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K&Kさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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501.  友だちのパパが好き 《ネタバレ》 
フワついたタイトルから、おっさんの願望をそのまま映像化したような作品を想像してたけど、なんか違った。 そう視点が違った。自分の世界に入っている人を、一歩引いて客観的に撮ってるから、主要人物の殆どに感情移入出来ない視点で観えるんだな。 恭介がマヤと(劇中)最初にキスするシーンは通行人同様、たまたまその場で見てしまったように観せる。二人の関係も、LINEの交換、ファーストデート、ファーストキスといったドラマチックな場面を省いて、もう関係が出来上がってからをぶつ切りで見せる。 食堂のミドリと川端の会話も、たまたま食事中、向かいのグループの会話が聞こえてしまった風に。仕事外で何かあった事を匂わすだけ。客観的に観ている私は、二人に何があって今に至るかを、会話から想像する造りになっている。もの凄い演技力も要求されるわこの撮り方は。  自殺を図る先生。主観的に撮れば、先生の辛さを感情移入できるくらいドラマチックにも出来たろうに、そこをたまたま通りかかった他人のハヅキ視点で観せる。おじさんに自殺を止められて、説教されて、逃げようとして、生徒に見られて。客観的に観ると、何とまぁカッコ悪い。 広いようで狭い世の中で、それぞれ点だった登場人物が徐々に、モヤモヤモヤ~~~っと線で繋がっていき…結末は割愛、ご自身で。  話は逸れるけど、便秘になってモヤモヤ。それがスカッとするほどでないけど、ようやく出てきました。 一応どんなの出たか見ますね。でもマジマジとは見ないですね。ありがとう。とか、さよなら。なんて感情は抱かずに、冷たい視線を送って、機械的にジャーっと流しますね。 「やぁーやあ」「やあ、やあ」 身体から出たウ○コが、その後どうなったかなんて、ホンッットどうでも良いですよね。 いやぁ~面白かったわー。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-02-05 14:45:58)(良:2票)
502.  エクスペンダブルズ3 ワールドミッション 《ネタバレ》 
ウェズリー、メル、ハリソン、アントニオと、今回も超豪華な顔ぶれ。…なんだけど、若手で新チームを作っちゃったのはどうだろう。新旧の融合なら“消耗品”って皮肉なタイトルに、これからの若手俳優が出てくるのって、ねぇ? 見せ場に苦労したのか、それとも最初から用意されていたのか、バイク、女格闘家、ハイテク…う~ん、私の無知もあるけど、代表作のないメンバーだから、おぉ!?とか、出たっ!!とはならない。ずーっとエレベーターシャフトを登ってたりなんて、やってる事は凄いんだけど、交戦中に何してんの?ってなった。単に人数が増えた印象になったから、『自軍vs敵軍の雑魚キャラの乱戦』ぽくなってしまったね。  出すならニコラス・ケイジ、ウィル・スミス、サム・ワーシントンら、若手チームと言えど40~50代の、名の通ったアクション俳優で、一時期大人気だったけど最近あまり見ない人で固めてほしかった。この作品はそれぞれ役名は付いているけど、かつて映画で見たヒーローの“今”を味わう作品だと思っているから。 最後のシュワとリーのアレ、この映画だから出来た豪華なジョーク。だけど観たかったか?ウケたか?と言われるとね。リーの当時の体調から、アクションで見せ場を作れなかった為ではあるだろうけど、昨今は普通のゴールデンのドラマで、大したオチでもなく、あぁいうのを故意に自然に入れる、不自然な世の中になってしまった。でもこの作品は、無理に今風にしないで、頑張ってもせいぜい'00年代風のテイストを出していれば良いんだよね。  ウェズリーの救出劇~仲間との会話は面白く、シリーズの醍醐味を感じた。最後の戦いでアントニオにデスペラードな二丁拳銃や、ウェズリーにブレイドな銀の杭替わりに銀のナイフを使わせたのは、最高だぜ!ヒャッフー!!だった。 最後の救出ヘリのメンツの豪華なこと。そこに1人ぶら下がってるスタローン。「この作品も俺も、みんなに助けてもらって成功したんだ、ありがとう」的に、この映画のスタローンの気持ちを表現したシーンに思えた。あぁみんな最高。和む。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-02-05 10:45:28)
503.  キリング・ミー・ソフトリー 《ネタバレ》 
