Menu
 > レビュワー
 > 飛鳥 さんの口コミ一覧。3ページ目
飛鳥さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1679
性別
自己紹介 今まで観た映画の記録を整理したくなり、レビュー開始。
物忘れが良いのでメモを残しておかないと、印象薄めのものは内容をすっかり忘れていたり、前に観た映画も初見かと思って後半にようやく気づくなんてことも。
備忘録を兼ねているので、ほとんどのレビューはネタバレで書いてます。

10 至高の殿堂入り
9 心に残る傑作 
8 もう一度観たい佳作
7 面白い
6 そこそこ面白い
5 普通
4 それほど面白くはない
3 面白くはないが見どころがなくはない
2 全然面白くない
1 酷い駄作
0 呆れ果ててもはやネタレベル

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
2122
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  私の中のあなた 《ネタバレ》 
妹が姉の治療のために犠牲になることを拒否。訴訟を起こされてテンパる両親の動揺が伝わってくる。 特に母親は長女を助けるために何でもしてきた。抗癌剤で髪を失って嘆く長女のために、躊躇なく自分も髪を剃ってみせる。まさに母の愛は海よりも深し。それだけに次女の反逆は晴天の霹靂だっただろう。 その妹の突然の反逆の隠された真相が良かった。ラストも絵空事のハッピーエンドや悲嘆に暮れるバッドエンドではなく、さらっと現実的なのがいい。
[DVD(吹替)] 6点(2017-11-30 22:11:10)(良:1票)
42.  ブラザーフッド(2004) 《ネタバレ》 
何の準備もない状態で拉致のような徴兵をされる兄弟。 弟を必死で守っていた兄が、国への恨みから北へまさかの寝返り。 戦争はもともと現実離れしたものかもしれないが、全体的にオーバーにドラマティックに描きすぎて現実感を伴ってこない。  チャン・ドンゴンとウォンビン、二人のスターのための映画。 二人のファンなら満足できそうだが、内容的にはあざとくて薄っぺらな印象で物足りない。 邦画のアイドル映画を彷彿させるようで、主役をキレイに引き立てながら型通りに進んでいく感じ。 予算はそれなりにかかった大作なのかもしれないけど、韓国映画特有の生々しい迫力や面白さが少しも感じられない。 端的に言うと、お涙頂戴でクサい。兄弟愛の押し売りに、興ざめするばかり。 兄弟愛を描くにしてももっと抑え気味にさりげなくしてくれたほうが、粋だし感動もできたのに。 遺体の人違いの原因になった万年筆だけは良かった。
[DVD(吹替)] 3点(2017-10-28 23:14:25)
43.  トライアングル(2009) 《ネタバレ》 
世にも奇妙な物語風バッドエンドの無限地獄ループ。緻密に構成されたストーリーで、いろんな場面で意味がこめられている。 ただ、船上で皆殺すと元に戻るという論理がピンと来ない。それと、登場人物にあまり魅力的を感じられないのが残念。  事故現場に登場したタクシー運転手がこの世のものでない存在。ジェスは息子に対する自分の行動を罰するために、自ら気が済むまで無限地獄に身を置いているのか。初めて事態に遭遇する自分、一度体験した自分、二度体験した自分・・・と何種類もの自分同士が絡んでいくので、タイムパラドックスにはまりこんで頭が混乱する。 この無限ループの始まりがどこかと考えていくと交通事故になるのだけれど、それはジェスが一番最初の自分を殺して息子を連れ出したからそうなったので、一番最初のジェフは息子を車で連れて逃げることもなかったはず。なのでこの交通事故は起こりえない。パラドックスに行き当たってしまい、わかったようなわからないような煙に巻かれた気分。パラドックスの論理パズルのよう。
[DVD(吹替)] 5点(2017-10-27 02:16:58)(良:1票)
44.  ファイナル・デスティネーション 《ネタバレ》 
サスペンス性はあったのでどうなるのかと見入っていたが、死への論理が強引すぎるこじつけでガッカリ。マイルールすぎて付いていけず。死の筋書きの克服も腑に落ちない。 途中まで惹きつけられてハードルが上がるほどに、結果が拍子抜けだとガッカリ度も増してしまう。SFとはいえもう少し理論武装したようなものが欲しかった。
