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FSSさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 854
性別 男性
自己紹介 <レビュアー引退について>

他の方にとってはどうでもいい事ですが(笑)、
こちらでのレビュアーを引退させて頂きます。
理由はあまり映画自体を見なくなった事と、
結局、映画以外にもレビューを書けるAmazonが
レビュー投稿の中心になってしまった事ですね。

長い間、お世話になりました。 2021/11/27
   
<ジャンルの好みについて>

・好きなジャンルは「ホラー」「サスペンス」「ミステリー」。
・嫌いなジャンルは「ミュージカル」「恋愛」「韓国映画」「感動押し付け系」。
・どちらでもないのは「アクション」「SF」「コメディ」「時代劇」。

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501.  黄泉がえり
作品として最初から「黄泉がえり」という現象が感動させるために目的化してしまっている地点で、個人的にはシラけます。基本的に「死者が蘇る」という設定は、もうそれだけである程度ドラマティックになってしまうんです。しかも死を相対化する事で、「生きる事の意味や価値」を見出すというストーリー展開になるに決まっているし、おまけにそんな状況がずっと続くわけがなく、「いずれは再び別れの時が来る」→「感動」という展開になるのが読めてしまうんですよ。そこは分かりきっているんですから、いちいち言葉で説明しちゃいけないし、終わり際もダラダラとしてはダメなんです。実際、ひとりひとりの設定はあざといし、ライブのシーンも無駄に長いし、去り際もベラベラとしゃべり過ぎ。ラストは余韻を残すくらいで調度いいんです。演出全般が下手。
4点(2004-03-08 18:13:08)
502.  みんなのしあわせ
人間の欲望の醜さを描くブラックコメディ。個人的にはイマイチ。コメディにしてもサスペンスにしても中途半端な印象。もう少し「暴走」があったら面白かったかも。
4点(2004-03-01 02:48:38)
503.  サスペリア(1977) 《ネタバレ》 
改めて見てみて一番驚かされたのは、この作品のビデオを販売している会社が「セガ」ということ(笑)。ゲーム専門かと思ってたから、ホラービデオを扱ってたなんて知らなかったなあ。  閑話休題。  ホラー映画を語る上で避けては通れないであろう、代表的な作品のひとつ。しかし今見ると、内容的にはゴブリンの独特な音楽とケバケバしいライティング以外、はっきり言ってほとんど語るべき部分が無いことに驚かされる。  序盤の不気味な雰囲気は大好きなんだけど、本当に「雰囲気だけ」で、さすがに今見ると基本的に内容が薄っぺら過ぎる。やたら「溜める」だけでダラダラと間延びするシーンが多い杜撰な編集もマイナス。あまりにもテンポ悪すぎ。  序盤以外、特にインパクトや意外性のある展開も無いし、血糊も今見ると、いかにも「水彩絵の具の赤色」のような不自然な色で拍子抜け。後半に行くに従って底の浅さが露呈する印象。  公開当時に見るのと、今見るのとでは、年齢的な刺激耐性の有無とも相まって受け取るインパクトや印象が全然違うものになるだろうけど、神格化された部分や「ホラー映画史における意義」などを考慮に入れずに評価すると、個人的にはこの辺の点数にならざるを得ない。
[ビデオ(字幕)] 4点(2004-02-28 04:07:50)
504.  ルパン三世 ナポレオンの辞書を奪え<TVM>
話が世界規模の割に、なんか盛り上がりに欠ける展開。銭形はよく動いているが、相変わらず、その他のメインキャラの介入の仕方が無理矢理。特に五右衛門。いつもこういう「何かにすぐ影響を受けるアホ扱い」なんだよな~。
