41. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
なんか好きだな、この作品。オドロオドロの世界を美しく撮ってるからかな。映像美だけでも良い点をあげたいくらいだ。死ぬ恐怖は誰でも持っていると思うが、死ねない苦悩というものもあるんだな。始皇帝は不死の秘薬を世界中に求めたというが、永遠の命を得るということは、案外幸せなことではないかもしれない。人生楽ありゃ苦もあるさ?ナンノコッチャ。 8点(2003-08-03 20:55:00) |
42. 激突!<TVM>
《ネタバレ》 「動」の中の「静」のシーンが良いね。奴をやり過ごそうと線路近くで、うたた寝。時間経過を表わす静かなシーンが続いた後、唐突に列車の「パオー!」って音が!!!そうまでして、逃げようとするんだが、奴は待っているんだよね。そのしつこさ、陰湿さ。「恐怖の報酬」と同じ臭いがするね。単純なプロットであそこまで魅せるってところに。 9点(2003-07-31 21:41:05) |
43. エイリアン
語り尽くされているようだから、あまり書くことも無いが、レビューの数と得点が、この映画を正確に評価しているように思う。本作に「2」以下には無い香気や風情といったものを感じるのは私だけだろうか。えもしれない空気感を感じるのである。続編も創られたが、「2」以外は、今ひとつの印象である。 9点(2003-07-31 20:56:46) |
44. ベン・ハー(1959)
昔むかし、リバイバル上映の時に東京の劇場で観ましたな。その時、ロビーにいた父子の会話を何故か覚えている。「お父さん、この映画、面白い?」「お父さんは何回も観てるんだ。」期待して入場したことを思い出します。さて、映画ですが、期待を裏切ること無く、長尺ながら最後まで魅せてくれました。戦車競争のシーンはニューヨーク近代美術館に永久保存されているとか。実写の迫力、リアリティー、CGでは味わえない感動があるね。その後、テレビでも観ましたが、同じ作品とは思えないほどショボク感じましたな。今後もリバイバルの可能性がある作品の一つでしょ。それだけ秀作ということでしょうな。 9点(2003-07-29 13:45:28) |
45. ゴジラ(1954)
オジは1954年生まれ、ゴジラとおない年です。ガキの頃、怪獣映画大好き少年で、あの頃の怪獣映画は全て観てたね。円谷監督は憧れの人で、オレは将来、怪獣映画を創るんだ、と本気で思っておった。そんな人間が、元祖「ゴジラ」を観た時の衝撃! 今まで観てた「ゴジラ」は何なの? という感じだったったね。今風にいうと、チョ~リアル~て感じ~。ドキュメントニュース映画を観てる様な感じだったね。テーマも良いし、戦後の金も物資もない状況でよく創ったと思うよ。それだけでも高評価! それはそうと昔は映画館でニュースをやってたんだぜ。それと地元商店のスライド広告。古いなワシも。 9点(2003-07-29 11:40:56)(良:1票) |
46. ドリヴン
《ネタバレ》 レーシングシーンに感応出来る人は良いが、興味がなくて、人間ドラマを期待している人には、絶望的な薄っぺらな中途半端な脚本。レースのことはよく知らないが、事故の時、助けに行くものなのか? プロは、そこを精神的にも、物理的にも乗り越えていくから、プロじゃないのか。それは非情ではないんだ。ひたすらトップを目指す。涙をこらえながらもトップをめざす。それがプロだ、とワシは思うのだが……。薄っぺらなヒューマニズムにシラケタ。そういう展開にせざるを得なかった、脚本にシラケタ。 3点(2003-07-29 10:20:14) |
47. ヴィドック
漫画でも映画でも画から入っていくタイプなんで、みるみる引き込まれたね~。えもしれぬ色調、構図、アップの多用、強いコントラスト。「マトリクス」並みのアクション。そういうものに幻惑されていたら、ストーリーが、トリックがどこかへ行っちゃったよ。絵画でも、デザインでも、話術でも「間」が必要なんだよね。それがないと酸欠になっちゃう。それがあれば、もっと香気あふれる作品になったと思うね。詰め込みすぎだよ。濃すぎる。でも、ひたすら画が良いので、そこに、この点数を献上です。 7点(2003-07-29 09:34:19) |
48. 竜二
《ネタバレ》 昔むかし見た。監督が自ら出演してる異色作。(確か脚本も)音声も映像も洗練されていないが、脚本が良く、セリフやエピソードで引き込まれる。車中で、ワルぶりを自慢げにしゃべる野郎のハンドルを握る手の甲にタバコの火を押し付けるシーンは忘れられない。監督の実体験を感じさせるリアルな演出だ。けなげな女を演じる永島暎子が愛しい。なかなかおらんよね、こういう女。竜二みたいな男もおらんけど。 8点(2003-07-24 19:11:05) |
49. ターミネーター
《ネタバレ》 タミちゃんの乗った車が人形を踏みつぶすシーンがある。彼の冷酷無比な性格をそういったシーンに集約させる演出。「2」のレビューにもコメントしたが、大味に撮っているようでも、それら細かいところの演出が冴えている。それがなかったら、自分の評価は低いであろう。脚本に才気を感じるのである。恋愛、アクション、SF、ホラー様々な要素を実に上手く盛り込んでいる点もさすがキャメロンである。「2」との比較もなされているが、低予算の背景を考えると、むしろ高い評価を差し上げたいくらいだ。しつこいラストに当時、ヘロヘロになった思い出がある。それにしても上映から20年ですか。年を取るわけだ。 9点(2003-07-24 17:45:50)(良:1票) |
50. 宇宙戦争(1953)
「リメイクのインディは、3点くらいです。」【マン将軍】さんのレビューは全く同感です。時々、映画は進化してるのか?と疑問に思うことがあります。SFXやCGの技術は確かに進歩しましたが、替わりに何か、忘れちゃあいませんか?という映画が多くなっている印象があります。この作品が人間を描ききっているとはいいませんが、進んだ文明をもっているが故に、地球の××に犯され、敗北していくというラストはそれなりに説得力がありました。SFは所詮、夢物語です。しかし、SF的リアリティーが、なければ、SF的感性を持った人間を心から感動させる事は出来ません。そういう意味では、この作品はこの時代に、よくぞ、このストーリー。よくぞ、この発想……。秀作です。 8点(2003-07-22 01:59:47) |
51. ウォーターワールド
観てるんだけど、全くと云っていいほど記憶に残っていない作品。コスナーの大コケ作品の風評も伝わってきたが、無理からぬ印象。シュチエーションは斬新だと思うが、内容がね。ナイヨ~。レビューのしようもないよ。しょうもない。スマン。 3点(2003-07-22 01:31:19) |
52. ウエストワールド
今のお金をかけてるSFよりはるかに面白いだろう。映画は発想なんだよ、脚本なんだよ、を教えてくれる作品。ベースが良ければ、稚拙なセットもSFXも大した障害ではないね。マシンのあやうさ、人間の弱さ、醜さを実に上手く表現しているう。もし、あったら、もし起こったらを考えると、これは超現実的なSFだね。実際、バーチャルな世界はそこかしこに出来つつあるが、マシンは人の完全なる僕であり続けるけるのかどうか。この作品は現代にも通用する警告を鳴らしているのではないだろうか。 7点(2003-07-22 01:21:17) |
53. E.T.
昔むかし、SF映画が好きで観に行ったが、その頃すでに、いい年をこいていたため、お子様向きだな、と感じたことを思い出す。でも映画自体は、とても上手く出来ていたと認めざるを得ない。事実、大変なブームとヒットであった。年をとるごとに感動する心が無くなるとしたら、これは哀しいことである。「感性の枯渇」これが一番恐いことだ。今、観たらどういう感想を持つだろうか。もう一度観たいような観たくないような……。 7点(2003-07-21 16:19:33) |
54. ゴジラ(1984)
「恐いゴジラ復活!」という、ふれ込みに釣られ、ゴジラが大好きなオジは観に出掛けた。そして……寝た。目が覚めた時、三原山にゴジラはいたが、もう一度最初から観る気はおこらず、劇場を後にした。スーパーXなどという前近代的ネーミングの重力無視の兵器、あれは何だ?。かつてのビーム光線車の方がよほど良い印象だよ。大森一樹監督をそんなに知る者ではないが、この仕事は受けない方が良かったのではないのか。今後もお子様ランチ的ゴジラの制作は続くのであろうが、生きてる間に大人を唸らせる本物のゴジラにもう一度会いたいものである。ただし、アメリカ版みたいのは、ご遠慮したい。 3点(2003-07-13 23:42:18) |
55. タクシードライバー(1976)
「狂気の無い映画はつまらない。」は、私の「へ」でも無い持論なんですが、なんじゃ~これは~「狂気だらけ」やんけ。戦争、人種差別、売春、金権政治、薬、ポルノそして、偏愛(ストーカー)等々。現代社会の病巣をトラビスという男の眼と行動を通して、見事に描き出している。お友達にはなりたくない男、トラビス君だが、不思議なもので、最後には応援している自分がいた。彼は狂っているのか? むしろノンポリ(無思想)で傍観者を気どり、何もしようとしない我々の方が病んでいるのではないのか。 9点(2003-07-13 13:37:36) |
56. タイムコップ
《ネタバレ》 細かいとこ忘れましたが、良い感じでしたな。タイムパラドックスもの好きなんですよ。ヒロインのミア・サーっていうんですか、ビューテフーですね。死んだ時は辛かったよ。最終的には生き返っちゃうけどさ。(書くなよ!)心に沁み入るといった映画ではないけれど、単純に楽しめたね。この手の作品、もっと観たいもんだ。 7点(2003-07-13 11:19:48) |
57. ベスト・キッド(1984)
自慢げに?「これは空手じゃない!」とムキになってなっておられる格闘家大先生のレビューもあるようですが、この作品の価値やねらいは、元々そこには無いんですよ。もっと精神的な部分……人間的成長のドラマとして、観ないとつまんないでしょうね。証拠に空手ブームの背景があったから、空手ですが、サッカーやボクシングに置き換えても同様のドラマは出来てしまうんですよ。また、修行方法が陳腐との意見もありますが、寛容の精神をもって(それこそ武道家!)映画的に観ましょうよ、とご提案申し上げたい。ところで、映画にもあるように鍛練の基本は単純な反復運動です。それを克服出来ない人は、上達しません。自分のことですが。(自嘲) 7点(2003-07-12 18:44:40)(良:1票) |
58. ビッグ・ウェンズデー
《ネタバレ》 「それ」が来たその日、3人はやって来た。彼らは多くを語ることもなく、「それ」に挑む。青春の約束を果たす為に。青春と決別する為に。男の友情に、しびれまくったあの日あの時。青春の一本である。 8点(2003-07-12 13:38:16) |
59. 地底探険
《ネタバレ》 「インディー~」や「ハムナプトラ」や「何とかの秘宝」のような、考古学的冒険譚の元祖的作品か。細かいとこは忘れたが、イントロの謎解き(だっけ?)からワクワクした記憶がある。ただし、【やましん】さんも書いておられるが、恐竜のシーンは二重写し(古いなワシも)が丸わかりで、幼ごころにも、ここは日本の怪獣映画が勝ったな、と思ったりした。ラストも噴火とともに脱出という、笑えるオチだが、ほほえましさが先に立ち、酷評する気はない。探検発見映画の考古学的価値のある作品である。 7点(2003-07-12 12:56:21) |
60. 大魔神
当時、怪獣映画大好き少年で、将来は円谷監督みたいになりたい、と本気で思っていた。8ミリで特撮をやろうと近所の友達を集めた。おもちゃの映写機まで買い、息巻いていたが、いつしか少年は大人になっていた。東宝の怪獣映画のヒットにあやかろうと、日活は「ガッパ」松竹は「ギララ」を送りだしたが、東宝のお家芸には及ばなかった。大映も「ガメラ」を送りだし、ひとつのムーブメントを興したが、東宝には及ばなかった印象がある。そんな時代に「大魔人」は生まれた。大映カラーを利用した、全く斬新な発想の特撮映画。さすがにこれには感動した。比類が無いから、一番なのである。ニッチ(すきま)をぬって成功した作品である。日本らしい、日本ならではの、という意味では世界に誇れる作品ではないだろうか。 8点(2003-07-12 12:17:51) |