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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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401.  Jam Films S 《ネタバレ》 
前作「Jam Films」も凡作揃いだったが、それよりさらに落ちる。高校生の自主制作映画レベル。こんな程度の作品しか作れない若手が、第一線で活躍しているというのだから呆れる。金を取れる作品は「すべり台」だけ。ギリギリ許容範囲は「ブラウス」と「スーツ」。後は見るに値しない。  ・『Tuesday』~ある男の日常をダラダラと追っているだけで、とにかく退屈。おまけに説明不足なので意味不明。短編である事も考慮できない監督に、この先、何が作れると言うのだろう。0点。  ・『Heavens Sent』~何故か世界の中心にいた殺し屋のもとに寂しがり屋の悪魔がやって来て、殺し屋の願いで悪魔が天使になっちゃうお話(笑)。乙葉のメイクもヒドいが、こんな恥ずかしい話をギャグでも何でもなく大真面目にやっている監督のセンスが一番ヒドい。0点。  ・『ブラウス』~何が言いたいのか分からない。フェティシズムの話にしては、異常性や拘りに欠けるし、サスペンスでも恋愛ドラマでもない中途半端な作品。ラストも彼女を殺したって事?意味不明。3点。  ・『New Horizon』~監督本人はメルヘンチックな良い話だと思ってるかも知れないけど、あまりにも絵本の中のフンコロガシと現実世界との関連付けが強引過ぎる。途中のシーンも下品。2点。  ・『すべり台』~話自体は何でもないが、主役ふたりのキャラクターが良い。特に石原さとみの魅力が大きい。少女でありながら大人の女の色気も出てくる年頃のエロさが出てるし(笑)、それに戸惑ったり強がったりする思春期の少年の心情もよく描けている。彼らの会話も飾らず、それでいてクスッと笑わせたり、ホロッとさせたりと、センスが良い。「回転ずしくらいなら奢るよ」が最高。8点。  ・『α』~青臭い会話は中学生レベルで、見ているこっちが恥ずかしくなる。内山理名のカッコつけた台詞回しもこれまたカッコ悪い。終わり方も中途半端。監督さんも「カッコ良い事のカッコ悪さ」に気づいていないようじゃ、クリエイターとして考え直した方が良い。スネオヘアーの音楽に1点。  ・『スーツ』~不条理ドタバタコメディとしての基本的なシチュエーションは「うる星やつら」の第一話に酷似。それでいてキャラのインパクトや展開のハチャメチャぶりは偉大な先達の足元にも及んでいない。もっと新人らしいパワーを見せてくれ。3点。  
[DVD(字幕)] 2点(2006-07-07 20:36:02)(良:1票)
402.  イレイザー(1996)
なるほど、もはやシュワちゃんの存在は水戸黄門と同じで、たとえワンパターンでも何も考えずに見ていられる安心感が人気の秘密なんですな。彼にだけは銃弾が当たらないというご都合主義も、水戸黄門の印籠に対して文句を言うのと同じこと。  まあ、はっきり言って先の展開が読める大味なアクション映画でしかないけど、導入のインパクトはあるし、その後の展開もテンポが良く、最後まで飽きずに見ていられるので、普通の娯楽作品として及第点はあるかなと。
[地上波(吹替)] 5点(2006-07-04 21:06:55)
403.  スキャナーズ 《ネタバレ》 
実写作品で超能力のパワーやエネルギーの奔流を演出するのに、視覚的な表現を試みたものとしては、これが元祖的な作品なのでは。そういう点での価値はある作品。  ただ、アクション映画のようにハデでカッコ良い戦いではなく、見ているこっちも血管が浮き出てしまいそうになる「リキみ合戦」は賛否両論、好き嫌いがあるかも(笑)。  また「異能を持ってしまった者の苦悩や悲哀」というようなテーマもよくあるもので、今見ると普通な印象。時代性を考慮に入れないと、この辺の点数にならざるを得ないかな。  PS.あの顔や血管が盛り上がっていくのに使われているのは、日本の「うどん」だそうです。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-06-27 21:27:03)