[DVD(吹替)] 4点(2017-10-22 19:40:53)
45.  グラインドハウス(U.S.A.バージョン) 《ネタバレ》 
前半はロドリゲス監督の「プラネット・テラー」 エログロ満載のB級ホラー。とにかくやりたい放題。映画を楽しんで作っているのが伝わってくる。 美女の片足切断痕に、荒っぽく机の脚をぶっ刺して走らせる。一番シリアスでカッコいい場面で、おもちゃみたいなバイクで走り出す。女が犯されそうな絶対絶命の場面で、男の金玉が溶け出す。 緊張と緩和。ゾンビ系のスプラッターものでありながら、ブラックな笑いがところどころに利いている。ストーリーはあってないようなもので、ゾンビゲームを楽しむかのよう。  遊び心満載で、幾つかあるフェイクの予告編も本編が見たくなる。古いフィルム映画のノイズや、「REEL MISSINNG」の表示も昔の映画館あるあるをリアルに再現している。 同じやりたい放題でも「ゾンビアス」の井口監督なんかは学生の悪ふざけ感があって自己満足にも思えるが、ロドリゲスやタランティーノにはちゃんと計算されたエンターテイメント性とプロのセンスを感じる。同監督の「片腕マシンガール」はこの映画に出てくる片脚マシンガン女のもろパクリに見えるが、本物との違いは歴然。  後半はタランティーノ監督の「デス・プルーフ」 ガールズトークがいいかげん苦痛になるほどに長い。そんなものはここで求めてないんだよと言いたくなる。 が、いよいよ快楽殺人者のカーアクションになると、さすがに見せてくれる。迫力満点。 1組目の女性グループは皆殺しでホラーテイストだったが、2組目のスタントマンのいる女性グループではアクションものにテイストが一変。逆襲されて攻守が一転、必死で逃げる殺人鬼が泣き喚くほどにやりこめられるのが痛快。  タランティーノとロドリゲスのコンビといえば「フロム・ダスク・ティル・ドーン」が頭に浮かぶ。あれもやりたい放題だったが不条理劇のようでまったく肌に合わなかった。でも、今回のは面白かった。
[インターネット(字幕)] 7点(2017-10-17 23:32:22)
46.  オアシス 《ネタバレ》 
ラブストーリーのヒロインが障害者の設定というのは今までに何度もあった。耳や目が不自由だったり、車椅子だったり。 でも、重度の脳性麻痺患者というのは記憶にない。描き方がとても難しいし、タブー視されてきたことに踏み込んだチャレンジ精神は素晴らしい。日本でなら企画段階で通らないに違いない。  脳性麻痺の患者は知能まで低いと思われることもあるが、全然そんなことはない。以前に一度、将棋が趣味の脳性麻痺患者と将棋をする機会があり、あまり負けたことのない私は内心困った。勝っても気まずいので手加減しようかどうしようかと迷いながら指し始めたものの、めちゃくちゃ強くて完敗。ビックリしたと同時に、自分の無知と偏見を思い知らされた。 コンジュがいるのに性行為を始めた隣室の夫婦は、コンジュを知性のある人間と見なしてなかったからこそそんなマネができたのだろう。  コンジュの兄夫婦は、コンジュのための住居の優遇措置を利用して、自分たちだけでその新しい家に移住。コンジュを古いアパートに残し、その世話は隣人にお金を払って任せている。 ジュンドゥの兄も自分の轢き逃げをジュンドゥに身代わりになってもらいながら、出所したジュンドゥに偉そうに説教している。 どちらも厚顔無恥で、心の不自由な人達。これが世間を代表しているように見える。韓国らしいシンプルに二極化した描き方とも言えるが、現実には障害者にも某有名人のような裏の顔を持つ勘違い野郎はいるし、健常者にも偏見のない純粋な人はいっぱいいる。 そういうことも含めてニュートラルに描いている映画もあるのだが、わかりやすさでいうとシンプルに二極化したほうが効果的なのかもしれない。  ジョンドゥも身体こそ健常だが発達障害を抱えているように見える。落ち着きがない、人の話を聞けない、空気は読めない、周りが見えない、自分のやりたいことしか頭になく他人の気持ちがわからない。前科持ちで家族からも厄介者として嫌われて、義姉にも面と向かっていないほうがいいようなことを言われている。 実際こんな奴とは絶対関わり合いになりたくないと思わせるくらい、嫌悪感を催すシーンが続いて大嫌いになる。 この誰もに嫌われる厄介者が、コンジュにとってだけは違う。