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ミスター・グレイさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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481.  風の又三郎(1940) 《ネタバレ》 
割りと原作に忠実に作られているので賢治の特異な世界観を損なうことなく実写化に成功しています。原作(最も読まれているであろう新編において)と同様に本作では三郎が本当に〝風の又三郎〟なのか明示されません。風の又三郎は大人が信じないような子供社会の伝説の一種です。大人になると無理にでも論理的に説明をつけようとしてしまいますが、子供は濁りの無い目で純粋に信じることができます。そして原作にはない又三郎の鉛筆紛失事件を挿入するする事によって又三郎の存在をさらに不明瞭にしています。しかもこの事件は子供たちにとっては風の又三郎の仕業として永遠の語り草となるでしょうが、観客には妹の仕業という種明かしをしてしまっているのです。つまり観客は全ての答えを提示されたうえで判断を委ねられるのです。童心を忘れずにいられたかどうかを。様々な年代で見たいと思う作品です。  ・・・ところで年長者が年下の子の面倒を見るという分校スタンスは良いですね。一クラスにおける生徒数や教員の多忙さ、学力向上等を考えると様々な問題が生じて無理な話かもしれませんが、週一日や一日一時限だけでも学年混合のクラスがあったら失われつつある昔の大切な人間関係を取り戻せるかもしれないとさえ思わせます。教師でもあった賢治の理想の教育環境を垣間見た気がしました。 
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-08-25 18:16:41)
482.  殺人の追憶 《ネタバレ》 
ヨン様に興味ない私は韓流ブームには乗りませんよとばかりに韓国の作品を十把一絡げにしていましたが、本作を観て完全に食わず嫌いであったことが発覚しました。当時の韓国の背景もよく知らず、予告編を先に見て犯人は捕まらないという結末を承知していたにもかかわらず、グイグイ作品に惹き込まれてしまいました。あまりに異常な殺人事件に追い込まれていく刑事たちの描写が実に素晴らしい。粗野なパク刑事は大人しくなっていき、冷静沈着なソ刑事は野獣的な面を見せ始め、それぞれの人間の本質に迫って行く。〝目を見れば分る〟が物語りに随所に利いていて効果的。手堅い演出で上映時間の長さも感じさせません。それにしても驚かされたのはソン・ガンホ!最後のドアップで見せる表情が何とも凄い。このシーンだけでも一見の価値ありです。韓国にはこんな俳優さんもいたのですね。ヨン様の微笑みも他の二枚目俳優たちもそれは素晴らしいだろうけれど、たまにはいかつい笑顔が素敵なソン様にもスポットを当ててもらいたいものです。
[DVD(字幕)] 10点(2006-08-22 18:56:25)(良:2票)
483.  北京原人 Who are you? 《ネタバレ》 
このサイトのワーストランキングで目にして以来、薄々気になっていた作品なのですが、とうとうレンタルビデオ店で鉢合わせし北京原人の〝いわゆる超能力〟とやらに引き付けられて?借りてしまいました。前評判による免疫により、何故にそうなる?という奇想天外な展開にも頑張ってついて行ってたんですが、引田天功さんのイリュージョンでついに私もスッ飛ばされてしまいました・・・。・・・でも・・・ヤバイ、参った・・・酷評されているほどつまらなくはなかったぞ;。テンポが良かったので飽きずに観てしまいましたし、役者さん熱演でしたし、笑うところじゃないのかもしれませんが笑えましたし。タランティーノあたりに見せたら喜びそうじゃありません?とは言えファンタジーにしても、そのナンセンスさは脳天直撃ものでしたので高得点という訳にはいきませんがね。ところでこうなると現時点ワーストワンに燦然と輝く『死霊の盆踊り』なる作品を観たいという余計な衝動がガンガン湧いてくるのです。でも私の行き付けのレンタル店には幸か不幸か何処も置いて無いんですよね。まぁ、楽しみにとっておくとしましょう。
[ビデオ(邦画)] 5点(2006-08-15 16:28:09)(笑:2票) (良:1票)
