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アルメイダさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 604
性別 女性
ホームページ http://www.geocities.jp/suminoe_kagaya/
自己紹介 2004年から映画専門サイトをたちあげました。
ジャンルはSFが主ですが、サスペンスも大好きです。
リバーランズスルーイットや、ショーシャンクの空に
のようなヒューマンものから、未知との遭遇やバックトゥ
ザフューチャーなどのアンブリンもの。
十二人の怒れる男やパルプフィクションなどの脚本もの・・
自分が良いと思った映画が合う映画で、見る人の数だけ
思いも変わると思います。その中で、共感できる人が
多ければ売れるのでしょうね。
たまに<これだけ映画を見てるんだから万人受けは・・>
と、マニアックな映画にも手をつけますが、
できの良い映画や単館ものなど多趣味なジャンルに疲れ、
子供時代に帰ってるみたいです・・
それらは映画館で見た映画本来の娯楽作だった・・

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61.  マトリックス レボリューションズ 《ネタバレ》 
どうせこの作品の内容は暗いものなんですから、 とことんわかりにくくても救いようのないように・・ その方が哲学性とか伝わるんじゃないかな・・ それを特に壊してしまったのが、 演出のヘタさです。 ザイオンの戦いのなんとワンパターンでつまらなく長いこと・・ 正直飽きてきました。 これを面白く見せるには単純な手法があるんですが・・ スターウォーズやロード・オブ・ザ・リングなどのRPG手法です。 戦争であり冒険映画でもあるザイオンのCG戦争場面(苦笑) このシーンとネオの居るシーンとを交互になぜ演出しなかったのか? いくつかの戦いの場面が展開され繋がる面白さが2作目にはありました。 ただザイオンの攻防戦があまりに長いので、 恐ろしさや迫力というよりも、 観ている最中にもう、 あのエイリアンみたいな足長機械たちはアイツなんだとわかってしまう。 「エイリアン2」かと思いましたよ(爆) 足長機械対メカ機動隊みたいな・・ それと全体的に苦手な青黒い画面。 緑のラストの演出で少しはマシになりましたが・・ 結局は1体1という体育会的な戦いもどうも辟易・・ 私にとってはこのマトリックスシリーズは愛でも犠牲でもなんでもなく、 ただスミスが登場するのを楽しみにする映画となりました。 コンピューターの恐怖という世界は伝わりましたね。 
[DVD(字幕)] 4点(2006-04-23 13:24:14)
62.  メン・イン・ブラック2 《ネタバレ》 
なんで1に最低点をつけたのかがよくわからないのですが、  この2はつまらないだろうと諦めていたにもかかわらずよかった。  たぶん真面目にかっこつけたギャグが受け入れなかったんだろうなぁ・・  どうもかっこつけ映画は合わないみたいだ。  というかたぶん1は固かったのではないかな?  この2は同じ決めポーズでもバカに徹してて、  違和感はあまりなかった。  ギクシャクしたところもないし余裕さえ感じました。  スピルバーグが制作したバカ映画だと1はひいたけれど、  2はああスピルバーグの世界かなぁとなんとなく安心感。  徹底的にファンタジーの世界である。  街も古くさくて近代的な車との違和感はまるでバック・トゥ・ザ・フューチャー2。  かぐや姫のエピソードを全体にちりばめて、  コメディの毒やわかりにくいギャグは控えめにしてわかりやすい。  世界観は80年代のアンブリン映画そのものであり、  スピルバーグというよりは「グレムリン」のジョー・ダンテ作品。  そこが私には観やすかったのかもしれませんね。  そしてウィル・スミスも(年とらないなぁ)1のキザさが薄れ自然だし、  トミーリー・ジョーンズも目に哀愁を漂わせ(年とったなぁ)好感。  実は最近の某缶コーヒーのCMでこの作品を観たくなったというのもある(苦笑)  3は作らないのか~と今頃思うんですが、  作っちゃうともうワンパターン映画になるのは決まってるし・・  もうひとつこの映画を選んだ理由は、  「マトリックス」シリーズを最近観て、  エージェント・スミスのいでたちから思い出したんですよね。  そうか、葬式スーツというのかコレは・・  ちなみにあと気に入ったのがバグ犬ですね。  どうも1でも犬は気に入ってて犬には期待していました。  はっきりいってブサイクな犬ですがかわいいです。  
[DVD(字幕)] 5点(2006-04-23 13:21:38)
63.  サンゲリア 《ネタバレ》 
