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花守湖さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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461.  アメリカン・ヒストリーX
どんなに救いようがない罪深い人間も、家族との縁を切らずにいたおかげで最期は改心することができた。人を憎むよりも人を愛することが救われる道。 憎しみからは何も生まれない─。
9点(2005-01-03 20:54:00)
462.  アザーズ 《ネタバレ》 
やられたー この映画を観た感想はまさにその一言に尽きる。 ここでみんなの感想を読んでいるとラストが予想できた!?というすごい人がけっこういるようで驚いているが、私は見事に騙された。まさに監督のトラップにひっかかったのんきな観客の1人であることは認める。 しかしこの映画のラストを予想できなかった私はとても幸運な観客の1人だったといえる。 この手の衝撃の謎が隠されている映画はそれが分からなかった観客は本当に幸福だ。 私は、子供には母親に対してなにか屈折した感情があったことは感じていた。 それがこの映画のなんらかの伏線だと思って得意げになっていた。 しかしラストで分かったことだが、な、なんと!この子供たちは母親から殺されていたのだった。 思わず自分の驚きが声になって出そうになったくらいだ。 母親は心の病になってしまい見境をなくし我が子を殺してしまった─、しかしもちろん心の底から子供たちを愛していた。だから死んだ後の後悔の念はとても激しい。 それが幽霊となってしまった原因だと考える。が自分がそうなったことに気がつかない。自分が幽霊になったことに気がつかないのがこの映画の最大のミソなのだが、それを巧いと思う気持ちを吹き飛ばすくらいに悲しい気持ちが上回った。 あのキリストの教えをしつこく子供に教える場面もなにか変だと思っていたが、あれは子供に教えるものではなく、自分自身の罪の許しを請う意味があったのだろうと今になって考えることができる。 救われたかったのは母親だ。 一番感動したのは最後の最後であの娘が母親に抱きついたところ。 抱きつかれたそのときの母親のニコールキッドマンの顔の表情のなんと美しいことか、、それを見て感動で体が震えた。  最後でようやくこの罪深い母親は救われたのだと思う。 そう思うと涙が出てきた。 幽霊となっても絶望感はない、そこにあるのは母親の無限の愛情。 母親の犯した罪を子供たちが許した瞬間だったような気がする。 この映画を観て恐怖を感じ、ラストで驚き、そして感動した。
10点(2005-01-02 23:32:38)(良:1票)
463.  ウェディング・シンガー 《ネタバレ》 
結婚式で花嫁に逃げられたウェディングシンガーのロビーはやけになって他人の結婚式で乱闘騒ぎをおこす。  この不幸なロビーも最後にとうとう運命の女性と結ばれることになり、ラストは感動的な2人の結婚式がある。この幸せ絶頂の瞬間に、1人の男がやって来てロビーたちの結婚式を台無しにしたら彼はどう思うだろうか? たとえ、この男がロビーと同じく大きな失恋をして自暴自棄になっていたとしても同情はできないだろう。 八つ当たりは良くない。 ましてや彼はウェンディングシンガーという職業柄、そんなことは一番よく分かっているはず・・・と思うのだが、じつはぜんぜん分かっていない。その理由は自分の仕事に誇りを持っていないからだ。 この映画からは彼がどうしてウェンディングシンガーをやっているのかということがまったく見えてこない。他人の最高の幸せの瞬間を祝福するという仕事に名誉を感じているわけでもない。その気持ちがあったらあんな真似はしなかっただろう。 彼はたんに自分の生活を維持するための賃金を稼ぐためにたまたまウェンディングシンガーをやっているだけの普通の人間だ。 だから別に彼がムリにウェンディングシンガーである必要はなく、銀行員でも魚屋さんでも全然平気なのだ。それでも物語りは成り立つだろう。 しかしもし彼が銀行員をやったとして映画のタイトルを「銀行員」にしても受けは良くないだろうから言葉の響きのいいウェンディングシンガーにした。  けっきょく最後までウェディングシンガーという職業が意味を持つことはなかったと思う。  もし意味があったとするならば、あの飛行機の場面だ。自分の恋を祝福するためだけのウェンディングシンガー!   
