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 > にじばぶ さんの口コミ一覧。36ページ目
にじばぶさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3228
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 40
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 21
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 34
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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701.  ある映画監督の生涯 溝口健二の記録
溝口映画ゆかりの人達が、次から次へと39人も登場する。  本ドキュメンタリーは、 1.溝口作品の出演者達を、映画以外では知らない 2.溝口作品の出演者達の、その後の姿を全く知らない 3.溝口作品を沢山観たことがある の3つの条件を満たしていれば満たしている程、楽しめるに違いない。 それ以外の人が観ても、何てことのないドキュメンタリーか、もしくは、ただ単に古い人が沢山出てくるだけの退屈なインタビュー映像集になってしまうだろう。  また逆に、現在を起点に考えれば、本作は30年以上も前の作品となるわけで、現在は大半が亡くなられた人達ばかりでもある。 そういう点で考えても貴重なインタビュー集なわけで、特に宮川一夫、川口松太郎、依田義賢、増村保造等の映像を観れたのは良かった。  さてさて、本作を観る上で個人的に一番楽しみにしていたのが、溝口作品ゆかりの女優達のその後の姿をおがむこと。 特に、木暮実千代、山田五十鈴、入江たか子辺りのインタビュー映像は楽しみで仕方なかった。 39人のインタビューの中で、一番衝撃度が高かったのが木暮実千代。 『祇園囃子』でその妖艶さに打ちのめされた私は、すっかり木暮実千代の虜(とりこ)になった。 そして本作で60歳近くになった彼女と“再会”ができるわけである。(実際は、既に『男はつらいよ』で晩年の彼女を観ていたのだが、全く記憶にない) それはとても怖くもあったが、同時にそれ以上にわくわくもした。 そして、『祇園囃子』の過去の映像の直後に、“その後”の彼女が登場・・・ おぉぉぉ・・・・ うーん・・・ これが正直な感想。 でもとても嬉しかったのも事実。 何故なら他の女優達の“その後”が、妙に神経質っぽかったのに対して、木暮実千代のインタビューの受け答えは、とても明るかったから。 “妖艶さ”の面影は消えていたが、親しみやすいマダムな感じで、これはこれで楽しめた。  しかし、インタビューをした監督の新藤兼人さん、「祇園囃子は力の抜けたいい写真でしたね」って、それはないんじゃないの?? それを聞いた木暮実千代も、同意しかねていたではないですか! もちろん悪い意味で言ったのではないだろうけど、個人的には溝口作品の中で一番好きな作品なだけに、木暮実千代同様、私も同意しかねますねぇ~
[DVD(邦画)] 8点(2021-06-03 21:39:14)(良:3票)
702.  穴(1960) 《ネタバレ》 
ひたすら“掘る!掘る!掘る!”の土木作業の連続。 こう書くと何だか単調な映画の様に感じてしまうかもしれないが、そういうわけではない。 無骨な“ガチン!ガチン!”という音に釘付けになってしまう緊迫感があるのだ。 特に凄いのが、最初に穴を開けるシーン。 牢屋の地面に穴を掘っていくシーンが何とノーカットで描かれる。 これが異常なくらいに興奮する。 刑務所内に響き渡る音。 観ているこっちが「聞こえるんじゃないか?」と真剣にヒヤヒヤしてしまうくらいの、これ以上ない迫力ある音。 まずこのシーンからして傑作だ。 何とか穴を地下通路まで掘り下げる。 そして地下に男たちは降りる。 しかし看守達の見回りに遭遇してしまう。 しかしそこは密室。 どうやって看守達をやり過ごすのか? 「うわ・・・・」 見事、やり過ごしました。 “小技”が冴えまくりである。 本作全般に言えることだが、ロベール・ブレッソンの『スリ』並に“小技”を披露してくれる。 この看守をやり過ごすシーンといい、合鍵を瞬時に作ってしまうシーンといい、砂時計を作ってしまうシーンといい、覗き窓から外を確認する潜望鏡の作成といい、とにかく技術的で芸が細かい。 これが何とも面白いのだ。  脱獄のシーンとは直接関係がないのだが、この“小技”関係で面白いシーンがあった。 それは、囚人への差し入れの検品シーン。 看守が次々に差し入れの品を実に手際良く検査していく。 たった一つのナイフで外箱やら食べ物やら。 不潔極まりないのだが、おそらくそれも演出の一つであろう。 この検品の手際の良さは観ているだけで楽しい。 なんか芸を見ているかのよう。 この変もブレッソンの『スリ』に共通する面白さだ。   さて、脱獄の話に戻す。 こうして、まんまと下界へ達した囚人たち。 だが自分だけ外に出るわけにはいかない。 裏切りとなってしまう。 最後の穴を開けた二人は、他のメンバーを迎えに牢屋へ戻る。 仲間たちは、穴が貫通したのを知り、「今夜、みんなで外へ出よう」と申し合わせる。  そして時間が経過し、いよいよその時がきた。 お手製潜望鏡で、牢屋の外を最終確認。 しかしそこで見たものは?!  “衝撃のラスト”だった。 ゾクっとするくらいの怖いラスト。 あの潜望鏡からの風景。 しばらくは忘れられないだろう。 最後の最後まで緊迫しており、最初から最後まで完璧。
[DVD(字幕)] 9点(2021-06-03 21:38:13)
703.  ウエスタン 《ネタバレ》 
10分から15分くらいの静かなオープニングであったが、これが最高だった。 いかにも西部劇っぽい場所の駅っぽいところで、ちょっと野蛮な感じのガンマン風の男3人が、何か待っている模様。 電車か?それとも他の何かか? その3人のそれぞれの表情がアップで丁寧に捉えられていく。 そして静かに淡々と時間が進んでいく。 妙に静かだ。 怖いくらいに。 いかにも嵐の前の静けさという感じ。 何気なく観ていたのだが、いつの間にかこの緊張感に引きずりこまれていた。 その後、ある一人の男とそれらの男3人とのしびれる打ち合いがあるのだが、それはまあいいとして、このオープニング、傑作を予感させる素晴らしいものであった。  オープニングの後の展開は、少し趣が変わって、普通っぽい西部劇に。 しばらくして、クラウディア・カルディナーレが登場! いやぁ、待ってましたぁ!という感じ。 何しろ、オープニングで濃い男達の顔を散々アップで見せられたので。  しかし、カルディナーレ、まだこの時点では胸ははだけておりません! その後、期待通りに不自然なくらいに露出してくれるカルディナーレ。 それは嬉しいのだが、どうにもラブシーンがわざとらしい 豊満な胸を隠そうとするばかりに、姿勢がおかしいのだ。 まあ、そんなツッコミはいいとして、汚い男達(これがまた良いのだが)に混じって、このカルディナーレの可憐さと豪快さ。 やはりカルディナーレは素晴らしい女優さんだ。  さて、随所に男を唸らせるニクイ演出が沢山あった。 例えば、ラストシーンで、実は銃で撃たれていたのにやせ我慢しているジェイソン・ロバーズとか。 例えば、チャールズ・ブロンソンとヘンリー・フォンダとの最後の果し合いのシーンとか。 しかし私はもっと別の場所に意識が向いた。 それはヘンリー・フォンダが再三“ピュッ!”と痰の様なモノを吐くシーンだ。 これがまたしつこいのだ。 何度となく出てくる。 しかも妙に音が気持ち悪い。 男の渋さをかっこ良く描いた本作に対する感想で、こんなおちゃらけたシーンについて言及するのは、少しはばかれるが、とても気になった挿入シーンだったので率直に書いてみた。 あれは一体、ヘンリー・フォンダ演ずる男のキャラクター形成上、どれだけの役目を果たしているのだろうか? 甚だ疑問である。
[DVD(字幕)] 7点(2021-06-03 21:37:07)(良:2票)
704.  Strange Circus 奇妙なサーカス 《ネタバレ》 
本作は全体的にエロティックであることはジャケットから容易に分かるのだが、同時にかなりグロテスクでもあった。  そしてまた、不快感を際立たせるあざとい演出が随所に散りばめられている。  その為、観ていて単純に不愉快になることがしばしばであった。   ただ、話の展開としては、終盤にちょっとしたどんでん返しがあり、それなりに楽しめる。  芸術的な部分を押し出しているのかと思いきや、案外、単純な娯楽作品であったりするわけだ。  そういう意味でも、もっと映像的に洗練させて欲しいと感じた。  グロテスクな場面にしても、ただ単にグロテスクなシーンを挿入すればいいといった感じで、実に作りが雑。  まったくリアリティがない。   最後の方で、とある人物が両手両足を切断されて“だるま状態”で監禁されているシーンが出てくる。  これと似たシーンは、三池崇史監督作品『オーディション』にも出てくる。 “麻袋からダルマ男がにじり出てくる”シーンである。  両作のこの“だるまシーン”のリアリティや恐怖感や面白さを比較すると、圧倒的に本作よりも三池監督の『オーディション』の方が上である。   本作を鑑賞して細部の作りの雑さを感じたと共に、三池崇史の凄さを再認識することができた。  そういう意味では、有意義な作品だったのかもしれない。
