21. サイコ(1960)
《ネタバレ》 遠距離恋愛をする女性が、会社の現金を盗んで男の元に向かう途中に寄ったモーテルで殺される話。 正直、多重人格のサイコとか現代において全く目新しくないので 被害者女性→犯人→探偵→男、と目まぐるしく推移する視点人物に置き去りにされるが モノクロの画面でシンプルに恐怖感を煽る演出はさすがに見事である。 名作扱いされているが、エポックメイキング的な評価だろう。 脚本術の本とかでヒッチコックがよく神扱いされるけど 個人的にあまり楽しめない以上、神聖視するのは危険だな…と実感。 [DVD(字幕)] 5点(2017-07-27 02:12:42) |
22. マッドマックス2
急に北斗の拳みたいな世界観になって、ひたすらガソリンを求めるという荒廃したデンジャラス近未来に。 荒廃した世界のエポックメイキング的な評価? マッドがすでに覚悟完了していて、ストーリーはあるものの1ほどの動きはない。 敵のボスもちょっと穏健派な感じだったし。 予算が前作の10倍ということだけど、面白さとは全くの別物なんだなと実感。 [DVD(字幕)] 5点(2017-07-27 02:10:47) |
23. 遊星からの物体X
グロいのだけど、なかなかスリリングだった。 南極というクローズドサークルで味方が信用できないという状況が緊迫感を生み出している。 ただ、人数が多すぎていまいち把握しきれていないまま終わってしまった。 もう少しわかりやすくキャラを立ててくれると嬉しいが、白人を見分けられない自分の問題かもしれない。 [DVD(字幕)] 6点(2017-07-27 02:09:22) |
24. 時計じかけのオレンジ
《ネタバレ》 暴力、強盗、レイプを繰り返す15歳の少年アレックスに対して それら行うと吐き気を連想させる洗脳工作を行うが世論の反発に合い、 国家が主体となって元のアレックスに戻すという、全体主義や体制を皮肉ったような作品。 40年近く前の作品だが、冒頭の原色背景→アレックスのアップの雰囲気で傑作の匂いがあり 当時の世相を加味しても大変インパクトを与えた作品と言えるだろう。 とにかくアレックスの奇抜なキャラが立っており、「名作」というより「怪作」とかの方が近いかも。 「オレンジ」とは人間という意味で、規律を遵守するロボット人間的な意味らしい。 (または、「時計仕掛けのオレンジ」で奇抜な人という意味?) [DVD(字幕)] 5点(2017-07-27 02:08:01) |
25. ガタカ
《ネタバレ》 テーマとメッセージは明確だし、サスペンス性もあるのだけど、いまいち、乗り切れなかった気がする。 展開が地味というか…。 ゴール地点である「宇宙飛行士」が、飛び立つシーンでしか描かれないため 宇宙飛行士になれることがどれだけ名誉なのか、カタルシスがあるのかが伝わってこないせいかも。 [DVD(字幕)] 5点(2017-07-27 02:05:20) |
26. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 「かつての友情が、時の流れと共に破綻する無情」というと陳腐にまとめてしまうだろうか。 グラントリノにも通じるけど、クリントンイーストウッドの作風として 世の無常感、人生の結末をテーマにした作品が多い気がする。人間ドラマよりのサスペンス。 [DVD(字幕)] 5点(2017-07-27 02:02:51) |
27. ダークナイト(2008)
ヒロイン、作中の男前が人生かけるほど魅力的だろうか・・・ わざわざ前作から俳優変えてるし・・・。 あくまでジョーカーとバットマンが中心でヒロインに惹かれる過程描かれてないから性格的魅力分からないし・・・。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-07-27 02:01:16) |
28. ショーシャンクの空に
《ネタバレ》 面白いというより”よく出来た”映画 面白かったのだが、前評判(みんなのシネマレビューTOP10)からの高すぎる期待値には答えてもらえなかった。 脱税への協力、ロックハンマー、壁掛けの大型ポスターなど様々なものが脱出の伏線となっていて それが発覚する瞬間には驚かされるのだが、 冷静に考えて20年間壁掛けポスターも聖書の中身もチェックしない、 というのはザル過ぎる気がした。部屋替えとかないの? つまり、アンドリューが賢いというより刑務所がバカなんじゃないかと。 敵や障害がレベル低くなるので、最後のカタルシスも薄れる。 あと、これは評価の点数とは全然関係ないけど 「拳銃などを隠すために、分厚い本の紙をそのシルエットで切り抜かれたときのページ断面」が グロくて生理的に無理なんだけど分かる人はいるだろうか。 個人的に腫瘍みたいな付与されたものより、あるべきものが幾何学的に欠落した状態がダメなのかも。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-07-27 01:48:02) |
29. タクシードライバー(1976)
《ネタバレ》 OPだけは滅茶苦茶かっこいい!静と動があり、映画そのものの内容が集約されている。 しかし社会の愚痴を吐くばかりで、彼女とのデートでポルノ映画を見にいくトラビスの頭の悪さに共感できない。 しかもなぜか議員の殺害計画を立てておきながら警備員が近づいてきただけでビビって断念して 今度はなぜか売春を取り仕切るマフィアを襲撃するという。 全然意味が分からない。 トラビスを尊敬できないし、応援したいとも思わないし、悩みも共感できないし、大きいミステリーがあるわけでもない。 [インターネット(字幕)] 3点(2017-07-27 01:43:34) |
30. シザーハンズ
