701. ゼイリブ
意外と面白い。 もしかしたらそうかも、とほんの一瞬でも思うことが出来れば入り込めるはず。 カーペンター的な、世界がすでに壊れちゃってる感が良いんですよね。 途中の引き返せない感覚ももの凄く恐ろしいですし、きちんとB級な作りで徹底されているからこそ生まれる異世界が良い。 80年代終盤の映画とは言え、80年代真っ盛りの映画のような全力投球が感じられて、そこがなお良い。 [地上波(吹替)] 7点(2009-01-04 02:15:08) |
702. ターミナル
《ネタバレ》 微妙な雰囲気が心地よかったです。 見て見ぬふりをしてもらいつつ、明らかに空気のような存在感のなさでもなく、邪魔者でもなく。 そこにいる全ての人を当惑させながら流れるストーリー。 そういう変な雰囲気が良かったです。 特に大きな山場がないんですが、大きな出来事を持ち込まなかったのが良かったんじゃないかと思います。 というのも、立ち往生した主人公が空港に住み着いてしまうという変な出来事じたいが大事件ですから。 主人公の立ち位置がぶれないまま過ぎ去っていく時間がいちばん面白く、もしかしたら状況が動きそうになってくるとなんだかもうちょっとだけ、と切ないような惜しいような気持ちがするのが不思議。 確かにもうちょっとマニアックな作りにした方が面白かったんだと思いますけど、映画会社の都合があるのかな。スピルバーグで万人向けを狙っちゃったのが惜しいような安心して見れるような。そう言う部分まで微妙なバランスでつくられちゃいないかと。偶然ですね。 [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2009-01-04 02:08:51) |
703. ポンヌフの恋人
すいません。引きました。 こういう生き方をしている人を思い浮かべてしまって、大丈夫かよ?って突っ込んだ。 こういうのより、歩いてあえる距離にすんでるのに長電話でだらだらポンヌフの恋人につっこみ入れて昼を過ごして、夜遅くまで一緒にお茶を飲んで過ごすような恋仲の方が好きだ。 [DVD(字幕)] 5点(2009-01-03 21:20:29) |
704. マネキン
今みたらつっこみまくりそうなんですが、15年前子供の頃にみた自分が言っております。 名作であると。 スターシップの主題歌が今でも大好きで時々鼻歌歌ってます。 懐かし補正はこの映画だけ、思い出の映画です。 と思ったけれど、突っ込まない。この映画は突っ込んじゃいけない。 なつかし補正も気にしない。 良いモノは良い。 大事なモノは大事。そうじゃなきゃいけない。 [ビデオ(字幕)] 8点(2009-01-03 21:12:27)(良:1票) |
705. 茄子 アンダルシアの夏
《ネタバレ》 駆け引きよし、意地よし、仲間よし、風景よしってかんじでした。 スピード感のある表現がグイグイ引っ張っていってくれるので、 1秒も飽きずにみることが出来ました。 40分くらいの短編て言う、短編映画の使い方を心得た作りが潔くて○ 自転車の知識が無くてもみれるのが良いし、兄弟のつばぜり合いの先の話 っていうのが良いですね~。決着がついてしまったその後の話。 何となくゴールにたどり着いた兄と、これからがスタートの弟という対比が また良いじゃないですか。 満足しました。 声優は、今回そんなに悪くないですね。なんでだろ。 台詞が少ないからでしょうかね。 主役は棒読みでもないし、他のキャラも普通のオジサンがリアルにつぶやいている感じがしたような 気がしないでもない。 偶然だとは思うんだけれどすべてが上手くいってできあがったような感じか。 [DVD(邦画)] 7点(2009-01-03 15:49:45)(良:1票) |
706. ホーム・アローン
冬にこれをテレビで見ると和みますよね~。 泥棒がかわいそうで大笑いですよ。もう罠とか覚えちゃってるから志村後ろ状態なんですけれど、いい気味よりかわいそうになっちゃって(笑) [地上波(吹替)] 7点(2009-01-02 15:07:33) |
707. 探偵物語(1983)
《ネタバレ》 松田勇作補正を掛けなければとても見てられないなぁこりゃ。 懐かしい町並みとかそいういうところに目を向けないと退屈で退屈で。 小学生の頃一時的に赤川次郎がすきだったから、そういう時に見ていれば楽しかったんだろうか。原作ものですし。 それにしても角川映画ってなんでこんなにクオリティ低いの? 80年代に日本映画は50年分退化したと思う。 [地上波(邦画)] 4点(2009-01-02 14:46:59) |
708. ダ・ヴィンチ・コード
《ネタバレ》 つまんなくはないけれど・・・っていう感じでした。 途中までは結構普通の殺人ものでグイグイ引っ張っていってくれるんですが、途中からかなり怪しくなってしまって残念。 キャストも良いし、原作も面白いらしいんですが、原作の販促みたいな雰囲気がしてしまいました。 楽しめてもっとつっこんだところが知りたい方は原作を購入してくださいっていう感じなんですかね。 私自身はそういう楽しみ方が出来た試しがありませんが・・・。 [映画館(字幕)] 6点(2009-01-02 14:24:46) |
709. レイジング・ブル
《ネタバレ》 話自体は全然面白く感じないんですが、出来事への興味は尽きないという感じでグイッと見させられます。 デニーロの役者魂とか、そう言う要素がなかったらものすごく退屈なのかもしれませんが、きちんとそう言うイベント的な部分があるため映像的なおもしろさもあります。 話の筋自体は、ドキュメンタリーな味わいと、記録映画的な味わいを娯楽映画フォーマットのギリギリのところで表現している感じでさじ加減のうまさが秀逸。 でも本当のところ私は楽しめず残念。非常に良くできた映画なんですが、見るときの気分や求めているものに満足度が相当支配される感じがします。 [DVD(字幕)] 5点(2009-01-02 14:19:04) |
710. ウォーリー
《ネタバレ》 ピクサーの映画のなかでもトイ・ストーリー1と並ぶ・・・かそれ以上か。の超傑作。 小さな子供では飽きてしまうストーリーですが、小さな子も映像にかじりついていました。 最初にエバが登場するシーンでは、明らかに人類的な技術で動作する「機械」から出現するあたり、人類がなんらかの形で介在していることが映像できちんと書き込まれているところに釘付けになり、最初の人類の映像が滅んでしまった人類の置きみやげではないのではないか、と受け手を疑心暗鬼にさせるところがもの凄く新しかったです。 これまでのSFで人類がいない荒廃した地上という設定では、生き残りが人類の残した物を巡って物語りが始まりますが、うーん新しい。でもうっかりエバの登場シーンで仕掛けを見逃したとしても、無人の宇宙に連れて行かれたウォーリーがどうなるのかとかなりはらはらするはず。 それから全編にあふれる脳天気なキャラクタ達の諦めなさや、前向きさ、ストーリーの優しさに大満足でした。 CGだというだけでバカにする人もいるかも知れませんが、ボタン一つでコンピュータが勝手に絵を作り出すのがCGではありません。 手で紙にかかれた原案が、様々な工程に乗って少しずつ人の手によって積み重ねられ、最終的にコンピュータに陰影を付けさせる製品です。 そうして作られたキャラがそれぞれに違ういろいろな意味の大切な物を、それぞれが大切に守る。それに理由が必要なんだろうか、いちいち考えなければ分からないものなんてそれは大切ではないのではないだろうか。そういう気持ちを素直に確認させてくれる、心にズシンと来るテーマではないかと思います。 こういう生活サイズのテーマにもかかわらず、直球勝負で重い。立派! たくさんの人に丁寧に心をこめて作られたキャラ達が、休む間もなく動き、物語をつづる様はCGのもつ、人が作った暖かさにあふれています。 これほどの作品をCGアニメーションで作り上げたということの凄さは、一つのブレークスルーではないでしょうか。 もの凄いインパクトです。 [映画館(吹替)] 9点(2009-01-02 01:34:32)(良:1票) |
711. 沈黙の聖戦
《ネタバレ》 普通に面白くてびっくりした。 後期沈黙のなかでは意外とアクションがちゃんと入っているので動揺した。 男に当惑した。 いつものセガールさんをみれて満足した。 [DVD(吹替)] 6点(2009-01-01 22:07:58) |
712. フライトナイト
《ネタバレ》 昔テレビで見たこういうバカバカしいノリの気軽な映画がガンガン作られていて、名作が多かった80年代というのがどういうものかは本当にうっすらとしか覚えていないのですが、良い時代だったんだなぁ。 だって、ドラキュラが引っ越してきて、それをB級アクターに退治をたのんじゃって、クスクス笑わせながらドキドキさせてシリアスタッチって、欲張りすぎでしょう。 ちゃんと成り立ってますし。 この時代にタイムスリップして劇場でいっぱい映画を見てみたいですね。 [地上波(吹替)] 7点(2009-01-01 17:28:56) |
713. エクソシスト ビギニング
《ネタバレ》 面白くなかったですね・・・ 目の付け所自体はたぶん悪くないと思うんですが、特殊効果が本当の意味で効果的でなければ成り立たないジャンルにもかかわらず、覚悟の足らないCGIを使ったのがいけない。 CGは一時低予算で速くそれなりの視覚効果が得られる魔法の大道具と思われていましたが、実際はお金以上に、要求される技術水準のハードルがただごとではなく高いものであるから、生半可な覚悟では使ってはいけないものになっているように感じます。 そう言う意味で、大流行したエピソードゼロモノが生半可に粗製濫造されたCGIを使ってしまうようでは失敗しないわけがないかと。 エクソシストのフリークが、グッズコンプリートのために見るような映画でした。 [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2009-01-01 17:23:21) |
714. 稲村ジェーン
《ネタバレ》 こんなの作ってたから邦画専門の映画館が消滅したんだよ。 DVDとかブルーレイで100円くらいで出して、TSUTAYAの北京原人とかシベ超と一緒に並べたらいいと思う。 A級戦犯め。 [地上波(邦画)] 1点(2008-10-26 22:18:49) |
715. ハイ・フィデリティ
《ネタバレ》 面白かったです。 なんかツボですよツボ。 あのさえないレコード店と、昔の彼女たちのはなしとかもうツボ。 ほんとダメ男なんですけど、自分のだめっぷりに重ねるともうなんつうか応援モードです。 それからカメラに話しかける手法、アレ好きです。 [DVD(吹替)] 7点(2008-10-26 20:46:56) |
716. ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場
《ネタバレ》 今思うと、かなり昔からアメリカってテロと戦っている。 近代兵器で古代の営みを壊しているかのような批判は、昔からずっとつきまとっているのだと思う。 ここ数年になってやっと世界的な風潮が、テロリストと言うものにどういった都合や事情があろうと、全く許されないものだという意識が芽生え始めている。それまでずっと、一方的鎮圧されてかわいそうだ、アメリカの暴力は許さないなどと言われてきた。 実態はと言うと、政治的手法ををとらずに、金銭や領土などを要求する集団で、豊富な資金で強力に武装し高度に訓練されている。そんな集団が国際法に基づかない殺戮や戦い方をする。何の関係もない人間をさらって楽しみのために拷問のあげく殺したり、爆死させたりする。 だから実際は正規軍が撤退を余儀なくされるほどの被害を出す。 そういう背景が理解されていない時代の作品にもかかわらず、良くできていると思う。 21世紀になって20年以上前のこの作品を見れば、何もアメリカ万歳の映画ではなく、ただ現実世界の人を守る組織のお話であると言う風に感じるのだと思う。 [地上波(吹替)] 7点(2008-10-26 20:44:38) |
717. ユージュアル・サスペクツ
《ネタバレ》 多くの我々日本人がやってしまう。 「サスペンスと聞くと、オチの予想に、映画を見ないで夢中になって入ってしまう癖」 と 「確率が50%なのに、当たったら制作者をバカにし始めてしまう癖」 を極限まで引き出してしまう映画じゃなかろうか。 それだけに本当に良くできていると思う。 この映画は、初見ではなく2度目以降に、目に映っていながら最初全く認識されていなかった伏線を追っていく作業が面白いんじゃないかと思う。 [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-26 19:43:38)(良:1票) |
718. ローマの休日
面白かったです。 本当に普通のラブコメディですが、この時代の作品だからつっこまなくてもいいやという気持ちになれる。 こういう部分が大事だと思います。 ラブコメディはほとんど見ませんが、たまに見ると良いんですよね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-26 19:26:06) |
719. レクイエム・フォー・ドリーム
《ネタバレ》 おっかねぇ。 こういう結末になったとき、誰かのせいにしますよね。 本当にその人のせいだったとしても、無くなった人生とか生活って戻ってきませんね。 おまえのせいだと泣きながらいっても、「おまえの言うとおりだけど、だから?」 と開き直られたらどうします?怖いでしょ。 って思った。あのときああすればとか、あいつがいけないんだ。なんて壊れた後思ってもしょうがないんだと、ホントにおっかねー。 触らぬ神にたたり無しでございます。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-26 19:12:19) |
720. 時計じかけのオレンジ
映像の洗練度がもの凄いんですが、文化人がやるような社会風刺がずれているように感じてそこは全くのめり込むことが出来なかった。 それから暴力的な描写に嫌悪感を覚えてしまい、少し腹が立った。 有名作品のこういった描写は必ず子供が真似をするし、子供だからと許容する社会観がわずかでも生まれる可能性を考慮しなかったんだろうか。現実に形を変え映画からマンガまで、いろいろなメディアでおもしろさのスパイスとして拝借され続けている。 70年当時の社会問題の提起としては、むやみに騒ぎを大きくしようとしているような節をどうしても感じてしまう。 ・・・が、がしかし。面白いんですよこの映画。絶対見た方が良い。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-19 23:36:47) |