-Killing Me Softly- “ゆっくりじわじわ殺して”。日本では真綿で首を絞めるように。なんて言うけど、確かに首絞めてたね。その映像のインパクトは結構大きくて、美しい雪山登山の映像とともに、どんな映画かずっと気になっていた。 官能的なエロスを扱った映画で、ナイン・ハーフとか氷の微笑とか、そっち系の映画だったんだ。  平凡な彼氏との生活。影のある男との唐突な出会いと情熱的なセックス。愛情が高まるほど過激に、危険になっていく二人の関係… そりゃ道歩いてたら気になる異性と出会うことはあるけど、会議もうわの空になるほど、その人が気になることって、あるのかな。いや羨ましいことだけど。 これがアダムが最初からストーカーや探偵や詐欺師で、アリスの気を引くよう誘導してたりなら解るんだけど、ホントお互いに交通事故みたいな出会いで、すぐに再会、すぐにセックスって…アダムはそういう性癖だって解るけど、アリスは平凡な彼氏と暮らしてるんだから、それにしてはトリガー軽くない?  そう、禁煙してる人が急にタバコ吸いたくなって衝動的に吸う(アダム)のはわかる。でも今までタバコ吸わなかった人が、いきなり衝動的に吸う(アリス)のって、あるのかな?ジョセフ・ファインズにそこまで強烈な第一印象って、あるかな?そう思うと全盛期のミッキー・ロークって凄かったんだな。 アダムは変態気質があるとして、映画的にはアリスに問題があるように思えて。出会う。追いかける。彼と別れる。トドメは真紅のチャイナドレス。そこまで“秒”だったよね。アダムにやらされてるんじゃなくて、潜在的にやりたかったことが出来てるんだろうな。  警察に駆け込んだ時、既にアリスの気持ちはアダムから離れていたし、放っておけば自然消滅しただろうに。その後のデボラとアリスの死体探し~からの真犯人暴露なんて、ギャラリー(映画を観てる人)が居ないと意味のない行動に思える。 アダムの裏の一面を散々観せてきて、最後全部の罪をデボラにおっ被せるようなラストも、どうだろう? モトはと言えば自分からアプローチ仕掛けておいて、スキあらば被害者ポジションに居ようとするアリスの立ち位置が、どうにもモヤモヤする。 アリスがアダムを助けたラスト。アダムはデボラの動きを見てないし、どうせならスコップ持ったデボラを映さずに、アリスが一方的に撃ってたら、“本当にデボラはアダムを襲おうとしたの?”って、藪の中的に出来たかもしれない。
[インターネット(字幕)] 4点(2022-01-30 14:16:57)
504.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 《ネタバレ》 
あの旧劇場版から10年経ってたのか。当時はそこまでの時間経過の感覚がなく、ほとぼりが冷めた頃合いにポッと作られた印象。しかもあの話の続きではなく、リビルド作品とのことで『え?またエヴァンゲリオンやるの?…もう良いんじゃない?あの終わり方で』って感じだった。 まさに三度目の正直。あの25話と26話を作り直したいんだろうな。それなら1話から作り直す必要ってある?って思って、公開当時は食指が動かなかった。もともと序盤はあまり好きではなかったし。だけどTV版の最後で失望してエヴァから離れた友人(旧劇場版は未視聴)には高評価だったっけ。  金曜ロードショーで観た。映像は綺麗だけど、まるで間違い探しのようにTV版の内容をなぞり、海が赤いとかちょっとの違いと、カヲルくんとかちょっと後半の展開を入れた感じで、リビルドの必要性は感じられなかった。 う~ん、エヴァ以降TVアニメも観なくなったし、極端に興味を失っていた時なのかもしれない。  再視聴は去年BSでやっていた時で、不思議と面白かった。およそ10年、一切エヴァを観なかったことで、懐かしさと新鮮さが感じられたのだ。 アスカが出てくる前の、スカッとしないシンジとレイの、ちょっと影のある雰囲気。しっとりした音楽がTV版を観ていた当時(うわ24年も前だヤッバ)の自分を思い出させてくれた。 そしてグルングルン動くラミエルの美しさ。ここ全然覚えてなくて、まるで初めて見るような新鮮さを感じた。それほど初見時は適当に観流してたってことか?きっと前回観た時は、エヴァに懐かしさを感じるほど、自分の中で消化しきれていなかったんだ。 宇多田ヒカルの歌も良かった。これ金ロー版では流れてなくて、たまたまエヴァと関係ない何かの動画で聞いていて、いい歌だなって思ってた。エヴァの歌だったんだ、新劇の雰囲気とメッチャ合ってる。 この作品だけでは、新たに作り直した意図は汲み切れないけど、次も観てみたいかなって思えた。   余談になってしまうけど、このまえ「エヴァを観てみたいけど沢山あって。どれ観れば良いの?」って聞かれたんだけど(私に聞くことか?) 例えば“鶏の丸焼き”というのを、一回で良いから食べてみたいとして。 ①コストコなんかで出来上がったやつを買ってきて、それが旨くても不味くても、とりあえず丸鶏を食べられれば良いや。って人は、 新劇だけ観ればいいよ。たぶん「あぁこういうのがエヴァかーなるほどねー(良い作品だけど○○の方がインパクトあったな)」とかって感想になるかと。 ②生きた鶏を買ってきてバサッと捌いて、きちんと下処理して焼いて食べるって人は、 旧劇と新劇を観るといい。人によっては「う…コレが噂に聞いたエヴァか、ちょっと無理。味は良いけど、しばらく鶏は食べられないな…」ってなるかな。 ③ひよこ連れてきて大事に育てて、ひよこと鶏の中間の可愛くないのも体験して、大きくなったら捌いて焼いて食べる。そんな人は、 TV版と旧劇と新劇を順番に観てみよう。コレが私たちが24年前からリアルタイムに体験してきたエヴァ。ひよこが最後どうなるかなんて、考えもしないで観始めた作品。でも私たちがエヴァで体験したことって、こんな感じの事だと思う。 彼女は①を選んだようだ。
[地上波(邦画)] 7点(2022-01-30 12:40:08)
