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41.  スピリッツ・オブ・ジ・エア
腐熟した病的ヨーロッパ世界と開放的マッドマックス世界の邂逅。登場人物は3人のみ。 一旦世界観に慣れてしまうと、遅々として進まないお話が退屈に感じてしまうものの、 ラストの後味の良さは◎。この手の映画でこんな爽快かつ切ない気分が味わえると思いませんでした。 最後まで何なんだか判らない所も良。
[DVD(字幕)] 8点(2021-07-13 20:47:00)
42.  プライス 戦慄の報酬 《ネタバレ》 
海の見える家・・というのはよく有るけど、この家は居間からの景色が周りの岩礁と一続きに見える。(台風の時とかどうするんだろ) この家の面白さが個人的には本作の魅力の半分を占める。 ストーリーは取り立ててどうという事も無いけど、作品を覆う独特なセンスや、奇妙な人たちの多くががストーリーに絡む事もなくただ出てくるだけという風情は、どことなく初期のジム・ジャームッシュや、デビューしたてのタランティーノのような質感。いかにもミニシアターな映画を久々に見た感じ。 地下室が発見されてからの流れはありきたりな犯罪もののようになってしまったけど、それでも悪党ボスとの最後の対決の脱力さ加減は素晴らしかったです。「アーサー」じゃねぇよ。 それにしてもこのジャケットと邦題・・戦慄の報酬なんてどこに出てくるの?サスペンスホラーが観たい人は期待外れだろうし、ヘンな映画が好きな向きにはおそらく眼に留まらない・・売り方間違ってるよ、父ちゃん!
[DVD(字幕)] 8点(2021-07-13 00:12:28)
43.  風の谷のナウシカ
もくもくと湧き上がる入道雲の中での追跡劇・空中戦はとても気持ちが良い。他に類を見ない独特の近未来世界の構築も素晴らしい。 え?ここでラストで良いの?という気がしたけど、原作はこの後もお話が延々と続いていくんですね。 オババの「何という友愛の精神ぢゃ!!」に思わず噴いてしまった。一番感動しなきゃいけないシーンなのに。。 つくづく民主党の罪は重い。
[映画館(邦画)] 8点(2020-07-18 08:40:11)
44.  ウトヤ島、7月22日
まさに、こういう夢を見る事がある。誰だか判らない者に追われ、仲間と、或いは独りで、ひたすら逃げまくるという。 「覚醒したままの夢の再現」という点で傑作に思います。 「カヤ、あなたなの?」と、声はすれど岸壁を見渡しても誰も居ない・・この辺りも本当に夢で見る感覚に近い。 最初の1分位を除いてすべてワンカットなのに、最後までリアルさと緊迫感を継続させた演出力、俳優達の演技力は凄かったです。一体どうやって撮影したんだろうか。(どこぞの学園祭レベルの疑似ワンカット映画とはえらい違いだ。) 全くの架空の設定にして、観客がどんな解釈でも出来得るような作りだったら、純粋に映画としてもっと評価できたかも。 監督が意図したであろうプロパガンダ的なものが逆にマイナス要素になっている気がします。ただ、アイデア一発もの映画としての完成度が高いので得点高目です。
[DVD(字幕)] 8点(2020-03-14 00:00:03)
45.  インビクタス/負けざる者たち
ラグビーワールドカップで3回目の優勝を遂げた南アフリカ。こんまいチョロチョ動き回るデクラーク選手が目立ちまくっていましたが、キャプテンはチーム初の黒人主将となる巨漢シヤ・コリシ選手。貧民屈育ち、少年時に優勝時のワールドカップを観て「国がここまで一体となれるのか」と衝撃を受け、ラグビーの道を目指すことになったそうな。 ワールドカップ初参加・初優勝時の南アフリカを描いた本作。強豪国として名を馳せながら連盟からオミットされ、アパルトヘイト撤廃により初めて大会参加が認められる。でも当時ラグビーは上流階級、即ち白人限定のスポーツと見做されており「アパルトヘイトの象徴たるスプリングボクスなど潰すべき」と黒人達は叫ぶ。一方で「この国ももう終わり」と士気がガタ落ちになる白人選手達。そんな彼らを身一つで説得し、鼓舞する為に必死に動き回るマンデラ大統領。最後には、黒人と白人が一体となって熱狂の渦に巻き込まれる。実際にはもっと色々あったでしょうが、脚本がシンプルながら本当によく出来てると思いました。 当時の黒人の大半はサッカーにしか興味がなかったそうで、大統領警護の黒人SPが白人SPにいちいちしょうもない質問を発する小ネタが良。「おい何が起こったんだ!?」「得点が入ったんだよ。」 当時チームに黒人は1人しかおらず、それが20年の時を経て、初の黒人主将を戴き世界制覇。映画とリアルが一連となった感動巨編のようです。
[DVD(字幕)] 8点(2019-11-24 23:50:31)(良:1票)