ゾンビ映画の王道!  しかし「ゾンビ」よりもどちらかといえば、  「死霊のはらわた」に近い演出。  ただ娯楽に走ることのみになってしまった「ゾンビ」シリーズに比べ、  これはすごい世界観がありました。  キモイ、グロイ、それはゾンビ映画の常でそれだけの演出なら私はあまり好きではない。  それだけではないんだという世界を久々に観たような気がしました。  あのラストは素晴らしい。  もしかしたら私の好きなエンディングとはこういう絵なのかもしれない・・  ホラー映画によくある主人公は実は生き延びて他は犠牲・・  そういったありきたりな物語ではありません。  そんな都合のいい物語はヒーロー映画だけで十分かも??  ドクター・モローの島を死霊のはらわたのメイクでゾンビのラストにしました~みたいな本作。  とにかく何度も言いますがラストが秀悦!  あの色やあの怖さは今の作品にはない。  ものすごく怖いというわけでもなく、  ジョークみたいな怖さ。  世界の終焉を共存したような絵。  そう、ひとつの絵としてもうまいなぁと感心してしまいます。  作品内容のテンポがよろしくないのが大いなる減点。  N.Yのある建物が今観ると平和で逆に哀愁が・・    
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-23 13:18:47)
64.  007/ゴールドフィンガー 《ネタバレ》 
今回の悪役ゲルト・フレーベはツボでした。  私には森元首相にしか見えない(爆)  そう思って見るとまた楽しい?ですよ。  そしてそいつの部下の帽子男ハロルド坂田がまたツボでした。  角田?似のレスラーなのですが、  いつも満面の笑みをたたえており不気味です。  武器は帽子飛ばし(ボンドの18番なのに・・)  そして怪力なのです。  この森元首相と角田似帽子男だけでも笑えます。  個人的に一作目から気に入ってるQ(ボンドに発明品を説明する人)が、  わりと出番が多くしかもボンドに偉そうに説明しているので面白い。  今回は特に車(アーストン・マーチンDB5)がよかった。  どこの国でも通用するナンバー・プレートって(笑)  私は007が苦手なのはロマンスがこっ恥ずかしいからということもあり、  長いこと避けていたんですが・・  今回はさすがにもう見慣れてきたのと、  あんまり暑苦しいロマンスがなかったのでよかった(爆)  ボンドがなかなか相手にされないというのが、  峰富士子みたいでいいと。  最終的にはやはりワンパターンでしたが・・  ボスの部下(下っ端)の多くが中国人というのも面白い。  例によって今回もボンドは捕まるのですが、  ボスのアジトのからくりは面白いです。  計画を客に説明するのにいちいちあんな大袈裟なことするし、  ボンドの処刑シーンも当時では斬新なのでしょう。  あと、カーチェイスの撮り方がうまいなぁと感心。  「フレンチ・コネクション」を思い出しました。  そして暗闇での倉庫に激突するまでの逃亡。  おばあさんがマシンガンをぶっ放すところあたり、  「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンが最初に納屋に突っ込むシーンだ・・  ボンドが弱すぎる感もありますが、  だから面白いのかもしれない。  後半なんかきちんとスパイ映画だなぁと結局チームを組んでるし。  個人で活躍という図式に飽きてきたので楽しかったです。  コネリーは途中からヒゲを深剃りし若返っちゃう。  それもまたよかったです。  爆弾解除までのスリルもよかった。  しかし007のファンでもない私にはわからないシーンが・・  あの爆弾を止めたのは誰なんだ??  CIAって常時出演するのは何人だろうか?  
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-23 13:16:17)
65.  007/サンダーボール作戦 《ネタバレ》 
「ゴールドフィンガー」と前後を間違えて観てしまった・・  テレンス・ヤング作に飽きがきたのか(飽きるのも早いか・・)  展開とか演出がおんなじようなものだし、  何よりも悪役が同じ系列なので本当に飽きてきたようだ(爆)  長さも気にはなったし。  今回の楽しみはやはりQの発明品。  しかしあまりピンとはこない。  海中が舞台というのも一作目とだぶるし。  サメが登場するというのも実は「サンゲリア」と一緒に借りてしまい、  さらに新鮮味は薄れてしまう(苦笑)  見終わったあと内容がはっきり思い出せないくらいだ。  「ネバーセイ・ネバーアゲイン」がこれのリメイクにあたるそうだ。   
[DVD(字幕)] 5点(2006-04-23 13:14:11)
66.  戦争のはじめかた 《ネタバレ》 
(平和な時、戦争は自ら戦争をする)  ニーチェの言葉を復唱しながら宙に舞う主人公。  (ベトナム戦争が一番楽しい、  いくらでも人殺しができるからだ)  曹長のホンネは冗談に取れないリアルさだ。  話自体はテンポもいいしサスペンス娯楽として楽しめる。  しかしあくまでも風刺コメディである。  深い暗いシリアスな反戦映画でもなく、  あまりにバカらしい内容に笑うしかない。  笑って済まそう。  これがアメリカなのだから。  ブッシュ元大統領(ブッシュ父)が頻繁に出てくるあたり、  時代なんだなぁとも思えるんだけれど、  息子ブッシュと変わってはいない。  この当時は9.11テロのあたりだから上映が5回延期になったのもわかるが、  今観てみるとそうもはじけてはいないんだなぁ・・  まあ人事というかあきれて観られるんだけれど、  しかし「1941」のような確信的バカ映画の勢いがいまひとつ。  