コンジュを人として見てくれたのはジュンドゥだけ。 コンジュを強姦しそうになったのには呆れたが、コンジュにとってトラウマにならなかったのは幸いだった。とはいえ、それも結果オーライだっただけで、自分勝手な強姦未遂と変わりはない行為。 その報いか、愛情で結ばれた性行為が障害者に対する強姦として逮捕されたのは皮肉な結末。 それでも暗いラストにならなかったのは、二人が互いに必要としていることが確かな光明として見えるからだろう。 どんなに周りから厄介者扱いされても、誰かに必要とされる、居場所があるということは、それだけで大きな救いになるのだから。 時々コンジュの願いをイメージにしたようなシーンが挿入されるが、微笑ましいカップルの姿が印象に残る。そして、役者も上手い。
[DVD(字幕)] 7点(2017-10-14 23:45:43)
47.  気まぐれな唇 《ネタバレ》 
「女は男の未来だ」もそうだったが、ホン・サンス監督は男女の機微をリアルに描き出す。ただ、そこで描かれる人間の嫌なところが目についてしまう。 前半のミョンスク、後半のソニョン。どちらもベッドインするのは同じ。でも、二人の好対照な女性にその後の反応がまったく違ってくるギョンス。売れてなくても映画俳優のイケメン。ギョンスのとってミョンスクは今まで寝た数ある女のうちの一人だろう。簡単に手に入れて、簡単に手放せる。ソニョンは違う。気のある素振りを見せたかと思えば、素っ気なく遠ざかる。そうして知らないうちに女のペースに乗せられていく。二人の女とのことを対比的に描きながら、ラストでは美しい姫に付きまとって蛇になった男の伝説が効いてくる。 とても緻密な構成だとは思うんだけど、ギョンスを好きになれない時点で入り込めない。この男はいつも下半身の欲望を充たすために、息を吐くように嘘をついてきたのだろう。「こんなことをするのは初めて」とか「何もしないから」とか白々しい。誘いの手口が下心丸見えで、見ているこちらのほうが恥ずかしくなってくるほど。ストーカーのように家まで付けたり、中傷する手紙を出したりするのもただただ気持ちが悪い。こんな男を相手にする女もバカだと思ったが、結局この人妻のほうが一枚上手で男のことはお見通しだったか。それでもやっぱり関わり合いにはなりたくないタイプの男だ。魅力を感じない。 邦画や洋画でダメ男や悪い奴の中には結構親しみを覚えるような好きなキャラもあるが、韓国のダメ男や悪人は本当に嫌悪感しか沸かないケースが多い。
[DVD(吹替)] 5点(2017-10-13 23:32:31)
48.  ニューオーリンズ・トライアル 《ネタバレ》 
銃乱射事件の被害者が、銃を販売した責任を求める訴訟を起こす。銃社会を根本から揺るがしかねない訴訟は、陪審員の選定が大きな分かれ目ともなる。アメリカの陪審員が被告と原告の同意で選定されていく様子は、知らない世界を見れて興味深い。 陪審員の票を得るために、身辺調査して弱みを見つけて脅したり餌を仕掛けたり手段を選ばない弁護側。ただ、家宅侵入でデータの盗みは放火にまで至っては、手段が荒くリスクが大きすぎてリアリティに欠ける。そうなっては警察も本格的に捜査もするし、犯罪が暴かれればすべてを失うのだから。警察沙汰にならないようなずる賢さもなく、おまけにいっぱい食わされて大金を支払うようでは、とても超一流の有能弁護士には見えない。 票を売って大金を儲けるつもりの二人に見えたが、それは痛ましい過去から生まれた信念のある策略だった。悪徳弁護士にいっぱい食わせたオチにはカタルシスがあって後味は良い。 日本がアメリカのような銃社会でなくてよかったとしみじみ思う。
[DVD(吹替)] 6点(2017-09-29 23:42:53)(良:1票)
49.  チェイサー (2008) 《ネタバレ》 