[DVD(邦画)] 4点(2021-06-03 21:36:03)
705.  ドッグヴィル 《ネタバレ》 
衝撃的なラストと並ぶ、本作における見所(?)の一つである婦女暴行的シーンが多発するのだ。 度々、被害に遭うのはニコール・キッドマン扮する主人公。 これが単なる乱暴なシーンではなく、なかなかに後味の悪さを持つものだった。 中盤、ひょんなことから彼女は犯罪人扱いされ、鎖につながれ体の自由を奪われてしまう。 彼女が軟禁されている部屋に夜な夜な現れる若い女に飢えた汚い中年の男たち。 閉鎖的な村空間の中で、不快極まりない夜這いの数々が披露される。 しかし、この下品なシーンの数々、本作の訴えたいところが見事に集約された場面だったように思う。 表面では善人面していても、境遇が一変したり立場が変化したりすると、人間の奥底に眠っていたエゴや残忍さが姿を現す。 どんな人にも例外なく。 平和で同じ繰り返しの毎日では決して生まれることのないであろう愚行の数々。 観ている者に、「観ているあなた方、この境遇なら同じことをしませんか?」と直球で訴えてくるのだ。  誰だって余裕がある時は他人思いのいい人でいられるだろうし、そういたいと願うと思う。 自分勝手なことをして相手を傷つけてしまえば、後悔するのも自分であろうし。 しかしそれは平穏な環境の中で過ごしていられるからこそ成立する思い上がりであって、人は苦境に立たされた時、わが身を思うがゆえに他人を傷つけても仕方ないという判断を下してしまうのだ。  そんな誰しもが認めたくない人間の奥底に眠る残忍なまでのエゴを、本作は嫌というくらいに見せ付けてくれる。 それを具体的な映画という形で表現しきったラース・フォン・トリアーという監督に敬意を表したい。  本作を勧めようとは思わないが、「一度、自分の弱さを徹底的に洗い出してみたい!」と思う方がいたら是非オススメ。 ま、そんな物好きな方はいないだろうけど。 それと、本作で登場する婦女暴行シーンの数々について一言。 それは控えめな描写ながら、そのエロティシズムは絶大であった。 少なくとも私は興奮してしまったね。 ま、男である以上、興奮しないといったら嘘になるでしょう。 それこそ、男の本性を隠すためのエゴだと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2021-06-03 21:35:22)
706.  元禄忠臣蔵 前篇 《ネタバレ》 
誰もが知っている『忠臣蔵』を、溝口健二が撮った。 それが『元禄忠臣蔵(前篇・後篇)』だ。  前篇と後篇合わせて、怒濤の224分!  しかも私、恥ずかしながら『忠臣蔵』そのものが初体験。  そんな私に果たして本作の224分が耐えられるのか?!   まずはオープニングから。  溝口作品を観るに当たっての楽しみの一つに「オープニング」がある。  特に溝口作品の中でも、時代劇系の作品はオープニングがカッコイイことが多い。  本作は超大作ということもあり、予想通りのかっこよさ。  大体この時代のオープニング・ロールって短くてアッサリ気味のものが多いのだが、本作は違った。  長い長い。 しかも重厚でかっこよすぎ。  しょっぱなから大満足である。   そして本編のはじまりはじまり・・・  しかしいきなり問題発生。  『忠臣蔵』のストーリーを私はほとんど知らなかった。  しかも本作はフィルムの保存状態が悪くセリフが聞き取り不能な部分が多数あったのだから致命傷。  そしてかたぐるしい文語調の昔言葉。 さっぱり分からないのだ。  しかも冒頭から浅野内匠頭が吉良上野介を切りつけてしまうというシーンから始まり、『忠臣蔵』のストーリーを知っている人なら難なく理解できたであろう場面が、その時の私には全く理解できなかったのだ。  結局、前篇が終わるまでストーリーを把握しきれず終了。  このまま後半も終わってしまったらどうしよう・・・という不安に襲われつつ、後篇へ。
[DVD(邦画)] 7点(2021-06-03 21:34:47)(良:1票)
707.  元禄忠臣蔵 後編 《ネタバレ》 
