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コメント数 1395
性別 男性
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401.  ブリット
これこそ正に”本物”!今じゃありふれたド派手なカーチェイスを敢えて困難な坂のサンフランシスコで初挑戦したマックィーン及びピーター・イェーツ以下のスタッフに本物のチャレンジャー魂を見た!!滑走路や空港内のロケーションをフルに活かしきったクライマックスも素晴らしい。巷に溢れるワイヤーアクションやらCGやらも映画の一手法としては勿論アリなのかもしれないが、骨身を惜しまぬアクションが伝えるナチュラルさとインパクトに比ぶれば、所詮は”造花”に過ぎないコトが本作を観ると実によく分かる。イェーツ監督のベストワーク!と言っても差し支えあるまい。不世出の男優マックィーンに…8点。
8点(2003-11-27 16:39:21)(良:1票)
402.  ベイビー・トーク
コレ(赤ちゃんが自意識を有し喋る)が斬新な発想だとお思いの若い方々、市川崑監督が1962年に発表した作品「私は二歳」でとっくの昔に(遥かに)格調高く・味わい深く使われてたネタなんですよ~w。市川作品はユーモラスで大胆な発想に舌を巻きましたが、本作みたいな品の無い暴走は笑うにも笑えないので…巻き返しを図るトラボルタには生憎ですが6点マイナス。
4点(2003-11-27 01:30:22)
403.  ヴァンパイア・ハンター
コイツも何とな~くCATVで観たっけ。十字軍時代の吸血鬼の生き残りがアメ車乗り回すチンピラグループってのが余りにチープで腰砕け。対するハンターも薬でヴァンパイア化を抑えつつヒッチハイクで自分を噛んだ相手を探すって呑気かつ回りくど過ぎ。キャストが若造ばっかりで凄みも上手さも味も何も無し。ホラーなのにちーーーっとも怖くもないし、悪いけど7点マイナスぅ!
3点(2003-11-26 04:44:30)
404.  バイオハザード(2001) 《ネタバレ》 
 ゲームは1作目だけが秀逸な出来で続編はどれも好きじゃないので、序盤の意外な展開は素直にウマイと思った。特に防衛システムの作動でレーザーに切り刻まれる特殊部隊のシーンは(サイコロステーキは言いえて妙w)映画独自の面白さになっていた。まぁ、カプコンの大ヒット・ゲームを忠実に映画化したんじゃストーリーもオチもバレバレだし、あのアレンジは(一応)正解かな?と個人的には思う。だって…ゲームのことなんぞ全く知らない観客も多数いるんだから。ゲームを知っていると目立つアラも、知らない観客には結構楽しめるのかも。例えばリッカーがラスボスだろうと知らない人にはそれなりにインパクトあったんじゃないのか?タイラントが出てこないから不満とか思ったりはしないだろう。ただ、個人的に面白かったのは序盤くらい迄で、ゾンビが冗談みたいにウジャウジャ出てきてからは一気にクールダウン!!それとカプランしぶと過ぎ。引っ張った割に最後はリッカーに呆気なく殺されるし。あ、でもスペンスの這いずりゾンビは何かゲームぽくて笑えたかナ。ラストは続編行きまっせ~!!てな感じ?コノ監督って確か迷作「モータル・コンバット」のカントクだよね。にしては意外にマトモだったんでチト驚いた。少しは精進したみたいねw。その頑張りとミラの艶姿に…オマケして6点。
6点(2003-11-26 03:53:40)(良:1票)
405.  リング(1998)
 「呪いのビデオ」って…今なら「呪いのDVD」なのか?時代に密着し過ぎると、何か後で間抜けだね。
5点(2003-11-26 02:16:12)
406.  スウィート・ノベンバー 《ネタバレ》 
主人公キアヌにもヒロインのシャーリーズ・セロンにも(勿論あのオカマにも)全く感情移入できない。メインキャストに共感できずに感動、あまつさえ泣けるハズがなかろーが。実話なら兎も角、フィクションで辛気臭い難病別離モノはやめんかい!!あと、ヒロインの生き様はガン治療と必死に向き合う患者の方々に失礼というモノだ!非常に不愉快なので7点マイナスにしてやる。