中途半端なんだけれど誰でも普通に楽しめることは確か。  1941に似ているなぁとい演出も前半にあった。  ほとんどが演習ばかりの映画なんだが、  でかい戦車が暴走し街中で壊しまくるのがあっけにとられる。  中の隊員は麻薬でらりってて見事に変なおかしさがある。  戦争映画ではなく戦争の予行演習映画で、  人間ドラマはアメリカのばからしさと戦争に対する心構えを描いている。  (目には目を)これだろうなぁ。  政治的な難しさが一切描かれていないのに、  なぜアメリカは戦争をしたいんだろうかという疑問が解けるような・・  そりゃあこの作品が5回延期になったのがわかりますよ。  音楽がめちゃくちゃかっこよかったのです。  ラップ調の速いのではなく、  ベースの効いた哀愁のある曲。  何なんだろう??  ボブ・マーリーの曲なのかどうなのか調べたんだけれど主題歌ではない。  映画そっちのけで聴きいったくらいよいです。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:12:39)
67.  ドニー・ダーコ 《ネタバレ》 
 ここのところたくさんリバース・ムービーを観ているので、  たいして目新しく感じなかったのが残念。  先にコレを観ていたら・・  リバース=タイムスリップとも取れるんですが、  その世界を見事に描いているなぁと感心しました。  この映画ではタイムトラベルというマジックは、  人間が産まれる前にまで遡ってやがては存在が消滅するまで。  そのブラック・ホールは黄泉の世界へと続いており、  もちろん生きている人間は行ったことのない未知の世界。  帰ることのない片道切符。  だから今の時代の人には二度と会うことができない・・  とても不安でひとりぼっち。  そう、タイム・トラベルという手法はただのたとえ。  逝く前の不安や恐怖はテラピストの講習を受けても消えない。  消える未来に逝くのではなく消える過去に逝くのだとしたら、  もしかしたらその道や時間は不安ではない。  道連れの映像は自分が生きてきた道だから。  その世界だけ堪能して、  あまり内容のややこしさは考えずに観ました。  ややこしいのは当たり前で、  あるステージをきっかけに内容はわけがわからなくなります。  過去に戻ろうとしている記憶と今の自分に有利な記憶が、  ごっちゃになって客観的に観ているものには理解は難しい。  鍵は結構たくさんあるので、  この作品にリピーターが多いのもうなづけます。  冷蔵庫の扉やら家族の会話やら死神オババ・・  案内人は「不思議の国のアリス」のように、  ウサギです。  しかしこのウサギがかわいくはありませんので・・  穴、郵便受け・・自分探しの旅と、  「ソフィーの世界」も入っていますね。    「死霊のはらわた」と「最後の誘惑」の2本立ての映画を主人公たちは観るのですが、  この2本ともホラー2本立てというのは??(最後の誘惑も?)  死霊のはらわたはご存知サム・ライミのゾンビ・ホラーですが、  最後の誘惑はスコセッシのイエスがもしも生きていたら?という、  こっちの映画のほうがかなりドニー・ダーコに近い世界があります。  イエスが自ら望んで処刑され、  息絶えるまで(もし生きていたなら)という夢を見るかなり私はお勧めの映画。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 13:11:04)
68.  リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い 《ネタバレ》 
お話自体は「バンデットQ」の逆タイム・トラベルみたいで面白いんですが、  とにかく時間のわりに内容が整理されていなくてわかりにくい。  サスペンスでわかりにくいというのではなく、  せっかく仕分けした面白いものをごっちゃに無理やりロッカーに詰め込んだような感じ。  しかもラストも続編が出ますよ~みたいなホラー落ちで無理やりすぎ。  関係者の趣味だけで作られたような映画に見えました。  だからそう思ってわりきると案外面白いかもしれませんが・・  突っ込みどころが多すぎる上に後からこじつけのような演出は呆れる(苦笑)  まあ面白いところをあげてみましょう。  あちこちの時代から集まったSF小説の主役たちは、  たぶん誰でも知ってるような面白い人物?ばかりです。  特にネモ船長には呆れました。  なぜネモ船長のノーチラス号はベニスの狭い水路を通れるのか?  しかもいやにばかでかい!!  ジキルとハイドはまるで超人ハルクのようだし、  主役であろうショーン・コネリーのいでたちは、  まるでインディ・ジョーンズ/最後の聖戦であります。  しかも彼に命令を下すのが(M)という名前・・  007じゃあないですか(爆)  しかもそのMの正体がファントムって・・  オペラ座の怪人じゃあないですか(苦笑)  水夫は全員アラブ人のような様相。  吸血鬼ペア(と私は呼んでいます)はまるでヴァンヘルシング(未見)  透明人間の使い方は最初はよかったんですが、  後半になるとつじつまあわせにしか思えない演出。  核となる主役やエピソードを絞った方が面白いのに・・  そして悪い役のオヤダマの影の薄さと意義のなさ・・  コメディならばお決まりでも世界征服としたほうがいいのでは?  と、まあパロディ映画大合戦のようなはちゃめちゃさ。  1899年のロンドンの街がダークシティそっくり!  街が夜中に動き出すところまで(まあ爆撃されてるんですが)  映画、特にSFや冒険映画のお好きな方なら、  内容はどうあれ一度は観賞されてみては?  くだらないんですが要所要所は面白いことは確かです。   
