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tottokoさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2001
性別 女性
自己紹介 周りに映画好きな人があまりいない環境で、先日はメリル・ストリープって誰?と聞かれてしまったりなのでこのサイトはとても楽しいです。
映画の中身を深く読み解いている方のレビューには感嘆しています。ワタシのは単なる感想です。稚拙な文にはどうかご容赦を。  

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441.  アジャストメント 《ネタバレ》 
M・デイモンとE・ブラントは好きな俳優さんだし、演技達者の二人は本当に仲良く幸せそうでしたので最後まで付き合うことはできましたが。(どこでもドアは観てて楽しいし) どうもストーリーが締まらんですなあ。自分の生活が何者かに操られているなんてオソロシイことですよ?でもマットに悲愴感は無いしあちら側の連中も人間ごときに裏をかかれるユルい仕上がり。帽子と水がキーポイントっていうのも妙にお手軽だ。 ルネサンスだの産業革命だの、人類の歴史に多大な影響を及ぼす力のある存在が一個人の恋愛沙汰に口を挟むのも変だよ。大統領候補の恋人がダンサーならなぜあかんの?口うるさい親父か。 それに一回目の出会いは彼らがセッティングしたらしいけど、あのシチュエーションは奇抜すぎて最後までいらん混乱を観てる者(=ワタシ)にもたらすな。他人の結婚式に無断で忍び込んで男性用トイレに潜んでいる女ってすごく変じゃないですか。エリースには絶対何かある、と思っちゃったもん。帽子天使らの人間感覚とのズレの成せるワザなのか?
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-01-05 23:09:11)
442.  スター・ウォーズ/フォースの覚醒 《ネタバレ》 
ワタシのようなロートルのファンを涙せしめるような懐かしい面子を勢ぞろいさせつつ、しかしこれは新世代の立派なスター・ウォーズの新作と思います。 見た事ある、と思ったらミレニアム・ファルコンだ、わああハン・ソロだチューバッカだっ、と血中糖度が上がるような興奮。畳み掛けるようにC-3POやレイア姫と時の流れを感じさせるような再会だ。相変わらず空気が読めないC-3PO、しわを隠さない立派なハン・ソロとレイアのご両人。お二方はどうやら子育てに失敗したらしく、一枚かんだルークは自棄になって(?)失踪中、R2-D2は失意の中でスリープモード、と山あり谷ありのその後の人生を皆さん送ってきたのだねえ。しんみりしてしまうけれども、こうはっきりと時の移りを突きつけられるとS・Wの世界も次の世代へ譲り渡そう、と古いファンも潔い気分になるものです。良くできた脚本です。 そして次世代のジェダイを担う若きヒロイン レイが若鹿のような清清しさと賢さ、好奇心を備えていて、デイジー・リドリーの抜擢はこの作品の成功に欠かせない。決定打です。さらに新ドロイドBB-8も大変愛くるしくR2-D2の不在を補うに充分すぎるほど。 華麗な空中戦、メカ群の洗練されたフォルム、奇妙な造型の生物等、スターウォーズならではの楽しさはそのままに、連れてゆかれる世界が砂の星から緑濃い惑星、雪山から大海原とさまざまな体験ができる。ほんとに楽しく面白い130分、素晴らしいです。 エピソード4が封切られた当時の興奮を知らない世代へ贈る、(それも胸を張って)これこそが娯楽大作。よくぞ作ってくれました。
[映画館(字幕)] 9点(2015-12-25 23:48:45)(良:2票)
443.  ハングオーバー!!! 最後の反省会 《ネタバレ》 
酔っ払わないけど、薬も盛られないけど、記憶もちゃんとある3作目だけど、安定感のある面白さでした。もっとも、ハングオーバーファンの常連客を狙っての作りなのは否めませんが。内輪ノリでまあまあ笑いましょうや、という感じです。 相変わらず何もしないダグ、自己中が加速しているアラン、場を取り成すに当たって最強にツブシの利くイケメンフィル、パニクってるか憤慨しているかのスチュ。馴染みの面々がまたもやトラブルに巻き込まれてドタバタするわけで、このテイストが身体になじんで心地よいと思ったら立派なハングオーバー会員。(←?) 最後のお披露目にこれまでの人物が再登場なのも常連客には嬉しい。特にまさかのジェイド。幸せそうで良かった。カルロス(名前違うか)も可愛く育ってた。アランが実にいらんこと吹き込んでいたが、将来への影響が心配だ。いやそれほどでもないけど。
[DVD(字幕)] 7点(2015-12-14 00:13:56)(良:1票)
444.  007/スペクター 《ネタバレ》 