4点(2004-02-28 04:01:57)
505.  真実の行方 《ネタバレ》 
どんでん返しのために、自己矛盾に陥っているような脚本。「二重人格を装った知能犯」とするには、あまりにも綱渡り的で不確定要素が多すぎるのでは?最初から精神病による審理無効を狙うくらいなら、普通にアリバイを作った方がいいんじゃないのかなあ?普通ならそのまま有罪になる可能性の方が圧倒的に高いはず。ラストもそのままやられっ放しで終わってしまい、イマイチすっきりしない。なんか、「どんでん返しのためのどんでん返し」という感じ。
4点(2004-02-26 00:54:40)
506.  ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎<TVM>
五右衛門と次元に見せ場があるのは嬉しい。内容的には、良くも悪くもいつものパターンだし、オチも肩すかしでイマイチ。全体的に印象に残らなかった。
4点(2004-02-26 00:33:09)
507.  ルパン三世 愛のダ・カーポ 〜FUJIKO's Unlucky Days〜<TVM> 《ネタバレ》 
確かに記憶を無くした優しい不二子ちゃんは、まさにバカボンのママ。  ただ内容的には、いつもにも増して設定の無理やりさが見える。オレゴンだかオルゴンだかの効果も意味不明だし、その増幅装置であるコロンブスの卵も、いったいどういう存在なのかまったく説明無し。  ハルク化したお父さんも、あれだけしぶといのに、ラストで不二子に蹴っ飛ばされてあっさり墜落死という、メチャクチャ端折ったテキトーな終わり方。何のためにハイパー化したのか分からない。  でも、この作品の最大の見せ場は、溺れた次元を五右衛門が人工呼吸しようとするシーンw。死ぬ気で嫌がる次元の至近距離からのマグナム連射を平然と無表情で捌く五右衛門が最高に笑える。つまり五右衛門が「その気」になれば、次元の能力では為す術も無く掘られてしまうということなのか。合掌。
[ビデオ(邦画)] 4点(2004-02-26 00:30:05)(良:1票)
508.  ルパン三世 ロシアより愛をこめて<TVM>
相変わらず五右衛門の扱い方が最低。いつの間にやら、訳の分からない宗教団体に賓客として招かれてるわ、あっさり斬鉄剣は盗まれるわ(今持ってる剣が竹みつかどうかくらい分かれよ!)、そのせいでルパン達と戦うわ、初対面の女にほれ込んでルパン達を裏切るわで、これじゃあただのマヌケじゃないですか。ロシアのロマノフ王朝ネタもありがち。銭形の存在理由も皆無。もう少しストーリーに絡ませてやってよ。
4点(2004-02-20 17:22:48)
509.  グラスハウス
リアリティはあるものの、サスペンス映画として見たら、あまりにも工夫が無い。今どき現実でも、この程度の背景を持った事件は起こるでしょう。最後まで見られたのは、単に「いくら何でも、このまま終わる訳がないだろう」という、サスペンスやミステリーに毒された私の勝手な思い込みのため(笑)。犯人は思いっきり「そのまんっま」だし、どんでん返しも無し。ラストにかけての、子供達にあまりにも都合の良い、すべての問題が見る見る解決する展開の連続に、せっかくのリアリティも台無しに。
4点(2004-02-17 18:05:48)
510.  ザ・コア 《ネタバレ》 
災害パニック映画として基本的かつ王道かつ凡庸な作り。  基本設定やストーリー展開の大枠は、まさに「アルマゲドン・地下版」。  序盤に起こる異常事態の数々はまさに嵐の前の静けさって感じで、先の展開に興味を持たせるが、地中に潜る船を作るあたりから、ほとんど科学公証無視の非現実的なSF映画に転落。  さらに地中に潜ってからのご都合主義的な展開の連続は、いっそ気持ち良いほど。途中の乗組員たちのやりとりや、用意されたシナリオに沿って行儀良く一人一人が死んでいく「泣かせる」展開に至っては失笑を禁じ得ない。日本の漫画などでは、こういう分かりやすい展開を「死亡フラグが立つ」と表現しますw。  娯楽映画としての割り切りは見えるが、どうにもハジけっぷりが中途半端。はっきり言って、二度見られる内容ではない。クジラの「歌」がラストの伏線になっていたのは良かったので+1点。
