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称えよ鉄兜さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 112
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自己紹介 アメリカ在住

名前の由来は赤塚不二夫先生の作品(天才バカボン)からです。 実際金属フェチでヘルメット持ってますけど

配点分布をみると8点がピーク。 高得点評価が多い。 これは好きな映画の評価が多いから。 つまらない映画のことはあまり書かない。

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21.  ツリー・オブ・ライフ 《ネタバレ》 
テレンスマリック監督の作品はどれをとっても映像が美しい。 しかし独特の作風のため評価は分かれる。 説明的なことは極力省き視聴者の感性にゆだねる姿勢は過去の5本の監督作品すべてで一貫している。  それぞれの作品は時代も場所も設定も違うが彼の映像美は一貫している。 底にあるテーマも同じだ。 自然をいつくしむ心、自然への畏怖、人間もその自然の一部である、ごく当たり前の人間の生活、それは何十億年かけて誕生進化してきた生物の営みそのものなのだ。 そしてどこか宗教的、哲学的な表現。 大学で哲学を学んだから表現がそうなるのか。  The Tree of Lifeは特にそれが顕著に出ている。 もともとストーリーが明確に説明されない映画を撮る監督だが、今回もその例にもれず登場人物がどんな人なのかを説明するようなわざとらしいセリフはほとんどない。 1950年代初頭か、アメリカのごく普通の一家族の物語を中心に話は地球誕生、生命の誕生、その進化にまで及ぶ。 初見ではやや混乱したが、2度目に観た時はかなりわかりやすい編集なのではないかと感じた。  恐らく多くの人が同じ感想を持つのではないかと予想するがスタンリーキューブリック監督の「2001年宇宙の旅」を思い起こす映像がかなりある。 内容的に感覚的で視聴者に思考を求めることも似ているがそれ以上に具体的な映像で相似のものがあるのだ。 極めて効果的に使われている。  また気を引いたのが長男が淡い恋心を抱くクラスメートの女の子。 くっきりした顔立ちのキュートな子だがThe New Worldのポカホンタス役の子になんとなく似ている。 Days of Heavenに出ていた女の子も似ているし、Badlandsのシシー・スペイセクも似た雰囲気だ。 監督の好みが出ている
[映画館(字幕なし「原語」)] 9点(2011-07-01 16:30:51)
22.  男たちの大和 YAMATO
あまり感情移入が出来ない映画であった。 部分的にぐっとくるシーンはある。 だけど全体的に感動するかというとちょっと興ざめ気味。  戦闘シーンはレイテ沖海戦と沖縄特攻の2度出てくる。 よく出来ている。 悲惨さは良く伝わる。 しかし敵戦闘機が当然ながらすべてCGで動きがかなり不自然。 飛行機の飛び方を良く理解していない人がCGを作ったようだ。 さらに実写とのからみがないのでどうももどかしい。 実物大大和のセットはさすが。 いまいち迫力に欠けるがそれでもセットには見えない。 良く出来ている。 でもやっぱり躍動感に欠ける。 要するに船に乗っている感じが出ていない。 大海原に出ているという感じがしない。  またCGの大和もこぎれいすぎて違和感がある。 CGの完成度に難がある。  仲代達也演じる元大和乗組員、海軍軍人だったくせに最後の敬礼が陸軍式。 戦時中のシーンではみんな海軍式敬礼をしていたのに。 これにはかなりがっくり来た。 歳とって忘れちゃったのか。   エンディングで長渕の歌が流れる。 なぜ長渕? 演歌だ長渕。 これで泣けって言うのか長渕。 昔から日本の大作戦争映画はなんか変な歌がついて来る。 なぜだろう。  それにしてもこの湿っぽい展開はやはり日本人の特性というものなのか。 大和の特攻は制海権、制空権を持たない大海に航空機護衛も無い状態で飛び出していった、沖縄到着の可能性は無い自殺行為だった。 