404.  テキサス・チェーンソー
「ゾンビ」にしても「悪魔のいけにえ」にしても、リメイクのしようがないほどオリジナルが既に完成されているので、どうしたって作品の解釈や演出を変えるしかない。そこのバランス取りがリメイクの難しいところ(ついでにコアなファンとの兼ね合いも)。  今作に関して言えば、レザーフェイス一家の動機や背景に、ある程度の理由付けをした地点で、オリジナルにあった「常識の通用しない狂気」はずいぶん減退してしまった感がある。同じように無慈悲に人を殺しても、理解可能な動機が根底にあると、見ている側にとっては恐怖が腑に落ちてしまう。  また、ずいぶんと小奇麗になってしまった映像のせいで、オリジナルにあった薄汚れた不気味な空気感も薄れている。そういう部分がリメイクの方向性としてはマイナスに働いている。  実際、オリジナルのイメージを壊さない優等生的な作りではあるが、そういう意味では、逆にリメイクとしての存在意義が薄いのが難点。始まり方や終わり方も、やはりオリジナルの方がはるかにインパクトがあるので、このリメイク版を見るくらいなら、最初からオリジナルを見た方がいい、という何とも本末転倒な事になっている。ここが名作のリメイクの難しいところ。  まあホラーとしては過不足の無い、全体的に丁寧な作りなので3点以下をつけるほどの駄作ではないが、オリジナルの「知名度頼り」というリメイクの必然性の弱さゆえに、8点以上をつけられるほどの傑作でもない。客観的な点数としては5~6点辺りが最も妥当なところ。 
[映画館(字幕)] 6点(2006-06-25 12:24:32)
405.  g@me.(2003) 《ネタバレ》 
さすが東野圭吾氏の原作。やり尽くされた感のある「誘拐ネタ」で、二転、三転するエンターティメント性の高い作品に仕上がっている。  ただ、惜しむらくは、主演のふたりが微妙にミスキャストなところ。演技力の方も、これだけ複雑な人間性の変化を出さなければならないキャラを演じきるには、少々、力不足。特に仲間由紀恵は既にキャラクター性が確立されていて、どうしても「仲間由紀恵」として見てしまい、作中のキャラとして見ることが難しかった。一方、最近良いとこ無しのIZAMは今までとちょっと違う方向性のキャラで、わりと良かった。でも使い所の難しい人だw  あと気になるのは、中盤までのテンポの悪さ。全体的に良く出来ている作品だけに、もっと時間を短めにして、テンポの良さで一気に見せて欲しかった。  PS.それにしても、ミステリー小説にはまだまだ隠れた傑作がたくさんあるんだから、そういう佳作をどんどん映画化して欲しいところ。個人的には西澤保彦氏の作品の映画化を希望したい。「瞬間移動死体」や「人格転移の殺人」、「七回死んだ男」なんか映画向きだし、面白くなりそうだけどなあ。どこか作って下さいw
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-23 22:57:41)(良:1票)
406.  黒の怨 《ネタバレ》 
序盤(オープニング)の演出や雰囲気は良かったので、かなり期待して見始めたが、結局は「エルム街の悪夢」における「夢」を「暗闇」に変えただけの劣化コピー品。  その他の部分は「13金」やら「ハロウィン」といった、従来の「殺人鬼モノ」の設定をツギハギしているだけ。おまけに「白マスク」に「火傷」というキャラデザ。呆れるほどにオリジナリティが無い。  後半に行くに従って、そのやり尽くされた演出パターンにウンザリさせられる。おまけにちょっと安心させたところで、「バーン!」と来るビックリ箱パターンの繰り返し。よく臆面も無く同じ事を繰り返せるなあと感心する。  あの怪物のキャラクター性も弱い。最初から割と顔を出すし、その見せ方も「暗闇なので見えそうで見えないんですよ、怖いでしょ~」と言わんばかり。おまけにラストは思いっきり姿を見せてくれます。  その他の突っ込み所も多い。町の人間に対して怨みを持っているなら、なんでたま~にしか出て来ない?町の人口がどれくらいか知らないが、乳歯が抜ける子供なんて何万人もいるだろう。昔から殺してるなら、とっくに異常な数の不可解な殺人事件が起きているはずだが、そういう話も出て来ない。相当の怨みがあるはずじゃないのか?  監督さんにとっては、どうやらこれがデビュー作みたいだけど、最初からこんな独創性の無い作品を作ってるなんてカッコ悪すぎるよ。もう少しクリエイターとしての「志」を高く持って精進すべし。
