61. エイリアン3
ゴシック世界のエイリアンというアイデアはいいのにこんな中途半端になって残念。リプリーが死んでニュート達が生きていたら結構面白い話になってたと思う。ゴキブリのようなエイリアンはちょっと斬新。 5点(2003-12-14 00:13:02) |
62. 処刑人
《ネタバレ》 短絡的ながら気持ちは解るラスト。どことなく「沈黙の艦隊」みたい。ただデフォーは最後まで対決してほしかった。アクション映画なのにケルト音楽の軽やかなビートが新鮮。 7点(2003-12-13 23:40:22) |
63. 小さな目撃者(1999)
最後の大騒動のカーチェイスは「口が聞けない」事から来るサスペンスを台無しにしている感じ。お約束を詰め込みすぎたのかも。アムステルダムって実際あんな所なのだろうか。 6点(2003-12-07 23:33:33) |
64. オープン・ユア・アイズ
《ネタバレ》 雰囲気は割合好き。ただ、死人を蘇生させる技術とか人工的に夢を設定できるとか…現実であるはずの世界が一番「虚構」っぽくてオチはイマイチ釈然としませんでした。 6点(2003-12-07 09:59:48) |
65. インサイダー
パチーノ&クロウの演技は素晴らしかった。ただアメリカジャーナリズムのイラク関連報道の出鱈目ぶりを見ていると、せっかくのパチーノの熱演が色褪せて見える。 5点(2003-12-04 23:28:33) |
66. ベイブ
心をこめて「いただきます」が言えるようになりました。(ホントです。)無骨なおじさんがベイブを元気付けようとダンスするシーンが好きです。 7点(2003-12-04 23:00:16) |
67. ケープ・フィアー
前作が純粋なスリラーだとすると、本作はそれをネタにしてアメリカ人の道徳の退廃ぶりを描いた社会風刺映画いう感じ。ノルティがブッシュに似てるだけに今見ると一層風刺的。デニーロのマッチョマンも凄かったけど、ノルティ、当時「タフガイ」というイメージしかなかったのでああいう芸風で驚きました。 6点(2003-12-04 22:48:02) |
68. ディープ・ブルー(1999)
《ネタバレ》 割合面白かったです。三匹の鮫の死に方が「ジョーズ」1、2、3をそれぞれ順番に踏襲してる気が…偶然?パロディ?トリビュート? 6点(2003-12-02 20:52:58) |
69. パズル(1999)
空撮とか精巧な街のミニチュアとかを活かしてもっと面白く出来そうなのに残念。「ゲーム」のルールをもう少し練ってほしかった。 5点(2003-12-02 20:18:59) |
70. ミミック
人を襲うために人に擬態するアイデアがイイ。薄暗い地下鉄駅で、そうとは知らず「すみません、今何時ですか?」と尋ねるシーンはゾクゾクしました。ラストはほとんどエイリアン2。 7点(2003-12-02 20:06:14)(良:1票) |
71. ヒート
《ネタバレ》 ひたすらシブくて熱い。カッコイイ。最後まで現実と向き合ってた側に軍配が上がるのも良い。女性との絡みにそれぞれの「現実との向き合い方」が集約されているようで自分は結構好きです。大一番の直前、血も繋がっていない義娘と「家族」のために必死に駆けずり回るパチーノ。現実からの逃避を誓い合った愛人すらからも最後の最後に逃げてしまうデニーロ…逃げてばかりの人生。この時点で既に勝敗が予感されているようです。 かなり好きな映画ですが、ただ、泥棒をスタイリッシュに描いてあるのを見ると「人の物盗んでないでもっと生産的なことやってくれ~」と思ってしまうので1点マイナスです。 8点(2003-12-01 20:33:35)(良:1票) |
72. ドーベルマン(1997)
《ネタバレ》 音楽でも映画でもフランスの逸脱路線ものは、お国柄なのか発想が柔軟で面白いものが多い。個性的人間の博覧会という感じで楽しめた。良心的役割としての警部の配置も良。ラストは両方とも悪党なので相討ちでも良かった気もする。 劇場では大音響が客席を一周するようなワザが頻出して大いに盛り上がったけど、ビデオでは音が大きくなったり小さくなったりしただけで迫力が足りない気がしました。 8点(2003-11-29 01:34:57) |
73. ラン・ローラ・ラン
綺麗な映像に全編ジャーマンテクノ流れっぱなしで気持ちよく観れた。 ありそうなネタながら徹底して緻密に作られた感じがイイ。(影の角度まで計算に入れたとか。)情けない彼氏とヒステリックなヒロインにはあまり感情移入できなかったデス。 7点(2003-11-27 22:31:04) |
74. バートン・フィンク
