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コメント数 1963
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61.  五瓣の椿 《ネタバレ》 
女の恨みというものの怖さ、執念がよく描かれている。主役で1人、何役もの女を演じて見せた岩下志麻の美しさと美しさの中に秘めた恐るべき姿がとにかく凄い。愛する父親を死に追いやった連中への恨み、1人殺してはまた殺して行く。父親に見せる愛とは反対に母親に対しては愛など無く、許せない気持ちでしかない態度を取る。腹の立つ母親左幸子の演技も流石です。映画の中盤から出てくる加藤剛の武士の姿は大岡越前を彷彿させる。人間である以上、持っている愛の形、色んな意味でこの映画は考えさせられる。殺人は決して許されるものではないけれど、だからこそ恨みから始まった殺人により生まれる深い愛、岩下志麻の見せる表情がこの映画を物語っており、岩下志麻=悪女、そういうイメージだけど、単なる悪女を超える女の刹那さ、深さの様なものがひしひしと伝わってきました。
[DVD(邦画)] 8点(2018-11-03 00:48:47)(良:1票)
62.  黒蜥蜴(1962) 《ネタバレ》 
京マチ子が鞭を振るいながら踊るインパクト、騙し合いによる騙し合いの攻防、明智小五郎を葬ろうとして成功したと思い込む京マチ子演じる黒蜥蜴、本物の早苗、偽物の早苗、そして黒蜥蜴こそが本物の宝石だと死んだ彼女の美しい死顔、死体を運んで去っていく明智小五郎と色んな意味でこの映画は見所十分です。一見B級映画の様で中身はきちんとしている。嘘で固められる世界観、怪しげな江戸川乱歩の変わった雰囲気などもこの映画の魅力の一つである。そしてやはりこの映画は京マチ子の演技が醸し出す一人舞台、京マチ子を観るだけでも観るに値する映画だ。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2018-08-26 17:32:11)(良:1票)
63.  江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間
狂っている。人間の狂気、石井輝男ワールド全開の何でも有りの世界観を見て楽しむ為だけの映画だ。だから他人に薦める映画ではないし、映画史に残る様な傑作でもない。カルトな世界で繰り広げられるエロスを楽しむ。あのラストの花火のシーンは本来なら美しい筈だがそうはならずに笑いで表現してしまっているこの変な世界、作品全体に漂う不気味な世界、好き嫌いハッキリと分かれる映画だからこそ好きな人は楽しめるし、そうで無い人には全く楽しめない映画です。昨今の映画には無い狂気に満ち溢れた石井ワールド!カルト映画という理由だけで埋もれてしまうには勿体無い映画として刺激が足りないと感じている人は観て見るのも良いそんな作品です。果たしてこれを女性が観て面白いと感じるかは微妙というよりもまずは楽しめない映画だろうけど、何故なら女性のおっぱいばかり出てくるわ、グロい場面もあったり、おそらく石井輝男監督は女性を全く意識せずに男の人が楽しめる世界を狙い撮ったのではないか?そう思ってしまいます。カルト映画ばかり撮ってる石井輝男監督ならではの映画です。
[DVD(邦画)] 8点(2018-07-14 19:00:37)(良:2票)
64.  召使 《ネタバレ》 
召使いとは本来なら主人の為に尽くすはずだが、主人を誘惑しておき、それでいてどんどんと罠に嵌めて最後は立場を逆転させてしまう怖さをモノクロの映像で見せる映画として見応え十分です。色気を撒き散らしながら男を誘惑する女の怖さ、それに騙される男の愚かさ、バスルームでのやり取り、紳士は裸の女を好まない。嘘こけ!て言いたくなります。まともな男なら裸の女が好きなはずだ。少なくとも私は裸の女が嫌いではないし、むしろ大好きです。そんなこの映画、鏡の使い方、椅子での脚だけ見せる愛撫とか男心を刺激するシーン等、色んな意味でこの映画は刺激的だ。