46.  BLAME!
原作のごく一部のエピソードを抜粋して再構成し、上手く2時間のエンターテインメントに仕上げている感じ。 原作と映画との関係ではナウシカみたいな感じかな。原作とは別物として面白かったです。づるがここまで萌え化されようとはw 霧亥の声は意外と太い。シボが「ボッコちゃん喋り」なのは意表で上手いなと思いました。ただシボのインパクトが強すぎて、後半登場した上位セーフガードのサナカンが普通のキャラみたいになってしまった感じ。もっと人間ではないらしさを強調する為、合成音でも被せたら良かったかも。或いは最初はわけわからない合成音がだんだん調整されて人間の声になるとか。 劇場用のアニメをまともに観るのは本当に久しぶりで、絵柄や動きのリアルさの進歩に驚きました。 個人的に少し残念だったのが、一方の主人公である都市構造物の表現。リアルさを追求したゆえなのか製作者の志向なのか、何か今時ハリウッド映画のような雑然とした工場の廃墟風。もう少し心象風景的な、巨大ビルや人気のないホテルが連なっていくような感覚が欲しかったです。何十世紀(何百世紀?)未来の話なのだから外壁や内装仕上げの建設技術も凄まじい進歩を遂げてる筈で、現代のリアルさに囚われる必要はないと思う。 珪素生物は今回登場なし。是非ともこのクオリティで続編を作ってくれたらいいな。
[DVD(邦画)] 8点(2017-12-16 19:04:11)
47.  ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ) 《ネタバレ》 
引き離された少女と愛犬が再びめぐり合うまでの物語・・と思いきや、だんだん違う様相を呈してくる。一体どういう話になるんだ・・というワクワク感は新鮮でした。 「白い戦士ヤマト」のような闘犬モノ(まるで最凶キャラ ビルダー)になったかと思えば、「クージョ」や「猛獣大脱走」のような動物パニックホラーへと。 最後は「え、これで終わり?」というような唐突なラスト。人をあれだけ殺した以上、殺処分は免れないだろうから決してハッピーエンドではない。 その前の僅かの一時をもってエンドとした事で、余韻はとても良い。この終わり方は結構好きです。 父娘モノとしても良作。
[DVD(字幕)] 8点(2016-08-07 09:28:39)
48.  処女の泉
マックス・フォン・シドーって晩年のスペクターのブロフェルド役くらいしか知らなかったけど、若い頃はこんないい感じの俳優だったのか。 この監督、他作を観ても、人生の苦難や死への恐怖に対してキリスト教的価値観でそれらをどう克服できるか・・を模索している風。 「神は何もしてくれない。どうしたらいいのか。」というのは昔遠藤周作の小説でも読んだような。あちらでは普遍的なテーマなんですかね。 欧米の歴史とは世界規模での侵略と虐殺の歴史。居ないとは解っていても「自分達の罪を許してくれる存在」を何か心の中に設定せざるを得ないのかもしれない。 良かったのは、おそらく小物にも神経を配ったであろう当時の生活様式の再現。 黒澤映画で海外の観衆が日本の中世時代(戦国~江戸時代)への想いを馳せるのと同様、ヴァイキング様式が抜けきらない北欧の中世時代に想像力が掻き立てられます。
[DVD(字幕)] 8点(2016-07-23 07:21:04)
49.  エベレスト 3D
孤高のクライマーの話かと思いきや、クライマーに率いられる団体ツアーの話。あちらでああいうビジネスが成立してるのを初めて知りました。「〇〇万ドルも払ったんだぞ、こんな所で待たせるな!」のセリフの金額にビックリ。セレブの究極のレジャーなんですかね。 従って「登山もの」というより「集団パニックもの」的な面白さ。下手すると誰が誰だかわからない(特に重装備だし吹雪だし)状況に陥ってしまいそうな所、ちゃんと一人一人に感情移入できる判りやすい演出・脚本でした。絵面は大自然を満喫できるようでとても気持ちいい。入山するまでの山麓のチベット村の風俗や儀式も興味深かったです。 せっかくCG駆使して?色んな角度からエベレストの山容を描写しているのだから、もう少し「今どの辺に居るのか」が判りやすいともっと良かったと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2016-06-21 21:21:08)
50.  007/慰めの報酬