犯人の異常性にジュンホがようやく気づいていく演出が巧い。姉家族の脳に障害を負った子供を観たとき、ジュンホは弟の仕業だと察してその異常性を初めて実感する。ゴミと携帯に登録されていたほどクズ男に見えたジュンホが、だんだん変わっていくのがいい。最初はミジンが逃げたと思って捕まえるために探してただけだったが、ミジンの娘に心を動かされてからは、捜索する動機がまったく違ってくる。子供のためにミンジ救出に暴走する姿はカッコいい。  犯人のアジトでの格闘はまさに死闘。ミンジの悲惨な姿もあって、グロとバイオレンスのクライマックス。 ラストは病院でミンジの子供の幼い手を握るジュンホの抜け殻のような顔が余韻を残す。病気で渋るミンジに無理に仕事に行かさなければこんなことにはならなかった。ジョンホはその十字架を一生背負って生きていかなければならない。  その一方で犯人を釈放させた検察は何の責任も取らないだろうことが、余計にやるせなさと腹立たしさを募らせる。権威主義で無能な検察、警察、市長への皮肉がいたるところにこめられている。韓国の警察事情がどんなものか詳しくは知らないが、殺人事件の容疑者があまりにも簡単に釈放されている。警察の無能っぷりがひどくて、まるでザルのような捜査に力が抜ける。市長への糞投げを最優先するような体制への批判も込めて、徹底した無能に描いている。  この映画には生々しい韓国がところどころに顔を覗かせるのも面白い。狭い路地での違法駐車の列。風俗チラシだらけの繁華街。市長への人糞テロ。警察の権威主義。極度の警察不信。韓国社会が抱える暗部を詰め込んだような映画。華麗な韓流映画やK-POPとはまた違った側面を見せてくれる。  サイコパスを描いたら、韓国映画は凄みを見せる。憎々しいほどにリアルで生々しい。ハ・ジョンウは前にドラマ「H.I.T」で観たときは印象が薄かったが、こういう悪人のほうがハマってる。それと、韓国の子役の上手さには感心する。日本とはレベルが違う。  キム・ユンソクは最初は次課長の河本に似てるという印象だったが、カッコよくなってからはまったく別人に思えた。 他の誰かにも似てると思ったがなかなか思い出せない。甲斐よしひろにちょっと似てると気づいて、どうでもいいけどなんだかスッキリ。
[インターネット(字幕)] 7点(2017-09-28 11:39:28)(良:1票)
50.  “アイデンティティー” 《ネタバレ》 
エドが鏡の中のマルコムを見て驚くシーンがあったが、それならもっと前にも自分の姿に気づく機会があってもよさそうなもの。 そうした都合のよすぎるところは気になるが、緻密に練られたストーリーには唸らされる。 さっぱり理解不能の謎に包まれた連続殺人事件。番号の入ったルームキー。消える死体。 オカルト現象かと思いきや思わぬ真相が隠されていた。そのサスペンス性の高さと意外性のある展開で最後まで惹きつけられる。 多重人格者を犯人とする作品は幾つもあるが、これは多重人格者の妄想の中の事件で人格が一人ずつ消えていくというアイデアが秀逸。 連続殺人を犯した人格を消すことができれば死刑にはならない。が、最後に残った人格は…。 消える死体の設定が殺人人格をうまくカモフラージュしてミスリードされた。 ラストもひねりが効いていて、売春婦だった母親へのマルコムの複雑な思いがうかがえる。
[DVD(吹替)] 7点(2017-09-27 20:07:39)
51.  殺人の追憶 《ネタバレ》 
韓国の警察は世間に不信感があるのかボンクラに描かれることが多い。ソン・ガンホが田舎警察の典型的なボンクラ暴力刑事を好演している。知的障碍者を脅して自白を誘導したり、トンチンカンな推理を真面目に進言したり、滅茶苦茶なんだけど熱意はあって憎めない奴。 コンビを組む知性派刑事はキム・サンギョン。ボンクラ暴力刑事とことごとく対立するが、レイプ殺人鬼を何とか捕まえようとする気持ちは同じ。 この知性派刑事が最後は我を忘れて犯人じゃない容疑者に暴力刑事顔負けの暴行をしまうのだが、そうならざるを得ないような流れがしっかり描けているので感情移入できる。  実際の未解決事件を基にしているためか、結局犯人は誰なのか解決されないまま。そうした終わり方に、投げ出された感じですっきりしないものは残る。 あまり好きではない手法だけれど、この作品に関してはこれもアリかなとも思える。目撃者の女の子の「普通のおじさんだった」との証言。凶悪犯罪を犯したごく普通の男が今も野放しになっている。最後まで姿を現さない犯人が、想像力を刺激する。 独特の後味の悪い余韻。ボン・ジュノ監督の才気を感じる。
[DVD(吹替)] 7点(2017-09-25 23:19:09)
52.  ホステル2 《ネタバレ》 
1との違いは被害者が男グループから女子大生3人組になったこと。 この手のものは、男がいたぶられるより女がいたぶられるほうがインパクトが増す。 3人組の中で一番イケてない子だけが脱いで、後の美女2人が脱がずにエロ的にはマイナス。 ストーリーは2作目ということもあってインパクトはどうしても薄れる。それにオチのどんでん返しが滅茶苦茶。