[DVD(字幕)] 8点(2018-04-30 10:01:02)
65.  皆殺しの天使 《ネタバレ》 
パーティーが終わっても帰ろうとせず、抱き合ってる男女やら残りの食べ物に手を出している人達、突然の病に冒される人もいる。そうしてる間に部屋から出る事が出来なくなる。幾つもの部屋、扉、鍵があるのに出れない不条理な世界、助けを求める女の側から急に現われる誰のものかも分からない手首だけとか皆が見上げる階段を上る熊とかその他にも食べ物の中には何か毒物でも入っているのではないか?と思わずにはいられなくなる不気味な怖さ、鳴り響く鐘の音、ブニュエル監督ならではの変態性のある描写が健在で眼が離せなくなる。誰が何を考えているか分からない人ばかりな上に結局、最後の最後まで分からない事が多いのだがそれを想像させる映画としての魅力が感じられる不思議な映画だ。
[DVD(字幕)] 8点(2018-04-26 18:40:33)
66.  手討 《ネタバレ》 
この映画の題材となっている番町皿屋敷東京いうお話は落語でも何度か聴いたこともあれば見たこともある。あまり好きな話ではないが映画として見た場合、美しく悲しいドラマとして見応え十分で低い点は付けられない。愛する者同士、死をもって覚悟の上での決断する二人の姿が悲しい。殿様を信用出来ずに大事な皿を割り、自らの命と引き換えに殿様に対して、涙ながら殿様に対する気持ちを表すお菊の女の悲しみ、殿様もまた自分を愛し続けていたお菊を自らの手で手討ちにするしかない道を選んだ苦しさ、その両方が見事に描かれている。主演市川雷蔵の殿様としてのただずまい、お菊を演じた藤由紀子の美しい姿は桜の美しさにも負けないほどです。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2017-03-13 19:53:58)
67.  悪の紋章 《ネタバレ》 
冒頭、若い女の水死体が現れる。この若い女の水死体が後々、話の中で大きな影響、重要性として語られ、ある事がきっかけで冤罪となり、二年間刑務所に送り込まれた刑事が自分を罠にはめた奴らを一人、一人と復讐するのだが、浮かび上がってくる意外な人物像、それを原作者で脚本を書いてる橋本忍のスリリングな展開、人間の業を見せる作品で監督の堀川弘通もモノクロの映像で撮り、どの女も一癖、二癖もあって見応え十分です。山崎努の鬼の様な執念、新珠三千代の女の弱さ、幸薄そうな表情、岸田今日子の怖さが印象に残る。ヤクザの世界の裏の部分、人間の醜さも全て見せてしまう橋本忍という人のシナリオライターとしての上手さには毎度ながら感心させられる。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2016-12-04 10:41:59)
68.  日本侠客伝 花と龍 《ネタバレ》 
マキノ映画で星由里子と二谷英明と珍しい二人が作品の中での大きなキーとして描かれている。どちらも、何となく東宝任侠映画での違和感を覚えなくはないがそれを打ち消してしまうマキノ雅弘監督の演出により、見応えのある作品になっている。いつものマキノ任侠映画組の魅力、主演の高倉健は勿論の事、脇役の魅力、特に山本麟一が素晴らしい。そして、もう一人、藤純子の美しく、格好良い振る舞いに眼を奪われる。自分の腕で刺青を入れ、その刺青を惚れた男(高倉健)の奥さん(星由里子)に見せるシーン、女にしか出来ない素晴らしさ、菊の花で締めくくるラストまでの流れも良い。マキノ映画ならではの迫力のある殴り込みのシーンなど如何にもこれこそマキノ映画というこのシリーズのラストを飾るに相応しい作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2016-06-28 19:26:52)