1点(2005-01-02 23:24:56)(良:1票)
464.  スパイダーマン2
「大いなる力には大きな責任が伴う」というこの映画の印象的な台詞は、アメリカ的すぎる。 スパイダーマンの原点がこのような考えのもとに生まれているのがいかにもアメリカらしい。 この映画のヒーローは警察や法律などはまったく眼中になく、「俺は力を持っているから人を救うのは義務なのだ」という思い込みがあり、それはイラク戦争をしているアメリカと一緒だ。 全部1人で決定して1人で行動している。 そういうのが悩みというのはおかしい。 それにそんなに大きな力を持っていると思っているならば、自分の町だけじゃなく、アメリカ全土を回って貢献しなさい。とにかくスパイダーマンの人助けは、いきあたりばったりのものである。 すごく効率の悪い人助けだ。 それに正体をすぐにばらしすぎる。もしこれが藤子・F・不二雄のパーマンだったら正体がばれたら脳細胞破壊銃でパーにされてしまうという恐ろしい決まりがある。 ちなみにパーマンはスーパーマンのスだけをとった名前になっている。これはスパイダーマン同様に3枚目ヒーローという意味もあるが同じ3枚目ヒーローでもスパイダーマンのヒーローにはあまりにも矛盾が多すぎる。  さらに言わせて貰うと、町を飛ぶように移動するのは見ているほうは爽快だ。しかしあのクモの糸は人間の体重がかかっても切れないくらいだから接着剤のようにビル中にくっついているはずだ。 掃除のときはかなり大変だろう。町はクモの巣だらけかもしれない。こまったヒーローだ。
2点(2005-01-02 18:41:56)(笑:2票) (良:2票)
465.  運動靴と赤い金魚
とにかく一言、ハリウッド映画のように最先端の技術がなくても、これほど映画を面白くすることができるんだということ示した素晴らしいイランの作品。 ストーリーは至って単純。FBIもテロリストも出てこないし、カーチェイスもない。 しかしそれが面白いのだ。お兄ちゃんがマラソン大会で必死で走っている姿は、アメリカ映画の過激な銃撃戦を見るよりも、観客を緊張させ興奮させるエネルギーがある。 このように思ったのは私だけではないはずだと考える。 これはただ単に妹の靴を不注意でなくしてしまったお兄ちゃんが、四苦八苦しながらマラソン大会で靴を取り戻そうとする物語だと言い切ることができない不思議な面白さがある。 それは人間がしっかり描かれているからだと思う。 そしてそれを作り上げるために必要不可欠な「生活」が素晴らしく丁重に扱われている。 そして妹と兄という関係性の中に父親がこれもまたいい味を出している。 たったこれだけのことを映画にしてしまうイラン映画は、映画にとって何が一番大切なのかをよく分かっていると感じた。 ぜひハリウッド映画の中毒に冒されそうになったときの解毒剤に試用してもらいたい秀逸な作品。
10点(2004-12-20 19:28:25)(良:2票)
466.  オール・アバウト・マイ・マザー 《ネタバレ》 
悲劇のヒロインという言葉があるけど、この映画に出てくる女性たちにはまったく無縁の言葉だと思う。彼女たちは悲劇を避けようとはせず、憎みもせず、ただあるがままに受け入れている。 息子を失った母親、エイズで死んでいく女性、娘から愛されないボケた夫を持つ母親、薬物女を愛する女優─。 彼女達は悲劇を前にしても心が崩壊するようなことはない。 人生の進むべき道の途中で止まったりせず、着実に前に進んでいる。 陽気なオカマのアグラードも同じように「人生ラクありゃ苦もあるさ」といった感じで、悲劇のヒロインにならない所が印象に残った。 男手なく生きている女性たちを見ると、それは力強くも見え、頼りなくも見える。 しかし「生きている」という輝きみたいなものが感じられた。 生きることが困難なときほど、人は「生きている」という実感を持つのかもしれない。 満たされすぎていると、かえって自分が今持っている大事なものを見失いがちになることもあるかもしれない。   誰の人生も周りからは平凡なように見えて、この映画の女性たちのように劇的な要素はあると思う。 多くの女性を不幸にして、挙句の果てに自分も死んでしまう大男のオカマもその1人。 いっけん、すごい物語のようで、みんな自分の人生を素直に受け入れているところが「強い」と感じさせる理由だと思う。 すべての女性たちに観て欲しい映画だということだけど、私はすべての男性にも観て欲しい映画だと思います。
10点(2004-12-15 00:20:55)
