンズ」は我々の「普段は隠している負の感情」をある意味あらわしているような気がした。決して変えることのできない部分、それは人に触れられたくない部分、そこに不用意に触れられると暴走して自分の思うように動かず、周りの人を傷つけてしまう部分・・・ エドワードは周りから自分を閉ざすことで自分を守った。だがそれは逃げただけかもしれない。自分の内側にこもって彫刻を作ることで、町の人々には「雪」という感動を与えて入るのだが。 ■ストーリーは極めてシンプル。連れてきてから周りの人となじむまでがあっさりしすぎているのが難かもしれないが、それは後半の手のひらを返すような扱いとの対比もあるのだろう。主人公が母から娘に切り替わるのはなるほどと思う運び方。 ■エドワードのメイクの精巧さとと比べると、町のセット(いくらなんでもあれはチャチに見える)や絵で描いたお城(さすがにあれは・・・)の作りの荒さが目立つ。もう少しどうにかならなかったのだろうか。 ■後半はキムが主人公的になるが、キムの行動があまりに頂けない。特に、エドワードが捕まった後に会って言うセリフが「私は戻ろうとしたんだけど、ブライアンが・・・」ってただの言い訳ですか。しかも結局最後まで謝罪の言葉は出ないし。それにそれより前の展開でもエドワードがキムに惚れる理由は一目ぼれ以上には考えられないというのもなんだかなぁ、という感じ。 ■しかし最後、ああつなげたかぁ。そういえば回想形式だった。 [DVD(字幕)] 8点(2010-10-07 20:34:17) |
31. マイ・ライフ(1993)
《ネタバレ》 死ぬ間際、今まで置いてきてしまった家族との関係修復を図る一方、これから生まれてくる子供にビデオメッセージを残すという、ベタだけど泣ける系の映画。決して悲壮ではなく、主人公を最後までポジティブ(コミカル?)に描いているのは本映画の雰囲気をよくするのに一役買っていると思う。 ■個人的には、途中の妻の「あなたは機械にしか心を開かないの!?」という問いかけが一番強く心に残っている。ビデオは確かにずっと未来へと自分を残すことのできる道具だが、それに依存しすぎることで「目の前にいる妻」という「今」を忘れ去ってしまっているのではないか。これは今見ると、情報化社会の現在において機械に依存しすぎて実際のつながりが弱められてしまうことへの警句としても捉えられて示唆的である。 ■冒頭だけでラストのサーカスは想像できてしまったが、しかしわかっていてもぐっとくるところがある。「時間はかかったけどな」なんて言えないよなぁ。 ■しかし全体としてみるとエピソードがぶつ切りな面が強い。それは残念 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-16 01:20:15) |
32. ロレンツォのオイル/命の詩
《ネタバレ》 まず、これが実話だというのが衝撃的。菜種油のような身近なものが特効薬だなんて、まさに「青い鳥は家にいた」じゃないけれども、しかし事実なんだからしょうがない。だが、息子のために病気を一から勉強して治療法まで見つけ出すというその執念は鳥肌もの。 ■母親役のスーザン・サランドンが怪演。傍目見る限りただの「迷惑な母親」でしかないのだし、実際このやり方がうまくいってなかったら本当にただの迷惑な人でしかないのだが、これは成功とワンセットで見られるべきものだし、また母親の行動がすべて正しかったと本作品でしているわけでもないので、功罪含めて鑑賞すればいいのだろう。 なお、最近の作だが「私の中のあなた」が本作とまさに対をなすような作品なので、併せてみて、家族の病気への姿勢を考えてもらうとなおいいと思った。 [DVD(字幕)] 8点(2010-09-02 22:09:31) |
33. ライフ・イズ・ビューティフル
《ネタバレ》 前半のコミカルでちゃらけた展開についていけるかが第一段階。個人的には「お調子者」レベルで人を楽しませる範囲内なのでギリギリOKのラインだと思ったが、あれはアウトの人も多いだろう。 後半の収容所の描き方、どう考えても非現実的・映画的な描写を受け入れられるかが第二段階。実際はあれよりはるかに過酷だろうし、あんなに余裕もないだろう。多分グイドもジョズエも殺されてしまうだろうし。これは「ナチスの収容所」とみると事実の歪曲にしか見えないが、「一収容所」とみれば「管理が甘いんだろう」程度で見逃せる。この辺を多めに見れるかどうかも人によりそうだ。 そう考えると、極めてポピュラーで万人向けとされる本作は、実は結構見る人を選ぶはずの作品かもしれない。 ■グイドは前半ではただのお調子者だったが、後半ではその「嘘」に隠された真実が観る者にはわかっているので、悲痛に響く。彼は子供のためにどんなにつらくても明るくおどけて振舞い続けなければならない。