[ビデオ(字幕)] 4点(2004-02-15 01:46:33)
511.  ターミネーター3
ジョンとケイトがミスキャスト。脚本の問題もあるだろうけど、まったく魅力が感じられない。ジョンはちょっとハンサムな岡村に見えるし、ケイトに至っては、顔も思い出せないほど印象が薄い。これは敵キャラ、T-Xにも言える事で、「何でもアリ」の最新ナノマシーン兵器の割に、やっている事が地味で凄味が伝わってこない。カーチェイスは凄いものの、肝心の戦闘シーンが迫力不足で中途半端。全然しぶとさが無い。ストーリーも、続編製作のために、前作の存在意義を無視するような安直な展開。エンターティメント作品としての作りはそこそこだけど、「ターミネーター」の続編としては駄作。
4点(2004-02-13 12:16:44)
512.  容疑者(2002) 《ネタバレ》 
確かに邦題の付け方とパッケージの内容紹介の仕方が悪い。これはサスペンスではなく、いわゆるヒューマンドラマ。  完全にサスペンスとして見始めたので、まったく謎が出てこない展開に途中で気付き、がっかり。かと言って、人間ドラマとして見ても内容は極めてオーソドックスで凡庸。「身内に犯罪者がいて子供の心を傷つけた」とか、「それが元で離婚した」とか、「そのせいで子供がグレた」とか、「そのつらい現実から逃げ出した」とか、「いやそれでも人は生きていかなくてはならないのだ」、とか。  まあ、作品としては無難にまとまってはいるけど、あまりにも各キャラの過去や生き様の描写がありきたり。犯罪に走るのは個人の資質か、家庭環境かといった問題提起ではあるけど、そんなものは基本的に「家庭環境としつけの問題」がメインに決まっているワケで。安易に「社会も悪い」としなかった点だけは評価できる。
[ビデオ(字幕)] 4点(2004-02-07 19:37:39)
513.  WATARIDORI
本当に一緒に飛んで撮影しているというのが凄い。その美しい映像と飛翔感を味わうためなら、一見の価値がある。  たださすがに、ひたすら鳥が飛んでいるか、休憩しているだけの内容は、映画と言うより、完全に環境ビデオ。最初は見ていられるが、10分も見てると飽きてくるというのが偽らざる正直な気持ち。途中で何度もうとうとする事があったが、画面内の変化は飛んでいる鳥のみ(w。  また、ドキュメンタリーとして見ると、人間による自然破壊や環境問題という、安直な文明批判が根底にあり、素直な感動を妨げられる。ああいう押し付けがましい主張は不必要。
[ビデオ(字幕)] 4点(2004-02-06 15:33:04)
514.  ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス
最後のスタッフロールまで安達祐実だと気付きませんでした。それはともかく、中途半端な作品です。「ノストラダムス」というのも、既に賞味期限切れのネタですし、肝心の脚本がお粗末な限り。舞台がアメリカからアマゾンや処刑島にポンポン飛んだり、不二子が中途半端に記憶喪失になったりと、場面展開が唐突で、ほとんど必然性もありません。始めに脚本ありきで、ルパン達を自由に動かす作品作りを心掛けないから、場面展開が豊富な割に、いかにも時間稼ぎ的でまとまりが無く、こじんまりとした展開になってしまうのです。五右衛門参入の理由も不明のままですし、そのため彼の活躍もほとんど無し。あの義眼もどうやって作ったのかとか、バーチャルリアリティによるセキュリティシステムとか、ミサンガをはめた人間を自由に操るとか、突っ込み所も満載。相変わらずの、ご都合主義的展開もルパンだからこそ許されているようなもので、逆に言えば、脚本の粗さをルパンにごまかしてもらっているとも言えるのではないでしょうか。