505.  50回目のファーストキス(2018) 《ネタバレ》 
常夏のハワイらしい日差しの強さを、敢えて白飛びで表現するところが良いね。毎日変わる色とりどりのアロハシャツも良い。行ったこと無いけど、良いところなんだろうな。 『四季がないからバレない』その結果がもたらす良し悪しはともかく、出てくる人がみんな良い人で、親子に留まらず瑠衣の為を思って毎日細工をしている。リアリティはともかく、気持ちの暖かくなる映画。 大輔との触れ合いで、瑠衣の服が毎日変わっていくところ。無意識に瑠衣の気持ちに変化が起きているように思えて良かったと思う。 記憶が続かない自分に子供が出来ることへの不安。毎日自分のお腹を見て驚く事への不安は、想像しただけで恐ろしく悲しい。  リメイク作品とのことで、モトの方も観てみたいと思った。福田監督といえば、クドいくらいに笑いを取ろうとして、そこが私の好みに合わないこともあるんだけど、今回は作品のテンポを壊すほどには感じられず、程々の味付けに思えた。その辺りモトの方はどんな塩梅だったのか気になった。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-01-30 00:45:47)
506.  ザブングルグラフィティ 《ネタバレ》 
小さい頃TV版が大好きで観てました。それで期待して劇場版も観ました。当時はビデオデッキもなかったし、久しぶりに見るザブングルと、新しいエンディングに、それなりに満足していたと思います。  当時のアニメは1年間(全50話)ほぼ毎週放送していて、そんなハードスケジュールなのに作画・脚本ともに完成度が高いのが凄い。 このザブングルというアニメの新しいところは、①同型の主役メカが2機いる ②主役メカがいきなり壊れて(背中の羽とタイヤ)最後まで直されない ③主役メカが途中で交代(ザブングル→ウォーカーギャリア)する ④主人公がブ男 特に①と③は、この後の多くのロボットアニメの定番展開になった。 西部劇をベースにしたカラッと明るい物語。程よいコメディ要素と敵味方ともに魅力的なキャラクター。ザブングルは富野由悠季が一番脂が乗っていた時期の傑作の一つと呼んで良いと思う。  当時は満足だったけど、改めて観てみると…序盤のジロンと仲間の出会い、親の仇のティンプ登場までは良かったけど、そこから脈絡のないシーンを断片的に挟んでくるので、『あれ?さっきの続きは?この場面どこに繋がるの?この人誰?』と、TV版を観ていない人にはストーリーが飛び飛びで繋がらなくなっていく。「これが動撮だ! 」とか、幻のトロン・ミラン。合間合間に入るお茶飲んでるチルとか、そういう“遊び要素”は当時珍しかったので良かったんだけど、これもTV版を観ている人向けのサービスで、初めて観る人が「フザケルな!」って怒っても無理はないと思えた。 せめてザブングルを知らない人がこの映画を見て『面白そうだ、TV版を観てみるか』ってなれば良いんだけど…ファットマン、ビエルは僅かしか出てこないし、ソルト(レジスタンス組織)とカタカムは一切出て来ない。彼らはザブングルの魅力の大事な要素だと思うのに。 ザブングルは素晴らしい作品だけど、この映画の出来は酷かった。 “グラフィティ=落書き”で誤魔化すのでなく、普通に“総集編=オムニバス”にしてほしかったな。  TV版の前向きで素晴らしいエンディングをちょっぴり変えて、更にコミカルに更に明るくした劇場版エンディングはなかなか。 当時はアニソンが市民権を得るちょっと前の時代。劇場版オリジナル・ソング、MIOの“GET IT!”が素晴らしい。彼女の歌は今聞いても元気が出るわ。
[映画館(邦画)] 2点(2022-01-29 16:42:20)
507.  ゴルゴ13(1973) 《ネタバレ》 
イラン(革命前の最後の王朝時代)というのが良いですね、日本との合作だけど、イランの映画は始めて観た。この時代のテヘランは、けっこう発展した豊かな大都市に見える。 そして健さんの引き締まった上半身。鋭い眼光。そして健さんのベッドシーンは、短いとは言え初めて観た気がする。健さん意外みんなイラン人。本作は日本語吹き替えだけど、撮影現場では何語が飛び交っっていたんだろう?想像すると面白い。 また登場人物は現地の俳優さんを使っているらしく、wikiを辿ると、皆さんの活躍の記録(ペルシャ語?読めん)があった。  ただ作品内容は、原作者、映画製作者、原作ファン、健さんファンの、誰も得しないような創りに思える。 ゴルゴ13といえば、もっとゴッツい西洋人並みの体格なイメージがあって、見るからに細身の東洋人な健さんは、当時のヤクザ映画で活躍していた、いつもの健さんにしか見えなかった。  ゴルゴらしい狙撃のシーン。ターゲットの顔が解らない。“マックス・ボアは小鳥が好き”ヒントをモトに、鳥かごを撃つゴルゴ。小鳥が懐いた奴がターゲットだ!…って展開は、ゴルゴ13らしくて盛り上がった。ここでビシッと決めてたら、そこそこ楽しめる短編映画になっていたかもだけど、ゴルゴ仕留め損なうし。狙撃中に敵の返り討ちに合って負傷とは、なんともゴルゴらしくない。 その後、現地俳優(アマン夫婦とキャサリン)の活躍?と観光地巡り?も入れて、ちょっとテンポダラケたけど、最後の狙撃はビシッと決まってた。でも、なぜ小鳥まで殺したのかゴルゴ!?
[インターネット(吹替)] 3点(2022-01-26 23:32:10)
508.  デス・プルーフ in グラインドハウス 《ネタバレ》 
-Death Proof- “耐死(仕様)”。ウォータープルーフで耐水なんで、耐死なんでしょう。チラッと本来のタイトル“クエンティン・タランティーノのサンダーボルト”って出るのがまた…制作途中で内容変更させられた?って演出がニクい。 プラネット・テラーのダコタ先生。キル・ビルのマクグロウ保安官親子が、役名そのままで出てるファンサービスは嬉しかった。  意味のない世間話はタランティーノ映画の十八番だけど、本作では特に長く感じる。なんでだろ?ガールズトークだからか? そして足。極度の足フェチのタランティーノが、これでもか!ってご自身の足愛を満たしていく。彼はお尻から太ももにかけてより、踝から先、足指やつま先が特に好きなようで、今回執拗に足先を出してたし、先の世間話とともに自虐ネタ全開使用なんだろう。 足はともかく、長~~~いガールズトークはそんなに面白くなく、しっかり聞いてると疲れてしまう。タランティーノだから意味はないって解ってるんだけど、長かったな。ゾーイが溝に落ちた話は、いつものタランティーノっぽくて結構良い話だったと思う。  スタントマン・マイクの暴走。前半女子会の、一瞬で皆殺しはかなり唐突で、なかなか斬新。それまで丁寧に描写してきた女の子たちが、ほんの一瞬で殺されるのは、殺人鬼マイクの異常性より、この映画の異常性を感じさせた。 同じような展開が予想される後半女子会。貴重なダッジ・チャレンジャーが傷だらけになったのも気になって仕方ないけど、銃で撃たれたマイクが案外アッサリ逃げていったのもまた意外で、こんな弱っちいの? キム達に執拗に追い詰められて「ごめんなさい!!悪気はなかったんです!…かに座です!」はスカッとした。そしてマイクをボコボコにしての“バンザイTHE END”には大爆笑させてもらったわ。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-01-24 22:53:08)
509.  吉原炎上 《ネタバレ》 
この作品は私の中で、とても邦画らしいと言える邦画だった。日曜洋画劇場だったと思う。番宣の『鬼才・五社英雄監督作品』ってフレーズが印象に残ってる。この映画を見たときも、キスシーン程度ならともかく、もっと激しいお色気シーン、いわゆる“濡れ場”が作品のメインとして入ってて、そういうのに耐性のない子供だったし、お茶の間が凍るのも苦手で…すぐにリタイア。 当時はじっとりジメジメな邦画は避けて、カラッと陽気に明るいハリウッド映画ばっかり観てたっけ。お陰で今、当時未見だった邦画を見る楽しみが出来てるけど。  中梅楼を中心とした当時の遊郭の町並みが凄い。セットのようだけどあの再現度、質感がとても素晴らしい。お金が掛かってるのがよく分かる。細かいところだけど、ふすまの中にガラス窓が入っていたりと、近年の画一的な工業製品に見慣れてしまったため、こんな些細なところに職人技を感じてしまう。 仕事を始める前の神棚を前にした儀式とか、当時の文化を勉強する資料としても、とても面白い。 中梅楼の造りからは千と千尋の湯屋を。おちかさんの話し方は湯婆婆を連想させる。今は鬼滅の刃も遊郭編だし、ぜひ今の子供にも観てもらいたいところだけど、無理だろうな。「ここ、噛んでぇ~!」だし。私も無理だったし。  コレってどこまで実話なのかな?って調べたけど、吉原が炎上したのって何回もあって、『いついつ、ココが火元でこれだけ燃えて、死者は何人で』とかって個別の記録がないのね。 純愛と見せかけて性的不能者なことにコンプレックスを抱いていた古島。お春との結婚に向かう絶望(不能者だとバレる)からの、自殺だったんだろうかね?逃げようと思えば逃げられたし。 古島の純愛より、自己満足の為に花魁道中を選ぶ久乃。不本意に売られてきた身の上には同情するけど、話が進んでいくうちに久乃より、庶民的な菊ちゃんの方に魅力を感じてしまった。
[地上波(邦画)] 6点(2022-01-22 18:31:54)
510.  バンデットQ 《ネタバレ》 
-Time Bandits-“時空強盗団” さて、邦題のバンデットQの“Q”って何よ?問題ですが、当時日本で子供向け映画として上映された本作。チラシなんかに“6人の小人Qが…”とか書いていて、それぞれ愛のQ、ロマンのQ、冒険のQとか役割があって…もうこの時点でサッパリ謎だけど、誰がどの役割とかはないみたいで、ただ6つ役割があるってだけ。それで『6つのQが集まって面白いことするよー』って、そんな意味を持たせたかったらしいです。普通の小人症の人たちと違って、彼らは創造主が作り出した特殊な小人“小人Q”なんだよ。って。 後のビートル・ジュースやバタリアンの、寒い悪ノリの前身ですね。この辺で止めておけば…  今回始めて観たけど、けっこう苦手な映画かもしれない。タイムホールを記した地図を使って盗みをする設定は良いけど、タイムボカン見たく『〇〇の時代に行って、基地に戻って、今度は△△の時代に行って、基地に戻って』なら解るんだけど、次々各時代を巡るから、ゴールとか彼らの目的(ナポレオンの財宝だけじゃダメなのか?)とかが、イマイチ解らなくなって、この話はどうなれば終わるんだ?って集中力が続かなかった。映像は綺麗で、作品全体から漂う不思議な感じも味わい深いんだけど… ロビンフッドの部下が貧民を殴るところ(なんでだ?)とか面白かった。お婆さんも殴るの、容赦ないな。船の下に無口な巨人がいたのには驚いた。そして特にストーリーに絡まないのも新しい。ガラスの壁や中空の牢獄からの脱出は手に汗握る。こんな風に場面、場面は楽しめてるんだけど、全体を通しては乗れなかったようだ。  最後、家の火事で目が覚めるところ。今までの冒険は部屋に散らばる玩具や写真が元ネタで、実は自分の空想が生んだ夢オチ。…と思わせといて、インスタントカメラの写真で実は!って。なんかオズの魔法使を思い出した。でも最後の両親爆死は、あまりに唐突。ケヴィン君の今後の人生がハード過ぎる。 まぁ結末が自分が期待してたのの斜め上だったとしても、観てる途中が楽しめればそれで良いんじゃないかな。本作はテリー・ギリアムの良い味が出ていたし、たぶん結末を知った上で再視聴すれば、違う角度で楽しめるかもしれない。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-01-22 17:48:28)
511.  ヤング・マスター/師弟出馬 《ネタバレ》 
-The Young Master-“お坊ちゃん”・・・本当かぁ? -師弟出馬-“弟が出かける”怪しいけど間違いではないか…どうだろ? 当時一番印象に残ってるのが、手足を使った壁のぼり。当時みんなでトライして、けっこう高い所まで登れたものだったわ。あとあの“腕の力だけでロープ上り”体重の軽い小学生とは言え難しい技だったけど、1人だけ出来る子がいて、私の中で彼はヒーローだった。 獅子舞い、扇子を使った拳法、ユン・ピョウのイスを使った拳法、スカートひらひら拳と印象的なシーンも多く、モンキー・シリーズに負けないくらい面白いんだけど、きっとジャッキーの拳法に動物を取り入れたりの特徴がないためか、当時の印象が薄い。テレビで流れた回数が少ないせいもあるけど。  今の目で観るとキム兄貴の足技は華麗で、関節をグリグリ決める技も、今までのテンポよく拳を出し合う舞いのようなカンフー映画より実践的。後半ロンも相手の武器である脚や腕を集中的に攻撃したり、こちらも実践的。かと言ってガチな闘いに傾倒するでなく、相手を蹴り飛ばすシーンにワイヤーアクションを入れたり、映画として新しいものを取り入れている。 最後は水タバコのニコチン水(とか言って、実はアヘンか?)のドーピングで勝利とか、勝つには勝ったけどロンがミイラ状態の自虐的なエンディングとか、他のジャッキー映画でも観られるメチャクチャ・パターン。  長時間に及ぶ最後の戦いは、途中でセコンド気味にメガネのおっさんが水を飲ませたりと、まるでボクシングみたい。当時はアメリカの、ボクシングやストリートファイトの映画が流行っていて、この映画にはそれを取り込んだように思える。ジャッキーは純粋なカンフー映画に限界を感じてたんだろうか、今にしてみれば次作のバトルクリーク・ブローの下地作りにも思える。そしてジャッキーの代名詞だった一連の『昔むかしな清朝カンフーアクション』は、本作が最終作(※醒拳は含まない)となってしまった。ちょっと残念。
[地上波(吹替)] 5点(2022-01-22 16:43:19)
512.  帝一の國 《ネタバレ》 
これはこれで、豪華なメンバーだなぁ。 この映画は何と言ってもケツですね。日本を代表する豪華男優たちの引き締まったお尻。試しに“フンドシ 太鼓”で検索したら、この映画がトップに出てきました。これは邦画史に残る偉業かもしれません。  原作未読だけど大鷹弾が絵に描いたような(漫画チックな)魅力的な男なのと比べ、帝一どうよ?って思ったけど、弾の作った美味しいご飯をちゃんと「美味い!」って言える素直さがあるのが良かった。菅田将暉のテスト対決のオーバーリアクションは見事。帝一が総理大臣を目指す理由も、なんかいい話だと思った。志尊淳の中性的なキャラ(をやることが多いけど)似合ってる。 変な生徒会。短すぎる拍手。気に入られるためには靴まで舐める。名誉ある校旗掲揚って、あんな裏方なのか。生徒会長になるのって、引いては総理大臣になるのって、あんな大変なんだな。  上級生の生徒会長選挙がメインで、本来メインであるはずの帝一の会長選がオマケっぽくなってしまったのは残念な気がするけど、個人的にお父さんが言った「勝ち犬になれ」ってセリフののインパクトが強かったので、会長を目指すために氷室の犬に徹するのは良かったと思う。 後半時々“ここでCM入りますよ”的に映像が途切れるのに気がついたんだけど、アレなんだろう?何か仕掛けがあったのか、ネットの仕様なのか? 糸電話くらいで、あまり出番のなかった永野芽郁の綺麗なハイキックと、最後のギターソロ良かった。
[インターネット(邦画)] 5点(2022-01-22 15:11:39)
513.  エクスペンダブルズ2 《ネタバレ》 
お祭り映画第2弾。前作より更にグレードアップ&パワーアップとは、まさにこの映画のこと。観客に期待されていることを期待以上に見せてくれたと思う。前作でやや消化不良だったシュワちゃんとブルースの出番の少なさに、今回ちゃんと活躍の場を与えて、スタローンと3人揃ってバリバリ撃ちまくりの画。これさ、こういう画を観たかったんだよ。ブルース「アイル・ビー・バック」シュワ「イピカイエー」そうそう、こういうの。 画面では悪党がバタバタ血を吹き出して死んでいくんだけど、吹っ飛ぶ悪党がスーパースターを盛り上げる紙吹雪やネオンライト、紙テープや花火に思えてくる。観ててとってもホッコリする。  前作のガンナーの扱いから、チームから死人が出るのは予想外だったけど、①“除隊後の夢を話したら死ぬ”あるある。と、②メンバーの誰が死んでもおかしくない緊張感。の、2つの目的があったのかな?ランボーⅡをリスペクトして、マギー辺り死んでしまう可能性もあったかも?って。でも変に死を引きずって、湿っぽくならない作りはさすが。  チャック・ノリスはホントもう、“よく出てくれましたで賞”を差し上げたい。チャック・ノリス・ファクトもバッチリ決まってた。 今作が前作以上のお祭りになった一因だけど、チャック・ノリスとヴァンダムの登場にある。ジェット・リー、ミッキー・ロークらA級映画の(懐かしい)スターが共演していたのが前作。ノリスもヴァンダムも、メインはB級アクション映画の(懐かしい)スター。前作から出ているドルフ・ラングレンもB級映画がメインだけど、ロッキーⅣの繋がりで出演した感が強かったと思う。この、見えないけど確実に存在するA級とB級の壁を取っ払い、お互い対等に肩を並べて楽しいものを作る姿勢が、観ていて清々しいお祭り感を与えてくれた。言わば“全国区の有名ラーメン店”と“地元民が常食する老舗ラーメン店”が、一緒にわが街(アクション映画界)を盛り上げようって企画のようなもの。 単に火薬量と登場人物を増やしただけの続編が多い中、このグレードアップ&パワーアップは評価せざるを得ない。アクション映画最高!次にも期待。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-01-22 14:33:25)
514.  バトル・ロワイアル 特別編 《ネタバレ》 
~『バトル・ロワイアル』のつづき~  この時のたけしはまだ若くギラギラしていて、出てくるだけで存在感が凄い。原作はあくまで生徒たちが主役で、教師はここまで物語に絡んでこなかったと思う(途中までしか読んでない)けど、映画では主役級の役割を持って登場している。 まるでセリフを喋るように、感情的に話す生徒たち(もちろん演技指導で)と違い、普段の話し方の北野武がまた怖い。桐山役の安藤政信が自らセリフを一切排除した理由も、もしかしたら邦画のセリフっぽいわざとらしさが嫌いだったのかもしれない。  キタノが自分を殺させようとする中川に掛ける言葉「中川、頑張れ」が、自殺した七原の父が書いた「秋也ガンバレ!!」とオーバーラップ(※このキタノのセリフのシーンに、七原の父のシーンを流してしまう親切さが余計。だけど同世代の子供に観せたいという意図があったろうから、敢えてだろうけど)する。 自分が死ぬ。となった時、当然生きるよう努力すると思う。それが無理だと悟った時、冷静であれば、生きられない自分の代わりに、特定の誰かに何かを託したくなるのかもしれない。クサイ話だけど、生きた証を誰かに託す行為。 子供たちも、42人のうち41人が死ぬルールから、自分が生きる可能性が限りなく低いなか、僅か15年の人生の知恵を絞り、生きる努力、生きない決断を自分で選んでいく。子供たちの死に様をみせる映画から見えてくる、子供たちの3日間の生き様。 GPSを持った杉村が、片思いの琴弾に好きだと伝えたくて奔走する。誤って自分を撃った琴弾に「逃げろ」という気持ち。好きな子に気持ちを伝えることに残りの命を使う気持ち。そんな事ができる子供たちだから見えてくる、どこかに忖度のない、残りの人生の使い方。彼らより長いこれからの人生を私がどう生きるか、とても考えさせられた。 最後に「走れ。」とメッセージ。詰め込み過ぎと言うか自己満足と言うか、邦画らしいダサさがまだ残ってる。  今回買ったDVDが特別篇と書いてあって、追加シーンがあるんだそうだ。観たのもう20年近く前だし、公開版とどこが違うのか、調べないと解らなかったけど、物語に深みを持たせる回想シーンとかが追加されているようだ。殺し合い中の他の生徒の動きとかは特に追加がなかったのは残念だけど、バスケのシーンも相馬の過去も、悪くなかったと思う。  当時あれだけセンセーショナルだったこの作品だけど、今だったら数あるシチュエーションの一つに過ぎない。この作品以降、必然性もなく人の命を使った、殺人ゲーム的な作品がたくさん出てきた。多くの作品が『私だったら“このゲームを”どう生き残るか?』って、今置かれている理不尽な状況からの生還を考える程度に過ぎない。 「人生はゲームです」今置かれている特異な状況だけに収まらず、これまでの生き様まで踏み込んだこの作品は、先駆者にして稀有な存在に思える。
[DVD(邦画)] 8点(2022-01-16 17:18:09)(良:1票)
515.  バトル・ロワイアル 《ネタバレ》 
当時は洋画ばかり観ていたから、もしかしたら初めて劇場で観た邦画かもしれない。お金の掛かってない邦画はテレビやレンタルで観るもので、わざわざお金を払ってまで…って考えで。 原作本が出る時にたまたまラジオで「中学生同士が殺し合う小説」って聞いて、何とも悪趣味な内容だなって思ってた。それが社会現象になって、映画化が決まって・・・テレビでは当然、肯定的な意見なんて取り上げられず、青少年への悪影響ばかりが取り沙汰されていたと思う。やはり中学生が、それも同じクラスの友だち同士に殺し合いをさせるという内容は、間違ってもコメンテーターが実名で「これ面白いですよ」なんて言えない時代だったと思う。 当時ネットとかあまりやってなかったから、私もテレビとかで言われる通り、表面的な話題性だけの、中身のない作品だろうと。当時流行っていたエヴァの亜種のように、気分が滅入るような殺し合いをネチネチ描写したものだろうと思っていた。 ただ怖いもの見たさと興味はあった。私ももう大人だし、この作品を通して何を思うんだろうか?アニメ以外で劇場で観る邦画は、どんなものか。  アクションはやっぱり当時の邦画だなって思った。銃の効果音こそ『バキューン!』では無くなってたけどリアルってほどではなく、まだ撃たれて死ぬ時、「ギャーッ!」って手足をバタバタさせて踊るような演技指導の時代だったから、当時流行ってた韓国のアクション映画に比べて、ひと昔前の作品感。 内容には引き込まれるものがあって、楽しい修学旅行から一転して、軍人に銃を向けられる非日常感。そこに退職したキタノが現れて、淡々と状況を説明される違和感。目の前でいきなり女生徒と親友を殺される恐怖と驚き。このあと時々国信のことを思い出すのがリアル。 有無を言わせず始まる殺し合い、出席番号順に名前を呼ばれ、自分のバッグを抱え、武器の入ったバッグを投げ渡されて、次々と走っていく場面の緊張感は、この映画イチの名場面だと思う。武器のバッグをキタノに投げ返す女の子が忘れられない。42人の生徒たちの個性、それぞれが考えを持って状況を捉えていることが、この映画を単なる“悪趣味な殺し合い場面集”と違うことを感じさせる。  単純に42人の殺し合いだから、2時間の映画では駆け足の殺人シーン・ダイジェストになるかと思ったけど、短い時間ながらそれぞれの個性をよく出せていたと思う。分厚い原作に細かい設定があったからこそだと思うけど。 どう見ても大人な川田と桐山も、殺し合いに参加する目的の、怪しい転校生(留年設定)として、案外違和感なく受け入れられた。何でも出来て安心感のある川田の関西弁キャラクターがホッとさせてくれて、主人公のサポートと、鑑賞者に状況を伝える重要な役割を担っていた。もし七原と中川が状況に振り回されるだけの映画だったら、観ている側も状況を理解するのに余計な時間がかかるし、生徒たちの掘り下げも浅くなっていたと思う。  ~『バトル・ロワイアル 特別編』につづく~
