401. パプリカ(2006)
《ネタバレ》 映画化のだいぶ前に原作を読んだことがありますが、この映画、相当カットしているうえに終盤の構成が全然違います。特にDCミニや夢による精神治療のバックグラウンド、そしてパプリカのキャラクターの役割がよく分からないと、ただ夢と現実がごちゃ混ぜになっただけの意味不明な物語に思えてしまうかもしれません(原作では第一部のかなりの部分を割いてこの辺の説明があります)。文字通りどんどん溢れ出てくる映像の洪水には大満足ですが、作品全体としてはやや消化不良です。 [DVD(邦画)] 4点(2007-09-08 19:49:33) |
402. オーシャンズ11
う~ん。豪華キャスト競演とは言いつつも、結局コレってクルーニーの「オレ様映画」では? ストーリー展開や金庫破りの計画無視してやりたい放題じゃん。肝心の金庫破りも、念入りに予行演習を行なうことでリアリティを出そうとしているのかもしれないけど、冷静に考えると辻褄が合わない部分ばかりで興ざめ。これなら『ダイ・ハード』のハンス・グルーバーの方が一枚上です。 [DVD(字幕)] 4点(2007-08-05 15:19:10) |
403. バベル
う~ん。何なんでしょう、この消化不良感は。既に皆さんが述べておられるとおり、この3つのエピソードが並走して展開される意図がよく分かりません。舞台がチェンジするタイミングがあまりに唐突で各々のドラマにも集中できないし、登場人物にしても皆ワケありの人間ばかりで、どうしてもこの日常の延長上で展開されている物語というリアリティが感じられない(日本編が特に顕著)。リアリティがない以上、ディスコミュニケーションの象徴としての「バベル」という仰々しいタイトルも、どこか虚しく響くような印象を受けました。 [映画館(字幕)] 4点(2007-05-09 20:38:26) |
404. 空中庭園
最初の一時間はとにかく退屈。何度観るのを中断しようと思ったことか。なんせ京橋家をはじめとする登場人物の誰にも感情移入できないし、行動理由も理解できない。それに家族に隠し事をしないってそんなに素晴らしいことだろうか? 朝っぱらから親が子供に自分たちのラブホ体験話を包み隠さず話すなんて行為は正直でもなんでもなく、永作博美の言うようにただ恥も外聞もないだけ。そんな上っ面の平穏を保とうとしたっていつか崩壊するのは当たり前。あんな風になったってただ「こいつらアホや」と思うだけ。全く意味不明。よってとりあえず、小泉今日子の見事なフォーク捌き(?)に4点。 [DVD(邦画)] 4点(2006-09-07 21:36:49) |
405. 紳士協定
グレゴリー・ペックに限らず、この時代のアメリカ映画の主役ってやけに傲慢で自己チューなところがあってあまり好きではない。しかも内容がないようなだけに、よけいにそれが気になってしょうがないのである。これといい『シンドラーのリスト』といい、ユダヤ人問題は難しい。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-11-20 20:39:33) |
406. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
登場人物が前作より輪をかけて頭の悪い連中ばかりで(マルコム博士は除く)、終始イライラしっ放し。生死をかけたパニック映画に子供が出てくると大抵面白くなくなるのが世の常であるが、これもその例外ではなかった。最後に一言。大都会に上陸するのはやはり恐竜ではなく怪獣に限る。 [地上波(吹替)] 4点(2005-11-20 16:20:28) |
407. WXIII 機動警察パトレイバー
パトレイバーのオリジナルメンバーが絡んでくるのって、観覧車のシーンとラストだけだが、このシーンでさえ彼らが出てくる必然性など全くない。あの程度の攻撃なら軍用ヘリでも十分であり、レイバーを2体も出動させるまでもない。これらは要するにパトレイバーという枠で物語を進めるための苦肉の策でしかないのだ。しかし中途半端にレイバーの世界を借りたおかげでどうもしっくり来ない印象だけが残ってしまった。怪獣はパトレイバーの世界観にあってない気がする。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2005-11-20 15:38:48) |
408. 御法度
初めて大島渚の映画を見たけど、ハッキリ言って微妙。北野映画を見まくった直後に観たからかもしれないけど、やたら台詞が多いたけしには違和感を感じたし、なんで崔洋一やトミーズ雅が出てるんだ? だいたい、新撰組ってあんな奴らばっかりだったのか? [地上波(吹替)] 4点(2005-11-20 15:21:01) |
409. ACRI
まず人魚という題材が取っ付きにくいうえに、一般的な人魚のイメージとは全然違うクリーチャーにいきなりつまずいてしまった。そのうえ肝心の人魚がやけにグロテスク。この時点で前作『河童』のような楽しいファンタジーなど期待しようがない。結局印象に残っているのは、オーストラリアのきれいな海と空、そしてヘンな泳ぎ方の浅野忠信のみ。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2005-11-20 14:32:01) |