[DVD(字幕)] 5点(2017-09-25 20:08:04)
53.  トレーニング デイ 《ネタバレ》 
主人公が組んだ麻薬捜査官がとんでもない悪党。デンゼル・ワシントンは悪そうに見えて実は相棒のイーサン・ホークを助ける良い奴って役なのかと思いきや、骨の髄まで腐ったクレイジーなゲス野郎だったってのが意表をつかれた。ラストはクズにふさわしい末路でジ・エンド。 イーサンがギャングたちとポーカーしながら消されそうになるシーンは迫力があった。レイプされそうなところを助けた少女がたまたまギャングのいとこだったことが判明しての危機脱出。出来すぎた偶然だけどね。すべては因果応報ってやつか。 デンゼル・ワシントンは悪役をやることも増えたようだが「クリムゾン・タイド」での理知的で紳士な姿からは想像もつかないような振り幅で同一人物とは思えない。
[DVD(字幕)] 6点(2017-09-13 20:17:43)
54.  秘愛 Secret Love 《ネタバレ》 
7年交際中の男との結婚を控えた女が、イケメンと出会ったその日に関係を持ってしまう。結局ひと時のアバンチュールで終わって予定通りの結婚を選ぶ。 ストーリーはベッドシーンのためのおまけのよう。 ヒロインは、ミスコリア、麻薬逮捕、売春容疑、夫の自殺と波乱万丈のソン・ヒョナ。ふとした瞬間の顔がかとうれいこに似ている。
[DVD(吹替)] 4点(2017-09-09 15:15:50)
55.  女は男の未来だ 《ネタバレ》 
ヒロインのソン・ヒョナを巡って、アメリカ留学から映画監督になって帰国したキム・テウとその親友で大学教授になったユ・ジテとの三角関係。 男女の機微は随所にリアルに出ていてニヤリとさせられるけど、ストーリーは若い頃の恋愛を振り返って懐かしむような感じで何てことはない印象。男女関係のあるある感を楽しむような映画。  終盤、大学教授が飲み会で学生に説教しながら、その帰りに女子学生をホテルに連れ込んでしまう。自分に正直に生きるというのは下半身に正直に生きるということか。なんだかんだいっても結局いい女とやることばかり考えてるのかと。 ところが、教授に詰られた男子学生が跡をつけていて、二人がホテルに入ったことがバレてしまう。教授が男子学生の今後の動きを気にしながら女子学生をタクシーに乗せて見送るシーンで映画は終了。告発されないかビクビクしている教授の心の内が見えるようで、その姿がとても滑稽に映る。
[DVD(吹替)] 5点(2017-09-09 15:14:17)
56.  隣の家の少女 《ネタバレ》 
吹き替え版の主犯の声が西岡すみこ調で笑いそうになる。親も親なら子も子で、人の道にもとる鬼畜一家。子供に対して圧倒的な力を持つ大人がイカれてると、子供たちもどんどんエスカレートしていく。まるでウイルスが増殖して暴走するようだ。デタラメではあるものの自分を正当化する論理を持っているのが始末に悪い。確信的で異常な論理が、カルト宗教やマインドコントロールを思わせる。  デビットの甘い対応もじれったくてイライラする。隣のガキどもは論外だが、デビットも中途半端で判断が甘いし行動も遅すぎる。自分の親に早くしっかり言わないから惨事を見過ごす結果になった。もっとも、未熟な子供だったし、その罰は十分すぎるほど受けてはいるけど。  実話に基づいた話といっても、フィクション部分が多い。そのフィクション部分がことごとくマイナスになっているように感じられた。せっかく実話を元にしているのに、リアルさを損ねてしまっては意味がない。そういう意味で同事件を元にした「アメリカン・クライム」より劣る。 実際の被害者の年齢は16歳なのに、20代半ばの女優が性的虐待シーンを演じている。そのため、どうしてもウソっぽい印象は受ける。 レイプはされていない事件なのにレイプシーンを加えるなど扇情的なものに変えているので、Vシネのような安っぽさが出てしまった。 「アメリカンクライム」では見かけは普通の女に潜む悪魔性がリアルに感じられたが、こちらはSM女王的鬼女キャラなので別の世界のように思える。 虐待に至るまでの描写が浅いので、これまでの背景とともにもっと深く心の内を描き出せたのではと思う。
[DVD(吹替)] 5点(2017-09-06 21:02:09)