69.  妖怪百物語
妖怪物で時代劇という組み合わせから駄作の匂い、B級映像的な物を本来なら感じずにはいられないものの、今作品の監督は座頭市シリーズを何本か撮ってたり、大魔神シリーズを撮ってる安田公義監督だけに単なる妖怪物にはしていない。誰もがよく知ってる妖怪を物語に取り入れ、怖さだけでなく、コミカルに描く事に成功している。当時の江戸の雰囲気、長屋の雰囲気、様子なども興味深く描いている点も単なる妖怪物とは違う面白さを感じる事が出来る。また、会談物としても楽しむ事も出来、不気味な音楽と声が聞こえたりと色んな意味で楽しむ事が出来るという意味でも贅沢な作品です。印象的なシーンが沢山、ある中でも障子に写し出される女の長い首と笑い声、池から現れる女の大きな顔と笑い声は一度、見たら忘れられなくなりそうなぐらいのインパクト
[DVD(邦画)] 8点(2016-06-09 17:52:20)(良:1票)
70.  何がジェーンに起ったか? 《ネタバレ》 
怖い。女の怖さと醜さをここまでリアルに描くこの監督の怖さ、それに応える姉妹のドロドロした関係、自分の事故で姉を車椅子での生活へと追い込んでしまったと思っていた妹とそうではないと最後に事実を告白する姉、これ以上ない切なさが感じられる終わりにお互いの感情が物凄く伝わってきます。それにしても所々で出てくる人形が二人の怖さを更に大きく思わせる相乗効果を生み出しているし、電話のシーンの怖さもこの作品を更に恐ろしい作品としている。色んな意味で本当に怖い映画だ。
[DVD(字幕)] 8点(2016-06-02 21:15:57)(良:1票)
71.  昼下りの決斗
サム・ペキンパー監督お得意のスローモーションがなくても男臭さ満載で銃撃シーンの緊迫感を十分に味わう事が出来たのでそれだけで満足です。酒場の結婚式でのシーンといい、崖でのシーンといいと、存在する本物の景色の美しさを生かしての西部劇らしい映像、この監督がスローモーションに頼らなくても娯楽作品を撮れる事を証明して見せた映画です。
[DVD(字幕)] 8点(2016-05-16 20:10:47)
72.  競輪上人行状記 《ネタバレ》 
始まって直ぐにこの作品の主人公の東京は恐ろしい所だと言う語りを聞いて本当にそう思えてしまうぐらいこの作品を見ると思わずにはいられなくなります。人、人、人、大勢の人間があの狭い中で生きる為には手段を選ばず、金の為なら何にでも手を出す。教師から坊さんになり、坊さんであれ、金儲けの為にと競輪に手を出す。そこには人間の本能、欲望が見る事が出来る。主人公演じる小沢昭一がはまり役で、この上なく哀れであり、それでいて共感できてしまうのはこの俳優だからといって良いぐらい小沢昭一が凄い。素晴らしい。凄いと言えば、主人公の姉の南田洋子と後半の競輪場で出会う女、渡辺美佐子が怖い。誰も居ない所で一人、悶える怖さ、死んだ犬を焼き鳥屋にしまう怖さ、大勝負で外し、当てた主人公に毒入りの飲み物を飲ませて殺そうとしたり、この二人の女に女の怖さ、恐ろしさを感じずにはいられなくなるぐらいこの作品は女の怖さというものをストレートに描いている。何だか増村作品や川島作品でも見ている感覚、成る程、脚本に今村昌平と名前がある。今村昌平監督と言えば川島雄三監督の弟子であり、同じように今村作品にも川島作品にも出て、毎回、強烈な印象を与える小沢昭一、小沢昭一にとって、数少ない主人公役ではまり役と言える作品です。
[DVD(邦画)] 8点(2016-05-05 11:34:45)(良:1票)
73.  乾いた花 《ネタバレ》 
