721. アラビアのロレンス 完全版
昔劇場で見たオリジナルとDVD完全版とはたいして違わないと思うのだが、今回はずいぶん長く感じた。特に後半は何をやっているのか理解に苦しむしおもしろくない。改めて見てみると、結構名のある俳優が出ていたのはわかったけど、点数が下がったのはスクリーンとテレビ画面の差かもしれない。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-04 22:30:38) |
722. アラビアのロレンス
私が学生の頃、ローマの休日や風と共に去りぬなど名作と呼ばれる映画が何度なく再上映されていた。このアラビアのロレンスもそのひとつ。広大な砂漠と印象的な音楽、その雄大さはスクリーンで見れば一入である。後にDVDを購入するまで記憶に焼き付いていた映画だ。 [映画館(字幕)] 7点(2013-05-04 22:30:12) |
723. レディ・イヴ
おもしろいし、ヘンリー・フォンダもバーバラ・スタンウィックも良い。しかし敢えて言うなら、ラストのハッピーエンドに至る過程が私にはいまいちしっくりこなかった。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-04 06:01:44) |
724. ソハの地下水道
《ネタバレ》 ナチスのユダヤ人迫害をテーマにしながらも、シンドラーや杉原千畝のような英雄聖人ではなく、平凡どころか小悪党な男ソハ。そのような男が主人公だから、すごく真実味があり、映画のひとつひとつのシーンが実にリアルである。地下水道は暗く汚いし汚物だらけ、通常の人なら一時だってそんな場所にはいたくない。しかし迫害の手から逃れ生き延びるにはそこしかないというユダヤ人たち。そのユダヤ人たちを利用し金儲けを企んでいた男が、変わっていくのだからすごい。 生まれたばかりの赤ん坊を殺さなければならなかったのは辛すぎる。 [DVD(字幕)] 8点(2013-05-03 09:15:18) |
725. 大いなる西部
途中まではさすがウィリアム・ワイラー、西部を舞台にした本格的ドラマだと思ってみていたのだが、やっぱり銃の撃ち合いになるのか。どこかの島をめぐる領土争いを思い出してしまったけど、平和的解決はできないものだろうか。人物描写が大変良く、助演男優賞がチャールトン・ヘストンではなく、バール・アイヴスなのも頷ける。また音楽もすごく良く、テーマを少しずつ変化させたり、一大交響詩のようだ。 [映画館(字幕)] 7点(2013-05-01 04:25:13)(良:1票) |
726. 愛、アムール
この歳になって妻と私と二人暮らしになると、人ごとではない。大変辛い映画だ。しかしいくら病院の処置が適切?でなかったとはいえ、経験上自宅介護には限界がある。それに老夫婦のどちらの行動にも付いていけず理解に苦しんだ。賞をたくさん取っているのだから映画としては良いのだろうが、あまり好きではない。それにピアノ教師というからもう少し音楽が聴けると思ったのに・・・。 [映画館(字幕)] 5点(2013-04-30 14:36:43) |
727. ドン・キホーテ ~ラ・マンチャの男~ <TVM>
ミュージカルとはちょっとまた雰囲気が違う「ラ・マンチャの男」だ。ドルシネア姫の出番が少ないのが不満だけど、その分パンチョ・パンサの人柄で救われる。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-29 20:28:33) |
728. ベラミ 愛を弄ぶ男
美貌の男に墜ちる年上の3人女性が、クリスティン・スコット・トーマス、ユマ・サーマン、クリスティーナ・リッチと超豪華。この3人がちょうど10歳ずつ違うというのもびっくり。ありえそうもない超うらやましい話だが、これがモーパッサンの世界。 [映画館(字幕)] 6点(2013-04-29 14:01:32) |
729. 約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯
《ネタバレ》 戦後唯一、無罪からの逆転死刑判決となった実際の事件である。事件発生から51年、際限なく繰り返される再審請求と棄却。この冤罪と思われる事件に東海テレビは取材を続け、圧倒的な記録と証言を再検証し、本作を作り上げた。点数では付けることができない映画であり、多くの人に見てもらいたいものである。 [映画館(邦画)] 8点(2013-04-28 11:26:59) |
730. プラトニック・セックス
この映画が作られた頃、私は携帯電話を持っていないどころか知識すらなかったくらいだから、若者の新しい感覚に着いていけるはずはなかった。しかし10年以上が経った今見直してみると、傷つきいたわる若者の心情を表現した良い映画だとさえ感じる。そもそも飯島愛自身のエロティックな物語と思って見たのだが、むしろラブストーリーのジャンルに入れた方が良いのではというくらいだ。挿入曲の「from silence」が印象的でこれまた良い。 [DVD(邦画)] 6点(2013-04-28 04:07:13) |
731. 西部の男
《ネタバレ》 インディアンの出てくる西部劇が苦手で、やたら銃をぶっ放す米国映画が嫌いな私にとって、この映画は大変好きな映画だ。格好いいゲーリー・クーパーが地味に振る舞っているのが良いし、悪役判事のウォルター・ブレナンもどこか憎めないのが好きだ。誰にも首を振る馬もおもしろいし、神(聖書)に誓っても嘘をつくようなロイ・ビーンが、リリーの髪の毛に誓えば本当のことを言ってしまうのはもう最高。火事の中を馬車で行くシーンは思わず「風と共に去りぬ」かと思ってしまった。 [DVD(字幕)] 8点(2013-04-27 01:35:51) |
732. 蘭の肉体
エロティックな題で、シャーロット・ランプリングも惜しげもなく裸体を見せるが、ジャンルはサスペンス。叔母が財産をせしめようとしたり、殺し屋が目撃者を消そうとするのはわかるが、どうもわかりづらい内容だ。 [DVD(字幕)] 3点(2013-04-25 21:23:16) |
733. 丹下左膳(1952)
丹下左膳の映画は何本か見たが、この映画もまずまずだ。多少ドタバタが気になるが・・・。やはり阪東妻三郎は時代劇向きなのかなあ。お藤の淡島千景も良い。 [DVD(邦画)] 7点(2013-04-24 06:20:13) |
734. プリンセス・カイウラニ
ハワイが王国だったことは知っていたが、その歴史までは知らなかった。激動の時代をわずか23歳で生涯を閉じた最後の王女ヴィクトリア・カイウラニの物語だ。映画は激動を十分表現できているとは思えないが、ハワイの歴史を知るきっかけにはなると思う。 映画には描かれてはいないが、カイウラニ王女は日本の皇室と縁組みする話もあったそうだ。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-23 07:16:33) |
735. 歩いても 歩いても
この映画を見ながら、ふと小津安二郎を思い浮かべた。小津監督の映画にも「家族」を描いたものがいくつもあり、この映画には「平成の小津」を感じさせる。ごく日常の会話としぐさ、しかしその中にそれぞれ違う立場の思いや心情が出たり引っ込んだり、そしてにじみ出てくる。やはりこういう感覚は日本映画でしか味わえない特別なものであり、私たちの生活にごく身近なものなんだろうと思う。蝶々とか、「歩いても、歩いても、小舟のように」と歌ういしだあゆみの歌が心に残った。 [DVD(邦画)] 9点(2013-04-22 22:16:03) |
736. クライマーズ・ハイ (2005)<TVM>
《ネタバレ》 映画版では、日航機事故に伴う地元新聞の奮闘記ということはよくわかるのだが、なぜ登山なのかがよくわからず、むしろ余計なもののような気がしてならない。ところがこのNHKドラマ版は原作にほぼ忠実で登山のシーンが重要な意味を持つことがわかるのだ。そして最大の「クライマーズ・ハイ」の「ハイ」の意味、最初は単に高い山に登るからハイなのだろうなんて軽く思っていたのだが、「ハイテンション」のハイ、ヤクの常用者などが「ハイ」という高揚した気分になるあの「ハイ」であることに気づく。映画との比較は一長一短があるのかもしれないが、私はタイトルの意味を持つこのドラマ版の方が好きだ。 [地上波(邦画)] 8点(2013-04-21 08:40:17) |
737. セルラー
ちょっとだけ携帯電話のCMっぽいが、なかなか良い。スピーディなサスペンスでおもしろい。だけど携帯片手に運転は警察に捕まるんじゃないかな、良い警官か、悪い警官かわからないけど・・・。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-20 21:03:32) |
738. 呉清源 極みの棋譜
ライバル木谷実とともに定説を破る「新布石」を誕生させた呉清源、囲碁を楽しむ者であればその名を知らぬ者はないと言われる。その呉清源のエピソードを綴った映画だ。したがって興味ある者にとっては貴重な映画だ。しかしながら映画としては断片的になりすぎてドラマ性が高いとは言えない。私個人にとっては、少年の頃聞き及んだ碁の名手たちが数多く登場し大変興味深かった。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-20 17:12:16) |
739. ペンギン夫婦の作りかた
《ネタバレ》 グルメもの映画だが、料理に関心がさほどなくても、沖縄石垣島の海を見ているだけでも心が癒されてくる。島の人たちの温かい大きな心と帰国申請調査官の疑ってかかる心の対比がまた良い。そしてまたまたペンギン夫婦の名前の由来も・・・。心が和む夫婦愛の物語で素直に感動した。よけいなことだが、食事の前に見るのと後ではもしかしたら点数が変わるかも・・・。 [映画館(邦画)] 8点(2013-04-19 13:12:00) |
740. 耳に残るは君の歌声
良いキャストやすばらしいアリアを使いながら、すべてがちぐはぐでバラバラのように思える。だからストーリーもちっとも盛り上がらない。印象に残っていることと言えば、突っ立ってじっと見ているジョニー・デップ、身長があるのにさらに高いヒールのケイト・ブランシェット、声がちっとも出ていないクリスティーナ・リッチ、人物と歌の雰囲気がまるで合っていないジョン・タトゥーロといったところ。歌声が耳に残るどころか、少しも心に残らない映画だった。 [映画館(字幕)] 3点(2013-04-18 06:07:46) |