目的は(艦に)死に場所を与えるためだった。 しかし日本人はこういう話が好きだ。 先の大戦の悲惨な負け振りはこの日本人の気質がもたらした。 それが日本人を日本人たらしめている根幹に関わるゆえいまだに日本人はこの手の悲壮感あふれる話が好きなのだ。   愛するものを守るために死にに行くのだということを表現しようとしているようだが(特攻隊員の手記をエピソードに組み入れたり)、表現に芸が無いというか、あざといというか。 この手の話は昔から映画のねたにされてきているのでそのまま同じ事をされても素直に心に入ってきにくい。 ようするに演出の問題だろう。 もっと抑えた演出のほうが心に響くというものだ。 艦隊生活の描写もおざなりでとにかく感情移入しにくい作品だった。 
[DVD(邦画)] 6点(2011-01-13 07:00:34)
23.  アポロ13 《ネタバレ》 
製作者、出演者の熱い思いが伝わってくる。 壮大なアポロ計画のどこかを切り取って映画作品にするとするともうこのアポロ13しか考えられない。 11号は確かに歴史的イベント。 でもあまりにも大きすぎる。 みんなが知っている。  A Successful Failureといわれたアポロ13号の事故。 11号による人類初の月着陸でピークを迎えたプログラムは引き続き12号の成功、そして13号と人々の興味は急速に失われていったが、3人の宇宙飛行士の命が風前の灯になった大事故によって注目を集めることになったのはまさに皮肉なことだ。 13と言う不吉な数字、直前の飛行士交代、そして事故、とにかくドラマティックな話盛りだくさん。 映画化に最適の題材。  NASAの協力を得て飛行機内部にセットを作って自由落下状態で撮影すると言う前代未聞の試み。 そうとう大変な作業だったと思うがこの映画の完成度を一つ高い次元に押し上げたと思う。  宇宙船内で飛行士同士の言い争うシーンがある。 密閉された小さな空間。 その外は宇宙、逃げ場は当然無い。 しかも事故によって最悪の環境だし無事に帰れるかどうか判らないというものすごいプレッシャーの中、感情的にいらだつのもありそうな話だが現実は違った。 爆発が発生した直後の通信でも彼らの口調は常に冷静だった。 ただモニターしている心拍数が通常から倍くらいに飛び上がっていた。 これは映画でも描かれている。 誰も助けにいけない宇宙空間での爆発事故だから極度の緊張で心拍が上がるのが生身の人間の自然な反応。 しかし彼ら宇宙飛行士はあくまでも冷静に行動した。 超人的に強靭な精神力。 だから映画にあったような言い争いは無かったという。 でもあれくらいのシーンがあったほうが映画としては確かに一般受けは良い。 こんな具合に少しハリウッド的な演出はあるが、鼻に付くほどではない。  この映画の後トムハンクスはスピルバーグと組んでFrom The Earth to The Moonと言うアポロ計画全体を描いたミニシリーズ完成させた。 このシリーズの中でも当然13号の事故は1エピソードを割いて描かれているが地上の人々の反応を追うと言う全く違う視点で描かれ見事な対比を見せている。 映画と違って地上の視点で描かれているので宇宙船内のシーンが全く無い。  From The Earth to The Moonという偉大なるミニシリーズに昇華したことを考えるとこの映画の存在はとてつもなく大きい。 
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 10点(2010-12-08 06:23:18)
24.  バイオハザードIV アフターライフ 《ネタバレ》 
