Menu
 > レビュワー
 > 青観 さんの口コミ一覧。4ページ目
青観さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1963
性別 男性

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作年 : 1960年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1234567891011121314151617181920
21222324
投稿日付順1234567891011121314151617181920
21222324
変更日付順1234567891011121314151617181920
21222324
>> カレンダー表示
>> 通常表示
61.  みな殺しの霊歌 《ネタバレ》 
加藤泰監督のシャープな映像美、そこに山田洋次監督が構成に加わっているという点に注目して観るとこの二人の監督さん、間違いなくフランス映画が大好きでたまらないというような気持ちと男と女の身勝手さ、犯罪に手を染めてしまう者の過去、加害者と被害者のそれぞれの過去というものが人間の持つべき勝手な部分とが恐ろしく描かれていて何とも考えさせられる。見ていてもけして、楽しい。面白いなんて気持ちにはなれない。サスペンス映画という一応、形式上はそうかもしれないけど人間は如何に駄目な生きものなのか?ということを言いたいような内容である。犯人役の佐藤允の演じる川島にとっては自分に対して唯一、愛情を注いでくれる優しい女性である春子(倍賞千恵子)は妹のような存在だったに違いなく、倍賞千恵子の春子ってもう明らかにこれは翌年に撮られて寅さんシリーズのさくらを意識せずにはいられません。春子の過去、両親を失ってるという点、山田洋次監督が脚本に加わっていることでその他にも寅さんに出てくる俳優が何人も出てきたりとこれで渥美清がいたらと思わずにはいられなくなります。それにしても音楽の使い方が「男と女」そのまんまみたいなのはどうなのか?あの映画もけだるい感じがしたけどこの映画も犯罪映画であり、日本映画だけどフランス映画独特のけだるさが全編に漂ってまいります。
[DVD(邦画)] 7点(2012-09-08 18:26:12)(良:1票)
62.  新選組(1969)
三船敏郎映画出演丁度100本目となる今作を見て改めて思った。三船敏郎は演技で見せる俳優なんかではない。黒澤映画を見ていれば解るがとにかく男臭くて常にギラギラしていて、演技というよりも存在感、眼力で観る者を威圧する圧倒的なそのオーラこそがこの俳優の持ち味であり、大きな魅力であることが解る。今作においてもけして上手いとは言えないが、いや、むしろ下手だがそれを全て許してしまえるほどの圧倒的な存在感、三船敏郎がいるだけで緊張感が漂う。凄いことである。三船敏郎に負けまいとここで出てくる他の俳優陣、特に男優陣のそれぞれの演技力、中でも三國連太郎の上手さはずば抜けており、どの役者をも超えている。この映画の中で三國連太郎が演じている芹沢鴨という男、こういう豪傑な役柄が本当に似合うし、そういう役柄を演じている時の表情がとにかく凄い。「釣りバカ」シリーズでのすーさんしか知らない人がほとんどだとは思うけど、三國連太郎の演技力を眼にすればこの俳優の凄さが知ってもらえるばずである。作品そのものの出来栄えは凄いとは思わないもののとにかく俳優陣が皆、圧倒的な凄みで見せつける。今時、これほどの熱い演技で見せてくれる俳優陣が果たしているか?この二人以外にも小林桂樹と北大路欣也に中村錦之助、田村高廣と男優の演技を見るだけでも観るに値するほどである。三國連太郎と中村錦之助と言うと「宮本武蔵」での共演も印象的であり、この二人がまた共演しているというのも「宮本武蔵」ファンとしては嬉しく思う。男優に比べると女優の存在感はいま一つの中で司葉子が圧倒的な良い。美しさの中に男達を支える優しさを持つ良い女を演じさせるとよく似合う。これを見ちゃうと他の新選組なんてアホらしくて見てらんないぜ!てなっちゃいます。
