41. 悪魔のシスター
《ネタバレ》 最後のまとめ方がちょっといただけないが、全体として狂気というかがうまく表れている。 落ちは中盤あたりで予想がついたが、しかしてああいうのってやだなぁ。 カット割りはなかなかのもの。 ヒッチコックをそんなに見てないけど、ヒッチコックっぽいところはあちこちに。 ナイフ(サイコ)とか望遠鏡(裏窓)とか・・・ [DVD(字幕)] 6点(2010-07-10 14:04:34) |
42. パニック・イン・スタジアム
《ネタバレ》 まさに今日の無差別殺人を表しているかのような映画。 「何の理由もなく」人を撃ち殺していく犯人。そして慌てふためく人々。まさに今日を表しているかのようだった。 しかし試合に熱狂しているとああも周りの事態に気付かないものなのかと思うと恐ろしい。横で人が撃たれていようとも、SWATが宙づりになっていようとも、熱狂している観客は誰も気づかない。 そしてラストの観客の大パニックはまさに『よくとったな』という映像。出口に殺到する群衆はまさに怪物である。 ただ、序盤から中盤にかけてがやたらと冗長で飽きる。 人間ドラマもわりと不要な気がした。80分ぐらいにコンパクトにまとめられる内容が引き伸ばされた感じ。そこだけ難なり。 [ビデオ(字幕)] 7点(2010-07-10 14:01:17) |
43. 砂の器
《ネタバレ》 日本人であれば見ておくべき作品です。 前半のサスペンスもなかなか面白く仕上がっており、それだけでも一本の映画に出来そうなのにあの後半はすごい。ほとんどサイレントの回想シーン。僕は泣きはしなかったが心に来るものは確実にあった。 ただ、もうちょっと後半を長めにしたほうが良かったんじゃないかな。そっちがメッセージの主体だし。まあこれ以上ストレートに描くと発禁だったんだろうけど、当時は。 ってか、パッケージの隅に書いてある「一部不適切な表現が~」って、この映画見て不適切と思う人はいるのかねぇ。こういうのを表面だけの言葉狩りというのだろうな。 [DVD(邦画)] 7点(2010-07-10 13:53:32) |
44. パピヨン(1973)
《ネタバレ》 ■ずしんと重い映画。大半の脱獄ものはなんだかんだで囚人役の主人公が元気そうなのだが、本作はマックィーンがすばらしくやつれている。あそこまで体がぼろぼろになって、あくまでも逃げようとする執念がすごい。あそこまで独房をきちんと描いた作品はそうはないだろう。 ■ただ、逃げ出すところは本作の描きたいところではないのだろうが、あまりにもあっさりと逃げられすぎでしょう。ちょっと欄干の下を這って進めば出られたり。あの島には監視すらいないし。逃げてからのシーンの方がはるかに長い。 ■それと、マックィーンは無実の罪で投獄されたのかも知れんが、逃げる途中で人(追手)を殺していたような・・・・・・ ■だが、まさかシスターに裏切られるとは。ショック。油断大敵。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-10 13:47:42) |
45. チャンス(1979)
《ネタバレ》 ■のんびりと時間が流れていく映画。チャンスが常にゆったりと、常に堂々としていて、そのように話すので、最近の映画のようにあわただしくはない。それが良さでもあり、また最近の映画になれていると飽きてくる要因にもなりうるか。 ■要するに勘違い系のコメディなんだけど、どうも私は勘違い系は「ばれるんじゃないか」とはらはらしてしまってあんまり笑えないタチらしく、そこまで笑えなかった。しかしとことんありがたがるんですねぇ。 ■チャンスは無なのに、というか無だから、みたいな解釈が多いようですね。それもかなりあたっていると思うけど、むしろチャンスはある種の「鏡」なんじゃないのかな。自分を映していて、チャンスが当たり前なことを語る中に、自分の本当に大切にしたいものを見出していく、みたいな。満足して死ねたんならそれでいいと思うし、チャンスはきちんと役目を果たしていると思う。 ■「チャンスは読みかけもできないのよ。あいつの頭はヌカミソよ」と言っていたおばさんに最後に正体が暴かれて・・・みたいな展開なのかと思いきや、あっさり終了。あれれ [DVD(字幕)] 7点(2010-02-17 00:16:41) |
46. ディア・ハンター
《ネタバレ》 ■前半のパーティーシーンが長い長い。一転してベトナムは戦闘云々はほとんどなく、いきなり牢獄からスタートするようなもの。せめて2時間半以内でまとめてほしかったなぁ。 ■ただ、米兵の非道性を描いてない、云々は、だってこの映画で描きたかったのそれじゃないでしょ、と思う。この映画は戦場へ行くことでいかに人間が壊れるか、であって、ベトナム戦争批判ではない。ぶっちゃけ何戦争でもかまわなかったと思う。 ■ロシアンルーレットはえぐいが、ロシアンルーレットが賭けとしてビジネスになってしまう方が個人的にはもっとえぐいと思う。 [DVD(字幕)] 7点(2010-01-25 10:38:20) |
47. 時計じかけのオレンジ
《ネタバレ》 人間の日常生活では最も触れたくない暴力やセックスといった問題に正面から挑んだ問題作。普段はそうしたものを「臭い物に蓋」で見ないようにすごしているが、この映画ではそうした配慮は一切なされない。そこが強烈な不快性を呼ぶのだろう。しかし、人間が生きている限り挑まなければならない問題であるので、「臭い物に蓋」で目をそらして、議論の話題にすらしない姿勢でいてはならない。そういう意味では、そうしたものに問題提起をしている本作は極めて価値が高い。 ただ、エンターテイメントとしては見ていて楽しい映画ではなかったのでこの点数。意義だけなら10点ですが。 [DVD(字幕)] 6点(2010-01-09 01:41:22) |
48. アルカトラズからの脱出
《ネタバレ》 淡々と脱獄の準備をしていく。面白いはずなんだけど、なにかいま一歩なのでこの点数。もう1回見たら変わるかも。 [地上波(字幕)] 6点(2010-01-09 01:39:47) |
49. 激突!<TVM>
《ネタバレ》 さすがに最後までこれだと長すぎる感じ。もっと短く出来たはず。 主人公以外に迷惑はかけないという暗黙の了解があるものと思っていたが、電話ボックスのシーンであっけなく破られてしまって、そこら辺で評価を下げた感じ。 [DVD(字幕)] 8点(2010-01-09 01:30:03) |
50. ザ・ドライバー
《ネタバレ》 カーチェイス目当てで見ると、どうも肝心のカーチェイスシーンが少なく思えてならない。最初と最後だけでは? カーチェイス自体はカッコいいとは思ったがこの点数。 [DVD(字幕)] 7点(2009-04-01 13:14:01) |
51. 狼たちの午後
《ネタバレ》 ひたすら淡々として過ぎていく映画。凡人が銀行強盗をやってしまい、マスコミが祭り上げて後にも引けなくなり・・・といった、シュールでありながら現実的な映画。 強盗が不器用すぎて、そしてなんか周りの人質や警察もどこかずれているようでいて、現実はこんなものなのかもしれない。ある意味で「映画っぽくない」 そしてあっけなく迎えるラスト。あまりにあっけなさすぎて、いつの間にやら終わっていた感じ。 映画的な面白さはあまりない。でも実際の強盗はこんな何だろうなぁ。 [DVD(字幕)] 6点(2009-03-06 17:15:06) |
52. マーフィの戦い
《ネタバレ》 もう完全に振り切れちゃった男の戦争映画。 仲間の復讐に燃え、助けてくれた人が被害にあおうが、戦争が終わろうが、かまわずUボートを沈めにかかる。 それはもはや異常と呼ぶしかない。 派手なシーンは皆無だが、戦争の狂気というかなんというかを見せられた気がした。 [ビデオ(字幕)] 8点(2008-10-05 23:52:56) |
53. イルカの日
《ネタバレ》 イルカの声に対して愛着を抱けなかった私は負け組 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-09-29 01:31:46) |
54. ルパン三世 カリオストロの城
《ネタバレ》 なんというのか、こんな凡庸な筋書きなのに、見ていて飽きない、引き込まれる。 多分普通のルパンじゃないんだろうけど、普通のルパンを知らないので。 [地上波(邦画)] 9点(2008-05-06 17:32:01) |
55. タイム・アフター・タイム
《ネタバレ》 着想は面白いのだが、サスペンスでもSFでもなくラブストーリーが軸に来ちゃっているからその面白さが生かせていないように感じた。 結果として、出発前が一番面白いような。 あと、ユートピアでないことに愕然としたウェルズと、「暴力はますます増えている」という切り裂きジャックとがなんとなく心に残った。 でもなんかなぁ。銀行員さん積極的すぎだし、だらだら進むし、実はエイミーの友人死んじゃってるし。 鍵が外についているのもラストのためとはいえおかしい。 そして最後ついてきちゃうのはタイムマシンものではやってはいけないことだと思ってたのに。あれはダメだろ。 [DVD(字幕)] 6点(2008-03-18 16:36:20) |
56. ミッドナイト・エクスプレス(1978)
《ネタバレ》 刑期が延ばされるとことかはめちゃくちゃショックだけど、細かいシーンはぐちゃぐちゃしてて見にくい。舌噛み切るシーンは無茶しすぎだし、最後はあっけないし。あと、トルコ馬鹿にしすぎ。 [DVD(字幕)] 4点(2008-03-07 23:26:58) |
57. 仁義なき戦い
《ネタバレ》 仁義は本当にない。 ぽんぽん人が死んでってはい終わりだった。 [DVD(邦画)] 5点(2008-03-06 07:20:06) |
58. 新幹線大爆破
《ネタバレ》 当時の邦画の力を見せてくれるような作。 「スピード」の元ネタとされている映画だが、こちらの方が面白い。ご都合主義満載(警察はへぼいし、喫茶店の火事は笑うしかない。通りがかりの柔道部に頼むって何よ!)だが、不思議と最後まで緊迫感があってまったく飽きさせない。 犯人側の描写もしっかりしているのもいい点。 ミニチュアもよく出来ている。国鉄の協力がない中よくやったと思う。 ただ一つ、ピコピコいう感じの変な電子音の効果音はやめて欲しい。もう一つ、妊婦の扱いが中途半端。そこら辺も入れて1点減点して9点。 [DVD(邦画)] 9点(2007-10-03 23:20:32) |
59. トランザム7000
《ネタバレ》 一台づつしか来ないパトカーってどうなのよ?って感じ。あんましハラハラもしないし、笑いも僕にはあわなかったっぽい。 [DVD(字幕)] 3点(2007-08-12 18:09:15) |
60. ブラック・サンデー
《ネタバレ》 これは確かに「ジャッカルの日」と比べたくなる作品。双方がじりじりと進んでいくさまはすばらしい。この映画はかなりテロリスト側からも公平に作られており、「君達が彼女をテロリストにしたんだよ」のようなセリフはなかなか言えたものじゃない。ラストの飛行船の荒唐無稽さが難点。特にロバートショウは絶対死ぬと思ってたので、あそこまでご都合で助かってしまうとちょっと、な感じ。それでも10点の映画です。 追記。原作では全員死ぬそうですね。しかも途中で爆発しちゃうし。でもそちらの方がいい気がします。 [DVD(字幕)] 10点(2007-07-30 08:47:26) |