[ビデオ(字幕)] 1点(2006-06-23 20:47:22)
407.  壁の中に誰かがいる 《ネタバレ》 
タイトルだけを聞くと、「アパートの怪しげなの隣人」やら、「壁に塗り込まれた死体」といったギミックを連想しそうになるけど、実際は、序盤のタロット占いで語られているように、少年少女の成長がテーマの根底にある作品。  それはそれでいいとしても、ホラーの中に時折見られるコメディ要素と、その「さじ加減」が、この作品を中途半端なものにしている。  命がけの脱出劇や、異常兄妹による監禁や殺人がリアルな割りに、何故か「トムとジェリー」ばりの「どたばたコメディ」のような軽いノリが入るので、せっかくの緊張感に水を注している。  また、壁の中や地下室でロクに食べ物も与えられないのに、何人も監禁されている人達が暮らしているとか、あれだけ人数がいるのに脱出できないのかとか、なんでゾンビみたいになってんだとか、突っ込み所が多いのも気になる。  要するに笑わせたいのか、怖がらせたいのか、はっきりしてくれってコト(笑)。全体的に真剣さとおふざけのバランスが取れていない中途半端な作品の典型。いつも思う事だけど、どんなジャンルにしても「やるならとことんやる」という姿勢が大事だね。
[ビデオ(字幕)] 3点(2006-06-23 20:22:54)
408.  ダイヤルM 《ネタバレ》 
こんな幼稚な計画のどこが「Perfect Murder」なのか?  まず妻の愛人に殺人を依頼する感覚が分からん。また、そんな奴にぺらぺら殺人計画を話す神経も分からん。見ていて、「この会話を録音されてたら、逆に脅しに使われるんじゃないの?」と思っていたら案の定。  「何故そんな不用意なマネをしたのだろう」とか、「いったいどう切り抜けるのだろう」と思っていたら、「口封じのために殺す」という、実に直接的かつ安直かつ単細胞な手段に出る夫(笑)。おいおいおい、なんだそりゃ(笑)。要するに、何も考えてなかったってことかい!  そのあまりにもサスペンスとして工夫や意外性の無い展開の連続に開いた口が塞がらなかった。  メイン登場人物が三人しかいないのだから、意外性のある展開にするのは難しいかも知れないが、それならばもっと一人ひとりの人間描写を濃密にしてもらいたい。  結局、夫と妻の愛人の対決でしかなく、そこに妻の思惑が深く絡んでくる事もなく、思い切り肩透かしを食らった気分。はっきり言って駄作。
[映画館(字幕)] 1点(2006-06-23 15:41:04)
409.  インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア 《ネタバレ》 
「闇の眷属」として生きなければならない悲哀はそこそこ出てる。でもまあ、「不老不死の吸血鬼」と来たら、この手のキャラクターアプローチは当然でしょう。むしろ、当たり前すぎてオリジナリティに欠けるくらい。  実際、主人公の幼稚な苦悩ばかりがクローズアップされていて、あまり「生と死」や「出会いと別れ」について思い巡らせている様子も無く、キャラ描写に深みや成長が見られない。それこそレスタトが言うように、「何世紀悩んでいれば気が済むんだ」と言いたい。  また、財産を失ったはずなのに収入はどうしてるんだとか、昔とは言え、あんなに大胆に何人も殺して不審に思われないのかとか、年齢を取らないのに何年も同じ場所に住んでていいのかとか、突っ込み所も多い。   もっと不老不死であるがゆえに感じるはずの「命の儚さ」や「一期一会」といったテーマを深く描いて欲しかったが、そこまでは追求されなかった。この種の感性って、やはり日本人特有のものなのかな…。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-06-18 19:36:05)
410.  マスク・オブ・ゾロ
期待しなかった分、そこそこ楽しめた。テンポも悪くないし、「受け継がれていく意志」というテーマも好き。  ただ「弱きを助け強きをくじく」という勧善懲悪のストーリーを始め、親子愛や師弟愛、恋愛ドラマなど、どの要素も描き方がイマイチ薄っぺらいのは否めない。  また、舞台劇のような中途半端に大仰でリアリティの無いアクション演出にも違和感がある。やるならもっと徹底して欲しい。  素顔のアンソニー・ホプキンス自身はカッコ良いけど、あのゾロのデザインはいくらなんでも趣味が悪い。変態的すぎる。  また、見ている間、どうしてもレクター博士のイメージが払拭できず、無表情で近寄って来られると、食われるんじゃないかと身構えてしまうのも否めないw