[DVD(邦画)] 7点(2012-08-14 21:53:54)
63.  続・新悪名
「座頭市」の勝新も好きだけどこの「悪名」シリーズにおける朝吉も好きである。単なるヤクザぽいだけの男でなく、義理と人情に厚く、正義感の固まりのようなこの男の正義ぷりがここでもまた見られる。今回は孤児との交流という今までにはない新たなる悪名シリーズにおけるこのタイトル通りの映画である。ちょっとじめじめしずきなのが気にはなる分、他の悪名シリーズよりは辛い点数にはしてみるものの勝新という俳優の持っている人間的大きさ、映画スターとしての魅力を感じることが出来るという意味ではこれもまた「座頭市」の市と並ぶ朝吉というキャラクターは勝新を語る上で外すことは出来ない。何故「座頭市」シリーズほど多く撮られなかったのかという疑問に関しては市という人物象、スケール感が余りにも大きく偉大過ぎるからだと私は思っている。それだけにこのシリーズがさほど多くの映画ファン、それも邦画ファンの間に見られていないだろうということが残念である。
[DVD(邦画)] 7点(2012-07-14 21:59:25)
64.  女の一生(1967) 《ネタバレ》 
「女の一生」この映画の場合だと岩下志麻は勿論のこと、左幸子も左時枝にも当てはまる。夫に裏切られ、息子は息子でどうしようもない駄目男である。父親に負けないぐらいの駄目息子に悩まされながら生きている岩下志麻演じる主人公の姿が何とも痛くて、悲しい。自分だけが辛い人生を送ってきたとばかり思っていた時、かつて夫が眼の前で犯した罪、その被害者である左幸子演じる親友に息子(田村正和)の嫁(左時枝)の事を見舞いに行くことを説教する場面は例え、それが息子にとって本当に相応しい相手だろうか?自分の息子が知らない女に奪われることのやるせなさ、悔しさのようなものを堪えながら二人で死を迎えようとする嫁の最後を見送ろうとする決意に女としての一生、母としての一生を捧げるような感じがして、それは亡くなる嫁も同じであり、そういう女としての生き様みたいなものがよく描かれている。ラスト、息子の亡くなった嫁の子供、孫を二人で抱きながら歩くシーンに女としての嬉しさみたいなものを感じます。ドロドロとした内容なのにそれを単なるドロドロした話として見せない野村芳太郎監督の手腕と山田洋次と森崎東という寅さんコンビによるシナリオの上手さにより女の一生というタイトルに相応しい作品になっている。同じタイトルで同じ内容だと思われる増村保造監督によるもう1つの方も見たい。凄く見たいが増村映画なら何だかもっとドロドロした恐ろしい女の一生が待っているようにも思えてならない。二つの映画を比べてみたいという気持ちにさせられるし、もう一人いた。川島雄三監督と若尾文子のコンビでこの映画も見たいけどそれは敵わぬ夢に終わってしまっている。色んな意味でこの映画は監督と出演者によっては様々な女の一生が見える気がする。
[DVD(邦画)] 7点(2012-06-02 10:01:40)
65.  関東無宿
鈴木清順監督らしいと言えばらしい映画である。前半と後半とで全く別の映画でも見ているように後半の色使い、盛り上げ方、映像感覚全てにおいてこの監督独特の世界観で盛り上げている。ただやっぱり何となく中途半端な印象しか残らない。任侠映画に付き物の女性の扱いが何だかしっくりこない。果してまだ私自身がこの監督の持っている魅力というものを解ってないような気がする。男優陣に比べると女優陣に華がないというか魅力があまり感じられない。つまらなくはないので一応は6点付けれるぐらいの作品だとは思うけどそう何度も繰り返し観たいというような気にはなれなかった。
[DVD(邦画)] 6点(2012-04-29 12:58:10)
66.  ドノバン珊瑚礁