クオリティが高い代わりにやたら陰鬱なムード漂うクレイグボンドシリーズですが、その中で最も明るく爽快な作品。「ダーティハリー」でいえば3辺りの雰囲気。一番好きかも。 前回の弔い戦として、手がかりを片っ端から殺すボンドとそれに頭を抱えるMは、悲壮な雰囲気というよりむしろ痛快な空気が漂う。 舞台設定が何より秀逸。オペラ「トスカ」のシーン、著名な古典演劇ながら青白くメカニカルな現代美術風演出をまとった舞台は、温故知新のこのシリーズを象徴しているような感じ。ハードで殺伐としたシーンが連続する中での一服の清涼剤という感じでもとても良かったです。ラストの砂漠に半分埋まったようなホテルも視覚的に素晴らしい。あんなホテル実際にあるんですかね? 配役は個人的には納得。軽妙なグリーンはいかにも今風のエセ・エコロジストって感じだし、一方の落ち目の将軍様はこの役にはこの顔しかない位造形が絶妙。 内容に比して邦題が何ともセンスないのが残念。普通にそのままカタカナ書きにすれば良かったのに。
[DVD(字幕)] 8点(2016-04-17 21:09:48)
51.  007/カジノ・ロワイヤル(2006)
007の音楽を使った某バラエティ番組見て何か懐かしく思い、「寅さん」シリーズでも観るつもりで借りてみました。007をまともに鑑賞するなど高校時代以来かもしれない。 欧州のアートフィルムのようなシックなモノクロの出だしから、一転カラフルなトランプ舞うセンス良いアニメーションのオープニング、さらに一転アフリカを舞台にした超高所恐怖症的肉体アクションへと・・あまりのUpdateぶりにビックリしました。「安定のワンパターン」どころか最新鋭のアクション映画として充分通用する作り。 舞台は超セレブが集う秘密のカジノ大会へと。確かにゲームや心理戦をもう少しじっくりやってくれたら・・という感じはしますが、視覚的要素や雰囲気はとても良かったです。こういうゴージャスな舞台は007ならでは。 ただ大会が終わった後はパワーダウンしてしまった感じで、しかもダラダラ長かったのが残念。 シッフル一味がどんな手を使っても金を取り戻しに来るのは必定で、MI6も万全の態勢で防がなければいけないはず。なのに呑気に祝杯上げて、当り前のように攫われて拷問・・この辺りの流れの納得の行かなさはC級映画でも見てるような。ヒロインももう一つ説得力がない。「女王陛下の007」のトレイシーは、ある意味変人で傑物で、いかにもボンドの伴侶に相応しいという感じのキャラだったけど、今回の人は他の歴代ボンドガールと何が違うの?って感じ。 最後の豪快版「ヴェニスに死す」と、最後の最後にあのセリフが登場する演出は良かったです。
[DVD(字幕)] 8点(2016-04-17 20:17:56)
52.  007/スカイフォール 《ネタバレ》 
タイトルからして大空を舞台にした空前絶後の大アクションが展開されるのかと思ってたら・・全然違った。スカイフォールとはボンドの出生地の地名。「スペクター」同様、コアなファンならピンとくるタイトルだったんですかね? 相変わらずクレイグボンドの動きがイイ。毒気に満ちた魔都上海、メジャー映画初登場?の世界遺産軍艦島、荒涼としたスコットランド僻地の幻想的で雄大な風景・・ロケーションの素晴らしさは他のアクション映画の群を抜いている感じ。 今回の悪役シルヴァは個人的には残念。「ダークナイト」がヒットしてしまったせいか、この手のトラウマ自慢のスーパーサイコマンはもう食傷気味・・。そもそも中国軍に酷い目に遭わされたなら復讐の目は中国に行くはず。「嫌だったけどMの命令で止むを得なく」・・というならわかるけど、Mが停止命令出してるのに自ら勝手に攻撃したわけで、何でMを恨むのか今一つ説得力がない。 今までの役者のボンドシリーズと大きく異なるのは、祖国愛と組織描写が色濃く出ている事。 ボンドとシルヴァの違いも結局は祖国に対する思いから来ているものだし、反発し合うMとボンドを結ぶ固い絆も結局は祖国を守るという1点のみ。(というかMがエリザベス女王に模されている気配がある。) 組織を死守する為に経費削減・組織解体を要求する閣僚と対決する政治ドラマもこれまでに無かったもの。その中でQやマニーペニーなど同僚と濃密に連携しあいながら話が進んでいく様は、何かしら池井戸潤あたりの現代サラリーマンものに共通するものがある。本作がかつてない支持を得られたのもその辺が理由の一つではなかろうか・・と思ったりします。
[DVD(字幕)] 8点(2016-04-17 14:02:30)
53.  ロスト・メモリー 《ネタバレ》 
ホラーやミステリー映画において、登場人物たちの納得の行かない行動パターン(例えば「何でとっとと逃げずにいつまでも居続けるの?」とか)は、「そういうもの」として諦めの境地で観ていた部分がありました。でも本作は違和感を感じた部分がラストですべて一気に回収されるのが素晴らしい。魚屋のオバサンの態度(名演技賞もの)とか、隣の大男の言動(「お前が彼女を連れてきた」等)とか、真相が解ってしまうと成程って感じ。ここまで鮮やか、というか丁寧に作られたホラー映画は久々に観た気がします。また今時の映画だと、穴に落とされて扉が閉まってエンドクレジット・・でも充分成立すると思いますが、そういう安直なラストを良しとしない姿勢もイイ。(ただ本当に精神病でない以上いずれバレるやん、とは思いますが。) こういった丁寧な作りは最早ハリウッド映画では望めない感覚かも。ドイツが今さまざまな分野で充実してるのだな・・というのを実感させられます。
[DVD(字幕)] 8点(2014-08-04 13:00:04)
54.  トロール・ハンター
最近見たPOV映画の中では「●REC」に並ぶ良い出来。この手の映画はモンスターの造形が重要だけど、いきなり3つ首が登場したのは良。「他の首に見えるものは実は瘤で、威嚇や求愛のためのもの」という説明がもっともらしくてよかったです。科学技術争奪戦という側面がある宇宙人を政府が隠す…というのはそれなりに説得力ありますが、なんで単なる野生生物をそこまで必死に隠さないといけないのかが意味不明でした。 一番の収穫は、北欧の何気ない風景をドライブ感覚で満喫できた事。一般的なロードムービーに比べるともっと日常的な感じで気持ちよく、POVにはこういう見せ方もあるのだ…と1つ発見した気分。
[DVD(字幕)] 8点(2013-08-04 11:15:00)(良:2票)
55.  ロボット
「インド人もビックリ」というフレーズがありますが、確かに彼等をビックリさせるのは並大抵ではないかも。。ハリウッド映画の延長上の発想にありながらハリウッドが想像もしない、また合体ロボの元祖・日本のクリエイターですら考えなかったであろう(?)ラストのアクションシーンがスゴい。よくこんなの思いつくなw アジア娯楽映画に共通するゆる~い感覚は観るのに体力要りますが、音楽が何気にクオリティ高いのは流石インド。 ロボットを国軍に活用する=正義、ヨコシマな恋愛に流れる=悪…という健全な規範感覚も良。 しかし今時インターミッションのある映画を久々に観たけど、あちらではまだ映画は1日をかけた大掛かりな娯楽なんですかね。 あとタレントのローラがバングラ系ハーフというのに違和感ありましたが、この映画のヒロイン見て納得しました。
[DVD(字幕)] 8点(2013-08-04 10:52:22)
56.  ブレードランナー/ディレクターズカット<最終版> 《ネタバレ》 
デッカードがレプリカントで4年の寿命だとすると、早く死ぬロイ(ハウアー)よりも新型って事ですよね。しかも抹殺専用に開発されてるから、あらゆるレプリカントの機能を体力・知力で凌駕してるはず。それなのにまともに自力で倒せたのは女性2体だけで「慰安用カワイコちゃんタイプ」にすら悪戦苦闘する有様。当時ヒットしなかった要因であろう「デッカードの弱さ」は、個人的にはいかにも人間ぽくていいな…とか思って観てたんですが。それどころか元々はタイレル博士ですらレプリカントという設定もあったそうな。ガラスのピラミッドの頂上に安置されるタイレル博士の遺体をロイが発見するシーンなどもシド・ミード氏によりデザインされていたそう。(さぞや美しいシーンになってたでしょう。)これはこれで「最後に世界がひっくり返る」という魅力的なオチですが・・。しかしこれだと、新たな肉体を用意して記憶を移植すればロイ達も延命できたという事に。抗う事の出来ない死に対峙してもがきながら全力で生き続けた…といったレプリカントに感情移入できる要素が大きく削がれてしまいます。単に「タイレルに騙された可哀そうな人」って話になってしまう。デッカードを助けた理由も、単に「仲間だと気付いたから」という解釈で片付いてしまいそう。その他諸々の点でデッカード=レプリカント設定は、劇場版にあったの多くの本作の本質的な魅力を犠牲にしてしまうようで個人的に嫌です。監督に軌道修正させてあの「劇場版」を完成させた会社や投資者側の人達に逆に拍手を送りたいくらい。当時の「投資者の口出し」というのも、単純に儲けのためだけでなく、それなりに真剣に作品の本質を熟慮した上での事だったんでしょうかね…。