57.  アメリカン・クライム 《ネタバレ》 
これは猛烈に殺意の沸く映画だ。『隣の家の少女』と同じく実際にアメリカで起きた事件を元にしているが、描き方がかなり違う。 本作の主犯ガートルードは、エキセントリックでヒステリックな女でははく、一見普通のおばさんに見える。ところが、自分に都合のよい独善的な解釈と正当化で、酷い虐待を主導していても悪びれた様子もない。息を吐くように嘘をつき、自己弁護のために最後は自分の子供さえ裏切るところが恐ろしい。 実際の事件はもっと残酷で陰湿だったようだが、かなり控えめな描写になっており、暴力的なシーンもあまりない。裁判と回想を交錯させて比較的淡々と話が進行するが、それにも関わらず加害者には強い憤りを覚えるようになっている。  裁判で子供たちがなぜ虐待したか質問されて「わからない」と異口同音に答えている。これは自己弁護の一種で、本当ははっきりとわかっているはず、おもしろくてやったということを。子供の頃、昆虫を無邪気にイジメて楽しんだ覚えのある人も多いだろうが、その延長線上にあるのだから。健全な社会なら、成長とともにそうした行為がくだらないこととして、他者の痛みを感じることを覚えていく。ところが、ここではそれを導くべき大人が、弱い人間を虫けら扱いして鬱憤の捌け口として利用しているので救いようがない。 事件を助長した傍観者や共犯者にも怒りが募るが、主犯の女にはキャサリン・キーナーの好演もあって同じ目に遭わせてやりたい衝動に駆られる。それにしても刑が軽すぎて、被害者や遺族が浮かばれないのは日本と同じだ。
[DVD(吹替)] 7点(2017-09-06 21:00:00)
58.  エスター 《ネタバレ》 
てっきりオカルトものかと思っていたら、バリバリのホラーサスペンスだった。 夫のあまりの鈍さとマヌケっぷりに、主人公と一緒にイライラがマックスに。この時点で制作者の術中に完全にハマっている感じ。無能な善人ほど頼りにならないものはない。いざという時に父親が子供を守れないで何をやってるのかと、もう一度観ても同じようにイライラしてしまう。  二人子供がいるのに養子をもらう設定に無理はあるものの、エスターの不気味さがそんなことも忘れさせてくれる。口のきけない天使のように可愛い妹との対比で余計に引き立つ。 言動があまりに子供らしくなかったことにもちゃんと理由があって腑に落ちる。前半のシーンにも真相に繋がる前フリが散りばめられていて感心する。「時間はいっぱいあったから」というような何気ないセリフや、永久歯を隠そうとしたことなど、うっかりすると見逃してしまう。 本編のラストも悪くなかったけどよくある展開なので、特典映像の別エンディングの方がイっちゃってる感が増して良かったかも。
[DVD(吹替)] 8点(2017-09-03 01:57:36)
59.  トラフィック(2000) 《ネタバレ》 
麻薬撲滅担当になった判事と麻薬に溺れて落ちていく娘。 相棒がサラザール将軍の闇の麻薬取引をサポートしていた麻薬捜査官。 麻薬関連の容疑で逮捕された夫を守るために不利な証人を殺害しようとする妻。 3つの話が並行して進んでいく。 麻薬で堕ちていく普通の女子高生がとてもリアル。一番エゴイスティックで怖いのが、夫を守るために簡単に悪に手を染めたキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。 『ボーダーライン』とはまた違ったタイプの映画だが、麻薬汚染の実態を垣間見る思い。
[DVD(字幕)] 7点(2017-09-02 10:25:49)
60.  ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 《ネタバレ》 
石油発掘で手段を選ばず成り上がったダニエルと、預言者として独善的な信仰を押し売りするかのようなイーライ牧師。 二人の確執は、お互いに相手に一番ダメージを与える術を探っているよう。そこには憎しみしかなく、憎しみの行く末は破滅だけ。 嫌な奴同士がやりあうのは、高見の見物的な面白さはある。リアルでは絶対関わりたくないタイプだけど。
[DVD(吹替)] 7点(2017-08-31 23:06:00)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS