21. 都会の牙(1950)
《ネタバレ》 アマゾンを見てもDVDは出ていないことになっているのだが、なんとブックオフにあったので急いで買ってしまった。 サスペンスの骨の部分は誰もが考えるような「タイムリミット付き犯人探し」だが、それが始まったらそれこそ何の無駄もない(前半はだらだらしすぎだと思うが)。尿印に行くといきなり自分が毒を飲まされたとわかり(普通はわかっていない毒の検出はかなり難しい)、犯人の糸口があっというまにつかめたり、主人公が拳銃をなぜか使えたりとご都合主義満載なのだが、完璧に無駄をそぎ落としているため流れに乗って楽しめる。ただ人がごちゃごちゃしすぎの感はあるが。 それでも、「君は殺されたんだ」はショックだろうね。あと1日の命、という設定もありがちながらやはりいいものだ。普通に楽しめる作品。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-04 19:26:29) |
22. シンデレラ(1950)
《ネタバレ》 ラスト。「もう片方の靴があります」って言って自分で靴を出してきて、それを履いて「ぴったり!」って・・・当たり前でしょ。あなたの靴なんだから。 [DVD(吹替)] 3点(2007-01-29 18:49:51) |
23. 必死の逃亡者
《ネタバレ》 なんだろな、つまらなくはないんだけど、なんていうのか・・・。 最近のひねりまくったサスペンスを見すぎたせいかもしれないけど、なんか単調ってか先が読めちゃう。もちろん時代を考えるとすごいんだろうけど、見てるときは時代とか考えずに楽しみたいから。 白黒って見てると肩がこっちゃうんだよね。今のところ白黒で面白かったな、といえる作品は「穴」と「未知への飛行」の2本だけ。 [DVD(吹替)] 6点(2006-12-26 21:43:50) |
24. めまい(1958)
《ネタバレ》 ラスト、お前何しに来たんだよ! [地上波(吹替)] 7点(2006-12-18 19:41:39)(笑:1票) |
25. 裏窓(1954)
《ネタバレ》 最後の最後まで、犯人は実は別にいると思っていたらそのまま犯人だとは・・・グレイスケリーはきれいでした。 [地上波(吹替)] 7点(2006-12-18 19:34:37) |
26. 恐怖の報酬(1953)
《ネタバレ》 前半は退屈ですが、後半は俄然面白い。 発破の際の小石や沼の枝は、明らかにやらせっぽいがそんなのも気にならないほどの力を持っている映画。切り返しのところなんかもうドキドキ。それにしてもあまりにもあっけなく先頭のトラックは吹っ飛んだもので。 [DVD(字幕)] 8点(2006-12-18 18:00:36) |
27. 十二人の怒れる男(1957)
《ネタバレ》 皆さん高評価なんですが、あえて低評価です。 はっきり言ってスキだらけの映画です。「一部のスキもない」というキャッチフレーズが信じられません。 ■納得できたのはナイフのみかな。 大体、難癖をつけているに等しい理由で無罪を主張している。例えば、めがねの跡がついた証人は、メガネをかけているとしても遠視かもしれないし、本を読むとかなんかの事情でたまたまかけていたかもしれない。そういった厳密な論議をすっ飛ばしている。 フォンダの主張する厳密性を貫くならば、世界はすべて信じられない、ぐらいの結論になってしまう。証人は、証言が誤りであるという疑いを持たせられる証拠がない限り、基本的に信用されるものでしょう。 そもそも、そのメガネの跡のある女性の証言を否定したら、その前の証言が正しいことになるでしょう。だって、その前の証言は、メガネの跡のある人の証言と食い違うことを根拠に否定されたんだから。 それと、映画のタイトルが思い出せないというのが、つい3時間ほど前に見た映画と、何日も前の映画と、比較にならない。 老人が部屋から玄関までこの時間ではたどり着けないというのも、ずいぶんとフォンダがノロノロとやっているようにしか見えない。実際にその老人にやってもらえばいいじゃん(ってか弁護人は裁判のときにやらせなかったのかね) ■これを見て、「隙がなくてすばらしい、緊迫した」と思う人がたくさんいるということは、日本で陪審員制度が始まっても、自分の頭で論理的にきちんと考えることができず、きっとフォンダみたいに頭が切れて口がうまい奴がうまく周りを誘導して、自分の思い通りの結論へ持っていくのでしょう。まったく怖い怖い。 3点分は、集団に対して、あくまで自己を貫くという姿勢に対して。 [DVD(字幕)] 3点(2006-12-18 17:43:32)(良:2票) |