前篇は、かたぐるしい公の場での出来事が中心であったが、後篇はうって代わって人情劇に。  これが功を奏したのだ。  比較的、分かり易いセリフが増えたせいか、物語に入っていくことができた。  特に討ち入り後の切腹前のシーンは素晴らしかった。   一同は切腹を前にして落ち込むどころか宴会を始める。  死を前にしていくら覚悟を決めたお侍とはいえ、心中穏やかではないはず。  それとも、あだ討ちをしてあとは切腹という制裁を待つだけだから、立派なお侍として気は晴れやかなのか?   どちらかは分からないが、とにかくこの宴会シーンの表面的な騒がしさとその裏に潜む哀しさの対比がとても良い。  死を覚悟した男達の、鬼気迫る宴会シーン。  これは見応えアリの必見シーンだ。   大石内蔵助を演じた河原崎長十郎と、富森助右衛門を演じた中村翫右衛門の二人。 これが何とも素晴らしかった。  『人情紙風船』(山中貞雄)でも共演したこの二人。  本作でも、あの時と負けず劣らずの素晴らしい演技。  特に河原崎長十郎の理屈くさいセリフの数々が、妙に説得力を発揮していて、十二分に引き込まれた。   ところで、本作は最近いっせい発売された溝口健二のDVDをレンタルして観たもの。  それらのDVDには、付録として新藤兼人のインタビューが収録されている。  新藤兼人は本作『元禄忠臣蔵』で“建築監督”を担当していたせいか、他作品に比べ、本作へのインタビューの受け応えはかなりの熱の入れよう。  そして、その話の内容も非常に興味ひかれるものであった。  本編もそうだが、この新藤兼人のインタビューも必見である。   特に驚いたのは、本作の予算。  なんと、当時の映画5本分の予算が本作の江戸城松の廊下のみに使われたというのだから驚き。  国家予算から出ていたとのこと。  これは膨大な数字だが、本作であのセットを見れば間違いなく納得するはず。  はっきりいってズッコケます。 あれを映画のためだけに作ったとは・・・  いくら国家予算とはいえ、溝口健二やりすぎです。
[DVD(邦画)] 7点(2021-06-03 21:33:59)(良:1票)
708.  キル・ビル Vol.1(日本版) 《ネタバレ》 
主演はハリウッド金髪女優ユマ・サーマン。  あんまりハリウッド映画を観ないので、初めて知った女優。  金髪が印象的で、しかもタフな感じも印象的。 そしてセクシーで、美人。  ただ30歳を超えているせいか、アップになると多少・・・な感じがあるにはある。  だけど、とにかくカッコいい!  中盤からラストまでずっと続くレストランの様な場所でのアクションシーン。 これはつまらなかった。  Vol.1のメインな部分だけにうーん。 Vol.1の冒頭の黒人女性とのアクションシーンの方がよっぽど楽しめた。  冒頭の黒人女性との対決シーンと同じく、女性同士のガチンコ対決シーンだが、両方ともスピード感という点でかなり楽しめた。  本作では“多数対一人”というアクションシーンよりも、これらのガチンコ対決(1対1)の方が出来が良かったように思う。
[DVD(字幕)] 7点(2021-06-03 21:33:17)
709.  逃げ去る恋 《ネタバレ》 
フランソワ・トリュフォーの自伝的シリーズである“アントワーヌ・ドワネルもの”の第5作目にして最終作。  『大人は判ってくれない』『二十歳の恋/アントワーヌとコレット』『夜霧の恋人たち』『家庭』と順々に観てきた私にとって、本シリーズの最終作ということでとても寂しい気持ちになった。  と同時に、映画が始まった瞬間、自然と笑みがこぼれた。  “また会えた”という喜びからである。   トリュフォー作品は相当数観たが、特別自分に合うという感じはしなかった。  しかし、この監督自伝シリーズ“ドワネルもの”は全く別。   特にドワネルを演じる“ヌーヴェル・ヴァーグの代名詞”的俳優、ジャン=ピエール・レオの魅力が遺憾なく発揮されていて素晴らしい。  ジャン・ユスターシュ監督の代表作『ママと娼婦』でも同じ様なキャラだったが、この“ドワネルもの”でも終始だらしのない愛すべき男を演じている。  しかし女性を口説くのはめっぽう上手で、だらしのない男ドワネルも、私にとっては憧れの存在だったりもするのだ。   本作『逃げ去る恋』では、3年連れ添った女性と協議離婚した後を描いているのだが、早くもサビーヌというキュートな女性と付き合っている。  このサビーヌを演じたのが、ドロテーという女優さん。  とってもキュートで、いかにもフランス人女性といった感じ。  そのキュートな声と笑顔に見事に打ちのめされてしまった私。 早速、ファンになった次第だが、残念ながら本作以外の映画には出演していない模様。  フランスではアナウンサーをしていたり、活動家であったりするらしいのだが、本作以外に映画出演がないというのは、あまりに残念だ。  本作のストーリーについて軽くふれてみる。  30半ばに差し掛かった主人公は、相変わらずのだらしなさ。 特に女性に関してだらしがない。  奥さんと別れ、若い女性と半同棲をしているというのに、この女性とも衝突ばかり。  おまけに初恋の女性とも偶然再会し、そちらにも気を奪われるという有様。  それらの女性全てに気を取られた結果、主人公はついには一人になってしまう。 まあ、当然だろう。  しかししかし、話は思いがけない結末に・・・  トリュフォーの傑作シリーズ“ドワネルもの”をまだ観たことがない人は、一日も早く鑑賞されることを強くお勧めします。
[ビデオ(字幕)] 7点(2021-06-03 21:32:39)
710.  ビューティフル・デイズ
結論から言うと、私が今年、鑑賞した全ての作品の中で最高の映画となりました。  さしずめ、上半期ナンバー1作品といったところでしょうか。  それだけ凄かったです。  本作は、久しぶりの超お気に入り作品となりました!   ジャンルとしては、青春・純愛モノです。  しかし私が今まで観てきたそれ系の作品と比べると明らかに異質でした。  インドネシア映画ということですが、その辺が関係しているかと思います。   “1冊の本から出会いが生まれる”という、典型的でベタな展開ですが、どこか新鮮な流れを感じました。  王道的な恋愛映画のアウトラインを辿りつつ、そのテイストは全く新鮮。  インドネシア・ジャカルタの独特な雰囲気や文化と相まって、そりゃあもう感動できました。   なんというか、ただ単に涙が流れるという系統の感動ではないんです。  思春期特有の心のざわめき、切なさ、相手を好きになった時の居ても立ってもいられない気持ち、こういった部分の演出がとても丁寧に描かれていて、「ああ、思春期の頃ってこんなんだったなー、辛かったなー、楽しかったなー」って、胸が一杯になる感じの感動なんです。  言葉で説明すると何とも伝わりにくいですね。   実際に本作を観れば、こういった想いで胸が一杯になること間違いなしなので、是非、ご自身でご覧になって、直にこの感動を感じてみて下さい。  他の青春映画では感じることのできない、自身の“あの頃の青春の想い”で胸が一杯になるはずですから。   いやー、世界には素晴らしい作品があるんですね。 参りました。  国籍や時代、そして知名度にこだわらず、偏見を持たず、広く鑑賞作品を選んでいくことが大事だということを教えてくれた、珠玉のアジアン・ラブストーリーでした!
[DVD(字幕)] 9点(2021-06-03 21:31:49)(良:1票)
711.  ベロニカ・フォスのあこがれ 《ネタバレ》 
ファスビンダーは、“ニュー・ジャーマン・シネマの天才”と呼ばれる監督だ。  そんな彼の代表作ともいわれる本作『ベロニカ・フォスのあこがれ』は、ベルリン国際映画祭で金熊賞(最高賞)をとった作品。  ただ、ベルリン国際映画祭の受賞作品については、個人的にはイマイチ相性が悪い。  それに加えて、上記二人と比べたファスビンダーの知名度の低さを考たりすると、“嫌な予感”も無きにしもあらずだったが・・・   本作の主人公は、かつての名女優という設定。  それがどんなわけかモルヒネ中毒となっている。  しかも、やや多重人格な傾向があり、いまだにかつての栄光を忘れられないでいる。  たまに女優業としてのオファーもくるが、それは端役ばかり。 しかも、彼女はその事実をなかなか素直には受け入れることができないでいる。  そして撮影中も、モルヒネの禁断症状が出るとまずいので、常に薬漬け状態。  一体、何が彼女をそうまでさせてしまったのか? どういう流れでモルヒネにまで手を染めるようになったのか?   、、、といったようなサスペンス的な展開で物語は進行していく。  どうやらそこには犯罪の陰があり、彼女自身がモルヒネを打っているのではなさそうなのだ。  偶然、主人公と知り合った中年の男性は、そんな彼女の暗い過去に興味を持つ。  そして彼女の身辺を洗う。  すると、そこには凄まじいまでに残酷な物語が隠されていたのだ・・・   と、まあ粗筋を語ればこんな感じなのだが、独特なスローなリズムがあって、かなり退屈したのは事実。  別にスローな展開が嫌いなわけじゃないけども、妙に大人のメロドラマ的な様相とも相まって、自分には馴染めなかった。  例えてみれば、昼間の“退屈”な時間に偶然テレビで観てしまった“退屈”な昼メロといった感じか。   むろん、これは言いすぎです。 そんなにレベルは低くはないです。  だけど、その様な系統の作品であるように感じたことは事実。  そこに人間の残酷さ、人生の儚さなどが巧みに描き足されてパワーアップした感じ。 そして栄華を極めた者が、その後に陥る絶望が浮き彫りにされている。  そこら辺りの描かれた方はさすがの一言で、ファスビンダーの凄さを垣間見た気がした。
[ビデオ(字幕)] 5点(2021-06-03 21:31:11)
712.  レザボア・ドッグス
本作の見所はなんといっても、その多彩“男ばかり”の登場人物。 なんと、総勢8人!  彼らは、強盗集団を結成するのだが、それぞれをカラーネームで呼んでいる。 「ホワイト」とか「ブルー」とか。  そんな魅力あふれる8人を、画像を交えて簡単ながらレビューしていきたい。   まずは、ハーヴェイ・カイテルが演じたホワイト。  ハーヴェイ・カイテルの出演作品は相当数観たが、その中で、本作における彼はそれほどハマり役という感じはしなかったが、それでも重要な役どころを演じており、最後の最後まで活躍する。   次にティム・ロスが演じたオレンジ。  この人もカイテルと同じく、最後の最後まで重要な役割を演じた。 しかし、どうもクサすぎるキライが・・・  まあ、役回り的には妥当なのかもしれないけども。    そしてマイケル・マドセンが演じたブロンド、これが一番カッコ良かった!  このマイケル・マドセンという俳優、『キル・ビルVol.2』でも印象的な役を演じていて素晴らしかったけど、本作でもそれに優るとも劣らない魅力を発揮していた。  口元に笑みを浮かべながら、ウイスキー・グラスを傾けてドスの効いた声で語るところなんぞ、キマり過ぎ。カッコよすぎ。  アメリカ人らしい魅力を持った俳優で、本作で一気にファンになったね。  そして、ボスの息子であるエディーを演じたクリストファー・ペン。 残念ながら、去年亡くなられたとのこと。  本作では、マイケル・マドセンの次にカッコ良かった。  ボスの前でマドセンとふざけた取っ組みあいをするんだけど、大柄二人がジャレ合うこのシーンは迫力もあり、それでいて和み感のあるいいシーンだった。  こんな俳優が早くに亡くなってしまったのは、まことに残念である。   そして最初から最後まで“異端児”を演じ続けたピンク役のスティーヴ・ブシェミ。  決してカッコのいい役ではなかったけど、屈強な男達の間に入って、なかなかの個性を発揮していた。  残りの3人は簡単に。  ローレンス・ティアニーが演じたボス(ジョー)。 言ってみれば、『西部警察』の石原裕次郎みたいな感じの存在。   エディ・バンカーが演じたブルー。 ほとんど出番ナシ。   監督のクエンティン・タランティーノも出演しており、演じた役がブラウン。 前半であっさり殺される。 しかも不自然な笑顔がどうも・・・
[DVD(字幕)] 8点(2021-06-03 21:30:32)(良:1票)
713.  藍色夏恋
まるで日本の連ドラをそのまま映画っぽくして、台湾映画風味を加えた様な作品。 映像・ストーリー・役者の魅力、全てにおいて突出したものは感じられませんでした。  ただ一つのプラスポイントとしては、台湾の緑が色鮮やかに映し出されていたことでしょうか。 台湾に行ったことがある人にとっては、その映像だけでも、(多少)は楽しむことができるかもしれません。  それにしても、ヒロインの女のコより、その友人の女のコの方が可愛かったけどなぁ・・・ 脚も綺麗だし。
[DVD(字幕)] 6点(2021-06-03 21:28:38)
714.  ハムレット(1948) 《ネタバレ》 
有名なハムレットという作品に、初めて触れることができた。 それだけで、ある程度は満足。  お城の造りが、とにかく凄い。 それを映し出すモノクロ映像。 芸術的価値も高い。  オフィーリアが倒れた時、その太ももが露わになる。 この、なんとエロティックなことか! 作品全体が荘厳な空気に包まれているからこそ、映えわたる太ももの美しさ。 まさに芸術です。
[インターネット(字幕)] 6点(2021-06-03 20:25:21)
715.  ユリゴコロ 《ネタバレ》 
ところどころ強引な部分はあるが、よく出来た話ではある。 殺人鬼として生まれたしまった主人公も可哀想でもある。 一部の過激な描写は不快感が残った。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-06-01 02:55:58)
716.  太平洋ひとりぼっち 《ネタバレ》 
なんや!普通に成功して終わりかいな!(インチキ関西弁風)  むくみ始めた頃の裕次郎を、たっぷり堪能できます。 それ以外は特に見どころはありゃしまへん。
[インターネット(邦画)] 5点(2021-05-31 23:51:56)
717.  憂鬱な楽園
ホウ・シャオシェン監督としては珍しい「現代」を舞台にした作品。  彼の作品といえば、「過去」や「想い出」を映像化したものがほとんである。 「現代を舞台にした作品を撮るのは苦手」と、ホウ監督自身もインタビューの中で語っている。  実際、彼の作品の中で広く一般的に評価を受けている作品は、「過去のある時代」が舞台となったものばかりだ。  逆に現代を扱った『珈琲時光』などは、高い評価を受けているとは言い難い。 (もっとも、私が一番好きなホウ監督の作品は『珈琲時光』だが。)  「現代の東京」を描いた作品が『珈琲時光』ならば、「現代の台湾(台北)」を描いたのが本作だ。  私としては期待しないわけがない。   本作の撮影担当は『夏至』のリー・ピンビン。  クリストファー・ドイルの映像も個性的で大好きだが、リー・ピンビンの映像もそれに勝るとも劣らないくらい素晴らしい。  リー・ピンビンの撮る映像はドイルと比べれば控えめな印象はあるものの、透明感があって瑞々しさに溢れており、とても美しい。  “熱帯の緑鮮やかな台湾をリー・ピンビンが撮っている”というだけで観る価値のある作品である。  そして音楽。  メニュー画面にも流れている、この作品の「テーマ曲」がある。 その他、車で郊外へ飛ばすシーンや、バイクで山をぐんぐん登るシーンなどで使われている。  テクノ調の曲なのだが、本作を見終えた後もかなり耳に残っていた。 元々、テクノ調な曲が好きってのもあるけど、テーマ曲に関してもかなり気に入った。  映像と音楽が自分の感性とぴったり合っていて、観ていてとても心地良かった。  途中、「置時計」がかなり長い時間をかけて撮られているシーンが出てくる。 ストーリーとは全く関係のないワンシーンなのだが、とても透明感があって美しかった。 それも印象的だ。  しかし、ストーリーはなんてことはない。 だらだらと台湾のチンピラの生活が描かれているだけだ。  でもそんなことはどうだっていい。 ホウ監督の映画でストーリーを追ったっていいことはない。  台北の夜景、熱帯の緑鮮やかな風景、美しい置時計に、美しい女性歌手、そして強引に挿入されるテクノ音楽。  そしてそれらとコラボするリー・ピンビンの創り出す映像世界。  そういったものを楽しむべき作品である。
[DVD(字幕)] 7点(2021-05-31 22:51:01)
718.  ニライカナイからの手紙
綺麗な映像の数々ではあるが、そもそも実際の“竹富島”という島の光景自体がとても綺麗なものなので、これは“そのまま美しく撮れている程度”にすぎない。  つまりは、映画作品として考えるならば、もっと美しく撮れていなければ不足なのではないだろうか。  語弊はあるかもしれないが、“現実の美しさを過大に表現した映像”を期待していたのだ。  そういう観点からすると、“映像”に関して言えば、いまひとつというところだろうか。   しかし、もっと問題だったのは、映像以外の演出レベルに関してだ。  現地の人を採用し、リアリティを出したであろうことは容易に推測がつく。 しかし、もう少し演技指導をつめて欲しかった。  それに、あまりにも子役の演技がひどすぎるのも難点。 子役といえど、最低の演技レベルはクリアーしていて欲しかった。   そして、何と言っても一番問題なのは、“竹富島”を舞台にするシーンが前半の40分で終わってしまうことだ。  2時間近くある上映時間の中で、“竹富島”を舞台に繰り広げられる時間帯は、最初の40分だけなのだ。 その後は、主人公が東京に渡ってしまう為、主な舞台は東京になってしまう。  これは、普通の作品ならば、別に何も問題とするところでないであろう。  しかし、この作品を観ようと思った人達は、きっと“ジャケット”やその“タイトル”から、“美しい竹富島でのおはなし”を期待し、この作品を選んだに違いない。  なのに、この時間配分は一体・・・   出来栄え的には難点の多い本作ではあるが、“竹富島の美しさ”と“そこに住まう人々の素朴”さ、そして“その独特なる文化”を伝える作品であるという点において、非常に評価できる作品であると感じたからだ。   “竹富島”が好きな方、“竹富島”に行ってみたいと思っている方には、是非オススメしたい邦画である。  そして、主演を演じた“蒼井優”であるが、特別に美人であるとか、演技が上手というわけではないが、独特の魅力を持った女優さんだと思った。 今後の彼女の活躍に期待したい。→映画『フラガール』でブレイクしたようですね!おめでとうございます!
[DVD(邦画)] 6点(2021-05-31 22:48:29)
719.  アンナ・マデリーナ
大好きなケリー・チャンと金城武の二人が共演する、香港を舞台にしたラブストーリー。  二人が共演している作品は、本作を含めて3作品のみ。 そのうち、『世界の涯てに』と『ラベンダー』は既に鑑賞済だったので、まだ観ぬ二人の共演作は、本作で最後となってしまった。  『世界の涯てに』『ラベンダー』共々、どちからと言えば主演二人の魅力を引き出すことをメインに作られていた感があり、作品としてみるといまひとつの感が否めなかった。  だけど、二人のファンである私にとっては、それで十分楽しむことができた。   ケリー・チャンはいつの時代の作品を観ても、そんなに極端には変わらない(全然歳を取らない!現在も尚美しい!)が、金城武は歳を重ねるに従い、雰囲気がかなり変わってきたように思う。  本作では、まだかなりの若々しさが残っており、まだヒゲもそんなに青くはない。   本作での二人は、『世界の涯てに』や『ラベンダー』と比べると、それほど綺麗に、又はかっこよくは撮られていないように感じた。  その代わり、作品自体の出来は、『世界の涯てに』や『ラベンダー』より良かった。 何より、普通に楽しめたのが良かった。  ただ、細かい面を言えば、少し作りが雑かなぁ、と思えるシーンも多く、洗練度という点ではイマイチかもしれない。  後半で、金城武演ずる主人公の書いた“小説”の再現シーンが流れるのだが、これが作品全体のバランスとリズムを崩すくらい冗長だった。  でも、そういった荒削りな面はあるにせよ、最後は最後でなかなか感動させてくれるし、観た後の気分もなかなか良い。  これで『世界の涯てに』や『ラベンダー』の様に、二人の魅力がうまく撮られていれば完璧だったのだが・・・   2000年以降、ケリー・チャンと金城武の共演作は一つも撮られていない。  ケリー・チャンはまだまだ大丈夫そうだが、金城武が“おじさん”っぽくならないうちに、もう一作品くらい共演作を観てみたい。 二人のファンである私は、それを強く望んでいる。   ちなみに同じく大好きな俳優であるレスリー・チャン(故人)も本作ではチョイ役ながら出演している。  そういう意味でも、本作はかなりのお気に入り作品となった。
[ビデオ(字幕)] 7点(2021-05-31 22:45:51)
720.  砂の女
安部公房という作家が原作・脚本を担当、そこにあの『切腹』でも音楽を担当した武満徹が効果的な音楽を提供している。  岡田英次はアラン・レネ監督の『二十四時間の情事(ヒロシマモナムール)(1959)』を観た時に初めて知った俳優だが、アラン・レネの作品自体が趣味に合わなかったということも手伝って、あまり良い印象は持っていなかった。  しかし、本作『砂の女』においてはかなりの個性を発揮しており、その印象は“なかなか味のある俳優だなぁ”というものへと変わった。  そこに対するのは、私の年代の人達にとっても比較的著名な岸田今日子である。  もちろん、私が知っている彼女は“おばあちゃん”な岸田今日子。 こんなに若くて妖艶な彼女に出会ったのは、今回が初めてである。   まずオープニング・タイトル(キャストとスタッフ等の表示)からしてインパクト大。 この時点で、本作に対しただならぬものを感じてしまった。  それは、強いて言葉で表現するならば、  “オープニングでキャスティング等が表示される度に、ハンコ(印鑑)がガツンガツンと表示され、そこに独特の効果音が重なる・・・”  というものなのだが、なかなか言葉では伝えにくい類いの演出なので、興味を持たれた方は一見して頂きたい。  かなりサスペンス的要素が強い作品であり、その点だけでも十分楽しめるのだが、最終的には人生哲学的なテーマにまで話が及んでいくという、広範な守備範囲を持つバランスのとれた逸品である。
[ビデオ(邦画)] 7点(2021-05-31 15:47:45)
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