これまた愉快、愉快、いや、愉快というよりは痛快というべきな如何にもジョン・フォード監督らしく喧嘩のシーンとその後のすっきり感が何とも楽しくて良い。この島の住民達の人柄の良さ、ジョン・フォード監督の映画に出てくる人達はいつもどこか温かみを感じさせてくれる。大笑いするとかいうようなドタバタコメディではないけど、そこは何を撮らせても外れがないジョン・フォード監督らしく人情味のあるコメディ映画として楽しむことが出来る。
[DVD(字幕)] 8点(2012-03-21 22:26:56)
67.  喜劇 駅前金融
昭和を代表する名女優の一人、淡島千景さん死去というこれまたこないだの寅さんシリーズのおばちゃん(三崎千恵子)に続く悲しい出来事を耳にして、小津映画や森繁久彌との共演作「夫婦善哉」での見事なまでのやりとり、他にも彼女の代表作である「にごりえ」などでの名演技は心に残る。そんな中でのこの「駅前」シリーズの中で未見だった作品てことで借りてきた。丁度同じように森繁久彌主演で沢山撮られた「社長」シリーズでも感じられるある意味、完全にお気楽的な映画であり、傑作とかそういうんじない。マンネリ感たっぷりな雰囲気、それはあの寅さんシリーズにもどこか似ているようなこの雰囲気、「寅さん」ほど泣ける訳でもなければ笑える部分も少ないし、何度も何度も観て笑って、泣いて、大いに語りたくなるようなそんな映画でもない。「社長」シリーズでの森繁久彌に比べても面白味もないし、女優陣との絡みもいま一つである。要するに笑いという意味での弾けた感じが足りないのである。だから「社長」シリーズの方が好きだし、それでも何故か観たい。時々、このシリーズも見たくなる原因は出演者達の顔ぶれ、それが私を惹き付ける。三木のり平が完全に森繁久彌をも食ってしまうほど面白いのである。「社長」シリーズでも三木のり平がいるといないでは全然違うのと同じでこのシリーズも三木のり平がいるといないでは全く違うのだ。他にも同じぐらい大好きなフランキー堺がいる。だから大して面白くないのに観てしまう。女優陣にしても同じである。とにかく好きな男優、女優たちの共演、この豪華顔ぶれがどのようにしてどう絡んでくるのか?を楽しむ。もうそれで良いと思うのだ。長くなったけど淡島千景さん、天国でもまた森繁久彌と仲良くやってください。ご冥福お祈り致します。
[DVD(邦画)] 6点(2012-02-17 22:33:21)
68.  ブーベの恋人 《ネタバレ》 
あっ、この映画の音楽だったのか!どこかで何度も聴いたことのある曲でした。しかも「鉄道員」「刑事」と同じ作曲家とは、どうりで似ているはずです。それはそうとここでもまたクラウディア・カルディナーレの美しさが凄い。モノクロなのに色が付いてるような錯覚さえも起こさせるほどの美しさです。恋人であるブーベが殺人罪によって長い間、離れる運命へとなっていく中で後から現れた別の男の優しさの前に心を開き、そして、好きになってしまうという女の苦しさを見事に演じているのだが、恋人のことを見捨てることなど出来ないと最後まで付いて行こうとする姿を見るとブーベって奴は本当に良い女を持ったものだと思わずにはいられなくなる。一方でマーラには恋人がいると解っても彼女を許し、それどころか最後は自ら身を引いて去っていくステファーノの方がブーベなんかよりも男らしくてかっこ良い。で、やはりこの映画においてもとにかくクラウディア・カルディナーレの美しさが異常と思えるほど印象に残る。あの笑ってる時と泣いてる時も怒りを露にする時もこの女優の持っている男心を刺激するような表情に今回もまたクラクラしそうなほどである。
[DVD(字幕)] 7点(2012-01-27 20:55:23)
69.  女性上位時代 《ネタバレ》 
良いなあ!俺もあのガソリンスタンドで働きたい。てよりあの場にいたい。客の気持ちがよく解る。あの場にいたらまず100%の確率で客と同じ行動をとる。他にも良いなあ!俺もお尻ペンペンされたい。お馬さんごっこしたい。この映画、内容なんてあってないようなもの。だけど良い。明るくエロくて、それに何てたって邦題が最高だ。女性上位時代。素晴らしい時代です。 ところで最近、この手のエロ万歳映画きり見てる気がするけどまあ、良いか! 
