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飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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41.  ALWAYS 三丁目の夕日
昭和30年代、日本はまだ便利で豊かとはいえないが、活気にあふれていた時代の物語。 子供はゲームソフトで遊ぶのではなく、空き地でみんなと遊んでいた。 そうした時代を懐かしんで、ノスタルジックな気分にさせてくれる映画。
[DVD(邦画)] 8点(2012-12-06 00:46:32)
42.  ラスト、コーション
主人公のタン・ウェイが魅力的。 ベッドシーンもエロい。 ただの学生が貴婦人になりすますという設定に、どうしても無理を感じるが、それを補うだけの面白さはあった。
[DVD(吹替)] 8点(2012-12-05 15:08:07)
43.  プリズン211 《ネタバレ》 
新人看守が囚人の暴動に巻き込まれて、囚人のフリをして危機を逃れようと知恵を絞る。 囚人のボスとの奇妙な友情や、ハリウッド的な大団円で終わらないところがなかなか面白い。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2019-12-23 23:32:39)
44.  ニュースの天才 《ネタバレ》 
主人公がめちゃくちゃ嫌な奴で反吐が出る。 息を吐くように嘘をつき捏造を平然とやってのけ、バレそうになってもその追及をまた嘘で逃れようとする姿にイライラ。 しかもまるで自分が被害者のように周りの同情をかう。 おまけに編集長を逆恨みして陰口をいう姿に、早くこいつをぐうの音も出ないほどに叩きのめしてくれとの思いがどんどん募っていく。 結果的には真実が明るみになってカタルシスが得られるのだが、ラストシーンで弁護士に付き添われてただ黙認するだけの姿も非常に見苦しいものがあった。 この実話の主人公が後に弁護士になろうとしたのを知ってまた嫌な気持ちに。 ただ、法律事務所に勤務しているものの弁護士にはなれなかったらしい。 映画でこいつに腹を立てた身としては幸いなことに、司法試験にパスしたけれど弁護士としての資質に欠けるとして審査に通らなかったようだ。 世の中に良識が残っていたことにホッとするが、もし開業できていれば悪党を擁護するのに打ってつけな、さぞかし有能な弁護士になったことだろう。  再鑑賞しても薄れることなくこれだけ嫌悪感を催す主人公も珍しい。 不快ではあるが、この作品に巻き込む力があるということか。
[CS・衛星(吹替)] 7点(2018-04-12 21:02:29)(良:1票)
45.  霜花店(サンファジョム) 運命、その愛 《ネタバレ》 
結構スケールの大きな宮廷もの。激しい濡れ場は何度も出てくるが、しっかりしたストーリーもある。 男色家の王が跡継ぎ問題に悩んだ末に出した答えが、愛人である護衛隊の隊長ホンナムの子種を王妃に与えること。 心ならずも王妃とホンナムは床を共にすることを強いられるが、本物の愛情が芽生えてしまう。 子供の頃から王に囲われていたホンナムにとって、初めての女に夢中になるのは無理からぬところ。 二人の逢瀬に気づいた王が一度はホンナムを許すものの、ホンナムは王妃を忘れられない。  王は二人の純愛を邪魔する悪者にもとれるが、当時としては首をはねられて当然の裏切り行為をホンナムはしている。 一度は許した愛する者の更なる裏切りに、王はその情欲の源を断つとして最大の恥辱をホンナムに与える。 あっさり殺してしまうより、屈辱を与えたまま生きながらえさせる宮刑のほうが厳しい罰に見える。 愛憎紙一重。燃え盛る嫉妬と裏切りへの憎悪から復讐に走る王の姿はどこか哀れ。 一度でも自分を愛したことはあるかとの最後の問いに、一度もないと聞いたときの絶望感は少し気の毒にもなる。  一番気の毒なのは、ホンナムの巻き添えを食らってさらし首になったホンナムの部下たち。 