前作のExtinctionの出来がよくなかったのでまさか続編が出てくるとは思わなかったが出来は前作を遥かに上回る。  ゾンビーがパワーアップして走って追いかけてくる。 速い。 これが怖さを増し、テンポを良くした。 でっかい斧ハンマーを持った化け物も良かった。  第1作からずーっと話が続いているのはたいした物だ。 前作から引き続きアリスがスーパーウーマンで向かうところ敵無しという感じで映画は始まったがうまい具合に解毒剤?かなんかでそのパワーを無くした。 後半のアクション、不死身っぽいところは変わらないが超人的な動きは抑えられていた。  しかしアクションシーンがあまりにMatrixそっくりで少々興ざめした。 悪役の男なんかまるでMr. Smithだ。  Youtubeでミラの来日インタビューを見たが、今後も続編を作り続けたいと言っていた。 Lifeworkみたいなもんか。  エンディングはいかにも次回に続きますという終わり方。  この作品、本格的な3D映画なのだそうだ。 飛行機のシーン、サングラスを投げるシーンなど確かに3Dを意識したような演出が目立つが私はDVDで観たので3D版ではない。 だが昨今の3D映画、変なめがねを掛けないといけないだの、専用のTVが必要だの、面倒なことこの上ない。 本当に3D映画必要なのか。 私は一過性に終わると思っている。 オーディオの世界でもサラウンド化は2度ほど大きな波があったが結局定着していない。 5.1chの時は映画のサラウンドが牽引したのでサラウンドスピーカーは普及したが音楽をサラウンドで好んで聴く人はほとんどいないだろう。 3D映画も一時のお祭りで終わるんじゃないか。  閑話休題  とにかくこの4作目は良い意味で期待を裏切られた、とても面白い作品に仕上がっている。 Matrixの真似事がきついと言うことでアクションシーンのオリジナリティ欠如がとても惜しい。  ところでゾンビって銃で撃ったくらいで動きが止まるもんなのか。 英語でLiving Dead、だけど必ずしも死人だけじゃないな、噛み付かれてウィルス感染した人は別に死ななくても時間が経つとゾンビ化している。 だからみんな機敏な動きなのか。 足を吹っ飛ばされて動けなくなるとか、頭吹っ飛ばされて倒れるとかならわかるけど。 胸を撃たれたくらいで倒れちゃったらただの人と一緒だ。 ま、野暮なことは言うなと言うことか。  次回作にも期待しよう。 
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2010-12-08 06:09:13)(良:1票)
25.  リストラ・マン 《ネタバレ》 
傑作と言うほどではないが小気味良いコメディ作品だ。 かなりつぼにはまった。  時は1999年、場所はアメリカ。  主人公はソフトウェアエンジニア。 当時大騒ぎだったY2K対策を銀行用ソフトウェアに施すと言う仕事をしている。  オフィスの環境や日常、上司の振る舞いなどアメリカの会社を実にうまく描いている。 あんな上司が本当にいると言うわけでもないが、あんな感じの上司はいる。  パーティションで仕切られたキュービクルはアメリカの会社ではごく普通だし、誰かの誕生日(特に上司とか)にでっかいケーキをみんなで食べるなんてのも良くあること。 人数が多い場合切り分けたケーキが自分のところまで回ってくるか心配になることも実際にある。  細かい部分で笑わせてくれる。 でもアメリカの会社、生活を実感で知らないとピンとこないかもしれない。  残念なのは最後、終わり方がが少し強引過ぎる。 でも全体的な出来は良い。 時々無性に観たくなる映画と言うのがいくつかあるが、これもそのひとつ。 
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2010-12-08 05:53:59)
26.  世界で一番美しい夜 《ネタバレ》 
160分という長尺の映画。 時間的に余裕があるせいかゆったりとした流れで話が始まっていく。 いったいどうなるのか、どんな話なのか、そんな不安が最初はあったが、徐々に話の中に入り、楽しみながら観終えた。 なかなかの力作と言う感じ。  登場する女性たちが不思議な魅力を放っている。 単に綺麗だとかそんなことではなく、不思議な雰囲気。 それとはまた別に月船さららの裸の美しいこと。  話の内容は他愛ないと言ってしまえばそれまで。 ばかばかしいにもほどがあるともいえるが、まじめに描いている。 愛は世界を救うみたいな感じだけど、抽象的な愛ではない。 もっと現実的な性交だ。  最後にちょっと説教くさい感じになるのが興ざめなのだが、そこで終わらないで漂流した島での三上寛の歌まで持っていったのは良かった。  主人公水野一八の末路やらなんやら、要するに寓話のようなお話。   ところでここで照子役の月船さらら、シメコ役の美知枝といった重要なキャストが載っていないのはなぜでしょう。 