[DVD(字幕)] 8点(2012-01-25 17:26:05)(良:1票)
70.  キャンディ(1968) 《ネタバレ》 
やばい!あまりの馬鹿馬鹿しさに笑いが止まらない。あのマクフィスト教授のいかれぷりとスマイト将軍のいかれぷりが最高である。キャンディと二人だけになった車の中で突如、キャンディに対しムラムラきて「欲求を拒むな」とか言いながら襲い掛かるシーン、それを草むらからのぞき見している男がこれまた名前がエマニュエルってなんちゅう、ふざけた名前だ。将軍の「私の子供を産んで欲しい」も思わず吹き出しそうになるし、キャンディのあどけなさといやらしさ、男たちに対して襲われながらもけして、嫌な態度はしない。言葉では欲求を拒みつつも身体は反応して拒む所か受けて入れる。もう、この映画には理屈などいらない。私にとってはただただひたすらキャンディの可愛さとエロイ身体とエロイ男たちの大馬鹿コメディとして楽しむ。それで良いのである。「バーバレラ」「裸でごめんなさい」と並ぶノーテンキなエロ万歳!な映画として忘れられない映画になった。やたらお堅いクソ真面目で小難しい映画なんかよりもこのノーテンキさが私は好きです。それにしてもほとんど見えてるんだけどあとちょっとで全部見えそうな感じのキャンディの裸、くそう!長い前髪が凄く邪魔だ。
[DVD(字幕)] 8点(2012-01-21 20:54:05)(笑:1票)
71.  電撃フリントGO!GO作戦 《ネタバレ》 
すげえなあ!自分の思うように好きな時に心臓を止められる。ここまで死んだふりが上手い俳優は他にいるのか?ジェームズ・コバーンの動きの面白さに加えて、そこに関わってくる女達が美女ばかりでしかもナイスプロポーション!007シリーズを完全に意識しているような内容なんだけど、そこにコメディの要素がふんだんに加わっている。完全にお馬鹿ムービーである。正月に観るに最適な映画かもしれない。それにしても羨ましいなあ!あんなにも大勢の美女、しかも皆、水着であるに囲まれてチューチューのオンパレード!美女好きならストーリーなんかどうでも良いとさえ思えてしまう映画!
[DVD(字幕)] 7点(2012-01-04 21:35:17)
72.  テキサスの五人の仲間 《ネタバレ》 
やられた。まんまと騙された。ヘンリー・フォンダが倒れ、急遽駆けつけた医者、そして、奥さん、更には銀行の頭取までもが全員、グルで他のポーカーの相手全員騙す。その騙し方が何とも爽快である。あの亭主も亭主なら奥さんも亭主以上のやり手だ。ポーカーのルールさえも全く知らないなんてとんだ大嘘である。結局どんな手で勝ったのか?見せないけれど、そこは見せなくて正解です。見せないことで観る側の立場から考えれば想像することの楽しさというものも面白さであり、またこの映画、ヘンリー・フォンダ以外のポーカーの相手もそれぞれが個性的であり面白い。更に西部劇好きにとってはあの西部の街並み、セット、そういう雰囲気を楽しむだけでも良いのに、そこに来てこの騙す者と騙される者とのやりとり、最後まで騙されたままでいることすら知らないでいる男達の事を思えばそれもまた面白い。とにかくこの映画は最近の下手な大作なんかじゃ絶対に味わえない面白い駆け引きが見られるのも良い。映画は脚本の力でどれだけ面白く撮られるかってことを見せ付けられる映画でもある。
[DVD(字幕)] 9点(2012-01-04 10:23:27)(良:2票)
73.  三大怪獣地球最大の決戦 《ネタバレ》 
まさかまさか?ゴジラとラドンがタッグを組んでキングギドラに戦いを挑む。しかも地球の平和を救う為といのが何とも意外であって面白い。ゴジラとラドンを説得する役目がモスラであるがこのモスラの動きと説得されているゴジラとラドンも面白い上にその説得を通訳するピーナッツの二人の小美人には笑わせてもらいました。モスラの説得に対しゴジラとラドンの「そんなこと、知ったことか」って何と言う通訳だ。もう、笑いを堪えるのに必死でした。確かにゴジラとラドンからしてみたら「知ったことか」である。がモスラの素晴らしい説得に負けてキングギドラに挑むゴジラとラドン、そんな協力しあうことの大切さをこの映画は怪獣というものを使って人間に訴えかけているとも思えるし、また金星人であるサルノ王女の姿からは人は忘れてしまいたいこととそうでないことをあの最後の方のシーンの「ローマの休日」のパクリのようなやりとりから色んなものが見えてくるような気がするし、そう考えて観るとこの映画はふざけてるようで意外と奥の深い映画でもある。それにしてもラドンに攻撃されて倒され、キングギドラとの戦いでも転んでぱかりで自分の力だけでは立てないゴジラをついつい、応援してしまいます。
[DVD(邦画)] 8点(2011-12-08 21:47:45)(良:2票)
74.  キングコング対ゴジラ 《ネタバレ》 