無慈悲に殺したのは王だけど、ホンナムが王妃への愛で他が見えなくなっていたため起きた悲劇。 ホンナム自身の悲劇は自分が招いたことともいえるが、自分を慕ってついてきてくれた部下を守れなかったのは隊長としてどうなのか。 初めての愛に殉じたとはいえ、それに巻き込まれた人達にとっては災難でしかない。  王妃役のソン・ジヒョは中谷美紀に似た美人。スタイルはモデル体型だが貧乳なのが残念。 ホンニムのチョ・インソン、王のチュ・ジンモを始めイケメンがたくさん。 ボーイズラブ好きの女子ならたまらないかもしれないが、男同士の濃密なベッドシーンはいくら美形でも見てられない。
[DVD(吹替)] 7点(2018-02-04 21:17:35)
46.  ダウト ~あるカトリック学校で~ 《ネタバレ》 
カトリック教会に初めて黒人の少年が入学。 イジメられる少年を目にかけサポートする神父に、性的虐待疑惑が。 担任の女性教師から疑惑を知った女校長は、神父をクロと決め付け追放を図る。 神父がクロかシロかは明らかにされず、どちらともとれるのがミソ。 神父のリアクションから、状況的には限りなくクロに近いと思うんだけど、決定的な証拠はない。 柔和だが胡散臭さの漂う神父と厳格で独断的な女校長のバトルには息を飲む。 神父の心証がクロなので校長がんばれ!と肩入れしてしまうものの、万が一神父がシロなら校長の決め付けはとんでもない過ちということになる。 特効薬にも猛毒にもなりうる、年増女のアクを凝縮したような校長をメリル・ストリープが好演。 黒人少年の母親の複雑な思いも絡まって、サスペンスと人間ドラマに最後まで引き込まれる。
[DVD(吹替)] 7点(2017-12-29 00:56:41)
47.  マンダレイ 《ネタバレ》 
マフィアのボスと美しい娘。演劇のようなセット。 あれ?「ドッグヴィル」と同じだなと思ったら、ラース・フォン・トリアー監督の続編だった。ただ、キャストが違っている。 「ドッグヴィル」はニコール・キッドマンが恐いくらいにハマっていたので、今回のブライス・ダラス・ハワードはどうしても見劣りする。とても可愛いんだけど、存在感やハマリ具合が違う。 グレースのキャラも、ギャングの力をバックにして黒人に民主主義を教え授けてやるという上から目線があるので、前作のような可哀想な女神感がない。 トリアー監督のことだから絶対ハッピーエンドでは終わらないと思ったが、やっぱりの皮肉な結末。前作には及ばないものの、それなりの面白さはある。
[DVD(吹替)] 7点(2017-12-27 20:14:21)
48.  グラインドハウス(U.S.A.バージョン) 《ネタバレ》 
前半はロドリゲス監督の「プラネット・テラー」 エログロ満載のB級ホラー。とにかくやりたい放題。映画を楽しんで作っているのが伝わってくる。 美女の片足切断痕に、荒っぽく机の脚をぶっ刺して走らせる。一番シリアスでカッコいい場面で、おもちゃみたいなバイクで走り出す。女が犯されそうな絶対絶命の場面で、男の金玉が溶け出す。 緊張と緩和。ゾンビ系のスプラッターものでありながら、ブラックな笑いがところどころに利いている。ストーリーはあってないようなもので、ゾンビゲームを楽しむかのよう。  遊び心満載で、幾つかあるフェイクの予告編も本編が見たくなる。古いフィルム映画のノイズや、「REEL MISSINNG」の表示も昔の映画館あるあるをリアルに再現している。 同じやりたい放題でも「ゾンビアス」の井口監督なんかは学生の悪ふざけ感があって自己満足にも思えるが、ロドリゲスやタランティーノにはちゃんと計算されたエンターテイメント性とプロのセンスを感じる。同監督の「片腕マシンガール」はこの映画に出てくる片脚マシンガン女のもろパクリに見えるが、本物との違いは歴然。  後半はタランティーノ監督の「デス・プルーフ」 ガールズトークがいいかげん苦痛になるほどに長い。そんなものはここで求めてないんだよと言いたくなる。 が、いよいよ快楽殺人者のカーアクションになると、さすがに見せてくれる。迫力満点。 1組目の女性グループは皆殺しでホラーテイストだったが、2組目のスタントマンのいる女性グループではアクションものにテイストが一変。逆襲されて攻守が一転、必死で逃げる殺人鬼が泣き喚くほどにやりこめられるのが痛快。  タランティーノとロドリゲスのコンビといえば「フロム・ダスク・ティル・ドーン」が頭に浮かぶ。あれもやりたい放題だったが不条理劇のようでまったく肌に合わなかった。でも、今回のは面白かった。