[DVD(字幕)] 5点(2006-04-23 13:08:43)
69.  亡国のイージス 《ネタバレ》 
(平和とは戦争と戦争の隙間にあるもの、  それでいいと思っている)  という岸部一徳のセリフはよかった。  過去現在未来どの時代にも意義があり、  ただ自分がどこにいるかが問題なだけで・・  日本を守るとかたいそうな内容でもなくそういう話なのである。  そこに熱い熱血漢の真田広之が抵抗し自分のあり方を主張するのだが、  これが本来の昔からの日本人の正義なのかもしれない。  ただ演出がハリウッドのアクション映画のようで、  そのわりには全体のキレが悪くつながらない。  なぜ真田広之は律儀に名乗ってから再入船するのか、  これってヒーローものなのか??ととまどった(爆)  派手に人が死んでゆくシーンだけはやたらと小気味良い。  それも違和感があった。  まあ「レッド・オクトーバーを追え」のような映画は作れるわけがないんだけど。  総理が出てきてからの中半がとにかくたいくつ。  なぜ人間ドラマになると切れが悪いんだろうか。  そこで先ほどの岸部一徳のぽつりとしたセリフがよいのだ。  中井貴一が好きなので観たんだけれど、  外見的にはOKだけれど(日本人に見えない)  内面を描けていない。  野球観戦と家族の写真だけのシーンではやってることの意味がない。  テロリストなんだからもっと祖国の思いとか演出しないと、  ただでさえ複雑で日本人に馴染みのない題材なのに・・  その分寺尾聡への時間はあったので、  こちらはわかりやすいと思う。  登場人物でよかったのは、寺尾聡、中井貴一、岸部一徳くらい。  もっとクールで深刻な大人っぽい作品を期待していた・・  冒頭が日本の行く末や日本の盾の話だったので。  真田広之の役は織田裕二でも変わらないと思うし・・  日本の戦闘SFというのを観たかったんですが・・   ああどうせアメリカのお世話になるんだろうなぁと観てて、  そうなったら東京湾は被害を受けるから、  いやそれよりも目の前には発電所がなぜかあるし・・  後半忙しすぎ中半たいくつで無駄前半ネタばらしすぎ。  真田広之がブルース・ウィリスのダイ・ハードしちゃってるし。  中井貴一はゾンビのように復活する執念の役なのに過去や祖国の演出がない。  
[DVD(邦画)] 5点(2006-04-23 13:07:03)
70.  死霊のはらわた(1981) 《ネタバレ》 
さて昔ビデオで観賞して内容もあまり覚えていないのに8点をつけた本作。  「ブレインデッド」で何か物足りなかったので、  保存版にDVDを所持していたのを思い出し久々に見ました。  また採点をあげてしまいました。  これはホラーうんぬんというよりも、ひとつの作品としても立派です。  前に見たときも変わった撮り方をしているなぁと感心したのですが、  今回見直すと(もしかしたら計算して撮ったのかも)と思わせるようなカメラワーク。  逆さカメラなどは序の口なんですが見る視点がカメラ=死霊なのです。  ホラーやサスペンスの基本といえば基本。  でもきちんとスムーズに繋がるうまさは、奇をてらったものでもなく古典的でもある。  アイデアもいいですよね。  呪文を唱えると死霊がよみがえる、それをレコーダーを使うところが。  ホラーでありながらもオカルトファンタジーも盛り込んでいます。  そしてアニメによくあるような(本作の影響かと)木が人を襲うシーン。  這うように追いかけるカメラ・・同じ構図で2でも再現されていますが、  やはりこちらのほうが温度を感じます。  「悪魔のいけにえ」とよく似た色調の画面。  今の映画には出せないような生の映像。(悪く言えばハンディカムで撮ったような)  ホラー映画で大切なのは哀しさ暗さも出さなきゃならない。  こういう脚本や演出はサム・ライミはうまいですよ。  スパイダーマンそしてダークマンに通じます。  哀しく暗くそしてこっけいでなければ・・この加減が難しい。  前に見たときも思いましたがやはり確信しました。  この作品を超えるホラーはないだろう・・    
[DVD(字幕)] 9点(2006-04-14 09:41:32)
71.  マトリックス リローデッド 《ネタバレ》 
1作目のときにキアヌの決めポーズがどうも好きになれなかったのに、  こちらではもう「スーパーマン」←なんと未見・・しちゃってて楽しい。  アクションのキレがゆるいと感じるのですが、  それをひいてもこちらのほうが受けました(そういう作品になってる)  観客置いてけぼりおかまいなしの突っ込みどころが満載。  それでも次から次に現れるキャラが面白いじゃないですか。  いやに普通すぎる東洋人のキー・メーカーこと鍵おやじや、  マトリックスと人間界ザイオンの中間にいるような中途半端な紳士と妻。  なにやらタランティーノの漫画チックな映画を観てるような違和感がよい。  そして(どこでもドア)のようにドアを開けたら別世界という、  変な世界も私にはツボでわかりやすかったです。  これはコンピューターのフォルダを間違えたみたいな感覚でいいのかな?  不思議の国のアリスといった感じで、  なんてわかりやすく演出されてるんだろうかと感心。  トリニティの女優さんが妙に若作りで違和感を感じるも、  サングラスをかけてバイクに乗るシーンは素直にかっこいい。  だんだん評価が悪くなるという評判のシリーズなのですが、  まだ3作目を未見ですがもしかしたら、  このリローデッドが一番私にはわかりやすくて合いそうだ・・  1作目でツボにはまったスミスが予告どおり、     うじゃうじゃ出てきて大うけしました。  これも楽しかった要因かな。  スミスはあの場所に住み着いているのか(爆)  成仏させてやれよ!  これでは「マルコヴィッチの穴」だ・・  スミス以外はエージェントが格段に弱くなっている。  コピーして生き続けるさまは、  ターミネーター2だなぁ・・  あの作品が偉大だと今更ながらに思いますよ。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:56:32)
72.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 
時代からいってあまり期待はしていなかったのですが、 やはり古いです(苦笑) 「北北西に進路を取れ」といいとこ勝負かも・・ しかしいきなりテーマ音楽がかかりますとちょっとした感動。 ああ聴いたことはあると。 このはじまり方はすごい・・ 「マルホランド・ドライブ」のオープニングと同じじゃないですか! 3人の盲目の杖をついた黒人が影絵から動き出しはじまると・・ このアイデアだけでも感心。 内容は本当にいい時代のSFの入ったアクション。 SFというのも変ですが悪いやつがDrノオという科学者で、 怪しい実験をある島で行っていて、 アメリカのロケット発射を妨害しようと企んでいるなんて、 SFじゃあないですか!? 話が大掛かりでしかも派手でどちらかといえば、 「インディ・ジョーンズ」の世界なんです。 スパイものときいていたので「MIP」みたいなのかなぁと思っていたんですが、 これはテンガロンをかぶっていないインディです。 スピルバーグはインディシリーズをルーカスと制作したときに、 007のような冒険活劇を作ろうと意見が一致したそうですから・・ 全く007と同じではいけないから西部劇のスタイルで職業も考古学者にしようかと。 しかも「JAWS」では007というナンバープレートがサメのおなかから出てきたり・・ シリーズを全部順番に観ていこうと思います。 アクション・ヒーローものは苦手ですがこのシリーズは観てみよう。 そして今回ショーン・コネリーがボンド役で一番人気なのがなぜかがわかった。 まだ1作しか観ていないけれどなんとなく・・ もちろん年を重ねたコネリーのほうが私は好きですが・・ 007の1作目を観て確信しました。 完璧な二枚目ではないけど妙にかわいらしい表情をする。 キザな役なんだけれどもそうは見えない品がある。 まあそれが愛される個性というものなのかもしれません。 私は誰かに似ているというのを指摘するのがクセなんですが、 ケビン・スペイシーとジャン・アレジを合わせたような(爆) 特に角度によっては本当にケビン・スペイシー似。 出てくる女性がみんなきれいなんですよね。 で、敵であろうが味方であろうがキスしちゃう(苦笑) ものすごくアタマが切れるようでなぜかつかまってしまう・・ まさにインディジョーンズじゃあないですか・・ 割り切って観れば結構面白いかも。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:54:24)(良:1票)
73.  クロウ/飛翔伝説 《ネタバレ》 
この作品は前から気にはなっていました。  「ダークシティ」の監督作ということで観ることにしました。  評判もよい映画ですがこれは好き嫌いもあると思いますよ~  ダークな世界は好きなのですがビデオだったからかもしれないけれど、  暗すぎてよくわからない・・(爆)  極端に言えば白黒にパート・カラーをつけたような、  白黒とカラーの中間のセピアよりの暗さというか・・  「ダークシティ」も暗かったんですがコレほど暗くはない。  街の演出や世界観は撮影監督も同じですから似ています。  アメコミというよりもカルトなアメコミなのでしょう。  ちょっと私には合わなかったです。  だいたい「シザー・ハンズ」を敬遠して観ていないのですから。  ビジュアル系の音楽は大好きですがどうも男の人の化粧が苦手・・  主役があのブルース・リーの息子で、  映画撮影中の事故で亡くなったといういわくつきの作品。  だからほとんどのシーンは撮り終えていたものの、  残りの演出はCGなどで仕上げたそうです。  それもあってか危機せまるもの哀しさや迫力が伝わりました。  お話の内容もSFホラーというよりもファンタジーに近い、  大人向けの復讐悲恋物語になっています。  もしかしたら私が苦手なだけで、  こういった世界観の映画を数見慣れれば、  ふいに感動できるかもしれません。  