410. 午後の遺言状
老人の老人による老人のための映画。謎の儀式とか棺桶とか、ところどころ印象深いシーンはあったんだけど、ストーリー自体にはいまいち魅力がなかった。小津映画と共に、もう20年ぐらいしてから観直した方がいいのかも。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2005-11-20 14:24:06) |
411. ジャンヌ・ダルク(1999)
中盤まではそこそこ面白かったのに、宗教色が強くなる後半で一気につまらなくなる。ダスティン・ホフマンとの押し問答は、まるで『エヴァ』の最終回を観ているかのような印象さえ受けてしまった。この話をやる以上宗教的な部分は避けて通れないんだろうけど、キリスト教の知識ゼロの僕にはイマイチ分からない世界観でした。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-11-19 23:17:15) |
412. オースティン・パワーズ:デラックス
とりあえず『ID4』と『SW』のパロディは面白かったが、後は別に…。ストーリーは前作同様どうでもよく、ひたすらDr.イーブルとミニ・ミーだけを観ていた感じ。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-11-19 22:58:12) |
413. オースティン・パワーズ
内容云々以前に、マイク・マイヤーズがキモイです。Dr.イーブルはともかく、オースティンには生理的嫌悪感さえ感じる。話自体は特に面白くないけど、とりあえずDr.イーブルが面白かったのでこの点数。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-11-19 22:55:31) |
414. セブン・イヤーズ・イン・チベット
一応観たことは観たけど、あまり印象に残ってない作品。ブラピともう一人のオッサンがチベットに行って…それからどうしたんだったっけ? ダライ・ラマの英語にもちょっと疑問。ま、『ラストサムライ』でも明治天皇が英語喋ってたし、今さらそんなことに目くじらたててもしょうがないか。 [ビデオ(字幕)] 4点(2005-11-19 21:32:16) |
415. マスク(1994)
当時はまだCGが珍しく、マスクをつけた時に飛び出すギミックの数々に驚かされたものだが、ストーリー自体は別に面白くも何ともなかった。ごくごくありきたりな勧善懲悪モノ。吹き替え版しか観たことないけど、とりあえず「ワカメ?バカメ!」でちょっと笑ってしまった。 [地上波(吹替)] 4点(2005-11-19 21:01:50) |
416. 大怪獣バラン
この映画、モノクロなのをいいことになぜか初代ゴジラの映像を引用しまくってます(ゴジラがシッポで倉庫を壊すカットとか)。観ていて「アレ?」って何度も思いました。この頃の他の作品と比べても特に目立ったものはないですね。光を飲むっていう習性もよく分からん。そもそも光を飲むっていったいどういうシチュエーションだ? [ビデオ(吹替)] 4点(2005-11-04 23:31:26) |
417. ゴジラVSデストロイア
ゴジラ死す。この一点のみが見所だった第22作。確かにメルトダウンのシーンは素晴しかったが、それ以外は全くの『スペゴジ』級。ドラマも特撮もダメダメ。安易な第一作の引用もどうかと思う。ありゃオマージュというよりはむしろ侮辱でしょう。関係者全員、芹沢博士に土下座して謝れ! [映画館(吹替)] 4点(2005-11-04 22:17:53) |
418. モスラ対ゴジラ
東宝が生んだ二大スターの初共演であると同時に、史上初の「着ぐるみ怪獣vs操演怪獣」の第4作。この映画の見所もその一点に絞られているせいか、ちょっとドラマがイマイチでした。怪獣王ともあろう者がモスラ幼虫ごときに敗北するっていうのも納得いかないし。 [ビデオ(吹替)] 4点(2005-11-04 21:20:44) |
419. オータム・イン・ニューヨーク
秋のNYの風景がキレイで良かったです。つうかよかったのはそこだけ。オチも見え見えでイマイチでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-11-03 16:47:12) |
420. 式日 SHIKI-JITSU
『ガメラ』の後にこれを観ると、「彼女」を演じる藤谷文子の変貌ぶりに驚かされます。これって一言で言うと実写版『エヴァ』って感じでしょうか。「彼女」と「カントク」の陰気な二人芝居が延々と続くだけ。しかも同じようなことの繰り返し。Cocco&加古隆の素晴しすぎる音楽がなかったらかなり厳しかったです。 [DVD(吹替)] 4点(2005-11-03 16:36:38) |