[ビデオ(邦画)] 8点(2010-10-23 16:56:14)
27.  サヨナライツカ 《ネタバレ》 
原作を読んだ上の感想を書き足す。 この映画、脚本が悪い。 原作にある沓子と豊の葛藤が映画からは伝わらない。 表面的には描いているしそれらしいことを口には出すが、白々しいのだ。 これは演技力不足も原因のひとつか。 設定も大きく違う。 小説の中の豊は野心家ではあってもやっている仕事は地道なものだった。 それが話に自然に入れる理由のひとつになったと思う。 しかし映画の豊は違う。 「好青年」というキーワードも生きていない。 豊と別れた沓子が向かった先が日本ではなくニューヨークというのも安っぽい。 そうなのだ。 この映画では多くの設定が安っぽくうそ臭い。 演技もうそ臭さに拍車をかける。 豊の妻となる光子も原作とは異なる。 小説の光子はあくまでも完璧な日本の良妻を演じていく。 沓子と交わることなどない。 しかし映画ではどうだ。 恐ろしい女ではないか。 もっとも小説の光子よりも裏で沓子を蹴落とす光子のほうが現実的、人間的で、絵になるというか、映画的ではあるが。 小説の映画化では2時間程度に映像を詰め込むためにかなりの改変が行われるのは普通のことだし映画の完成度と原作との整合性は一致しない。 原作から大きく逸脱しても映画として優れた作品はたくさんある。 結局この映画単体の出来の問題だろう。  原作を知らずに鑑賞したときの感想: 全体的に軽く流れて(内容はかなり重いにもかかわらず)、感情移入し難い映画であった。 人間の感情は理屈だけでは説明はつかない。 道徳的にどうであれ、倫理的にどうであれ、映画のような行動がありえると言うことは納得できるのだから映画の中に入り込む余地さえ与えてくれればどっぷりそれに浸かる心構えはあったのだ。 が、残念なことにそのきっかけが得られなかった。 切り替わりの早すぎるカメラワーク、そして演技。 特に東垣内豊役の西島秀俊の演技が気になって話に入っていけなかった。 昔のバンコク市街はうまく描かれていたと思う。 そのころのバンコクを知っているわけではないが、良い雰囲気だった。 中山美穂は前半は若作りの化粧で、25年後のシーンは自然。 西島秀俊は前半は普通で、25年後は老けメイク。 この老けメイク及び演技が不自然でかなり無理がある。 顔だけ老けさせても体全体から若々しさがにじみ出ている。 光子役の石田ゆり子は良かった。 女の執念が伝わった。 
[映画館(邦画)] 5点(2010-10-17 11:23:04)
28.  ハート・ロッカー 《ネタバレ》 
ハートロッカー。 カタカナで書くとなんだか良く分からない。 The Hurt Lockerという題名に込められた意味が伝わらないのは惜しい。 題名の意味についてアメリカでも結構な議論になった。 深い意味が込められているのだ。 しかしなんでこれがアカデミー監督賞を獲れたのだろうか。 理解できない。 理解できないところがアカデミーらしい。 アカデミーは一般の意見を反映していない。 政治色が強く出る。 人種格差、性差にも敏感だ。 Avatarが監督賞を取れなかったのはアカデミーらしいしHurt Locker(女性監督)が受賞したのもやはりアカデミーらしいと言えるか。  映画の出来は普通だ。 よく出来た作品だがあまり新しい驚きはない。 それほど印象に残る作品ではない。 最近のイラクとの戦いを描いた作品はここ何年か他にもたくさんあり、それらと比べてHurt Lockerが特に優れていると言うことはない。 どちらかと言えば私は映画Jar Headの方がが好きだし、アメリカのCABLE TV HBOのシリーズ作品Generation Killも興味深いし、もっと泥臭い人間ドラマを見たいならFox TVで放映されたOver Thereを勧める。 どちらも日本版は出ていないがAmazon.co.jpなどからDVD、Blu-rayを入手できる。  