[インターネット(字幕)] 7点(2017-10-17 20:42:58)
49.  オアシス 《ネタバレ》 
ラブストーリーのヒロインが障害者の設定というのは今までに何度もあった。耳や目が不自由だったり、車椅子だったり。 でも、重度の脳性麻痺患者というのは記憶にない。描き方がとても難しいし、タブー視されてきたことに踏み込んだチャレンジ精神は素晴らしい。日本でなら企画段階で通らないに違いない。  脳性麻痺の患者は知能まで低いと思われることもあるが、全然そんなことはない。以前に一度、将棋が趣味の脳性麻痺患者と将棋をする機会があり、あまり負けたことのない私は内心困った。勝っても気まずいので手加減しようかどうしようかと迷いながら指し始めたものの、めちゃくちゃ強くて完敗。ビックリしたと同時に、自分の無知と偏見を思い知らされた。 コンジュがいるのに性行為を始めた隣室の夫婦は、コンジュを知性のある人間と見なしてなかったからこそそんなマネができたのだろう。  コンジュの兄夫婦は、コンジュのための住居の優遇措置を利用して、自分たちだけでその新しい家に移住。コンジュを古いアパートに残し、その世話は隣人にお金を払って任せている。 ジュンドゥの兄も自分の轢き逃げをジュンドゥに身代わりになってもらいながら、出所したジュンドゥに偉そうに説教している。 どちらも厚顔無恥で、心の不自由な人達。これが世間を代表しているように見える。韓国らしいシンプルに二極化した描き方とも言えるが、現実には障害者にも某有名人のような裏の顔を持つ勘違い野郎はいるし、健常者にも偏見のない純粋な人はいっぱいいる。 そういうことも含めてニュートラルに描いている映画もあるのだが、わかりやすさでいうとシンプルに二極化したほうが効果的なのかもしれない。  ジョンドゥも身体こそ健常だが発達障害を抱えているように見える。落ち着きがない、人の話を聞けない、空気は読めない、周りが見えない、自分のやりたいことしか頭になく他人の気持ちがわからない。前科持ちで家族からも厄介者として嫌われて、義姉にも面と向かっていないほうがいいようなことを言われている。 実際こんな奴とは絶対関わり合いになりたくないと思わせるくらい、嫌悪感を催すシーンが続いて大嫌いになる。 この誰もに嫌われる厄介者が、コンジュにとってだけは違う。コンジュを人として見てくれたのはジュンドゥだけ。 コンジュを強姦しそうになったのには呆れたが、コンジュにとってトラウマにならなかったのは幸いだった。とはいえ、それも結果オーライだっただけで、自分勝手な強姦未遂と変わりはない行為。 その報いか、愛情で結ばれた性行為が障害者に対する強姦として逮捕されたのは皮肉な結末。 それでも暗いラストにならなかったのは、二人が互いに必要としていることが確かな光明として見えるからだろう。 どんなに周りから厄介者扱いされても、誰かに必要とされる、居場所があるということは、それだけで大きな救いになるのだから。 時々コンジュの願いをイメージにしたようなシーンが挿入されるが、微笑ましいカップルの姿が印象に残る。そして、役者も上手い。
[DVD(字幕)] 7点(2017-10-14 23:33:54)
50.  トラフィック(2000) 《ネタバレ》 
麻薬撲滅担当になった判事と麻薬に溺れて落ちていく娘。 相棒がサラザール将軍の闇の麻薬取引をサポートしていた麻薬捜査官。 麻薬関連の容疑で逮捕された夫を守るために不利な証人を殺害しようとする妻。 3つの話が並行して進んでいく。 麻薬で堕ちていく普通の女子高生がとてもリアル。一番エゴイスティックで怖いのが、夫を守るために簡単に悪に手を染めたキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。 『ボーダーライン』とはまた違ったタイプの映画だが、麻薬汚染の実態を垣間見る思い。