《ネタバレ》 未完成で手だけハサミのまま博士を失った人造人間が、訪問セールスに来た女性の紹介で町に歓迎される話。 片田舎をイメージして作られた舞台や、噂好きな近隣住人、男の低俗さからB級映画感が漂う。 しかし「ハサミの手を持ち純真なエドワード」は大変魅力的な人物になっており、ぜひとも幸せになってほしいと思える。 ヒロインが自分大好き人間でイケ好かない。。御伽噺風にするために、ヒロインはエドに対して罪悪感を持つ必要があったのだろうけど 別のやりかたはなかったのか、ヒロインの株を下げてまでやることなのかという疑問は残る。 最初、住人にやけにすんなり受け入れられたことで良くも悪くも「世界観の軽さ」に繋がってしまった気がする。 [インターネット(字幕)] 4点(2017-07-27 01:34:25) |
31. スティング
途中で挟まるカットのイラストがおしゃれでかっこいい。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-07-27 01:32:36) |
32. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 映像、音に圧倒的な力があり惹き込まれる。 スタンリーキューブリックが天才というのはなんとなく分かる。 重低音を流して緊張感を持たせており、カットも普段はあまり頻繁に切り替わらないのにホラーシーンでは 一瞬だけ不気味なカットを挿入させるなど、メリハリが聞いている。 シナリオ上は人間の狂気にフォーカスしていて、狂っていくジャックとそれに怯えるウェンディ、ダニーというシンプルな構図。 説明不足だが人数が少ないため混乱することはないと思う。 今回見たのは119分版だが、143分の方が評判がいいらしい。 ダニーが超能力を獲得する過程が描かれているらしく、確かにその方がいい気がする。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-07-27 01:26:43) |
33. 羊たちの沈黙
レクターとクラリスの対立や、レクターのキャラ立ちは十分魅力的であったものの 肝心のバッファロービルの事件がおざなりになってしまって、解決のカタルシスはない。 なんか、長編ドラマの一話のような展開。。。 もっと開き直ってレクターとクラリスの対立シーンに集中した方がよかった気がする。 [DVD(字幕)] 5点(2017-07-27 01:23:47) |
34. ローマの休日
60年も前の作品だが、名作扱いが納得の出来。 身分の違う恋という普遍的なテーマに加えて、カットが斬新だったりして意外と飽きさせない。 現代的にリメイクするならあと30分削れる気もするが、それを差し引いても十分楽しめる。 「自由が欲しい王女」と「金が欲しい記者」の二人だけにフォーカスさせたのは強い。 映画ということを差し引いても、昔の恋っておおらかというか純情だという印象を受ける。 [インターネット(字幕)] 6点(2017-07-27 01:17:36) |
35. 月に囚われた男
《ネタバレ》 面白かったし、緊張感もある。 でも最後のテロップはない方がいいと思う。 ガーディはなぜ企業を裏切ってサムに協力してくれたのか、 普通に考えると企業に従うよう設定されているはずなので そこでエピソードというか根拠があればもう少し入り込めたかも。 [DVD(字幕)] 7点(2017-07-25 11:45:55) |
36. セブン
ブラッド・ピットとモーガンフリーマンのオーラで最後まで見れるのだけど、 七つの大罪とストーリーの関連が弱く、当時ならともなく20年経った今では「どんでん返し」的な コピーで高まった期待に答えるほどではなかった。 この映画が始祖かもしれないけど、アニメや漫画で似たような展開に見慣れたせいか 途中でラストの予測がついてしまった。 ただ、俳優のオーラから20年前という古臭さを一切与えない点は素晴らしい。 犯行の動機(「七つの大罪」をモチーフにした理由)もいまいち分からないし、 刑事二人も嫌いではないけど応援したくなるタイプでもないので入り込みきれない。 [DVD(字幕)] 5点(2017-07-25 11:44:28) |
37. セッション
ドラムという、最も原始的で「怒り」の表現としてこれ以上ない楽器が充分に活かされていると思います。 ニーマンがもう少し応援しやすい人物像だと感情移入しやすかったです。 [インターネット(字幕)] 7点(2017-07-25 11:39:41) |
38. それでもボクはやってない
面白いというか、心臓を締め付けるような緊迫感を覚える。 ただ身柄が解放されてからは待遇がよくなるので、そこからは映画というよりドキュメンタリー風になる。 2時間半という長さをあまり感じさせないものの、もっとテンポを高めてくれるとよかった。 最後に希望を残してくれたのと、丁寧な取材に基づいたであろう裁判もろもろの描写がよかった。 「もし最初の(被告人に理解のある)裁判官が続いてくれたら」と思わせる作りがよい。 身近に起こりうる問題なので、ある意味日本人男性にとっては他人事ではないスリラーではないかと思った。 [レーザーディスク(邦画)] 7点(2017-07-25 11:34:51) |
39. 耳をすませば(1995)
子供の頃見たときは、よく分からなくて、空想で空を飛ぶシーンがよかったな程度なのですが それでも美術や音楽が丁寧で惹きつけられたので、そのあたりの底力の強さはさすがジブリだなと…。 大人になって見てみると、お姉ちゃんが思ってたより断然人ができていて驚きました。 [映画館(邦画)] 7点(2017-07-25 11:32:32) |
40. 鍵泥棒のメソッド
《ネタバレ》 面白かったというか、パズルのように噛み合う見事な脚本に舌を巻いた。 序盤、入れ替わったところでグッと引き込まれる。 どちらかと言うと主人公は殺し屋の方で「闇社会に生きる男が記憶喪失とともに 持ち前の勤勉さで日常を獲得する」という流れが本当に楽しいし、応援したくなる。 [インターネット(邦画)] 7点(2017-07-25 11:28:34)(良:2票) |