467.  21グラム 《ネタバレ》 
3組の夫婦が出てきて、その3つの夫婦の形をごちゃごちゃにミックスさせ、時間までバラバラにして作ったような映画だった。 そんな奇抜なことをせずとも充分に面白い映画を作れたと思う。 私のこの映画の見方は「夫に苦しめられる妻たち」というもの。  どれもこれも妻の孤独と寂しさと苦しみが伝わってくる。 夫婦の形というのはいろいろあるだろうが、少なくともこの3組の妻たちは夫を運命共同体のパートナーと見ている。夫の不運を自分の不運として受け入れて苦しんでいる姿は、悲しみや苦しみを避けようとするのではなく愛する人と無意識のうちで共有しようとしているように思う。 最後にショーンペンが自分の胸を撃った理由は2人を助けるためだったはずだ。彼はどちらにしても、もう助からない体であった。重い病気にかかっていたので生きるだけでも精一杯だった彼だからこそ、命の尊さを痛切に理解している。 ベニトロをけっきょく殺さなかった理由もそこにありそうだ。 もしショーンペーンが自分の胸を撃ち抜いていなければ2人のうちの誰かが死んでいたはずだ。 多分ベニトロが逆襲して女性の方がやられていたかもしれない。どちらにしても、もう意味のない殺し合いをすでに失おうとしている自分の命と引き換えに止めようとしたのではないか。
7点(2004-12-15 00:17:38)(良:1票)
468.  モーヴァン 《ネタバレ》 
最初はトンデモ女だと思っていたけど、モーヴァンという女性にはリアリティがあるかもしれない。 恋人が自殺したのに驚きもせず、悲しみもせず死体を放置したまま夜遊びに出かけていくところなどは「異邦人」のムルソーを思い出させてそこで興味を持った。 また恋人が葬儀代金として残したお金を通帳から引き出してスペイン旅行に行くなど、一貫してモーヴァンにはモラルがないが、だからといってこの女性が良心というものが欠けている悪党にも思えない。 異常者にも見えない。  自分の心のままに行動しているように見える。 しかし多くの人間は神さまを信じないまでも何か見えない力というものを信じていて、それを恐れそれが良心を形成したり欲望の抑止力となる場合があるがモーヴァンにはそれがない。 だから彼女を見て虚無主義者だと感じる人もいるのかもしれない。 モーヴァンという女性の見方はさまざまだと思う。 ハリウッド映画のように娯楽的要素のまったくない映画だけど、感性に訴えかけてくるような作品。 それと主人公のモーヴァン役の女性はクールでタフネス、目が強く抜群の存在感だった。
8点(2004-12-05 01:45:24)
469.  ライフ・イズ・ビューティフル
自分が死ぬ恐さを払拭する唯一の方法を教えてくれる映画だ。愛するということが、これほど重要だと気づかされた映画は稀である。
9点(2004-11-30 23:05:04)
470.  遠い空の向こうに
子供がロケットで食べていこうと考えるなんて親としては当然反対するだろうと思う。あまりにも夢を追いすぎると思ってしまう。 現実に目を向けて真面目に働きなさいと親は考えるだろう。 しかしけっきょく一番大事なことは好きなことにチャレンジするということだと思う。 それが失敗しようが成功しようがとにかくチャレンジしたという事実そのものが大切なことではないだろうか。 最後にロケットに挑んだ少年たちの末路が紹介されたけど、そんなことはどうでもいいこと。 「私はそれを実行した」ということだけで成功失敗の有無に関わりなく、誇れる出来事じゃないか? 若いときの行動とは利己的なものではなくてこの映画の少年たちのように無謀と思えるくらい一途で純粋であって欲しいと素直に感じた。 成功すればそれは良いことだ。しかし大きな失敗を経験することも大事。 成功も失敗もしないで人生を終える人間に比べたら行動するということがいかに大事か分かると思う。
9点(2004-11-21 20:58:08)(良:2票)
471.  ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