[地上波(吹替)] 5点(2006-06-18 19:26:16)(笑:1票)
411.  mute ミュート(2001) 《ネタバレ》 
日常の中に見られるグロテスクなフェティシズム、時折かかる不協和音のようなBGM、対話の可能性を拒否したかのような無言劇、そして解釈が出来そうで出来ない不可解なシナリオなど、ヤン・シュヴァンクマイエルとデヴィッド・リンチを足して二で割ったような独特な作品。  そんな何とも言えない不気味な雰囲気は出ているが、内容は良くも悪くも「解釈お任せホラー」。見る人によって評価は大きく変わるだろうし、いくらでも否定的にも肯定的にも解釈できる。  当初、個人的に予想していた展開(主人公が殺人鬼本人で、痴呆症によって過去の記憶と現在を混同している)とは違ったが、後半に行くほどストーリー的には収束していく。むしろ、前半の方が不可解な事が多い。  ただ、それでもやはり説明出来ない部分は多く(殺人が本当なら、少女の死体が見つからないのは不可解だし、脳内妄想とすると、後半、施設で襲われるシーンが意味不明)、説明出来そうで出来ないもどかしさがある。結局、正解は見る人の解釈の数だけあるという事だろう。  まあ、それ自体は良いとしても、もう少し全体のテンポを上げて欲しい。この作品の味ではあるが、ちょっと展開がスロー過ぎるのはカンベン。  独特な世界観におまけで6点献上。
[DVD(字幕)] 6点(2006-06-18 19:10:31)
412.  Avalon アヴァロン
良くも悪くも押井監督の世界。  結局、「自分って何?」とか「現実とは?」的な問い掛けは、答えが出ないに決まっている訳で、追求しても堂堂巡りをするだけの哲学問答はそろそろ卒業して欲しい。考えないよりはマシだけど、一周しても同じ場所に戻るしかない問いだからねえ…。  ただ、追求するならするで、それなりの「解釈」と「結論」を見せて欲しい。今作は監督の「作りたい物を作った」という満足感は見えるが、その辺のアプローチはかなりおざなりで、娯楽性にも乏しい。  「うる星やつら・ビューティフルドリーマー」が傑作なのは、もともとの「うる星」の非日常性の高い世界観やキャラの魅力が作品のテーマ性と融合し、相乗効果を上げていた事に加え、ちゃんと娯楽性をも保っていたからだろう。最近の押井氏の作品は自己満足が先にあり、商品性や客観性を欠いている。  押井氏にとっての描かざるを得ない永遠のテーマに対する衝動は、「攻殻機動隊」の方で吐き出してもらうとして、客としては、もう少し違うものを食べさせてもらいたい。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-06-17 18:52:33)(良:1票)
413.  ソウ 《ネタバレ》 
残念ながら期待ハズレ。  この種のサスペンスホラーは、いわゆる本格ミステリーと違い、凝った殺害計画(作中で提示される謎)と動機に有機的な関係性がない場合が多く、オチで拍子抜けさせられる事がよくあるけど、今作もまさにその類型。  犯人は単に「命のありがたみを知らしめる」という一方的な動機のみがメインで、それさえ達成できれば、犠牲者の選出や殺害手段に対するこだわりはあまり無いみたいだし、その自己満足なだけの身勝手な動機を偉そうに語られても、たいして畏怖も共感も得られない。  また、密室内に二人しかいない事とお互いの自由が束縛されている事、そして基本的に「外部」に犯人がいる事が観客にも登場人物にも早い段階から認知されているので、本来、密室サスペンスとしてあるべき、「いったい、この中の誰が犯人なんだ?」というように、お互いを疑心暗鬼に陥らせたり、争わせるような「心理的葛藤」が芽生える事もない。  また、他の人の指摘にもあるように、あの毒を盛られた男がきちんと動かなければ、計画は破綻する可能性が高いし、序盤のバスタブの鍵も流れない可能性があった。不測の事態に対する次善策があったようには思えないし、いまいち計画が杜撰で美しくない。  