ときには嘘を守る抜くために命がけの行動に出ることも辞さない。それは命をいつ落としてもおかしくない収容所でどれほど苦しいことか。そして、子どものためにそこまでできる父親が果たしてどれほどいるだろうか。最後、殺される直前になっても、嘘を守りぬいて子供の前でおどけて見せれるグイドのように、果たして自分はふるまえるだろうか。 ■ところで、ドーラはなぜ収容所に来たのか。結果的にはグイドが死ぬ原因を作っただけだし、収容所で子どもを守ろうとしたわけでもない(別々に収容されてるし)。だとすると、まさにドーラが来たのは足手まとい以外の何物でもないのではないか。これが個人的にはもっとも引っかかった点である。 [DVD(字幕)] 8点(2010-08-22 01:46:51)(良:1票) |
34. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
《ネタバレ》 助演男優賞はベン・アフレックでしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2010-02-20 00:23:21)(良:1票) |
35. 生きてこそ
《ネタバレ》 自分が宗教的なものをほとんど信じていないからかはわからないが、最も重いシーンである「人肉を食べる」というのがそれほどのことと思えなかった。極限状況下では仕方ないでしょう、少しでも多くの人が生き残ることを死んだ人も望むだろうし、と思ってしまったのでこの映画の意味が半減したような気がした。あと、山を突破するところはほとんど書かれてなくて、ひたすら墜落現場で待ち続けるシーンを描いていたのも拍子抜け。それはそれで重みあるし、50日を超えてひたすら待つとか想像を絶する。 しかし役者さんがわりと生き生きしてて良くない笑 [DVD(字幕)] 8点(2010-01-07 00:11:35) |
36. ザ・ペーパー
《ネタバレ》 コンパクトな群像劇。これだけの内容をテンポ良くまとめ上げ、群像劇でありながら一人一人をきちんと描けていて感情移入できるのは奇跡。 内容はと言えば、ニュースというものはこうも人の人生を動かすのか、そしてにもかかわらず採算とかで動いてしまうのか、というコントラストをしみじみと感じる。キレた市長さんでさえそれはそれで同情してしまうあたり、誰も憎たらしくは描いておらず、すべてに一理があり一応のハッピーエンドは見るが、実際はこう都合よく運ばないことを思うと難しさが残る。 [DVD(字幕)] 8点(2009-12-23 00:24:21)(良:1票) |
37. マイ・フレンド・フォーエバー
《ネタバレ》 スニーカーよりもデグスターのお母さんが家に引っ張り込んで叱咤するシーンよりも、病院からの帰りの車で泣きながらエリックを抱きしめるシーンが一番ぐっときた。 細かいことは他の方が書いてくださっているので略。とりあえず、よくわからず死体探しに行く「スタンドバイミー」よりも、まさに命のためにたった一人の友達と川へ乗り出す本作の方が圧倒的にいいと思った。 [ビデオ(字幕)] 8点(2009-11-06 23:56:31) |
38. ブラッド・シンプル ザ・スリラー
《ネタバレ》 コーエン兄弟作品は初めてだが、かなりよかった。 いわゆる「堕ちていく系」+一部に巻き込まれ要素、だが、誰にも感情移入できないので、見ていても不快にはならないところはいい点だ。 この短さでまとめ上げたのも評価すべきだろう。 誰も状況を分かっておらず、ただただ邁進していってドツボにはまっていくのは世の縮図であろうか。 細かいカットにも恐怖を引き立てるシーンがあって、こっていることがわかる。 個人的には最後女も死んでほしかったところだが、まあそれは仕方がないところかも。それにしてもあのナイフは痛そう。 [DVD(字幕)] 8点(2008-12-24 09:27:34) |
39. ありふれた事件
《ネタバレ》 見ているうちに、観客自身も暴力に慣れていってしまう、それがこの映画の、ある意味で一番ブラックで怖いところかもしれない。 [ビデオ(字幕)] 8点(2008-05-11 09:08:00) |
40. レナードの朝
《ネタバレ》 デ・ニーロの演技は本当にすごいです。医師が病気かと思ったぐらいだそうです(原作より)。あれは常人には出来ません せっかく治って、自由に外も出られず戻ってしまうとは、悲しい。 凡庸な感想だが、そうとしか言えない。 ただ、飲んで一晩で薬が利くと思えない。 あと、ああいう薬は普通飲み薬ではなく点滴で入れるはず(体内への摂取量が飲み薬だと正確にわからないので) [DVD(字幕)] 8点(2008-03-15 09:29:19) |