走るゾンビ以上に驚かされたのは人間たちの知恵の足りなさだった。ゾンビに囲まれたビルの屋上でSOSと壁にらくがきしていたが、そんな原始的なことをせずに携帯電話を使って助けを呼べばそれまでだ。 それに携帯電話を持っているなら向かい合うビルにいる人間とチェスするときも、わざとらしく紙に文字を書いて意志の疎通をしあう必要もない。 まるでゾンビ並みに知恵が回らない人間たちに唖然とする。 そもそも情報化の今の世の中でこのような設定で映画を作ること自体にムリがある。 さらに知恵がないだけではなくてモラルも持っていない。 あのゾンビを笑いながら殺しあうゲームをしているときは気分が悪くなった。 ゾンビと同様に人間たちも非人間的だったということ。 さらにあのゾンビ化した女性から生まれた赤ちゃん。 恐る恐る赤ちゃんの様子を確かめようとする主人公の場面。もちろん観客は赤ちゃんがゾンビではないかと思いながら見ている。 そのときになんと健康な正常な赤ちゃんだったらその意外さに驚き、そして救われたことだろうか・・。結果は当たり前のつまらないものだった。 こういう何気ない場面を見て、つくづく監督は最初からすべてを皆殺しにするつもりだったのだろうと思う。 モラルも人間性もなく、「殺す」という行為を楽しんで眺めるためだけの映画。 まったく救いがたい。 ゾンビが走るのが良くないとか歩くのが良いとかそんなつまらないことを考える余地が無いほどくだらなさが目立った。
1点(2004-11-20 18:36:49)(良:2票)
472.  セイブ・ザ・ラストダンス 《ネタバレ》 
たしかにストーリーは巧いと感じたけど、映画というよりはレベルの高いTVドラマという印象を受けた。 娘が母親を失ってハーレムという未知の世界に乗り込むという興味深い設定なのだからもっと「ハーレム」という世界を中心に見せて欲しかった。 娘のほうも、踊りはうまいのだけど自分の父親に対する思いを見せて欲しかった。 ただ黒人ばかりのハーレムの学校の雰囲気が少し分かっただけでも良かった。黒人と白人の恋愛の難しさばかりではなく、バレエとヒップホップというまったく違う価値観を持った男女が結ばれるというストーリーはやはり新鮮だった。 もう少し面白くできたような気がするだけに学園ものとして終わってしまったのが残念。
7点(2004-11-19 20:30:26)
473.  L.A.コンフィデンシャル
トラウマを持った役を演じていたラッセルクロウがやけに目立っていた。このときはラッセルに関しては今のようにブレイクしていなかったのでノーマークだったが、それでも印象に残った。
9点(2004-10-17 10:58:53)
474.  山の郵便配達
この映画は私のツボにはまった。 父親をお父さんと呼ばない息子。 そういう息子に対して、あの情けなくて頼りない笑顔の父親は、見返りを求めない無条件の愛情を息子に降り注いでいる。 それが痛いほど分かった。 人は誰かを好きになると強くなると言われるが違うかもしれない、人は好きになればなるほど弱くなる─。  ・・こういうぎこちない2人の親子と次男坊の面白くも哀しい3日間の郵便配達は、平凡だけど、親子関係に問題を抱えている人が見ると胸を打たれるのではないだろうか。平凡だからこそ、風で郵便物が飛ばされただけで、声を上げたくなるほど驚くこともある(笑) ハリウッド映画に侵され続けているとそういう感覚が分からなくなるのかもしれないが、私はこの映画を純粋に楽しめる自分に気がついた。それがうれしい。 
10点(2004-10-11 13:10:17)(良:1票)
475.  ベッカムに恋して 《ネタバレ》 
邦題をみる限りはB級映画の臭いがプンプンしてくるが、実はぜんぜん違う。すごく面白い。 サッカーは男のスポーツだという偏見を持つイギリス人の母親は自分の娘がレズだと思い込む。そして今まで娘と対立してきた自分を悔いて、夫からオフサイドを教わる、その姿は滑稽で笑える。 そしてインド人の父親は、若いイギリスの留学時代にスポーツをしていたが差別を受けて心にトラウマを抱えている。 自分の娘も同じようにスポーツを通して外国選手から差別を受けるのではないかと思っている。 インド人の母親は、インドの文化を何よりも大切に思っているが、2人の自由主義の申し子である娘たちを見てはいつも嘆いている。 娘が肌を露にしてボールを蹴ることに真っ向から反対している。 そしてベッカムに恋するゲイの男性も、とてもよかった。 主人公の女性が恋するのはベッカムではなく、アイルランド人の女性サッカーチームの監督。彼は自分の父親に負目を感じて対立している。 女性のサッカーチームの監督をしている自分にも誇りが持てない。 イギリス、インド、アイルランド、レズ、ゲイ、人種差別、なんでもありのすべてがつまった面白い映画。 映画が面白いと感じるのは、CGや特撮ではなく人間が輝いているとき。 そのことを改めて教えてくれた貴重な映画。
