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花守湖さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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41.  ショー・ミー・ラヴ 《ネタバレ》 
同性愛者をとりまく中学生たちの残酷さが印象的です。子供の特徴は、明るくて元気があって、そして残酷なことだと思います。子供特有の、まだ他人の痛みを知らない無邪気な残酷さが、異邦人である子供の自意識を刺激して傷つけます。 青春の楽しい部分よりも、残酷な部分が目に付きました。 ところで大人の定義とはなんでしょうか? 子供から大人になるということは、人を本気で愛することができた時、深く傷ついた時、あるがままの自分を受け入れることができた時、この3つだと思います。そのために大人は、子供の無邪気さを失いますが、それが大人になるということかもしれません。 あのトイレをみんなで取り囲むシーンは、暴力的にすら感じましたが、しかしそのトイレから堂々と出てくるラストシーンは、異質である自分たちを否定せずに受け入れることができた瞬間だと思います。まるで自意識からの解放でした。これは成長の物語。
[映画館(字幕)] 10点(2005-01-16 13:04:06)
42.  サンキュー、ボーイズ 《ネタバレ》 
この映画はぜひ観たほうがいいと思う。長所も短所もむきだしにしたバリモア演じる母親がじつに素晴らしかったので。彼女が演じる母親はいわゆる「できちゃった結婚」で仕方なく母親になった女性。彼女は望みもしないのに生まれてきた自分の子供に夢を邪魔をされることと、社会的弱者の夫に嫌気がさしていた。つまり自分の夢を持っている向上心旺盛なこの母親は、不幸な夫や子供にいつも足をひっぱられているとずっと思っていたのだろう。 「私はもしかしたら義務感で家族を愛しているのではないか?」と親友に打ち明けたバリモアの心の苦痛を表した台詞に感動した。これこそが本当の人間の姿だと思う。母親だって人間─。そして人間は弱い。多くの欠陥を抱えながら生きている。 母親だからといって当たり前のように無条件で子供や家族を愛しているわけでもない。いろいろな悩みがある。 バリモアはそういう母親を見事に演じきった。 そして息子はそんな母親を目の前にしてポツリと自分の心情を吐露する。「僕のせいで母は自分の人生を犠牲にした」と。 しかし母親は最後に息子にこういった。「私はあなたに自分の夢を邪魔されたと思ったことは一度も無い。あなたがいたからここまで頑張ることができた、ありがとう」と。 本心だと思った。 こういう言葉は、15歳で子供を持った母親のときには気がつかなかったと思う。長い年月を重ねてはじめて言えた台詞だ。「サンキューボーイズ」と。 それはつまりこの映画のタイトルであり、彼女が描いた小説のタイトルでもある。 ちなみにボーイではなくて、ボーイズであることが一番大事なポイントだと思う。つまり彼女が感謝する対象は息子だけではなく、あの駄目な夫まで含まれていると想像する。  とても濃密な人間ドラマだったので高く評価したい。
10点(2004-12-19 21:24:15)(良:2票)
43.  ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
2001年「騙されたと思って観てほしい映画」のN01。ビデオパッケージのキモイ姿のヘドウィグをみて観るのを控えている人が多いのでは? 最初はとにかく不気味。しかしヘドウィグがロックを通して自分の半生を語っていくうちに、だんだんとあのルックスが気にならなくなってくる。最後はしっかりと「頑張れ!」と応援している。 このような不思議な感覚はスピルバーグの傑作映画「ET」いらいだった。「愛の起源」という歌もスバラシイ。「彼女」はロック歌手でありながら、さながら歌う哲学者といった深みもあって見所は充分だった。 傷ついたぶんだけ彼女は哲学者に近づいたのだと感じた。心に染みわかって日本人には受けるはずです。 ヘドウィックがロックを歌うと情緒が出てくるのが不思議。