[DVD(字幕)] 7点(2017-09-02 10:25:49)
51.  ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 《ネタバレ》 
石油発掘で手段を選ばず成り上がったダニエルと、預言者として独善的な信仰を押し売りするかのようなイーライ牧師。 二人の確執は、お互いに相手に一番ダメージを与える術を探っているよう。そこには憎しみしかなく、憎しみの行く末は破滅だけ。 嫌な奴同士がやりあうのは、高見の見物的な面白さはある。リアルでは絶対関わりたくないタイプだけど。
[DVD(吹替)] 7点(2017-08-31 23:06:00)
52.  ひゃくはち 《ネタバレ》 
甲子園常連強豪校の補欠を軸にした青春もの。苦しいことばかりで試合にも出られない。なのになぜ続けているのか? 前半はたわいないライトな野球コメディかと思っていたら、後半にわかにシリアス青春路線になってくる。 煙草を吸ったり、女子大生とコンパしたり。野球強豪校にもこうした部員は実際にいるのだろうと思わせるリアルさ。新人女性記者はそうしたいい加減でふざけた姿に憤りを覚えるも、部員たちの真摯な面も知っていく。皆が寝ている朝早くからバットを振ったり、泥にまみれヘドを吐くまで練習しているのも事実。 甲子園でベンチ入りできるかどうかというのは、当事者にとっては一生を左右するくらいの重大事に思えるだろう。レギュラーになれなかった試合での応援席ではチームの敗退を内心喜んだり、レギュラーの怪我でメンバー入りできたのを喜びもする。テレビの高校野球では決して描かれない球児の本音がここにはある。 ラストは試合の結果が描かれていないが、この映画にふさわしい良い終わり方だと思う。
[DVD(邦画)] 7点(2016-10-21 21:15:02)(良:1票)
53.  彼女が消えた浜辺 《ネタバレ》 
「別離」「ある過去の行方」で唸らされたファルハディ監督のデビュー作ということで、期待をもって鑑賞。さすがに人間描写が上手いし、サスペンス性も高くてどうなるのかと最後まで引きつけられる。 楽しい旅行が一転して修羅場になる様がリアル。勧善懲悪ドラマにあるような悪人や正義のスーパーマンは一人もいない。良かれと思ってやったことが、歯車が狂ってどうしようもない結果に。実社会でも誰の身にも起こりうることだけに、身につまされる。 ただ、ラストは後味が良くないし、尻切れトンボの印象も。
[DVD(字幕)] 7点(2016-10-08 10:05:53)
54.  ホテル・ルワンダ 《ネタバレ》 
植民地支配をした白人が、ルワンダ国内で曖昧だった民族の区分けを、鼻の大きさや肌の色などを基準にフツ族とツチ族に分けた。そんな適当な分け方をされた民族が互いに憎しみあって殺しあう理不尽。これを見ると、グループ同士を意図的に争わせるのはいとも簡単にできそう。世界に紛争が絶えないわけだ。 実際にあった大量虐殺は、目もそむけるほどに残忍だっただろう。映画なのでオブラートに包んだ部分もあったが、もう少し生々しい迫真性があっても良かったかも。 ---------------- 再鑑賞。 日本にとって遠い世界での出来事のようだが、そう遠くない時代にこういう惨禍があったことが生々しく感じられる。 霧の中での車の移動中でゴトゴトとなにか踏んだような感覚に、外に出てみると死体の山――その衝撃に打ち震えるポールの姿が印象的。 密告でツチ族への虐殺に加担しようとするグレゴワールの憎らしさとは対比的。
[DVD(吹替)] 7点(2015-04-30 21:35:59)
55.  ユナイテッド93 《ネタバレ》 