さすがスパイ映画本家本元の007、客を飽きさせない見せ場の連続であります。正直おなかいっぱいになります。ボンド様が強いのはお約束ですので、もう少し手に汗握りたいワタシのような一見客はちょっと物足りない。しかしながら、今回の悪役クリストフ・ヴァルツはとても良かった。ランダ大佐とはまたちょっとタイプの違うサディズムを漂わせて、序盤は完璧。惜しいことに彼ほどのキレ者が椅子の後ろ手テープを甘くしているとは考えづらいのだが。 あー、それとモニカ・ベルッチ、ボンドガールじゃないじゃん。出番はあれだけっすか。もう少し華麗な活躍の場を差し上げないと、さしものモニカも老けたなあ、で終わってしまうではないか。 それと、Q萌えの皆さんには朗報です。彼はとてもキュートです。ローンと猫2匹を抱えてMとボンドの間で苦労が絶えないながら、009のために5億もする車に環境設定してあげる細やかさだ。009はきっとオジサンだ。 と、なんだかんだで結構楽しめたダニエルボンドの4作目でありました。
[映画館(字幕)] 7点(2015-12-12 00:14:45)(良:1票)
445.  コードネーム U.N.C.L.E. 《ネタバレ》 
ガイ・リッチーならではの小気味良いテンポが快く、とても楽しめました。 CIAとKGBが組んでの諜報作戦ですがストーリーに難解さは無く、わかりやすいのもコメディの必須条件。加えて人物が皆きちんと魅力的なのも良い。若手の新進3人はきちんとスクリーン映えしていて、全員にとっての代表作になるのでは。富豪夫人のエリザベス・デビッキもドがつくくらいのはまりっぷり。いきいきと悪い人を演ってます。 ちょっと前の場面を巻き戻して、脳が忘れないうちにネタバレ披露する演出がいくつかあり、ワタシはその都度驚いて楽しかった。旧ソと米国の対抗心がちっちゃいトコまで小競り合いしてんのが笑いを誘ったりと、ユーモアのセンスも上等です。 少し前の時代を考慮した背景描写もなかなか。前半の東ベルリンの街並の暗さはスパイ映画の導入部としては最適でしょう。物語はどんどん明るく?なるのですが。 H・グラントが脇役で登場なのも興味深い。重鎮クラスの上司のわりに物腰が軽めに感じる(褒めています)のはヒューのキャラクターですね。
[映画館(字幕)] 8点(2015-11-24 00:16:34)
446.  バトルフロント 《ネタバレ》 
J・ステイサムはデビュー作近辺の三枚目半の役どころからずいぶん遠くに来てしまってて、昔の方がお気に入りだったワタシはちょっとつまんない。今作でも立派な二枚目役だ。そしてこのスタローン脚本のB級映画、テレビの洋画枠で流すにはもってこいの尺と、そこそこ起伏のある展開だしギャラはそれなりに高そうな役者を揃えているしで、けっこう観られる作品になっています。 いじめをやっている問題児童の家族を「悪い役」として片付けるのでなく、希望を残す描き方をしているところなんか感心です。 半ヤク中の母親にも、一分の親としての理性・良識が残っていたし、子供に手をかけることに激しく抵抗するウィノナしかり、小悪には目を瞑っても、職務を放棄しない保安官しかり(もらったビール捨ててましたね)、人物の描き方が一辺倒でないあたり、映画畑に長いこといるスタローンの巧さを感じるところでありました。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-11-14 00:17:17)
447.  スティーブ・ジョブズ(2013)
ジョブズ氏が個性強すぎで、周囲といっぱい揉めました、というアウトラインはその業界に疎い一般人のワタシの耳にも入っておりました。だけども、彼の残した功績は、山ほどの人間関係のしこりを凌駕するほど画期的で、次世代を拓く鍵ともなったはず。その「凄さ」を描ききれていないのじゃないかな この映画は。観終わっての感想が「アメリカの会社経営って、切ったり切られたりで超エグイなー」では、アップル社としても不本意であろう。 ジョブズ氏の若き頃のインド放浪のエピソード等も、後の展開にあまり関連してこない。伝記だから、と無理に盛らなくても良かったのでは。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-11-10 00:29:39)
448.  ブレーキ(2012)