[DVD(字幕)] 10点(2004-09-18 08:28:09)
44.  アパートの鍵貸します 《ネタバレ》 
とんでもない保険会社だ(笑) 誰もが私利私欲で動いているエゴイストだが、それが軽いので嫌悪は覚えない。 それにバクスターの不器用な恋愛に共感した。心の底では絶対にハッピーエンドになることを望んでいたので最後は大満足。  自殺未遂をした男運のない女性を演じたシャーリー・マクレーンもとても好感を持った。 あのトランプをやるシーンが、もの悲しくていい。この映画はコメディだけど、主役の2人は常に哀愁を漂わせているところがとても印象的だった。 誰もがこの2人に幸福になって欲しいと思わせる映画だと思う。 この映画には、どんなに仕事が優秀で地位が高く名誉を持っていても愛されない人間は価値がないというメッセージが込められていると思う。  テストで100点をとってもお金をいっぱい持っていても、そんなのは目的ではなく手段に過ぎないと思う。 人はときどき本当の目的を忘れてしまうときがあると思う。 バクスターは最後に気がついた。 テストで0点をとってもいいと思う。目的は点数じゃない。苦労してもバクスターのように好きな人から愛される人間になりたい。
10点(2004-09-12 12:38:41)(良:1票)
45.  アザーズ 《ネタバレ》 
やられたー この映画を観た感想はまさにその一言に尽きる。 ここでみんなの感想を読んでいるとラストが予想できた!?というすごい人がけっこういるようで驚いているが、私は見事に騙された。まさに監督のトラップにひっかかったのんきな観客の1人であることは認める。 しかしこの映画のラストを予想できなかった私はとても幸運な観客の1人だったといえる。 この手の衝撃の謎が隠されている映画はそれが分からなかった観客は本当に幸福だ。 私は、子供には母親に対してなにか屈折した感情があったことは感じていた。 それがこの映画のなんらかの伏線だと思って得意げになっていた。 しかしラストで分かったことだが、な、なんと!この子供たちは母親から殺されていたのだった。 思わず自分の驚きが声になって出そうになったくらいだ。 母親は心の病になってしまい見境をなくし我が子を殺してしまった─、しかしもちろん心の底から子供たちを愛していた。だから死んだ後の後悔の念はとても激しい。 それが幽霊となってしまった原因だと考える。が自分がそうなったことに気がつかない。自分が幽霊になったことに気がつかないのがこの映画の最大のミソなのだが、それを巧いと思う気持ちを吹き飛ばすくらいに悲しい気持ちが上回った。 あのキリストの教えをしつこく子供に教える場面もなにか変だと思っていたが、あれは子供に教えるものではなく、自分自身の罪の許しを請う意味があったのだろうと今になって考えることができる。 救われたかったのは母親だ。 一番感動したのは最後の最後であの娘が母親に抱きついたところ。 抱きつかれたそのときの母親のニコールキッドマンの顔の表情のなんと美しいことか、、それを見て感動で体が震えた。  最後でようやくこの罪深い母親は救われたのだと思う。 そう思うと涙が出てきた。 幽霊となっても絶望感はない、そこにあるのは母親の無限の愛情。 母親の犯した罪を子供たちが許した瞬間だったような気がする。 この映画を観て恐怖を感じ、ラストで驚き、そして感動した。
10点(2004-09-04 21:42:23)(良:1票)
46.  ミレニアム・マンボ
この映画は1人の女性の再生の物語。  主人公の彼女は髪はボサボサ、タバコをまずそうに吸いまくる、お酒を飲みすぎて吐きまくる、いつも泣く、そしてヒステリックに怒鳴りまくる。そして自分が嫌いになる。 しかしそんな彼女も黒の世界(欲望渦巻く夜の街)から白の世界(北海道)へ移り行く。 そういう彼女を見届けることがこの映画の目的だと思えてならない。
10点(2004-08-15 21:52:33)(良:1票)
47.  運動靴と赤い金魚
とにかく一言、ハリウッド映画のように最先端の技術がなくても、これほど映画を面白くすることができるんだということ示した素晴らしいイランの作品。 ストーリーは至って単純。FBIもテロリストも出てこないし、カーチェイスもない。 しかしそれが面白いのだ。お兄ちゃんがマラソン大会で必死で走っている姿は、アメリカ映画の過激な銃撃戦を見るよりも、観客を緊張させ興奮させるエネルギーがある。 このように思ったのは私だけではないはずだと考える。 これはただ単に妹の靴を不注意でなくしてしまったお兄ちゃんが、四苦八苦しながらマラソン大会で靴を取り戻そうとする物語だと言い切ることができない不思議な面白さがある。 それは人間がしっかり描かれているからだと思う。 そしてそれを作り上げるために必要不可欠な「生活」が素晴らしく丁重に扱われている。 そして妹と兄という関係性の中に父親がこれもまたいい味を出している。 たったこれだけのことを映画にしてしまうイラン映画は、映画にとって何が一番大切なのかをよく分かっていると感じた。 ぜひハリウッド映画の中毒に冒されそうになったときの解毒剤に試用してもらいたい秀逸な作品。
10点(2004-08-15 21:36:20)(良:2票)
48.  山の郵便配達
この映画は私のツボにはまった。 父親をお父さんと呼ばない息子。 そういう息子に対して、あの情けなくて頼りない笑顔の父親は、見返りを求めない無条件の愛情を息子に降り注いでいる。 それが痛いほど分かった。 人は誰かを好きになると強くなると言われるが違うかもしれない、人は好きになればなるほど弱くなる─。  ・・こういうぎこちない2人の親子と次男坊の面白くも哀しい3日間の郵便配達は、平凡だけど、親子関係に問題を抱えている人が見ると胸を打たれるのではないだろうか。平凡だからこそ、風で郵便物が飛ばされただけで、声を上げたくなるほど驚くこともある(笑) ハリウッド映画に侵され続けているとそういう感覚が分からなくなるのかもしれないが、私はこの映画を純粋に楽しめる自分に気がついた。それがうれしい。 
10点(2004-06-06 21:52:50)(良:1票)
49.  オール・アバウト・マイ・マザー 《ネタバレ》 
悲劇のヒロインという言葉があるけど、この映画に出てくる女性たちにはまったく無縁の言葉だと思う。彼女たちは悲劇を避けようとはせず、憎みもせず、ただあるがままに受け入れている。 息子を失った母親、エイズで死んでいく女性、娘から愛されないボケた夫を持つ母親、薬物女を愛する女優─。 彼女達は悲劇を前にしても心が崩壊するようなことはない。 人生の進むべき道の途中で止まったりせず、着実に前に進んでいる。 陽気なオカマのアグラードも同じように「人生ラクありゃ苦もあるさ」といった感じで、悲劇のヒロインにならない所が印象に残った。 男手なく生きている女性たちを見ると、それは力強くも見え、頼りなくも見える。 しかし「生きている」という輝きみたいなものが感じられた。 生きることが困難なときほど、人は「生きている」という実感を持つのかもしれない。 満たされすぎていると、かえって自分が今持っている大事なものを見失いがちになることもあるかもしれない。   誰の人生も周りからは平凡なように見えて、この映画の女性たちのように劇的な要素はあると思う。 多くの女性を不幸にして、挙句の果てに自分も死んでしまう大男のオカマもその1人。 いっけん、すごい物語のようで、みんな自分の人生を素直に受け入れているところが「強い」と感じさせる理由だと思う。 すべての女性たちに観て欲しい映画だということだけど、私はすべての男性にも観て欲しい映画だと思います。
10点(2004-05-03 13:29:26)
50.  ギルバート・グレイプ
家族ってなんだろう?過食症の母親と知恵遅れの弟を愛せる主人公はすごいけど、私は主人公の人間像にリアリティはないと思う。もっとあの拒食症と知恵遅れの2人に対して軽蔑や憎しみがあっても良いではないか?それが人間の本当の姿ではないだろうか。ギルバート・クレイプは、良い奴だとは思うが感情移入できなかった理由はそこにある。 家族だから、という理由だけでこんなにも苦しみを背負うくらいなら私だったら逃げるだろう。なぜ自分の幸福のために家族を捨てていけないのか? 私から見ればギルバート・グレイプは非のうちどころが無いスーパーマンだ。だから心の弱い私には共感できない。 しかしもう少し深く考えてみる。もし、あの2人を愛さなかったら兄や姉妹は負担がだいぶ減るだろうと思う。でも愛しているからこそ苦しんでいる。 と、いうことは苦しむということはまったく無駄なことではないのかもしれない。愛するからこその苦しみなのだから。
10点(2004-04-01 22:06:29)(良:1票)
51.  ディープエンド・オブ・オーシャン 《ネタバレ》 
母親のミシェルファイファーは、弟を行方不明で見失って、悲しんでいましたが、そばにいるはずの家族も、「こころの中」で見失ってしまったのだと思います。 少なくとも兄のほうは、家族と離れ離れになった弟以上に、家族を失ったという喪失感が強かったはずです。 こんなにも近くにいる家族なのに、1つの事件をきっかけに、家族全員が「こころの中」で家族を見失ってしまった。 弟がいない長い年月の間、家族はお互い自分を責めて生きてきた。 弟を失った自分たちが幸福になることが悪いことであるかのように幸せを遠ざけてきた─。 そして弟が真夜中に家に戻ってきた最後の場面、兄は初めて自分の罪を告白する。 「俺はお前なんていなくなれば良いと思っていたんだ・・」と。 すると弟は屈託のない笑顔で「なんだ、そんなことか」といった仕草を兄に対して示した。 そのときの兄の表情は、驚いたような表情にも見え、何かから解放されたような表情にも見えた。また、初めて自分の罪を許してもらえたような、そんな安堵感を感じさせる表情でした。 そしてこの瞬間こそ、兄は家族を取り戻したのではないでしょうか? じつは弟よりも、むしろ兄のほうが家族を失っていたのだと思います。 この作品は家族を描いた映画としては最高級のもの。 圧巻だったのがミシェルファイファーが演じた母親役だった。 彼女は文句なく美しいのですが、家庭の悩みをかかえる母親役をやらすと、本当にいつも見事です。 彼女の演技に本当の人間らしさをいつも見つけることができます。 彼女の演じる母親は、いつも等身大の悩める母親。 悩みもあり、間違いもおかすけど、確実に前に進もうとしている母親の姿です。
10点(2004-03-14 13:12:52)(良:1票)
52.  翼をください
人は、子供のときに、親から愛されることで、他人を愛する自信が生まれるそうです。 親から愛情を受けずに育った人の、他人の愛し方は、どこか、ぎこちなくて悲しい─。 これはそういう映画でした。 ちなみに「同性愛」はこの映画の本質ではないと思います。 彼女は、愛されたことがないゆえに、最後まで愛されるという自信が持てなかった。 彼女の愛情の飢えと不安は、しだいに「嫉妬」にかわっていくのは、ご存知のとおりです。 パイパー・ベラボーの素晴らしいところは、このトラウマを抱えた女の子を完璧に演じたことではないでしょうか? 愛されたいという願望や、愛してくれるだろうか?というトラウマから発した女の子の、身を焦がすような激しい焦燥感が、画面を通して伝わってきて、否が応でも、私の心を鷲摑みにして離しませんでした。 だけど彼女は、たった1人の人間を愛し続けたのだと思います。 それは未来のない絶望的な恋─。 彼女の行動は、終わりに近づくにつれ、荒々しさと、痛々しさを増していき、見ている者の胸に痛みを与えます。 彼女は、絶対に報われない恋愛の行く末を見ようとはせずに、目をつぶって全速力で、壁にぶつかっていく・・そういう少女でした。 母親からも愛されない彼女は、しだいに愛することよりも、愛されることに執着していきます。 パイパー・ベラボーは、絶望と狂気と、繊細さと、切なさの感情が同居する女の子を、見事に演じきりました。 これほど存在感のある女優は、それだけで観る価値はあります。 演技力に10点です
[映画館(字幕)] 10点(2004-01-14 10:18:13)
53.  仕立て屋の恋
仕立て屋の男が夜中に部屋の電気を消して女の部屋を盗み見しているところにカミナリが落ちる、そのカミナリの光をスポットライトのように浴びた男の姿は まさに変態だ。    もし、女が近寄ってこなかったら、仕立て屋の恋は「片思い」で終っていたと思う。  仕立て屋は、喜びよりも傷つきたくないという気持ちの方が強い。 恋愛に限らず人間関係においても同じ。 しかし最後に仕立て屋が「私はあなたを恨んでいない、喜びを与えてくれたから」と言った背景には、傷つけられても喜びを貰って良かったという気持ちが感じられる。  人を好きになれば楽しむも苦しみも倍になる。  最後の最後に人間嫌いの仕立て屋は人間の本質を理解したのではないだろうか。