それにあんなとこで何時間もピクりともせず息を止めて見ているというのも無理がある。作中で死体に関する話題にほとんど触れられない事も不自然で、返って「何かあるんじゃないの?」と注目してしまった。いかにも「オチから発想しました」という印象が強い。  結局、楽しめたのは序盤だけ。それも「状況が分からない」という点で、登場人物と観客の視点が同一なので、これからの展開にもドキドキできるけど、状況が分かるに従って、 その立場も乖離してくる。  単なるドッキリ番組じゃないんだから、もう少し動機と謎解きに繋がりを持たせて欲しい。とにかく、こういう作品は「出来るだけ突っ込まれないように脚本を練る」のが基本。脚本のアラは、この手の作品世界のウソ臭さをとかく目立たせる。せめて見ている間だけは夢中にさせて欲しい。
[DVD(字幕)] 6点(2006-06-17 18:42:08)
414.  次に私が殺される 《ネタバレ》 
「サスペンスホラー」としてはよく出来ている。殺人ビデオを巡るストーリー展開も面白い。ただ、「ミステリー」として見るとかなり物足りない内容。  「ワイルドシングス」や「スクリーム」もそうだけど、不遜な事を言えば、「最後まで犯人が誰かを分からなくする」だけなら、そんなに難しくはない。やはりその過程に連綿と連なる「有機的な謎解き」が無いので、数ある平凡なサスペンスと五十歩百歩という印象。この作品でも、さらに一段捻って、「主人公の女生徒が犯人を操って恋敵を殺させていた」みたいな展開にする事も出来たはず。  メイン登場人物が少ないのも、真犯人の意外性という点ではマイナスに働いてる。作品全体の雰囲気作りや、飽きさせない展開にセンスを感じるだけに、無難な内容になっているのが残念な限り。もっと作品として冒険して欲しかった。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-06-17 17:53:01)
415.  ミステリー・ツアー 《ネタバレ》 
また、邦題に騙された…。  ミステリー要素なんてまるで無し。無数に乱造されている有象無象のB級殺人鬼ホラーのひとつ。当然のように、オリジナリティ絶無。皆無。ゼロ。いやマイナス。同じジャンルでも、「誰が犯人か?」という一点に特化していた分、「スクリーム」の方が作品のスタンスとしては数段マシ。  前半はクリスティっぽく、真面目に見立て殺人を演出していたものの、後半に行くに従って、「そんなことは忘れた」と言わんばかりの、ただの「おバカホラーコメディ」に成り下がる。  犯人の意外性も必然性も無し。と言うか、なんであんたが犯人?なんでそんなにジェイソンばりに不死身なの?笑うところ?  本格にもパロディにも徹し切れていないことを、「どうせ私らの作るもんはB級ですから」と開き直り、始めから真面目に作る気が無い中途半端な駄作ホラーの典型。0点にも値しない。 
[DVD(字幕)] 1点(2006-06-17 16:42:07)
416.  アレックス 《ネタバレ》 
色々な意味で不快な映画。  悲劇をそのまま描写すれば、平凡なドラマも自動的にリアルで素晴らしいテーマ性を備えると思っている監督の安易な発想。そして、その脚本の弱さをカバーするためと、「幸せであった時期を強調するため」だけに採用されているであろう、必然性の薄い時間軸の逆転。手持ちカメラで撮ったり、グルグル回転させてりゃ、その場の臨場感や酩酊感を誘うと勘違いしている鬱陶しいだけのカメラワーク。  すべてが安易な方法論ありきで作られた映画で、本当の意味でのリアルな物語を撮ろうとする動機や衝動が感じられない。
[ビデオ(字幕)] 0点(2006-06-17 01:02:57)
417.  ナショナル・トレジャー
これまた良くも悪くも「消費型娯楽映画」の見本のような作品。まさに「可もなく不可もなし」。  無難なので見ている間はそれなりに楽しめるが、やたら回りくどい割に面白みに欠ける謎解きの過程や、危機感の無いご都合主義的な展開などのおかげで、見終わった後には何も残らない。  製作者側もそれを分かった上で作っているであろう確信犯的なお手軽さ。客観的に見れば、緊張感の無い展開や突っ込み所の多さなどから、とても8点以上付けられるような傑作ではないが、3点以下の駄作ってこともない。まさにここの平均辺りが妥当なところか。  まあ、作りは比較的丁寧なので、家族連れや恋人同士が、「暇つぶし」程度の感覚で見るならお奨め出来ないことはない。が、他にいくらでもこれ以上の作品はあるので、あえてお奨めもしないw。