んーなんかバランスの悪い意欲作と言いましょうか、中盤までは滞り、ラスト近くからは大急ぎな展開だ。 箱に閉じ込められてる間の状況説明をもっとスリリングに演出できないもんだろうか。ケータイや無線(なぜそこにあるのか、と犯人の意図に興味深々だったのに)で外の様子はなーんとなく分かるんだけど、大部分は主人公が衝撃であちこちに頭をぶつける描写ばかり。 終盤はこりゃもう「過ぎたるは及ばざるが如し」の見本みたいなもんで、完全にやり過ぎ。こんな感じの”ひっくり返し”なら、延々とできるじゃありませんか。→例・主人公が目を覚ますと(もちろん生きていた)そこは無機質な室内。現われた妻が衝撃の告白、自分は国防省ともテロリストとも無関係の団体IMF(ミッション・インポッシブルから無断借用)の一員であり、今回は潜入捜査の命を受けていたのである云々・・・ 人はこういうのをアホらしいと言うのではないですか。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-10-26 22:24:44)
449.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 
美しく、完璧な妻が実はサイコパスすれすれの異常者である、というネタは中盤くらいから早々と明かされるのだけど、そこに至るまでの演出が巧み。B・アフレックに不誠実男という印象を客に持たせるので、妻と夫どちらについて観るべきか、まんまと翻弄されました。かろうじて妹のマーゴにすがりつきましたが 私は。 ”切れ者”とされる妻エイミーだけど、コテージであんな頭の悪そうなチンピラにカツアゲされてたり、ちゃんとアリバイを潰さないまま元彼を突然誘拐犯に仕立てたりと、やってることはけっこう穴が多くて米国犯罪史上に名を残す知能犯の面々と肩を並べる、といったレベルではないような気もする。 むしろエイミーの喜びそうな台詞を吐いて彼女をみごと引っ張り出した夫にも、まだまだ分がありますよ。ショックを受けてるマーゴのためにも、もう一幕がんばってほしい。 それにしても、この監督の映像はしっとりとして美しい。下手するとB級に落ちる題材を、画の格調高さで一枚も二枚も引き上げてる感じです。
[映画館(字幕)] 7点(2015-10-23 23:42:39)(良:1票)
450.  鑑定士と顔のない依頼人 《ネタバレ》 
この監督とソリが合わないのはなぜか、この映画を観てわかった。この人の恐るべきユーモアの感性の無さだ。いつでも質感のしっとりとした小道具と背景で画を美しく撮り、芝居のしっかりしてる役者を使って雰囲気は極上だ。だけど、詐欺サスペンスの話で、してやったりやられたりといった爽快感が無くてどうするんだ。年寄りをマジ破滅に追い込んでどうする。 大問題なのは、オールドマンの財産だけでなく真心まで粉砕したってことだよ。押し込み強盗で絵画だけごっそり盗られた方が全然ましだ。 贋物の中にも本物がある=偽の愛でも真実かもしれないと心のどこかでクレアを待ち続けるオールドマン。でも来訪するのはかつての秘書のおじさんのみ。落胆のような絶望のようなオールドマンの表情。 一体どうしてくれるのか。ドレスや宝石をみつくろい、嬉々として自宅へ帰るオールドマンの姿を思い出すと私はこの上なく辛い気持ちになるんだが。 映画を観終わって、苦い感想を抱くものがあってもいい。けれど人の心の弱くて優しい部分を踏みつけにして可とする脚本などセンスが良いものではないと思う。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-10-19 00:13:29)(良:3票)
451.  チョコレートドーナツ 《ネタバレ》 
人の心に棲む、偏見という悪意の手強さ。「なんなんだ」と観ている間、この思いがずっと離れなかった。いや、裁判所の判事がゲイのカップルに子供を預ける事例に慎重になるのは分かるよ。子供は男の子で、ダウン症で、もしや性的虐待を受けてしまうかもしれないと。だからこそ、彼らを知る人間に証言をしてもらうのでしょ。学校の先生も、事情を精査した調査員も二人が保護者として適格であると証言したのに。にも関わらず保護を認めない。なんなんだ。説明しろ。 極めつけはかつての部下に嫌がらせをしにわざわざご登場の元上司だ。なんなんだ、あんた。法を乱用してまで彼らの主張を折りたいのか。底冷えするような意地の悪さだ。偏見という醜悪さがもろに出ている顔。鏡を見ろ。 とまあ ひとしきり憤慨し、血圧が下がったらつくづくマルコが哀れで涙が出た。こんな問題は今でも山積みだ。でも救いが無いわけではない。二人の愛の形は本物で限りなく優しかった。愛が確実に存在した、その偉大さに心が和らぐ映画でもある。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-10-05 00:04:50)(良:2票)
452.  キングスマン 《ネタバレ》 