9.11、あの時の衝撃が蘇る。 煙を上げる貿易センタービルに、もう一機が突っ込む信じがたい光景。 航空管制センター、軍などの混乱ぶりがリアルに伝わってくる。 ハイジャックの機内を描くのは、ユナイテッド93便のみ。 乗客がハイジャックに立ち向かったといわれる機だが、どこまでが真実でどこまでが脚色かはわからない。 が、ドキュメンタリー風で迫真性はあった。 なにより、現実に起こったテロの重みが釘付けにさせる。
[DVD(吹替)] 7点(2015-04-12 00:40:15)
56.  ザ・ミッション 非情の掟 《ネタバレ》 
男くさいマフィアもの。 ボスを守るために組織に呼び戻された5人の男たち。 黙々と仕事をこなすさまがプロフェッショナルで渋い。 閉店後のショッピングモールでの撃ち合いが、なんともスタイリッシュ。 『レザボア・ドッグス』にも通じる、リアリティはないけど絵になるしびれるシーン。 空手でいうなら実戦フルコンタクトの迫力ではなく、組手の「型」の美しさのようなものを感じる。  ボスの夫人と寝てしまった仲間を掟に従って処刑しなければならない葛藤と緊張感。 ラストは5人の絆が確認できて爽やかな後味。 香港ノワールはいい。 テーマ曲に中毒性あり。
[DVD(吹替)] 7点(2015-04-03 00:28:09)
57.  しあわせの隠れ場所 《ネタバレ》 
強い保護本能がアメフトのプレイに生かされるのがおもしろい。 気が強くてテキパキした主人公は、サンドラ・ブロックにぴったり。 シンプルな成功物語で出来すぎた感はあるけれど、実話ベースなので興味深く見ることができる。 でも、よっぽど余裕のある富裕層でないと、こういう篤志家にはなれない気がする。 アメリカのセレブは慈善事業には本当に積極的で、社会的な責務とも考えているようだ。 貧しいながらも下から支えるというのではなく、ひねた見方をすれば上から施すような感じがなくはないけど、それでも少しは感動できた。
[地上波(吹替)] 7点(2015-03-09 01:38:05)
58.  息もできない 《ネタバレ》 
お話としてはよくできているが、良くも悪くも韓国映画によく見られるあざとさで、ストーリーの先が見えてしまう。 サンフンは因果応報の殺され方をすると前半でもう予想がついてしまうが、彼女と一緒に歩んでいくためにも今日で仕事を辞めると決めて最後の取り立てに行く時点で、悲劇のフラグがはっきりと。 幸せを掴む直前でぶち壊しにされるのは、あまりにも王道すぎるパターンだから。 そんなわかりきった展開でも退屈しなかったのは、演技が上手いからか。 特に、ヨニ役のキム・コッピが良かった。 サンフン役で監督・脚本も兼ねているヤン・イクチュンも良かったけど、フジモンにそっくりと感じてしまったのがずっと尾を引いて…。 日本でいうなら長渕剛がよくやっていたような役なのに、フジモンが浮かんでは微妙な感じに。  主人公のチンピラに感情移入できれば感動もできたかもしれないが、哀れな奴だとは思えてもまったく同情はできず。 こういう人間は好きになれないし、主人公に惹かれないとどうしても作品の印象は下がる。 不幸な生い立ちなのはわかるが、恨みを晴らすのなら自分を酷い目に遭わせた相手にだけすればいい。 激情的で恨みがましく、八つ当たりのようにだれかれ構わず暴力を振るいまくるさまは、迷惑なクズ以外の何ものでもない。 よくある凶悪犯の弁護で不幸な環境のせいにするのと一緒で、甘ったれるなと反吐が出る。 そんなものは被害者には何の関係もないし、不幸な身の上でも歯を食いしばって真面目に生きている人は山ほどいる。 いい年をした大の男が、いつまでもグレた中学生のようでは情けない。 その点、同じような息もできないほど閉塞的で劣悪な環境にありながら、女子高生の真っ直ぐに澄んだ瞳と健気さが眩しくて、彼女にだけは同情してしまう。 心はボロボロになっているのに、荒みきった男の心を溶かすほどの芯の強い優しさは、聖母のようだ。  そんな心優しき女子高生が呆然と立ち尽くすラストはやりきれない。 ヨニの母に暴力を振るって殺した取立て屋が実はサンフンら一味だと、最後まで気が付かなかったのが救いだろうか。 暴力は新たな暴力を生む。 戦争が止められないのと同じ類の虚しさが、余韻として残る。 同時に、韓国社会や国民情緒の負の一面も感じてしまう。  ※追記 二度目に見ると、フジモン似は気にならなくなって映画の内容に入り込めたので5→7に印象アップ。 サンフンは嫌いだが、やっぱりヨニが健気で良い。