《ネタバレ》 夢を具体的に表現するのにこういう手法があったかと唸った。 ラストシーンがもう少し続いていたら次のようになってたと思う。 海辺の情景がホテルに掛っている絵と同じ構図になる→はっと目覚めて半覚醒状態で壁の絵を眺めていた事に気付く→今までのは夢で自分は蒸し暑いホテルで今だに進まない原稿を書いている…いわゆる「夢オチ」ですが、夢そのものを表現しようとする点が今までの映画と違う。 起きてしまうと内容が中々思い出せない、何か妙に気持ちよかった気がするけど…という「夢」を観客は覚醒したまま味わえる、それがこの映画の醍醐味だと思います。(炎の中驀進するデブさんは夢のフラストレーション解消機能?) 最後のオチまで描かないのは、無論、目覚めてしまうと思い出せないから。エンドロールは夢から覚めようとしているウツツの状態。目覚めるのは劇場の明かりが点いた時です。 …では何処からが夢か?というとそれははっきりしない。とりあえず「壁でろ~ん」が、もう夢に入っている事を暗示するのみ。考えてみれば「目覚める事」とは対照的に「眠りに入る瞬間」を意識できる人はまず居ない。その辺まで計算されているようで、見事だなと思います。 8点(2003-11-25 21:15:38) |
75. ブレア・ウィッチ・プロジェクト
大劇場ロードショウでなくアート系ミニシアターで見たい感じ。終盤あれだけ恐慌を来した状況でわざわざビデオ撮りながら動き回ってるわけがなく、端からリアリティーはないと思います。こういうホラ吹き加減が何か好き。アイデアがイイ。ほどよく想像力を刺激してくれる点でも良。 8点(2003-11-25 00:43:43) |
76. ラスト・オブ・モヒカン
「インディアン側に立ったアメリカ映画」としては近い時期に上映された「ダンスウィズウルブス」より遥かに納得のいくお話でした。 リアルで格調高く素晴らしかったです。 9点(2003-11-24 13:20:46) |
77. 柔らかい殻
ピンク・フロイドのジャケットをそのまま映像化してしまったかのような映画。広大な麦畑の中で繰り広げられる密室劇という感じ。情景は美しく「ぶちぶち喋る双子」などシュールな小ネタも多く、結構好きです。 原題は原爆被害者を指しているのでしょうが「向こうの人の認識って今だにこの程度なのか…」と違う意味でも興味深い。 8点(2003-11-23 09:37:58) |
78. CUBE
ドラマそのものについては、テンポが速すぎるのか不自然に見える部分が多く残念でした。 とにかくアイデアが面白い。これに尽きます。 同じ設定で全く違う話が繰り広げられていても、おそらく同じ点数かも。 8点(2003-11-23 09:04:09) |
79. セブン
《ネタバレ》 何かに見立てた殺人(童謡の通りに人が殺されるとか)は推理小説ではよくある手法。ただし本作は単に死体に細工するのでなしに、殺し方そのものが「見立て」になっているのがスゴイ。「大食」の罪で胃袋が破れるまでスパゲティを喰わされる男、「怠慢」の罪でベットに縛り付けられ数百日かけて衰弱死させられる男、「高慢」の罪で自らのプライドのため死を選ばざるを得ない女…等々、被害者が自らの罪を悔いながら死んでいく。 -そういう意味では最後の2つはどうも釈然としない。刑事は「怒り」を露にした事を後悔などしないだろうし、そもそもこの人が人一倍怒りっぽいわけでもない。彼の罪を問うとすればあえて「幸福」の罪だろうが、それをキリストは罪と認めていない。 あと犯人自身「嫉妬」により他の被害者と同格になってしまうのも変。他の被害者と同格という事ははつまり「犯人は神に代わって他人を裁く資格などない」という事になってしまう。(囚人が裁判官になり得ないのに同じ。) これがため「大衆に原罪を自覚させる」どころか、「あんたに言われたくない」とか「彼も寂しかったんだね」程度の印象しか与えられないと思う。それまでが凄かったのでなんとも残念なオチ。 7点(2003-11-21 21:27:01)(良:1票) |
80. 蝿の王
《ネタバレ》 原作と映画で主人公設定が180度変わったのにちょっと戸惑った。 原作でのラルフは落ちこぼれで自由を愛する少年。ジャックは優等生で少年兵の隊長。なのに映画ではそれが逆になってる。(バトルロワイアルに例えれば秋也と桐山の立場が逆転したようなもの) これによってファシズムを表現していたであろう原作に対し、映画では「無秩序からくる狂気」が表現されているという感じ。このノーベル賞作の大胆な解釈の変更は、現代の実相に合っているようでウマイなと思います。 残念なのは話のテンポが速すぎること。もう少しゆったり間を持って、少年時代のノスタルジーにどっぷり浸れるゆとりがあれば、印象もより深いものであっただろうに。 あと音楽、オーケストラオンリーでしたが当時流行りのアフリカっぽいものを入れた方が良かったのでは。 8点(2003-11-20 21:30:55) |