終わっても、映画館の椅子からすぐには立てないほど面白かったですねえ。 ずらりと顔をそろえた渋いところの英国男優の面々。本格派の予感。ブリティッシュの伝統も薫り高き高級な調度品。仕立ての良いオーダーメイドのスーツ。その麗しい姿でまさかコリン・ファースがあんな見事な殺陣(?)を見せるとは。でもって、コレ タランティーノだっけか?と呆然とするような展開になだれ込むとは。呆然となったけど、しかしこれが確かに爽快であったのだ。人の頭が次々吹っ飛ぶ場面でカタルシスを覚えるとは私は疾患か? こと切れる前に自分の血をみて嘔吐するS・L・ジャクソンの唯我独尊なヒール感も素晴らしく、息もつかせぬ展開にここ数年007でもMIPでも感じることがなかった、はらはら・どきどき・わくわくを堪能しました。 ダイアー・ストレイツで始まり、ブライアン・フェリーで締める。平民クラスの者が、”マナー”を身につけ教養人となる、キングスマンとなるための成長の意味合いを秘めた選曲だとしたら、これまた粋じゃありませんか。
[映画館(字幕)] 10点(2015-09-30 00:45:59)
453.  ファミリー・ツリー 《ネタバレ》 
家族って何だろうねえ。目に見えない情愛のみでスタートする不可思議なまとまり。常に順風満帆とはいかないのが世の常でして、ここに描かれる家族は予期せぬ事故に見舞われる。そしてそれをきっかけに明らかになる家庭崩壊すれすれの内情。ずっと進行していたのに気付かなかった綻びに突如直面した父親G・クルーニーの奮闘ぶりは涙ぐましい。 そりゃぶつけたくもなるわな。憤懣やるかたない思いを。たとえ相手が昏睡状態だとしても。でも別れの時が来たら、涙が頬を伝うのだ。この場面、複雑で多面体な”家族”という感情をリアルに描いていると思った。 家族にKOされつつあったお父さん、自らのアイデンティティを大王の子孫であることに見出し、親族らの意向を却下して再び生活を生き出す。ラストの、やけに生真面目なTVドキュメンタリーを見る親子三人をむしょうに応援したくなった。 今後土地のことでもめるだろうし、長女のしょーもない彼氏のこともやっぱり心配だ。 でもきっと上手くゆく。この世の皆、何がしかを抱えている。ゆったりとした音楽も伴って、しみじみと背中をさすってもらえたような想いが残りました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-09-27 23:41:46)
454.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
スパイ映画は数多あるうえ、シリーズも回を重ねるとなると、新たなどきどきを演出するのは大変困難なことだろうなあ。高いハードルを見事に越えるトム・クルーズとスタッフ陣、さすがです。 決して“老い”を感じさせないスター・トム・クルーズ様ではあるけれど、やっぱり一作目のキラキラしさはもはや無い。俳優として円熟期を迎えつつある彼の一面を意識してか、今回体力切れしたトム様が、ひらりと障害物をかわしそこねてコケる、という驚きのお茶目演出も見られました。いや感慨深い。 冒頭、誰もが「いつ来るか」と思っているイーサン・ハント。走って登場したときは笑ってしまった。「待ってました!」というか、もはや一つの型になってるみたいで。全編みっちり身体を張るハント氏、健在でした。
[映画館(字幕)] 7点(2015-09-23 01:10:54)
455.  6才のボクが、大人になるまで。
これは、心に沁みましたねぇ。12年の長きにわたって登場人物にカメラを当て続けた結果が生んだ、まごうことなきリアリティ。毎年顔を合わせて擬似家族を演じているうちに、パトリシアもE・ホークもそして子役2人も、いつの間にかもう一つの人生を確かに生きたのではなかろうか。 ありがちな、一家庭の浮いたり沈んだり。他愛の無い友人たちとのひとこま。ああまた相手を間違えたお母さん。一つ一つのエピソードの、手触りが本物だ。育ってゆく子らが、まさに“その子本人”なので近所の子の成長を見ているよう。 メイソン役のエラー・コルトレーンが、脚本どおりの内省的な風貌に育ったのも作品にとっては僥倖でしたね。不思議なものです。 おそらく、若い独り身のうちに観てもピンとこないと思うんだ。なんかつまんねえ、と思った方、この先の人生で人の親となったら、ぜひまたこの映画を観てほしい。そしてその子が巣立つ時、ラストのパトリシアの台詞で一緒に泣きましょう。
[DVD(字幕)] 10点(2015-09-22 00:26:13)
456.  42~世界を変えた男~ 《ネタバレ》 