9点(2004-10-11 13:07:14)
476.  活きる
この映画は「検閲」が通らなくて見れない時期もあったという。 当然のことながらこれは中国政府には面白くない映画の代表作。  いまや世界的に有名な監督のチャン・イーモウだが彼自身、「文革」で苦い目にあわされてきただけに、批判精神が強いのだと思う。 これを観ると文革は、とにかく怖いものだということがじわじわと伝わってくると思う。 中国人の誰もが1つの思想を信奉し、異分子を絶対に許さない態度をとっているが、明日は我が身が異分子扱いにされてしまうという恐怖感が伝わってくる。 観ていても息が詰まりそうになる圧迫感があった。 この時期は生きることが最も困難だったときかもしれない。 「活きる」というタイトルはとても面白いと思う。このような状況でも中国人はすべてを受け入れて生きてきた。単純に生きる事、なんとか生活している家族を見ているだけでも感動できる。 誰も自己実現とか自分の存在理由などで悩んではいない、立派な行いもしていない、ただ生きているだけであるけど、それが輝いて見える。 これは生きることに感謝できる人からのみ発散される輝きかもしれない。 これがどのようにして作られたかはDVD版「活きる」のメイキングをぜひ見てもらいたい。 興味が2倍になるはず。    ちなみに最近の中国映画は、検閲を無視したいわゆる下電影(地下映画)が若い監督の間で作られているという。 もっと本当の中国が見たい。
10点(2004-10-10 15:43:17)(良:2票)
477.  コールド マウンテン 《ネタバレ》 
この映画を見終えて真っ先に実感したことは、主演している人々も、舞台となるコールドマウンテンの大地もすごく美しいということだった。この作品のテーマは「美」だと思う。 映像はとにかく最初から最後まで美しい。DVDでぜひ観て欲しい映画。 象徴的な美しさを誇るコールドマウンテンは、あのルーマニアで撮影された。 視覚だけでもあの冷たい空気が伝わってくるようであり、こういう感覚を「厳粛な美しさ」と言うのだと思った。 そしてその美しさを際立たせる俳優たちがいる。 特にジュード・ロウの存在。 感情を表に出さずとも、内に秘めてた熱い想いがひしひしと伝わってくる。 盲目の老人と会話を交わした場面では「10分間でもいいから俺はコールドマウンテンに戻って愛する人と一緒にいたい」と言ったセリフにはジュードの想いが表われている。 ラストはジュードの死。 今考えると、ジュードはその10分間(つまり一瞬という意味)を手に入れるためだけに、苦難の逃避行の道を突き進んだように思う。 ニコールキッドマンやレニー、ナタリーポートマンは、表面的な外見の美しさだけではなく、強さと厳しさを秘めた内面の美しさが目を惹いた。 映画は全編を通して透明感が溢れている。 コールドマウンテンと南北戦争に翻弄される人々の果敢ない美しさが絡み合っている。 ストーリーは普通だけど、視覚に訴えかけてくる映像美は圧巻だった。
8点(2004-10-09 15:01:16)
478.  ギャング・オブ・ニューヨーク
.      
7点(2004-10-09 13:56:30)
479.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
あっという間の3時間だった。 すべての種族が活き活きと描かれていた。 この映画を素直な気持ちで「面白い!」と思える自分を心から褒めたい。 久しぶりに自分で自分を褒めたくなるような映画に出会えて嬉しい。 映画というのは「面白い」と思った観客が常に勝者だと思う。 
9点(2004-10-09 13:52:06)
480.  天使のくれた時間
「地球へようこそ」って言っていたあの娘のセリフは可愛くて笑ったな。   それにしても、金持ちのニコラスは、高層ビルの頂上に部屋を構えて、美女との一夜も楽しめて、仕事は超一流で社員からも頼りにされて、高級レストランで食事をし、いつも違う美女と踊り、車はフェラリーに乗っているような生活を捨てても良いのか? それとも割引券を必死で集めたり、住宅ローンが残り36回もあったり、老後の不安を抱えて生きていく生活のほうが良いのだろうか? 愛もたしかに大事だけど、これは悩むよ、  
8点(2004-10-09 12:13:08)
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