主人公にはDeath Wish、自殺願望があるようだ。 コメンタリーを聞いたがせっかく任務終了したのにまたイラクに戻り爆弾処理を続ける最後のシーンは彼の最後を予感させるものだという。 要するに彼は今度は生き残れないだろうと言う暗示なのだそうだ。  戦争が、身近で仲間の死を目の当たりにする異常が、爆弾処理の緊張が彼の神経を蝕んだのだろうが、どうもそのあたりの描写が欠落しているというか、力強い演出を感じさせないでさらっと流れていく。 だからどうしても感動巨編と言う感じにはならない。  戦場の臨場感を出すためと言うことで選ばれたカメラマン。 だがこのカメラワークに新鮮味はもうないだろう。 手持ち、スタビライザー無しであっちこっちめまぐるしく動き回るカメラ。 落ち着きがない。 あえてステディカムでも使ってじっくり画面を描いてくれたら感心もするのだが。 しかしそれをすると荒が出てしまうのかもしれない。 それを思うとかのスタンリーキューブリック監督の偉大さを再認識する。 
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2010-09-30 03:06:27)
29.  フライトプラン 《ネタバレ》 
一緒に飛行機に搭乗した娘が誘拐され、探そうとするも乗客名簿には娘の名前はない、娘を見た人も誰もいない、あげくに実は(自殺したとされる)旦那が娘を道連れにしていたと言う話を聞かされる。 もう自分は何を信じて良いのか分からない。  話そのものは面白い。 あきることなく観る事が出来た。 本当にそんなことが可能なのか、同乗する航空保安官が犯人でスッチーの1人がぐるだった。 だったら出来そうだな。 私は映画を見ていてあまり先読みしたりしないのだが見直してみればこの航空保安官の態度、怪しすぎる。 最初から私が犯人ですと言っているようだ。 ひねった映画だとこれで実は保安官は良い人でしたということになるのかもしれない。 しかしこの映画は超ストレート。 怪しい人がやっぱり犯人でした。  なかなか面白かったよ。 だけどなんだこの主人公。 独りよがり、自分勝手。 いなくなった娘を心配して必死に探す、のはいいよ、だけどなんだあの態度。 関係ないアラブ系男性を勝手な思い込みで犯人扱い、周りの迷惑を全く考慮しない振る舞い。 まったく同情できない。  いかにもアメリカにいそうなうるさい女って感じだった。 それをまたジョディフォスターが完璧に演じているのがすごい。 ほんとにいやな女だ。 むかつく。 最後、機長が主人公に謝る。 ま、普通そうだよな。 だけどその主人公はアラブ系男性に謝らない。 何様だよお前。 主人公にしてみれば自分の娘の命が危うかったのだから自分の行動は100%正しくて疑われたアラブ系男性は疑われるような顔をしているのが悪いってことなのか。  観ていてむかついたぞこの主人公に。 ここまで性格が悪い主人公もめずらしいし、それをきっちり演じたジョディフォスターはやはりさすがだ。 なんでこんな映画に出演したのかは理解できないが。 たぶん彼女も主人公と同じ思考回路なのかもしれない。 台本を読んで共感しちゃったのかもね。  
[DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2010-09-30 02:29:07)
30.  トランスフォーマー/リベンジ 《ネタバレ》 
前作の主要登場人物がそのまま出てくるので前作を観ていれば余計なことは考えずに最初から話に入れる。 が内容は少々引っ張りすぎの感じがする。 150分は長すぎる。 いろいろなロボットが登場してアクション盛りだくさんだが全体的に散漫な印象。 コメディタッチに仕上がっているのは良いのだが犬のマウンティング(小ロボットもやる)などちょっと下品すぎる。 
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2010-02-27 13:30:19)
31.  インフォーマント! 《ネタバレ》 