4点(2004-01-29 23:17:52)
515.  リベリオン
第三次世界大戦後の近未来とか、国家による民衆弾圧とか、それに対抗するレジスタンスとか、自由が大事とか、ありがちで陳腐な設定が目白押し。その分、アクションに見応えがあるかと思えば、うわさの「ガン=カタ」も、「ちょっとハデな銃撃戦」という程度で、そこまで大絶賛されるようなものとは思えませんでした。てっきり、「カタ」が「刀」で、「銃と刀が合体した武器」の事かと思い、「遠距離が銃、近距離で刀」とアクションを使い分けるのかと思い込んでいたので、単なる「銃を使った戦闘術」の事と知って拍子抜け(すみません、個人的にどうしても分からないのは、この程度のアクションなんて、今や大抵のアクション映画には付きものなのに、どうして「アクションが斬新!」みたいな評価が多いのかという事です。「ブレイド」や「マトリックス」にしても、日本のアニメ作品にしても、この程度のアクションシーンは、いくらでも出てきますし、大事なのは演出センスであって、カッコつけて銃を撃ったり、カンフーやってればいいってものでもないと思うんですが…)。そのくせ、アクションシーン自体が少なく、また主人公以外、目立つ活躍をする登場人物もいないため盛り上がりや場面変化に乏しく、内容の大半が感情を取り戻す主人公の葛藤ばかりを追っていて退屈です。せっかく変化を出せるはずのレジスタンスとの兼ね合いもほとんど無し。また、他の方も仰っていますが、いくらなんでも警備兵達が弱すぎでしょう。未来の話なのに、何で防弾チョッキくらい着てないの?現代でさえ、暴動鎮圧のための効果的な武器や防具がいくつも開発されているのに、みんな揃って同じ銃しか持っていない上に、一発二発の弾であっさりと撃ち殺されていく。最近の防弾チョッキでも、44口径のマグナム弾や9ミリ口径のフルメタルジャケット弾を止める事が出来る程なのに、要所を守るべき警備兵が防弾チョッキも着ていないなんて、娯楽作品とは言え、あまりにもリアリティに欠けるのではないでしょうか?ラストのファーザーの正体もありがちだし、そのボスを守る部下が何で銃じゃなく刀?また刀も構えず、不意討ちもせず、ノコノコ主人公の目の前に出て行ってやられるなんて、あまりにもアホでしょう。ボスとのラストバトルも盛り上がらず、あっさり終了。あと、どうせアクションメインの娯楽映画なんだから、犬だけでなく、相方の恋人も助けてあげようよ!
4点(2004-01-26 12:16:04)(良:1票)
516.  ルパン三世 アルカトラズ・コネクション<TVM>
毎回、がんばってネタを探して作ってくれる努力は買います。ただ、良くも悪くも、相変わらずのご都合主義的展開の連続には、さすがにルパンシリーズとは言え、かなりウンザリ気味。どれだけ近距離でマシンガンを連射されようと「絶対に」当たらなかったり、何故かいつの間にか五右衛門が夢中になっていた女がマフィアの一味だったり(←前後のエピソード無視。五右衛門のキャラクター性も無視)、揉み合っている時に一瞬で「袖口に隠されている銃の銃弾」を「何故かあらかじめ用意してあった空砲にすり替え」たり、その上、「何故かあらかじめ用意してあった自分の死に顔のマスク」を被って死んだフリをしたり、またその「ただの死んだフリ」に、敵側があっさり騙されたり、海底から引き上げた何十本もの金塊の中で、「偶然最後に残った一本」が、JFK暗殺に関わる資料だったりと、このあまりにも都合のいい展開は、既に「ルパンだから」ではすまされるものではなく、単なる「手抜き」というべきものです。この作りの「軽さ」や「安易さ」が、最近のシリーズ作品の安っぽさ、つまらなさに繋がっている原因だと思います。監督始め、スタッフ一同に猛省を促します。唯一、栗貫のルパンだけは回を重ねる毎にうまくなっていくので、その点で+1。