キングコングとゴジラと誰もが知ってる二代怪獣をどう戦わせるのか?と思っていたら何と眠らされたキングコングが上空を黄色の風船みたいなもので移動。そして、運んでいる途中で薬が切れて眼が覚める。その時の嫌がる姿の可笑しなことといったらない。キングコングを目覚めさせる時のあの島の住民達の変な踊りもやたら可笑しい。これは完全にコメディだと思って観ることにしよう。そうすれば全て笑い飛ばせてしまうほどとにかく変な魅力で笑えて面白い映画として評価も出来る。コジラの後ろから不意打ちのように突如現れるキングコング、ゴジラもまたやはり一番最初のあの大傑作のような恐ろしさも見せてくれる。カラーなのがちょっと残念ではあるが(だってモノクロの方が怖さがより強調されるだけに)キングコングとゴジラの対決を実現させてしまう試みに、そして、ラスト海の中へと消えて行くゴジラに監督がゴジラ映画生みの親である本多猪四郎監督からの全てのゴジラファンへのオマージュを思わせるシーンで締め括る。良い終わり方です。それにしてもこの映画での日本人キャストの面子は何だか「社長」シリーズや「若大将」シリーズや植木等の映画を思わせるし、そんな中でも有島一郎の可笑しさは際立っており、本来なら主役であるはずのキングコングとゴジラをも食ってしまっている。最後にこの映画を初めて観る方へ、これから観る方へくれぐれも食事しながら観るのは止した方が良い。特にタコ料理は禁物です。
[DVD(邦画)] 8点(2011-12-07 21:13:55)(良:1票)
75.  日本侠客伝 絶縁状
おや?いつもの健さんとちょっと違うぞ!このシリーズでは珍しいスーツ姿で登場の健さん、親分さんとのやりとりやら子分達とのやりとりにしても大人しい。もっと勢い良くやって欲しい。金子信雄、天津敏、河津清三郎に山本麟一といった馴染みの悪い奴がいない。藤純子もいない。そういう意味での不満もあるが、それ以上に相手の面子が弱い。凄みがないのが一番の不満である。健さんは健さんらしくてここでもまたかっこ良い上にラストの殴り込みのシーンでの迫力、どこか「昭和残侠伝」シリーズぽい最後の一気の殴り込み、ここなんて本当にマキノ映画らしくて良いだけにやはり相手が何だかぱっとしない。それなりにに楽しめたので一応は6点は付けてみるものの全体的に物足りない。
[DVD(邦画)] 6点(2011-12-06 21:20:14)
76.  三匹の侍
私は今まで五社英雄監督の映画を観て面白いと思ったことは一度もない。この監督の女性に対する画き方が嫌いであるのとカメラワークも最悪、監督自らが酔いしれているようで駄目。監督自ら酔うのではなく観る者を酔わせるぐらいでなければならない。今回、これが監督デビュー作品とのこと。なるほどこれはなかなか面白い。三匹の侍のそれぞれの個性、かっこ良さ、丹波哲郎、長門勇、平幹二郎の全く違う性格が力を合わせて悪い奴を倒す。モノクロの画面から伝わるエネルギー、役者の演技で見せるというよりは魅了する作品とでも言うべきか、本当にどの俳優もかっこ良い。対する女優陣に関しても魅力的、中でも桑野みゆきの素晴らしさ、彼女一人いるだけで作品に与える影響、男達に与える影響の強さを画面を通しても伝わってきます。本当は8点にしても良いと思ったけどやはりここでもこの監督の女性に対するいたぶり方、この監督は後の映画の多くに共通して見られる女性を痛めつける描写があるのが7点止まりにしてしまった。それでもこの映画に関しては脚本による力も大きく、他のどの五社英雄監督作品よりも面白い。監督デビュー作であって五社英雄監督のベスト作品だと思う。
[DVD(邦画)] 7点(2011-12-02 21:04:04)
77.  何がなんでも首ったけ
久しぶりに観るブリジット・バルドー主演映画です。最初から最後までブリジット・バルドーの可愛さにストーリーそのものよりも見入ってしまう。とにかくそのぐらい本当にここでもまた可愛い。そして、エロい。監督が監督だけにそうなるのもある程度は予想できてしまうし、何だかもう滅茶苦茶な感じだけど、その滅茶苦茶さこそこの監督の持ち味かもしれないと納得するようにして見るべきである。可愛いブリジット・バルドー、エロいブリジット・バルドーとどちらも見られる反面、どうせならこの映画に関してはカラーでお願いしたい。それにしてもこの監督の女性の画き方が男からしてみたら羨ましいやら憎いやらで、監督て仕事の特権を感じずにはいられなくなる。最後に音楽の使い方(ジャズ)がルイ・マル監督ぽく感じられるのは私だけでしょうか?監督としての才能ではルイ・マル監督の方が一枚も二枚も上だと思うけどルイ・マル監督ならこうはならないだろうし、そういう意味ではロジェ・ヴァディム監督らしい映画だと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2011-11-25 22:17:56)
78.  ローズマリーの赤ちゃん
何とも不気味である。あの壁といい、天井に書かれている絵の不気味さといい、お隣の人達も医者もそして、夫までもが何を考えているのか解らない不気味さがある。作品全体の雰囲気作り、怖がせることに関しても上手いとは思う。見ている分には面白いかもしれないが、とにかくミア・ファロー演じるローズマリー以外が嫌な奴ばかりなのでイライラさせられる。特にローズマリーの夫の態度は一人ぐらいはローズマリーの為に何とかしろよ!と思わずにはいられなくなる。本当は6点でも高いぐらいかと思うけどミア・ファローの魅力にドキドキさせられぱなしであったのでプラス1点としての6点!