コメディ仕立てではあるがあつかう題材はかなり重い。 相当ブラックな話になっている。 1990年代に実際にあった販売価格操作(闇カルテル)事件の話なのだが主人公がすごい。 会社重役の立場にありながらFBIに協力して内部情報を何年にも渡り収集して証拠集めをする。 ついに事件は立件され告発されるが実はこの主人公は調査期間中にカルテルで得た会社利益のキックバックやら脱税やらマネーローンダリングやらで900万ドルも個人資産にしていた。 結果その罪で彼は8年半も連邦刑務所に服役することになる。 でも出所後の後日談がすごい。 今はカリフォルニアにあるバイオテクノロジーの会社社長なんだそうな。 これだけだとなんかすごく重い犯罪映画なんだけど、完全にコメディタッチで描いている。 主演のマットデイモンの好演が見もの。 すごい人格を見事に演じて観客を惑わせてくれる。 実は観ている間はマットデイモンだとは気がつかなかったのだが。 それくらい役になりきっていたということか。 それにしても実在の人物(しかも今も現役の会社社長)をこんな風に映画で描いちゃって良いのかな。 
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2010-02-27 13:18:53)(良:1票)
32.  パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々
ギリシャ神話の神々が登場。 それがベースになっているので話に入りやすい。 内容的に2時間の上映時間に収まるのかと心配したが駆け足でありつつもしっかりしたプロットで最後まで突っ走った。 ちょっと詰め込みすぎかもしれないけど、だらだらと長時間の映画になるよりはよほど良い。 堅苦しい話ではなくちょっと軽い感じ(笑いを誘うシーンもいくつかある)だが充実感があって好感度高し。  最近のCGは本当によくなってきているなと思う。 ギリシャ神話の神々って本当に身勝手でわがままだということが再確認できる。 
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2010-02-27 12:51:19)(良:1票)
33.  252 生存者あり 《ネタバレ》 
252人生存者がいるということかと思っていたら、全然違った。 前半の洪水シーンはなかなか迫力があって感心した。 でも超巨大台風の発生から日本上陸までがやたら短くてだれも備えをしていないのが不自然だ。 気象庁(なのかな)ですら全く状況を把握していない。 普通あれだけでかい台風が赤道近辺で発生して北上してきたらみんなもっと防災体制を敷くだろう。 雹(ひょうってこんな字だったのか。)が降るのは良いとして、なんであんなに巨大な津波が来るのか。 しかもいきなり。 あれだけ大きな災害なら少なく見積もっても数万人単位で死者が出たと思うんだけど、肝心のレスキュー隊員が身内を救うことだけに尽力を注いでいる。 ちょっとしらける展開だった。 最後の救出シーンの演出はいろいろ詰め込みすぎで興ざめ。 しかし伊藤英明演じる主人公っていったい何者? 超人ハルクですか?  子役の女の子(大森絢音)がなかなか良かったのがこの映画の一番の収穫。 
[ビデオ(邦画)] 4点(2010-01-27 13:10:48)(笑:1票)
34.  LIMIT OF LOVE 海猿 《ネタバレ》 
稚拙な脚本、稚拙な演出、そして稚拙な演技。 ってこれ、前作「海猿」のReviewで書いたけど、全く同じ感想。 いや、それがスケールアップしてる。 前作の瞬間的感動シーン(というよりつぎはぎ感動シーンか)がパワーアップしてる。 しかしここまでやるか。 突っ込みどころ満載。 煙突のはしごを上っていくシーン。 船が転覆寸前まで傾いているのになんではしごが垂直のままだ。 船に閉じ込められたまま沈没。 救出に掛かれーって、今言うんだったらなんであんなに早い時点で諦めて全員引き上げたのだ。 これはほんの一部。 いちいち取り上げていたら本が一冊書けそうだ。  きっとあんなことやこんなことをてんこ盛りにしたかったんだろう。 そのためにはどんな矛盾が生じても、ストーリーに破綻をきたしてもやむなしと思ったか、いやそもそもこれで筋が通ってるとでも思っていたか。  映画の最後に唯一のキスシーン登場。 前作のキスシーンが余りに情けなかったが、今回はどうだ。 やっぱりお子ちゃまだった。 これは恋人のキスじゃない。 ただ唇を押し付けただけだ。 そんなにいやだったのかな。 興ざめだな。