10点(2004-01-07 13:55:01)
54.  活きる
この映画は「検閲」が通らなくて見れない時期もあったという。 当然のことながらこれは中国政府には面白くない映画の代表作。  いまや世界的に有名な監督のチャン・イーモウだが彼自身、「文革」で苦い目にあわされてきただけに、批判精神が強いのだと思う。 これを観ると文革は、とにかく怖いものだということがじわじわと伝わってくると思う。 中国人の誰もが1つの思想を信奉し、異分子を絶対に許さない態度をとっているが、明日は我が身が異分子扱いにされてしまうという恐怖感が伝わってくる。 観ていても息が詰まりそうになる圧迫感があった。 この時期は生きることが最も困難だったときかもしれない。 「活きる」というタイトルはとても面白いと思う。このような状況でも中国人はすべてを受け入れて生きてきた。単純に生きる事、なんとか生活している家族を見ているだけでも感動できる。 誰も自己実現とか自分の存在理由などで悩んではいない、立派な行いもしていない、ただ生きているだけであるけど、それが輝いて見える。 これは生きることに感謝できる人からのみ発散される輝きかもしれない。 これがどのようにして作られたかはDVD版「活きる」のメイキングをぜひ見てもらいたい。 興味が2倍になるはず。    ちなみに最近の中国映画は、検閲を無視したいわゆる下電影(地下映画)が若い監督の間で作られているという。 もっと本当の中国が見たい。
10点(2003-11-13 14:04:10)(良:2票)
55.  ガンジー
DVDには色んな特典がついていて、この映画をより楽しむことができる。特典にはイギリスのTV局が、ニュースで実物のガンジーを報道しているリアルな白黒の映像が見られる。それを見ると、一概にイギリスが悪であり、ガンジーが正義だという偏見はなくなる。   インドという国を、DVDの映像で見るだけでも価値がある。ガンジーの非暴力は、良識ある支配者であったイギリスだから成功したのであって、ドイツのヒットラーなどの独裁者が相手では難しかっただろう。  メイキングではガンジー役の俳優が減量したと言っているが、本物に比べたら、やはり太っている。 顔は確かに似ている。しかし、太って筋肉質のガンジーに見えてしまった。
10点(2003-10-25 23:16:49)(良:2票)
56.  ベティ・ブルー/愛と激情の日々
最初は性欲のみで、つながっていた明るくて軽いカップルが、あるとき、男が書いた小説をベティが読んで、素晴らしい!と認めたことから、男は「自分の存在」を承認してくれたベティを愛し始めた。本来、恋する行為とは、明るくて、軽くて、楽しいのだが、愛する行為とは、見返りを求めないものであり、相手の苦しみをそのまま自分に同化させ、時には愛する者の死によって自分自身も滅ぼされる危険と隣り合わせであることを感じた。 ─狂気の愛─。 人は愛すれば、楽しみも苦しみも10倍になる。
10点(2003-10-18 18:53:36)(良:1票)
57.  天空の城ラピュタ
きょうも、ハモリながら観ていました。「ママ落ちる~」「シャルルやもっと低く飛びな」「いぃ・・」 「40秒で支度しな!」「おもかじにげろー」 愛すべき海賊たちの名言はすべて熟知している。なによりもムスカのセリフは強烈だ。「ハッハッハ~どこに行こうというのだねぇぇ」「君のあほ面には心底うんざりさせられる。死ねぇぇ」「おほ!見ろ!人がゴミのようだぁ~」「目がぁぁ~目があぁぁぁ!」最近の宮崎アニメの声優陣ではありえない過剰演技だけど素晴らしい存在感を発揮している。ムスカの声がこの映画の大きな魅力の1つになっている。パズーのこの言葉も知らない人はいないでしょう。「行こうっおばさん!父さんの行った道だ! 父さんは帰ってきたよ!」さらにシータも萌えるセリフが多い。「海に捨てて~」「あら、おばさまも女よ」「国が滅びたのに、。王だけ生きてるなんて滑稽だわ。」 頭を壁にぶつけたい!記憶喪失になって、もう一度この映画を、はじめてみたい!