[ビデオ(字幕)] 5点(2006-04-02 13:50:40)
74.  南極物語(2006) 《ネタバレ》 
ノラ犬みたいな不細工でもかわいげがある犬が好きなので、  ほとんどがブリーダーに手入れされているような犬ばかり。  と思っていたらブリーダーが出てきた・・  元の南極物語を忘れろといっても大まかな筋は同じですから、  見比べてしまうんですよ。  努力して別物と思っても見せ場とかは元のをいただいちゃってるし・・  再会シーンも警戒することなく大喜びで駆け寄る犬たち、  しかもほとんどの犬が生き残ってるから南極の自然の試練や過酷さが嘘みたい。  犬が1年くらいあそこにいるのに毛がきれいで太ったまま・・  ここまでが犬中心での私の不満です。    科学的にもおかしい・・  春はどこにあったんでしょうか。  白夜はいったいどこに・・  そしてあんな風に月が南極で見えるんだろうか??  日本の南極物語では(こんなところに行きたくない)と怖さまで感じたのに、  洋画の南極物語では(こんなきれいなところだし航空機でも行けそうだし)  リゾート気分で客観的に観てしまう。   人間ドラマはもうめちゃめちゃでした。  よかったのは博士の存在が話の都合に合ったこと。  これはもう覚悟していたのですが、  航空機で別の基地に降り雪上車で犬を救出し、  主役の男女ふたりはキスして犬がその間に割り込むシーン・・  嘘・・泣きたくなった(苦笑)  やっぱりディズニーだ・・  あちこちでそういう声を聞いてなぜなのかわかり納得。  ディズニーはアニメは1級品なんですが、  実写はあまりよい印象がありません。     唯一よかったのは館内が騒ぐくらいびっくりさせるシーンがあったことくらい。  でも・・「JAWS」のあのシーンのパクリとしか取れませんよ。  しかもCGであれを出すなんて・・  やはり今の時代とディズニーという点で難しいリメイク。  別れて出会う感動物語までは同じ設定なのだから、  内容はどんなにいじってもよいのです。  ただ自然の厳しさや生きることの厳しさが描けていません。  残酷なシーンが無理ならばアニメでリメイクしたほうがもっともっと、  ディズニーの技術でしたら見ごたえのあるよい作品に変わっていたでしょう。  劇場作なので点は甘くしています。  
[映画館(吹替)] 5点(2006-04-02 13:47:56)(良:1票)
75.  アイ,ロボット 《ネタバレ》 
ダークシティ」の監督作とわかり今まで避けてたこの作品を観ました。  どうせロボットとかコンピューター映画なんて、  結局は風刺や哲学めいたことを問いながら人間とは機械とは?  とかの世界になるんだろうなぁ・・とあまり好きではないジャンル。  「A.I.」「アンドリューNDR114」は見た目も人間だから感動してしまったんだけど・・  でもよく考えればこの「アイ.ロボット」こそわかりやすいのです。  「マトリックス」のほうが登場人物の名もあってか宗教色が強いと言われていますが、  この作品こそそのまんまじゃあないのかと変に感心。  キリスト教映画として観ると、  博士はイエスで彼サニーが今のキリスト教の言う新しい救世主。  すべてのユダヤ人をあの丘に集め改宗させると死んだはずのイエスが君臨する。  ・・らしいお話をこの作品にあてはめてみた(爆)  まあこんな暇なこと考えるのは私ぐらいか(汗)  最近のSF映画ってこういうパターンに当てはまるのが多いんです・・  演出的には「SW2」クローンの攻撃そっくりで大うけしました。  個人的に私はこの監督はパクリの天才と思っていますし、  そこがうまいので結構好きなんです。  「ダークシティ」もだから好き。  テリー・ギリアム監督とも共通する点なんですが、  このアレックス・プロヤス監督・・  なんともいえないミスマッチなセンスの悪さが目立つところがある。  そこが好きなんです。  近未来なのになんですかあのビルのデザインのセンスは・・   そこがいいのですよ。  まるで「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」のセンスだ・・  「未来世紀ブラジル」と「ダークシティ」がよく似た雰囲気だったし、  この作品も「12モンキーズ」真っ青な変な建物やオシャレではないモノ・・  完璧なかっこよさがないにもかかわらずマンガみたいなかっこよさもある。  まさにA級の中のB級っぽさの違和感が好き。  「バビル2世」をハリウッドでリメイクできるのは、  テリー・ギリアムかサム・ライミしかいないと思っていたのですが(苦笑)  もしかしたらアレックス・プロヤスが一番近いかもしれない・・  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:45:55)
76.  マトリックス 《ネタバレ》 
「マトリックス」について書かなければいけないんですが(爆)  敵キャラの不気味なクールさとワープのレトロさの他には・・  逆転のアイデアが面白いことくらいです。  主人公側から見た普通な世界が仮想現実で、  しかもウィルスと指されているのが面白い。  けれども私は仮想現実の中でいても別に気づかなければいいと思うし、  あまり不思議な感覚とか哲学性とかは感じなかった。  これもこの作品を観たのが今だからかもしれませんね。  コンピューターと人間の立場が逆になるという設定には面白いとも思うけど、  どうも椅子に寝たまま仮想の世界に行くというのは私はつまらない。  さらにわかりにくくなるかわかりやすくなるかは疑問だけれど、  コンピューター側から見た演出のほうが見たい気がします。  バーチャルでも痛みは現れ死ぬこともあるのに、  あの愛に気づいた展開は恐ろしくひいた。  ファンの人にはわかるけれどついてゆけません。  それと全体的なアクションシーンがまるで中国映画。  中国映画のアクションは好きですがこれはひつこすぎ。  中国のアクション俳優を使ってくれてたらまた違うかも・・  ジョン・ウーの「フェイス/オフ」のアクションを観ているようで、  ちょっと恥ずかしかった(爆)  速すぎるアクションは嫌いでスローが好きなのですが、  全部見せ場がスローなのでこれはちょっと・・  サム・ペキンパーが作ってたらどうなってたかな(苦笑)  自分としては合わなかった映画ですがシリーズということで、  このあとが駄作の評判が多いので甘めにします。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:43:48)
77.  南極物語(1983) 《ネタバレ》 
 やはり探して思いつかないときは昔の(70-80年代)邦画ですよ。  「復活の日」これも映画選びに迷い借りて感動しDVDを買った。  そういえば復活の日は日本初の南極ロケ映画だったのです。  その3年後の作品になります。  あらすじはもう誰でもわかるネタバレもしかられないストーリー。  南極版中犬ハチ公というか犬が南極に置き去りにされるのですが、  テンポはゆるやかで音楽もいいから眠くならないか?  その心配は冒険ドラマのようなストーリーでなくなりました。  作品がうまいこと作られていて置き去りにした隊員の日本と、  南極に残された犬たちの時間が同時に進んでゆきます。  置き去りにされたといっても、  これは上の連絡ミスなんです。  人間の命優先非常事態といっても、  助かった(船に乗せてくれた)犬たちもいるんだから、  絶対連絡ミス不手際以外ないでしょう・・(怒)    現実にあったことなのですが当時大人気であったらしい、  生き残った2匹の兄弟犬よりも私はすごく好きになった犬がいます。  ゴロは最初によく出てくるどうしょうもないバカな犬です。  でも隊員の手を煩わせるこのかわいさがなんともいえない。  犬を飼ったことのある人は共感し苦笑するでしょう。  そしてリキはもうその存在だけで泣けるのです。  私はすっかりリキに感情移入をしてしまい、  このリキの最期のシーンでは最高にボルテージが上がりました。  そのあとが実は見せ場の再会シーンとはなるものの、  リキ以上には感動しなかったなぁ・・  リキはかっこよすぎますよ。  怖い自然雄雄しい南極、  本編で演出された南極とはまた違う穏やかな南極・・  そこに行き続ける命があることは当たり前なんですが、  この穏やかさを最後にもってこられると、  環境とか命とか自然とかそこまで考えてしまう・・  ただの犬と隊員の泣かせ映画ではない。  すごく大きな作品だなと感じました。  
[DVD(邦画)] 9点(2006-04-02 13:41:10)
78.  ソウ2 《ネタバレ》 
ソウを越えるようなバカにされたような快感はありませんでしたが、  ホラー・サスペンスの続編としてはこれはもう成功でしょう。  特にソウが大ヒットしましたからその期待度は、  制作側のプレッシャーになると思います。  続編で面白かったと記憶しているのは「ターミネーター2」  「エイリアン2」「バック・トゥ・ザ・フューチャー2」  しかしこれらはSFですよね。  あと・・「魔宮の伝説」くらいかなぁ・・  この「ソウ2」は真面目によく注意していれば、  展開や犯人が誰であるかは絞れて見えてきます。  1が「ユージュアル・サスペクツ」的であるのに対し、  2は「CUBE」と「羊たちの沈黙」のふたつのステージだと見ました。  このふたつのステージが時間のトリックで結ばれ同時進行してゆく。  まあ日本のゲームで言えば、  ニンテンドウDSをやっていると想像してください(爆)  観客は最前列でふたつのステージを見られます。   あの「ソウ」の最初のバスタブの密室が出てきたときはもう、  「レッド・ドラゴン」のラストで(クラリス)と出てきたくらい嬉しかった。  最大限に元の作品を生かしています。  3がまたできるみたいなんですが、  これはもう主役のソウが死んでしまったので(と見るべきか?)  後継者のアマンダが主役になるんですね。  カリスマ性がないなぁ・・  あと刑事の息子も生き延びている。  そしてまだ解明されきれていないソウのラスト。  ソウ2でのバスタブの死体はソウのあのふたりだと言い切れるのか?  これらを使ってくるでしょうね。  解くカギはとにかく色んなミステリーを数観ること・・  あのビデオの時間のからくりも過去に観たあらゆるサスペンスで使われています。  どう料理するかが制作側の腕の見せ所ですね。  
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-02 13:36:14)
79.  クレイマー、クレイマー 《ネタバレ》 
フレンチ・トーストのシーンがうまい!   このシーンの違いから親子関係が深まっているのが実によくわかる見事さ。    スピルバーグはたぶんこの作品を好きなんだと思います。  「宇宙戦争」の親子愛のシーンにこの作品がオマージュされていると思う。  トースト、ボストン、置き去りにされた子供とパパ・・  仕事が生きがいで子供の好き嫌いさえ知らない・・    この作品は変わった演出も揺さぶられるような音楽もありません。  淡々とした音楽とまるで実際の人の家庭を覗くようなリアルな静けさ、  そして盛り上がりも法廷劇もあるのですが、  それのなんと乾いたドキュメンタリーのような無機質さ。  しかもぬくもりがある・・      俳優の演技と脚本だけで包み込む映画なのではないでしょうか。  今回なぜか彼のなかにチャップリンを見ました。  足取りのおぼつかなさやコミカルな動きや無愛想な笑顔。  「キッド」を思い出したのは私だけでしょうか・・  子供が初めて自転車に乗ったシーンではおおはしゃぎだった道が、  母であり妻がそこに佇み駆け寄る子供の道にもなるのです。  その様子を見守る夫であり父のなんと哀愁のある寂しさ・・  お互いの意地だけでしか子供をつなぎとめようとしかできない二人。  一体この子はただの愛玩動物なのか。  それとも権利を奪い合うためだけのおもちゃなのか・・  話の内容から母親には共感はできかねたけれども、  こうなったのも夫であり結局はふたりの問題ではないのか・・  子役の演技がいいんですよ。  一見不細工に見える表情もだんだんかわいく見えてきて、  ああこの子役はたいした役者だと感心しました。  ホフマンの演技はほとんど素だそうです。  なぜならば彼の実生活とこの作品はあまりにも似ていて、  自分を演じるようで苦痛であったと。     そしてラストの演出はこの作品にある種の希望感さえ残してくれます。  意味不明と感じる人もいると思うけれど、  これはきちんとした別れと父と子の新しく変わりのないいつもの生活。  崩壊してゆくのならば離れて時々会えるほうがいい・・  アメリカではこういった形態の離婚家族が増えています。  片方の親は別れても会いに行けます。  時代や国が違い日本ではどうなのでしょうか。  家族の義務と一体感は続いてゆけるはずです。    
[DVD(字幕)] 9点(2006-04-02 13:31:56)
80.  フィラデルフィア 《ネタバレ》 
さてこの作品は「羊たちの沈黙」でアカデミー賞を総ナメにした、  ジョナサン・デミ監督作です。  そのときに犯人がゲイであるという演出に、  ゲイ=偏執殺人鬼というイメージを与えると誤解されると、  ゲイ団体から抗議があったのです。  同映画の特典でそのことを話していたのですが、  だからこの「フィラデルフィア」を謝罪のために作った。  ・・いやぁだからって作ってしまうんだからすごいです。  この年の作品賞はじめほとんどの賞はスピルバーグ作品でした。  「シンドラーのリスト」のほうがやはり暗いですよね(爆)  いやぁ私は何度観ても泣けますよ。  あれと同年で比べるのはマズイ。  「運命の瞬間(とき)/そしてエイズは蔓延した 」が医学の立場から、  真面目に描かれているのに対し、  弁護士の立場から描いた異例の作品です。  しかしよく似てはいるのです。  1993 劇場未公開ということからもかな~りな損をしている作品。  しかもこちらは実話を元にしているのですよ。  科学者のひとりが実は感染していたというのも、  フィラデルフィアでは弁護士が実は感染していたという・・  職場の解雇が病気が原因だったかどうかというサスペンス的な面白さは、  さすがにデミ監督は演出がうまい。  私はなぜか年寄り弁護士団体の発言が気になって、  これは語り部役をこの悪役(わかりやすく言えば)連中にさせているんだ。  エイズという病気を実にうまく語らせています。  輸血(薬害も同じですね)での感染は同情するが、  性行為での感染は・・  このセリフは同感しましたがこの時代が予防策とか知られてなかったのかも。  旧約聖書と新約聖書に書いてある・・  反対の意味でこれもよくわかりますね。  アダムとイブ以外の行為は書いていないということです。 こういった訴えられたほうの側になぜか共感してしまう。  それが差別の理由に結びつくということなのですが・・     死のふちにいる隣人の怖さと自分の周りのいとおしさ・・  マリアを聴くトムを見たあとのデンゼルの表情がよかったです。  
[DVD(字幕)] 6点(2006-04-02 13:25:37)
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