[DVD(字幕)] 8点(2012-02-05 13:52:31)(良:2票)
57.  フリー・チベット チベタン・フリーダム・コンサート1996
現在も続くチベタン・フリーダム・コンサートの第1回目を収録した映画。ベックやレッチリ、ビョークなどオルタナ系のビッグネームがずらりと並ぶ。正直、当時オルタナ系はほとんど聴いておらず、当時発売されたCDで紅白よろしく「流行りものチェック」みたいな聴き方してました。しかし音だけではピンと来なかったバンドも、映像付で見ると皆々個性的でとても面白い。ライブ映像は全体の4割程度で演奏はさわり程度(1曲まるまる収録はビョークくらい)、あとは運営のドキュメントや観客の反応映像が3割、チベットの歴史映像が3割くらい。当事者そっちのけで盛り上がっていたかつての「ウィーアーザワールド」とは異なり、事実を真摯に知ろうとする姿勢は良です。観客は「身内でない、アメリカ人ですらもない連中の事なんて知るか。」と怒る人もいれば「我々はよく似た事実を知っている」とアメリカでの黒人差別と同一視する人まで様々。(しかし前者の意見は裏を返せば、沖縄を「次のチベット」にしようと虎視眈々と狙われている日本人の無関心さがいかに異常か…と言ってるにも等しいです。)歴史映像編は、爆破されるチベット寺院や動く毛沢東、どうやって持ち出したのか実際の拷問の映像など、色々と衝撃的。 個人的にはチベット伝統音楽奏者が何組か参加した第2回以降の映像も見たかった感じです。
[DVD(字幕)] 8点(2011-12-05 00:16:24)
58.  ブレードランナー/ファイナル・カット
テレビでやっているのを何気なく見て見入ってしまいました。このシリーズ(?)久々に見たけど、今見てもイイですね。ファイナルカットは初見だけどディレクターズカットとの違いがよく解らなかった。相変わらずの黒エンドクレジットやモノローグ抜きも不満ですが、ハウアーの死に際に鳩が飛立つタイミングで鳴る音楽、これも劇場版と違うのが残念。だけど何か違和感無くなったな・・と思ったら映像が差し替えられてるんですね。青空と雨雲・・昇華と癒しの違いか。これはこれで良いけど、自分はやはり青空に鳩が舞う瞬間、ヴァンゲリス会心の一音がブワーンと鳴る劇場版の方が好きです。 それにしても白物家電から一気に未来の風景を一変させた本作、今ある近未来SFでこの影響下から逃れているモノは未だにほとんど無いんじゃなかろうか。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-11-17 00:53:43)(良:1票)
59.  グラン・プリ(1966)
白人の主人公が4人も居ると、普通は誰が誰だかわからなくなってしまうんですが…各々がしっかりキャラ立ちしており、最後は誰が勝つのか手に汗握りました。三船敏郎が日本の若き実業家を好演(モデルは本田宗一郎?)。それも相まってプチ・ワールドカップのように楽しめたのも良かったです。舞台がサーキットだけかと思いきや、ヨーロッパの古い石造りの街並みや、絵画のようなな田園風景、漫画に出てきそうな巨大バンクなどをレーシングカーが疾走する様も絵的に素晴らしい。私のような車の素人にも充分楽しめました。
[DVD(字幕)] 8点(2011-11-06 16:40:59)
60.  悪魔のいけにえ 《ネタバレ》 
ガソリンスタンドに逃げ込んで、あー助かった、で終わっても十分怖かったと思いますが、ここから先の展開が凄い。あの古屋敷に連れ込まれ、残り1人になって誰も頼れないのに、相手の方は異常な奴がどんどん増えていく…おそろしや。下の方も仰っていますが、終わり方がイイ。逃げ延びてほっとするのでなく、狂ったように笑い転げる主人公が絶妙でした。オープニングのコロナや、月のアップ、BGMはほとんど自然音等、アート的なセンスも仄かにあって良です。マイケルもジェイソンも居ない時代にこの完成度…やむにやまれぬ創作意欲にかられて作られた物はさすがに強度がありますね。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-10-16 10:56:57)
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