[映画館(邦画)] 8点(2022-01-16 17:15:51)
516.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地争覇 《ネタバレ》 
-獅王争覇- 獅子舞の王者決定大会。 オープニングの、紫禁城での多人数の獅子の舞いが圧巻。主人公たちとは関係ないけど西太后も出てきて、タイトルに相応しい清朝の歴史が垣間見れる。フェイフォンとイー叔母との関係も進んだようで、そこにカメラの送り主のロシア人将校も登場し、フェイフォンの嫉妬、八つ当たりが可愛いと言うか、大人げないと言うか…  カンフーは特撮が増えてリアリティは減ったけど、鬼脚の動きは面白く、足技中心だけどカポエイラともまた違って『あんな拳法もあるんだぁ』って感心した。3つの流派の争いを止めるフェイフォンも、ゲームの“○○無双”みたいで格好良かった。 街中での獅子大会予選も大迫力。オープニングの綺麗な舞いとは違い、相手の獅子を攻撃する荒々しい争いは、獅子舞いの別な一面を見せてくれた。  怪我をした鬼脚とのエピソードも涙を誘うし、「アオラプユー!!アオラプユー!!」英語教室とか、前作よりコメディ色が強調されてきたと思う。イー叔母の表情も豊かで可愛らしい。キャストに愛着も出てきた3作目だけに、ただ眺めてるだけで楽しめて、本作が一番私の好みかもしれない。 イー叔母の「中国の未来は私達が決める!」西欧やロシアなどの列強国に良いようにされていた中国人のたくましさ、意地が感じられて格好良かった。 最後は獅子大会なんだけど、獅子舞いは予選でお腹いっぱい堪能したから、ちょっと食傷気味になる。 たぶんシリーズ鑑賞はここまで。歴史に沿った冒険譚として面白いシリーズでした。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-01-15 12:32:36)
517.  パズル(2014) 《ネタバレ》 
夏帆ちゃんは結構お気に入りで、それだけで観た。不快な映像が多く、もやもやして終わった感じ。何も思うところも、出来の悪さに怒りも感じない作品。何かこう『あいつら、こんな風に酷い目にあって、死ねばいいのに!こうして…こうやって…最後はこうだ!」って感じの、いじめられっ子の妄想を延々と観せられている気分。 最初のラジコンからそんなに都合よく成功するとも思えないし、警察もあそこまで計画通りに犯人に踊らされたりしないように思う。学校敷地内にお母さんの車で来てるんだから、タイヤ痕とかから足は着くと思う。 理事長と3人組が復讐されるのはともかく、安田先生(とお腹の赤ちゃん)、親の刑事、理事長の娘もターゲットにしてる意味が弱いというか、わからない。 カウントダウン的な日付も、最後0がどうして刑事なのかな?と。その瞬間(0)で終わるんでなく、その先もちょっとあったり、わざわざ入れた理由、効果がどうもハッキリしない。 「生まれてきてよかった~っ!!」あの場面でそう叫ぶんだから、何か深い意味があるんだろう。安田先生の赤ちゃん(生まれてきてない)を殺したこと、復讐が無関係な娘(害悪から生まれた)や親(害悪を生んだ)にも及ぶこと、あのカウントダウンももしかしたら、誕生と何か関係があるのかもしれない。49日前から始まるのも、四十九日に絡んだ何かのメッセージがあるのかもしれない。ま考えるだけ無駄だと思ってやめたけど。 お金のある素人が趣味で作った映画でもないだろうに、残忍なこと、理不尽なこと、観ていて不快なこととか、そんな表面上の描写が悪いのでなく、残念ながら、この作品を通して鑑賞者に伝える何かが不足しているようだ。表現力とか実力とか。 最後は夏帆ちゃんの血まみれダンス。わざわざワンピースから制服に着替えて、改めて血を浴びてきたのかと思うと『お疲れさま』と労いの言葉を掛けてあげたい。むしろ上映時間85分、血まみれの夏帆ちゃんがただ踊ってるだけの作品だったら、1点か5点にしたかもしれない。 夏帆ちゃん苦労してた時期だと思う。でも病院のベッドで逆流する点滴を見て目を泳がす演技とか、実力は確か。この翌年は海街diary出るし、仕事運も徐々に上向いていくから、この映画に出たことを0と考えて、これからカウントアップしてくるよ。
[インターネット(邦画)] 3点(2022-01-14 21:40:48)
518.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱 《ネタバレ》 
-黄飛鴻之二: 男兒當自強-“黄飛鴻その2:男は自らを鍛え強くなれ” みたいな意味らしい。またこの映画の印象的なテーマソングのタイトルでジャッキー・チェンが歌ってる…そうだったのか。邦題は『熱き血潮』 フー役がユン・ピョウから別の人に変わり、イム師匠が総統役で出ていたりと、ちょっとこんがらがった。 イー叔母とウォンとフーの三角関係。「フー何してる?その役は私がやる!」って、なんかウォンが大人げないかなと。嫉妬して可愛いって見方もあるけど。  白蓮教教祖のクン大師、ノドに当てた刀を横に引くのは観てて怖い。前作のイム師匠を倒した銃すら効かないのは、強敵感も強く期待値が上がる。外国語学校の焼き討ちは、建物にお札をいっぱい貼ったり、死体が転がってたりと結構ショッキング。 白蓮教って実在したらしいけど、怪しい新興宗教感が強い。この映画が制作された'92年前後は、日本ではオウム真理教とか統一教会とかが話題になってた辺りで、香港ももしかしたら、そういう新興宗教がリアルタイムで話題になっていたのかもしれない。  ラン提督に見覚えあると思っていたら、ドニー・イェンか。ビュンビュンしなる棒術、布を固めて棒状にした武術は、迫力と美しさがあって見事だった。実際、後半の対決より、中盤の対決のほうが見応えがあり、カンフー映画の醍醐味に思えた。 後半のクン大師、ラン提督との連戦は、リアリティは無いけど観ていて楽しい。“香港のスピルバーグ”と呼ばれていたツイ・ハークの本領発揮で、当時の流行だったワイヤーアクションを多用した漫画みたいな戦いと、(恐らく)当時はマンネリ化で時代遅れになってきていた、本格カンフー映画を見事に融合させていたと思う。
[インターネット(字幕)] 6点(2022-01-14 13:26:37)
519.  DOOR 《ネタバレ》 
家族構成に詳しい保険のセールス。怪しい当選話の電話。読むに値しないダイレクトメール・・・家族構成、電話番号、住所。今では自己責任で守るべき個人情報が、まだまだ簡単に手に入った時代。ストーカーという言葉は一般的ではなかったけど、事件といたずらの境界線が判断しにくい時代の映画。 見てるけど助けない隣人、ドアの落書きもだけど、目に入っても見て見ぬ振り。それでいてゴミ出しの曜日を間違えると戻す嫌がらせに近い正義感。住人同士の触れ合いはないけど、住人用の共用プールがあるのも、それを住人以外も眺められるのも、なんか時代を感じる。  タイトルにもなっているドア。セールスマンが無言でガンガン蹴り続けるシーンが、この映画の中で一番リアルで恐ろしい。だけど新聞の引っ張り合いは、怖いような可笑しいような。 セールスマンが部屋に入り込んでからは、日常的な怖さが半減してしまったけど、自分のことを棚に上げて、イタズラ電話を撃退するところは、犯人の異常さが出ていてけっこう良い。あとビール瓶で突然頭を叩くところは、不意を付かれて驚いた。けど『しゃぼん玉』フルで歌うのは長すぎ。セールスマンの異常さを感じるより退屈してしまった。 大昔、地上波で見たとき、最後子供がバットでとどめを刺したように記憶していたけど、バットのあとにチェーンソー攻撃があったんだな。後半に行くにつれ、直接的な暴力描写になっていったのが残念。母親を助けて、バットを肩に担いで去っていくタクト君(幼稚園児)のシーンが鮮明に記憶に残っている。  マンション内をワンカットで見せるシーンが数箇所あるけど、まぁ広いマンションだわ。床に丸いインテリア・ライト。玄関に透明な頭の帽子掛け。透明なフライパン!なんてバブリー。極めつけはソファーの横の電話台にミロのヴィーナス。凄いセンスだ。 主人公の本田靖子は、毎日、どう見てもくつろげそうにないオシャレな普段着で専業主婦。だったらゴミの日くらい守れよと言いたくなるわ。プールで真っ赤な水着姿、お風呂上がりのバスタオル姿(ご丁寧にミロのヴィーナスとツーショット)から、よっっっぽど高橋惠子が好きな人が監督したんだなって事が伝わる。あぁ、監督がご主人さんなんだ。奥さんが好きすぎてこんな映画撮っちゃったんだな。
[地上波(邦画)] 4点(2022-01-14 12:29:43)
520.  青い体験(1973) 《ネタバレ》 
-malizia- “意地悪”。 スカートから覗く太もも。スケスケのネグリジェ。自転車に乗るのを手伝ってサワサワ…エッチなあるあるネタのオンパレードは、ある意味清々しくもある。 だけど、う~~~ん・・・・これは、今の世の中では、いわゆる、セクハラだわ。 そして立場の弱いものに対して、立場を利用しての行いだから、いわゆる、パワハラだわ。 30前半の美人で気が利くアンジェラが、どうしてあの家で家政婦を続けることにこだわったのか、私にはわからない。お父さんは良い人だけど、そこまでの魅力があるか?お金はありそうだけど。 少なくとも、神父の前でアンジェラの手を握って、結婚の話をしてるお父さんの横で、アンジェラのパンツを脱がす変態中学生が居る家で、働き続ける必要性がわからない。家庭を築ける自信がない。  百歩譲ってアンジェラ自身がそういう性癖なのかもしれない。人に見られてとか、バレずにするスリルとか、あんな子に虐げられてとか、そういうのが好きな人は一定数居ると聞く。性癖は人それぞれだし、人に言えない癖があってもそれは自然なことだけど、仕事中はそういうの、ダメだろう。面倒くさい事になっちゃうだろう。 ニーノが無言で寝室をウロウロするとこと、ノートをちぎって投げるの、アレやられたら私は泣いてしまうわ。それか殴るわ。うん、殴る方にしよう。いい加減にしろこのガキ!って、殴ろう。  セクシーな格好で父親をからかわせるのを覗き見たり、アンジェラのストリップをポルチェロに見せたりって、何が楽しいんだ?ニーノ。アレで君の、何が満たされるんだ? 暗闇で怖がってるアンジェラを懐中電灯でチロチロ。ヤメロそれ陰険だな。って思ってたら、アンジェラが脱ぎながらキレながら笑って仕返し。ハハハ。ここ良いシーンだなァ。 コトを済ませたら執着が無くなったんだろう、相手は倍の年齢の女だし。最後は結婚式で行儀よく「お元気で ママ」と頬にキス。 ドキドキしながら最後まで観てしまった。うん。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-01-14 01:12:58)
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