4点(2004-01-23 12:17:37)
517.  ルパン三世 燃えよ斬鉄剣<TVM>
五右衛門が中心のストーリーのはずなのに、ラスト以外、彼にほとんど活躍の場が無いのは残念な限り。敵キャラも微妙に中途半端な感じで魅力に欠ける。特に桔梗のキャラの掘り下げがいい加減で、五右衛門を裏切るに至った経緯や、心の底にあるであろう葛藤がまったく描けていない。同じように、ストーリーにも盛り上がりやどんでん返しが無く、可も無く不可もなし。何か、ルパンを始め、登場キャラ全員が脚本に沿って淡々と「演技」しているような印象を受ける作品でした。
4点(2004-01-16 21:05:13)
518.  古畑任三郎スペシャル すべて閣下の仕業 <TVM>
確かに、いかにも大河の片手間に作りました、と言わんばかりの内容。今泉と西門寺が出ないなんて、クリープの入っていない(以下略)。謎解きもつまらないし、時間稼ぎのような場面がダラダラと続く。シリーズの中では、一番完成度が低い。ラストも古畑らしからぬ終わり方。
4点(2004-01-12 18:41:59)
519.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
時代を考えれば、「人間と進化」という哲学的な命題に取り組んだ事や、宇宙船などのデザインセンスは群を抜いていると思うし、後のSF映画に多大な影響を与えたというのも頷ける。  ただ、さすがに今見ると、この手のテーマ自体が既に陳腐化していているし、また、こうした「答えの無い」深遠で難解なテーマを、神の視座からそれっぽい「雰囲気」で味付けしているだけの映画にしか見えない。はっきり言ってイメージ表現が抽象的すぎて分かりにくいし、「人類は道具を持った事で進化したが、それによって殺し合いを始めた」という、監督の人間に対する考察も薄っぺらい。  全体的にスローテンポで、無駄に思われるシーンがダラダラと続くというのも頂けない。この作品の先進性には敬意を払うけど、個人的な評価はこの辺りが限度。
[ビデオ(字幕)] 4点(2004-01-04 08:35:27)
520.  めまい(1958) 《ネタバレ》 
半世紀も前の作品という事を考慮すれば、それなりに完成されているとは思うけど、さすがに古さは否めない。ミステリーとしてもサスペンスとしても、実に基本的と言うか、オーソドックス過ぎて、今見るにはかなり物足りない脚本。やはりミステリーやサスペンスといったジャンルはアイデアに支えられている部分が大きいので、ごく一部の例外を除き、どうしても古典よりは、色々な過去のアイデアの改案と取捨選択などを経て作られた新しい作品の方がよりインパクトがあるし、面白いと言わざるを得ない。   まず、妻を尾行させるのに、しかるべき調査機関に依頼しないで、執拗なまでに友人に頼むという導入からしていかにも不自然で、「何かの形で利用されるんじゃないの?」と読めてしまう。そして事実その通りの展開であり、読めてしまった地点で今作の謎の大半は意味を失ってしまう。最近のミステリーなら、そう思わせておいてラストまでに二転三転させるところだろう。どんでん返しがあれば良いと言う訳でもないが、謎の魅力と意外性で引っ張っていくジャンルである以上、あまりストレート過ぎる展開は大きなマイナスポイント。  また、中途半端に恋愛ドラマを挿んだりと、全体的にどっちつかずな印象。ミステリーならミステリーとして無駄な要素は排して、純粋に謎解きの醍醐味とサスペンスを楽しみたい。これまた不遜な事を言わせてもらえば、この作品もヒッチコックの古典として少し過剰評価され過ぎていると言わざるを得ない。
[ビデオ(字幕)] 4点(2004-01-04 07:56:21)(良:1票)
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