484.  狼たちの午後 《ネタバレ》 
実話が基になっている銀行強盗が主役の話にもかかわらず、哀しい結末に切ない心持になってしまったのは巧妙な作りだからに他なりません。もうのっけから巧い。一人は怯えて逃げ出し、ソニーの銃を取り出す姿は不恰好。観客もまるで人質となったように強盗と警察のやりとりにグイグイ引き込まれてしまう見事な展開。確かにソニーたちは犯罪者に過ぎませんが本当は悪人どころか気のいい彼らの人格が徐々に明らかになるにつれて、心動かされ銀行を取り囲む警察や群衆がどんどん敵に見えてきます。そうして強盗せざるを得なくなってしまった社会背景が浮彫りになってくる。戦争の帰還兵サルは海外逃亡先を尋ねられると国内である「ワイオミング」と答える。ろくな教育を受けていない彼の生い立ちが想像でき悲しさを誘います。本作は弱者を生み出す社会に対し問題提起し、英雄を仕立て上げるメディアを皮肉った社会風刺の利いた作風なものの、難しいわけではなく娯楽色もあるのでただ楽しむこともできます。そしてそれはアル・パチーノに寄るところが大きいです。パチーノは悲哀に満ちた役が底抜けに巧い。彼は負のキャラクターでも観客を〝いざない〟共感させられる俳優だからです。そんなこんなでついつい見入ってしまうのです。  ・・・ところで原題の日本語訳は〝うだるような暑い日〟。〝狼たち〟とは明かに誤訳と思われる邦題ですが、そこにはソニーたちが社会に食らい付いて何とか生きようとしている必死さがありますね。 
[ビデオ(字幕)] 10点(2006-08-12 23:43:42)
485.  大学は出たけれど(1929) 《ネタバレ》 
労働意欲の欠如というのは現代人特有の問題だと思っていましたが、昔からあったのですね。何の変哲も無い日常生活に幸せを見出し、それをモチベーションとして働き始める。当然と言えば当然の結末ですが日頃忘れがちな事です。しかし現代人にとってこの解決方法は難しいのかもしれませんね。満たされた生活、まして田舎に許婚がいる人はほとんどいないと思いますから、守りたい者もなく普通の暮らしと言われてもピンと来ないでしょう。まぁそんな時代だからこそ再確認として見直したい作品でもあるのかもしれませんがね。ところで、かなり短い作品ですので点数付けるのは難しいです。なんせサンデー毎日が一番印象深いシーンですし。ですから一応私の中の平均点の6点としますが大意は無いです。
[ビデオ(邦画)] 6点(2006-08-08 18:06:41)
486.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 《ネタバレ》 
前作は多大な期待をかけて観たので全然楽しめなかったのですが、今回はその反省を踏まえて頭カラッポにして鑑賞・・・楽しいじゃないですか~。エリザベスのジャックへの行動やノリントンの行動、ビルの人柄など前作のオマヌケ度がやや緩和され作品が締まった感じです。もちろん大事な鍵をあっさり盗られるデイビー・ジョーンズ始め相も変わらずオイオイなシーンもありましたが;、前作よりも死人が多かったりジャックが動物バンバン撃つのはディズニーやり過ぎじゃないのって思うぐらいですよ。残念なのは目玉でもあるクラーケンが口と足ばっかりで全体像がよく分らなかった事。船横辺りにドーンと現われて欲しかったです。3で全貌が明らかになると良いのですが。3で言えば最後に今後の活躍が期待できそうな好敵手?バルボッサのサプライズ再登場も嬉しいですね。個人的に悪役好きですし、例えば「ドラゴンボール」でピッコロやベジータ等のかつての敵と共闘するシチュエーションなど大好きでしたから。ただ1と違って最初から続編製作予定で撮っているので、1をむりやり〝起〟にあて、本作が〝承〟と〝転〟の途中、3が〝転〟の後半部と〝結〟としたようになり、単作品としては消化不良です。ですから本当は3と合わせて一つのレビューにしたいのですが、でもまぁ完結編への期待も込めてとりあえず7点でどうですか?「ジャック・スパッ~ロウ!」
[映画館(字幕)] 7点(2006-08-05 15:36:55)
487.  スモーク(1995) 《ネタバレ》 
とにかく好きです。ヘビースモーカーがタバコを吸うように何度も何度も観返してしまいます。ラシードはポールという偽名を使い父親と再開を果たし、ルビーはオーギーの娘だと真実とは分らないことを言い、娘を救う。オーギーも孫だと嘘をつき、おばあさんに最後のクリスマスを楽しませた。そしてたとえオーギーのクリスマス・ストーリーが作り話だったとしても書けない作家ポールを助ける事になる。皆が嘘をつき、それがうまい具合に運んで行くというおかしさ。クリスマス・ストーリーはもちろん、氷漬けになり息子より若くなった父親の話、タバコの煙の重さの話、4000枚の写真の話など一つ一つの小話も素敵です。ゆっくりした時間の流れ中で、じっくり味わうように観たい作品です。オーギーみたいなタバコ屋さんが近所にいたらいいのになぁ。・・・オレは吸わないけど・・・。
[ビデオ(字幕)] 10点(2006-07-31 18:16:13)(良:3票)
488.  メトロポリス(1926) 《ネタバレ》 
簡単な筋なんですが、搾取する資本家と労働力の下層階級の二極化、科学技術の発達による労働者の不要など現代社会にも通ずるような問題をこんな昔に撮ってしまったことが凄い。労働者も人間なので疲労もすれば反抗もしますが、うつむいたままキッチリ整列し仕事場へとゾロゾロ向かう姿は既に人造人間のようにも見えます。つまり彼らは人道的ではなくまるで機械の一部のような酷い扱いを受けているのです。そしてその不満のたまった労働者たちが一人の扇動者の出現により反乱を起こし暴走する集団心理の恐ろしさ。それにしても人造人間マリアの妖艶なこと。お披露目会のダンスも怪しい魅力たっぷりですが、鋼鉄のロボットの時ですら何とも美しいです。今まで信じていた上にこんなムードを放たれては扇動されても仕方ありませんね。 …余談ですが本作はDVD淀川長治氏の100選で鑑賞したんですけど、久しぶりに淀川さんの解説を聞きました。映画を愛して止まない感じがひしひしと伝わってきて、やっぱり良いですねぇ。
[DVD(字幕)] 8点(2006-07-23 13:55:28)(良:1票)
489.  新選組(1969) 《ネタバレ》 
新選組の推移を追っていくので、やや人物描写が希薄な感じがして藤堂平助などはいなくとも良かった感じがしますが、二時間という短い尺の中で収めるのは難しいので致し方ない事でしょう。そう言う意味では盛者必衰、仲間の死や時代の移り変わりにより近藤勇が苦悩を抱えていく様はよく描かれていたと思います。土方が主役の小説やドラマが多い中、近藤を軸にしている事により真面目で武士道精神あふれる一本気な勇と、鼻にかかるような人物に描かれがちな山南が心優しい人物に描かれていたのは珍しくて良かったです。大河ドラマ「新選組!」の三谷幸喜さんはもしかして本作を参考にしたのではないでしょうかね。似ているキャラクターや設定、場面がけっこうありました。特に親子そろって芹沢鴨を演じた三國連太郎さんと佐藤浩市さんは驚くほど似ています。今まであまり似ているとは思わなかったのですが、やっぱり親子なんですねぇ。山南と河合の死の順番が逆だったり、沖田がまさかの戦死を遂げたりと新説や解釈の違い云々ではなく、ただただ史実と異なる部分があるのは歴史劇としてはどうかと思いますけど、丁寧に作られています。コンパクトにまとめられているので、本作を観るにあたって新選組の経緯を少しは知っていた方がより良いでしょうね。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-07-17 16:16:46)
490.  タイム・マシン/80万年後の世界へ 《ネタバレ》 
まず近年のリメイク版よりは原作に忠実なのが嬉しいです。科学的脳で未来への介入を危惧したりせず人間的良心の信じるままに行動するジョージは冒険者として親しみ易いですし、同じ所に長々飾る訳ないなんていう野暮なツッコミはやめにしてマネキンの服装で時代確認なんてとっても洒落ていてセンスを感じます。それに友人との再会と思わせてその息子と会うシーンなどはけっこう胸に迫るものがあります。CG技術が進み本物と偽物の区別すらつけられなくなった現在からすれば、どう見ても完全にミニチュアな街並みの崩壊や着ぐるみ感満点のモーロックは愛(哀?)らしいですが、アカデミー賞特殊効果何ちゃらを受賞しているんですから当時としてはそれなりのものだったのではないでしょうか。この作り物っぽさ、私は好きですよ。それにやっぱりH・G・ウェルズの原作が素晴らしい。SFの原点はここにありき!
[DVD(字幕)] 7点(2006-07-17 16:02:18)(良:1票)
491.  ビッグ・フィッシュ 《ネタバレ》 
素晴らしい作品です。エドワードはとても勇気のある人です。故郷を旅立ち、異形の者を恐れず、スペクターのような魅力的な町にも留まらず、人生を最大限に楽しんでいます。そして世界でたった一人の愛する女性サンドラと結ばれました。私もそんなふうに思える女性と巡り会いたいです。でもそれにはエドワードのようにしっかり生きなければなりませんね。私はきっとスペクターから出る事は出来ないでしょう;。   話の主題は父と息子についてですが、息子は大きくなるにつれていつの間にか父親を一人の人間と考えるようになり、両者に微妙な感情が芽生えてしまうものです。私も父親の事を知っているか?と聞かれたら、けっこうドキッとしてしまいますね。そんな関係を〝ホラ話〟を交えて上手く描いていたと思います。エドワードは沢山の話をしましたが話すという事は伝達です。エドワードはウィルにホラ話をすることにより、彼の中で生き続けたかったし人生の素晴らしさを伝えたかったんだと思います。そしてそのホラ話の全てが嘘ではない事がこの話のミソですね。エドワードのは極端でしたが、ほんの少し見方を変えれば世界は変わり人生を楽しめるのだと思います。久しぶりに目頭が熱くなってしまった作品でした。
[DVD(字幕)] 10点(2006-07-15 17:34:57)(良:1票)
492.  壬生義士伝 《ネタバレ》 
新撰組が好きなので小説読んだり資料調べたりしていて、私の中で勝手なイメージが出来あがっているわけでして、ですから沖田より年下で二十歳ほどの斎藤一が佐藤浩市さんというのは失礼ながら年齢が高いのではないかと(実年齢との相違は時代劇の常かもしれませんが)鑑賞前から思っていたのですが・・・観終わる頃にはしっかり斎藤一でした。  いやぁ~それにしても貫一朗は強い人ですね。いわば二度と戻れぬ単身赴任状態なのにいつも笑顔絶やさず、斎藤の凍った心も溶かしてしまうほど周囲に目が届き、守銭奴と罵られても初志貫徹。人間の真の強さというのは、なにも胆が据わっているとかじゃなく過酷な状況下で貫一朗のように振舞えることだと思います。当時お国のために戦った幕末志士たちとは一線を画し、ただただ家族を想い戦い続けた貫一朗は会社との関係が希薄になった現代人にとって共感し易いキャラクターではないでしょうか。・・・ただやはり既に多数の意見が出ておりますが、貫一朗のモノローグは冗長でお涙頂戴的な感じがして興ざめです。しかも聞き取りづらい;。  ちなみに堺さんは大河ドラマの山南の役もピッタリでしたが、この狂気の秘めた沖田の方が似合っていると思います。
[DVD(邦画)] 8点(2006-07-14 23:45:06)
493.  死刑台のエレベーター(1958) 《ネタバレ》 
一見しっかり者に見えるジュリアンが、ロープを忘れる、車の鍵はかけたままと初歩的なミスをたくさん犯すのですから、完全犯罪とは言えずサスペンスとしてはそう面白くありません。私もあの若者に苛ついてしまった口ですし。でもこれは愛の物語ですね。やはり特筆すべきは、最後の写真が浮かび上がってくる場面でしょう。写真を見た時のカララ夫人の顔と、そこに写った夫人とジュリアンの仲睦まじく幸せそうな姿。ああいうのをお洒落と言うのでしょうね。(確かに誰が撮ったの?という疑問はありますが。) それから題名、気に入っています。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-07-07 17:57:03)(良:1票)
494.  フル・モンティ 《ネタバレ》 
意外と言っては失礼ですが傑作だと思います。コメディをしっかりかましながら、労働者階級の苦境や男女の立場逆転等の現代社会風刺に加え、普遍的な家族愛までも巧みに描いています。悲哀に満ちた登場人物達も魅力的です。ロバート・カーライルほど情けない人物を魅力的に演じられる俳優はいないと思います。さらに、一度限りのストリップは大成功で幕を閉じますが、おそらくその1ヶ月後には冒頭のダメな状態に戻っているんじゃないかと想像できるところも良いです。  そして本作が好きな一番の理由は全天候型だからです。つまり楽しい時は笑わせてくれるし、落ち込んだ時は彼らと一緒に落ち込めてちょっぴり元気になれる。好きな映画でも「今はちょと重いな」と思ったり、「そんな能天気なの観る気分じゃない」ということがあります。しかしこの作品はいつだって観てみたいのです。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-06-28 17:38:15)
495.  レジェンド・オブ・サンダー 《ネタバレ》 
少々余談・・・レンタル店を散々徘徊して時間を浪費した末に本作が目に飛び込んだ。パッケージにはロバート・カーライル。あれ、こんな作品に出てたかな?と思ったら、どうやらTV映画らしく前編と後編に分れていた。史劇を観る気分じゃなかったがカーライルが出てるしまぁいっかと思い両方とも借りた。・・・前編、カーライル出てこないなぁと思っていたらついに最後まで出てこなかった…。しかし、なかなかどうして面白い。メアリーの野心や忠臣ボスウェルとの関係など人間ドラマが見応え十分!続きが観たいと思いすぐに後編を観たが、やっとカーライルが登場。なるほどカーライルはメアリーの息子役だったのかぁって…という事は時間がだいぶ経っている。そう、本作は前編と後編になっているもののバラバラに観ても特に違和感がないようになっているのです。ボスウェルはあの後どうなったのかとか気になっていた私には正直言って拍子抜け。しかも後編は、ジェームス一世の母に対する葛藤こそ描かれているものの、ガイ・フォークスの火薬陰謀事件の経過を追っていく作りになっており前編のような人間ドラマの色が薄くなってしまっています。前編とは別の人が撮ったのかなと思うほどテイストが違うのです。でもまぁこういうの観ると勉強になるし、全体的に言っても面白かったですね。・・・最後にも一つ余談・・・前編と後編のパッケージが全く同じってどうでしょう?確かに一本物だけど20年近くの時の差がありますし。裏の説明文をちょこっと変えるだけでいいんですけど、やっぱりコストがかかるのかなぁ。それから原題は〝火薬、反逆、陰謀〟(直訳)で火薬陰謀事件を指していると思うんですけど、何かけたたましい邦題がついていますね。
[DVD(字幕)] 7点(2006-06-27 18:02:38)
496.  ダ・ヴィンチ・コード 《ネタバレ》 
原作読後に鑑賞。原作が長編であったり複雑であるとよく起こり得る事ですが、本作も例に漏れず読んだ者には物足りなさを、読んでいない者には不明瞭さを感じさせるのではないでしょうか。本作の見所はラングドンとファーシュの追いかけっこでもなければ、導師の正体は誰だというネタバレでも何でもなく、ソニエールの残した天才的な暗号の解読にあります。ところが映画はフィボナッチ数列の説明をせず、クリプテックスを一つ省略しただけではなく言葉の壁にぶつかる度に難なくすいすいと進んでいくので、ソニエールの存在が非常に軽くなり、ラングドンやティービング、ソフィーの個人的必要性を感じられませんし、観客として謎解きを楽しむ暇もありません。そして原作と大きく筋を変えた結末は劇的な効果を狙ったのでしょうが映像としての印象は格別無く、私にはやはり原作の方が物語りの終りを感じました。 やはり〝言葉遊び〟に適した最たる媒体は活字であり映像とは思えませんので、ストーリーを追うだけになるのなら思い切った変更があっても良かったのではないでしょうか。という訳で、結局のところ新聞についているパズルを楽しむ類である私は楽しく読んで、楽しく観たのは確かですが、普通のエンターテインメントであり話題先行型であるのは否めないと思いました。・・・ところで、こういうのを見るとローマ字は良いなぁと思ってしまいます。漢字は一字だけで意味を成す素晴らしい文字だけれど、言葉遊びに関してはローマ字にはかないません。スペルの並び替えや短縮で幾通りも単語を作れるのですからね。
