41. Z
《ネタバレ》 「正義が勝てない」社会の恐ろしさを描いている映画ですね。途中までは、J・L・トランティニャン演じる予審判事が権力の陰謀を痛快なまでに暴き立てる政治サスペンスなのですが、予審判事が要人を告訴してからラストに至る展開こそがこの映画が伝えたい事であると言っても良い位重いです・・・・・。 最後の締めくくりの素晴らしさ、格好良さは特筆に値します(やや、プロパガンダ映画的ではありますが)。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-06-19 19:41:45) |
42. 東京オリンピック
《ネタバレ》 「人類は4年に1度、夢を見る。しかし、これを夢のまま終わらせていいのだろうか」というメッセージが非常にグッと来ましたね・・・・。 まだ、商業主義に毒されておらず、純粋にスポーツの、そして平和の祭典であったオリンピックを芸術的に記録しています・・・。 開会式の入場行進、東洋の魔女、マラソンの円谷等々、当時まだ生まれていない私でも、胸に熱いものがこみ上げてきましたね。 [DVD(邦画)] 7点(2008-02-25 21:20:55) |
43. 栄光への脱出
《ネタバレ》 「栄光への脱出」という邦題が付いていますが、そこに本当に栄光はあるのか疑問ですし、この映画で見ることが出来るのは現在も続く憎しみの連鎖というドロ沼にハマリこむまでの初期過程のみです。 映画としては、上映時間がムダに長いしストーリー展開もイマイチですし正直大作ではあるものの名作と呼べる作品では無いと思います(音楽は良かったですが)。ただ、第二次世界大戦後イスラエル建国までの大まかな流れや雰囲気がつかめるので、中東情勢に関心のある方は見ておいた方が良いかと思います。 まあ、イギリスの二枚舌(三枚舌)外交が諸悪の根源であることは良くわかりました。 [DVD(字幕)] 7点(2008-01-24 12:41:04) |
44. 気狂いピエロ
今見ても斬新な映像(色使いや構図のセンスが本当に素晴らしい)、詩的な言葉遊びが連なっていく台詞、衝撃的なラスト・・・・面白いと感じるか否か、理解できた(と思い込める)か否かは別として映画好きならば一度は観ておくべき作品だと思います。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-11-26 17:59:47) |
45. あなた好みの
深夜にテレビを付けたらたまたまやってて、ついつい最後まで見てしまいました。まあストーリー自体はしょうもないんですが、渥美マリの不思議な魅力と60年代文化の新鮮さに惹きこまれましたね。 しかし、「恋の奴隷」は名曲ですね(奥村チヨも出演しています)。 [地上波(邦画)] 7点(2007-09-10 18:25:29) |
46. ケス
《ネタバレ》 しかし、夢も希望も無い作品ですね。劣悪な環境の中、疎外された少年が唯一の光を見つけたにも関わらず、すぐに奪われてしまう・・・・・。まあ、これが現実なのかもしれないのですが、やるせないですね。 40年近く前の作品なんですが、今見てもストーリーに古さを感じませんでした。(これは良いことなのか悪いことなのかわかりませんが・・・・・) 主人公の少年の演技が非常に渋くて良かったです。 [映画館(字幕)] 7点(2007-02-04 15:08:41) |
47. パリは燃えているか
《ネタバレ》 「花の都」パリが、もしかしたら消えていたかも知れなかったとは・・・・・。コルティッツ将軍の英断を讃えたいですね。 映画としてというよりは、ドキュメンタリーをみるような感覚で観てしまいました。最後のヒトラーの「パリは燃えているか?」の叫びがとても印象的でした。あと、音楽が素晴らしかったです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-06 20:44:19) |
48. 中国女
《ネタバレ》 非常に政治色の強い作品ですが、とにかくファッション・音楽・セット全てが洒落ています。セリフとかは時代を感じさせるんですが、それ以外の部分は今見ても鮮烈で格好いいです。 内容的には、電車の中でのテロを計画している学生とそれを諫める先生(?)の会話が印象に残りました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-01-03 23:01:03) |
49. 鏡の中にある如く
《ネタバレ》 静かな緊張感の下、完璧な構図(ラストは最高にすばらしい)の中で繰り広げられる心理劇です。非常にシンプルでありながら、内容は濃厚でしたね。 登場人物それぞれの関係の中で葛藤、思いが折り重なる中、精神の病というファクターが入り更に加重がかかっていくストーリーはまるでサスペンス映画を見ているかのような緊張感を与えてくれました。 また、こういうテーマは決して映画の中だけはなく、身近に起こりうる話なのでいろいろと考えさせられますね・・・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-16 14:55:01) |
50. 下町の太陽
決してきれい事ばかりではない、昭和の下町の風景を描いた作品です(喜劇かと思ったら、結構まじめな青春映画でした)。この作品には、「三丁目の夕日」等に出てくるような古き良き昭和は出てきません。思いっきり「格差社会」(今の勝ち組・負け組なんて比べ物にならないですね)だし、家族やコミュニティの中の人間関係も非常に息苦しい程濃いし・・・・・。正直今の方がずっといいですね。(この作品で全てを判断はできませんが) 面白かったですけど、現代の感覚とは違う部分が多いのでちょっと戸惑うところもありました。(そう考えると三丁目の夕日って昭和を舞台にした時代劇なんだなと思いますね。) [DVD(邦画)] 7点(2006-07-02 00:08:27)(良:1票) |
51. あなただけ今晩は
《ネタバレ》 マンガみたいな展開でしたね。肩の力を抜いて見れる楽しい作品でした。良い意味でくだらないですけど、クオリティは高いです。(変装したジャック・レモンが地上に登場するシーンや喧嘩のシーン等ではセンスの良さが光っています。) ラストシーンのオチは本当に秀逸ですね。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-26 10:14:32) |
52. ジョンとメリー
《ネタバレ》 40年近く前の作品だというのに、とても新鮮な印象を受けました。セリフとモノローグそして回想シーンが並行しながら2人の会話が進んでいくのですが、その駆け引きや心の動きを見ていると、男女の関係というのは今も昔も変わらない普遍的なものなのだなと感じました。 (まあ、出会って1日でそこまで発展するか?ともちょっと思いましたけど・・・・) ダスティン・ホフマンとミア・ファローも非常にハマリ役で、面白い作品でした。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-11 15:43:21) |
53. プロデューサーズ(1968)
《ネタバレ》 リメイク版が最高に面白かったので、オリジナル版を見てみました。オリジナルはミュージカル部分が殆ど無いです。ストーリーはリメイク版と多少異なる部分はありますが、基本的には変わらないです。 でも、中々楽しい作品でした。ウーラは訳わかんないけど服脱いで踊ってるし、LSDはドアーズみたいな「ラブ・パワー」をバンド(非常にクールではありましたが)で歌うわ、ミュージカルの主役なのにコントをしているわで、とてもB級色漂うコメディ作品でした。(ちょっとサイケっぽいのが時代を感じさせました。) [ビデオ(吹替)] 7点(2006-06-06 22:52:11) |
54. 網走番外地 南国の対決
《ネタバレ》 返還前の沖縄の、異国情緒溢れる光景が非常に印象的でした。内容的には、非常にオーソドックスなヤクザ映画に人情劇を散りばめた感じでした。 [地上波(邦画)] 6点(2014-09-06 00:35:37) |
55. 泥棒野郎
いろんな小ネタが満載で面白いコメディ映画です。特に石鹸の銃のアイデアは笑えました。でも、ウディ・アレン作品としてはどうも物足りなさを感じてしまいましたね・・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2009-03-20 23:47:40) |
56. 夜明けの国
《ネタバレ》 中国に於ける文化大革命の勃興を捉えた貴重な映像記録です。ただ、政治的な流れを描いたシーンはそれ程無くて、殆どの時間を旧満州を舞台に当時の農業・工業政策の紹介が延々と続き、まるで企業のPR映画を観ているような印象でした。 わずかな文革の映像からは、毛沢東への個人崇拝の凄さ、群集が作り出すエネルギーの熱さを感じ取る事が出来ました。ただ、そのエネルギーが暴走してしまうんですよね・・・・・。 もし、中国で文化大革命が起こらず、徐々に市場主義を取り入れていったとしたら今の世界はどうなってたんでしょうかね? [DVD(邦画)] 6点(2009-03-02 19:28:55) |
57. ああ爆弾
《ネタバレ》 歌舞伎や浪曲、狂言などの邦楽や念仏までも取り入れた、実験作とも言える和製ミュージカル喜劇です。 ただ、奇抜な演出のインパクトは強烈なんですけど、なんかそれだけというか、全体的にはそれ程面白くなかったというのが正直な感想ですね・・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2008-02-26 18:20:53) |
58. 地下鉄のザジ
《ネタバレ》 なんというか、ギャグやコメディのアニメ-ションを実写化したかのような不思議な作品でした。とにかく、ハイテンション(ドタバタ?)でカラフルでポップでシュールな世界が繰り広げられます。 本当に「花の都」と呼ぶに相応しいパリを堪能できる作品です。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-11-11 22:52:52) |
59. 欲望(1966)
《ネタバレ》 映像・音楽といった雰囲気が非常に洒落た感じでしたね。正直途中まではちょっと退屈だったんですが、引き伸ばした写真に銃口が映るシーンからのミステリアスな展開は、想像力を激しく刺激してくるような魅力的なものでした(特に、ラストのパントマイムのテニスシーンは印象的でしたね。)。 それと何といっても、ヤードバーズ時代の若かりしジェフ・ベックとジミー・ペイジの御姿を拝すことができる貴重な作品なんですよね。ジェフ・ベックのギター破壊はちょっと興奮してしまいましたね。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-11-04 20:58:13) |
60. 僕の村は戦場だった
《ネタバレ》 美しいけれども、非常に残酷な物語です。多くの言葉は無くても、イワン少年の存在感だけで戦争というものの悲惨さを描いていますね。 ちょっと、途中のマーシャをめぐるシーンなんかは意図が良くわからなかったりしましたが・・・・ [ビデオ(字幕)] 6点(2007-07-15 15:58:37) |