[DVD(字幕)] 6点(2011-11-03 10:33:58)
79.  クレージー作戦 くたばれ!無責任 《ネタバレ》 
おっと、モノクロで始まるとはまさかのスタートもカラーになってからというものはこれは完全に植木等が引っ張るクレージーキャッツ映画らしい陽気な展開になっていく。ストーリー自体は特に面白さもないし、目新しい感じもしない。それでもどういう訳だかまるで「社長シリーズ」や「寅さん」でも見ているような安心感、偉大なるマンネリとでも言うべきか?今回は「社長シリーズ」を完全に意識しているような作品である。何しろどの男もいい加減で女に弱くてだらしなく、色んな女性との関わり、やりとりにおける画き方は「社長シリーズ」を思わせるし、ハッスルコーラを飲むだけで元気になるという何と言うアホ臭くて下らないけれど、ついつい笑ってしまうのはこれはクレージーキャッツのメンバーが面白いからである。植木等の天然的な面白さに加えてハナ肇のこれもまた本人もこんな感じなのかな?という面白さ、そして、最も笑えて面白いのが谷啓のインチキ催眠術である。作品全体に突き抜けるパワーはあまり感じられないのが不満ではあるもののクレージーキャッツ全員が同じ画面に映し出され、そして、最後に会社の為に犠牲になるなんてアホだ!とばかりに表彰上を破り捨てる。何とかなるさというような前向きさがこの映画だけに限らずこのシリーズ全体を観ていると感じさせてくれる所が良い。それにしても流石に大の大人達がコーラで乾杯する姿は何だか情けなくもあるし、可笑しくもある。
[DVD(邦画)] 7点(2011-07-25 20:55:09)
80.  夜の大捜査線 《ネタバレ》 
アメリカという国の抱えている大きな問題、悩みというものがこの映画を見ていると感じずにはいられなくなる。映画が始まって直ぐに起こる夜の殺人、偶々同じ頃、近くの駅で母親に会う為に列車に乗るのを待っている男、この映画の主人公である黒人警官を大金を持っていて、自分達白人とは違うからという理由から犯人にしようとする白人警官、人種が違うだけの理由で差別を受けることの許せなさが見ていてとにかくやるせなくなる。この映画はサスペンス映画ではあるけど人間の持っている偏見、それを真っ向から正々堂々と描いているという意味で単なるサスペンス映画ではない。白人と黒人、お互いが意見がぶつかりあうことで生まれる感情、そんな中で次第に黒人であるシドニー・ポワチエ演じる刑事に対して協力しあい、殺人事件を解決しようとしていく姿に例え人種は違っても同じ人間である。同じ職業である者同士、助け合うことによって得られる友情、それは白人警察署長のバージル(シドニー・ポルチエ)に対して言う「驚いた。俺と考え方が全く一緒だ」の台詞に込められている。ラストの駅の別れのシーンも二人の友情を物語っている。それにしても作品全体の気だるい空気、夏を感じる映像美といい、一度見たら絶対に忘れられなくなるほどの熱気で充満している。タイトルに偽りなしの夜の映画でもある。
[DVD(字幕)] 8点(2011-05-10 20:58:46)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS