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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

●今週のレビュー
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41.  晩春 《ネタバレ》 
紀子をその気にさせるための父の一芝居にはこちらも見事に騙されましたが、芝居以外の結婚への道のりとして、父の再婚話しに対する娘の怒りの伏線として「叔父さんの再婚=きたならしい」があり、その後の京都旅行にて、その公式が間違いであることを認める、、という流れはうまいんだけどうまく運びすぎの感もある。ただ、過剰とさえ映る娘のファザコンぶりに笠智衆と共に困惑し、困惑しているところで杉村春子に笑わせられて、芝居とわかってびっくりして、月丘夢路に抱きつかれてニヤニヤして(私が抱きつかれたわけではないが..)幸せな気分に浸ってたら笠の寂しい画が私を襲う、、、この家族ドラマの凝縮された悲喜交々には参った。父の語る幸せの定義は、まったくもって正論なのだが感動した。実際なかなか言えるもんじゃない、、と思ったらココの「心に残る名セリフ」を見て笑った。なるせたろうさん、同感です。ホント、どうしましょ。ウチのはまだ3歳ですが。
[DVD(字幕)] 7点(2005-06-21 15:39:22)(良:1票)
42.  父ありき
15年ほどの時の経過を映像のみで見せていきます。「○年後」という字幕も無ければナレーションも無い。例えば、場面が変わって、ひっきりなしに動く機械がアップで映し出される。時が経ち、場所は東京へと移ったことを、そのなんでもないカット(ショット?)で解からせてしまう。列車の映像も物語の舞台の移動に有効に使われ、全てのカットが余韻はあるけど無駄の無いものとなっている。 後年の小津の作品で「自分ひとりで成長した気になって、、」と愚痴る親の描写があったが、こちらはタイトル通りストレートに「親があっての子供」そして「この親ありてこの子あり」を映し出す。親と息子をはなればなれとすることで、より克明に「父ありき」を描いている。小津にとっての理想の父親像、理想の家族像を見たような気がする。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-20 17:03:56)(良:1票)
43.  怒りの葡萄
夜のシーンが真っ暗です(笑)。この徹底的なリアルな描写が貧しさからくる悲壮感をより一層悲観的に映し出す。その中で途中に寄った店で子供に菓子を買ってやるときの店員の応対がひとときのの清涼水のごとく心を和ませる。こういう一種の救いの描写を入れて怒り一辺倒にしないところがなんともフォードらしい。 アメリカ資本主義がもたらす弊害をもろに受けた人々の悲劇でありますが、家族愛と改革精神にあふれるエンディングがこれぞ”アメリカ映画”と思わせてくれる。もちろん良い意味で。
7点(2004-12-20 11:27:24)(良:1票)
44.  マルクスの二挺拳銃
ギャグ満載。かなりベタベタなギャグなんですけど、あれだけ連発されると笑わずにはおれません。ピアノとハープのシーンはそれを見せるために強引にもっていきますが、あれだけの妙技を見せられたらじゅうぶん満足です。あー面白かった!
7点(2004-11-09 12:14:08)
45.  死刑執行人もまた死す
ナチスから逃れる為にアメリカに渡ったという経緯を持つラングですから当然と言えば当然なのですが、「ナチス=悪」を鮮明に打ち出しています。対するプラハ市民の誇り高さと結束を描くことでその勧善懲悪ストーリーはより強固なものになります。しかし、ナチスの暴挙に対して反ナチスのレジスタンスもまた暗殺という「暴力には暴力を」という手段。その結果ナチスの無差別殺人を招き、それに対して結束した民衆もまた殺人を。脚本にラングのほかに二名の名がありますが、誰の功績か、とても娯楽サスペンスとして楽しめる作品になっていますが、この映画の本質は上に書いたように現代のテロ戦争にもあてはまる「暴力の連鎖」の悲劇ではないでしょうか。「暴力の連鎖」はさらなる悲劇を生みます。だから「Not TheEnd」なのでしょう。
7点(2004-09-24 13:21:28)(良:1票)
46.  揺れる大地
ヴィスコンティを語るとき、「救いがない」とか「滅びの美学」なんて言葉を聞くが、初期の頃から「滅び」に関してはお好みの題材のようだ。「人間」を描くということは「滅び」を描くということなのでしょう。この作品では家族が崩壊していく。しかし、そこには「美」は無い。運命的に崩壊するでも劇的に崩壊するでもなく、普通に崩壊していく。ソレが怖い。その背景にはシチリアの持つ経済の矛盾があり、その状況もしっかりと描いているが、人間の弱さをことさらに描いているように感じる。出る杭は打たれるというか、今ある世界に順応してしまったら簡単には抜け出せないという「イジメ」問題にも共通する人間の弱さを。そしてこの作品は一つのシーンに余韻がたっぷりとある。もう映すべきところは終わっているのにしばらく映し続ける。ココにリアリズムを感じます。この作品が素晴らしいということについては全く異論はございませんし、あろうはずもありませんが、結果として平均点を下げてしまっている私をどうぞお許し下さい。↓のお二人のパーフェクトレビューの後はキツイっす。
7点(2004-05-18 11:34:42)(良:1票)
47.  市民ケーン 《ネタバレ》 
アメリカ資本主義がもたらした功罪を実在の新聞王ハーストをモデルに描いた秀作。金持ちに金が集まる社会。ウェルズ扮するケ-ンは最初は貧乏だったので、一見貧しい庶民のために社会に貢献する人物のように見えるが、自分の理想とする人物になるために、またそう思われるためにお金を使っているにすぎない。ケ-ンは貧乏から這い上がったわけではない。いわゆる成金。こういうことがない限り貧乏人はいつまでたっても貧乏人で終わるのがこの国の資本主義。ケ-ンのようにどんなにカリスマがあろうとも、それを発揮できる土台=資本がなくてはいけない。たまたまその土台を手にしたケ-ンは同時に愛を失う。お金の力がケ-ンを人を愛せない人間にしてしまった。すべてはソリで遊んでいたあの日から変わってしまった。アメリカンドリームがうたわれる以前のアメリカで社会に問題提議をした作品。金持ちであろうと貧乏であろうと同じアメリカの一市民であるとタイトルが言っている。
7点(2004-03-23 12:18:53)(良:1票)
48.  第三の男 《ネタバレ》 
モノクロなのに夜のシーンや下水道のシーンの暗い画面が観ずらくない。”モノクロなのに”ではなく”モノクロだから”なし得た美しさがある。死んだはずの人間の顔が暗闇に照らしだされる。猫が足に絡みつく時点で観ている者にはだいたいの想像がつく。しかしハリーの顔を私達は劇中でまだ見ていない。そこにヌッと顔が現れる。判っていても衝撃のシーンである。ニクイ演出だ。どんなシーンもチター1本で奏でられる音楽と画とのアンバランスさは、ウィーンの”平和”と平和が産み落とした”非平和”の矛盾をうまく表現していると思う。
7点(2004-03-19 12:23:55)(良:2票)
49.  わが谷は緑なりき
人生は山あり谷あり。しかしこの作品で語られる炭坑夫一家には谷あり谷あり..。もちろんタイトルの”谷”とこの”谷”とは何の関係もないのだが、少年の最後のセリフ”我が谷は緑だった”は谷あり谷ありの不幸な思い出を不幸ととらない”それでも人生ってすばらしい””それでも私にとっては良き思い出”ととれる。そして観ている側も、決して悲劇とは思わない。なぜか清清しい。恐るべしジョン・フォード! じゃあ、なぜ7点かって?うーん、映画の好みは人それぞれってことで..。*一応私の7点は高評価なんです。
7点(2004-03-02 15:59:00)(良:1票)
50.  追跡(1947) 《ネタバレ》 
内容は「嵐が丘」のような愛憎渦巻く昼ドラ的大河ロマンということになろうか。まあただしあくまで大筋がそうであってそのドロドロに焦点を当てて見せようとはしていない。またラオール・ウォルシュの他の西部劇同様に純然たる西部劇でもない。主人公の出自の謎と運命の女の登場と殺しの策略が描かれているのだからこれはもう堂々とフィルム・ノワールだろう。馬とともに歩く主人公のはるか奥の山手に人影が見えるという西部劇の舞台である大地の地形を効果的に取り入れているが、その上方の人物は対峙してガンアクションを披露することはない。西部劇としての違和感はあるもののけしてこの展開は嫌いじゃない。でも主人公の無表情も相まって総じてじめじめしすぎているのが難。最後だけ西部劇らしくてホッとした。強引だけど。
[映画館(字幕)] 6点(2011-10-06 15:08:47)
51.  壮烈第七騎兵隊
序盤はコメディです。しかもなかなかの良質。ヒロイン登場シーンもロマンスコメディとして最良の出会いの見せ方。セリフの掛け合いも楽しい。しかし中盤以降は徐々にコメディ色が薄くなる。なのにセリフの量は減らない。そのセリフがいつもユーモアに富んでいるのがアメリカ映画らしくていい反面、そのユーモアだけで持たせている感も否めない。そして何よりも尺が長い映画でこのセリフの量は疲れる。戦争シーンは凄い。南北戦争も凄いけど圧巻はやはりクライマックスの先住民連合との戦い。広大な土地を大きく映し、そのあらゆる方向から馬群が駆ける様を見せ付ける。同監督『ビッグ・トレイル』(1930年)同様に本物の画に拘っている。しかし『ビッグ・トレイル』同様に本物志向の迫力の画と劇映画らしい語り口との融合がうまくいってないような気もする。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2011-10-05 15:08:24)
52.  死の谷 《ネタバレ》 
「西部劇」らしい守られるべき女がいる。その女がいとも簡単に主人公の男を裏切る。この場面で違和感を感じるのはその裏切りが本来描かれるわけのない「西部劇」スタイルの映画で描かれるからだ。たしかにこの映画は犯罪映画『ハイ・シエラ』のセルフリメイクである。しかしこれの2年前の『追跡』を見ても西部劇の仮面を被った犯罪映画なのだ。そう、ウォルシュは西部劇の監督ではなく犯罪映画の監督なのだ。しかもこのラストシーン。ニューシネマじゃん!いやはや、純然たる西部劇として見たら違和感ばかりが目立つが、この時代にこのスタイルは相当に新しいと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2011-10-04 14:34:57)
53.  地獄への逆襲
前年のヘンリー・キング『地獄への道』の続編。主役は前作で暗殺されたジェシー・ジェイムズから兄のフランク・ジェイムズに代わり、ジェシーを殺したフォード兄弟への復讐劇というのが大筋。それよりもなによりもビックリなのが今作の監督がフリッツ・ラングってこと。ラングの西部劇ですぜ。もうそれだけでドキドキなんだけども、正直ラングの色はわからんかった。メディアを使った情報操作や後半の法廷劇に見られる陪審員操作あたりはたしかにラングが描き続けた群集心理が描かれているんだけど、そこに恐怖がない。むしろユーモアにあふれている。不安感がない。むしろ安心感にあふれている。与えられた脚本に手を加えなかったのか。退屈しない語り口においては『地獄への道』よりも断然良かったのだが、ラングという名前がハードルを上げたせいかちょいと拍子抜け感が残る。
[DVD(字幕)] 6点(2011-09-07 15:13:35)
54.  恐怖省
マイクロフィルムをマクガフィンにしたスパイサスペンスにして典型的な巻き込まれ型。代名詞としてはヒッチコックなんだけど、ヒッチコックが先なのかラングが先なのか、どうなんだろう。登場人物が多すぎることと病院から出所するシーンから始まる何やら謎めいた過去を持つという設定の主人公のせいで純粋にサスペンスを堪能しにくい作りになっている。そういう意味ではヒッチコックに軍配が上がりそうなんだけど、物語を楽しむことに限定すればラングもけして負けてない。さらにサスペンスの弊害となっているだろう複雑な構成はもはやラングらしさとも言える「不安感」を出すことに貢献している。そしてモノクロを活かした光と影の演出は流石、絶品です。まあでも、もうちょっとすっきりとしてくれたほうが・・いいかも。
[DVD(字幕)] 6点(2011-09-06 14:24:09)
55.  逃走迷路
間違われ、巻き込まれ、逃亡し、追跡し、そしてアイディアと工夫に満ち、いかにもヒッチコック映画なんだけど、同年の『疑惑の影』なんかと比べてもいまひとつ印象が薄い(てか、『疑惑の影』と比べちゃダメか)のはあまりに見所を詰め込みすぎたエンタメ志向だからだろうか。先に『北北西に進路を取れ』や『めまい』を見ている者からしてみればそのエンタメの最たるシーンであるクライマックスもちょっと弱い。このクライマックスにも言えるんだけど、ヒロインがヒロインとして出てこないのが決定的に痛い。捕まったって、殺されるようなことにはならなそうで全然ドキドキしないし。前半の逃亡劇が面白く、盲目の老人の宅に雨宿りし、ここでようやくヒロイン登場となり、ここから又楽しくなりそうになるのに。編集で魅せる船の爆破シーンはうまいなあ。
[DVD(字幕)] 6点(2010-10-21 14:02:51)
56.  群衆(1941)
いきなりとある新聞社のプレートが外されるシーンから始まり、社員が次々とジェスチャーでもってクビを宣告され、宣告された一人の女性が上役にかけあい懇願し落胆し憤慨するその傍らで、その間中新たなネームをドアに書き入れる職人が邪魔に邪魔され続ける様の流れるような見せ方が実にスムーズで且つ面白い。キャプラの楽しい映画が始まる。しかし思いっきりコメディな冒頭部から徐々に社会派色が色濃くなってゆく。それでも男が群衆に祭り上げられてゆく展開そのものはコメディそのものだし、随所にユーモアを散りばめた演出もあって傑作の臭いまで漂ってきたのだけど、終盤はえらくブラックな展開が待ち受けており、社会派は残ったままコメディは消え去り重く暗いヒューマンドラマで締めくくる。重い暗いと言ってもそれがダメなんじゃなくてむしろ群衆にバッシングされるシーンの雨の中の孤立無援ぶりの凄まじさは強烈な画として印象深くすごくいいと思う。ただ、最後の最後。感動的なのはいいのだが、その重さ暗さをひきずってるのがどうも。なんとか笑ってお終いにしてほしかった。
[DVD(字幕)] 6点(2009-06-11 17:21:23)
57.  カサブランカ
どんなにキザなセリフを言っても様になるのがボギーのボギーたる所以。と言いたいところだが、これは臭すぎる。それでも徹底して臭いならいいのだが、このボギー、ちょっと女々しいところも見せちゃう。一貫してハードボイルドだったらこのキザなセリフもかっこよくもなるんだろうけど、バーグマン相手に妬いてすねて怒ってイチャモンつけて・・とまるでガキ。だからキザなセリフが妙に浮くのだ。でも、だからこそ名作として語られるのかもしれません。どの作品のボギーよりもどこか手の届きそうな感じがして、そのうえでとことんキザに決めて美人を泣かせて・・ってのがいいんだ。たぶん。 「君の瞳に乾杯」・・か。・・絶対言えんな。「昨日は何してたのよ?」に対して「そんな昔のことは忘れたさ」なんて言おうものなら「ボケたか?」と返されるのがオチだ。「じゃあ今夜は?」に対して「そんな先のことは分からない」なんて答えようものなら「頭弱い?」と返されるのがオチだ。あぁ、ボギー!あんたの時代は良かった~
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-12-18 14:10:53)(笑:1票)
58.  銀嶺の果て
黒澤明が脚本に参加しているからなのか娯楽性に富んだ観やすい作品に仕上がっている。一人が滑り落ちた際のすばやくハーケンを打ち付けるシーンやザイルを体に巻きつけるシーンの繊細な描写が山男の人となりや、山がいかに危険であるかといった一切合切を一瞬で見せきる。これが監督デビュー作というから驚き。三船敏郎も俳優デビュー作らしいが、三船の三船らしさというものをうまく引き出している。過酷であっただろう雪山でのロケも間違いなく作品を高みに押し上げているだろうが、いまひとつダイナミックさに欠けるような気がする。面白いんだけど決定的な画に欠けるというか・・。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-01-17 12:53:49)(良:1票)
59.  姿三四郎(1943)
志村喬、轟夕起子の親娘とともに食事をする藤田進。そこに月形龍之介の登場。和気あいあいの空気が凍りつくシーンなのだが、その絶妙な間の悪さは古典ギャグのお手本のように完璧で、でもシリアスな流れの中にあって素直に笑えないのだが、それでも月形の間抜けぶりをしばらく映し続けるという悪魔のような黒澤演出と、もうこのシーンにおいてはケンドーコバヤシにしか見えない志村のバツの悪さを強調するリアクションにはやっぱり笑った。一番の見所はなんといっても藤田と月型の草原での野試合なのだが、もちろん格闘そのものではなくその格闘がなされるときの暗雲立ち込める空である。この空を撮るためにどれでけ待ったか知らないが、生死を賭けた決戦を演出する最高の舞台になっていることは間違いない。全体的に単調だったり、シーンの繋ぎに違和感がある箇所があったりするのはカット版ゆえなのでしょう。完全復刻版を観るまではとりあえずこの点数で。
[DVD(邦画)] 6点(2007-09-10 13:55:09)
60.  スミス夫妻
ヒッチコックには珍しいロマンティックコメディということらしいが、数々のサスペンス映画の中でスクリューボールコメディを披露していたりとユーモアのセンスはもともとお墨付き、しかも観客へのサービス精神が極めて旺盛な監督ですから別に驚くこともない。この手のコメディの中で特別輝いているとも思えないのだが、開始早々からなぜか全くしゃべらない男女が映されるというサスペンスが発生していたり、ドタバタの原因が役所の手違いなどといういかにもヒッチコックのサスペンス映画にありそうなものだったりと、随所にヒッチコック風味が散りばめられていて数多あるロマコメとはまた違った楽しみ方が出来る作品ともいえる。中盤以降の妻は本当に夫から心が離れている風にも見えて、それでも夫はどこか悠々としているところに違和感を持ってしまうのだが、まあ、妻のことをよく知っているということなんですかね。
[DVD(字幕)] 6点(2007-06-18 14:22:58)
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