[ビデオ(邦画)] 3点(2009-12-31 13:28:27)
35.  海猿 ウミザル
稚拙な脚本、稚拙な演出、そして稚拙な演技。 瞬間的感動シーン盛りだくさん。 だけど設定に無理がありすぎ。 でもここまでベタだとある意味すごい。  唯一のキスシーン、だけど本当にはキスしてない。 ってどこまでお子ちゃま映画なのよ。 
[ビデオ(邦画)] 3点(2009-12-31 13:08:39)
36.  沈まぬ太陽
途中休憩が入る3時間を越える作品だが、よくまとめたと思う。 確かに登場人物は多いし映画で描いている時間軸が長いし、各個人の内面に迫るようなシーンはあまりなかったがそういう説明的な演出がなくても十分に想像で補える。 原作を読んでいなければ先入観無しに勝手に登場人物を解釈できる。 あるいは読んだ上で予備知識を持って観るのもまた良しだと思う。 鑑賞後やり切れぬ思いだけが残る。 日本航空の体質、それに関わる政治家官僚の醜悪さ。 これが日本の本質なのかと思うとどうにも。。 もちろん映画では国民航空という会社名だしエンドクレジットで劇中の会社人物は実在のそれとなんら関わりがないと免責説明をしている。 だがこれが日本航空とそれを取り巻く人間の話であることは明白だし、フィクションではあっても事実を元にしていることも周知のこと。 関西に230人もの未亡人を一気に生んだ。 この台詞はあの墜落事故の大きさ辛さをあらためて再確認させるに足るものだった。 だが有名な「遺書」を映画の中で扱ったシーンはあまりにもお涙頂戴的な安易な演出でまったくいただけない。 最初のシーンは良い、激しく揺れる(ダッチロールという言葉、当時ほとんどの人はこのとき始めて聞いたろう)機内で遺書を書く。 それだけに留めて置けばよかったのだが棺の前でその遺書を息子に読ませるという余計な演出を加えてしまった。 あまりにもわざとらしくて少々しらけた。 そんなことしなくてもあの遺書のことはみんな知っているわけだし十分心に響いているというのに。 それにしてもあれほど会社から、いや出世して会社を牛耳って甘い汁を吸おうとしている連中に虐げられてもなお会社を辞めない主人公というのは私には理解を超えている。 あまりに清廉潔白で人間としてありえないんじゃないか。 とてもよく出来た作品だと思うのだが、CGの質の悪さが作品を貶めているかのようだ。 なんなのあの安っぽい不自然な飛行機のシーンは? 素人が自宅のパソコンででっち上げたかのようだ。 役者の出演料で予算を使い切ってしまったのだろうか。 海外に外注すれば良いのに。 飛行場からの単純な離陸シーンですら不自然極まりない。 せっかくのすばらしい演技が台無しだ。 
[映画館(邦画)] 8点(2009-12-19 04:53:51)
37.  ゼロの焦点(2009)
なかなかに見ごたえがある作品である。 広末涼子演じる禎子が狂言回し役。 後半彼女の語りで真実が明かされるのは良いのだがどうも彼女の立場では知りえない内容がかなり含まれているようで、さらにそこにいたるまでの話の流れから唐突に怒涛の説明に入っていってちょっと戸惑いを感じた。 3時間くらいの長さが許されたらこのあたりはもっとうまく処理されたかなと思う。 後半に見られる中谷美紀の迫真の演技が作品の質を高めた。 ほんと、怖かったよ。 そして薄幸の女を演じたら右に出るもの無し、日本一の木村多江。 もう涙なくして見られません(っていうのは大袈裟だが)。 CGの使い方がさりげなくてとても良かった。 とても自然な処理で映画館で一度鑑賞しただけではどこでCGが使われていたのか良く分からないが、蒸気機関車、駅のシーンなどで使われていたと思う。 日本の特撮もここまで来たかと思ったがエンドクレジットを見たら特撮処理は韓国への外注だった。 海際の崖でのシーンは逆に舞台的な大袈裟なライティングで自然さからはかけ離れていたが演出としてこれはありだろうと思う。 