3点(2003-11-26 00:37:36)
407.  悪魔の植物人間 《ネタバレ》 
ジャック・カーディフというヒトはカメラマンとしては実に素晴らしい仕事(「黒水仙」「赤い靴」「アフリカの女王」「裸足の伯爵夫人」…)を数多く残したが、監督としては本作のような「何考えてんだ」的迷作が圧倒的に多い。その中でもズバ抜けて非道いのがコレ!!流石に本作以降は「二度とやるな」と各方面から釘を刺されたのか、カメラマンに徹している。この一事を以って見ても本作の出来のトホホ加減が容易に判断できよう。作りとしてはマッドサイエンティスト物に見世物小屋の趣向をミックスさせてブラウニングの「フリークス」っぽくもある。しかーーーし!”ヴィーナスのハエ取り草”男のタコチュー顔の超絶的な間抜けさで全てブチ壊しだ。しかも彼が人間に襲いかかり、科学者プレザンスをも殺す”メインディッシュ”扱いなのが何とも痛い、イタ過ぎる!!ストーリーと無関係な美しいショットが意味不明に挿入されるのもカーディフの腕自慢を誇示したかったのか知らないが流れを殺ぎ甚だ興醒めである。劇場でコイツと「吸血の群れ」を立て続けに観た脱力感は凄まじく、心身の回復に可成りの月日を要したのだった…。
3点(2003-11-25 23:59:37)
408.  ガメラ対大魔獣ジャイガー 《ネタバレ》 
ジャイガー顔デカっ!!「ミクロの決死圏」パクリのガメラ体内探検も描写が超いいかげんだから全然てんで一切ちーっともワクワクしない。万博会場をメチャメチャに破壊!するスペクタクルを思い切って決行していれば意外と佳作くらいにはなったかも。てゆーか今からでもそこだけ新撮して無理矢理ねじ込め!
5点(2003-11-25 13:26:46)(笑:1票)
409.  エイリアン 《ネタバレ》 
 映像派リドリー・スコットの出世作。確かに当時こんな風に陰影を巧みに使うスタイリッシュな監督は殆どいなかったので、新鮮に感じた記憶がある。ギーガーの卑猥一歩手前のエイリアンデザインも、それまでのモンスター像を踏襲することなく、一線を画した個性を際立たせることに成功している(エイリアンの頬の膜のようなものは何とコン○ームだ!)。とは言え、本作が成功した最大のポイントは監督もデザイナーも脚本も当時その才能は一般的に未知数だったことにより、縛りが多く暴走しようにも周囲に抑えられたことにある。「自由奔放」と「好き勝手にやりたい放題」は映画製作に於ては正に「紙一重」。スコット、ギーガー、オバノンと三者三様ながら曲者揃いだったことからも制作サイド(ロナルド・シャセットとかデヴィッド・ガイラーとかW・ヒル)のこの判断は実に的を射たものであったと敬服するしかない。この四すくみの摺り合わせ作業の末に奇跡的な成果として結実したのでは?と考えると色々示唆に富む映画ではある。仮に現在のスコット、ギーガー、オバノンで制作したとしたら、各々譲ることも知らずエゴイスティックに主張し、誰も口を挟むことができずに、恐らく「鵺(ぬえ)」のような滅茶苦茶な代物になって失敗したのではなかろうか。「G.I.ジェーン」や「スピーシーズ」を思い出してもらいたいね。79年作品というのは、そういう意味をも秘めているのである。成功のポイント・その2は、当時でも余りに地味過ぎるキャスティング。イアン・ホルムやトム・スケリット、ハリー・ディーン・スタントン、ジョン・ハートにヤフェット・コットーなんて余程の映画マニアでもない限り顔も名前も知らなかったハズ。つ・ま・り・「一番有名な俳優が生き残る」の法則が一切通用しないので、先が全く読めない。誰かこの中で、ダラスが中盤で呆気なく死ぬ、アッシュが冒頭からどうも怪しい、猫のジョーンズが最後まで生き残る、と予備知識全然なしに序盤で予想できたヒトいる?いたら凄過ぎだけど…一生そのヒト尊敬しちゃいますぅ~ってか出来るわきゃねーだろ!あとコレって原作なんか無いよ、オバノンのオリジナル脚本だし。もし読んだって方がいたとしたら、そりゃ単なるノベライズ版じゃ?