[DVD(字幕)] 5点(2006-06-15 03:45:28)
418.  チャイルド・プレイ(1988)
「殺人鬼の怨念が人形に宿る」というアイデアは良いけど、ホラー映画としてはたいして怖い作品ではない。  人形は黙って動かないから怖いんであって、チャッキーが喋ったり、動きまくったりし過ぎなので、キャラ的には立っても、人形独自の怖さや不気味さは薄れているのが残念。  しかも、いくら刃物を持ってるとは言え、あんな小さな人形にいつまでもやられてんなよ、もう!と思っちゃう(まあ、そんな事を突っ込む映画ではないけど)。基本的に典型的な殺人鬼ホラーである事には違いが無いので、展開や演出もワンパターンになりがち。一度くらいは見る価値もあるが、その後のシリーズを見る必要性は感じない。
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-06-13 22:55:33)
419.  サスペクト・ゼロ 《ネタバレ》 
よくある犯罪捜査サスペンスかと思いきや、「遠隔透視能力」という設定を使って、割りと目新しい展開を見せてくれた意欲作。個人的に「セブン」以降に量産された単純な「刑事と連続殺人鬼の鬼ごっこサスペンス」には飽き飽きしているので、同じ素材を使いながらも違う料理に仕上げた、その工夫を評価したい。  遠隔透視能力が非現実的だからつまらないという意見もあるが、あくまでその能力は「犯罪者や被害者の視点に同化してしまう苦悩」を描くためのギミックであり、扱いとしてはそれ以上でも以下でもない。ミステリー的な謎解きがメインではないのでルール違反ではないし、そう言う意味ではリアリティのある設定と言える。  ただ惜しむらくは、主役ふたりの重苦しい苦悩以外、あまり深いテーマが見えない事と、謎解きの過程がイメージの羅列にしかなっていない事。惜しい。  
[DVD(字幕)] 7点(2006-05-27 14:01:18)(良:3票)
420.  ノロイ 《ネタバレ》 
「擬似ドキュメンタリー」という製作者の「狙い」に乗ったうえで、娯楽作品として割り切って見れば、それなりに完成されたものになっている(ネット上の感想を見ると、ここまで分かりやすい作品でも、今作をホンモノ(実話ベース)と勘違いしている人がちょくちょくいる事に驚かされたけど)。  ネタ元としては「本当にあった!呪いのビデオ」+「ブレアウイッチプロジェクト」+「呪怨」+「杉沢村伝説」辺りの寄せ集めって感じだけど(笑)、全体の作りは丁寧でテンポは良いし、謎や伏線の振り方も上手いので、飽きずに最後まで見られる。恐怖演出のセンスも悪くない。  こういう作品はどうしてもチープで嘘臭くなりがちだけど、小道具や舞台設定を含めた雰囲気作りには手間が掛かっているし、出演者の演技もオーバーにならないギリギリの線に抑えてあるので、恐怖ものとしてのリアリティと娯楽のバランスが保たれている。  リアリティを優先し過ぎて娯楽要素や商品意識に乏しい「ブレアウイッチ」や、投げっぱなしの心霊番組などと違い、製作サイドに娯楽作品としての自覚があるから、最低限の謎や伏線をきちんと処理して終わるのも好感が持てる。確かにCGは興冷めだけど、これも使用目的に対して自覚的なので演出としての許容範囲に収まっている。  ただ、この手の「擬似ドキュメンタリー」という演出パターンには前例が多いし、「呪いネタ」自体もありがち。後半はほとんど「ブレアウイッチ」そのままで、目新しさが無いのが残念。出来れば、もう少し謎解き要素や恐怖演出にオリジナリティが欲しかった。  ラストもちょっとダラダラし過ぎ。あんな状況でカメラを持って撮影しているというのはさすがに不自然で、そのド根性ぶりに最後の最後で笑ってしまった。惜しい。  実質的には7点くらいだけど、もう少し高く評価されても良いと思うので、オマケで8点献上。   PS.これで「カメラ酔い」した人は、「ブレアウイッチ」や「ボーンスプレマシー」は絶対に見ない方がいいです(笑)。
[DVD(邦画)] 8点(2006-05-22 22:20:12)(良:1票)
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