61. カンフーハッスル
カンフー映画に緻密なストーリー性や情緒性を私は望みません。それは「燃えよドラゴン」から脈々と続く香港映画の神髄です。下品なお笑いと圧倒的な格闘シーン!既出ですが、まさしく「ドラゴンボールZ」の実写版、気分爽快です。 8点(2005-01-19 03:27:31) |
62. ナイトメアー・ビフォア・クリスマス
リマスター版と併映している『ヴィンセント』がバートンの原点だとすると、こんなに楽しいファンタジーの裏にも「狂気」が隠れているのでしょうね。生と死、光と影、美と醜、希望と絶望~狂気を垣間見た人間だからこそ作りあげられる実はオドロオドロしい名作なのでした。 8点(2004-11-08 00:40:27) |
63. 初恋のきた道
チャン・ツィイーだから許されるストーカーぶりが序盤から延々と続くのだが、ここまで徹底して純愛を見せつけられると思わず涙腺が弛みます。すいません、私の敗けです。赤と黄色と白と音楽にも拍手! 8点(2004-10-25 00:11:46) |
64. 誰も知らない(2004)
危ない映画。「バトルロワイヤル」以上に18禁でしょう。子供達をこんなにエロチックに描いた日本映画は稀かも。明のほとばしる汗、ユキの可憐な指、清楚なセーラー服。東京の無表情な四季を通して、子供達の性と生と死を非情に描いている。ユキを羽田に埋めるシーンはまさしく“禁じられた遊び”の無垢なるいたずら。ロリコン・美少年趣味・死体愛好家の皆様は大喜び。変質者がかった見事な演出に拍手を送りたい。名作! 8点(2004-09-23 02:01:27)(良:1票) |
65. シティ・オブ・ゴッド
少年が銃を持っているだけで、どうしてこんなにドキドキするのだろう。これが日本の裏側では日常なのですね。 8点(2004-07-19 11:48:27) |
66. スクール・オブ・ロック
ジャック・ブラックの同年代として同感!感動!! 『移民の歌』のリフを聴けば条件反射的に絶叫したくなるのは、70年代ロックおやじの哀しい性。中間管理職のサラリーマンは仮の姿、俺はロックン・ローラーだぜ! と叫びつつ、自分の×××も見えない位出っ張った腹をさすり、苦笑いの今日この頃でございます。 8点(2004-05-31 01:36:38)(笑:1票) |
67. 殺人の追憶
登場人物すべてが丁寧にに描かれている。主人公の刑事二人は当然として、その上司・女刑事・刑事の恋人・知恵おくれの被疑者・生き残りの被害者・女子高生・最期の容疑者ETC。各人の半生を想像させるに十分な演出がなされているのが見事。俳優陣の演技も配役にベスト・マッチ。非常に完成度の高い映画、感動以前の感心! 8点(2004-04-21 02:47:03) |
68. キャリー(1976)
白人の肌の汚さが堪能できます。パルマ全開です。冒頭のエロ・スローモーション・シーン、観ている方が気持ち悪くなるまで廻るダンス・シーン。お見事!キャリー母さんの演技そのものがホラーです。今、観てもよくできています。 8点(2003-11-29 03:29:41) |
69. 時計じかけのオレンジ
ほぼ30年ぶりにDVDで観た。 なんだろう、この美しさは?! 8点(2003-11-24 22:53:31) |
70. フォレスト・ガンプ/一期一会
監督のいろいろな想いを詰め込み過ぎ。でも観る人によっては映画の1時代・1シーンに自分の想い出をオーバーラップしてえらく感動するのでしょう。アメリカで受けるのは当然。私個人は一人の女性の堕ち方が痛いほど切なかったし、結婚式でのダン中尉との再会は涙を堪えるのに必死でした。 8点(2003-11-24 22:44:30) |
71. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
熟年俳優陣のプレッシャーにも負けず劣らず、ディカプリオ光っているね。青年の抱えた寂しさを見事に演じている。「バック・トウ・ザ・フューチャー」とも少しダブルが、古き良き60年代のアメリカに違和感なくタイムスリップさせてくれた演出も秀逸。母親の家の窓際でのナット・キング・コールのクリスマスソングは本当に美しすぎて…実話が題材だが、こんなにも映画らしい映画に出会うとうれしいね! 8点(2003-11-03 21:46:14) |
72. バーディ
こういう組み合わせの男友達は意外と世間一般に多いかも。甘酸っぱい青春の想い出に淫美なホモ・セクシュアルの香りを織り交ぜながら、泥沼のベトナム戦争に突き進み徐々に病み始めた60年代のアメリカを描いている。アルの極めて客観的な追想とバーディーの内面的な記憶の対比、ラ・バンバとP・ガブリエルの音楽の対比。アメリカそのものの陽と陰を映しているようだ。そしてラストの通り、米国はやはり最期は底抜けに病的な位明るいのである!ついでに看護婦役のカレン・ヤングの献身的な美しさに脱帽。 8点(2003-10-27 03:18:33) |
73. ブラックホーク・ダウン
クールな戦争映画だ。手に汗握る展開というのがなく、淡々と戦闘が続き、簡単に兵士が倒れていく。一種異様とも言える位の客観的視点がこの作品の最大の魅力。それは登場人物すべてを同じ距離感で描き、観る側に不必要な感情移入をさせてない換わりに戦争自体の虚無感を強く与えている。「なぜ、外国にまで行って戦争するのか」~アメリカ国の為?家族の為?ソマリア民衆の為?正義とは?…行き着く所は「友の為に戦う」という不毛の論理。 8点(2003-10-15 03:09:39) |
74. 座頭市(2003)
「七人の侍」以来の殺陣の革命かもしれない。世界に通用するチャンバラだ。北野COLORは健在の上に、今回は音とスピードに新境地を見せた。こういう映画は下手に登場人物をだらだら描いて観客に感情移入させるより、テンポよくバッサバッサとぶった切った方が気持ちいいね。そういう意味では芸姑姉弟の描き方は中途半端、どうせなら個人的には夏川結衣~浅野忠信夫婦に入れ込んで欲しかった。役者的にもこの二人の方が魅力あるでしょうが。どちらにしてもとにかく気持ちのいい映画だ!昨年の「阿弥陀堂だより」とは違った意味だが、邦画も捨てたもんじゃないね。 8点(2003-10-15 02:41:16)(良:1票) |
75. パンチドランク・ラブ
世間のどこにでもあるような変わった者同志のラブストーリー。盛り上がりもお涙頂戴もないのだが、妙に楽しい気分にさせてくれる不思議な魅力があります。映像と音のこだわり方は相当な上に随所にちりばめられたユーモアのセンス。純愛ロマンをお望みの方には不快感を伴うでしょうが、映画の隠し味が大好きなマニアにはお勧め!私も一度でいいからストレス解消に大きい窓ガラスをぶち割ってみたいですな。それからピンク系でのカード払いには十分注意しょう。 8点(2003-10-15 02:13:10) |
76. 潮風のいたずら
本当に「ペチャパイだけどいい尻してる」ねゴールディは。悔しいけれどカートに譲ってやるか。 8点(2003-10-07 02:48:47) |
77. 28日後...
《ネタバレ》 ストーリーがストーリーなだけに単なるB級ホラーで終わるところを絶妙な空気感の描写で緊張感を最期まで持続させている。CGとはいえ無人化したロンドンの街と音楽のからみは美しくさえある。狂気に見入られた軍人達と愛する者の為、狂暴化する主人公。哀しき感染者の雄叫び。最期の戦闘シーンが物語る「答え」には人間の生死の本質に迫る「問い」がある。「もしも~」は余分。絶望的にするのなら、助けが来たと喜ぶ3人に向けて戦闘機がナパーム弾でも打ち込んだらいかがでしょうか? 8点(2003-10-07 02:13:41) |
78. ギャラクシー・クエスト
知る人ぞ知る「キャプテンウルトラ」をパロディーにリメイクして、仲代達也とか藤岡弘、かたせ梨乃がバリバリ演っている感じかな?荒唐無稽なパロディーを一流の方々がまじめな取り組んでいるのを肌で感じられます。大爆笑。 8点(2003-09-29 00:12:26) |
79. 阿弥陀堂だより
各俳優陣の澄んだ演技と信州の美しい四季が見事に溶け込んだ作品。心を病んだ樋口可南子と自然と生きる婆・北林谷栄を比較しながら、他の登場人物すべての生き様を垣間みる事ができるのは、脚本の良さか演技力の高さか。原作とはまた違う味わいがあります。小西真奈美ちゃん、光ってます!日本人のアイデンティティをくすぐるこんな映画がなかなか邦画との縁を切らせてくれない。 8点(2003-09-23 23:23:03)(良:1票) |
80. アザーズ
光と影。キッドマンの研ぎすまされた演技。衝撃のラスト。絵画のような映像美に引き込まれ、あっというまに騙されました。やはりホラーといえどもテーマは「愛」ですな。 8点(2003-09-10 00:37:51) |