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521.  若草物語(1949) 《ネタバレ》 
~Little Women~お父さんが娘たちを呼ぶ時の呼び名“小さなご婦人”とか。GirlでなくWoman。 でも“若草物語”良いタイトルじゃないか。邦題に魂が宿ってる。 4姉妹ものの原点。原作未読で映像作品としても初。 クリスマスのお小遣い。貧しいけど豪華な朝食。ベスのピアノ。ジョーの髪の毛と、ほっこり温まるエピソードが続く。 ハスキーボイスのジョー。ジューン・アリソンだけ、他の三姉妹女優(22歳、17歳、12歳)より年齢が離れた32歳。不思議なキャスティング。 それでも、ローリーとの全力疾走の追い駆けっこが早い早い。 マーチ叔母さん「ふしだらなマネは許しません」からのメグ即結婚はテンポが良くて面白かったが、ここらからすっごく駆け足になった気がする。 ずっと家の周りの話かと思ったけどジョーはニューヨークに行くし、エイミーは叔母さんとヨーロッパに行くしで、展開が駆け足。 時系列的に、ベスが不治の病でジョーが看病のために家に戻ってきている間に、エイミーは旅先でローリーと付き合い、その間にベスが死に、その前後にエイミーたちは結婚しているように見えた。当時の距離の問題があるから、旅行を中止して帰っては来れないだろうけど、割とマメに手紙で連絡を取り合っていたようなのに、原作ではどうだったのか気になった。 ベスの「長生きできない気がしていたの」は、マーガレット・オブライエンのか細さと相まって、可愛そうで涙が出てくる。 キャストはハマってると思うし、最後の虹の掛かるマーチ家も“これがセット、これこそ大道具”って感じで素晴らしい。 後半の駆け足部分をじっくり、倍の尺くらいで観たかった気がする。 あとウィルクス歯科の動く看板に驚いた。150年くらい前の世界にあんな無意味でインパクトのあるものが! ベア教授「自分の心に響かない文章は一行も書いてはいけない」………すみません。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-22 11:25:12)
522.  探偵物語(1983) 《ネタバレ》 
赤川次郎の原作自体が、薬師丸ひろ子をイメージした作品だって聞いた記憶があるが、このタイトルからして、相手役は松田優作をイメージしていたんだろうか? 探偵事務所に所属しているけど単独行動・孤立無援な辻山は、個人事務所だけど仲間とワイワイな工藤ちゃんとは、人物像が真逆と言うか… 本で見るとナルホドってなるかもだけど、実際画で見るとかなり無理があるトリック殺人。ものすごい偶然が重なってたどり着く推理。都合よく置いてあるペンダント。ゆるく楽しむのが正しい観方なんだろう。  事件解決からが見応えがあって、辻山の部屋での長回しが素晴らしい。というか、ここから先だけでも良いんじゃないか?って思ったりする。 今まで直美を“調査対象の子ども”として、一歩引いた距離で扱ってきたが、ホテルの話を聞き、落胆の表情を見せる辻山。 「ずっと一人で寂しかった!」「…一人で居て寂しくないやつなんていないよ」直美を大人としてみて本心を話す。 「帰ります」と2回。背中に向けて投げ捨てるような告白の言葉。そんな事解ってるから振り向きもしない辻山。 アイドル映画の告白シーンなのに、重苦しく物哀しい。切ないテーマソングの入り方もイイ感じ。 空港での別れのシーン。エスカレーター逆走から手を重ねて無言のキス。 キスの後も名残惜しそうにしがみつき、胸に頭をくっつける薬師丸ひろ子の演技は素晴らしい。 …ただディープキスにしたのはどうだ? 欧米の映画に比べて日本の映画界が劣っていると考えている松田優作が、ちょっとやり過ぎてしまったんじゃないかと思うんだけど。どうだろう。 普通のキスで良かったんじゃないかな。話題作りにはなったと思うけど。 もう一回ちょんとキスして、小さく手を降り去っていく直美。しばらく後に小さく手を振り返す辻山。 棒立ちの松田優作と、ディープキスのあとだけにホンワカした音楽がちょっとシュール。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-05-21 11:04:34)
523.  愛と青春の旅だち 《ネタバレ》 
~An Officer And A Gentleman~紳士及び士官に…。意味は『ザ・シネマ』というサイトのコラムに詳しく書かれています。 フォーリーがメイヨのコインは右側に入れるのに、次のデラ・セラのコインは左側なのは何でだろう?って思ったけど、その説明もコラムに書いてあって、そうだったんだ!!と、とても参考になったので、興味があれば探して見てください。  メイヨは親が親だけに、愛とか面倒で、女性に対する付き合い方がアッサリしているのも解るが、ウォーリーはスーザンという婚約者が居て(…とは言え死んだ兄の元カノという複雑な関係だが)、訓練期間中の遊びでリネットと付き合う。 妊娠を機に海軍を辞めるけど、家系と子供のためで、リネットのためではない。妊娠が嘘とわかっても結婚を申し込むが、愛というか、自分に退路が無くなったからにも見えた。 リネットは、士官のお嫁さんになって世界中を回る夢があるから、アッサリとプロポーズを断る。どちらもお互いを愛していた訳じゃなかったんだな。  フォーリーに人間性を批判されてシゴかれて、徐々に人間らしい行動を取るメイヨ。ペリマンにピカピカのバックルをプレゼントするところがいい。 ポーラは生まれてすぐに海軍の実父を亡くしていて、それで士官の彼氏に憧れがあるのか。自分の中の理想が高め。朝食のときに花を置いて 『見て見て、お花よ。こういう女、憧れるでしょ?』ってやるのが可愛い。 純白の制服姿で工場に行き、ポーラをお姫様抱っこで連れて行くメイヨ。 『君が憧れる士官になったぞ、みんな見てるぞ、こういうの、憧れるだろ?(オレは恥ずかしいけど)』ってお返し。 淑女の理想を叶えることが『紳士及び士官に相応しい行為』だから。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-05-15 14:22:36)(良:1票)
524.  日本沈没(1973) 《ネタバレ》 
小さい頃、ウルトラマンの感覚でこの映画観て、怖かったなぁ。 今でも小さな地震さえ怖いのは、私の根底にこの映画の記憶があるからかもしれない。 OPの地殻変動の地球と、映画のセリフっぽくない先生のマントル説明を見ると、本当に日本が沈没しても不思議じゃないなって思える。 関東大震災から50年目「火さえ出さなければ大丈夫だ!」という、お爺さんの教訓を覆す予想外の大津波。 建物倒壊で小路に逃げ込む人たち。そこに逃げてくる服に火の付いた人たち。逃げ道が無くなり炎に包まれる人たち…あぁ、火災に巻き込まれる人って、こうやって死んでいくのか。あそこに自分が居たらと思うと、怖くって仕方なかった。 着水する飛行艇(US-1?)や自衛隊のUH-1ヘリの大群が飛び立つ様は迫力満点だ。 …だけどお腹がパカッと開いて消火カプセルを落とす特撮は、今見るとちょっと可愛い。  生放送で大暴れする田所先生。表舞台に出しちゃ駄目なタイプの人なのに、政府の責任回避の生贄に使われるなんて、腹黒い。 小野寺の「逃げるんだ!」も、群衆の中で唯一、日本の行く末を知っている身として苦しい気持ちが伝わる。その後災害救助に当たる藤岡弘の眼力がスゴイ。 3つの案を聞き「何もせん方がいい」と言われ涙を流す山本総理。疎開先が思うように決まらず「1億人でなく10万人なら」も充分わかる。個人の想いと総理大臣の立場の苦しみが良く出ていた。オーストラリアめ。 姪っ子の花江。木村文乃ソックリ。角ゆり子というのか、綺麗な人だけど一言も喋らない。  国の統制を映画では非常措置要綱と言ったか。いま緊急事態宣言が各地に出ているが、映画ほど重たく捉えられないけど、これが正常化バイアス? 最後の方のテロップ“地球のどこかで”という文字は、きっと“いい日旅立ち”の歌詞に影響を与えたに違いない。
[地上波(邦画)] 6点(2021-05-09 15:11:27)
525.  クリフハンガー 《ネタバレ》 
~Cliffhanger~崖に引っ掛かって吊り下がってる人≠いつ落ちるかハラハラ・ドキドキ=続きが気になる!のスラング。 冒頭サラの事故が何度見ても手に汗握る。今回も手汗かいてた。 空撮を多用したカメラワーク。スポーティな軽装で、スイスイ崖を登る姿が、慎重に一歩一歩ゆっくり登る山岳映画のイメージを一新させたと思う。 スタローンという映画界の絶対安心男の判断ミス(ではないと思うが)で始まるのは、当時意外に思えた。 飛行機の攻防が結構好きなシーンで、FBIマセスンと財務官トラバースのどちらが悪人か迷わす展開、その後のマセスンの意外な健闘は、上手だなと思った。スタローン映画と言えば、彼一人で何でもやってしまう印象しかなかったから。  初見は勢いで流して見たところも、複数回観ると引っかかる点や、よく考えろ!って展開も出てくる。 友人「あんな雪山でシャツ一枚だと凍え死ぬだろ。それが『寒い寒い』だけで済ますのどうよ?」私「いや、目的地(山小屋)がわかっていれば根性で行けると思う」あの格好で一晩以上生きられるか?で引っかかる人の評価は低いみたい。 強盗団「ガイドは二人いらない、殺せ」って、そういう話は金を探させてる最中でなく確実に手にしてからにしよう。 札束で焚き火は豪快だけど、強盗団がナイトビジョンゴーグル持ってるのに焚き火とか、見つかる。 トラバースとの最後の戦い、あんなにセット感丸出しだったっけ?あんな雪山の上に凍らない池があるなんて… 1200m。8ヶ月前サラが「…1200mもあるの?」って怖がって死んだのに、最後に彼氏のタッカー「クウェイランは1200m下だぜ!」って、絶対言っちゃいけないジョーク。 そのせいかラジー賞に多数ノミネートされてたけど、受賞はならず。かなりハラハラ・ドキドキしたことだろう。
[ビデオ(字幕)] 6点(2021-05-08 10:53:41)
526.  東京家族 《ネタバレ》 
私はまだ東京物語を見ていないのだ。だけどある程度のイメージは持っている状態での視聴。キャストがセリフを言うたびに切り替わるカメラ。置かれるセリフ。うん、うん、こんなイメージだと思う。 サザンの名曲を星野源が歌ったら、きっと想像も付かない味わいが出るんじゃないか?…なんて思ったのに、星野による桑田のモノマネだったらきっとガッカリするだろう。それも素人がカラオケで誇張して歌うレベルの、上っ面だけのモノマネだったら。 東京物語を観てない私にさえも伝わる小津監督のモノマネレベルの撮り方。…なのかな?何でこうしたこうなった。  その、観ていて疲れる前半を乗り切れば、充分に引き込まれる内容だと思います。 観光先は東京タワーでなくスカイツリー。(たぶん)当時最新のラジコンヘリのおもちゃで遊ぶ孫。3.11で町を飲み込んだ津波。そして復興ボランティアに参加した昌次と紀子。 家族の間でたらい回しにされる老夫婦。旧友の服部さんのアパートで廃品回収に運ばれていく、まだ使えるテレビや自転車。粗大ゴミ扱いされる昌次の愛車チンク。とみこの形見として渡される古い腕時計。 都会と田舎。古いものと新しいもの。スクラップ&ビルドを、広島から出てきた老夫婦と若い昌次と紀子の視点から、いろんな形で観せるが、それが単純に、懐古主義に偏重させない気配りは感じられた。 さっきまで話していた母親が、階段で倒れて、それっきり死んでしまう。母の最後と同じ日に紹介される未来の家族。  生前の母親の家族への振る舞い、無愛想な父が私の両親とカブってしまい、色々と思ってしまうところがあった。こういうのは反則だ。母の日が近いし、短時間でも顔見てこようか。 紀子を上っ面だけの理想のフィアンセにしなかったのが良い。昌次の実家で愚痴る演技が特に良かった。 本屋でお客が探してた絵本が“ちいさいおうち”とか、そういうのは要らないと思う。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-05-07 02:12:08)
527.  海外特派員 《ネタバレ》 
~Foreign Correspondent~邦題のまま。 序盤はコメディタッチ。帽子を何度も無くすぐうたら社員が、平和愛好家のキャロルとバタバタして最後ラブラブに…なんて思っていたが、ヴァン・メア殺害事件からサスペンスに急展開。傘に隠れた逃亡劇はこの映画イチの名シーンだ。 “小文字のfが2つのフォリオット”登場、ホテルでの逃亡劇まで軽快にサクサク楽しめたが、フィッシャー氏が観客に向かって語りかける反ファシズムのメッセージ辺りから、内容はどんどん重くなっていく。 終盤ハバストックが、次々と戦況を伝える記事をアメリカに送り、最後はロンドンがドイツ軍に空襲される中、アメリカにヨーロッパ戦線の参戦を促すラジオ実況メッセージを送り続けて終わる。  先任特派員のステビンスは遊んでばかりでやる気なし。主人公はアメリカではサボってばかり。ジョン・ジョーンズという平凡すぎる名前だけど、ハントリー・ハバストックという名を与えられ、ヨーロッパの現状を見て正義感に燃えた。 彼はJ.Jと書かれた旅行カバンに新しい名前のイニシャル“H.H”と書き直していた。 H.Hは~His Holiness~の略で、ローマ教皇とか最高宗教指導者の事を言うらしい。 海外特派員の報告は神のお告げと同義。ファシズムとの戦いは聖戦と同義。アメリカも参戦しようって、意図があったのかもしれない。  言葉の通じないラトビア人が実は大物で…ってホッとする展開を予想してたのに。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-30 13:45:05)
528.  デジャヴ(2006) 《ネタバレ》 