[映画館(字幕)] 6点(2006-06-24 11:43:17)
497.  フェイク 《ネタバレ》 
レフティはうだつの上がらないマフィアの世界で家族を想いながら、ドニーは囮捜査官として正義を貫こうと、異なる世界で互いに必死に生きている。だがレフティもドニーもマフィアと警察、それぞれの歯車にしか過ぎず何も出来ませんでした。二人は強い絆で結ばれていたのに…。そこが悲し過ぎる哀愁漂う作品です。本作には極限状態にあるからこそ考えさせられる人間の性、友情、家族、仕事、社会と人間の表裏、そして〝信頼〟が描かれています。ですがやはり一番の見所はアル・パチーノとジョニー・デップの名演です。二人にはこういう悲しい役が良く似合います。特にパチーノ!ラストの家をあとにするシーンは圧巻の一言に尽きます。最期の時までドニーを信じきった、やる事なす事すべてがダメな情けないレフティが最高にかっこいいです。割りと地味な作品ですが隠れた傑作だと思います。
[ビデオ(字幕)] 10点(2006-06-16 18:52:22)(良:2票)
498.  72時間(2002) 《ネタバレ》 
刑事になりたかったドワイヤーはエメットを観察するうちに刑事のマネゴトをするようになり、最期には引き金を引くのではなく証拠を渡す。自分の殺人依頼をし殺人者が標的に憧憬を抱くというのは面白いです。エメットは残り時間を懸命に生きる事により新たな生を受けたかのようになり、夢破れ道をそれたドワイヤーは心残りがあるのか捜査の手助けをする。弁護士から人を騙すところまで落ちたマーロウはあえなく撲殺される。そこにはそれぞれの人生が描かれています。ですが命が狙われているサスペンスとしての緊張感やタイムリミット的なものはほとんど感じられませんね。断片的で、映像、音楽ともに地味なので実に淡々と進んで行きます。ティム・ロスは無口で不気味な男を、ガブリエル・バーンはいかがわしい男をそれぞれ好演していただけに、ストーリーにもう一捻り欲しかったです。それから、いくつか?なシーンがありますね。でもまぁ何にしても誤診だけは勘弁して欲しいものです。
[DVD(字幕)] 6点(2006-06-14 18:45:48)
499.  エンド・オブ・オール・ウォーズ 《ネタバレ》 
カーライルに引かれてレンタルし戦争ものかと思って鑑賞すれど、それでもかなり重い作品でした。 人間らしさを失わなかったアーネスト・ゴードンたち。たとえ捕虜にされ自由を奪われたとしても心や頭の中にあるものは誰にも奪えないのだという事と同時に、人間にとってそれが最後の砦なのだと思います。そしてそれこそが人間の価値なのだと思います。 またキャンベル少佐とイトウ軍曹は結局のところ似た者同士だった訳です。強い信念を持ち自ら信じるルールを頑なに守っている彼ら。そんな彼らの性格が駒として利用されてしまう戦争という状況は悲劇です。こんな状況下で出会わなければ二人は友人になれたかもしれません。戦闘シーンなどなくとも戦争の残酷さがひしひしと伝わってくる作品です。それから日本人キャストは存じない方々ですが、皆、役の雰囲気に合っていて良かったです。
[DVD(字幕)] 8点(2006-06-14 17:33:26)
500.  シンドバッド黄金の航海
ケンタウルスだとかグリフォンだとか出てきますが、何と言っても一番の見所は六本腕の像とのチャンバラシーンでしょう。今でも見応え十分です。ストップモーションの滑らか過ぎない動きが、逆におどろおどろしい様子を出していると思います。船で動き出す像もそうですね。木製というのもありますが、もとより架空のものなので現実味を帯びたCGよりもあれぐらいの動きの方が不気味に感じます。ちなみに私の中でのシンドバッドのイメージは今作が最も近いです。ターバンに髭面。それから必要以上に?魅力的なヒロインも良かったですね。
[地上波(吹替)] 7点(2006-06-11 15:28:08)
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