8点(2003-11-25 02:31:49)(良:2票)
410.  ゲーム(1997) 《ネタバレ》 
 「エイリアン3」で懲りてるにも拘わらず、観てしまったよ~嗚呼オレって馬鹿!!結構グイグイ見せてくれるんで、「オオッ、やるな?フィンチャー!」とか思いかけたんだが…ラストで正に「何じゃあ、こりゃああああっ!!!」(松田優作調)。ショーン・ペンを撃ち殺して一同茫然!!てな感じで終わった方がよっぽどスッキリしたろうに…。イヤいくらフィクションとは言っても、あそこまで相手の思う壺にハマる間抜けなヤツなんて、っていうか、あそこまで何でもかんでも行動パターンお見通しなんて…。どんでん返しに次ぐどんでん返しで何かもう訳分からないし、無茶苦茶でござりまする~!!頼む、誰かフィンチャーを止めてくれぇ~!!!
5点(2003-11-25 02:10:58)(良:1票)
411.  エクソシスト 《ネタバレ》 
どなたも指摘してない様なので、敢えて一言…。何故古代バビロニア(現イラク)の悪魔が遥々USAまで出張するのか?キリスト教(カトリック)の神父が派遣されても、そりゃ悪魔払いに失敗するわけだ、テンで管轄外だし。既に今日を見越したフセインの呪いが?ナ訳ないか…。カラスは兎も角、メリンはリーガンに憑いているのがパズスだと気付いたハズなんだがナァ~。そういやマイク・オールドフィールドって今何してんだろ?「チューブラー・ベルズ」に6点。
6点(2003-11-24 05:38:21)(笑:1票)
412.  大誘拐 RAINBOW KIDS
 40代から老婆役を演じ続けた筋金入りの名(ババア)女優北林谷栄が80歳にして主役を張る”老いて尚盛んな”異色の作品ですが、結構着想が面白いと思います。天童真の原作(日本推理作家協会賞!)は未読ながら、緒形拳、樹木希林、嶋田久作らが脇でイイ味出しており、岡本監督の安定した演出でナカナカ見応えある仕上がりになっていますね。90年代邦画の中では上出来の一編かと…。
7点(2003-11-24 05:26:37)
413.  インデペンデンス・デイ 《ネタバレ》 
こやつは偉大なるH・G・ウェルズの「宇宙戦争」へのオマージュのつもりなのか??もし、そうだとしたらとんだお笑い草だ。そもそもウェルズがSFマインドに満ちた原作小説を発表したのは実に百年前の1897年だぞ。このCGブリバリのハッタリ映画のどこにウェルズ先生の驚異的なイマジネーションを超える部分があるというのか?百年のアドバンテージは一体どこに活かされたんだ??あの「未知との遭遇」マザーシップもどきか?それともあのイカか?それとも…イヤまさかとは思うけど…もしかしてコンピュータ・ウィルス??って、おいおいジョークは無しにしようや、エメリッヒの旦那。都合よく7月4日に撃退できてゴキゲンなアメリカに乾杯!ご祝儀にマイナス5点してあげるよ~ん♪
5点(2003-11-24 03:11:42)(笑:1票) (良:1票)
414.  スター・ウォーズ/ジェダイの復讐 《ネタバレ》 
 3部作のラストなんだが…前作を観た者以外明らかに「一見さんお断り」な作りは如何なモノだろう?物々しく登場した割に間抜けなボバ・フェットの最期も、ジャバ・ザ・ハットのレイア如きに絞め殺される肩透かしも、エンドアのイウォークがちーっとも可愛くないのも、やっぱりお父さんだったダース・ベイダーの捻りの無さも、正義に目覚め直したベイダーに殺される皇帝のヘタレっぷりも、リチャード・マーカンドの監督がダメダメなせいであって、ルーカスは全然悪くない…わきゃねーだろ!!お前だよ、全部お前が悪いんだルーカスぅ!!
5点(2003-11-24 03:05:58)(笑:1票) (良:2票)
415.  プライベイトレッスン(1981) 《ネタバレ》 
ぐるぐる殿、あいやシザーハンズ大好き殿。紅顔の美?少年なりし頃、貴殿をあらぬ妄想の日々へと誘ったヰタ・セクスアリス作品に又しても水を差すコトをお許しあれ。それよりも貴殿が本作を観て、本当に所期の目的を達せられたのか小生には甚だ疑問なのです。ストーリーは陳腐を通り越して愚劣極まるモノがあるのでアノ場面だけがお目当ての”せっかち”さんには早送り機能は必須でせう。んが、しかーーし!その場面ですらモヤモヤと薄暗く曖昧模糊ではないですかぁぁぁ~!全く何をしていたんだ、撮影のヤン・デ・ボン!!と愚痴の一つも出ようというモノ。蓋し、貴殿のイマジネーションが本作のエロ描写を遥かに凌駕していたのでありましょうなぁ。アラン・マイヤースン?とかゆーカントクには貴殿の爪の垢を煎じて飲ませてやりたくなりますわ、プンスカ。誠に申し訳ありませぬが小生には4点が精一杯。呉々も御気を悪くなさいませぬよう…。
4点(2003-11-24 00:33:08)
416.  ボルサリーノ2
前作ラストで死んだ友フランソワ・カペラの弔い合戦を果たすドロン扮するロッコの姿を描いた続編。ほぼ同スタッフなだけに出来に大差は無いような気もするが、矢張りベルモンドという片翼を失ったのは予想以上に大きくバランスを欠き、面白さの点で前作に及ばない。ドロンのワンマンショーを何も考えずに楽しむと割り切ればそこそこ…カナ?
5点(2003-11-23 12:30:23)
417.  ザ・カー 《ネタバレ》 
おやおや「デス・レース2000年」に9点を突っ込む鱗歌さんにしては随分と辛口ですなぁ。本作のリンカーンMARKⅢも可成りイイ味出してると思いますが。何の前振りも無くサイクリングに興じる男女を「イチャイチャするんじゃねえ!」とばかりに次々とはね飛ばす出だしからゴキゲンじゃないですか。次いでフレンチホルンのヒッチハイカーの若者を血祭りにあげるシーン!「ヘイ!」と止めようとするも無視して走り去るザ・カーに悪態をつくハイカー、そのまま走り過ぎればいいのに「何だと?ゴルァ!!」とばかりにワザワザ引き返してハイカーを轢き殺し、念入りに何度も往復するザ・カーのネチっこさには完敗ですわ。何故か墓場には入れない訳の分からなさ具合も一切説明ナシ!と潔いばかり。その際(主人公の保安官と不倫してる)ヒロインが散々罵声を浴びせたコトを根に持って彼女の家を襲い、壁をブチ破って殺した辺りでは惚れ惚れしますた。難点は…ジェームズ・ブローリン扮する保安官には何故か微妙に手加減するトコロ。サッサと殺せばイイのにドアを急に開けて気絶させるだけだったり、排気ガス責めにしてみたりと今イチ手温いのでイライラ。あと、ドメスティック・バイオレンス男も派手にブッ殺して欲しかったですな。結局最期もチト呆気無かったし。けど充分に堪能したのでマァ7点ッス。この監督って確かリー・マービンの「キャット・バルー」を演出してたヒトですよね?
7点(2003-11-22 05:02:09)(笑:1票)
418.  魔鬼雨 《ネタバレ》 
典型的70年代B(C?)級オカルトホラーなんだが、顔触れが無駄に豪華。エディ・アルバートにアイダ・ルピノですぜ、ダンナ。悪魔崇拝の集団が平和な一家を襲う!しかもそのリーダーは濃過ぎる風貌、メイク不要のオヤジ、アーネスト・ボーグナインだぁぁぁぁぁぁ!!!最大の見所もバラしちゃえ~。暑苦しいオヤジのボーグナインがヤギの角を生やした悪魔に変身した上、雨に打たれて溶ける、溶ける!!何か青い汁を垂らしつつ…イヤァ結構エグいよ。B・J・トーマスの「雨にぬれても」やジーン・ケリーの「雨に唄えば」とは未来永劫相容れない悪魔崇拝集団のへたれっぷりにグッと来た…わきゃねーだろ?4点。
4点(2003-11-22 01:24:05)
419.  黒帯ドラゴン 《ネタバレ》 
「燃えよー」でウィリアムスを演じたコトで(やや)注目を浴びたジム・ケリーが同じロバート・クローズの監督でゴキゲンに主演し、世間から完全に忘れ去られるキッカケとなった余りにショボい黒人カンフーの迷作。対する敵が地上げ屋のチンピラじゃナァ…。要塞島での武道家トーナメントのスケ-ルとは雲泥の差!カラテの切れ味もリーの凄みとは比較にもならない。マジだかコメディなんだか煮え切らない演出もNGだ!!戦闘に緊張感が皆無だっつの。「燃えよー」でのリーの偉大な存在感を再認識できるコトと(「燃えよ」の監督というコトで過大評価された)R・クローズの正体がネタバレという意味にのみ歴史的価値があると言っても過言では無い。でも誰も知らんわな、こんなの。
4点(2003-11-21 13:25:23)
420.  ラインの仮橋 《ネタバレ》 
コレはジャン・ルノワールの「大いなる幻影」でのマレシャルとエルザの愛は果たして成就するであろうか?という問いへのアンドレ・カイヤットからの一つの回答とも言うべき秀作である。果たして第二次大戦中、実際に斯くの如き仏人捕虜の一般ドイツ家庭での”アルバイト”が行われたのかどうか私は知らない。が、イデオロギーや政治から一歩離れれば一般国民レベルでは本作のように深く理解し合えるに違いないと私は信じる。本作の何より素晴らしい点は、そうした”ささやかな庶民”レベルでの国際間の交流を見事に描き出していることに尽きる。戦後15年にして拭い難いドイツへの恨みも敵愾心も恩讐の彼方に流し去り、鮮やかにルノワールへの”返歌”を果たしたカイヤットに惜しみない賛辞を送りたい。シャルル・アズナブール、彼が演じる冴えない小男ロジェの素朴な温かみのある人物像はイケメン重視の今日びのハリウッドや日本の芸能界では絶対に出せない味わい深さだろう。彼は折角解放されパリに戻ったにも拘わらず、ドイツでの村長一家との人間らしい農村生活が忘れられず、彼を待つヘルガの元へ帰るべくラインを渡る方を選ぶ。「ありえない」「御都合主義」などと安易に言うなかれ。その布石は本作中の至る所にカイヤットは散りばめていたハズ。敗色の濃い戦局で遂に村長、次いで少年兵として村長の息子までもが召集される場面での別離の哀惜、村長の戦死が通知され病の床に倒れた妻をヘルガと看取る哀愁、数え上げたらキリがない。戦争映画というジャンルを考えた場合、声高に反戦を訴える方法論もあれば、ヒーローが戦場で超人的な活躍をする方法論もあろう。昨今で言えば、CGもしくは火薬の量で勝負!といった感じのド派手な戦闘シーンや酸鼻を極めるようなドギツイ残酷描写も反戦の方法論の一つには違いない。しかし、私は一切戦闘場面の無い本作のような映画の穏やかな方法論を断然支持する。残念ながらジョルジュ・リヴィエール扮するジャンの場面が些か冗長だが、アズナブールの好演だけで充分オツリが来る。ヘルガを演じたコルドラ・トラントフの美貌も忘れ難い。ルノワールとカイヤット、アズナブールに乾杯!!
10点(2003-11-21 00:30:08)(良:2票)
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