篠田正浩監督と言う人は不思議な人だ。何だか森田芳光監督と同じように当たりと外れがあまりにも激しい監督である様に思えてならない。今作はそんな中にあっては当たりである。まずあのギラギラした雰囲気、タイトルにもある乾いた空気、作品全体に漂う虚無感、これを見ると東映のプロデューサーが池部良を後に高倉健と共演した人気シリーズ「昭和残侠伝」への以来をお願いしたのも納得!十分過ぎる説得力を感じずにはいられないほど、とにかく池部良が凄い。恐ろしい。殺しの場面にしても何も言わずにただじっと構えて、どこか一点だけを見ている様な目つき、加賀まりこがヤク中にされ、殺された事を告げられても、看守から時間だと言われようが俺には関係ないのだと言わんばかりの表情からとにかく全てが乾ききってる。見終わった後の余韻、これが晩年、駄作ばかり撮ってた篠田正浩監督の作品なのか?と疑いたくなる程です。
[DVD(邦画)] 8点(2015-06-13 22:46:12)
74.  クレージーだよ 奇想天外 《ネタバレ》 
谷啓の惚けぶりが笑える。地球上へ平和を説く為に、天国から墜ちてきた後の谷啓がとにかく面白い。やりたい放題だ。タクシーに跳ねられたサラリーマンと身体を入れ替えて地球上になりすましてみたり、パチンコ屋さんでは自分の特技(超能力)で大当たり、チンピラに絡まれてもマイペースを崩さない。人間には全く通用しない常識を覆す谷啓の特技、あの手のガチョーン!が繰り出す超能力やら谷啓の魅力満載!藤田まことの零八号に対して謝ってるつもりが野川由美子には全く通用しないのも笑える。ひょんな事から歌まで披露し、挙げ句の果てには国家議員にまでなってしまう出席ぶり!映画の後半に出てくる植木屋の名演技も忘れてはならない。総理大臣かと思ったら精神病患者であったというオチが凄い。タイトルにある本当に奇想天外な映画だ。  
[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-03-30 22:56:10)
75.  狙撃 《ネタバレ》 
加山雄三と聞いて真っ先に何を思うだろう?映画ファンの多くは爽やかなイメージを想像するはずだが、この映画の加山雄三にはその爽やかさなど一切無い。まるで感じられない。至ってクールにただただコートに身を包み、ビルの屋上から走る新幹線を見ている。新幹線の中にいる狙った獲物、標的を顔色変えずに狙いを定め、殺す事だけを考えている。そして腕時計を見つめ、時間を確認し、実行をする。一滴の狂いもないままに犯罪を見事に成功させるのだ。こんな加山雄三を私は知らないし、初めて見た。この場面は音楽が流れないし、台詞もない。静けさの中に漂う緊張感、昨今の邦画にはない映像感覚と映画的演出を味わえる。またこの映画、ヒロイン役の浅丘ルリ子の存在感とそれ以上に圧倒的存在感の森雅之、森雅之は森雅之で加山雄三最初の犯罪シーン同様に台詞が全く無いにも関わらず、不気味なまでの笑いの中に見え隠れする恐さ、色んな意味で静かな中にある殺気立った雰囲気が感じられて、余計な台詞とうるさいだけの音楽が流れない事が映画としての演出効果を表現して見せてくれている。
[DVD(邦画)] 8点(2015-01-07 23:35:31)(良:1票)
76.  けものみち 《ネタバレ》 
けものみち!正にけもの(獣だらけの男達)に関わっていく事によるけもののみち(世界)である映画だ。愛欲と陰謀だらけの世界が本当にドロドロとして描かれていて恐ろしいです。見た目とは裏腹に何を考えてるか解らない池部良、同じく正義感強く善人に見えつつ、本当の所は汚い性格の刑事小林桂樹、池内淳子の夫の死に疑問を持ち、脅迫しようとする汚さ、池内淳子を愛人にする小沢栄太郎のいやらしさ、身体が不自由な癖に性欲だけはしっかりしている演技がこの俳優にしか出せないぐらいのいやらしさ全開です。そのいやらしい小沢栄太郎の弁護士の伊藤雄之助の悪党弁護士ぶりやらととにかく脇を固める男達が皆、獣の様な奴らきりです。こんな獣だらけの中でこれまた自らけものみちへと入り込んで行く池内淳子の演技、悪女ぶりが凄過ぎて、何て言ったら良いんだ。男の醜くさ、いやらしさと女の怖さの両方を描いた作品として一度見たら忘れられなくなりそうです。  
[DVD(邦画)] 8点(2014-11-24 21:27:24)(良:2票)
77.  彼女と彼(1963)
左幸子がアパート暮らしの団地妻と言うだけで何か起きるんじゃないか?ただでは済まない何か只ならぬ雰囲気が充満していて不気味だ。あの音楽が更に不気味さを際立たせてる。いつ何が起きるのかという不安、左幸子だからこそ成り立つ怖さ、関わる人間は勿論、犬までも怖く思えてきてならない。それにしても左幸子という女優としての幅の広さ、演技力には毎度ながら感心させられる。  
[DVD(邦画)] 8点(2014-10-09 20:10:51)
78.  どぶ鼠作戦 《ネタバレ》 
タイトルだけ見れば「独立愚連隊」シリーズとは別物の様だがどこを見ても「独立愚連隊」シリーズであるぐらい作品の雰囲気が似ていて、岡本喜八監督らしい切れの良いアクション、テンポの良さに笑える場面などもあって飽きさせない上手さを感じることができる。佐藤允の中国人風な男が時限爆弾があるからと言って探してる中、何も知らずに探し物ですか?とやってくる加山雄三、外では豚を捕らえようと大騒ぎしてる所もこれまた岡本喜八監督ならではの作風であり、この映画の音楽から雰囲気までどこか黒澤映画みたいでもあり「隠し砦の三悪人」を思わせるのは岡本喜八監督が黒澤映画が好きなんだなあというものが感じられます。それにしても途中から出てくる田中邦衛はいつ何の映画を見ても「北の国から」の吾郎さんみたいだ。
[DVD(邦画)] 8点(2014-07-27 08:47:12)(良:1票)
79.  暗黒街の弾痕(1961) 《ネタバレ》 
走る車、追い掛けるバイク、逃げる車を追い掛けるバイクという始まりからスピード感十分のまま、岡本喜八喜映画らしくテンポ良く進んで最後も気分爽快な終わり方!加山雄三、佐藤允の岡本喜八映画の名コンビぶりが良い。至って真面目風でありながらも喧嘩をやらせれば強い加山雄三、見た目からして喧嘩好きそうな悪人面の佐藤允と正反対な二人が岡本喜八監督の演出によって、活き活きしていて楽しそうに演じているのがよく分かる。他にも三橋達也やミッキー・カーティスなど個性的な顔ぶれだらけで、女優陣にしても一癖もふた癖もある顔ぶれだらけで、こんな面子を揃える辺りに岡本喜八監督のセンスの良さを感じます。スパイ映画ならではの面白さも岡本喜八監督による暗黒街シリーズの中でも一番感じられる。劇中流れる変な歌やジャズやらこの映画を見て岡本喜八監督って音楽の使い方もユニークだし、センスの良さを感じます。私の中では岡本喜八監督は川島雄三監督と並んでもっと評価されて良いと思うし、評価されるべきだと声に出して言いたい。
[DVD(邦画)] 8点(2014-04-28 19:56:09)(良:1票)
80.  ひばり・チエミのおしどり千両傘
美空ひばりと江利チエミによるおしどり物語、時代劇風コメディでただただひたすら明るく、最後もメデタシ!メデタシ!みたいな感じで見せる映画です。監督は沢山の時代劇風コメディを撮ってる沢島忠でこの監督らしく、ハチャメチャな感じがこの映画の魅力であり、とにかく美空ひばりと江利チエミが楽しんで演技しているのが伝わってくる。
[DVD(邦画)] 8点(2014-04-06 21:08:29)
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