[地上波(吹替)] 10点(2003-10-15 21:03:33)(良:1票)
58.  遥かなる大地へ
2時間を越える壮大なスケールの物語ですが、中だるみがまったくなく、1つ1つのシーンが息をのむほど叙情的です。 邦題にある「大地」という言葉は、この映画の1つの目的です。しかし最後にトムクルーズが念願の大地に旗を突き刺そうとしたあの瞬間、敗者のようにうなだれた姿をみれば、彼の目的は「大地」でなかったことが分かるかと思います。 特にラストの2重のドンデン返しは、無条件に、幸せな気分に浸れることを請け負います。 今ではすっかり映画界の大御所になってしまったトム・クルーズとニコールキッドマンですが、若き日の2人の姿は、必死さと、がむしゃらさに溢れており、本当に輝いて見えました。 トムはあの賭けボクシングのシーンが圧巻だった!この当時のトムの体は小さいが筋肉が引き締まっている。 また好奇心豊富な少女を演じるニコールは「モダン」に憧れアメリカの大地をめざす。「私のアメリカ行きを手伝ってくれたら私の奴隷にしてあげる」 この高慢ちきなニコールの態度には、不快さは微塵もありません。無垢で可愛らしい。 そして彼女を見つめるトムの目が演技を超えて、ラブラブなのであるっ!この映画は、女性の成長の物語だと言えるかもしれない。 洗濯すらろくにできない金持ちの夢見がちな少女が、たくましくなり自分の夢を実現していく。 再会を果たしたトムが、成長したニコールキッドマンを見て、まぶしそうに目を細め、「君は本当に自分の夢を実現できるところまで、辿りついたのか?本当にすごい奴だ」と感慨深げに言った台詞がとくに印象的でした。
[映画館(字幕)] 10点(2003-10-15 14:29:30)
59.  セント・オブ・ウーマン/夢の香り 《ネタバレ》 
この盲目のオヤジは、確かにガンコで救いがたい愚か者です。しかしこの人は最後の最後まで、ずっと女を求めていました。 それがとても嬉しかったです。タンゴのシーンは、踊りの素晴らしさよりも、アルパチーノの顔の表情が実に感動的でした。 「俺は女が、むちゃくちゃ大好きなんだよ!」というオーラが漂ってきます。 顔だけで「生きている」ことの素晴らしさを見事に表現しています。 私だったら、いくら女性と踊るのが好きだと自覚していても、「好き」という気持ちを押し隠そうとするかもしれません。羞恥心のために。 これほど自分の感情をオープンにできる人を羨ましく思います。「人間は欲がなくなったらオシマイだ」と言わますが、「女が好きでどうしようもない」という感情は本当はすごく素晴らしいことだと思います。 それだけでも「生きる原動力」になりえます。 それが男だと思います。 最近の世の中は、自意識過剰になっている人が増えてきて、愛するよりも、どうやったら愛されるだろうか?なんて姑息に計算をたてて考える人が多いような気がします。  この映画を観て、目からうろこが落ちました。私は映画史上まれにみる偉大なスケベオヤジをアルパチーノが演じたと思っております。 このアルパチーノ演じる盲目の男は常に女を愛し、人を求めていました。 この映画の邦題は「夢の香り」になっていますが、直訳は「女の香り」です。 目が見えなくても、女の香りだけは、無くなったりはしません!彼は自分の境遇に絶望はしても、最後まで「人を求める気持ち」を失わなかったのです! 人間が、つらい人生を生きていけるのは、他人を愛せるからです! 私もいっぱい人を求めたい。そしてその嬉しさを感情に表現したい。愛したい。フーアー!
[映画館(字幕)] 10点(2003-10-15 03:50:58)(良:1票)
60.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
出所したモーガンフリーマン演じる老人は、この先自分は自殺せずに生きていけるのだろうか?と自問自答しているわけです。 その答えを100語を越える台詞を使って説明しなくてもあの「青い海」を観客に見せることですべてを説明してしまう。それが映画の素晴らしさだと思うのです。青い海は「希望」の象徴として用いられていました。「台詞」を「映像」に置き換えて観客に想像させることが本物の映画だと思うのです。
[映画館(字幕)] 10点(2003-10-15 02:56:38)(良:1票)
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