題材が題材なだけに、“あった出来事”を描写していけば、それは力強く感動的な物語になるに決まってるわけで。全チームに永久欠番の“42”、初の黒人M・リーガー ジャッキー・ロビンソンの受けた心無い仕打ち。耐えに耐えて偉業を成し遂げたロビンソンの「ええ話」はそれだけで心揺さぶられるものであります。 しかし映画作品としては、その既定路線をキレイになぞっているだけの優等生作品で少年少女向け伝記の枠を超えたものではありません。奥さんのサポートひとつにしても、ベタベタくっついてる描写ばかりではなく、彼女が闘ったであろう“対嫌がらせ”の具体的な話が聞きたかったし、野球ドラマとして観るなら 後任の高齢監督の名采配も見たかった。うーん物足りない。 とはいえ、やる気まんまんのH・フォードは渋い役どころを器用にこなしているし、気の利いた台詞も楽しい。「棺桶をバラで飾ればいい」「肌がたとえシマウマ模様でも俺はかまわん」等がお気に入りの台詞です。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-09-20 00:36:02)(良:1票)
457.  マリリン・モンロー 瞳の中の秘密
大女優マリリン・モンローという人格を被って生きなければならなかったノーマ・ジーンの悲劇を知った。 あんなに明るく素敵な笑顔で世界を照らしてくれたマリリンがこんなに苦しんでいたとは、ファンもつらい。 見つかったメモは走り書きのようであり、散文的であり、そして一貫してもがいている。複数の後輩女優らが、彼女の語り部となって半生をつづる本作はドキュメンタリーのようであり、舞台劇のようでもあり。皆 マリリンを敬愛しているかの打ち込みぶりだ。泣ける。 彼女のファンでなければ興味の持てない淡白な内容ではあるけど、私はマリリンが大好きだし、特にジョー・ディマジオが病院から彼女を奪還するくだりには泣けて泣けてしょうがなかった。そして、アーサー・ミラーに厳しい視線を向ける制作の姿勢には大いに同意した。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-09-13 23:59:33)
458.  ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 《ネタバレ》 
ネットにごまんとある心霊動画レベルの虚仮おどしの連続。プロットの練られ不足といい、画づらで脅かそうという意図が丸出しです。 話が一向に進まないなあと思っていたら突然主人公が解決法を提案。そんな稚拙な方法で?と見守るも、効果が無かったらしい。あのラストはないわ。大体、19世紀に探し物をするのになんで昼間からやらんの。わざわざ夜中にローソク立てて、で朝になったら館を出る、ってどういうこと。○○を見たら呪われるぞ、というセオリーが例のビデオとか花子さんの類の発想なんですな。21世紀なのにまだやってるのか、と思わずにいられません。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2015-09-07 00:26:46)
459.  サイド・エフェクト 《ネタバレ》 
構成や演出が巧くて、ベテランかつセンスのある作り手だなと感じます。ソダーバーグびいきだからでしょうか。 ただごとではない不穏な導入で引きこまれ、さらにルーニー・マーラもJ・ロウも嘘か誠実かどちらともつかない演技である。腹に一物抱いているのは誰なのか、ワタシは最後まで判断つかなかった。ここらへんのじらし方、うまいですねえ。死んだ亭主の取引相手が絡んでくるのじゃないかと勘ぐったくらいだ。 肝心な所はうまく覆い隠しながら、真実を展開してゆく手際はシンプルで明瞭。オートバッグの不可解、実在しない同僚、盗撮の証拠、と女の疑惑が徐々にふくらんでゆき、ついに悪が敗北する、このカタルシス。近頃の作品は黒幕的な奴がまんまと生き残って後味悪くエンディングを迎えるものも多い中、小手先のどんでん返しなどしないストレート型のサスペンスは大変小気味良かったです。
[DVD(字幕)] 7点(2015-09-05 23:53:03)(良:1票)
460.  アタック・ザ・ブロック
これを観て思ったこと。なんとまあ英国の低所得層の若者はあえいでいることか。かの国の不況のなかの青春映画はいくつも観てきたけれど、そういう一連の作品と同じような感慨を抱く。なんかエイリアンみたいのがいくつも出てきたところで、そいつらの印象は濃くなかった。 戦う舞台が“ブロック”という実に局地的な生活圏。その小ささが、彼らの人生全ての象徴のよう。ラストもその小さいエリアでヒーローとなってめでたし、となっている。別に世界を救ったわけではない。 一人の少年が言う。「なんでアフリカの子供を救うわけ?イギリスの子供は救わないのかい?」この台詞が妙に心に残った。作品の骨格のような気がする。 エイリアン退治は、脚本が用意した、少年らが閉塞した生活から抜け出すための力技。一人は英雄となって人生に意味が生まれた。B級映画に対して、少し考えすぎかな。たぶんそうだな。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-09-03 00:32:06)(良:1票)
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