[映画館(邦画)] 8点(2009-12-19 04:45:03)
38.  犬神家の一族(2006)
いったい何のためにこの映画を撮り直したのだろう。 話題作り? それ以外には思いつかない。 同じ監督、同じ主演者ということでどんな作品になるのか楽しみだったのだが、肩透かしというか、拍子抜けというか。 まるでデジャブーだ。 まったく同じ脚本同じ演出ということなのだろうか。 これなら前作をそのまま劇場再公開したほうが良かったろうに。 これは今回の出演者には大変酷な作品になったと思う。 何しろ前作の出演者と比較されること必至だから。 珠世役はやはり清楚な雰囲気を持つ島田陽子の方が松嶋菜々子より良かったし、旅館の女中も坂口良子の方が深田恭子より圧倒的に良かった。 同じギャグでも今作品ではことごとく滑っている。 それはそうだ、前作と同じなのだもの。 前作が存在しなければそれほど違和感なく受け入れることも出来たろうに。 前作を知らない人だけに見て欲しかったのかな。 でも私は前作を知っているのだ。 比較するなというのは無理な話。 唯一良かったのは音楽。 前作のテーマ曲だけを残して大野雄二以外が音楽担当というのは正解だった。 石坂浩二の金田一耕助は確かにはまり役だが、今となっては年齢的に合っていない。 ふけボロボロのシーンも若いから見ていられるのだ。
[DVD(邦画)] 3点(2009-11-11 17:42:27)
39.  バニラ・スカイ 《ネタバレ》 
The sweet is never as sweet without the sour. こういう映画は好きです。 まさに悪夢なので話が微妙につながらなくて混乱して、どういう落ちに持っていくのかと思ったらすっきりまとめてくれて良かったな、と言う感じ。 ただ観ていて気になったのはFが付く4文字言葉がとにかく多い。 あと驚いたのはキャメロンが一晩に4回もしたと言う話をトムにする車内のシーン。 キャメロンの「I swallowed your cum」と言う台詞を聞いてひっくり返りそうになった。こういうハリウッド映画でしかもキャメロンが言う。 衝撃でした。 台本どおりなんだろうけど、すごいこと言うな。 日本語字幕ではいったいどうなっていたのだろうか、あるいは吹き替えではどうしたのかな。 直訳したら直接的過ぎる。 ちょっと気になる。 他には「F#@k buddy」。 これは素直に「セフレ」かな。 しかし汚い台詞は多いのだがそれ以外は結構良い台詞が多かった。 映画の最後、トム(David)が目を覚ます時に聴こえる女性の声「Relax, David. Open your eyes.」 これは誰の声だろう? なんとなくSofiaの声みたいだったけど。  
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2009-07-29 17:19:19)(良:1票)
40.  モンスターVSエイリアン 《ネタバレ》 
Monsters Inc.の亜流、はたまた二番煎じと思ったらとんでもない間違い。 さすがDreamworks、またまたぶっ飛んだ映画を作ってくれたものだ。 私の笑いのつぼにはまりっぱなしであった。 過去のSF映画へのオマージュ(というかパロディかな)で溢れているし(Star Wars、E.T.、未知との遭遇、Star Trek、The Blob、さらにはモスラ/ゴジラなどなど) アメリカ大統領が全くの間抜けとして登場するが、自国の元首をあそこまでおちょくれる国アメリカ、さすがにすごい国だと思う。 CGの出来もすばらしい。   50年間もモンスターたちを管理してきたモンガー将軍、ってあんたは何歳だと誰もが思うがちゃんと落ちがついていた。 エンドクレジットで席を立たずに最後まで見届けることが肝要である。
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2009-07-15 07:35:56)
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