[DVD(字幕)] 7点(2015-02-07 00:04:31)(良:1票)
59.  チェイサー (2008) 《ネタバレ》 
犯人の異常性にジュンホがようやく気づいていく演出が巧い。姉家族の脳に障害を負った子供を観たとき、ジュンホは弟の仕業だと察してその異常性を初めて実感する。ゴミと携帯に登録されていたほどクズ男に見えたジュンホが、だんだん変わっていくのがいい。最初はミジンが逃げたと思って捕まえるために探してただけだったが、ミジンの娘に心を動かされてからは、捜索する動機がまったく違ってくる。子供のためにミンジ救出に暴走する姿はカッコいい。  犯人のアジトでの格闘はまさに死闘。ミンジの悲惨な姿もあって、グロとバイオレンスのクライマックス。 ラストは病院でミンジの子供の幼い手を握るジュンホの抜け殻のような顔が余韻を残す。病気で渋るミンジに無理に仕事に行かさなければこんなことにはならなかった。ジョンホはその十字架を一生背負って生きていかなければならない。  その一方で犯人を釈放させた検察は何の責任も取らないだろうことが、余計にやるせなさと腹立たしさを募らせる。権威主義で無能な検察、警察、市長への皮肉がいたるところにこめられている。韓国の警察事情がどんなものか詳しくは知らないが、殺人事件の容疑者があまりにも簡単に釈放されている。警察の無能っぷりがひどくて、まるでザルのような捜査に力が抜ける。市長への糞投げを最優先するような体制への批判も込めて、徹底した無能に描いている。  この映画には生々しい韓国がところどころに顔を覗かせるのも面白い。狭い路地での違法駐車の列。風俗チラシだらけの繁華街。市長への人糞テロ。警察の権威主義。極度の警察不信。韓国社会が抱える暗部を詰め込んだような映画。華麗な韓流映画やK-POPとはまた違った側面を見せてくれる。  サイコパスを描いたら、韓国映画は凄みを見せる。憎々しいほどにリアルで生々しい。ハ・ジョンウは前にドラマ「H.I.T」で観たときは印象が薄かったが、こういう悪人のほうがハマってる。それと、韓国の子役の上手さには感心する。日本とはレベルが違う。  キム・ユンソクは最初は次課長の河本に似てるという印象だったが、カッコよくなってからはまったく別人に思えた。 他の誰かにも似てると思ったがなかなか思い出せない。甲斐よしひろにちょっと似てると気づいて、どうでもいいけどなんだかスッキリ。
[インターネット(字幕)] 7点(2015-01-17 01:54:41)(良:1票)
60.  縞模様のパジャマの少年 《ネタバレ》 
ラストが衝撃的という情報だけは知っていたが、少年がパジャマで収容所に潜入する計画を立てたところでイヤ~な予感。 でも、子供を使ってまさかそんなあざとい最悪の終わり方はしないだろうと思ったら、そのまんまで終わってしまったので唖然。  主人公の少年、父、母、姉、祖父、祖母の対ユダヤ政策に関する立場や考え方の違いがしっかり描き出されている。 脇役であるコトラー中尉、お手伝いの女性、使用人のユダヤの老人も、物語にうまく絡んでいる。 もちろん、物語の軸となる二人の少年の演技にも引き込まれる。  なので、あえてあの賛否が分かれそうな後味最悪のラストにしなくても良かった気がしないでもない。 あのラストにしたいがために、ストーリーの中でかなり無理が生じている。 収容所の警備が子供が簡単に入り込めるほどザルで、大人のユダヤ人収容者たちが子供が紛れているのに放置状態。 しかも、処刑場まで大人の陰に隠れてドイツ兵が誰一人子供に気が付かないということだから。 ベルトコンベヤーに無理やりのせて衝撃的なラストに持っていくような強引さを感じる。
[DVD(吹替)] 7点(2014-11-19 20:54:57)
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