舞台となるニューオリンズにハリケーン・カトリーナが上陸して、大きな被害があった直後の撮影だそうな。あぁ、そう言えばあったよなって、思い出した。破壊された街並みが生々しいけど、物語とは直接の関係はない。復興目的も込めての、ニューオリンズでの撮影続行だったようだ。  ヒロインが殺されて始まり、ヒーローが死んで終わる。なかなか無い展開だと思う。 スノーホワイト。現実にはありえない装置だけど、4日と6時間前とか、録画は出来ても巻き戻しや早送りは出来ないとか、ゲームのルールみたく世界観を形作っていて面白い。 気になったのが、タイムスリップ前に“本流は消滅する”って事を言っていたけど、過去に行ったダグ意外、あの世界の人は消えてしまうのかな?それだと、みんなでダグを止めると思うけど… クレアを助けてからフェリー爆破まで、残り100分しか無いのに、家行って傷の手当してクレアに銃向けられてって、短時間に詰め込みすぎだろう。 ツッコミどころは多いし、人間を過去に送れるとなると出来ることが多くなるから、メモ程度までって設定で通したほうが良かったとも思うけど、過去映像を見ながらのカーチェイスとか、複数回観て理解できる伏線があったりと、よく出来た作品だと思う。 この設定を生かして、続編とか別事件の作品を作っても面白そうだけどね。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-29 23:01:53)
529.  ダーティハリー4 《ネタバレ》 
~Sudden Impact~不意の衝撃。 4作目にしてアルバート・ポップウェルはハリーの相棒刑事になった。これは覚えていたわ、悲しい最後も覚えてた。しかし友人の出張先になぜ犬を届けるか。 今作はハリー・キャラハン・シリーズのスピン・オフの趣で、主人公はジェニファー。犯人側の心情が撮られたのは初めて。 舞台はサンフランシスコから、架空の街サンパウロに移る。キャラハンは出張でこの町に来ている。 『??俺たちって誰だ?』「スミスと、ウエッソンと、俺だ」カッコイイ。 復讐の相手を見つけるジェニファー(寄り)→事件のフラッシュバックの流れは、キル・ビルにそのまんまインスパイアされてると思った。 ジェニファーの描く自画像と、メリーゴーランドのユニコーンの顔が似てる。銃を手に復讐の為だけに生きる空っぽの自分と、ハリボテで出来た一角獣がダブったんだろうか? タイトル回収は最後のキャラハンの心変わりの事かもしれない。自分があんなこと言ってしまうなんて…的な?ジェニファーには、妹に復讐完遂を伝えたあとは、ぜひキッチリ自首してほしい。 今回、サンフランシスコから飛び出したり、途中から武器をオートマグにしたり、犯罪を見逃したり、最後に歌が流れたり…意欲的に新展開を盛り込んでいるが、この方向でのシリーズ延命はしなかった。色々反響があったのかもしれない。
[地上波(吹替)] 6点(2021-03-31 23:52:09)
530.  実録外伝 大阪電撃作戦 《ネタバレ》 
実録で外伝、凄いタイトルだ。ヤクザ映画をマトモに観たのは初めてかもしれない。たまたま録画していたもので、俳優陣があまりに豪華なので鑑賞。 OPのモノクロ写真が雰囲気抜群。実際の抗争事件がモデルだそうで、まぁ~まヤクザ同士が喧嘩ばっかりしている。 神戸の老舗大組織と大阪の新興中小組織(連合?)の闘い。のようだが、組織が複雑でどの組織の誰が何をしてたか、正確に把握できてない。 安田と高山の友情をメインに、作戦とは言い難い場当たり的な大阪組の闘い方と、神戸組の軍隊のように統率の取れた組織的な作戦行動。俯瞰してみると勝敗は火を見るより明らかだ。 実話を元にした映画だから実録。負けた側から描いた映画だから“外伝”なんだろう。 他のヤクザ映画を見ていないから比較はできないが、やはり目玉は裏社会の仕組みと暴力とエロだろう。特にカーアクションはかなり力が入っている。 ボクシングジムでの高山の虎の入れ墨のイジり方は『さすが大阪人、上手いこと言うなぁ』と、ちょっとクスッときた。 1976年当時の大阪の商店街などの街並みが賑やかで懐かしく、抗争の中身よりそちらに目を奪われてしまう。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-03-30 22:48:55)
531.  バックドラフト 《ネタバレ》 
冒頭の1972年再現映像がすごい。制作年から約20年前なんだけど、やっぱりハリウッドはスケールがデカいと実感する。 そしてカート・ラッセルそっくりなお父さん役の俳優さんだなと思ったら、本人だった。 主人公の仕事を魅力的に描く映画の中で、消防士ものでは今でもこの作品が一番に思いつく。火災現場や交通事故の救助活動。出動シーンから訓練シーン。憧れの職業のコマーシャル映画として、消防士の格好良さを余すところ無く魅せるぜモンタージュ♪ 犯人が現役消防士なことより。消防車の上でイチャイチャなんて、よく消防局の許可が出たものだと思うけど、ホースの束が案外ふかふかしてそうだな。なんて観ないとわからないことを教えてくれる。 悲惨な火災現場でジョークや歓喜の声を飛ばすのは『あんな怖い現場にグイグイ入っていけるアメリカ人のメンタル、すげぇ』って思って観てた。今でこそ不謹慎かもだけど、当時は違和感とかは感じなかったな。 スティーブンは思いのほか優しく見えて、厳しさも常識の範疇に思える。むしろ初見時より弟への愛情が感じられる。確かにちょっと短腹だけど。むしろブライアンの言い分「ティムと同じに扱え」とか、そこは解ったうえで、飲み込んで頑張れよと思う。 CGが世に出だしたばかりの当時だけど、生き物のような炎の演出は今見ても見劣りがない。CGよりカメラワークが良くて、最近の『カメラの寄りすぎや斬新すぎる構図で、観てて何が起きてるか解らない。』と言うことがなく、水位が上がっているなぁ、床が抜けていくなぁ。など、何が起きているか解る演出が嬉しいのが、意外な発見だった。
[ビデオ(字幕)] 6点(2021-03-28 15:11:51)
532.  ダーティハリー3 《ネタバレ》 
~The Enforcer~法の強制執行者。 人事課に配置換えされたハリーの退屈そうな仕草が良い。 社会の女性ワク拡大のため、市からの要請に無理矢理応えるしかないSF市警。逮捕経験の一度もないムーアを刑事にする。 ムーアも刑事を希望したくらいだから頑張っているが、理想と現実は違っていて、印象的なのは警備員の解剖で、ジョークを飛ばす監察医。立ち会ったのが女性だからの嫌がらせとかでなく、普段からああいう職場なんだろう。環境・習慣・風土を変えてまで女性の社会進出をさせる今とは大違い。 3作目にしてアクションとコメディ色が強くなった。字幕で見てもハリーの「泣けるぜ…」が山田康雄声で再生される。 ムーアが雑に扱っていた鞄が爆弾だったと後から解って、トイレに引き篭もるのが可哀想と言うか可愛いと言うか。 頑張ってどこでもついてくる様子は、パートナーと言うより妹キャラ。女性というだけで何もしてないに表彰される時の苦笑いが印象的。本人も市長にそういう使われ方するの、薄々気がついていて、頑張り屋だけに嫌だったろうな。慣れた相手にはシモネタ連発するから、きっと男兄弟がいるんだろう。経験を積めば良い先輩刑事になれたと思う。 今回アルバート・ポップウェルは黒人過激派のリーダー。堂々と登場した時思わず吹き出した。 同じく皆勤賞の太っちょフランクは、今作でお亡くなりになる。 犯行グループの印象は薄い。過激派に扮した金目当ての強盗団なのはダイハードと一緒かもしれないが、素人感丸出し。こんな連中がどうやって観光地のアルカトラズ刑務所を占拠できたのか謎。 無理矢理使った感がある対戦車ロケット。今思うと無理に派手なシーンを入れなくてもと思うが、当時のニーズだったんだろう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-26 14:50:56)
533.  禁断の惑星 《ネタバレ》 
~Forbidden Planet~邦題の通り。~Forbidden fruit~禁断の果実。手にすることが出来ないもの=クレル遺跡・性的な不道徳=アルタ。 ブリキのレトロ玩具とかで見たことあったロビー。スピード狂で車に乗った姿が可愛いすぎる。ポスターの美女を抱えた姿がちょっと怖そうだから、いつか人間を襲うと思ったが、最後まで良いやつ。 アクションでもコメディでもなく、結構真面目に作られた内容なのが意外だった。当時ロビー見たさに劇場に行った子供は退屈したかもしれない。渋々子どもたちを連れて行ったお父さんも、アン・フランシスの太ももがなければ危なかったに違いない。 足跡からイドの怪物の足を再現するくだりは、未知の怪物の見せ方として素晴らしい。怪物が実在のものか考察するくだりも説得力がある。 制御できないものは壊してしまえ!宇宙の叡智クレル遺跡を惑星ごと破壊するモービアス博士。でもクレルの技術で作られたロビーは制御できるから連れて行くアダムスたち。 人目もはばからずアルタとイチャイチャするアダムス。「お父さんは我々は神ではないと教えてくれた」光速で恒星間を移動できるこの時代の人は、自分たちが神になった気でいたんだな。ヨーロッパが新大陸に渡った時代から全く進化してない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-03-26 09:29:44)(笑:1票)
534.  ダーティハリー2 《ネタバレ》 
〜Magnum Force〜桁違いの力。ハリーのM29マグナムとデイビスの357マグナムの対決も表してそう。 完結したダーティハリーの人気に押されて作られたっぽい作品で、邦題のように正式タイトルに“ダーティハリー”は付かない。 前作の続きかって言うと繋がりは薄く、市川崑の金田一シリーズみたく、ハリー・キャラハンというキャラ設定だけを引き継いだ作品だと思っていた。 でも1の同僚チコの話(2週間組んで今は教師をしている)がチラッと出てたのに今回気が付いた。 そもそも1の銀行強盗(アルバート・ポップウェル)が、ポン引き役で出てくるからややこしいんだ。…同一人物役かもしれないけど。  ハリーは最初、職務に不満を見せる友人チャーリーの犯行と疑うが、真犯人は間違った思想を持った新人警官達だった。前作で法律で裁けない悪党を始末し、バッジを捨てたハリーはどう思ったろうか。 一連の犯行がチャーリーのものと思わせるミスリードが、上手く機能したとは思えない…というか、20年ぶりに今回見直すまでチャーリーの存在を忘れてた。 転倒した白バイ警官は自警団グループの誰かで、仲間割れか何かで殺されたんだと思ってたよ。 OPの44マグナムのアップや射撃場での弾丸の説明、スピードローダーを使った華麗なリロードシーンはガンマニア歓喜だが、最後の対決が射撃の名手同士のマグナム対決じゃないのは、リアルさを出す演出だろうか? あの空母から海面までは9mくらいらしく、デイビスがアッサリ転落死してしまうのは、何とも消化不良に思った。  昔テレビで観て大好きだったシリーズで、1〜4はみなクオリティが高いと思っていたけど、吹替と編集(程よいカット)が良かったのかなぁ?今見ても充分面白いんだけど、こんなんだったかなぁ?って。
[地上波(吹替)] 6点(2021-03-24 21:34:25)
535.  ギターを持った渡り鳥 《ネタバレ》 
孤高のヒーロー、可愛いヒロイン、凄腕の悪党、見知らぬ街の旅情…当時の楽しい映画の要素がいっぱい詰まった娯楽映画。  滝は元刑事で、ギターも歌も射撃も上手いが、そんな経歴の割に随分と若い。 殺し屋ジョージの不気味な薄ら笑いがとても印象的。女性の扱いは酷いが、ズルさの無い悪役だから何か憎めない。 この映画ではピストルの扱いが軽いなぁと思った。簡単にポッケから出して簡単に撃つ。 これは日活無国籍アクション。固っ苦しい法律や貧乏くさい日常生活は描かない。架空の日本ってことだろう。 自然豊かな駒ケ岳の原野を背景に滝が現れる様は、日本を舞台にした西部劇然としている。 函館は北海道で南西の大都市。観光地も多いし、自然も豊かだ。まさに(サウス)ウエスト・ワールド。 駒ケ岳、金森倉庫、函館山…当時の函館の景色が綺麗。ロケ地で同じ角度から写真を撮った人のブログがあり、今と昔を見比べると楽しい。 肩の凝らない映画だったから、ぜひ他のシリーズ作品も見てみたい。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2021-03-15 23:17:41)
536.  ゴッドファーザー PART Ⅲ 《ネタバレ》 
シリーズはⅡからⅠへと無限ループする作品だと思ったので、このⅢをどう食い込ませるか興味を持って観た。外伝、後日譚の趣の作品で、すでに作品として完成している前2作と混ぜるより、ゴッドファーザー・サガ(未見)の続きとしてみると良いのかもしれない。 ファミリーのためにマフィアの世界に身を置いたマイケルが合法ビジネスに全面転換を始めた。ファミリーの合法化はマイケルの目標だったと思うので、それを諦めず30余年の時を経てようやく。と思った。 コニーはファミリーの良心だと思ったから、Ⅱの終盤でアンソニーを呼び戻したことを、彼女の中でどう消化していたのか気になった。“フレドの不幸な事故”にして自分を納得させていたんだな。だけどコニー自らザザ暗殺を指示していたのが驚いた。しかも甥っ子のビンセントを使ったのにも、なにかコニーらしくないというか…そう変わっちゃったんだな。と思うところだろうか。 ケイの「アンソニーの“NO”はあなた譲りよ」。そうと決めたら変わらない、変えられない性格だと言いながら、あの時の“NO”は忘れてない。と、シリーズらしさを出している。 ビンセントを見ていると、ソニーが生きていたらとつくづく思う。Ⅱのデニーロ扮するビトーの性格や考え方が、4人の子供に極端に分かれて遺伝したように思う。タラレバだけど、ファミリーがビトー→ソニー→ビンセントと続いていたら、きっとフレドも生きていて、マイケルもコニーも穏やかに暮らせたんじゃないだろうか?トムのその後もどうなったのか、もう少し語ってほしかった。 メアリー…と言うよりソフィア・コッポラが酷評されていたのは覚えている。確か日本公開前から酷評されていて、まるで彼女が作品の足を引っ張っているかのような印象付けだったと思う。完成したときから『良作だけど前2作には及ばず』な評価を想定して、叩かれ役としてソフィアの演技の未熟さを前フリしていたとしたら、フレドを殺したマイケル並みに映画界ファミリーって恐ろしい。 マイケルの最後として見て良かったと思う。若干アクションに寄ってしまった感はあるけど、クオリティの高さは維持していて、決してシリーズの名を汚すような作品じゃない。特にエンディングのダンスの回想は素晴らしい。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-24 10:49:12)(良:1票)
537.  ティファニーで朝食を 《ネタバレ》 
パッケージ詐欺の元祖かも知らん。あの有名なポスターの左下に『この映画ではティファニーで朝食は食べません』って入れなきゃ。 OPのクロワッサンを食べるシーンは原作にはない“タイトルを言葉通りやっちゃった”映像だそうだけど、下手したらOPが映画の中で一番印象的。 金持ちの世界への憧れを表現するとしたら、ホリーの着るジバンシィは(一張羅とはいえ)高級ブランドだろうし、なんか違和感があるけど、やはり名場面だと思う。映画の一場面と言うよりイメージビデオみたいな。当時ムーン・リバーもヒットしたそうで、女優と歌とブランド商品のコラボ、アイドル映画の元祖と言えるかも知らん。 獣医のドク(推定40代後半)が14歳のホリーと結婚していたのに驚き。調べたら法律上2017年までは14歳で結婚できたのにも驚いた。ポールとの会話「どうぞ」「何?」「クラッカージャックのオマケだけど、いります?」「要らん」。クラッカーにしか価値を感じないドクと、クラッカーの底に潜む子供向けのオマケを開封したポール。そのまま二人のホリーへの接し方のようだ。 ドクを見送ったあと、二人でストリップを見る気持ちが理解できない。しかもあちこちにカップルが…興味深い文化。 ティファニーでオモチャの指輪に刻印することは、ティファニーで朝食を食べるのと変わらない身分じゃないだろうか?ティファニーで接客する店員が昼下りの情事のX氏。けっこうお気に入りの俳優さんだ。 不評を買っているユニオシ。珍妙な名前は“由仁雄氏”と解釈。 雨の中捨てられた子猫を抱きしめる主人公。の元祖かもしらん。もっとも自分で捨てて自分で拾うのと、根が優しいヤンキーじゃないのと、子猫と言うより成獣だが。パンを咥えて「遅刻遅刻~!」なみに少女漫画のベタすぎるシーン…ってかオードリー、OPでパンを咥えていたな。 ハッ!しかもポール転校生じゃん!
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-24 09:17:29)
538.  ロープ 《ネタバレ》 
画の変化が少ないなぁ。と思って観ていたが、ワンカット(を意識した)作品だったのか。当時は前例のない試みだったろうから、観た人は驚いたことだろう。半世紀以上も経って観る者は、知っていて観るのと、知らないで観るのとでは、感想も変わってくると思う。ネットで調べれば結末から裏話まで何でも出てくる時代なので、初見の映画に対し、どうやって、どこまで予備知識を入れるべきか、悩む。  ~Rope~縄以外に、だます、言いくるめて丸め込む、(人を)乗せる、なんて意味もあるそうな。 デイビッドを殺害したブランドンとフィリップ。二人が招待したのは、被害者の両親、婚約者、親友、恩師。死体の入ったチェストの上に料理を並べて関係者に食べさせる。チキンを食べているときに鶏を絞める生々しい話、お土産の本を縛る紐が息子を殺害したロープ…サイコだ、なんて悪趣味なんだろう。 殺人を指示したブランドンは完璧な犯罪に興奮し、手が震えてシャンパンも開けられない。代わりに実行犯だけど冷静なフィリップが開けるとこなんか、理想論を言うだけで何もしない旦那と、実際に動かされて心配事ばかりの奥さんみたいだ。 悪趣味な(自称)完全犯罪だが、帽子のイニシャルから尻尾を掴まれる。これは、日本で言えば玄関の靴を隠し忘れるくらい初歩的なミスだと思う。この映画では完全犯罪のトリックよりブランドンの異常な思想を強調したかったんだろう。 背景の摩天楼は大道具だそうで、時間とともに暗くなったり、煙突から煙が出ていたり、ネオンが点滅していたりと、見ていて飽きない。  デイビッドのお母さんの代わりに、関係の薄い義理の姉が来る。映画的には「母親は体調不良で欠席」で良いとも思うんだけど、『舞台を映画で表現する』となると、義理の姉が出てくる意味がある。 『舞台で母親役の看板大女優が欠席したときの代役』の役だ。普通なら別な役者に母親役をさせるんだろうけど、映画だと伝わらないから、台詞をちょっと変えて、母親の代わりに占いをするアトウォーター夫人登場。 玄関で大女優が今回出てこない理由(夏風邪)をセリフで観客に説明。と解釈してみたが、どうだろ。 妄想ついでに、代役の夫人役がジャネットをデイビッドと言い間違えるうっかりミスを、周りが上手にフォローする場面も再現しました。と思うとフフってなるけど、違うか。 グラスで手を怪我したのに、直後の手相を見るときには出血は止まってる。ってか、手を怪我した直後に手相なんて観るか? 手の怪我は最後に拳銃を取り押さえたルパートの怪我ともシンクロするし、フィリップの動揺を表す、映画に必要なシーンだと思うけど…次回観た時にでも考えようか。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-21 11:20:14)
539.  運び屋 《ネタバレ》 
~The Mule~麻薬の運び屋。頑固者。運搬用のラバ。う~ん、どれも当てはまる。けど、トランスポーターみたいなカッコいいアレでは無い。 麻薬の運搬ってかなり重たい犯罪だろうけど、何かほのぼのした話。 ガレージの三人組は気さくな連中だし、フリオはピリピリしてるけど根は良いヤツ、殺す殺す言ってたコワモテのヒゲも、最後はボスに懇願してくれた。今まで蔑ろにしてきた家族との絆も回復して、罪を償いながら、大好きな花の飼育をしながら刑務所で余生を過ごす…悪くない老後。 わざわざ俳優復帰してまで、平凡なほのぼの爺さんの犯罪映画作るなんて、イーストウッド丸くなったなぁ…  アールは娘の結婚式の日さえもすっぽかし、仲間だけでなく他の結婚式の一団にも酒を奢るクソ野郎。 そんなクソ野郎が、死ぬ間際の歳に大金手に入れて、元妻の死に目を看取ったからって娘に許されるのか? なんかモヤモヤする。 違和感を感じたのが、アールが捕まる時の顔の傷。たまたま転んだ?誰かに付けられた?何で説明が無いんだろ? 誰かに傷付けられたとしたら、やっぱコワモテのヒゲだろう。アールを気に入って命を救おうとボスに連絡してるっぽいのに、痛めつける必要があるか?何か違和感。コワモテのヒゲやフリオ、組織のその後が描かれないのもすげーモヤる。  (BDの特典映像とかで説明されてるのか?そうでないなら)…このクソ野郎、もしかして自分に都合悪い事は目を瞑ってるんじゃないか? 男で90歳は平均寿命より長い。普通なら死んでる年齢まで娘に嫌われたヤツが、今さら許されるだけの何かをしただろうか? コイツは麻薬の輸送で手に入れた汚い金で、まず自分の新車買って、次に自分の農場を取り返す。外面良く見せたいから焼けた施設の修復。そして女遊び。優先するのは自分と外面…本当にクソ野郎。 アールのデイリリーは大人気で優勝。スピーチジョークで会場を大爆笑させ、女二人相手に朝まで喜ばせ、フリオは美味いバーガーに喜び、カタギになる話を真剣に受け止める…自己中って自分がやった事は、さも素晴らしい事したように大袈裟に言うんだよな。 娘の「感謝祭に来てね」も、単なる社交辞令をクソ野郎が都合良く解釈してるだけじゃないか?「ジェームズ・スチュワートに似てるね」なんて言われて嬉しいことは忘れないけど、都合の悪いことは目を瞑る。 『自己中クソ野郎は死ぬまでクソ野郎』って映画を、クソ野郎側の一方的な視点でサラッと作ってみたんだとしたら、イーストウッドってやっぱすげーわ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-17 20:40:16)
540.  グリーンマイル 《ネタバレ》 
~The Green Mile~『(1マイルに満たない)電気椅子までの緑の廊下』の意味らしいが、結末を考えたら『(1マイルほどにも感じられる)遠い道のり』だろうか? キング原作大好きだけど、私はあまり得意でないのか、同じ刑務所映画のショーシャンクに比べて鑑賞回数は少ない。今回で2回め。 デルの処刑が可哀想だから苦手というのもあるけど、囚人という逆境から這い上がるショーシャンクと、刑務官の立場から死刑囚を見送るグリーンマイルの違いかな、後味重たいからあまり観ないんだろう。 死刑囚専用の刑務所なんだけど、いや死刑囚専用だからか、刑務官も囚人も温厚な人が多く、ノンビリした空気が流れてる。死刑執行の前に面会で呼び出され、その間に予行練習するとか、そうだったのか勉強になる。 先日久々の鑑賞をしたが、奇跡の代償の件はすっかり忘れてた。ポールの周りの親しい人が死んでゆく悲しさ。弱々しくも生き続けるミスター・ジングルス…こんな奇跡、嫌だな。 精神病院に入ったパーシーはどうなったろうか?彼もまだ生きているとしたら、それは生き地獄だ。 原作未読だが、ダラボンはこちらのエンディングにもひと手間加えてるんだろうか?
[DVD(字幕)] 6点(2021-02-13 22:20:37)
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